JP6500268B1 - 家具転倒防止免震金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】家具転倒防止金具の装着には、壁用金具の上面と下面の挿通孔に家具用金具を挿通して連結する方法がある。家具用金具の壁用金具の挿通孔に挿通した後に、家具用金具の先端部を屈折する際、屈折する部分に入れた切り込み部をペンチ等で屈折することは、金属性素材は強靱で屈折は技術的・物理的に困難である。また、屈折が不十分な場合、地震動により壁用金具と家具用金具が分離する可能性があるという問題もあった。【解決手段】板状金属性素材からなる壁用金具1を壁面内部の柱及び間柱Eにネジ7で固定し、壁用金具1が有する壁用金具第1の挿通孔5bに家具用金具先端拡張部11を挿通して、壁用金具1と家具用金具8を連結させて家具用金具先端拡張部11を壁用金具上面部5の上面に係止することで、簡単に壁用金具と家具用金具を連結することができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、地震発生時の家具の転倒を防止するため、壁用金具と家具用金具を用いた家具転倒防止免震金具である。
壁に固定される壁用金具と家具に装着される家具用金具とから構成された家具転倒防止免震金具において、壁に固定された壁用金具の挿通孔に家具用金具の先端を通した後に、先端付近に設けた切り込み部をペンチ等で家具側方向へ屈折することによって、家具用金具を壁用金具に連結するように構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2016−123700号公報
家具用金具と壁用金具を連結するため、略U字形の家具用金具の端部の一部に切り込みを入れた家具用金具を壁用金具の挿通部を挿通し、家具用金具の上端部を家具方向に屈曲することは、強靱な金属性素材であり、壁と家具背面の狭隘な場所での装着は、ペンチ等で屈曲することは物理的・技術的に困難であり、装着には手間が掛かるという障害がある。
又、ペンチ等での屈折が不十分な場合は、装着後においても壁用金具と家具用金具の重なり部分が少ない場合、家具用金具が壁用金具から脱離する可能性があるという課題があった。
第1の手段は、家具の転倒を防止する家具転倒防止免震金具において、
板状金属性素材からなり、壁に固定される壁用金具と、
板状金属性素材からなり、家具に装着される家具用金具と、を有し、
壁用金具は、
右側面視壁面に沿って上方に延設し、ネジで壁に固定する壁用金具下部取付けネジ孔を有する壁面下部装着部と、
壁面下部装着部の上端部を家具側方向に略直角に屈折して設けた壁用金具
下部挿通孔を有する壁用金具下面部と、
壁用金具下面部の家具側端部を上方向に略直角に屈折して設けたドライバービットを
挿通するドライバービット孔を有する壁用金具本体部と、
壁用金具本体部の上端部を壁側方向に略直角に屈折して設けた壁用金具上部挿通孔を有する
壁用金具上面部と、
壁用金具上面部の壁側端部を壁面に沿って下方向に略直角に屈折して設け
られ、ネジで壁に固定する壁用金具上部取付けネジ孔が形成された壁面上部装着部と、を有し、
家具用金具は、
側面視略U字形の家具用金具本体部と、
家具用金具本体部の家具側端部を略直角に家具天板部に沿って延設し、
裏面に粘着性部材が付された家具取付け部と、
家具用金具本体部の壁側端部の横幅を拡張した家具用金具先端拡張部と、を有し、
壁用金具上部挿通孔は、
家具用金具先端拡張部が挿通できる第1の挿通孔と、
第1の挿通孔より横幅が狭く家具用金具先端拡張部が挿通できない第2の挿通孔と、を有し、
家具用金具先端拡張部を、壁用金具下部挿通孔を介して、
第1の挿通孔に挿通し、
壁面上部装着部と平面視略平行になる位置に配置することによって、家具用金具が壁用金具上面部の上面に係止されることを特徴とするものである。
第2の手段は、壁用金具上面部は平面視長方形で、第1の挿通孔は平面視長方形であり 、
