JP3111239U - 転倒防止用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 単純な構成で、家具等の転倒を確実に防止する。
【解決手段】 断面略C字状の溝部を備える直線状のレール材20と、該レール材の溝部21に係合して摺動する少なくとも二個のスライド部材25と、該スライド部材に垂直壁部32が固定される少なくとも二個の断面略L字状のアーム部材30とを備え、アーム部材の水平板34に、少なくとも一の孔部36を備える。レール材を使用することにより、間隔が一定しない縦方向の柱材に対しても確実な連絡を行うことができ、スライド部材25によって家具等に対する固定位置の微調整が出来るといういう格別の効果を得る。
【選択図】 図1

Description

本考案は、地震時における家具等の転倒を防止する用具に関する。
地震が発生した際の人身事故としては、家具等の転倒による直接的な圧迫事故や避難経路の遮断による逃げ遅れに基づくものが少なくない。このような事故を惹起する家具等は、背の高い箱形のものである。例えば、タンス、本棚、自動販売機などをあげることができる。
このため従来から、地震発生時における家具等の転倒を防止する提案が各種なされている。例えば、特開2002−355135号公報記載の考案は、天井と家具類を連結する器具を提案しており、特開2000−014473号公報記載の考案は、地震の揺れを感知して膨張する気密容器によって天井と家具類の間の隙間を満たし、膨張圧力によって家具等の転倒を防止する。
また、特開2000−083751号公報記載の考案では、家具等の下部に設けた装置によって、地震を感知したときに家具等を壁側に傾斜させて転倒を防止する提案がなされている。
特開2002−355135号 特開2000−014473号 特開2000−083751号
問題の第一は、家具等を支える従来の転倒防止用具のうち、天井に支えを求める構造では地震発生時における家具等の揺れの強さに天井パネルの強度がついていけず、結果として、震度7以上の強い地震の際には多くの場合に家具等が転倒してしまう可能性が高い点にある。
居室の天井を構成するパネル材は、断熱性や遮音性などの配慮はなされているが、家具等の転倒を防止できるような強い強度に設計はされていないのが実状だからである。特許文献1のように、連結器具の強度を高めても、天井構造そのものが脆弱であれば家具等は簡単に転倒する。また特許文献2のように膨張する気密容器を使った場合は、家具等の揺れを支える前に天井パネルが破壊される可能性がある。激しい揺れに抗して家具等を支えるためには、かなり高い圧力で天井パネル材を圧迫しなければならないが、通常の建築物ではそのような高い強度を天井パネルには予定しない。
問題の第二は、特許文献3のように家具等を下方で支持する場合には、揺れのモーメントに対抗する強度の支持構造を実現しなければならないため、装置や用具の設備コストや作業コストが過剰に嵩む点である。特許文献2のようにセンサ類を設けて家具等を傾倒駆動するような複雑な構成は、一般家庭においては導入が難しいし、誤作動や作動不良に基づく事故も懸念される。
そこで、本考案の目的は、より単純な構成で、家具等の転倒を確実に防止できる用具を提供する点にある。
前記目的を達成するため、請求項1に係る転倒防止用具は、断面略C字状の溝部を備える直線状のレール材と、該レール材の溝部に係合して摺動する少なくとも二個のスライド部材と、該スライド部材に垂直壁部が固定される少なくとも二個の断面略L字状のアーム部材とを備え、アーム部材の水平板に、少なくとも一の孔部を備える。
請求項2は、強度を高めるためのものであり、アーム部材の垂直壁部とスライド部材との間に、レール部材の前面、上面、および下面に接する断面略コ字状の連結部材を設け、当該連結部材を介してアーム部材の垂直壁部とスライド部材とを固定するものである。
請求項1の考案は、直線状のレール材を、躯体の構成材そのものにレール材を固定することによって、家具等が激しく揺れたときにも十分な支持強度を得るようにするものである。躯体の構成材そのものというのは、例えば木造建築で云えば居室の内装材の背後(裏)にある躯体の柱、間柱、横材、ボード材の枠材や補強材などである。鉄筋コンクリート建築では、例えば居室の内装材の背後(裏)にあるコンクリートや梁材である。
躯体の構成材そのものにレール材を固定することで、震度7以上の激しい揺れが発生したときも、家具等を支える構造強度は高く保証される。レール材を用い、またその形状を直線状とするのは、内装材の背後に存在する躯体の柱、間柱、横材、梁材、ボード材の枠材や補強材などの位置が決まっていないため、それらが存在する箇所に確実にレール材を固定出来るよう、余裕となる寸法を見込むためである。また家具等の左右幅の相違を吸収する意味もある。
レール材が躯体の構成材そのものに固定できれば高い強度保証が可能となるので、レール材を摺動する少なくとも二個のスライド部材を左右に移動させて家具等の天板の適当な箇所で、アーム部材の上から例えばビス固定する。アーム部材に少なくとも一の孔部を設けるのは、固定金具(ビスやネジ等)を簡単に施工できるようにするためである。スライド部材とアーム部材を少なくとも二つ以上設けるのは、家具等の天板部分を少なくとも左右二箇所で支持するためである。
なお転倒を防止すべき家具等の高さは規格でほぼ一定に定まっている。このため所謂マンションや個人住宅などでも予めレール材を壁部に固定しておくことができるが、家具等の左右の幅は不知であるから、レール材の長さやスライド部材の個数等によって、左右の固定間隔を解消する。
レール材が躯体の構成材そのものに固定されていれば、各部材の素材が金属でも、強度の高い樹脂でも、高い強度保証はできるのであるが、コストを低減するためには、金属製のもの、とくに、成形コストが有利なステンレス鋼材を用いることが望ましい。
本考案に係る転倒防止用具によれば、部品点数も少なく、単純な構成で、躯体の構成材そのものに支持を求める転倒防止用具を得ることが出来、家具等の転倒を確実に防止できる。
