JP3142010B2 - マイクロ波結合線路 - Google Patents
マイクロ波結合線路Info
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Description
波数の信号を分配および合成する方向性結合器やフィル
タ等に使用されるマイクロ波結合線路に関する。
図である。同図において、誘電体または半導体にてなる
基板6上に接地導体1が形成され、該接地導体1上に誘
電体膜4が形成される。さらに、該誘電体膜4上に平行
な2本のストリップ状導体2および3が形成される。上
記接地導体1およびストリップ状導体2によってマイク
ロストリップ線路Aを構成しており、上記接地導体1お
よびストリップ状導体3によってマイクロストリップ線
路Bを形成している。さらに、上記ストリップ状導体2
および3を近接して形成することにより、マイクロスト
リップ線路AおよびBはマイクロ波結合線路として動作
する。
は、上記ストリップ状導体2,3の間隔を極端に小さく
しないと密結合の結合線路を構成することができず、製
造上困難があった。
線路の問題点を解決するために開発された従来のマイク
ロ波結合線路である。
なる基板6の全面に接地導体1が形成され、該接地導体
1上に誘電体膜4が形成される。さらに、該誘電体膜4
の内部に2本のストリップ状導体2および3が形成さ
れ、該誘電体膜4上の全面に接地導体8が形成される。
ここで、上記接地導体1およびストリップ状導体2によ
ってマイクロストリップ線路Aを構成し、上記接地導体
8およびストリップ状導体3によってマイクロストリッ
プ線路Bを形成している。さらに、上記マイクロストリ
ップ線路AおよびBを対向して構成することにより上記
マイクロストリップ線路AおよびBは結合線路として動
作する。
路では接地導体が複数あり、しかも離れて形成されてい
るため集積化が困難であった。
なる基板6の全面に接地導体1が形成され、該接地導体
1上に誘電体膜4が形成される。さらに、該誘電体膜4
上に平行な4本のストリップ状導体2,2’,3,3’
が形成され、2と2’および3と3’はそれぞれ接続さ
れている。ここで、上記接地導体1およびストリップ状
導体2,2’によってマイクロ波線路Aを構成してお
り、上記接地導体1およびストリップ状導体3,3’に
よってマイクロ波線路Bを構成している。さらに、上記
マイクロ波線路AおよびBのストリップ状導体を交互に
近接して形成することにより上記マイクロ波線路Aおよ
びBは結合線路として動作する。これは、Langeカ
プラとして知られているものである。
ロ波結合線路は、接地導体が複数あり、しかも離れて形
成されているため、集積化が困難であったり、または構
造が複雑で形状が大きく、マイクロ波ICの小型化が困
難であるという問題がある。
その目的とするところは、通信用MMIC(Monol
ithic Microwave IC)等の半導体集
積回路における結合線路の小型化を図り、集積化し易い
マイクロ波結合線路を提供することにある。
め、本発明のマイクロ波結合線路は、基板上に形成され
た誘電体膜と、該誘電体膜の上部、下部または内部に、
単一の接地導体として形成された第1の導体と、前記誘
電体膜の上部、下部または内部の前記第1の導体から見
て同じ側に、部分的または全体的に互いに重なって形成
されるとともに、前記第1の導体との間でそれぞれマイ
クロ波線路を構成し、該マイクロ波線路はマイクロ波結
合線路として作用する、異なる幅を持つストリップ状の
第2および第3の導体とを有することを要旨とする。こ
の場合、前記第1、第2および第3の導体が重なる部分
付近において、該第1、第2および第3の導体のいずれ
かまたはすべてにスリットを形成しても良い。また、前
記第2および第3の導体は、結合部分がメアンダ状に形
成されていても良い。
第2の導体がそれぞれマイクロ波線路Aの接地導体およ
び中心導体として動作し、第1および第3の導体がそれ
ぞれマイクロ波線路Bとして動作し、該マイクロ波線路
A,Bにマイクロ波信号を入力したとき、前記マイクロ
波線路A,Bはマイクロ波ブロードサイド結合線路とし
て動作し、広帯域化および密結合化を容易に実現し得
る。
る。
1の実施例に係わるマイクロ波結合線路の斜視図および
図1(A)のA−A’線に取った断面図である。
からなる基板6の全面上に接地導体1を形成する。つい
で、該接地導体1上に誘電体膜4を形成した後、該誘電
体4上に幅w2 のストリップ状中心導体2を形成する。
さらに、上記誘電体膜4および中心導体2上に誘電体膜
5を形成した後、該誘電体膜5上に幅w3 のストリップ
状中心導体3を形成する。
成する際、該ストリップ状中心導体2および3の中心線
を等しくし、さらにメアンダ状に形成する。
路にマイクロ波信号を入力したとき、従来の結合線路と
同様、上記接地導体1と中心導体2で構成されたマイク
ロストリップ線路Aと、上記接地導体1と中心導体3で
構成されたマイクロストリップ線路Bとの間で電磁界の
結合が生じ、該マイクロストリップ線路AおよびBはマ
イクロ波結合線路として動作する。
ードが伝搬し、この時マイクロストリップ線路Aおよび
Bはそれぞれ異なった特性インピーダンスをもつ。しか
しながら、上記中心導体2の幅w2 および上記中心導体
3の幅w3 を調節することにより上記2つの直交モード
に対する上記2つのマイクロストリップ線路AおよびB
に対する特性インピーダンスを等しくすることができ、
従来の対称結合線路における偶モード、奇モードによる
設計法を用いることができる。図8が有限要素法を用い
て計算した例である。w2 ,w3 を調節してほぼ所望の
インピーダンスZ0e=121Ω,Z0o=20Ωとするこ
とができる。ここで、Z0eは偶モードの特性インピーダ
ンスであり、Z0oは奇モードの特性インピーダンスであ
る。なお、計算時の条件は以下のとおりである。
導体2および3の一部または全部を重ねて形成している
ので、マイクロ波線路AおよびBで構成されるマイクロ
波結合線路を小型化することができるとともに、更にマ
イクロ波線路A,Bで構成されるマイクロ波結合線路を
メアンダ状に形成することができ、一層小型化すること
ができる。
ロ波結合線路の断面図であり、図2において図1(A)
および(B)と同一のものについては同一の符号を付し
