JP2019100002A - 屋内設置用耐震シェルター、耐震シェルター付きベッド - Google Patents
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Abstract
【課題】内部空間への出入りが容易であり、かつ、上側からの荷重によって支持柱の底部が広がることを防止できる耐震シェルターを提供する。【解決手段】床面の四角形を成す設置領域の四隅に、鉛直方向に沿ってそれぞれ立設された支持柱と、前記四角形の設置領域の4辺に沿って延び、互いに隣接する前記支持柱の上端部どうしをそれぞれ接続する複数の梁材と、前記四角形の設置領域の3辺に沿って延び、互いに隣接する前記支持柱の下部どうしをそれぞれ接続する複数の腰板と、を少なくとも備え、前記腰板を設けない前記設置領域の1辺の両端にそれぞれ立設する前記支持柱のどうしを連結する連結具を有し、前記連結具は、薄板状部材から構成され、前記支持柱の少なくとも底面の一部と接することを特徴とする。【選択図】図3
Description
本発明は、室内に設置することにより耐震空間を形成する屋内設置用耐震シェルター、およびこれを備えた耐震シェルター付きベッドに関する。
近年、各地で大規模な地震が発生し、また、今後も太平洋の沿岸地域での巨大地震の発生が予測されている。こうした地震による人的災害のうち、家屋の損壊によって負傷する割合は相当に大きい。このため、耐震基準を満たしていない家屋等の耐震性を高める耐震補強工事が急がれている。
しかしながら、築年数が長い老朽化した家屋などでは、耐震補強工事が困難な物件も少なくない。また、家屋全体の耐震性を高める耐震補強工事は相当なコストが掛かり、経済的な理由から耐震補強工事を行えない事例も多い。
一般的に、日本の住宅の大部分を占める木造家屋の地震による影響は、揺れが次第に増幅していき、一定時間を経過した後に倒壊し、内部に間隙や空間が残ることも多い。このため、屋内の居住者は、落下物の直撃を受けず、火災の発生がない場合には、救出される例も多い。
このような事例に基づいて、コストの掛かる家屋全体の耐震補強工事ではなく、迅速に避難が困難な就寝中の地震による被災を軽減するために、寝室など家屋の特定部分だけを耐震補強することにより、低コストで家屋損壊による人的被害を軽減することも考えられる。
こうした簡易な耐震補強の一例として、在宅時に滞在時間の長い寝室内に、地震による家屋の損壊が生じても、一定の空間を確保する耐震シェルターを設置することがある。こうした耐震シェルターを、例えば寝室内のベッドを覆うように設置すれば、迅速に避難が困難な就寝中に発生した地震による人的被害を軽減することができる(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に示す耐震シェルターでは、柱材の下部どうしを横枠材(角形鋼管)によって連結することにより、上部から荷重が加わった際に柱材の下部どうしが広がるように変形することを防止している。しかしながら、柱材の下部にこうした横枠材を設置すると、耐震シェルター内に出入りする際の障害となる虞がある。また、耐震シェルターの設置後にベッドなどを耐震シェルター内に搬入しようとすると、床面よりも高い位置に配された横枠材が障害になるという課題もあった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、内部空間への出入りが容易であり、かつ、上側からの荷重によって支持柱の底部が広がることを防止できる耐震シェルターを提供することを目的とする。
本発明の屋内設置用耐震シェルターは、以下の構成を有する。
床面の四角形を成す設置領域の四隅に、鉛直方向に沿ってそれぞれ立設された支持柱と、前記四角形の設置領域の4辺に沿って延び、互いに隣接する前記支持柱の上端部どうしをそれぞれ接続する複数の梁材と、前記四角形の設置領域の3辺に沿って延び、互いに隣接する前記支持柱の下部どうしをそれぞれ接続する複数の腰板と、を少なくとも備え、前記腰板を設けない前記設置領域の1辺の両端にそれぞれ立設する前記支持柱どうしを連結する連結具を有し、前記連結具は、薄板状部材から構成され、前記支持柱の少なくとも底面の一部と接することを特徴とする。
床面の四角形を成す設置領域の四隅に、鉛直方向に沿ってそれぞれ立設された支持柱と、前記四角形の設置領域の4辺に沿って延び、互いに隣接する前記支持柱の上端部どうしをそれぞれ接続する複数の梁材と、前記四角形の設置領域の3辺に沿って延び、互いに隣接する前記支持柱の下部どうしをそれぞれ接続する複数の腰板と、を少なくとも備え、前記腰板を設けない前記設置領域の1辺の両端にそれぞれ立設する前記支持柱どうしを連結する連結具を有し、前記連結具は、薄板状部材から構成され、前記支持柱の少なくとも底面の一部と接することを特徴とする。