本考案に係る転倒防止用具は、例えば図1に示すように、箱形の家具(例えば箪笥)10の天板11よりもやや上方に配して使用するレール材20と、このレール材20に連絡させた断面略L字状のアーム部材30とからなる。
レール材20は、図2、図3にも示すように、断面が略C字状を呈する溝部21と、この溝部21に係合して摺動するスライド部材25を備える。50は、アーム部材30とスライド部材25とを強固に結合させるための連結部材である。この連結部材50は、レール材20の前面、上面、および下面に接するよう断面略コ字状に成形してある。
レール材20は直線状に成形する。スライド部材25は、当該レール材20の一端から他端まで自由に動くようにしておくことが望ましい。またレール材20の左右両端部にはストッパを配しておくことが望ましい。22は、溝部21を形成する上の垂直板、23は、溝部21を形成する下の垂直板、24は、レール材20を躯体の構成材そのものに固定するための背板である。
レール材20は、背板24の裏面を内装材40の表面に当接させ、背板24の表面からビス等の固定金具42を打ち込んで、内装材40の背後にある躯体の構成材44に固定する。躯体の構成材44の種類は問わないが、この実施形態では、縦方向に配設される構成材(例えば主柱、間柱)を図示した。外壁は本考案とは関係がないので図示を省略した。躯体の構成材44がH鋼等の梁の場合は、内装材40の表面側から位置確認をして予め穿孔処理を行い、ビス等の固定金具42を打ち込むことが望ましい。
スライド部材25は、上下の垂直板22、23によって外方への脱落(離脱)を防止される。水平方向への強い引っ張りがかかり垂直板22、23が変形するとスライド部材25が脱落するので、レール材20は、ステンレス鋼など変形しにくい金属材を使用することが望ましい。樹脂を用いて成形する場合は、使用する材質との関係で強度を保証できる肉厚に垂直板22、23および背板24を成形する。
スライド部材25とアーム部材30の垂直壁部32の連絡の構造は、とくに限定されない。しかし、簡単な構造で強度を高く保証するためには、レール材20の前面、上面、および下面に接する断面略コ字状の連結部材50を介して、アーム部材30の垂直壁部32をビス等の固定金具35によって固定することが望ましい。連結部材50がレール材20の三面に密着して固定されるので、縦方向、横方向の強い外力に対して効率よくスライド部材25を拘束する。なお、連結部材50はスライド部材25を拘束できればよく、必ずしも大きな左右寸法を必要としない。図3では、連結部材50の左右寸法がスライド部材25よりも小さく表現してある。
アーム部材30は、垂直壁部32の基端部から延設した水平板34を備える。この水平板34は、家具10の天板11に対してアーム部材30を固定するためのものであり、少なくとも一個の孔部36を備える。孔部36は、複数、例えば3〜4個設けることが望ましい。家具10の重量、大きさ、天板11の強度等に応じて好ましい位置にビス等の固定金具38を配するためである。固定金具38は複数であっても良い。
かかる転倒防止用具によれば、レール材20に沿って摺動できるスライド部材25と該スライド部材25に固定したアーム部材30とによって、家具10を躯体の構成材44に連絡できるため、強い地震のときにも家具10の転倒を防止するに十分な高い支持強度を得ることが出来る。
レール材20を使用することにより、間隔が一定しない縦方向の柱材に対しても確実な連絡を行うことができ、スライド部材25によって家具10の天板11に対する固定位置の微調整が出来るという従来技術からは得られない格別の効果を得る。
なお、本考案に係る転倒防止用具は、以上説明した実施態様に限定されない。レール材20は、必要に応じて縦方向に配してもよい。内装材40の背後にある躯体の構成材44が横方向の梁のような場合に、レール材20を水平配置しても連絡固定できない可能性があるからである。その場合は、複数のレール材20を縦方向に配置し、躯体の構成材44にレール材20を固定して家具10との連絡を図ることが望ましい。
また、スライド部材25とアーム部材30の垂直壁部32の連絡は、断面略コ字状の連結部材50を用いなくても、直接ネジを打ち込む等によって行うことが出来る。
本考案に係る転倒防止用具は、箪笥やロッカーなどのいわゆる家具類に限らず、自動販売機、冷蔵庫、植物観賞用ケースなど各種の箱形ケース体の転倒防止に適用することが出来る。
本考案に係る転倒防止用具の使用状態を例示する図である。 本考案に係る転倒防止用具を例示する断面図である。 本考案に係る転倒防止用具を例示する斜視図である。
符号の説明
10 家具
11 天板
20 レール材
30 アーム部材
21 溝部
25 スライド部材
22、23 垂直板
24 背板
32 垂直壁部
34 水平板
35、38、42 固定金具
36 孔部
40 内装材
44 躯体の構成材
50 連結部材

Claims (2)

  1. 断面略C字状の溝部を備える直線状のレール材と、
    該レール材の溝部に係合して摺動する少なくとも二個のスライド部材と、
    該スライド部材に垂直壁部が固定される少なくとも二個の断面略L字状のアーム部材とを備え、
    アーム部材の水平板に、少なくとも一の孔部を備えることを特徴とする転倒防止用具。
  2. アーム部材の垂直壁部とスライド部材との間に、レール部材の前面、上面、および下面に接する断面略コ字状の連結部材を備え、当該連結部材を介してアーム部材の垂直壁部とスライド部材とを固定することを特徴とする請求項1記載の転倒防止用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007306956A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Masabumi Ito 多用途ガイドレール装置
JP2010054140A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Kubota Corp 自動販売機用の断熱装置

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