JP6500256B2 - 揚陸用の船舶、揚陸方法、及び揚陸用の船舶の設計方法 - Google Patents

揚陸用の船舶、揚陸方法、及び揚陸用の船舶の設計方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6500256B2
JP6500256B2 JP2015231714A JP2015231714A JP6500256B2 JP 6500256 B2 JP6500256 B2 JP 6500256B2 JP 2015231714 A JP2015231714 A JP 2015231714A JP 2015231714 A JP2015231714 A JP 2015231714A JP 6500256 B2 JP6500256 B2 JP 6500256B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bow
ramp way
landing
rampway
ship
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015231714A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017095043A (ja
Inventor
一成 羽生
一成 羽生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui E&S Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui E&S Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui E&S Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui E&S Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP2015231714A priority Critical patent/JP6500256B2/ja
Publication of JP2017095043A publication Critical patent/JP2017095043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6500256B2 publication Critical patent/JP6500256B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T70/00Maritime or waterways transport
    • Y02T70/10Measures concerning design or construction of watercraft hulls

Landscapes

  • Auxiliary Methods And Devices For Loading And Unloading (AREA)

Description

本発明は、船首部にランプウェイを備えた揚陸用の船舶に関し、より詳細には、船首部に船首外板の一部または全部を構成するランプウェイを備え、接岸またはビーチングしてランプウェイを前側に転倒することで、このランプウェイを船首部と陸地との間に架け渡す船舶において、船首部の凌波性が高く、波浪中抵抗増加を低減できる揚陸用の船舶、揚陸方法、及び揚陸用の船舶の設計方法に関する。
従来、貨物を積んだトラックや自動車を輸送する貨物船として、自動車運搬船やカーフェリーやRORO船が知られている。このRORO船は、船舶から岸壁や海岸にランプウェイを架け渡すことで船体と陸地を結ぶ出入路となるランプウェイを備えており、このランプウェイを通じて自動車や貨物を積んだトラック等が自走で乗下船することができる。
このように、ランプウェイを備えることで迅速な荷役が可能となるため、ランプウェイは貨物輸送を目的とした多くの船舶に採用されている(例えば、特許文献1参照)。
従来、このランプウェイは、船首部あるいは船尾部に設けることが多い。船首部にランプウェイを設ける場合には、岸壁や海岸に船首側から接岸し、船首部からランプウェイを陸地(岸壁や海岸)に架け渡して荷役を行えるので、船尾部にランプウェイを備る場合に比して、接岸する際の船体操縦が容易であり、より迅速な荷役ができる利点がある。
そして、可働ブリッジ(ランプウェイ)の一部を形成して、この可働ブリッジを船首部の前に転倒して陸地に架け渡せるように、船首部の外板部分を可働ブリッジで構成する構造の船舶が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この船舶では、可働ブリッジを船首外板として利用しているので、船舶の甲板上にランプドアを搭載する場合に比して船舶の重量を軽量化することができる。また、可働ブリッジを架け渡した際に、可働ブリッジの搬送口(出入口)が船体内の船倉(車両甲板)と直結した状態になるので、荷役作業の効率化や迅速化という面では優れた構造であると言える。
しかしながら、この船舶では可働ブリッジ(ランプウェイ)で構成される船首外板部分が平面形状で形成されているため、船首部の凌波性が低く、また、波浪中抵抗増加が大きく、船速が低下し、乗り心地も悪くなる。さらには、この平面部分が、波の力を船側側に逃すことができずにまともに受けて、波の衝撃によって搭載している貨物や車両等や船首部が損傷するという問題がある。