また、本発明では、前記連結具は、前記支持柱の底面と、この底面から立ち上がる側面の一部と接することが好ましい。
また、本発明では、前記連結具は、前記腰板を設けない前記設置領域の1辺の両端にそれぞれ立設する前記支持柱どうしの底面を前記床面に沿って結ぶ第一部材と、該第一部材から立ち上がり前記支持柱の側面に接する第二部材とを有し、前記第一部材と前記第二部材とは互いに固着されていることが好ましい。
また、本発明では、前記支持柱は、2枚の木製の板材を互いに直角に交差するように結合してなることが好ましい。
また、本発明では、前記支持柱を構成する2枚の木製の板材は、互いに同一の形状であることが好ましい。
また、本発明では、前記梁材の上部には、前記四角形の設置領域の上部を覆う天板が更に形成されていることが好ましい。
また、本発明では、前記腰板は、前記四角形の設置領域の3辺に沿って延びるように形成されていることを特徴とする。
本発明の耐震シェルター付きベッドは、前記各項記載の屋内設置用耐震シェルターと、前記支持柱および前記梁材で区画された内部空間に配されたマットレスと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、内部空間への出入りが容易であり、かつ、上側からの荷重によって支持柱の底部が広がることを防止できる屋内設置用耐震シェルター、およびこれを備えた耐震シェルター付きベッドを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態の屋内設置用耐震シェルター、およびこれを備えた耐震シェルター付きベッドについて説明する。なお、以下に示す各実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の屋内設置用耐震シェルターが設置される家屋の室内を示す説明図である。屋内設置用耐震シェルター10は、例えば、4.5畳、6畳、8畳の広さの寝室1などに好適に設置することができ、ベッド2などの寝具を覆うように床面3に設定される四角形(長方形)の設置領域Mに載置される。こうした屋内設置用耐震シェルターの設置領域Mとしては、例えば、寝室1の窓部4寄りの中央付近などが挙げられる。
図1は、本発明の屋内設置用耐震シェルターが設置される家屋の室内を示す説明図である。屋内設置用耐震シェルター10は、例えば、4.5畳、6畳、8畳の広さの寝室1などに好適に設置することができ、ベッド2などの寝具を覆うように床面3に設定される四角形(長方形)の設置領域Mに載置される。こうした屋内設置用耐震シェルターの設置領域Mとしては、例えば、寝室1の窓部4寄りの中央付近などが挙げられる。
図2は、本発明の第1実施形態の屋内設置用耐震シェルターを斜め上方から見た時の外観斜視図である。また、図3は、屋内設置用耐震シェルターを斜め下方から見た時の外観斜視図である。
以下に説明する屋内設置用耐震シェルター10は、締結具や後述する連結具などの金属部材を除いた主要な部材が、例えば木質材料によって構成されている。ここでいう木質材料とは、例えば、無垢材、集成材、単板積層材、合板、パーティクルボード、ファイバーボードなどが挙げられる。
屋内設置用耐震シェルター10は、例えば、高さHが1600〜2200mm、幅Wが2200〜2600mm、奥行Dが1200〜1600mm程度の直方体を成している。
以下に説明する屋内設置用耐震シェルター10は、締結具や後述する連結具などの金属部材を除いた主要な部材が、例えば木質材料によって構成されている。ここでいう木質材料とは、例えば、無垢材、集成材、単板積層材、合板、パーティクルボード、ファイバーボードなどが挙げられる。
屋内設置用耐震シェルター10は、例えば、高さHが1600〜2200mm、幅Wが2200〜2600mm、奥行Dが1200〜1600mm程度の直方体を成している。
屋内設置用耐震シェルター10は、例えば矩形の設置面である設置領域Mの四隅に鉛直方向に沿って立設される支持柱11、即ち4本の支持柱11A,11B,11C,11Dを備えている。それぞれの支持柱11は、2枚の板材11a,11bを互いに直角に交差するように結合させた、断面L字型の長尺の部材である。これら2枚の板材11a,11bは、例えば、互いに同一の形状であればよい。板材11aと板材11bとの結合は、例えば、ネジ、釘、接着剤など、各種結合手段を用いることができる。また、L字状に屈曲した締結金具を介して結合させてもよい。本実施形態では、支持柱11を構成する板材11aと板材11bは、ネジRによって結合されている。
