JP6500780B2 - フロートガラスの製造方法、および、フロートガラス - Google Patents
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Description
上述したフロート法によるガラスの製造方法は、ガラスの一面を溶融金属の浴面によって形成し、溶融金属上に溶融ガラスを広げることによりガラスの他の面を形成するので、ガラスの平坦性を極めて高くすることが可能であり、大量生産にも好適な製造方法として知られている。このため、フロート法は、自動車用ガラス、ディスプレイ用ガラスなどの板ガラス生産に広く適用されている。
図8に示す製造装置において、溶融金属浴100の浴面に溶融ガラス107を供給し、必要な厚さおよび幅に引き延ばした後、リフトアウトロール105の牽引力によりガラスリボン108を引き出して徐冷炉103の側に搬送できる。
現在、フロート法に用いる溶融金属浴100には、純粋な錫を用いることが一般的である。ソーダライム系のガラスを生産する場合、フロートバス101において比較的低温で成形できるため、錫の蒸気圧を低く抑えることができる。
しかし、液晶表示装置などに適用される無アルカリガラスでは、製造温度が高いので、錫の蒸気圧も高くなり、錫蒸気の凝集および落下に伴うトップスペックと称される錫酸化物の欠点が多く発生している。
しかし、SnOは蒸気圧が高いので、SnOの蒸気圧とSnの蒸気圧との間には相当な差異が生じ、図9に示すように1200℃近傍において1万倍もの蒸気圧差となって揮散することがわかる。このように錫の酸化機構は複雑であり、揮散物が急激に増加して凝集し、ガラスの表面に落下すると欠点を生じるおそれがある。
(1)フロートバスに湛えられた溶融金属浴の液面に溶融ガラスを供給してガラスリボンに成形し、前記ガラスリボンを前記溶融金属浴の液面から引き上げた後に徐冷および切断してフロートガラスを得る、フロートガラスの製造方法であって、
前記フロートガラスは、無アルカリガラスであり、
前記溶融金属浴が、1質量%以上、40質量%以下の銅を含有し、残部不可避不純物と錫とからなるフロートバス用錫合金浴であり、
前記溶融ガラスにおけるSO 3 の割合が、0.1質量%以下であり、
前記フロートバス内で前記ガラスリボンを前記溶融金属浴の液面から引き上げる部分の温度が、700℃以上であることを特徴とするフロートガラスの製造方法。
(2)フロートバスに湛えられた溶融金属浴に接していた表面側において、深さ30μmにおける銅の濃度が、5質量ppm以上、50質量ppm以下であり、前記溶融金属浴に接していなかった表面側において、最表面における銅の濃度が、1質量ppm以下であり、無アルカリガラスであり、実質的にSO 3 を含有しない、フロートガラス。
ガラスを提供できるフロートガラスの製造方法、および、フロートガラスを提供できる。
図1に示すように、本実施形態のフロートガラスの製造装置1は、フロートバス2に供給された溶融ガラスGを、フロートバス2に湛えられた溶融金属浴3の表面に沿って流動させて帯板状のガラスリボン5に成形し、このガラスリボン5をドロスボックス部6に設けたリフトアウトロール7で引き出す装置として構成されている。
本実施形態の製造装置1において、ガラスリボン5は、ドロスボックス部6の出口部から取り出された後、レヤーロール9により徐冷炉10に引き込まれて冷却され、洗浄された後、所定の寸法に切断される。こうして、目的の大きさのフロートガラスが得られる。
なお、フロートバス2にはヒータ(図示略)が設けられており、内部の温度を領域ごとに調節できるように構成されている。
銅を錫に添加すると、還元性の高い銅が錫の表面を覆い蒸発を抑制する。また、銅の混合によって錫合金の化学結合状態が変化することにより揮散に要するエネルギーが高くなることにより、分圧から予想される蒸気圧低減よりも大きく揮散量が減少すると推定できる。よって銅は1質量%以上含有していることが必要である。一方、銅の上限は、状態図等から判断し、温度が低下した場合に高融点の金属間化合物が生成する限界濃度となる。銅の添加による効果についても30質量%でほとんど揮散がなくなることから最適値を選択することが好ましい。
