JP6502826B2 - 配線基板および高周波モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、主線路導体および副線路導体とを有する配線基板、および配線基板に半導体素子を実装した高周波モジュールに関するものである。
携帯電話機においては、一般的に無線通信を実現するのにRF(Radio Frequency)モ
ジュールが実装されている。かかるRFモジュール用の配線基板としては、例えば、特許文献1に開示されて方向性結合器の技術を用いることができる。
特許文献1に開示の方向性結合器は、複数の誘電体層を積層した積層構造体と、積層構造体の上面および下面に形成したグランド層と、積層構造体内であって誘電体層を上下に挟んで配置された一対の配線パターンを有している。なお、配線パターンは、上面および下面が平坦に形成されている。
上述した積層構造体において、一対の配線パターンを主線路導体および副線路導体と置き換えることができた場合は、RFモジュール用の配線基板として転用することができる。このような配線基板では、主線路導体に流れる電流に起因した電界によって、副線路導体に電流を流し、その電流を検知することで、主線路導体に流れている電流としての信号を測定している。
特開2009−303140号公報
仮に、主線路導体および副線路導体が上下に重なっていないと、副線路導体に流れる電流が所望する値とならず、主線路導体に流れる電流としての信号を正確に測定することが困難となる。近年では、高周波モジュールの小型化にともない、主線路導体および副線路導体の線幅が小さくなる時代の流れにおいて、主線路導体および副線路導体が位置ずれをしていても、如何にして主線路導体に流れる信号を正確に測定するかが必要とされてきている。
本発明の目的は、主線路導体に流れる信号を正確に測定することが可能な配線基板および高周波モジュールを提供することである。
本発明の一実施形態にかかる配線基板は、絶縁層が積層されてなる基板と、該基板の下面または前記絶縁層間に設けられた、基準電位に設定される導体層と、該導体層の上方の前記絶縁層間に前記導体層に重なるように設けられた、下面が平面であり上面が幅方向の中央で凸の曲面である主線路導体と、該主線路導体の上方の前記絶縁層間に前記主線路導体に重なるように設けられた、下面が幅方向の中央で凸の曲面である副線路導体とを備えていることを特徴とする。
本発明の一実施形態にかかる高周波モジュールは、本発明の一実施形態の配線基板と、前記配線基板の上面に実装された半導体素子とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、主線路導体に流れる信号を正確に測定することが可能な配線基板および高周波モジュールを提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる配線基板を示した斜視図である。 図1に示す配線基板のA−A線に沿った断面図である。 図1に示す配線基板のB−B線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態にかかる高周波モジュールを示した斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる配線基板を含む高周波モジュールにおける要部を模式的に示す回路図である。
以下、本発明の実施形態にかかる配線基板について、図面を参照しながら説明する。
<配線基板の構成>
図1は本発明の一実施形態にかかる配線基板1の斜視図を、図2および図3は本発明の一実施形態にかかる配線基板1の断面図を示している。配線基板1は、例えば携帯電話機やハンドスキャナー等の無線通信機能を実現した携帯装置に内蔵することができる。これらの図において、配線基板1は、基板2、導体層3、主線路導体4、副線路導体5および電極6を備えている。図2は図1に示す配線基板1の主線路導体4および副線路導体5の線路方向に垂直な方向であるA−A線に沿った断面図であり、図3は図1に示す配線基板1の主線路導体4および副線路導体5の線路方向であるB−B線に沿った断面図である。
図1および図2に示すように、基板2は複数の絶縁層で構成されており、下から順に絶縁層11、絶縁層12および絶縁層13が積層されて形成されている。また、基板2の下面または絶縁層間に導体層3が設けられている。