このように船首部の船型が平面形状であると凌波性や速力低下、貨物等の損傷、乗り心地等の面で課題があるため、この課題を解消する構造の船舶として、ランプウェイの外側にランプウェイを保護する船形のバウドアを装備する構造の船舶が提案されている。この船舶では、ランプウェイの外側に丸みを帯びた船形形状のバウドアを装備することで、または、ランプウェイの外側を丸みを帯びた船形形状に形成することで、船首部の船体形状を一般的な船舶の船型と同様に船形形状で構成する。
そのため、船首部の外板部分を平面形状のランプウェイで構成する構造と比べて、凌波性や乗り心地を向上させることができるが、しかしながら、一方で、バウドアは重量が重く、バウドアを開閉させるための稼働装置等も搭載する必要があり、重量増加やメンテナンスの負担が増加する。また、バウドアを設けた場合には、ランプウェイを架け渡す際に、バウドアを開閉する時間を要するため、荷役の効率化や迅速化という面で課題がある。また、ランプウェイの外側を船形形状部に形成すると、ランプウェイ部分の重量が重くなってしまうという問題がある。
特表2011−521836号公報 特開2002−114191号公報
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、船首部に船首外板の一部または全部を構成するランプウェイを備え、接岸またはビーチングしてランプウェイを前側に転倒することで、このランプウェイを船首部と陸地との間に架け渡す船舶において、船首部の凌波性が高く、波浪中抵抗増加を低減できる揚陸用の船舶、揚陸方法、及び揚陸用の船舶の設計方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するための本発明の揚陸用の船舶は、船首部に船首外板の一部または全部を構成するランプウェイを備え、接岸またはビーチングして前記ランプウェイを前側に転倒することで、前記ランプウェイを船首部と陸地との間に架け渡す揚陸用の船舶において、前記ランプウェイを閉じた状態においては、船体正面視で前記ランプウェイを縦断する舳先ヒンジ部が船体前方に突き出た状態に固定され、この状態の前記ランプウェイによって前記船首外板の一部または全部が構成されている状態になり、前記ランプウェイを前側に転倒した状態においては、前記ランプウェイを前記舳先ヒンジ部周りに開いて平面形状にして陸地に架け渡すことにより、前記ランプウェイを介して前記船首部と陸地との間を車両が通行できる状態になるように構成されていることを特徴とする。
このように、本発明の揚陸用の船舶では、ランプウェイを閉じた状態において、船体正面視でランプウェイを鉛直方向に縦断するように舳先ヒンジ部が設けられており、舳先ヒンジ部が船体前方に突き出るように舳先ヒンジ部周りに一定の開き角度を有する屈曲した状態のランプウェイによって船首外板の一部または全部が構成されるので、船首部の船形は舳先が尖った形状(楔形状)になる。
そのため、船首部が平面形状である従来の揚陸用の船舶に比して、航行中における船首部の凌波性が向上するとともに、波浪中抵抗増加が低減される。さらに、ランプウェイを舳先ヒンジ部周りに開いて前倒しに展開した荷役時には、ランプウェイを平面形状にすることができるので、ランプウェイを介して船首部と陸地との間を車両が安全に通行することができるようになる。
上記の揚陸用の船舶で、前記ランプウェイを閉じた状態においては、前記ランプウェイの前記舳先ヒンジ部の両側の面が互いになす船尾側の開き角度が90度以上で、かつ、160度以下である構成にすると、ランプウェイの重量を過大にすることなく、船首部の凌波性を高くするとともに、波浪中抵抗増加を低減できる構成にすることができる。
言い換えると、ランプウェイの船尾側の開き角度が90度未満であると、ランプウェイを開いて平面形状にして陸地に架け渡した状態におけるランプウェイの船体幅方向の長さである通路幅が非常に広くなる。つまり、車両が通過するのに必要な通路幅よりも外側にはみ出る不要な部分が大きくなる上に、ランプウェイの重量が大きくなる。また、それに伴い、ランプウェイと船首部の船体側とを回転可能に接続するランプヒンジ部に掛かる負荷が大きくなる。一方、ランプウェイの船尾側の開き角度が160度より大きいと船首の船型が正面から見て平面形状に近くなるため、船首部の凌波性を向上する効果と波浪中抵抗増加を低減する効果が小さくなる。
上記の揚陸用の船舶で、前記ランプウェイを前側に転倒して前記ランプウェイを陸地に架け渡した状態において前記ランプウェイの後端部と前記船首部の甲板との間に生じるすき間を塞ぐ可動面部を備えている構成にすると、ランプウェイを陸地に架け渡した際に、ランプウェイの後端部と船首部の甲板との間のすき間がこの可動面部により塞がれて大きな凸凹が殆んど無い状態になるので、車両が船首部と陸地との間をより安全に乗り入れできるようになる。
上記の揚陸用の船舶において、前記ランプウェイを吊上げる索状体と、この索状体の繰り出しにより前記ランプウェイを前方に展開し、この索状体の巻き取りにより前記ランプウェイを引き上げて前記船首外板の一部または全部とする巻き取り装置とを備えている構成にすると、ランプウェイを吊っている索状体で吊り上げたり吊り下げたりするという非常に単純な機構で、ランプウェイの収納と展開を迅速に行うことができるようになり、また、ランプウェイを索状体によって船体から吊り下げてランプウェイの荷重の一部を負荷することで、ランプウェイを陸地に架け渡す際にランプヒンジ部に掛かる負荷を小さくすることができる。そのため、ランプヒンジ部がより故障し難くなる。