また、溶融金属浴3を構成する錫合金浴には、不可避不純物として、例えば、鉛(Pb)、亜鉛(Zn)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)などが0.3質量%程度含まれていてもよい。
また、ドロスボックス部6にはヒータ(図示略)が設けられており、ガラスリボン5の温度を調節できるように構成されている。
徐冷炉10にはレヤーロール9が水平に複数設置されており、ドロスボックス部6を通過して移動してきたガラスリボン5を複数のレヤーロール9により徐冷炉10内を搬送できる。
図2は、フロートガラス製造装置の一実施形態を示す水平断面図である。上述したように、フロートバス2内に導入された溶融ガラスGは、溶融金属浴3の表面に浮遊した状態で、フロートバス2の上流側から下流側に向かって連続的に移動し、これにより、ガラスリボン5が形成される。
ところで、溶融ガラスG(ガラスリボン5)は、無拘束状態では、表面張力と重力との関係により平衡厚さに至る傾向にある一方で、進行方向に引っ張られて搬送されるため、特に幅(図2中の上下方向の長さ)が中心方向に向かって収縮する傾向にある。そこで、溶融ガラスG(ガラスリボン5)の収縮を抑制して、所望の厚さを得るために、トップロール31が使用される。トップロール31は、図2に示すように、フロートバス2の上流側の両側部に配置されている。
なお、回転部材33を含む先端部32は、高温のガラスリボン5と接するため、使用時に温度が著しく上昇するおそれがある。そのため、トップロール31は、先端部32の内部空間(図示せず)に冷却水を流通させることで冷却される構成となっており、これにより、先端部32の温度上昇を抑制できる。
図1の製造装置を用いてガラスリボン5を製造するには、溶解炉から溶融ガラスGを供給通路11に供給し、リップ12の上を流れる溶融ガラスGの流量をツイール13の堰き止め量により調整しながらフロートバス2の入口部2aの溶融金属浴3上に溶融ガラスGを供給する。
フロートバス2においては、図2および図3に基づいて説明したトップロール31の回転部材33(特に、突起部34)を、溶融ガラスGの進行方向に沿った両側部分の表面に接触させ、溶融ガラスGを押さえ付けるとともに、回転部材33を回転させる。これにより、溶融ガラスGは、回転部材33によって拘束されて、幅方向の収縮が抑制され、所望の幅および厚さをもって搬送される。こうして、溶融金属浴3の上に流動させた溶融ガラスGを所定幅、所定厚さの帯板状のガラスリボン5に成形する。このガラスリボン5をリフトアウトロール7で溶融金属浴3の液面から牽引して引き上げ、ドロスボックス部6側に移動させ、次いでレヤーロール9により徐冷炉10の内部を搬送しながらガラスリボン5を冷却する。徐冷炉10において冷却されたガラスリボン5を、冷却後、切断工程において必要な長さ、幅に切断することで目的の幅と長さのフロートガラスを製造できる。
このため、フロートバス2内に存在する錫の蒸気量を削減できるので、錫蒸気の凝集および落下によりガラスに生じるトップスペックと称される欠点を抑制でき、高品質のフロートガラスを製造できる。
このようなテイクオフ部TOの温度は、製造するフロートガラスがソーダライムガラスである場合は、580℃程度である。
これに対し、例えば液晶表示装置などに用いる無アルカリガラスの場合、テイクオフ部TOの温度は、例えば700℃以上であり、好ましくは750℃程度となる。上限温度は特に限定されないが、使用されている部材(ステンレス等)のクリープ特性を考慮すると、900℃以下が好ましい。
歪点に大きく影響するのは、ガラス組成では、Al2O3含有量である。後述するように、本実施形態で用いる無アルカリガラスのAl2O3含有量は、例えば、10.5〜24質量%であるが、Al2O3含有量が10質量%を超えると、低温での粘度上昇が著しくなる。このため、テイクオフ部TOの温度を例えば500℃以下にした場合には、仮にAl2O3以外のガラス組成を変化させたとしても、ガラスリボン5は、引き上げる際に割れてしまい、フロートガラスを製造することはできない。