本発明の一実施形態にかかる絶縁層11の下面には導体層3が設けられている。この絶縁層11は、例えば矩形状であって、平面視した場合の大きさは1.0mm×1.0mm〜5.0mm×5.0mmで、厚みは0.2mm〜0.5mmである。また、絶縁層11は、酸化アルミニウム質焼結体、ガラスセラミック焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、窒化珪素質焼結体または炭化珪素質焼結体等のセラミック焼結材料から成る。
絶縁層11が最下層の場合には、導体層3は基板2の下面に設けられていることになる。また、絶縁層11の下面に他の絶縁層が設けられている場合には、導体層3は絶縁層間に設けられていることになる。
導体層3は、基準電位に設定されている。導体層3は、例えば矩形状であって、例えば、銅、銀、パラジウム、白金、タングステン、モリブデンもしくはマンガン等の金属材料、またはこれらの金属材料を含む合金の金属材料から成る。基準電位とは、0Vである。導体層3は、1.0mm×1.0mm〜5.0mm×5.0mmで、厚みは5μm〜25μmである。導体層3が基板2の下面に設けられている場合には、導体層3の下面の面積が大きいほど配線基板1に生じる熱を外部に逃がしやすくなる。
絶縁層11の上面には絶縁層12が設けられている。絶縁層12は、例えば矩形状であって、平面視した場合の大きさは絶縁層11と同じであり、厚みは25μm〜75μmである。絶縁層12は、例えば酸化アルミニウム質焼結体、ガラスセラミック焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、窒化珪素質焼結体または炭化珪素質焼結体等のセラミック焼結材料から成る。
図2および図3に示すように、絶縁層11および絶縁層12の間には、導体層3と重なるようにして導体層3の上方に、信号を伝送する主線路導体4が設けられている。主線路導体4の下面は平面であり、上面は幅方向の中央で凸の曲面である。絶縁層11の上面に、絶縁層11の上面と接するように主線路導体4の下面がある。主線路導体4の下面が平面であるので、主線路導体4の下面は絶縁層11の上面に沿うように設けられていることになる。
主線路導体4は、信号を伝送するものであるので、電気伝導率の高い材料を用いる。主線路導体4は、例えば導体層3と同様に、銅、銀、パラジウム、白金、タングステン、モリブデンもしくはマンガン等の金属材料、またはこれらの金属材料を含む合金の金属材料により形成されている。また、主線路導体4の大きさについては、幅は40μm〜100μmで、厚みは5μm〜20μmである。また、主線路導体4の線路の長さについては基板2の大きさに対応して、0.8mm〜4.0mmである。主線路導体4は、湾曲していてもよい。主線路導体4が湾曲している場合には、基板2の大きさを大きくすることなく、主線路導体4の長さを確保することができる。主線路導体4の長さが長いほど、高周波の信号を伝送することができる。
さらに、図2に示すように導体層3の上面および主線路導体4の下面との距離を距離L1とする。主線路導体4の下面が平面であることによって、導体層3の上面および主線路導体4の下面との距離L1は、どの箇所においてもほぼ一定になる。ほぼ一定とは、主線路導体4の下面における絶縁層11の上面からの位置のずれが、導体層3の上面から絶縁層11の上面までの距離に対して0%〜3%に収まることをいう。このため、導体層3の影響を受けて生じる信号の伝送損失の値も主線路導体4のどの箇所においても同じにすることができる。特に高周波の信号の伝送の場合には、主線路導体4の表面のみで信号が伝送されるので、主線路導体4の下面が平面であることで、主線路導体4は導体層3から一定の影響を受けることになる。つまり、主線路導体4に生じる伝送損失を考慮するのが容易になり、主線路導体4への入力電力を制御しやすくなる。
また、主線路導体4の上面が幅方向の中央で凸の曲面であることによって、主線路導体4の上面が平面の場合と比較して、線路同士の重なりの位置がずれたとしても電磁的な結合を弱める効果を抑制することができる。なぜならば、もともと主線路導体4の上面が幅方向の中央で凸の曲面であるので、副線路導体5との距離は頂部と端部で差があり、電磁的な結合にも差がある。このため、副線路導体5は主線路導体4と電磁的な結合が弱い箇所との電磁的な結合がさらに弱くなることはあっても、電磁的な結合が強い箇所の結合は保たれたままとなる。つまり、位置ずれに電磁的な結合の大きさが大きく左右されない。このため、副線路導体5は主線路導体4と電磁的な結合によって生じる信号を伝送することができる。
