JP6499714B2 - 車両用ピラートリム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シートベルトの導出位置を調節可能な車両用ピラートリム構造に関する。
一般の車両のピラートリム構造は、開口を有する左右一対のピラートリムと、ピラートリムの車外側に上下方向にスライド可能に配置された左右一対のアジャスタカバーとを備えている。
ピラートリムは、開口が形成された主壁と、この主壁の車長方向両側から車幅方向車外側に延びる一対の側壁と、これら一対の側壁の内面に長手方向に間隔をおいて突設された複数のガイド部と、を有している。
アジャスタカバーは、ピラートリムの開口を覆う一定幅の主板部と、この主板部の車長方向両側から車幅方向車外側に起立する一対の起立板部を有し、これら一対の起立板部がピラートリムの主壁とガイド部との間のガイド空間に挿入されることにより、上記ピラートリムにスライド可能に案内される。
アジャスタカバーには導出口が形成されており、リトラクタから引き出されたシートベルトがアジャスタカバーの導出口とピラートリムの開口を通って車室内に導出される。アジャスタカバーは上下方向にスライド可能であり、これにより、乗員の体格に合わせてシートベルトの導出位置を上下方向に調節できるようになっている。
下記特許文献1に示すように、車両の幅方向に対峙する左右一対のピラートリムは鏡面対称をなし、左右一対のアジャスタカバーも鏡面対称をなしており、それぞれ左右の座席の専用となっている。
特許文献1において、各アジャスタカバーでは、車長方向における前側と後側の起立板部の高さを異ならせているとともに、各ピラートリムでは、案内する起立板部の高さに応じて、前側のガイド空間の高さと後側のガイド空間の高さを異ならせている。このような構成により、アジャスタカバーが左右逆側のピラートリムに誤って組み付けられるのを防ぐことができる。また、アジャスタカバーを正規に組み付けられるべきピラートリムに上下逆にして組み付けられるのも防ぐことができる。
特開2013−154704
特許文献1のピラートリム構造では、アジャスタカバーを上下逆の姿勢にすると、正規のピラートリムと異なる左右逆側のピラートリムでも、組み付けられてしまう。アジャスタカバーの起立板部の高さとピラートリムのガイド空間の高さが合致するからである。
上記課題を解決するために、本発明は、車両の車幅方向両側に配置された一対のピラートリムと、上記一対のピラートリムの車外側に配置されシートベルトの導出位置を調節する一対のアジャスタカバーとを備え、上記一対のピラートリムは車幅方向に対向した状態で鏡面対称をなし、上記一対のアジャスタカバーも車幅方向に対向した状態で鏡面対称をなしており、上記ピラートリムは、開口が形成された主壁と、この主壁の車長方向両側から車幅方向車外側に延びる一対の側壁と、これら一対の側壁の内面に長手方向に間隔をおいて突設された複数のガイド部と、を有し、上記アジャスタカバーは、上記ピラートリムの開口を覆う一定幅の主板部を有し、上記アジャスタカバーの車長方向の両側部が上記ピラートリムの主壁とガイド部との間のガイド空間に挿入されることにより、上記ピラートリムにスライド可能に案内されるピラートリム構造において、
上記アジャスタカバーの車長方向の両側部は互いの車幅方向の高さが異なり、上記一対の側壁のガイド空間は、案内する上記アジャスタカバーの側部に応じた高さを有しており、上記一対のアジャスタカバーの各々において、上記両側部のうちの少なくとも一方に障害部が形成され、この障害部は、上記アジャスタカバーが正規に組み付けるべきピラートリムに組み付けられた時には当該ピラートリムと干渉せず、上記アジャスタカバーが正規に組み付けられるべきピラートリムとは異なるピラートリムに上下逆の姿勢で組み付けられる際、または上下逆の姿勢で組み付けられた後にスライドする際には、障害となることを特徴とする。
上記構成によれば、アジャスタカバーが上下逆の姿勢で、正規に組み付けられるべきピラートリムと異なるピラートリムに組み付けられるのを防止するか、組み付けられた後のアジャスタカバーのスライド操作試験で誤組み付けを簡単に発見できる。
好ましくは、上記アジャスタカバーは、上記主板部の車長方向両側から車幅方向車外側に向かって起立する一対の起立板部を有し、これら一対の起立板部は互いの起立高さが異なり、上記ピラートリムのガイド空間には、上記一対の起立板部が挿入され、上記障害部は上記起立板部に形成される。
好ましくは、上記アジャスタカバーの一対の起立板部のうち少なくとも一方の起立板部は、その上下部の高さが異なり、これに対応する上記ピラートリムの側壁に形成された上側のガイド空間と下側のガイド空間の高さも異なっており、上記起立板部における高い方の部位が上記障害部として提供される。
上記構成よれば、アジャスタカバーが、上下逆の姿勢で正規に組み付けられるべきピラートリムと異なるピラートリムに組み付けることができない。起立板部の高い部位が低いガイド空間に入らないからである。
好ましくは、上記アジャスタカバーの一対の起立板部のうちの少なくとも一方の起立板部の上下方向の端部には、局所的に高いストッパ部が形成されており、このストッパ部が上記障害部として提供される。
上記構成によれば、アジャスタカバーが、上下逆の姿勢で正規に組み付けるべきピラートリムと異なるピラートリムに組み付けられた場合、アジャスタカバーのスライド操作試験を行おうとしても、ストッパ部がガイド部に当たり、スライドできない。これにより、アジャスタカバーの誤組み付けを発見できる。