しかしながら、本実施形態の錫合金浴を用いれば、フロートバス2内の溶融金属浴3の温度が上昇しても、蒸気量を削減できるので、トップスペックと称される欠点の生じていない高品質のガラスリボン5を生産できる。
このため、上述した組成の銅を含む錫合金浴を溶融金属浴3として用いることで、錫合金浴からの揮散量を少なくできるのでトップスペックによる欠点を有していない高品質のフロートガラスを提供できる。
上述したように、ソーダライムガラスを製造する場合のテイクオフ部TOでの温度は580℃程度であるから、図4からすれば、錫に銅を添加した錫合金浴を利用しようとは考えないはずである。
すなわち、図4の状態図から明らかなように、銅添加量を10%、20%と増加して錫合金浴を構成した場合、その組成領域の錫合金浴を約580℃に冷却すると金属間化合物であるε相が析出する。金属間化合物であるε相が析出すると、錫合金浴は、溶融金属浴3として成立しない。つまり、テイクオフ部TOでは、溶融金属浴3から引き上げられるガラスリボン5はまだ十分に硬くなく変形可能な状態であるため、テイクオフ部TOに硬い異物が生成した場合、ガラスリボン5が変形し、平坦な板の製造が不可能になる。このため、テイクオフ部TOの溶融金属浴3においては、固体である金属間化合物(ε相等)の生成を避ける必要がある。したがって、ソーダライムガラスを製造する場合は、錫に銅を添加して合金浴とすることは想定できない。
これに対し、無アルカリガラスを製造する場合には、上述したように、テイクオフ部TOの温度は700℃以上であり、ε相は析出しないため、錫に銅を添加した錫合金浴を利用できるようになることがわかる。
このとき、歪点が高く溶解性を考慮する場合には、酸化物基準の質量百分率表示で、SiO2:58〜66%、Al2O3:15〜22%、B2O3:5〜12%、MgO:0〜8%、CaO:0〜9%、SrO:3〜12.5%、BaO:0〜2%、MgO+CaO+SrO+BaO:9〜18%、を含有する無アルカリガラスが好ましい。
また、高歪点を考慮する場合には、酸化物基準の質量百分率表示で、SiO2:54〜73、Al2O3:10.5〜22.5%、B2O3:0〜5.5%、MgO:0〜8%、CaO:0〜9%、SrO:0〜16%、BaO:0〜2.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:8〜26%、を含有する無アルカリガラスが好ましい。
このため、トップスペックの発生をより抑制する観点からは、溶融ガラスGは実質的に硫黄(S)を含まないことが好ましい。
具体的には、溶融ガラスGにおけるSO3の割合は、5質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下がさらに好ましい。
このため、本実施形態のフロートガラスのボトム面は、銅に由来するいくつかの効果、例えば、下記第1〜第3の効果を発揮し得る。
このため、本実施形態のフロートガラスは、例えば、100%錫の錫浴を用いて製造されたフロートガラスの表面に後処理で銅を導入した場合と比べて、最表面からの銅(銅原子)の存在領域が、より深い。したがって、銅に由来する上記性能は、フロートガラスの表面を何らかの目的で擦ったり研磨加工したりしても、表面処理等の他の手法により同様の性能を付与した場合に比べて、低下しにくい。
また、最表面から同じ深さで比べた場合には、後処理によって銅を導入したガラスよりも、本実施形態のフロートガラスにおける銅(銅原子)の濃度はより多い。
また、深さ100μmにおける銅の濃度は、1質量ppm以上が好ましく、10質量ppm以上がより好ましい。上限値は特に限定されないが、上記と同様の理由から、50質量ppm以下が好ましく、30質量ppm以下がより好ましい。
また、最表面における銅の濃度と深さ100μmにおける銅の濃度との比(最表面/深さ100μm)は、1.0〜2.0が好ましく、1.0〜1.8がより好ましい。