また、例えば図2に示すように主線路導体4の上面および副線路導体5の下面との距離を距離L2とする。主線路導体4の上面および副線路導体5の下面との距離のうち、主線路導体4の上面において中央で凸の曲面の頂部から副線路導体5の下面までの距離を距離L3とする。配線基板1は、距離L3のような箇所を有することによって、主線路導体4の上面および副線路導体5の下面との距離を近くすることができる。主線路導体4の上面および副線路導体5の下面との距離が近い場合には、主線路導体4および副線路導体5との電磁的な結合を強くすることができる。また、距離L2の値も小さいほど、主線路導体4の上面および副線路導体5の下面とが近づくので、電磁的な結合を強くすることができる。
本発明の一実施形態にかかる主線路導体4が設けられている絶縁層12の上面には絶縁層13が設けられている。絶縁層13は、例えば矩形状であって、大きさは絶縁層11および絶縁層12と同じであり、厚みは25μm〜75μmである。また、例えば酸化アルミニウム質焼結体、ガラスセラミック焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、窒化珪素質焼結体または炭化珪素質焼結体等のセラミック焼結材料から成る。
絶縁層12および絶縁層13の間には、主線路導体4と重なるようにして主線路導体4の上方に、主線路導体4と電磁的な結合をすることによって生じる信号を伝送する副線路導体5が設けられている。副線路導体5の下面は幅方向の中央で凸の曲面である。
副線路導体5は、主線路導体4と電磁的に結合するものであって、電気伝導率の高い材料を用いる。副線路導体5は、例えば、導体層3および主線路導体4と同様に、銅、銀、パラジウム、白金、タングステン、モリブデンもしくはマンガン等の金属材料、またはこれらの金属材料を含む合金の金属材料から成る。また、副線路導体5の大きさについては、幅は50μm〜110μmで、厚みは5μm〜20μmである。また、副線路導体5の線路の長さについては基板2の大きさおよび主線路導体4に対応して、0.8mm〜4.0mmである。副線路導体5は、主線路導体4と同様に湾曲していてもよい。副線路導体5が湾曲している場合には、基板2の大きさを大きくすることなく、副線路導体5の長さを確保することができる。また、副線路導体5が主線路導体4に沿った形状であることによって、主線路導体4のする精度を高めることができる。
副線路導体5の下面が幅方向の中央で凸であることによって、主線路導体4に近い箇所を設けることができる。このため、副線路導体4が主線路導体5の信号を検出する精度を高めることができる。さらに、副線路導体5の中央の凸の位置が主線路導体4の凸の位置とずれたとしても、主線路導体4の上面が平面の場合と比較して、線路同士の重なりの位置がずれたとしても電磁的な結合を弱める効果を抑制することができる。
このとき、頂部同士の位置が重なっている場合には、頂部同士が最も近づくため、電磁的な結合を強くすることができる。また、頂部同士の位置が重なっていない場合にも、主線路導体の端部付近に電磁的な結合が強くなる箇所を設けることができる。主線路導体および副線路導体との電磁的な結合が強くなることによって、副線路導体に生じる信号から、主線路導体の信号の情報を正確に検出することができる。このため、副線路導体5が主線路導体4の信号を検出する精度を高めることができる。
また、絶縁層11に設けられた導体層3は、主線路導体4および副線路導体5と外部との間で電磁的なノイズの送受を低減する機能を有している。また、これらの導体層3は、主線路導体4および副線路導体5のインピーダンス値を所定の値に調整する機能を有している。主線路導体4および副線路導体5のそれぞれと導体層3との間で静電容量が生じ、この静電容量の大きさに応じて主線路導体4および副線路導体5のインピーダンス値が所定の値に調整されている。
基板2の上面には、半導体素子等が実装される電極6が設けられている。電極6は、例えば矩形状、または円形状であり、大きさは75μm〜250μmである。厚みは5μm〜25μmである。電極6は、半導体素子等と電気的に接続するので、電気伝導率の高い材料を用いる。電極6は、例えば銅、銀、パラジウム、白金、タングステン、モリブデンもしくはマンガン等の金属材料である。またはこれらの金属材料を含む合金の金属材料であってもよい。