好ましくは、上記ピラートリムの一対の側壁の間隔は下方に向かって広がっており、上記アジャスタカバーの一対の起立板部のうち少なくとも一方の下端部には、上記ピラートリムの側壁に向かって突出する突起部が形成されており、この突起部が上記障害部として提供される。
上記構成によれば、アジャスタカバーが、上下逆の姿勢で正規に組み付けるべきピラートリムと異なるピラートリムに組み付けられない。ピラートリムの上部の側壁間隔が狭いので、凸部が側壁に当たるからである。
好ましくは、上記アジャスタカバーは、上記主板部の車長方向の一方の側部から車幅方向車外側に向かって起立する起立板部を有して、断面L字形状をなし、上記ピラートリムのガイド空間には、上記起立板部及び上記主板部の車長方向の他方の側部が挿入され、上記障害部は上記起立板部及び上記主板部の他方の側部の何れか一方又は双方に形成される。
好ましくは、上記アジャスタカバーにおける上記起立板部及び上記主板部の他方の側部のうちの少なくとも一方は、その上下部の高さが異なり、これに対応する上記ピラートリムの側壁に形成された上側のガイド空間と下側のガイド空間の高さも異なっており、上記起立板部及び上記主板部の他方の側部の何れか一方又は双方における高い方の部位が、上記障害部として提供される。
好ましくは、上記アジャスタカバーにおける上記起立板部及び上記主板部の他方の側部のうちの少なくとも一方の上下方向の端部には、局所的に高いストッパ部が形成されており、このストッパ部が上記障害部として提供される。
好ましくは、上記ピラートリムの一対の側壁の間隔は下方に向かって広がっており、上記アジャスタカバーにおける上記起立板部及び上記主板部の他方の側部のうちの少なくとも一方の下端部には、上記ピラートリムの側壁に向かって突出する突起部が形成されており、この突起部が上記障害部として提供される。
本発明によれば、アジャスタカバーが誤って組み付けられることを防止するか、又はアジャスタカバーの誤った組み付けの発見を容易にすることができる。
本発明の第1実施形態に係るピラートリム構造において、左座席側のピラートリムとアジャスタカバーとが正規に組み付けられた状態を示す、車外側から見た斜視図である。 同左座席側のピラートリムと同左座席側アジャスタカバーとを車外側から見た分解斜視図である。 図1のIII−III線に沿う拡大断面図であって、(A)は、同アジャスタカバーの同ピラートリムへの組み付け開始時の状態を示し、(B)は、同アジャスタカバーの同ピラートリムへの組み付け完了の状態を示す。 図1のIV−IV線に沿う拡大断面図である。 (A)は同ピラートリム構造の右座席側のアジャスタカバーを車外側から見た斜視図である。(B)は同右座席側のアジャスタカバーの上下を逆にした状態を示す斜視図である。 左座席側のピラートリムに右座席側のアジャスタカバーを上下逆の姿勢で組み付けようとした場合を示すものであって、図3(A)に相当する図である。 (A)本発明の第2実施形態に係るピラートリム構造において、左座席側のアジャスタカバーを車外側から見た斜視図である。(B)は、同アジャスタカバーのストッパ部の要部拡大斜視図である。 (A)は同ピラートリム構造の右座席側のアジャスタカバーを車外側から見た斜視図である。(B)は同右座席側アジャスタカバーを上下を逆にした状態で示す斜視図である。 (A)は、同ピラートリム構造において、左座席側のピラートリムに右座席側のアジャスタカバーが上下逆の姿勢で誤って組み付けられた状態を、車外側から見た要部拡大斜視図である。(B)は、(A)の組み付け状態におけるアジャスタカバーのスライド操作試験を示す要部拡大斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るピラートリム構造の左座席側のアジャスタカバーを車外側から見た斜視図である。 (A)は同ピラートリム構造の右座席側のアジャスタカバーを車外側から見た斜視図である。(B)は、同右座席側アジャスタカバーを上下逆にした状態で示す斜視図である。 同ピラートリム構造において、左座席側のピラートリムに右座席側のアジャスタカバーを上下逆の姿勢で組み付けようとした場合を示す斜視図である。 図12のXIII−XIIIに沿う拡大断面図である。 本発明の第4実施形態に係るピラートリム構造の左座席側のアジャスタカバーを車外側から見た斜視図である。 同ピラートリム構造を示す、図3(B)に相当する拡大断面図である。 (A)は同ピラートリム構造の右座席側のアジャスタカバーを車外側から見た斜視図であり、(B)は、同右座席側アジャスタカバーを上下逆にした状態で示す斜視図である。 (A)は本発明の第5実施形態に係るピラートリム構造の左座席側のアジャスタカバーを車外側から見た斜視図である。(B)は、同ピラートリム構造の右座席側のアジャスタカバーを上下逆にした状態で示す斜視図である。 (A)は本発明の第6実施形態に係るピラートリム構造の左座席側のアジャスタカバーを車外側から見た斜視図である。(B)は、同ピラートリム構造の右座席側のアジャスタカバーを上下逆にした状態で示す斜視図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を、図1〜図6を参照して説明する。この実施形態は、本発明のピラートリム構造を、車両の一対のセンターピラーに適用したものである。