そして、上記のような目的を達成するための本発明の揚陸方法は、揚陸用の船舶を接岸またはビーチングして、船首部に船首外板の一部または全部を構成するランプウェイを前側に転倒することで、前記ランプウェイを船首部と陸地との間に架け渡して揚陸する揚陸方法において、前記ランプウェイを閉じた状態においては、船体正面視で前記ランプウェイを縦断する舳先ヒンジ部が船体前方に突き出た状態に固定され、この状態で前記船首部の船首外板の一部または全部を構成している前記ランプウェイを、前記舳先ヒンジ部周りに開いて平面形状にして陸地に架け渡すことにより、前記ランプウェイを介して前記船首部と陸地との間を車両が通行できる状態にして揚陸することを特徴とする方法である。
この方法によれば、船首部が平面形状である従来の揚陸用の船舶に比して、航行中においては、船首部の形状がV字形状となるので、平水中の抵抗が減少し、特に、波浪中抵抗増加が低減されるので航行速度を上げることができ、迅速に陸地点に到達できるとともに、凌波性が向上しているので荒天時における航行が可能になる。そして、揚陸時においては、ランプウェイを舳先ヒンジ部周りに開いて前倒しに展開して、ランプウェイを平面形状にして通行路を迅速に設けることができるので、ランプウェイを介して船首部と陸地との間を車両が安全かつ迅速に通行することができるようになる。
また、上記のような目的を達成するための本発明の揚陸用の船舶の設計方法は、船首部に船首外板の一部または全部を構成するランプウェイを備え、接岸またはビーチングして前記ランプウェイを前側に転倒することで、前記ランプウェイを船首部と陸地との間に架け渡す揚陸用の船舶の設計方法において、前記ランプウェイを船体正面視で縦断する舳先ヒンジ部の両側にこの舳先ヒンジ部の周りに回動する複数の板状部材で構成し、前記ランプウェイを閉じた状態では、前記舳先ヒンジ部が船体前方に突き出た状態に固定されて、この状態の前記複数の板状部材によって前記船首外板の一部または全部を構成すると共に、前記ランプウェイを前記舳先ヒンジ部周りに開いて前側に転倒した状態では、前記複数の板状部材が平面形状に展開され、前記複数の板状部材が船首部と陸地との間に架け渡たれる構成とすることを特徴とする方法である。この方法によれば、上記の効果を有する上記の揚陸用の船舶を容易に設計できる。
本発明の揚陸用の船舶、揚陸方法及び揚陸用の船舶の設計方法によれば、航行中において船首部の船形が舳先が尖った形状(楔形状)になるので、船首部が平面形状である従来の揚陸用の船舶に比して、航行中における船首部の凌波性が向上するとともに、波浪中抵抗増加が低減される。さらに、ランプウェイを舳先ヒンジ部周りに開いて前倒しに展開した荷役時には、ランプウェイを平面形状にすることができるので、ランプウェイを介して船首部と陸地との間を車両が安全に通行することができるようになる。
本発明に係る第1の実施の形態の揚陸用の船舶の航行中の形態を模式的に示す説明図であり、(a)は側面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 図1の船舶の航行中の形態を模式的に示す正面図である。 図1の船舶の荷役時の形態を模式的に示す説明図であり、(a)は側面図であり、(b)は(a)のB−B断面図である。 図1の船舶の荷役中の形態を模式的に示す正面図である。 図1の船舶のランプウェイを架け渡す手順を模式的に示す平断面図であり、(a)はランプウェイを閉じている状態を示す説明図であり、(b)は可動面部を船体から迫り出させた状態を示す平断面図であり、(c)はランプウェイを舳先ヒンジ部周りに開いた状態を示す平断面図であり、(d)はランプウェイを陸地に架け渡した状態を示す平断面図である。 本発明に係る第2の実施の形態の揚陸用の船舶の航行中の形態を船首部を拡大して模式的に示す説明図であり、(a)は側面図であり、(b)は図6の(a)のC−C断面図である。 図6の船舶の航行中の形態を模式的に示す正面図である。 図6の船舶の荷役時の形態を模式的に示す説明図であり、(a)は側面図であり、(b)は(a)のD−D断面図である。 図6の船舶のランプウェイを架け渡す途中の状態を模式的に示す正面図である。 図6の船舶の荷役中の形態を模式的に示す正面図である。 図6の船舶のランプウェイを架け渡す手順を模式的に示す平断面図であり、(a)はランプウェイを閉じている状態を示す説明図であり、(b)は可動面部を船体から迫り出させた状態を示す平断面図であり、(c)はランプウェイを舳先ヒンジ部周りに開いた状態を示す平断面図であり、(d)はランプウェイを陸地に架け渡した状態を示す平断面図である。 本発明に係る第3の実施の形態の揚陸用の船舶の航行中の形態を模式的に示す正面図である。 従来の揚陸用の船舶の航行中の形態を模式的に示す説明図であり、(a)は側面図であり、(b)は(a)のE−E断面図である。 図13の船舶の航行中の形態を模式的に示す正面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の揚陸用の船舶、揚陸方法及び揚陸用の船舶の設計方法を図面を参照しながら説明する。この本発明に係る実施の形態の揚陸用の船舶、揚陸方法及び揚陸用の船舶の設計方法は、海岸や川岸等の陸地に対して接岸した状態、または、船首側から乗り上げるようにしてビーチング(揚陸)し、船首部が海岸や川岸に乗り上げた状態で、ランプウェイで搭乗員および/または搭載車両を揚陸させる揚陸艇や揚陸艦、揚陸船等に採用することができる。