ている。
1を形成する際、スリット1aを設けて特性インピーダ
ンスおよび結合度を調節する。
イクロ波結合線路は、上述の基本構成のマイクロ波結合
線路と同様の作用と効果を有する。
波結合線路の断面図であり、図3において図1(A)お
よび(B)と同一のものについては同一の符号を付して
いる。
2を形成する際、スリット1a,2aを設けて特性イン
ピーダンスおよび結合度を調節する。
イクロ波結合線路は、上述の基本構成のマイクロ波結合
線路と同様の作用と効果を有する。
ロ波結合線路の断面図であり、図4において図1(A)
および(B)と同一のものについては同一の符号を付し
ている。
る際、該中心導体2および3の中心線を等しくせずに形
成することにより特性インピーダンスおよび結合度を調
節する。
イクロ波結合線路は、上述の基本構成のマイクロ波結合
線路と同様の作用と効果を有する。
ロ波結合線路の断面図であり、図5において図1(A)
および(B)と同一のものについては同一の符号を付し
ている。
た後、さらに該中心導体3上に誘電体膜7を形成する。
イクロ波結合線路は、上述の基本構成のマイクロ波結合
線路と同様の作用と効果を有する。
ロ波結合線路の断面図であり、図6において図1(A)
および(B)と同一のものについては同一の符号を付し
ている。
し、該中心導体2上に誘電体膜4を形成する。さらに、
該誘電体膜4上にスリット1aを設けた接地導体1を形
成し、該接地導体1上に誘電体膜5を形成し、該誘電体
膜5上に中心導体3を形成する。
イクロ波結合線路は、上述の基本構成のマイクロ波結合
線路と同様の作用と効果を有する。
ロ波結合線路の断面図であり、図7において図1(A)
および(B)と同一のものについては同一の符号を付し
ている。
し、該誘電体膜4上に接地導体1およびストリップ状中
心導体2をコプレーナ線路状に形成する。さらに、上記
接地導体1および上記中心導体2上に誘電体膜5を形成
し、該誘電体膜5上に中心導体3を形成する。
イクロ波結合線路は、上述の基本構成のマイクロ波結合
線路と同様の作用と効果を有する。
第2および第3の導体が部分的または全体的に互いに重
なって形成され、第1の導体との間でそれぞれマイクロ
波線路を構成し、該マイクロ波線路がマイクロ波結合線
路として作用するので、マイクロ波結合線路の占める面
積を小さくすることができ、集積化を容易に図ることが
できる。また、各導体に設けたスリットの幅を調整する
ことにより、電気的に対称な結合を行うことができる。
更に、メアンダ状に形成することにより一層の小型化を
図ることができる。
線路の斜視図および断面図である。
線路の断面図である。
線路の断面図である。
線路の断面図である。
線路の断面図である。
線路の断面図である。
線路の断面図である。
ダンスを有限要素法により計算したグラフである。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 基板(6) 上に形成された誘電体膜(4, 5)
と、 該誘電体膜(4, 5)の上部、下部または内部に、単一の接
地導体として形成された第1の導体(1) と、 前記誘電体膜(4, 5)の上部、下部または内部の前記第1
の導体(1) から見て同じ側に、部分的または全体的に互
いに重なって形成されるとともに、前記第1の導体(1)
との間でそれぞれマイクロ波線路(A, B)を構成し、 該マイクロ波線路はマイクロ波結合線路として作用す
る、異なる幅を持つストリップ状の第2および第3の導
体(2, 3)とを有することを特徴とするマイクロ波結合線
路。 - 【請求項2】 前記第1、第2および第3の導体(1, 2,
3) が重なる部分付近において、該第1、第2および第
3の導体(1, 2, 3) のいずれかまたはすべてにスリット
(1a, 2a)が形成されていることを特徴とする請求項1記
載のマイクロ波結合線路。 - 【請求項3】 前記第2および第3の導体(2, 3)は、結
合部分がメアンダ状に形成されていることを特徴とする
請求項1または2記載のマイクロ波結合線路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03187612A JP3142010B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | マイクロ波結合線路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03187612A JP3142010B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | マイクロ波結合線路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0537213A JPH0537213A (ja) | 1993-02-12 |
JP3142010B2 true JP3142010B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=16209157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03187612A Expired - Lifetime JP3142010B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | マイクロ波結合線路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3142010B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
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-
1991
- 1991-07-26 JP JP03187612A patent/JP3142010B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
1991年電子情報通信学会春季全国大会 SC−2−9 |
Also Published As
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