図1は、左座席側センターピラーを示す。このセンターピラーは、車外側の金属製ピラーパネル(図示しない)と、車室側の樹脂製ピラートリム10L(図にはアッパトリムのみ示す)と、これらピラーパネルとピラートリム10Lとの間に配置されたシートベルトアジャスタ機構(図示しない)とを有している。
図1、図2に示すように、ピラートリム10Lは、上下方向に延びる主壁12と、この主壁12の車長方向前側及び後側からそれぞれ、車幅方向車外側に延びる前方側壁13及び後方側壁14とを有し、略コ字状の横断面形状を有している。主壁12の車長方向の幅は、下方に向かって緩やかに広くなっているとともに、上端部では、上方に向かって急に広くなっている。ピラートリム10Lには、上下方向に細長い開口11が形成されている。
ピラートリム10Lとピラーパネルとの間には、シートベルト巻き取り装置であるリトラクタ(図示しない)が設けられている。
シートベルトアジャスタ機構は、リトラクタから上方に延びるシートベルトの支持高さを調節するものであって、ピラーパネルに固定された金属製のスライドレール(図示しない)と、このレールにスライド可能に支持され、シートベルトの支持部であるベルトスルーリング(図示しない)が吊り下げられたアジャスタ本体(図示しない)と、アジャスタ本体を所望高さでスライドレールにロックするロック手段(図示しない)と、アジャスタ本体に連結されてピラートリム10Lの裏側(車外側)に上下方向にスライド可能に支持されたアジャスタカバー20Lと、アジャスタカバー20Lに支持されたロック解除用アジャスタノブ(図示しない)と、を有している。
図1、図2に示すように、左座席側のアジャスタカバー20Lは、ピラートリム10Lの主壁12に沿って上下方向に延びて一定幅をなす主板部22と、この主板部22の車長方向前側及び後側からそれぞれ、車幅方向車外側に突出する前方起立板部23及び後方起立板部24とを有しており、略コ字状の横断面を有している。前方起立板部23及び後方起立板部24はそれぞれ、ピラートリム10Lの前方側壁13及び後方側壁14に沿って上下方向に延びている。
アジャスタカバー20Lの主板部22はピラートリム10Lの開口11を覆っている。主板部22の中央部には導出口21が形成されており、導出口21は下方に凸状に湾曲する三日月形をなしている。ベルトスルーリングに支持されたシートベルトはアジャスタカバー20Lの導出口21とピラートリム10Lの開口11を通って車室内に導出されるようになっている。
次に、アジャスタカバー20Lをピラートリム10Lに上下方向スライド可能に案内するガイド構造について詳細に説明する。
図1、図2に示すように、ピラートリム10Lの前方側壁13の内面には、上側に二つの第1ガイドリブ30と、下側に一つの第2ガイドリブ40が設けられている。また、後方側壁14の内面には、上側に一つの第3ガイドリブ50と、下側に一つの第4ガイドリブ60が設けられている。これらガイドリブ30〜60は、板面を上下方向に向けている。各ガイドリブの数は、一例であってこれらに限られない。
上記第1、第2、第3、第4ガイドリブ30〜60は、図3及び図4に示すように、ピラートリム10Lの幅方向(車長方向)の中央に突出するとともに片持ち状態で弾性変形可能な第1、第2、第3、第4ガイド部31,41,51,61を、それぞれ一体に有している。
次に、本発明の特徴部について詳述する。
図2に示すように、前方起立板部23と後方起立板部24とは、起立する高さが異なっており、この実施形態では、前方起立板部23が後方起立板部24より高く形成されている。
前方起立板部23は、主板部22の上部から起立する前板上部23aと、主板部22の下部から起立する前板下部23b(障害部)とから構成されている。前板上部23aの起立高さHmより前板下部23bの起立高さHhは高く形成されている。
後方起立板部24は、主板部22の上部から起立する後板上部24aと、主板部22の下部から起立する後板下部24b(障害部)とから構成されており、後板上部24aと後板下部24bの間には、図示しないベルトスルーリングを逃がすための切欠部24cが形成されている。後板下部24bの高さは上述の前板上部23aと同じ高さHmに形成されており、後板下部24bの起立高さHmは後板上部24aの起立高さHlより高く形成されている。
すなわち、相対的な関係において、前板下部23bの起立高さHhは高く、前板上部23a及び後板下部24bの起立高さHmは中位で、後板上部24aの起立高さHlは低くなっている。
図3(B)に示すように、第1ガイド部31と開口11上縁近傍の主壁12との間の空間は、アジャスタカバー20Lの前板上部23aを収容する第1ガイド空間33(上側のガイド空間)として提供される。第1ガイド空間33の空間高さは、前板上部23aの起立高さHmに対応している。
図4に示すように、第2ガイド部41と開口11下縁近傍の主壁12との間の空間は、アジャスタカバー20Lの前板下部23bを収容する第2ガイド空間43(下側のガイド空間)として提供される。第2ガイド空間43の空間高さは、前板下部23bの起立高さHhに対応している。
図3(B)に示すように、第3ガイド部51と開口11上縁近傍の主壁12との間の空間は、アジャスタカバー20Lの後板上部24aを収容する第3ガイド空間53(上側のガイド空間)として提供される。第3ガイド空間53の空間高さは、後板上部24aの起立高さHlに対応している。