最初に、揚陸用の船舶について説明する。図1〜図5に示すように、本発明に係る第1の実施の形態の揚陸用の船舶1(以下、船舶1)は、船首部2にランプウェイ(バウランプ)5を備えている。このランプウェイ5は、2枚の板状部材5a、5aと、舳先ヒンジ部7とから構成されている。図2に示すように、舳先ヒンジ部7は、航行中の形態であるランプウェイ5を閉じた状態において、船体正面視でランプウェイ5を鉛直方向に縦断するように2枚の板状部材5a、5aの間に設けられており、この舳先ヒンジ部7周りに2枚の板状部材5a、5aが回動可能に接続されている。また、図3に示すように、ランプウェイ5の後端部6の中央部分と甲板(車両甲板)4とは、ランプヒンジ部8を介して回動可能に接続されている。
図1および図2に示すように、船舶1は、航行中などで、ランプウェイ5を閉じた状態においては、船体正面視でランプウェイ5を縦断する舳先ヒンジ部7が船体前方に突き出た状態に固定され、このランプウェイ5によって船首外板3の一部が構成されている。即ち、船舶1の船首部2の船形は、舳先ヒンジ部7が船体前方に突き出た状態に固定されることで、舳先が尖った形状(楔形状、V字形状)になっている。
ランプウェイ5を閉じた状態における、ランプウェイ5の舳先ヒンジ部7の両側の面(板状部材5a、5a)が互いになす船尾側の開き角度θは、90度以上で、かつ、160度以下にするとよい。なお、この第1の実施の形態の船舶1では、ランプウェイ5を閉じた状態において、ランプウェイ5は甲板4に対して垂直に配置されている。
図3および図4に示すように、船舶1は、荷役中などで、ランプウェイ5を前側に転倒した状態においては、ランプウェイ5を舳先ヒンジ部7周りに開いて平面形状にして陸地Gに架け渡すことにより、ランプウェイ5を介して船首部2と陸地Gとの間を車両が通行できる状態になるように、言い換えれば、ランプウェイ5を車両の通行路として使用できる状態になるように、構成されている。
即ち、ランプウェイ5の舳先ヒンジ部7の両側の面(板状部材5a、5a)が互いになす船尾側の開き角度θが180度程度になるように、ランプウェイ5を舳先ヒンジ部7周りに開くことにより、ランプウェイ5の車両が通行する面は平面形状になる。そして、この平面形状である状態のランプウェイ5をランプヒンジ部8周りに前側に転倒させて陸地Gに架け渡すことにより、ランプウェイ5を介して船首部2と陸地Gとの間を車両が通行できる状態になる。
船舶1では、甲板4の船首側の形状が楔形形状で構成されるため、ランプウェイ5を前側に転倒した状態にすると、ランプウェイ5の後端部6と船首部2の甲板4との間にすき間が生じた状態になる。このすき間が小さい場合には、車両は通行することができるが、このすき間が大きい場合には、車両が通行し難くなる。そこで、船舶1では、図5に示すように、このランプウェイ5の後端部6と船首部2の甲板4との間に生じるすき間を塞ぐために、さらに、可動面部9と着脱ヒンジ部10とを備える構成にしている。
この可動面部9は、ランプウェイ5を前側に転倒してランプウェイ5を陸地に架け渡した状態において、ランプウェイ5の後端部6と船首部2の甲板4との間に生じるすき間を塞ぐ可動式の床面である。この実施の形態の可動面部9は、スライド式可動面部9aで構成されており、ランプウェイ5を閉じた状態(航行中の形態)においては、図5の(a)に示すように、スライド式可動面部9aは甲板4の内部に収納されている。そして、ランプウェイ5を陸地Gに架け渡す際には、図5の(b)に示すように、スライド式可動面部9aは甲板4から船首外板3よりも外側に迫り出すように、ランプウェイ5の後端部6と船首部2の甲板4との間に生じる三角形状の2ヶ所のすき間を塞ぐ位置までスライド移動できる構成になっている。
また、着脱ヒンジ機構10は、オス型ヒンジ部10aとメス型ヒンジ部10bとから構成されている。オス型ヒンジ部10aとメス型ヒンジ部10bは着脱可能な機構で構成されており、オス型ヒンジ部10aとメス型ヒンジ部10bとが接続することでヒンジ機構となる。この船舶1では、ランプウェイ5の後端部6の船体幅方向の両端にオス型ヒンジ部10aが設けられており、スライド式可動面部9aの先端部の船体幅方向の両端にメス型ヒンジ部10bが設けられている。なお、オス型ヒンジ部10aとメス型ヒンジ部10bは逆の配置にしても構わない。
次に、船舶1による揚陸方法を図5を参照しながらに説明する。なお、以下の説明では、船舶1が海岸(陸地)Gに揚陸する場合を例示する。
船舶1が揚陸する際には、まず、図5の(a)に示すランプウェイ5を閉じた状態(航行中の形態)で、海岸Gに船首側から乗り上げるようにしてビーチング(揚陸)し、船首部2が海岸Gに乗り上げた状態にする。そして、図5の(a)の航行中の形態から図5の(b)に示すように、甲板4の内部に収納されているスライド式可動面部9aを船首外板3の外側へ迫り出すようにスライド移動させる。
次に、図5の(c)に示すように、ランプウェイ5を舳先ヒンジ部7周りに両端が前方に向かっていくように開いて平面形状にするとともに、スライド式可動面部9aに設けられたメス型ヒンジ部10bとランプウェイ5の後端部6に設けられたオス型ヒンジ部10aとを接続させる。そして、図5の(d)に示すように、ランプウェイ5をランプヒンジ部8と着脱ヒンジ部10周りに前側に転倒させて海岸Gに架け渡すことにより、ランプウェイ5を介して船首部2と海岸Gとの間を車両が通行できる状態にする。
そして、荷役を終え、再度航行する際には、上記で示した揚陸する手順と逆の手順でランプウェイ5を元の閉じた状態に戻す。なお、海岸や川岸等の陸地Gに揚陸する場合においても、海岸や川岸等に対して接岸した状態で同様の方法により揚陸することができる。
このように、船舶1では、ランプウェイ5を閉じた状態において、船体正面視でランプウェイ5を縦断するように舳先ヒンジ部7が設けられており、この舳先ヒンジ部7が船体前方に突き出るように舳先ヒンジ部7周りに一定の開き角度θを有する屈曲した状態のランプウェイ5によって船首外板3の一部または全部が構成されるので、船首部2の船形は舳先が尖った形状(楔形状、V字形状)になる。