長方形の長辺は、壁用金具上面部のいずれか一方の対角線と略平行であることを特徴とするものである。
第3の手段は、家具用金具本体部の横幅は、第2の挿通孔の横幅より狭い
ことを特徴とするものである。
第4の手段は、壁用金具を壁にネジで固定する壁用金具下部取付けネジ孔及び
壁用金具上部取付けネジ孔は、縦・横両方向ともに同一線上に並ばないように配置されたことを特徴とするものである。
第5の手段は、複数の家具転倒防止免震金具を家具に装着し、家具用金具が壁用金 具か
ら脱離することを防ぐ構成としたことを特徴とするものである。
本発明は、家具用金具先端拡張部を壁用金具下面部の壁用金具下部挿通孔と壁用金具上 面部の壁用金具上部挿通孔に挿通し、さらに家具用金具を家具の天板に装着し、壁用金 具上面部に家具用金具先端拡張部を係止することができる。このように、家具転倒防止 免震金具を設置する時に特別な加工や特殊な道具も必要なく、簡単に壁用金具と家具用 金具を連結し、家具の転倒を防止することができる。
また、引っ越しなどで家具を移動する場合にも簡単に家具転倒防止免震金具を取り外し ができるという効果もある。
更に、横幅を拡張した家具用金具先端拡張部が挿通できる第1の挿通孔の長辺は、平面 視壁面に対して所定の角度を有するので、家具用金具が壁用金具から脱離すること を防ぐことができるという効果もある。
壁用金具上面部の壁用金具上部挿通孔の遊び空間内を家具用金具本体部(家具用金具挿 通部)が自在に動くことで、複雑な揺れが発生する地震動に自在に対応することができ る。
家具取付け部の裏面に粘着性部材を装着し、家具天板部に密着することにより家具に
ネジ孔等の損傷を与えず、家具天板が薄い家具にも対応が可能である。
壁用金具はネジで壁面内の柱及び間柱等に固定し、家具用金具本体部は壁面と家具の上 部背部の隙間に装着するため視界に入ることを最小限に止め、室内美観を保持する。
壁用金具は、壁面内の縱方向に存する柱及び間柱等にネジで固定されるため、多
様な高さの家具を固定することが可能で、横幅が広い家具や重量が重たい家具でも、
転倒防止免震金具の数を増やすことで対応が可能である。
壁用金具取付けネジ孔は縦・横方向ともに一直線上に配置せず、壁面内部の柱及び
間柱への衝撃を緩和し、柱及び間柱等のひび割れを防止し金具の脱離をしにくくする
ことができる。
壁用金具を壁面内部の柱及び間柱、構造用合板等のネジが固定できる下地材がある壁
面であれば装着が可能であり、応用・汎用性が高い転倒防止免震金具である。
家具用金具本体部は、左右・前後方向の地震動が発生した場合に、壁用金具上部挿通孔と壁用金具下部挿通孔の遊び空間内を移動する。また、家具用金具下端部を支点とした前後方向に対するスプリング効果を発揮し、左右・前後方向の衝撃を吸収・緩和する。
更に、直下型地震の瞬間的上下動(突き上げ)発生時には、家具用金具下端部が壁用金 具本体部の下端部に接触して制止し、上下方向の地震動及び複雑な地震動による衝撃を 緩和・吸収するので、ネジの破断、家具等の落下・転倒による防災・減災に貢献するこ とができる。
は、本発明の実施形態を示す家具転倒防止免震金具を右側壁面にネジで固定し 、家具を左側として家具天板部へ装着し、壁用金具と家具用金具を連結した状態を示す 右方向からの側面図である。 (A)は、壁用金具を右側の壁面内部に存する柱又は間柱にネジで固定した状態 を示し、壁用金具の構成及び各部に設けられた挿通孔の位置関係を示した側面図である 。(B)は、壁用金具下面部に設けられた壁用金具下部挿通孔の形状を示す壁用金具の底面 図である。 は、壁用金具を柱及び間柱にネジで固定する際、柱及び間柱のひび割れを防止 するため、縦・横両方向共に同一線上に並ばないように配置したことを示す正面図であ る。 (A)は、壁用金具上面部の形状は長方形で、第1の挿通孔は、家具用金具先 端拡張部の横幅より広い平面視長方形で、該長方形の長辺は壁用金具上面部のいずれか 一方の対角線と略平行で、第2の挿通孔の横幅は第1の挿通孔よりも狭いことを示す平 面図である。 (B)は、壁用金具の壁用金具上部挿通孔に家具用金具先端拡張部を挿通する状態を示 す平 面図である。 (C)は、家具用金具先端拡張部を壁用金具上部挿通孔に挿通した後、家具用金具先端 拡張部を壁面上部装着部と平面視略平行にして家具用金具を壁用金具上面部の上面に係 止した装着時の状態を示す平面図である。 家具用金具の家具取付け部の裏面に粘着性部材を装着して家具天板部に密着さ せることを示すと共に、家具用金具本体部の上端部に家具用金具先端拡張部を設けたこ とを示す側面図である。 家具用金具の家具取付け部を家具天板部に密着し、家具用金具先端拡張部は、 家具用金具本体部を上部に延設して設けられた状況を示す正面図である。 (A)家具用金具先端拡張部を壁用金具下部挿通孔に挿通させた状態を示す側 面図である。 (B)家具用金具先端拡張部を壁用金具下部挿通孔及び壁用金具上部挿通孔を挿通させ 、壁用金具上面部に家具用金具先端拡張部を係止し、壁用金具と家具用金具を連結した 状態を示す側面図である。 (A)地震動により家具が前方向に傾斜する際は家具の背面が迫り上がり、家 具用金具挿通部が壁用金具上部挿通孔を家具側に移動し、家具用金具先端拡張部が壁用 金具上面部で係止し、家具の転倒を防止する状態を示す平面図である。(B)地震動により、家具の底部が前方向に滑り出した場合の家具用金具先端拡張部と家具用金具挿通部の移動を示す平面図であり、家具用金具先端拡張部と家具用金具挿通部は壁用金具上部挿通孔を壁側の壁用金具上面部に移動して係止し、家具の底部の前方への滑り出しを制止する状態を示す平面図である。 (A)家具の背面が地震動で前方向に傾斜する場合、家具用金具挿通部は壁面下部装着部の壁側に接触し、家具用金具先端拡張部は上部挿通孔の壁側から家具側に移動して係止し、壁用金具上面部の家具側に接触して家具の転倒を制止する状態を示す側面図である。(B)家具の底部が前方向に滑り出す際の家具用金具先端拡張部の移動状況を示し、家具 用金具先端拡張部は壁側の壁用金具上面部に移動して係止し、家具の底部の前方向への 滑り出しを制止する状態を示す側面図である。 複数の家具転倒防止免震金具を家具に設けた場合の壁用金具の設置図を示す。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図10に基づいて説明する。
図1は、壁用金具1と家具用金具9で壁及び家具へ装着される状態を示す側面図である。
壁に固定される壁用金具1は、壁面下部装着部2と壁用金具下面部3と壁用金具本体部 4と壁用金具上面部5と壁面上部装着部6とからなり、壁面下部装着部2には壁にネジ 7で固定する壁用金具下部取付けネジ孔2aを有し、壁用金具下面部3は壁面下部装着 部2の上端部を家具側方向に略直角に屈折して設けられ、壁用金具下部挿通孔3aが形 成される。
壁用金具本体部4は壁用金具下面部3の家具側端部を上方向に略直角に屈折して形成さ れ、ドライバービット孔4aが形成され、壁用金具上面部5は壁用金具本体部4の上端 部を壁側方向に略直角に屈折し壁用金具上部挿通孔5aが形成される。なお、壁用金具 上面部5の形状は、1辺が壁面に平行な長方形である。
更に、壁面上部装着部6は壁用金具上面部5の壁側端部を壁面に沿って下方向に略直角 に屈折し、壁面にネジ7で固定する壁用金具上部取付けネジ孔6を有し、壁面下部装着 部2の先端部と壁面上部装着部6の下端部の空間は、金属加工時の物理的・技術的理由 により生じるものである。
家具に装着される家具用金具8は、家具用金具本体部9と家具取付け部12と家具用金 具先端拡張部11からなる。
家具用金具本体部9は、側面視略U字形である。そして、家具用金具本体部9の家具用金具下端部9aより壁側の横幅は、壁用金具下部挿通孔3aと壁用金具上部挿通孔5aの横幅よりも小さい形状を有し、当該部分を家具用金具挿通部10とする。