図4に示すように、第4ガイド部61と開口11下縁の主壁12との間の空間は、アジャスタカバー20Lの後板下部24bを収容する第4ガイド空間63(下側のガイド空間)として提供される。第4ガイド空間63の空間高さは、後板下部24bの起立高さHmに対応している。
右座席側のセンターピラーも、左座席側のセンターピラーと同様の構造を有している。
右座席側のピラートリム(図示しないが、説明の便宜上符号10Rを付す)は、左座席側ピラートリム10Lと車幅方向に対向した状態で鏡面対称をなしている。図5(A)に示す右座席側のアジャスタカバー20Rは、左座席側のアジャスタカバー20L(図2)と車幅方向に対向した状態で鏡面対称をなしている。ピラートリム10L,アジャスタカバー20Lは左座席専用であり、ピラートリム10R,アジャスタカバー20Rは右座席専用である。
本発明で定義するピラートリム構造1は、左右一対のピラートリム10L,10Rと、左右一対のアジャスタカバー20L,20Rを備えている。
上記アジャスタカバー20Lのピラートリム10Lへの正規の組み付け構造について説明する。
図3(B)、図4に示すように、アジャスタカバー20Lの前方起立板部23側では、前板上部23a及び前板下部23bがそれぞれ、ピラートリム10Lの第1ガイド空間33及び第2ガイド空間43に挿入されるとともに、後方起立板部24側では、後板上部24a及び後板下部24bがそれぞれ、第3ガイド空間53及び第4ガイド空間63に挿入されている。この状態で、第1ガイド部31、第2ガイド部41が、それぞれアジャスタカバー20Lの前板上部23a、前板下部23bの車外側の縁を弾性変形を伴って主壁12に向かって押し、第3ガイド部51、第4ガイド部61がそれぞれ、後板上部24aと後板下部24bの車外側の縁を、弾性変形を伴って主壁12に向かって押している。これによりアジャスタカバー20Lはピラートリム10Lに対し、上下方向にスライド可能に支持されている。
次に、アジャスタカバー20Lのピラートリム10Lへの正規の組み付け工程について、図3、図4を参照して説明する。
図3(A)に示すように、アジャスタカバー20Lをピラートリム10Lの車外側に配置した状態で、アジャスタカバー20Lの後板上部24a及び後板下部24bを、それぞれ、後方側壁14に形成された第3、第4ガイド空間53,63に嵌め込む。
後方起立板部24の車外側縁面はガイド部51,61に当接しており、この縁面を軸とする回転軌跡でアジャスタカバー20Lをピラートリム10Lに向かって移動させると、前方起立板部23がガイドリブ30,40の側縁を滑りながら主壁12に近づく。このとき、アジャスタカバー20Lの前方起立板部23が弾性変形するとともに、ピラートリム10Lの前方側壁13が弾性変形して広げられる。
前方起立板部23の車外側縁面が第1、第2ガイド空間33、43に達したときに、図3(B)、図4に示すように、アジャスタカバー20Lとピラートリム10Lが弾性復帰し、前方起立板部23の縁面にガイド部31,41が当たった状態になり、アジャスタカバー20Lがピラートリム10Lに組み付けられる。
次に、アジャスタカバーのピラートリムへの誤組み付け防止について説明する。誤組み付けは下記の3つの場合が想定される。
<同一座席側のアジャスタカバーとピラートリムの誤組み付け>
図2に示す左座席側アジャスタカバー20Lを上下逆の姿勢で左座席側ピラートリム10Lに組み付けようとした場合、図2に示すピラートリム10Lにおける第1ガイド空間33(高さHm:中)には、アジャスタカバー20Lの後板下部24b(高さHm:中)が挿入され、第2ガイド空間43(高さHh:高)には、後板上部24a(高さHl:低)が挿入されることになる。また、第3ガイド空間53(高さHl:低)には、前板下部23b(高さHh:高)が挿入され、第4ガイド空間63(高さHm:中)には、前板上部23a(高さHm:中)が挿入されることになる。
しかし、第3ガイド空間53に対して、前板下部23bの起立高さが大きく形成されているので、前板下部23bが障害部となってピラートリム10Lと干渉が生じる。そのため、上下逆の姿勢のアジャスタカバー20Lをピラートリム10Lに組み付けることはできない。
<異なる座席側のアジャスタカバーとピラートリムの誤組み付け・・その1>
図5(A)に示す右座席側アジャスタカバー20Rを左座席側ピラートリム10L(図2参照)に組み付けようとした場合、第1ガイド空間33(高さHm:中)には、後板上部24a(高さHl:低)が挿入され、第2ガイド空間43(高さHh:高)には、後板下部24b(高さHm:中)が挿入されることになる。また、第3ガイド空間53(高さHl:低)には、前板上部23a(高さHm:中)が挿入され、第4ガイド空間63(高さHm:中)には、前板下部23b(高さHh:高)が挿入されることになる。
しかし、第3ガイド空間53及び第4ガイド空間63に対して、それぞれ、前板上部23a及び前板下部23bの起立高さが大きく形成されているので、前板上部23a及び前板下部23bが障害部となってピラートリム10Lと干渉が生じる。そのため、右座席側アジャスタカバー20Rをピラートリム10Lに組み付けることはできない。
<異なる座席側のアジャスタカバーとピラートリムの誤組み付け・・その2>