そのため、図13および図14に示すような、船首部2が平面形状である従来の揚陸用の船舶1Xに比して、航行中においては、平水中の抵抗が減少し、船首部2の凌波性が向上するとともに、波浪中抵抗増加が低減される。特に、波浪中抵抗増加が低減されるので航行速度を上げることができ、迅速に陸地点に到達できるとともに、凌波性が向上しているので荒天時における航行が可能になる。
そして、ランプウェイ5を展開する揚陸時においては、ランプウェイ5を舳先ヒンジ部7周りに開いて平面形状にして前倒しに展開することで、通行路を迅速に設けることができる。そのため、ランプウェイ5を介して船首部2と陸地Gとの間を車両が安全かつ迅速に通行することができるようになる。
また、船舶1のランプウェイ5の舳先ヒンジ部7の両側の面が互いになす船尾側の開き角度θは90度以上で、かつ、160度以下であるので、ランプウェイ5の重量を過大にすることなく、船首部2の凌波性を高くするとともに、波浪中抵抗増加を低減できる。
言い換えると、ランプウェイ5の船尾側の開き角度θが90度未満であると、ランプウェイ5を開いて平面形状にして陸地Gに架け渡した状態におけるランプウェイ5の船体幅方向の長さである通路幅が非常に長くなる。つまり、車両が通過するのに必要な通路幅よりも外側にはみ出る不要な部分が大きくなる上に、ランプウェイ5の重量が大きくなる。また、それに伴い、ランプウェイ5と船首部2の船体側とを回転可能に接続するランプヒンジ部7に掛かる負荷が大きくなる。一方、ランプウェイ5の船尾側の開き角度θが160度より大きいと船首の船型が正面から見て平面形状に近くなるため、船首部2の凌波性を向上する効果と波浪中抵抗増加を低減する効果が小さくなる。
さらに、この船舶1では、可動面部9を備える構成にしているので、ランプウェイ5を陸地Gに架け渡した際に、ランプウェイ5の後端部6と船首部2の甲板4との間のすき間がこの可動面部9により塞がれて大きな凸凹が殆んど無い状態になる。そのため、車両が船首部2と陸地Gとの間をより安全に乗り入れできるようになる。
また、この船舶1は、着脱ヒンジ機構10を備える構成にしているので、ランプウェイ5を陸地Gに架け渡す際に、ランプウェイ5をより安定した状態で架け渡すことができる。即ち、着脱ヒンジ機構10を設けることで、着脱ヒンジ機構10とランプヒンジ部8とでランプウェイ5の荷重を分散することができるので、ランプヒンジ部8にかかる負荷を低減することができる。そのため、ランプヒンジ部8が故障し難くなる。また、着脱ヒンジ機構10をランプウェイ5の船体幅方向の両端に設けているので、ランプウェイ5を陸地Gに架け渡した際に、ランプウェイ5が船体幅方向に傾き難くなる。そのため、車両が船首部2と陸地Gとの間をより安全に乗り入れすることができる。
図1〜5に示した船舶1では、ランプウェイ5を閉じた状態において、ランプウェイ5を甲板4に対して垂直に設置する構成にしているが、図6〜11に示す船舶1Aのように、ランプウェイ5を甲板4に対して傾斜させて配置する構成にすることもできる。
図6〜図11に示すように、本発明に係る第2の実施の形態の揚陸用の船舶1A(以下、船舶1A)は、船舶1と同様の構成のランプウェイ5を船首部2に備えており、ランプウェイ5を閉じた状態においては、船体正面視でランプウェイ5を縦断する舳先ヒンジ部7が船体前方に突き出た状態に固定され、このランプウェイ5によって船首外板3の一部が構成されている。ただし、図6に示すように、船舶1Aのランプウェイ5は甲板4に対して前側に傾斜させて設置されている。即ち、船舶1Aの船首部2の船形は、舳先ヒンジ部7が船体前方に突き出た状態であり、かつ舳先ヒンジ部7が前側に傾斜するように固定されることで、舳先が尖った形状(楔形状、V字形状)であり、かつ、前側に傾斜している形状になっている。
この船舶1Aでは、さらに、ランプウェイ5で構成される外板部分の船底側の船首外板3の一部を外板可動部13、13によって構成している。そして、甲板4には外板可動部13、13と略同一形状の凹部である収納溝部14、14が設けられている。
外板可動部13は、図9に示すように、ランプウェイ5を前側に転倒した状態にした際に、ランプウェイ5の後端部6と甲板4との間に生じる段差を構成する船首外板3部分である。外板可動部13は甲板4に対して回動可能に接続されており、外板可動部13を甲板4側に倒すように回動させることで甲板4に設けられた収納溝部14に収納できる構成になっている。即ち、外板可動部13が収納溝部14に嵌め込まれるように収納されることで、図10および図11の(d)に示すように、ランプウェイ5の後端部6と甲板4との間の段差がなくなり、車両が通行できる状態になる。また、外板可動部13によって収納溝部14が塞がれることで甲板4の収納溝部14が設けられていた部分は平坦面になる。
船舶1Aは、さらに、索状体11と巻き取り装置12とを備えている。索状体11は、ランプウェイ5を吊上げる部材であり、例えば、ワイヤやロープ等で構成することができる。巻き取り装置12は、索状体11の繰り出しおよび巻き取りを行う装置であり、上甲板上に船体幅方向に間隔を開けて2台設置されている。それぞれの巻取り装置12には、索状体11の一端部が接続されており、索状体11の他端部はランプウェイ5を陸地Gに架け渡した状態におけるランプウェイ5の先端部にそれぞれ接続されている。
このように、船舶1Aでは、巻き取り装置12によって索状体11を繰り出すことによりランプウェイ5は前方に展開し、索状体11を巻き取ることによりランプウェイ5を引き上げて船首外板3の一部または全部とする構成になっている。