屋内設置用耐震シェルター10は、互いに隣接する支持柱11の上端部どうしをそれぞれ接続する梁材12、即ち4本の梁材12A,12B,12C,12Dを備えている。このうち、梁材12Aは、支持柱11Aと支持柱11Dとを上部で接続する。同様に、梁材12Bは支持柱11Aと支持柱11Bとを、梁材12Cは支持柱11Bと支持柱11Cとを、梁材12Dは支持柱11Cと支持柱11Dとを、それぞれ接続する。これら梁材12は、例えば、断面矩形の木製の角材からなる。
また、梁材12どうしは互いに連結され、4本の支持柱11の上部で四角枠状に形成されている。即ち、梁材12Aの一端部と梁材12Bの他端部とが互いに直角に結合されている。同様に、梁材12Bの一端部と梁材12Cの他端部、梁材12Cの一端部と梁材12Dの他端部、梁材12Dの一端部と梁材12Aの他端部が、それぞれ互いに直角に結合されている。
また、四角枠状に互いに結合された梁材12の内側で、互いに平行に配された2つの梁材12A、12Cどうしの間には、中間梁材13が形成されている。即ち、梁材12Aに対して所定の間隔を保って平行に配された中間梁材13Aと、梁材12Cに対して所定の間隔を保って平行に配された中間梁材13Bとを備えている。
また、支持柱11を構成する板材11aと板材11bとを断面L字型に結合させるネジRは、図2〜4に示すY方向に沿って挿入される。これにより、例えば、図2〜4に示すX方向の一方または両方に壁面が近接するような狭い室内においても、室内の壁面が邪魔になることなく板材11aと板材11bとをネジRによって結合させて支持柱11を組み立てることができる。
本実施形態の屋内設置用耐震シェルター10では、支持柱11を2枚の木製の板材11aと板材11bとを互いに直角に交差するように結合して形成している。このように、支持柱11を2枚の板材11aおよび板材11bによって断面L字型に形成することにより、これと同一の断面積をもつ、断面が四角形の支持柱よりも座屈強度を高めることができる。
屋内設置用耐震シェルター10は、梁材12と中間梁材13の上部に載置され、設置領域Mの上部を覆う天板14を備えている。天板14は、例えば、木製の板材から形成され、4本の梁材12で形成された四角枠状の領域全体を隙間なく覆っている。このような天板14は、梁材12および中間梁材13に対して、締結具、例えば釘(図示略)などによって固定されればよい。
なお、この天板14は、1枚の板材から構成されていても、あるいは、複数の板材を組み合わせることで構成されていてもよい。また、本実施形態のように、天板14によって設置領域Mの上部全体を覆う構成以外にも、例えば、天板14の一部、例えば中心部分に開口を設けて、寝室1の照明光を屋内設置用耐震シェルター10の内部空間S内に導入可能な構成であってもよい。
屋内設置用耐震シェルター10は、設置領域Mの3辺に沿って延び、互いに隣接する支持柱11の下部どうしをそれぞれ接続する複数の腰板15を備えている。即ち、3枚の腰板15A,15B,15Cを備えている。このうち、腰板15Aは、支持柱11Aと支持柱11Bとを下部で接続する。同様に、腰板15Bは支持柱11Bと支持柱11Cとを、腰板15Cは支持柱11Cと支持柱11Dとをそれぞれ接続する。これら腰板15は、例えば、木製の板材からなる。
なお、本実施形態の屋内設置用耐震シェルター10では、支持柱11Aと支持柱11Dとの間の面を正面10P(図1参照)として、この正面10Pを屋内設置用耐震シェルター10の内部に使用者が出入りする開放面とするために、支持柱11Aと支持柱11Dとの間には腰板15は設けない構成となっている。
屋内設置用耐震シェルター10は、腰板15を設けない設置領域Mの1辺M1の両端にそれぞれ立設する支持柱11Aと支持柱11Dとを連結する連結具17を備えている。この連結具17は、薄板状の部材、例えば、ステンレス板、鋼板、アルミニウム板、合金板などから構成されている。連結具17を構成する薄板状の部材の厚みは、例えば、1mm〜5mm程度であればよい。
図4は、連結具と支持柱との結合部分を示す要部拡大斜視図である。なお、図4では、正面10P側の支持柱11Aおよび支持柱11Dのうち、支持柱11D側を示しているが、支持柱11A側も同一の構成となっている。
連結具17は、支持柱11Aと支持柱11Dとの間で設置領域Mの床面に接して延びる細長い帯状部材である基部(第一部材)18と、この基部18の両端側にそれぞれ固着されるとともに、支持柱11Aや支持柱11Dに接合される接合部(第二部材)19とから構成されている。