図5(B)に示すように、右座席側アジャスタカバー20Rを上下逆の姿勢にした状態で、左座席側ピラートリム10L(図2参照)に組み付けようとした場合、第1ガイド空間33(高さHm:中)には、前板下部23b(高さHh:高)が挿入され、第2ガイド空間43(高さHh:高)には、前板上部23a(高さHm:中)が挿入されることになる。また、第3ガイド空間53(高さHl:低)には、後板下部24b(高さHm:中)が挿入され、第4ガイド空間63(高さHm:中)には、後板上部24a(高さHl:低)が挿入されることになる。
しかし、第1ガイド空間33及び第3ガイド空間53に対して、それぞれ、前板下部23b及び後板下部24bの起立高さが大きく形成されているので、図6に示すように、前板下部23b及び後板下部24bが障害部となってピラートリム10Lと干渉が生じる。そのため、上下逆の姿勢の右座席側アジャスタカバー20Rを左座席側ピラートリム10Lに組み付けることはできない。
第1実施形態において、前板上部23aと後板下部24bの高さを等しくしたが、両者を異ならせてもよい。この場合、第1ガイド空間33と第4ガイド空間63の高さも異なる。
第1実施形態において、前方起立板部23及び後方起立板部24の双方において、上下部の高さを異ならせたが、一方の起立板部のみその上下部の高さを異ならせてもよい。また、起立板部において、上部より下部の高さを高くしたが、下部より上部を高くしてもよい。これらの場合、ガイド空間は案内する起立板部に応じた高さにすればよい。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態については、上記実施形態と異なる構成だけを説明することとし、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
[第2実施形態]
図7〜図9は、本発明の第2実施形態を示す。この実施形態では、図7(A)に示すように、アジャスタカバー20Lの前方起立板部23が後方起立板部24より高く形成されるが、前方起立板部23及び後方起立板部24はそれぞれ一定の高さを有している。
ピラートリム10L(図2参照)の前方側壁13側の第1、第2ガイド空間33,43は、前方起立板部23の起立高さに対応した空間高さを有し、後方側壁14側の第3、第4ガイド空間53,63は、後方起立板部24の起立高さに対応した空間高さを有している。したがって、第1、第2ガイド空間33,43の空間高さは、第3、第4ガイド空間53,63の空間高さより高い。
図7(A)に示すように、後方起立板部24の下端部における車外側の縁面には、局所的に車外側に突出するストッパ部70(障害部)が形成されている。図7(B)に示すように、ストッパ部70は、車外に向かって下方に進む傾斜面部71と、後方起立板部24の縁面と垂直をなす垂直面部72とを有しており、くさび形状をなしている。
図7(A)に示す左座席側アジャスタカバー20Lが上下正位置の姿勢で、左座席側ピラートリム10L(図2参照)に正規に組み付けられた場合には、アジャスタカバー20Lを最も上方にスライドさせたとしても、ストッパ部70は第4ガイド部60の下方に位置する。そのため、ストッパ部70はアジャスタカバー20Lのスライド動作を阻害しない。
図8(A)は、左座席側アジャスタカバー20Lと鏡面対称をなす右座席側アジャスタカバー20Rを示す。このアジャスタカバー20Rを上下正位置のまま左座席側ピラートリム10L(図2参照)に組み付けようとしても、前方起立板部23を第3、第4ガイド空間53,64に挿入することができない。
図8(B)に示すように、右座席側アジャスタカバー20Rを上下逆の姿勢にして左座席側ピラートリム10L(図2参照)に組み付けようとした場合、ピラートリム10Lの前方側壁13側の第1、第2ガイド空間33,43(高さ:高)と、アジャスタカバー20Rの前方起立板部23(高さ:高)との高さが合致し、且つ後方側壁14側の第3、第4ガイド空間53,63(高さ:低)と、後方起立板部24(高さ:低)との高さが合致するので、図9(A)に示すように組み付けが可能となる。
上記のようにアジャスタカバー20Rを誤って組み付けた後に行うスライド操作試験について説明する。
図9(A)に示す位置から下方へ右座席側アジャスタカバー20Rをスライドさせると、ストッパ部70は、その傾斜面部71が第3ガイド部51を押し上げることにより、第3ガイド部51を通過する。その後、上方へスライドさせようとすると、図9(B)に示すように、ストッパ部70の垂直面部72が第3ガイド部51に突き当たる。このアジャスタカバー20Rの停止により、アジャスタカバー20Rの誤った組み付けを発見できる。
第2実施形態において、ストッパ部70は傾斜面部71を有さなくてもよい。この場合、アジャスタ20Rが下方へのスライドを阻まれることにより、誤組付けを発見できる。
第2実施形態では、ストッパ部70を後方起立板部24の下端部に設けたが、正規の組み付け時にアジャスタカバーのスライド動作を阻害しない位置であれば、上端部に設けてもよい。また、ストッパ部70を前方起立板部23に設けてもよく、前方起立壁部23と後方起立壁部24の双方に設けてもよい。
[第3実施形態]
図10〜図12は、本発明の第3実施形態を示す。この第3実施形態では、アジャスタカバー20Lは、上記第2実施形態と同様に、前側起立板部23は後側起立板部24より高く形成されるとともに、前方起立板部23及び後方起立板部24はそれぞれ、一定の高さを有している。第1、第2ガイド空間33,43は、前方起立板部23の起立高さに対応した空間高さを有し、後方側壁14側の第3、第4ガイド空間53,63は、後方起立板部24の起立高さに対応した空間高さを有している。