また、船舶1Aの可動面部9は、ランプウェイ5で構成される外板部分の外側に配置される折り畳式可動面部9b、9bによって構成されている。この折り畳み式可動面部9bは、ランプウェイ5を陸地Gに架け渡す際に、ランプウェイ5の後端部6と船首部2の甲板4との間に生じる三角形状の2ヶ所のすき間部分と略同じ形状をした2枚の板部材と、それぞれの板部材を甲板4に対して回動可能に接続するヒンジ部とで構成されている。
この折り畳み式可動面部9bは、ランプウェイ5を閉じた状態では、図7に示すように、ランプウェイ5に嵌め込まれるように一体となって配置され、船首外板3の一部として機能する。そして、ランプウェイ5を陸地Gに架け渡す際には、図11の(b)に示すように、折り畳み式可動面部を前側へ倒して、ランプウェイ5の後端部6と船首部2の甲板4の間に配置することで、ランプウェイ5の後端部6と船首部2の甲板4との間に生じるすき間部分を塞ぐ。
なお、船舶1Aでは、ランプウェイ5の後端部6の船体幅方向の両端にオス型ヒンジ部10a、10aが設けられている。そして、メス型ヒンジ部10b、10bは、折り畳み式可動面部9bを前側へ倒した際に折り畳み式可動部9bの先端部となる船体幅方向の両端の位置に設けられている。
次に、船舶1Aによる揚陸方法を以下に説明する。なお、以下の説明では、船舶1Aが海岸(陸地)Gに揚陸する場合を例示する。
船舶1Aが揚陸する際には、まず、海岸Gに船首側から乗り上げるようにしてビーチング(揚陸)し、船首部2が海岸Gに乗り上げた状態にする。そして、図11の(a)に示すランプウェイ5を閉じた状態(航行中の形態)から図11の(b)に示すように、ランプウェイ5に収納されている折り畳み式可動面部9bを前側に転倒させて船首部2から張り出すように配置する。
次に、図11の(c)に示すように、上甲板上に設置されているそれぞれの巻き取り装置12、12をそれぞれ船側側に移動させながら、索状体を繰り出し、ランプウェイ5を舳先ヒンジ部7周りに開いて平面形状にするとともに、折り畳み式可動面部9bに設けられたメス型ヒンジ部10b、10bとランプウェイ5の後端部6に設けられたオス型ヒンジ部10a、10aとをそれぞれ接続させる。
次に、図11の(d)に示すように、外板可動部13、13を甲板4側に倒して外板可動部13、13を収納溝部14、14に嵌め込む。そして、ランプウェイ5をランプヒンジ部8と着脱ヒンジ部10周りに前側に転倒させて海岸Gに架け渡すことにより、ランプウェイ5を介して船首部2と海岸Gとの間を車両が通行できる状態にする。
そして、荷役を終えて再度航行する際には、上記で示した揚陸する手順と逆の手順でランプウェイ5を元の閉じた状態に戻す。なお、海岸や川岸等の陸地Gに揚陸する場合においても、海岸や川岸等に対して接岸した状態で同様の方法により揚陸することができる。
このように、船舶1Aでは、船首部2の船形が、舳先ヒンジ部7が船体前方に突き出た状態であり、かつ、舳先ヒンジ部7が前側に傾斜するように固定されることで、舳先が尖った形状(楔形状、V字形状)であり、かつ前側に傾斜している形状になっているので、航行中は、船首部2の凌波性をより向上するとともに、波浪中抵抗増加がより低減される。
また、ランプウェイ5で構成される外板部分の船底側の船首外板3の一部を外板可動部13によって構成し、甲板4に収納溝部14を設けているので、船舶1Aを舳先ヒンジ部7が前側に傾斜させる構成にした場合に、ランプウェイ5を前側に転倒した状態にした際に生じるランプウェイ5の後端部6と甲板4との間に生じる段差をなくすことが可能となり、車両がより安全に通行できるようになる。
なお、ランプウェイ5の後端部6と甲板4との間に生じる段差が小さく車両が通行できる場合には、外板可動部13および収納溝部14を設けない構成にしてもよい。
さらに、船舶1Aは、索状体11と巻き取り装置12とを備えることで、ランプウェイ5を吊っている索状体11で吊り上げたり吊り下げたりするという非常に単純な機構で、ランプウェイ5の収納と展開を迅速に行うことができる。また、ランプウェイ5を索状体11によって船体から吊り下げてランプウェイ5の荷重の一部を負荷することで、ランプウェイ5を陸地Gに架け渡す際にランプヒンジ部8に掛かる負荷を小さくすることができる。そのため、ランプヒンジ部8がより故障し難くなる。
上記に示した船舶1および船舶1Aでは、ランプウェイ5を構成する板状部材5aが2枚である場合を例示しているが、図12に示す本発明に係る第3の実施の形態の揚陸用の船舶1B(以下、船舶1B)のように、ランプウェイ5を3枚以上の板状部材5aで構成することもできる。例えば、船舶1Bのように、ランプウェイ5を3枚の板状部材5aで構成する場合には、それぞれの板状部材5a、5a、5aの間の計2ヶ所に舳先ヒンジ部7、7を設けることにより、ランプウェイ5を前側に転倒した状態においては、ランプウェイ5を舳先ヒンジ部7、7周りに開いて平面形状に展開できるように構成する。ランプウェイ5を3枚の板状部材5aで構成する場合には、船首部2の船形は台形形状になる。なお、船舶1Bによる揚陸方法は、図1〜5に示す船舶1と同じである。
また、上記では、ランプウェイ5を前側に転倒した状態の、ランプウェイ5の後端部6と船首部2の甲板4との間に生じるすき間への対策として、スライド式可動面部9aを用いているが、そのほかにも、車両の車輪が通行可能な幅の車両通行用板を繰り出したり、すき間の上に載置したり、ランプウェイ5の後端部6と船首部2の甲板4とに凹部を設けておいて、その凹部に車両通行用板を挿入したりしてもよい。この車両通行用板は幅を広くせず、軽合金や合成樹脂等の軽量材料で形成すれば、人力でも運搬可能になる。もちろん、ウィンチ等の吊上げと吊り下げやスライド(引きずり)などで設置してもよい。