このとき、副線路導体5の上面も幅方向に中央で凸の形状であってもよい。この場合には、副線路導体5は上面が平面の場合と比較して、電極6と離れる箇所ができる。図2に
示すように副線路導体5の上面から電極6の下面までの距離を距離L4とする。副線路導体5の上面および電極6の下面との距離のうち、副線路導体5の上面において中央で凸の曲面の頂部および電極6の下面との距離を距離L5とする。距離L5の値が大きいほど副線路導体5の上面および電極6の下面とが近づくので、電極6による電磁的な影響を抑制することができる。また、同じく距離L4の値も大きいほど、副線路導体5は、電極6からの電磁的な結合が抑制される。
電極6は、図3に示すようにビア導体7を介して副線路導体5と電気的に接続している。ビア導体7は、電気伝導率の高い材料を用いる。ビア導体7は、例えば銅、銀、パラジウム、白金、タングステン、モリブデンもしくはマンガン等の金属材料である。またはこれらの金属材料を含む合金の金属材料であってもよい。
ビア導体7は、副線路導体5および電極6との接続だけではなく、主線路導体4および副線路導体5が外部の回路基板と電気的に接続する場合に用いられる。つまり、基板2の下面あるいは側面に外部の回路基板と接続するための接続端子8を設けた場合に、接続端子8と主線路導体4および副線路導体5との電気的な接続をすることができる。
また、図2に示すように副線路導体5の幅L7は主線路導体4の幅L6よりも大きい。このことによって、副線路導体5が主線路導体4の信号を電磁的な結合で検出する際に、幅が同じ場合および幅の大きさが逆転している場合と比較して、主線路導体4と電磁的な結合をする表面積が多くなる。このため、主線路導体4の信号の情報をさらに正確に検出することができるので、副線路導体5が主線路導体4の信号の検出精度を高めることが可能となる。特に、主線路導体4および副線路導体5の幅方向の中央で凸の曲面の頂部同士が対向している場合には、主線路導体4および副線路導体5の距離を最も近づけることができるので、電磁的な結合も強くなる。このため、正確な信号の検出を効果的に行なうことができる。
また、主線路導体4および副線路導体5の組合せは複数あってもよい。この場合に、1組の主線路導体4および副線路導体5は互いに電磁的に結合している。また、各組で主線路導体4の信号の周波数を異なるものにすることで、配線基板1は複数の信号を伝送することが可能となる。
配線基板1が複数の主線路導体4および副線路導体5を有する場合には、全ての主線路導体4は絶縁層11および絶縁層12の間に設けられている。この場合には、例えば主線路導体4の下面は平面であり導体層3の上面および主線路導体4の下面との距離L1は、導体層3および主線路導体4の下面においてどの箇所でも同じである。距離L1が同じ場合には、主線路導体4の信号における伝送損失をどの主線路導体4においても同じ値にすることができる。伝送損失が同じ値であれば、主線路導体4への入力電力の値を制御するのが容易である。
また、絶縁基板12および絶縁基板13の厚みが同じであるとする。主線路導体4の上面および副線路導体5の下面との距離のうち距離L3と、副線路導体5の上面および電極6の下面との距離のうち距離L5とを比較した場合には、距離L3の方が小さい。距離L3の方が小さい場合には、主線路導体4および副線路導体5との電磁的な結合を強くすることができるとともに副線路導体5において、効果的に電極6からの電磁的な影響を受けにくくすることができる。
<配線基板の製造方法>
基板2は、例えば各絶縁層11、12および13がガラスセラミック焼結体からなる場合であれば、次のようにして製作される。まず、ホウケイ酸ガラス等のガラス粉末と酸化
アルミニウム等のセラミック粉末とからなる原料粉末に適当な有機バインダおよび溶剤等を添加混合してスラリーを作製する。次に、スラリーをドクターブレード法等の成形法でシート状に成形することにより複数枚のセラミックグリーンシートを作製する。このとき、絶縁層11は、絶縁層12および絶縁層13とガラス粉末の混合量が異なる。ガラス粉末の混合量が異なるとき、絶縁層11ならびに絶縁層12および絶縁層13は、セラミックグリーンシートの硬さが異なるものになる。ガラス粉末の混合量が多い場合にはセラミックグリーンシートが硬いものになる。