図10に示すように、後方起立板部24の下端部における車長方向後側の側面には、隣接するピラートリム10L(図2参照)の後方側壁14に向かって突出する突起部80(障害部)が形成されている。突起部80は、後方起立板部24から、主板部22とほぼ平行に延びている。
図10に示す左座席側アジャスタカバー20Lが上下正位置の姿勢で、左座席側ピラートリム10L(図2参照)に正規に組み付けられた場合には、ピラートリム10Lの前方側壁13と後方側壁14の間隔は下方に向かって広がっているから、突起部80は後方側壁14と干渉せず、アジャスタカバー20Lのスライド動作を阻害しない。
図11(A)は、この実施形態の右座席側アジャスタカバー20Rを示し、図10に示す左座席側アジャスタカバー20Lとは車幅方向に対向した状態で鏡面対称をなす。図11(B)は、図11(A)に示す右座席側アジャスタカバー20Rを上下逆の姿勢にしたものである。
図12は、上下逆の姿勢の右座席側アジャスタカバー20R(図11(B))を、左座席側ピラートリム10Lに組み付けようとした場合の配置を示している。第2実施形態と同様、ピラートリム10Lの前方側壁13側の第1、第2ガイド空間33,43(高さ:高)と、アジャスタカバー20Rの前方起立板部23(高さ:高)との高さが合致し、且つ後方側壁14側の第3、第4ガイド空間53,63(高さ:低)と、後方起立板部24(高さ:低)との高さが合致する。しかし、この実施形態では、上下逆の姿勢の右座席側アジャスタカバー20Rを、左座席側ピラートリム10Lに組み付けようとしても、組み付けることはできない。
左座席側ピラートリム10Lの上部の前方側壁13と後方側壁14の間隔が狭く、上下逆の姿勢の右座席側アジャスタカバー20Rを組み付けようとすれば、図13に示すように、ピラートリム10Lの上方に位置する突起部80が後方側壁14に干渉することになるからである。例え強引に組み付けた場合でも、アジャスタカバー20Rを上下にスライドさせることができず、誤った組み付けを発見することができる。
第3実施形態において、突起部80を、前方起立板部23に設けてもよく、前方起立板部23と後方起立板部24の双方に設けてもよい。
[第4実施形態]
図14〜図16は、本発明の第4実施形態を示す。この実施形態では、上記実施形態とは異なりアジャスタカバーは、主板部22の車長方向の前側にのみ起立板部23を有しており、L字状の横断面を有している。また、第1実施形態と同様に、前側起立板部23の上下部の高さを異ならせている。
図14は、左座席側アジャスタカバー20Lを示し、主板部22の後側の側部22aの厚さ(車幅方向の高さ)Hより、前方起立板部23の前板上部23aの起立高さHmは大きく形成され、前板下部23b(障害部)の起立高さHhはさらに大きく形成されている(Hh>Hm>H)。
図15に示すように、本実施形態の第3ガイド部51は、第3ガイドリブ50の車幅方向の車室側の端部により構成されているが、上記実施形態と同様に、第3ガイドリブ50にピラートリム10Lの幅方向(車長方向)の中央に突出するとともに片持ち状態で形成されてもよい。
ピラートリム10L(図2参照)において、前方側壁13側では、第1ガイド空間33の空間高さは、前板上部23aの起立高さHmに対応し、第2ガイド空間43の空間高さは、前板下部23bの起立高さHhに対応している。後方側壁14側では、第3、第4ガイド空間53、63の空間高さは、主板部22の後側の側部22aの厚さHに対応している。
図16(A)は、右座席側アジャスタカバー20Rを示し、図14に示す左座席側アジャスタカバー20Lとは車幅方向に対向した状態で鏡面対称をなす。図16(B)は、図16(A)に示す右座席側アジャスタカバー20Rを上下逆の姿勢にしたものである。
本実施形態における誤組み付け防止について説明する。
図14に示す左座席側アジャスタカバー20Lを上下逆の姿勢で左座席側ピラートリム10L(図2参照)に組み付けようとすれば、第3、第4ガイド空間53,63の空間高さ(H:極低)に対して、それぞれ、前板下部23bの起立高さ(Hh:高)及び前板上部23aの起立高さ(Hm:中)が大きいため、組み付けることができない。
図16(A)に示す右座席側アジャスタカバー20Rを左座席側ピラートリム10L(図2参照)に組み付けようとすれば、第3、第4ガイド空間53,63の空間高さ(H:極低)に対して、それぞれ、前板上部23aの起立高さ(Hm:中)及び前板下部23bの起立高さ(Hh:高)が大きいため、組み付けることができない。
図16(B)に示す上下逆の姿勢の右座席側アジャスタカバー20Rを左座席側ピラートリム10L(図2参照)に組み付けようとすれば、第1ガイド空間33の空間高さ(Hm:中)に対して、前板下部23bの起立高さ(Hh:高)の起立高さが大きいため、前板下部23bが障害部となって組み付けることができない。
第4実施形態において、前方起立板部23の上部より下部の高さを高くしたが、上部を高くしてもよい。また、主板部の後側の側部22aにおいて上下部の高さを異ならせてもよく、前方起立板部23及び主板部の後側の側部22aの双方において、上下部の高さを異ならせてもよい。これらの場合、ガイド空間は案内する起立板部及び主板部の側部に応じた高さにすればよい。
[第5実施形態]