次に、本発明に係る実施の形態の船舶1、1A、1Bの設計方法について説明する。この船舶1、1A、1Bの設計方法は、船首部2に船首外板3の一部または全部を構成するランプウェイ5を備え、接岸またはビーチングしてランプウェイ5を前側に転倒することで、ランプウェイ5を船首部2と陸地Gとの間に架け渡す揚陸用の船舶1、1A、1Bの設計方法であり、この設計方法において、ランプウェイ5を船体正面視で縦断する舳先ヒンジ部7の両側にこの舳先ヒンジ部7の周りに回動する複数の板状部材5aで構成し、ランプウェイ5を閉じた状態では、舳先ヒンジ部7が船体前方に突き出た状態に固定されて、複数の板状部材5aによって船首外板3の一部または全部を構成すると共に、ランプウェイ5を舳先ヒンジ部7周りに開いて前側に転倒した状態では、複数の板状部材5aが平面形状に展開され、複数の板状部材5aが船首部2と陸地Gとの間に架け渡たれる構成とする。これにより、図1〜図5に示す船舶1や図6〜11に示す船舶1Aや図12に示す船舶1Bを設計する。この方法によれば、上記の効果を有する上記の揚陸用の船舶1や船舶1Aや船舶1Bを容易に設計できる。
1、1A、1B 船舶
1X 従来の船舶
2 船首部
3 船首外板
4 (車両)甲板
5 ランプウェイ(バウランプ)
5a 板状部材
6 ランプウェイの後端部
7 舳先ヒンジ部
8 ランプヒンジ部
9 可動面部
9a スライド式可動面部
9b 折り畳み式可動面部
10 着脱ヒンジ部
10a オス型ヒンジ部
10b メス型ヒンジ部
11 索状体
12 巻き取り装置
13 外板可動部
14 収納溝部
DWL 計画喫水
G 陸地(海岸)

Claims (6)

  1. 船首部に船首外板の一部または全部を構成するランプウェイを備え、接岸またはビーチングして前記ランプウェイを前側に転倒することで、前記ランプウェイを船首部と陸地との間に架け渡す揚陸用の船舶において、
    前記ランプウェイを閉じた状態においては、船体正面視で前記ランプウェイを縦断する舳先ヒンジ部が船体前方に突き出た状態に固定され、この状態の前記ランプウェイによって前記船首外板の一部または全部が構成されている状態になり、
    前記ランプウェイを前側に転倒した状態においては、前記ランプウェイを前記舳先ヒンジ部周りに開いて平面形状にして陸地に架け渡すことにより、前記ランプウェイを介して前記船首部と陸地との間を車両が通行できる状態になるように構成されていることを特徴とする揚陸用の船舶。
  2. 前記ランプウェイを閉じた状態においては、前記ランプウェイの前記舳先ヒンジ部の両側の面が互いになす船尾側の開き角度が90度以上で、かつ、160度以下であることを特徴とする請求項1に記載の揚陸用の船舶。
  3. 前記ランプウェイを前側に転倒して前記ランプウェイを陸地に架け渡した状態において前記ランプウェイの後端部と前記船首部の甲板との間に生じるすき間を塞ぐ可動面部を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の揚陸用の船舶。
  4. 前記ランプウェイを吊上げる索状体と、この索状体の繰り出しにより前記ランプウェイを前方に展開し、この索状体の巻き取りにより前記ランプウェイを引き上げて前記船首外板の一部または全部とする巻き取り装置とを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の揚陸用の船舶。
  5. 揚陸用の船舶を接岸またはビーチングして、船首部に船首外板の一部または全部を構成するランプウェイを前側に転倒することで、前記ランプウェイを船首部と陸地との間に架け渡して揚陸する揚陸方法において、
    前記ランプウェイを閉じた状態においては、船体正面視で前記ランプウェイを縦断する舳先ヒンジ部が船体前方に突き出た状態に固定され、この状態で前記船首部の船首外板の一部または全部を構成している前記ランプウェイを、前記舳先ヒンジ部周りに開いて平面形状にして陸地に架け渡すことにより、前記ランプウェイを介して前記船首部と陸地との間を車両が通行できる状態にして揚陸することを特徴とする揚陸方法。
  6. 船首部に船首外板の一部または全部を構成するランプウェイを備え、接岸またはビーチングして前記ランプウェイを前側に転倒することで、前記ランプウェイを船首部と陸地との間に架け渡す揚陸用の船舶の設計方法において、
    前記ランプウェイを船体正面視で縦断する舳先ヒンジ部の両側にこの舳先ヒンジ部の周りに回動する複数の板状部材で構成し、
    前記ランプウェイを閉じた状態では、前記舳先ヒンジ部が船体前方に突き出た状態に固定されて、この状態の前記複数の板状部材によって前記船首外板の一部または全部を構成すると共に、
    前記ランプウェイを前記舳先ヒンジ部周りに開いて前側に転倒した状態では、前記複数の板状部材が平面形状に展開され、前記複数の板状部材が船首部と陸地との間に架け渡たれる構成とすることを特徴とする揚陸用の船舶の設計方法。