また、家具取付け部12は、家具用金具本体部9の家具側端部を略直角に家具天板部Aに沿って延設して設けられ、裏面に粘着性部材13を有している。
また、家具用金具先端拡張部11は家具用金具本体部9の壁側端部に設けられ、家具用 金具本体部9の横幅よりも大きい横幅を有している。
家具用金具8の形状はU字形状であるので、地震動発生時の前後動による家具の前倒れ を緩和・吸収するスプリング効果を発揮する支点となり、地震動による衝撃を吸収・緩 和する免震機能を有する。
家具取付け部12の横幅は家具用金具本体部9の横幅より広く、接着面積を広くするこ とで裏面の粘着性部材13の家具天板部Aへの密着度が向上する。
図2(A)は、壁用金具下部挿通孔3aを有する壁用金具下面部3と、ドライバービット孔4aを有する壁用金具本体部4と、壁用金具上面部5と壁用金具上部挿通孔5aを有し、壁用金具上部取付けネジ孔6aを有する壁面上部装着部6で構成され、壁面下部装着部2と壁面上部装着部6のネジ7は壁下地材Dを挿通し、壁面内部の柱及び間柱Eに固定する状態を示す右方向側面図である。
(B)は、壁用金具1の底面図であり、壁用金具下面部3に設けられた壁用金具下部挿通孔3aの形状は長方形である。
図3は、壁用金具1を壁面内部の柱及び間柱Eにネジ7で固定する状態を示す正面図であり、ドライバービット孔4a、壁用金具上部取付けネジ孔6a及び壁面下部装着部2の壁用金具下部取付けネジ孔2aの配置は、柱及び間柱Eのヒビ割れや損傷を少なくするため、縦横ともに一直線上に並ばないように配置していることを示す正面図である。
図4を用いて、壁用金具1の壁用金具上面部5に設けられた壁用金具上部挿通孔5aの形状と、壁に取り付けられた壁用金具1の壁用金具上面部5に家具用金具8を係止する方法と、について、説明する。
先ず、図4(A)を用いて、壁用金具上部挿通孔5aの形状について説明する。
壁用金具1の壁用金具上面部5に設けた壁用金具上部挿通孔5aは、長方形Xと長方形Yとを組み合わせた形状をしている。長方形Xの一辺は壁面に平行である。
また、長方形Yの長辺は、平面視壁面に対して所定の角度β(鋭角側の角度)を有している。
さらに、長方形Yの長辺の長さは、家具用金具先端拡張部11の横幅よりも長く、長方形Yの短辺の長さは、家具用金具先端拡張部11の厚さよりも長い。
更に、長方形Xの壁面に平行な辺の長さは家具用金具挿通部10の横幅よりも長く、家具用金具先端拡張部11の横幅よりも短い。
ここで、壁用金具上部挿通孔5aにおいて、長方形Yの部分を第1の挿通孔5bとし、第1の挿入孔5b以外の部分を第2の挿通孔5cとする。
また、家具用金具先端拡張部11の横幅は、図6の正面図で現れる家具天板部Aに平行な部分の長さである。また、図5において、家具用金具挿通部10は、家具用金具本体部9の一部であり、家具用金具下端部9aと家具用金具先端拡張部11との間の部分である。
そして、家具用金具挿通部10の横幅は、同図において、図面に垂直な方向の長さである。
次に、図4(B)を用いて、家具用金具8の家具用金具先端拡張部11を壁用金具上部挿通孔5aの位置に合わせた状態を説明する。即ち、家具用金具先端拡張部11を壁用金具下部挿通孔3aに挿通させ、更に、家具用金具先端拡張部11を上方に持ち上げて、家具用金具先端拡張部11を壁用金具上部挿通孔5aの位置に移動させる。
さらに、図4(C)は、家具用金具8(家具用金具先端拡張部11)が壁用金具1(壁用金具上面部5)に係止された状態を示す。即ち、図4(B)に示す位置から、家具用金具先端拡張部11を第1の挿通孔に挿通させて壁用金具上面部5の上方側に持ち上げる。そして、家具用金具先端拡張部11を回転させることによって、家具用金具先端拡張部11と壁面上部装着部6とが、ほぼ平行になるようにして、家具用金具先端拡張部11を壁用金具上面部5の上面に移動させる。この時、家具取付け部12の裏面に装着した粘着性部材13の粘着性部材カバーシール13aを剥がし家具天板部Aに密着させる(カバーシール13aは本図には示さず)。これによって、家具用金具8(家具用金具先端拡張部11)が壁用金具1(壁用金具上面部5の上面)に係止されることになる。