連結具17は、支持柱11Aと支持柱11Dとの間で設置領域Mの床面に接して延びる細長い帯状部材である基部(第一部材)18と、この基部18の両端側にそれぞれ固着されるとともに、支持柱11Aや支持柱11Dに接合される接合部(第二部材)19とから構成されている。
連結具17を構成する基部(第一部材)18は、支持柱11Aおよび支持柱11Dの少なくとも底面の一部と接している。本実施形態においては、連結具17の基部18は、支持柱11Aおよび支持柱11Dをそれぞれ構成する板材11aおよび板材11bのうち、板材11aのZ方向の底面11afに接するように形成されている。
連結具17を構成する接合部(第二部材)19は、基部18の長手方向であるX方向に対して直角なZ方向に立ち上がるように形成された部材であり、本実施形態では、支持柱11Dを構成する板材11aの厚み方向(Y方向)を成す両側面11as1,11as2にそれぞれ接する接合部19a,19bから構成されている。
これら接合部19を構成する接合部19a,19bのうち、接合部19aは基部18の端部に対して溶接によって固着されている。また、接合部19bはその底面が基部18に対して溶接によって固着されている。
なお、接合部19a,19bと基部18との固着は、溶接以外にも、接着剤を用いた接着や、互いに係合する凹凸形状の組み合わせによるカシメなどを適用することもでき、固着方法が限定されるものでは無い。
接合部19を構成する接合部19a,19bには、係合穴21がそれぞれ形成されている。このうち、接合部19aは、係合穴21を介して釘Nを支持柱11Dの側面11as1に打ち込むことにより、支持柱11Dの側面11as1に固定される。また、接合部19bは、係合穴21を介して釘Nを支持柱11Dの側面11as2に打ち込むことにより、支持柱11Dの側面11as2に固定される。
なお、接合部19と支持柱11の側面との固定は、釘Nを用いる以外にも、例えば、接着剤を用いた接着や、ネジを用いた螺合などを適用することもでき、固定方法が限定されるものでは無い。
連結具17は、上述した構成によって、屋内設置用耐震シェルター10の腰板15を設けない正面10P側の両端に立設された支持柱11Aと支持柱11Dとの底部どうしを強固に連結する。
以上の様な構成の屋内設置用耐震シェルター10の内部、即ち、支持柱11、梁材12、腰板15で囲まれた、例えば略直方体状の内部空間Sには、寝具、例えばベッド2が設置される。そして、屋内設置用耐震シェルター10は、例えば、地震などによって家屋が倒壊した際に、梁材12および天板14によって、家屋天井からの落下物や家屋天井そのものを受け止め、ベッド2を含む内部空間Sを確保する。
また、本発明の屋内設置用耐震シェルター10は、内部空間Sに出入りするための正面10Pに高さ方向に広がる腰板や横枠材などがないので、屋内設置用耐震シェルター10の設置後にベッド2などを内部空間Sに容易に搬入することができる。また、使用者が屋内設置用耐震シェルター10の内部空間Sに出入りする際に、腰板や横枠材など高さ方向に広がる部材を跨ぐ必要が無いので、例えば、歩行機能が低下した使用者であっても、正面10Pから容易に内部空間Sに出入りすることが可能になる。
そして、本発明の屋内設置用耐震シェルター10は、腰板や横枠材など高さ方向に広がる部材を設けない正面10Pにおいて、正面10Pの両側に配された支持柱11Aと支持柱11Dの底部どうしを、薄板状部材からなる連結具17によって連結(結合)することにより、屋内設置用耐震シェルター10の上側から大きな荷重が加わっても、支持柱11Aと支持柱11Dの底部どうしが広がるように変形して屋内設置用耐震シェルター10が破損することを効果的に防止することができる。
しかも、こうした連結具17は、金属板など薄板状の部材によって形成されているため、床面から高さ方向への突出が極めて僅かであり、歩行機能が低下した使用者であっても、正面10Pからバリアフリーで容易に内部空間Sに出入りすることが可能になる。
なお、本実施形態では、連結具17を基部(第一部材)18と接合部(第二部材)19の2つの部材から構成し、溶接等によって互いに固着させているが、これ以外にも、例えば、連結具17の細長く延びる基部(第一部材)の両端側を屈曲させて接合部として、支持柱の側面に固定するような構成であってもよく、一体の部材で連結具17を構成することもできる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態の屋内設置用耐震シェルターにおける連結具と支持柱との結合部分を示す要部拡大斜視図である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には同一の番号を付し、その詳細な説明は省略する。また、図5においても図4と同様に、正面10P側の支持柱11Aおよび支持柱11Dのうち、支持柱11D側を示しているが、支持柱11A側も同一の構成となっている。