JP2015231714A 2015-11-27 2015-11-27 揚陸用の船舶、揚陸方法、及び揚陸用の船舶の設計方法 Active JP6500256B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015231714A JP6500256B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 揚陸用の船舶、揚陸方法、及び揚陸用の船舶の設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015231714A JP6500256B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 揚陸用の船舶、揚陸方法、及び揚陸用の船舶の設計方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017095043A JP2017095043A (ja) 2017-06-01
JP6500256B2 true JP6500256B2 (ja) 2019-04-17

Family

ID=58816496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015231714A Active JP6500256B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 揚陸用の船舶、揚陸方法、及び揚陸用の船舶の設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6500256B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7012926B2 (ja) * 2018-07-23 2022-01-31 三菱重工マリタイムシステムズ株式会社 船舶

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS441313Y1 (ja) * 1965-02-20 1969-01-20
DE2904178A1 (de) * 1979-02-05 1980-08-14 Buckau Wolf Maschf R Transportschiff mit ein- und ausschwimmpforte fuer amphibienfahrzeuge
JP3818429B2 (ja) * 2000-10-11 2006-09-06 株式会社石垣 舟艇の離岸装置
SE533362C2 (sv) * 2008-06-02 2010-09-07 Tts Ships Equipment Ab Anordning vid delad fartygsramp
FI122772B (sv) * 2010-02-12 2012-06-29 Kewatec Aluboat Ab Oy Bogport och bogportsenhet

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017095043A (ja) 2017-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1123862B1 (fr) Engin pour embarquements/débarquements sur rivages non aménagés
TWI519450B (zh) 船隻及其舷梯
US6537009B1 (en) Handler for container ship
JP6665376B2 (ja) 揚陸用の船舶及び揚陸用の船舶を使用した荷役方法
WO2017179229A1 (ja) 船舶、船舶を使用した搬送方法
JP6500256B2 (ja) 揚陸用の船舶、揚陸方法、及び揚陸用の船舶の設計方法
JP2016130077A (ja) 船舶
US3165211A (en) Cargo ship design for quick loading and discharge
JP7138594B2 (ja) 船舶
JP2017144936A (ja) 船舶及び船舶を使用した荷役方法
JP2016534921A (ja) ロールオン/ロールオフフェリーおよびマルチランプ埠頭
JP6651421B2 (ja) 船舶及び減揺方法
CN112046700B (zh) 一种组合式滚装过驳渡船
JP6531294B2 (ja) 揚陸用の船舶および揚陸用の船舶の設計方法
JP6759498B2 (ja) 揚陸船
JP6569102B2 (ja) 揚陸用の船舶及び揚陸用の船舶の設計方法
AU2011320016A1 (en) A marine vessel for and method of transferring RORO cargo between vessels at sea
RU2297941C2 (ru) Многоцелевое сухогрузное судно ледового плавания
JP6609799B2 (ja) 船舶及び船舶の設計方法
Bačkalov et al. Shallow-draught vessels for the Vessel Train
JP2001063685A (ja) バージ搭載船
WO2021145781A1 (en) Amphibious landing craft
JP2024047814A (ja) 船舶
JPS5858275B2 (ja) 荷役用補助舟艇を内蔵した船舶
US1435040A (en) Lifeboat

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180323

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6500256

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350