図7は、Sn−Cu合金浴とした場合の保持時間と重量変化との相関関係を示すグラフである。揮散量の具体的測定値について、「銅濃度(単位:質量%(図7中では「wt%」と表記)):単位時間(1分)あたりの揮散量(単位:mg)」は、Cu0%:0.004mg、Cu0.5%:0.004mg、Cu1%:0.0032mg、Cu5%:0.00024mg、Cu10%:0.00018mg、Cu20%:0.00006mg、Cu30%:0、Cu50%:0、Cu60%:0、となった。
図7に示す結果から、還元性雰囲気において、Sn−Cu合金(30質量%)の合金浴の揮散量を、Sn100%の錫浴に比べてほとんど零にできることが分かった。
この試験結果から、Cuを30質量%程度以上含有させたSn−Cu合金にすることにより蒸気揮散量を最低にできることが分かった。その揮散量は、Sn100%の場合より大幅に少ないことは勿論、Cu100%の場合よりも少ない特異な揮散量であることが分かった。
そこで、図1の製造装置1を用いて、溶融ガラスGからガラスリボン5を形成し、徐冷および切断を行なって、板厚700μmのフロートガラス(無アルカリガラス)を製造した。このとき、ガラスリボン5に成形するためのフロートバス2の溶融金属浴3としては、30質量%の銅を含有する錫合金浴を用いた。
なお、溶融ガラスGの組成は、酸化物基準の質量百分率表示で、SiO2:59.70%、Al2O3:16.90%、B2O3:7.90%、MgO:3.27%、CaO:4.00%、SrO:7.69%、BaO:0.10%、MgO+CaO+SrO+BaO:15.06%であり、実質的にSO3を含有しなかった。
溶融金属浴3として100%錫の錫浴を用いた以外は、実施例1と同様にして、板厚700μmのフロートガラスを製造した。
実施例1および比較例1のフロートガラスについて、それぞれ、溶融金属浴3側とは反対側の表面における欠点(トップスペック)の数を、所定の面積(10m2)について、高輝度光源を用いた目視法によって観察した。観察結果を下記表1に示す。
これに対して、比較例1では、トップスペックの個数は10個/m2であり、フロートガラスの品質に問題があることが分かった。
次に、実施例1および比較例1のフロートガラスについて、それぞれ、2次イオン質量分析法(Secondary Ion Mass Spectrometry(SIMS))により、銅(Cu)の濃度を測定した。測定結果を、下記表2に示す。
具体的には、溶融金属浴3に接していた表面(ボトム面)から深さ方向に少しずつ研磨を行い、所定の深さ(10μm、30μm、50μm、70μm、および、100μm)になったところで、その都度、その深さでの銅の濃度を、2次イオン質量分析計(アルバック社製、adept 1010)を用いて測定した。このとき、表面の汚染を除去するため、ボトム面から深さ0.4μmの濃度を最表面の濃度とした。
なお、SIMSにより測定される濃度は、単位「atoms/cm3」で表わされるため、ガラスの単位体積当たりの平均原子数(各成分のモル濃度から計算される)を求め、それで除したものを、さらに換算して質量濃度(質量ppm)とした。
これに対して、30質量%の銅を含有する錫合金浴を用いた実施例1のフロートガラスは、上記表2に示すように、ボトム面の最表面で19質量ppm、深さ10μmで19質量ppm、深さ30μmで19質量ppm、深さ50μmで19質量ppm、深さ70μmで15質量ppm、深さ100μmで11質量ppmであった(元々のガラスには、原料由来の微量不純物としての銅が、約0.3質量ppm含まれている)。
通常の表面処理により得られる銅の浸透層が1μm以下であることと比較すると、今回の処理によってかなり深い銅の浸透層が得られていることが分かった。
なお、実施例1のフロートガラスにおいては、深さ100μmの銅の濃度が11質量ppmであるから、板厚をTとした場合、深さT/7(700/7)、すなわち、深さ100μmに銅が存在することは明らかである。