図5は、家具用金具8の家具取付け部12を家具天板部Aに家具取付け部12の裏面に装着した粘着性部材13の粘着性部材カバーシール13aを剥がし(カバーシール13aは本図には示さず)、家具天板部Aに密着する状況を示す側面図である。
図6は、家具用金具8の家具取付け部12が家具天板部Aの上面に密着された状態を示す正面図である。又、家具取付け部12の横幅は家具用金具本体部9の横幅より広くしたことを示す正面図である。
図7(A)は、家具用金具8を壁用金具1に装着する状態を示す側面図である。家具用金具先端拡張部11を壁用金具下部挿通孔3aに挿通させ、壁用金具上部挿通孔5aの上方まで通過させる途中の状態を示した側面図であり、粘着性部材13は家具取付け部12に密着され、13aは粘着性部材カバーシールである。
(B)は、家具用金具先端拡張部11を壁用金具上部挿通孔5aに挿通させて、壁用金具上面部5に係止させ、壁用金具1と家具用金具8が連結した状態を示す側面図である。
図8(A)は、地震動では前後・左右・上下の三次元の揺れが発生し、前後揺れの場合は家具の後部背面の迫り上がりが発生し、家具用金具先端拡張部11と家具用金具挿通部10は上部方向に上昇し、壁用金具上面部5の家具側に移動して係止し、図9(A)に示すように、家具用金具挿通部10は壁面下部装着部2に接触して家具の前方向への傾斜を制止し、家具の転倒を防止する。
(B)は、複雑な地震動が継続すれば、重心の移動や床の状況(畳・フローリング・絨毯等)により家具の底部が前方へ滑り出すなど想定外の移動が発生し、家具用金具先端拡張部11は、壁用金具上面部5の壁側に移動して係止し、図9(B)に示すように、家具用金具挿通部10は、壁用金具下面部3の家具側に接触して家具の底部の前方への滑り出しを制止し、家具の転倒を防止する状況を示す側面図である。
又、家具用金具先端拡張部11が壁用金具上面部5の上面に係止された状態で、家具用金具挿通部10が、地震動の方向に沿って壁用金具上部挿通孔5aの遊び空間内で移動し、地震動の衝撃を吸収・緩和する免震機能を発揮することを示している。
図9(A)は、前図8(A)における地震動による家具用金具先端拡張部11及び家具用金具挿通部10の壁用金具上面部5及び壁用金具下面部3での動きを示す側面図であり、地震動による上下動(突き上げ)が発生した場合は、家具用金具本体部9の端部が壁用金具下面部3に接触して、家具の飛び上がりによる衝撃を緩和すると共に、家具の前倒れが激しい場合は、U字形状の家具用金具本体部9の家具用金具下端部9aが支点となって、スプリング機能を発揮する状況を示す側面図である。
(B)は、壁用金具上面部5に係止した家具用金具先端拡張部11が家具の底部の前方へ滑り出しを制止する状況を示す側面図であり、壁用金具1と家具用金具8の破断やネジ7の引き抜けを回避し、家具の転倒を防止する効果を発揮する。
図10は、複数(本実施例においては、2個の壁用金具を固定した場合である。)の家具転倒防止免震金具を家具に装着した場合の壁用金具の設置図を示す。この図を用いて、前述した所定の角度β(鋭角側の角度)について説明する。同図において、左側の第1の壁用金具と右側の第2の壁用金具を壁に固定した状態を示す。また、左側の第1の壁用金具は第1の壁用金具上部挿通孔5aを有し、右側の第2の壁用金具は第2の壁用金具上部挿通孔5aを有し、第1の壁用金具と第2の壁用金具の固定間隔は、壁面内部に存する間柱又は柱の間隔である概ね45cm間隔で配置される。更に、第1の壁用金具上部挿通孔5aは、第1の長方形Xと第1の長方形Yとを組み合わせた形状であり、第2の壁用金具上部挿通孔5aは、第2の長方形Xと第2の長方形Yとを組み合わせた形状である。また、第1の壁用金具には第1の家具用金具(図示せず)が組み合わされ、第2の壁用金具には第2の家具用金具(図示せず)が組み合わされる。