その後、セラミックグリーンシートを切断加工や打ち抜き加工により適当な形状とするとともにセラミックグリーンシートを積層して、圧着する。最後にこの積層されたセラミックグリーンシートを還元雰囲気中において約900〜1000℃の温度で焼成することによって基板2を作製することができる。圧着の際に、絶縁層11ならびに絶縁層12および絶縁層13の硬さが異なるため、主線路導体4および副線路導体5の形状が異なるものになる。ガラス粉末の混合量が多いセラミックグリーンシートを用いた場合には、セラミックグリーンシートの圧着の際に主線路導体4の下面が、絶縁層11に減り込み難くなる。このため、主線路導体4の下面を平面にすることができる。
導体層3は、例えば、銅のメタライズ層からなる場合であれば、次のようにして形成することができる。すなわち、まず銅の粉末を有機溶剤およびバインダとともによく混ざるように練って作製した金属ペーストを、絶縁層11となるセラミックグリーンシートの所定部位にスクリーン印刷等の方法で印刷する。その後、これらを同時焼成する。以上の工程によって、基板2の下面あるいは絶縁層間に、銅のメタライズ層が導体層3として被着される。
また、主線路導体4および副線路導体5は、例えば、銅のメタライズ層からなる場合であれば、銅の粉末を有機溶剤およびバインダとともに混ざるように練って作製した金属ペーストを、基板2となるセラミックグリーンシートの所定部位にスクリーン印刷等の方法で印刷し、焼成することによって形成することができる。この場合に所定部位とは、主線路導体4および副線路導体5において、それぞれ絶縁層11と絶縁層12との間および絶縁層12と絶縁層13との間である。
ビア導体7は、例えば絶縁層11、12および13となるセラミックグリーンシートに貫通孔を設けておいて、貫通孔内に導体層3を形成するのと同様の金属ペーストを充填し、セラミックグリーンシートと同時焼成することによって設けることができる。貫通孔は、例えば金属ピンを用いた機械的な打ち抜き加工、またはレーザ光を用いた加工等の孔あけ加工によって形成することができる。金属ペーストの貫通孔への充填の際には、真空吸引等の手段を併用して金属ペーストの充填を容易なものとする。
<高周波モジュールの構成>
次に、本発明の一実施形態にかかる高周波モジュール10について、図面を参照しながら説明する。図4は、本発明の一実施形態にかかる高周波モジュール10の斜視図およびを示しており、図5は、本発明の一実施形態にかかる配線基板1を含む高周波モジュール10における要部の模式的な回路図を示している。この高周波モジュール10は、本発明の一実施形態にかかる配線基板1と、半導体素子9を備えている。
配線基板1は、例えば図4に示すように、主線路導体4および副線路導体5の両端がそれぞれ、接続端子8等に電気的に接続され、接続端子8を経て、スイッチ(SW)、フィルタ素子、アンテナ(ANT)または半導体素子(IC)9等の回路部品が有する回路と電気的に接続されている。これらの配線基板1と回路部品が有する回路とによって、本発明の一実施形態の高周波モジュール10が形成されている。回路部品と配線基板1とを電
気的に接続する接続用の回路のインピーダンス値は、通常、50Ωに設定されている。
半導体素子9は、基板2の上面に実装される。例えばスイッチング素子であり、電気回路の一部をオンまたはオフにすることできる素子である。他にもRF特性を有する半導体素子であれば用いることができる。半導体素子9は、例えばフリップチップ方式で実装される。あるいはワイヤボンディング方式で実装されてもよい。
高周波モジュール10について、配線基板1および回路部品は、例えばプリント回路基板等の母基板20に搭載されている。また、スイッチ、フィルタ素子、アンテナ等の回路は、母基板20に直接設けられた電気回路により構成されたものであってもよい。つまり、配線基板1が実装される母基板20について、スイッチまたはフィルタ等として機能する回路と、母基板20に搭載される回路部品間を接続する回路とを有するものであってもよい。配線基板1および回路部品と母基板20との電気的な接続は、例えばそれぞれの接続用の部位同士をはんだ等の導電性接続材で接続することによって行なわれる。
この高周波モジュール10において、主線路導体4は、例えばパワーアンプで増幅された高周波信号を入力し、送受信あるいは通信帯域を切り替えるスイッチ、または高周波信号の高調波等を取り除くフィルタ等へ出力するための信号線路である。配線基板1から出力された信号は、例えばフィルタで所定の周波数帯域にフィルタリングされ、その後アンテナに伝送されアンテナから外部に送信される。アンテナは、例えば携帯電話機等のアンテナである。