この第2実施形態における屋内設置用耐震シェルター30では、正面10P側の支持柱11Aと支持柱11D(図1参照)とを連結する連結具37を備えている。この連結具37は、薄板状の部材、例えば、ステンレス板、鋼板、アルミニウム板、合金板などから構成されている。
本発明の第2実施形態の屋内設置用耐震シェルターにおける連結具と支持柱との結合部分を示す要部拡大斜視図である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には同一の番号を付し、その詳細な説明は省略する。また、図5においても図4と同様に、正面10P側の支持柱11Aおよび支持柱11Dのうち、支持柱11D側を示しているが、支持柱11A側も同一の構成となっている。
この第2実施形態における屋内設置用耐震シェルター30では、正面10P側の支持柱11Aと支持柱11D(図1参照)とを連結する連結具37を備えている。この連結具37は、薄板状の部材、例えば、ステンレス板、鋼板、アルミニウム板、合金板などから構成されている。
連結具37は、支持柱11Aと支持柱11Dとの間で設置領域Mの床面に接して延びる細長い帯状部材である基部(第一部材)38と、この基部38の両端側にそれぞれ固着されるとともに、支持柱11Aや支持柱11Dに接合される接合部(第二部材)39とから構成されている。
連結具37を構成する基部(第一部材)38は、支持柱11Aおよび支持柱11Dの少なくとも底面の一部と接している。本実施形態においては、連結具37の基部38は、支持柱11Aおよび支持柱11Dをそれぞれ構成する板材11aおよび板材11bのうち、板材11aのZ方向の底面11afに接するように形成されている。
連結具37を構成する接合部(第二部材)39は、基部38の長手方向であるX方向に対して直角なZ方向に立ち上がるように形成された部材であり、本実施形態では、支持柱11Dを構成する板材11aの厚み方向(Y方向)を成す一方の側面11as1および幅方向を成す一方の側面11as3にそれぞれ接する接合部39aと、板材11aの厚み方向(Y方向)を成す他方の側面11as2および幅方向を成す一方の側面11as3にそれぞれ接する接合部39bとから構成されている。
即ち、接合部39a,39bは、Z方向に立ち上がるL字状に形成された部材であり、支持柱11Dの厚み方向の側面11as1,11as2と、幅方向の側面11as3の2面で支持柱11Dに接するように形成されている。
これら接合部39を構成する接合部39a,39bのうち、接合部39aは基部38の端部の厚み方向の2面で溶接によって固着されている。また、接合部39bはその底面および側面下部が、それぞれ基部38に対して溶接によって固着されている。
接合部39を構成する接合部39a,39bには、係合穴21がそれぞれ形成されている。このうち、接合部39aは、係合穴21を介して釘Nを支持柱11Dの側面11as1および側面11as3にそれぞれ打ち込むことによ
り、支持柱11Dに対して固定される。また、接合部39bは、係合穴21を介して釘Nを支持柱11Dの側面11as2および側面11as3にそれぞれに打ち込むことにより、支持柱11Dに対して固定される。
り、支持柱11Dに対して固定される。また、接合部39bは、係合穴21を介して釘Nを支持柱11Dの側面11as2および側面11as3にそれぞれに打ち込むことにより、支持柱11Dに対して固定される。
このような第2実施形態の連結具37も、屋内設置用耐震シェルター10の腰板15を設けない正面10P側の両端に立設された支持柱11Aと支持柱11Dとの底部どうしを強固に連結し、屋内設置用耐震シェルター30上部から荷重が加わった際に、支持柱11Aと支持柱11Dとの下部どうしが広がるように変形することを防止できる。また、連結具37によって支持柱11Aと支持柱11Dとの底部どうしを連結することで、支持柱11Aや支持柱11Dが回転方向に捻じれるように変形することも防止できる。
特に、この第2実施形態の連結具37では、接合部39a,39bをZ方向に立ち上がるL字状に形成することで、支持柱11Dの直角に交わる2つの側面にそれぞれ固定することができ、支持柱11Aおよび支持柱11Dに対して連結具37をより一層強固に固定させることができる。