第1の長方形Xの4つの角の内、壁面に垂直な左側の辺の壁面から遠い角を第1の角Lとし、第2の長方形Xの4つの角の内、壁面に垂直な右側の辺の壁面に近い角を第2の角Mとする。そして、平面視壁面と、第1の角Lと第2の角Mとを結んでできる直線と、が交わる角度を基準角度α(鋭角側の角度)とする。図4で説明した所定の角度βはこの基準角度αよりも大きい角度に設定する。このように所定の角度βを設定すれば、第1の家具用金具の家具用金具先端拡張部と第2の家具用金具の家具用金具先端拡張部とは、それぞれ第1の壁用金具上部挿通孔5a、第2の壁用金具上部挿通孔5aから抜けることが無いので、地震による複雑な家具の動きに対しても家具転倒防止が可能となる。
図10の位置と鏡面対称の場合(図示せず)も同様な効果が得られる。左側に第1の壁用金具と右側に第2の壁用金具を壁に固定した場合について、前記所定の角度βを説明する。
左側の第1の壁用金具は第1の壁用金具上部挿通孔5aを有し、右側の第2の壁用金具は第2の壁用金具上部挿通孔5aを有している。更に、第1の壁用金具上部挿通孔5aは、第1の長方形Xと第1の長方形Yとを組み合わせた形状であり、第2の壁用金具上部挿通孔5aは、第2の長方形Xと第2の長方形Yとを組み合わせた形状である。また、第1の壁用金具には第1の家具用金具(図示せず)が組み合わされ、第2の壁用金具には第2の家具用金具(図示せず)が組み合わされる。
第1の長方形Xの4つの角の内、壁面に垂直な左側の辺の壁面に近い角を第1の角Lとし、第2の長方形Xの4つの角の内、壁面に垂直な右側の辺の壁面から遠い角を第2の角Mとする。そして、平面視壁面と、第1の角Lと第2の角Mとを結んでできる直線と、が交わる角度を基準角度α(鋭角側の角度)とする。図4で説明した所定の角度βはこの基準角度αよりも大きい角度に設定する。このように所定の角度βを設定すれば、図10の場合と同様、第1の家具用金具の家具用金具先端拡張部と第2の家具用金具の家具用金具先端拡張部とは、それぞれ第1の壁用金具上部挿通孔5a、第2の壁用金具上部挿通孔5aから抜けることが無いので、地震による複雑な家具の動きに対しても家具転倒防止が可能となる。
本発明は、家具転倒防止免震金具は、既に設置されている家具の高さと壁面下地材(縱方向に存する柱及び間柱など)の位置を下地センサー等で確認して壁下地材にネジで固定し、家具天板部への装着は設置したい位置に予め印を付け固定する。
引っ越しや家具の移動等で粘着性素材を剥離時は、ヘラ等で剥離し容易に取り外しができる。
本発明は、一般木造住宅、マンション内の占有部分、UR都市再生機構、市区町村が賃貸する建築物の居室内での家具転倒防止免震金具として利用する他、オフィスビルや生産工場等で使用する工具類の保管庫、部品、サンプル、生産・品質管理のための計器および書類の保管庫の転倒防止金具としての利用・応用が可能である。
特に、自社所有のビルや倉庫、生産工場であれば、工場の壁面に金属製の縦桟や横桟、アングル等に装着し壁用金具をボルトで固定すれば、地震発生時の保管庫の移動・転倒防止免震金具として利用・応用が可能である。
本発明は、病医院の医薬品・医療用器具・カルテ保管キャビネット等の転倒防止免震金具として利用・応用が可能であり、特に、ガラス容器を使用した液状医薬品保管キャビネット等の転倒防止免震金具として利用・応用が可能である。
本発明は、病医院内の病室及び各種介護施設内の保管庫の転倒、および家庭内での在宅介護用品等の収納・保管キャビネットの転倒防止に利用・応用が可能である。
本発明は、官公庁舎、各種学校・幼児施設、中高層のホテル、商業用ビルの家具・キャビネット等の転倒防止に利用・応用が可能である。
本発明は、既存の機械・装置、金属素材、既存技術による製造が可能であり、新たな投資を要せず、生産コストの低減を図ることができる。
また、家具転倒防止免震金具の装着に要する道具は、壁下地センサー・巻き尺・電動ドライバーで装着が可能であり、特殊な用具を必要とせず、多発している全国的自然災害(地震防災と減災に大きく寄与できる金具であり、自助・共助・公助を基本に早急に取り組む課題である。