主線路導体4に対して副線路導体5が電磁的に結合されている。主線路導体4と副線路導体5との電磁的な結合を利用して、主線路導体4において伝送される信号の一部が副線路導体5と電磁的に結合される。副線路導体5を伝送する信号が、副線路導体5と電気的に接続されたIC等に伝送されて処理され、主線路導体4を伝送されている信号レベルがモニターされる。このことによって、主線路導体4の信号を検出することができる。つまり、主線路導体4を伝送される信号レベルが、副線路導体5を介して、信号レベルを比較するICに送られる。このICで、例えば設定した信号レベルより入力された信号レベルが低い時はパワーアンプへ出力レベルを上げるようにフィードバックが行われ、信号レベルが高いときは逆となる。
なお、本発明の一実施形態の高周波モジュール10において、副線路導体5のうちICと接続されている端部と反対側の端部が終端抵抗に接続されている。終端抵抗によって、副線路導体5を伝送された信号に対する終端処理が行なわれる。終端抵抗の抵抗値は、例えばICと同じ程度の抵抗値に設定されている。
終端抵抗は、セラミックチップ抵抗部品等の独立した回路部品であってもよい。配線基板1が実装される母基板に形成された印刷回路等からなるものであってもよい。
接続端子8は、例えばビア導体7の端部のみからなるものでもよく、端部と端部を被覆するメタライズ層等のカバー導体とからなるものでもよい。また、露出表面にニッケルおよび金等のめっき層が被着されているものでもよい。
また、接続端子8が、配線基板1が搭載される母基板20に含まれる接続用の回路の所定部位にはんだ等の導電性接続材を介して接続される。配線基板1の接続端子8が接続されるプリント回路基板等の母基板20の接続用の回路を介して、同じく母基板20に搭載される回路部品(抵抗部品およびIC等)等と電気的に接続される。
なお、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
において種々の変更、改良等が可能である。例えば、主線路導体4および副線路導体5と基板の接続用の回路との電気的な接続は、必ずしも接続端子8を介して行なわれるものである必要はない。この場合には、主線路導体4または副線路導体5の端部等を基板2の外表面に露出させて、この露出部分に回路部品が直接接続されていてもよい。
以上のような構成を有することによって、主線路導体に流れる信号を正確に測定することが可能な配線基板および高周波モジュールを提供することができる。
1 配線基板
2 基板
3 導体層
4 主線路導体
5 副線路導体
6 電極
9 半導体素子
10 高周波モジュール
11、12、13 絶縁層

Claims (4)

  1. 絶縁層が積層されてなる基板と、
    該基板の下面または前記絶縁層間に設けられた、基準電位に設定される導体層と、
    該導体層の上方の前記絶縁層間に前記導体層に重なるように設けられた、下面が平面であり上面が幅方向の中央で凸の曲面である主線路導体と、
    該主線路導体の上方の前記絶縁層間に前記主線路導体に重なるように設けられた、下面が幅方向の中央で凸の曲面である副線路導体と
    を備えていることを特徴とする配線基板。
  2. 前記副線路導体の上方の前記基板の上面に前記副線路導体に重なるように設けられた、素子実装用の電極をさらに備えており、
    該電極の下方に位置する前記副線路導体の上面が幅方向の中央で凸の曲面である
    ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記主線路導体と前記副線路導体とは、幅方向の中央で凸の曲面の頂部同士が対向しており、前記副線路導体の幅が前記主線路導体の幅よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配線基板。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の配線基板と、
    前記配線基板の上面に実装された半導体素子とを備えていることを特徴とする高周波モジュール。
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