本発明の耐震シェルター付きベッドは、上述した構成の屋内設置用耐震シェルター10,30の内部空間Sにマットレスを備えたものからなる。マットレスとしては、市販の各種マットレスを適用することができる。また、支持柱11には、こうしたマットレスを固定するための係止部材などか形成されていることが好ましい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態では、屋内設置用耐震シェルターを構成する支持柱の一例として、2枚の板材11a,11bを互いに直角に交差するように結合させた、断面L字型の支持柱を例示しているが、支持柱の形状はこれに限定されるものでは無く、角材からなる断面矩形の支持柱や、円柱材からなる断面円形の支持柱など、各種断面形状の支持柱に対して全く同様に適用することが可能である。
また、上述した実施形態では、腰板15を設置領域Mの3辺に沿って延びるように形成し、残りの1辺を腰板15を設けない出入り用の開放面として連結具17を形成しているが、これ以外にも、例えば、腰板15を設置領域Mの対向する2辺に沿って形成し、残りの対向する2辺を腰板15を設けない出入り用の開放面として、これら2面の開放面にそれぞれ連結具17を設ける構成であってもよく、連結具17の形成個数を限定するものでは無い。
10 屋内設置用耐震シェルター
11 支持柱
12 梁材
13 中間梁材
14 天板
15 腰板
17 連結具
18 基部(第一部材)
19 接合部(第二部材)
S 内部空間
M 設置領域
11 支持柱
12 梁材
13 中間梁材
14 天板
15 腰板
17 連結具
18 基部(第一部材)
19 接合部(第二部材)
S 内部空間
M 設置領域
Claims (8)
- 床面の四角形を成す設置領域の四隅に、鉛直方向に沿ってそれぞれ立設された支持柱と、前記四角形の設置領域の4辺に沿って延び、互いに隣接する前記支持柱の上端部どうしをそれぞれ接続する複数の梁材と、互いに隣接する前記支持柱の下部どうしをそれぞれ接続する複数の腰板と、を少なくとも備え、
前記腰板を設けない前記設置領域の1辺の両端にそれぞれ立設する前記支持柱どうしを連結する連結具を有し、
前記連結具は、薄板状部材から構成され、前記支持柱の少なくとも底面の一部と接することを特徴とする屋内設置用耐震シェルター。 - 前記連結具は、前記支持柱の底面と、この底面から立ち上がる側面の一部と接することを特徴とする請求項1記載の屋内設置用耐震シェルター。
- 前記連結具は、前記腰板を設けない前記設置領域の1辺の両端にそれぞれ立設する前記支持柱どうしの底面を前記床面に沿って結ぶ第一部材と、該第一部材から立ち上がり前記支持柱の側面に接する第二部材とを有し、前記第一部材と前記第二部材とは互いに固着されていることを特徴とする請求項1または2記載屋内設置用耐震シェルター。
- 前記支持柱は、2枚の木製の板材を互いに直角に交差するように結合してなることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一項記載の屋内設置用耐震シェルター。
- 前記支持柱を構成する2枚の木製の板材は、互いに同一の形状であることを特徴とする請求項4記載の屋内設置用耐震シェルター。
- 前記梁材の上部には、前記四角形の設置領域の上部を覆う天板が更に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5いずれか一項記載の屋内設置用耐震シェルター。
- 前記腰板は、前記四角形の設置領域の3辺に沿って延びるように形成されていることを特徴とする請求項1ないし6いずれか一項記載の屋内設置用耐震シェルター。
- 請求項1ないし7いずれか一項記載の屋内設置用耐震シェルターと、前記支持柱および前記梁材で区画された内部空間に配されたマットレスと、を有することを特徴とする耐震シェルター付きベッド。
Priority Applications (1)
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JP2017228815A JP2019100002A (ja) | 2017-11-29 | 2017-11-29 | 屋内設置用耐震シェルター、耐震シェルター付きベッド |
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JP2017228815A Pending JP2019100002A (ja) | 2017-11-29 | 2017-11-29 | 屋内設置用耐震シェルター、耐震シェルター付きベッド |
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