実施例1および比較例1のフロートガラスについて、それぞれ、JIS Z 2801:2010(抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果)に基づいて、ボトム面の最表面の抗菌性を評価した。具体的には、同JIS記載の抗菌効果の判断基準に従い、大腸菌について抗菌活性値を求めた。なお、JIS Z 2801:2010の内容は、ここに参照として取り込まれる。
さらに、実施例1のフロートガラスについては、ボトム面から深さ方向に研磨を行い、深さ50μmの表面の抗菌活性値も同様にして求めた。
なお、抗菌活性値が2.0以上であれば、抗菌性に優れるものとして評価できる。結果を下記表3に示す。
また、実施例1のフロートガラスは、ボトム面をある程度研磨した表面においても、最表面と同程度の優れた抗菌性を示すことが分かった。
TO…テイクオフ部
1…フロートガラスの製造装置
2…フロートバス
2A…溶融金属浴槽
2B…上部構造体
2a…入口部
3…溶融金属浴
5…ガラスリボン
6…ドロスボックス部
6A…下部ケーシング
6B…上部ケーシング
6a…側壁
6b…側壁
6c…底壁
7…リフトアウトロール
9…レヤーロール
10…徐冷炉
11…供給通路
12…リップ
13…ツイール
15…フロントリンテル
16…天井壁
17…後端壁
18…出口部
21…シールブロック
22…台座
23…供給管
24…天井壁
25…ドレープ
31…トップロール
32…先端部
33…回転部材
34…突起部
35…中心軸
100…溶融金属浴
101…フロートバス
102…ドロスボックス
103…徐冷炉
105…リフトアウトロール
106…レヤーロール
107…溶融ガラス
108…ガラスリボン
Claims (10)
- フロートバスに湛えられた溶融金属浴の液面に溶融ガラスを供給してガラスリボンに成形し、前記ガラスリボンを前記溶融金属浴の液面から引き上げた後に徐冷および切断してフロートガラスを得る、フロートガラスの製造方法であって、
前記フロートガラスは、無アルカリガラスであり、
前記溶融金属浴が、1質量%以上、40質量%以下の銅を含有し、残部不可避不純物と錫とからなるフロートバス用錫合金浴であり、
前記溶融ガラスにおけるSO 3 の割合が、0.1質量%以下であり、
前記フロートバス内で前記ガラスリボンを前記溶融金属浴の液面から引き上げる部分の温度が、700℃以上であることを特徴とするフロートガラスの製造方法。 - 前記溶融金属浴が、30〜40質量%の銅を含有する、請求項1に記載のフロートガラスの製造方法。
- 前記無アルカリガラスのAl 2 O 3 含有量は、10.5〜24質量%である、請求項1または2に記載のフロートガラスの製造方法。
- フロートバスに湛えられた溶融金属浴に接していた表面側において、深さ30μmにおける銅の濃度が、5質量ppm以上、50質量ppm以下であり、前記溶融金属浴に接していなかった表面側において、最表面における銅の濃度が、1質量ppm以下であり、無アルカリガラスであり、実質的にSO 3 を含有しない、フロートガラス。
- 前記溶融金属浴に接していた表面側において、最表面における銅の濃度と深さ30μmにおける銅の濃度との比が、1.0〜1.7である、請求項4に記載のフロートガラス。
- 前記溶融金属浴に接していた表面側において、板厚をTとした場合に、深さT/7に銅が存在する、請求項4または5に記載のフロートガラス。
- 板厚が1.5mm以下である、請求項4〜6のいずれか1項に記載のフロートガラス。
- 前記溶融金属浴に接していなかった表面側において、トップスペックの個数は、1個/m 2 以下である、請求項4〜7のいずれか1項に記載のフロートガラス。
- 前記無アルカリガラスのAl 2 O 3 含有量は、10.5〜24質量%である、請求項4〜8のいずれか1項に記載のフロートガラス。
- 前記溶融金属浴に接していた表面側において、最表面および深さ50μmにおける、JIS Z 2801:2010に基づく抗菌活性値が2.0以上である、請求項4〜9のいずれか1項に記載のフロートガラス。
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