図17は、本発明の第5実施形態を示す。この実施形態では、第4実施形態と同様に、アジャスタカバーは、主板部22の車長方向の前側にのみ起立板部23を有して、L字状の横断面形状を有するが、前側起立板部23は一定の高さを有している。また、主板部22の後側の側部22aに第2実施形態と同様のストッパ部が形成されている。
ピラートリム10L(図2参照)の前方側壁13側の第1、第2ガイド空間33,43の空間高さは、図17(A)に示す左座席側アジャスタカバー20Lの前方起立板部23の起立高さに対応し、後方側壁14側の第3、第4ガイド空間53,63の空間高さは、主板部22の後側の側部22aの厚さに対応している。
主板部22の後側の側部22aには、その下端部の車外側にストッパ部70(障害部)が形成され、局所的に車外側に突出している。ストッパ部70は、ピラートリム10L(図2参照)に正規に組み付けられたアジャスタカバー20Lを最も上方にスライドさせたとしても、第4ガイド部61の下方に位置して、スライド動作を阻害しない。
図17(B)は、図17(A)の左座席側アジャスタカバー20Lと鏡面対称をなす右座席側アジャスタカバー20Rを上下逆の姿勢にした状態を示している。この状態の右座席側アジャスタカバー20Rを、左座席側ピラートリム10L(図2参照)に組み付けようとすれば、ピラートリム10Lの第1、第2ガイド空間33,43の空間高さ(高)と、アジャスタカバー20Rの前方起立板部23の起立高さ(高)が合致し、且つ第3、第4ガイド空間53,63の空間高さ(極低)と、主板部22の後側の側部22aの厚さ(極低)が合致するので組み付けが可能となる。
しかし、組み付け後に上述したスライド操作試験を行うと、第2実施形態と同様にストッパ部70が第3ガイド部51に突き当たり、アジャスタカバー20Rが停止する。これにより、アジャスタカバー20Rの誤組み付けを発見できる。
第5実施形態では、ストッパ部70を主板部の後側の側部22aの下端部に設けたが、正規の組み付け時にアジャスタカバーのスライド動作を阻害しない位置であれば、上端部に設けてもよい。また、ストッパ部70を前方起立板部23に設けてもよく、前方起立壁部23と主板部の後側の側部22aの双方に設けてもよい。
[第6実施形態]
図18は、本発明の第6実施形態を示す。この実施形態では、第5実施形態と同様に、アジャスタカバーが、主板部22の車長方向の前側にのみ起立板部23を有してL字状の横断面を有するとともに、前側起立板部23は一定の高さを有している。また、主板部22の後側の側部22aの下端部に第3実施形態と同様の突起部が形成されている。
第5実施形態と同様に、ピラートリム10L(図2参照)の第1、第2ガイド空間33,43の空間高さは、図18(A)に示す左座席側アジャスタカバー20Lの前方起立板部23の起立高さに対応し、第3、第4ガイド空間53,63の空間高さは、主板部22の後側の側部22aの厚さに対応している。
主板部22の後側の側部22aの下端部の側面には、隣接するピラートリム10L(図2参照)の後方側壁14に向かって突出する突起部80(障害部)が形成され、主板部22とほぼ平行に延びている。突起部80は、アジャスタカバー20Lとピラートリム10Lの正規に組み付けでは、アジャスタカバー20Lのスライド動作を阻害しない位置に形成されている。
図18(B)は、図18(A)の左座席側アジャスタカバー20Lと鏡面対称をなす右座席側アジャスタカバー20Rを上下逆の姿勢にした状態を示している。この状態の右座席側アジャスタカバー20Rを、左座席側ピラートリム10L(図2参照)に組み付けようとすれば、第5実施形態と同様に、ピラートリム10Lの第1、第2ガイド空間33,43の空間高さ(高)と、アジャスタカバー20Rの前方起立板部23の起立高さ(高)が合致し、且つ第3、第4ガイド空間53,63の空間高さ(極低)と、主板部22の後側の側部22aの厚さ(極低)が合致する。
しかし、ピラートリム10Lの上部の前方側壁13と後方側壁14の間隔が狭く、ピラートリム10Lの上方に位置する突起部80が後方側壁14に干渉するため、組み付けることができない。例え強引に組み付けた場合でも、アジャスタカバー20Rを上下にスライドさせることができず、誤った組み付けを発見することができる。
第6実施形態において、突起部80を、前方起立板部23に設けてもよく、前方起立板部23と主板部の後側の側部22aの双方に設けてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
上記実施形態では、左座席側ピラートリムを例にとって説明したが、右座席側ピラートリムにおいても同様である。
上記第1〜第3実施形態では、アジャスタカバーの前方起立板部が後方起立板部より高く形成されているが、後方起立板部を高く形成してもよい。この場合、ピラートリムのガイド空間は案内する起立板部に応じた高さにすればよい。
上記第2、第5実施形態では、ストッパ部をくさび形状に形成したが、直方体状に形成してもよい。
第4〜第6実施形態において、アジャスタカバーの主板部の車長方向の前方に起立板部を設けたが、主板部の車長方向の後方に起立板部を設けてもよい。この場合、ピラートリムのガイド空間は案内する主板部の前側の側部及び後方起立板部に応じた高さにすればよい。
本発明は、シートベルトの導出位置を調節可能な車両用ピラートリム構造に適用することができる。
1 ピラートリム構造
10L 左座席側ピラートリム
10R 右座席側ピラートリム
11 開口
12 主壁
13 前方側壁
14 後方側壁