1 壁用金具
2 壁面下部装着部
2a 壁用金具下部取付けネジ孔
3 壁用金具下面部
3a 壁用金具下部挿通孔
4 壁用金具本体部
4a ドライバービット孔
5 壁用金具上面部
5a 壁用金具上部挿通孔
5b 第1の挿通孔
5c 第2の挿通孔
6 壁面上部装着部
6a 壁用金具上部取付けネジ孔
7 ネジ
8 家具用金具
9 家具用金具本体部
9a 家具用金具下端部
10 家具用金具挿通部
11 家具用金具先端拡張部
12 家具取付け部
13 粘着性部材
13a 粘着性部材カバーシール
β 所定の角度
A 家具天板部
B 家具本体
C 壁面
D 壁下地材
E 柱及び間柱
F 床面




Claims (5)

  1. 家具の転倒を防止する家具転倒防止免震金具において、
    板状金属性素材からなり、壁に固定される壁用金具と、
    板状金属性素材からなり、家具に装着される家具用金具と、を有し、
    前記壁用金具は、
    右側面視壁面に沿って上方に延設し、ネジで壁に固定する壁用金具下部取付けネジ孔を
    有する壁面下部装着部と、
    前記壁面下部装着部の上端部を家具側方向に略直角に屈折して設けた壁用金具下部
    挿通孔を有する壁用金具下面部と、
    前記壁用金具下面部の家具側端部を上方向に略直角に屈折して設けたドライバービ
    ットを挿通するドライバービット孔を有する壁用金具本体部と、
    前記壁用金具本体部の上端部を壁側方向に略直角に屈折して設けた壁用金具上部挿
    通孔を有する壁用金具上面部と、
    前記壁用金具上面部の壁側端部を壁面に沿って下方向に略直角に屈折して設けられ、
    ネジで壁に固定する壁用金具上部取付けネジ孔が形成された壁面上部装着部と、を
    有し、
    前記家具用金具は、
    側面視略U字形の家具用金具本体部と、
    前記家具用金具本体部の家具側端部を略直角に家具天板部に沿って延設し、
    裏面に粘着性部材が付された家具取付け部と、
    前記家具用金具本体部の壁側端部の横幅を拡張した家具用金具先端拡張部と、を有し、
    前記壁用金具上部挿通孔は、
    前記家具用金具先端拡張部が挿通できる第1の挿通孔と、
    前記第1の挿通孔より横幅が狭く前記家具用金具先端拡張部が挿通できない第2の挿通 孔と、を有し、
    前記家具用金具先端拡張部を、前記壁用金具下部挿通孔を介して、
    前記第1の挿通孔に挿通し、前記壁面上部装着部と平面視略平行になる位置に配置 することによって、前記家具用金具が前記壁用金具上面部の上面に係止されることを特 徴とする家具転倒防止免震金具。
  2. 前記壁用金具上面部は平面視長方形の形状を有し、前記第1の挿通孔は平面視長方形 の形状を有し、
    前記第1の挿通孔の平面視長方形の長辺は、平面視壁面に対して所定の角度を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の家具転倒防止免震金具。
  3. 前記家具用金具本体部の横幅は、前記第2の挿通孔の横幅より狭いことを特徴とする 請求項1記載の家具転倒防止免震金具。
  4. 前記壁用金具を壁にネジで固定するための前記壁用金具下部取付けネジ孔及び
    前記壁用金具上部取付けネジ孔は、縦・横両方向ともに同一線上に並ばないように配置
    されたことを特徴とする請求項1記載の家具転倒防止免震金具。
  5. 複数の前記家具転倒防止免震金具を家具に設け、前記家具用金具が前記壁用金具から 脱離することを防ぐ構成としたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項 に記載の家具転倒防止免震金具。
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