20L 左座席側アジャスタカバー
20R 右座席側アジャスタカバー
21 導出口
22 主板部
22a 主板部の後側の側部
23 前方起立板部
23a 前板上部
23b 前板下部(障害部)
24 後方起立板部
24a 後板上部
24b 後板下部(障害部)
31 第1ガイド部
33 第1ガイド空間
41 第2ガイド部
43 第2ガイド空間
51 第3ガイド部
53 第3ガイド空間
61 第4ガイド部
63 第4ガイド空間
70 ストッパ部(障害部)
80 突起部(障害部)

Claims (9)

  1. 車両の車幅方向両側に配置された一対のピラートリムと、
    上記一対のピラートリムの車外側に配置されシートベルトの導出位置を調節する一対のアジャスタカバーとを備え、
    上記一対のピラートリムは車幅方向に対向した状態で鏡面対称をなし、上記一対のアジャスタカバーも車幅方向に対向した状態で鏡面対称をなしており、
    上記ピラートリムは、開口が形成された主壁と、この主壁の車長方向両側から車幅方向車外側に延びる一対の側壁と、これら一対の側壁の内面に長手方向に間隔をおいて突設された複数のガイド部と、を有し、
    上記アジャスタカバーは、上記ピラートリムの開口を覆う一定幅の主板部を有し、上記アジャスタカバーの車長方向の両側部が上記ピラートリムの主壁とガイド部との間のガイド空間に挿入されることにより、上記ピラートリムにスライド可能に案内されるピラートリム構造において、
    上記アジャスタカバーの車長方向の両側部は互いの車幅方向の高さが異なり、上記一対の側壁のガイド空間は、案内する上記アジャスタカバーの側部に応じた高さを有しており、
    上記一対のアジャスタカバーの各々において、上記両側部のうちの少なくとも一方に障害部が形成され、この障害部は、上記アジャスタカバーが正規に組み付けるべきピラートリムに組み付けられた時には当該ピラートリムと干渉せず、上記アジャスタカバーが正規に組み付けられるべきピラートリムとは異なるピラートリムに上下逆の姿勢で組み付けられる際、または上下逆の姿勢で組み付けられた後にスライドする際には、障害となることを特徴とする車両用ピラートリム構造。
  2. 上記アジャスタカバーは、上記主板部の車長方向両側から車幅方向車外側に向かって起立する一対の起立板部を有し、これら一対の起立板部は互いの起立高さが異なり、
    上記ピラートリムのガイド空間には、上記一対の起立板部が挿入され、
    上記障害部は上記起立板部に形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用ピラートリム構造。
  3. 上記アジャスタカバーの一対の起立板部のうち少なくとも一方の起立板部は、その上下部の高さが異なり、これに対応する上記ピラートリムの側壁に形成された上側のガイド空間と下側のガイド空間の高さも異なっており、上記起立板部における高い方の部位が、上記障害部として提供されることを特徴とする請求項2に記載の車両用ピラートリム構造。
  4. 上記アジャスタカバーの一対の起立板部のうちの少なくとも一方の起立板部の上下方向の端部には、局所的に高いストッパ部が形成されており、このストッパ部が上記障害部として提供されることを特徴とする請求項2に記載のピラートリム構造。
  5. 上記ピラートリムの一対の側壁の間隔は下方に向かって広がっており、
    上記アジャスタカバーの一対の起立板部のうち少なくとも一方の下端部には、上記ピラートリムの側壁に向かって突出する突起部が形成されており、この突起部が上記障害部として提供されることを特徴とする請求項2に記載のピラートリム構造。
  6. 上記アジャスタカバーは、上記主板部の車長方向の一方の側部から車幅方向車外側に向かって起立する起立板部を有して、断面L字形状をなし、
    上記ピラートリムのガイド空間には、上記起立板部及び上記主板部の車長方向の他方の側部が挿入され、
    上記障害部は上記起立板部及び上記主板部の他方の側部の何れか一方又は双方に形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用ピラートリム構造。
  7. 上記アジャスタカバーにおける上記起立板部及び上記主板部の他方の側部のうちの少なくとも一方は、その上下部の高さが異なり、これに対応する上記ピラートリムの側壁に形成された上側のガイド空間と下側のガイド空間の高さも異なっており、上記起立板部及び上記主板部の他方の側部の何れか一方又は双方における高い方の部位が、上記障害部として提供されることを特徴とする請求項6に記載の車両用ピラートリム構造。
  8. 上記アジャスタカバーにおける上記起立板部及び上記主板部の他方の側部のうちの少なくとも一方の上下方向の端部には、局所的に高いストッパ部が形成されており、このストッパ部が上記障害部として提供されることを特徴とする請求項6に記載のピラートリム構造。
  9. 上記ピラートリムの一対の側壁の間隔は下方に向かって広がっており、
    上記アジャスタカバーにおける上記起立板部及び上記主板部の他方の側部のうちの少なくとも一方の下端部には、上記ピラートリムの側壁に向かって突出する突起部が形成されており、この突起部が上記障害部として提供されることを特徴とする請求項6に記載のピラートリム構造。
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