JP6498974B2 - 回路基板と電子部品との接合構造、電子回路基板、回路基板の製造方法 - Google Patents

回路基板と電子部品との接合構造、電子回路基板、回路基板の製造方法 Download PDF

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本発明は、回路導体と絶縁体とが一体成形された回路基板と電子部品との接合構造等に関するものである。
プリント配線基板などに電子部品を実装する際には、電子部品の電極や端子とプリント配線基板のパッドとを半田で接合するのが一般的である。この際、半田の接合信頼性を高めるため、余剰半田のはみだし等を防止する必要がある。
この方法として、例えば、プリント配線基板に形成される電子部品実装用のパッド表面に、突出部を設ける方法が提案されている(特許文献1)。
また、金属導体であるコネクタ端子と電子部品の接合面に、格子状または放射状の細溝を設ける方法が提案されている(特許文献2)。
特開平4−346291号公報 特開平9−27675号公報
しかし、特許文献1のようにパッド部分に突起を形成すると、実装される電子部品の電極等が突起上に斜めになって乗り上げた状態となり得る。このように電子部品が斜めに接合されると、実装品質を低下させることとなる。
また、特許文献2のようにパッド部分に微細な溝を格子状または放射状に形成すると、実装される電子部品の位置によって、電極等と交差する溝数が変わる恐れがある。このため、電子部品の左右で、電極等と接合される半田量が異なる場合がある。このようになると、半田の表面張力によって電子部品が持ち上げられる、いわゆるマンハッタン現象が生じる恐れがある。
一方、基板に実装される電子部品のうち、高電圧・大電流が負荷される部品については、それぞれのパーツを別々に製造後、それらを基板の外部に接続する必要がある。しかし、このような構成は、装置の大型化や組付け性不良を招く。これに対し、プレスにより複数の回路素材を成形し、回路素材を接合した状態で、射出成形等によって基板を一体成形する方法がある。射出成形基板を用いることで、高電圧・大電流に耐えうる回路をプレスによって成形することができる。
しかし、一般的に、プレスによる加工精度は、板厚の半分程度までであり、特許文献1や特許文献2のような微細な構造をプレス加工で製造される射出成形基板に適用することは困難である。また、突起や溝が大型化すればするほど、前述した電子部品の乗り上げやマンハッタン現象の可能性が高くなる。しかし、プレス加工後に、レーザ加工などで微細な溝加工などを施すためには、製造コストが増加する。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、製造性に優れ、接合信頼性に優れた回路基板と電子部品との接合構造等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、回路導体と前記回路導体を覆うように形成された絶縁体とが一体化した回路基板と電子部品との接合構造であって、前記回路基板は、前記回路導体の一部が表面に露出する回路導体露出部を具備し、前記回路導体露出部には、溝が形成され、前記電子部品の端子または電極が、前記溝の上部に接合され、前記溝の幅が前記溝の形成方向に対して略一定であり、前記溝は、長さ方向および幅方向の全方向が前記回路導体または前記絶縁体で塞がれ、上方にのみ開口しており、一対の前記回路導体露出部が対向して配置され、前記電子部品の下部であって一対の前記回路導体露出部同士の間には、絶縁体で埋められていない空間が形成され、前記溝の前記空間側が前記絶縁体で塞がれていることを特徴とする回路基板と電子部品との接合構造である。
前記電子部品は、前記電子部品の本体を挟んで対向する位置のそれぞれに一つ以上の端子または電極を備え、前記回路導体露出部には、それぞれの前記端子または電極に対応してそれぞれ形成された溝を有し、対向するそれぞれの前記溝の幅は互いに同じ略一定の幅を有してもよい。
前記溝は、前記電子部品側から前記端子または前記電極の突出方向に対して略平行な方向にのみ形成され、他の方向に形成される他の溝と交差しないことが望ましい。
前記電子部品側から前記端子または前記電極の突出方向に垂直な方向に対する、前記回路導体露出部の幅をA、前記溝の幅をB、前記端子又は前記電極の幅をCとすると、
B<C<Aを満たし、かつ、
前記回路導体露出部の端部から前記溝の縁部までの距離が、(A−C)以上であることが望ましい。
前記電子部品側から前記端子または前記電極の突出方向に対する、前記溝の長さをD、前記端子又は前記電極の長さをEとすると、E<Dを満たすことが望ましい。
第1の発明によれば、プレス加工で溝が形成されるため、回路導体の加工と同時に溝を形成することができる。このため、別途溝加工を行う必要がない。また、溝の幅が略一定であるため、対向する各端子または電極に対して、半田の量を均一にすることができる。また、溝の長さ方向および幅方向の全方向が回路導体または絶縁体で塞がれ、上方にのみ開口すれば、半田が溝から流れ出すことを防止することができる。
また、対向するそれぞれの左右の溝の幅を互いに同じ略一定の幅とすることで、左右の電極等につく半田の量を同程度にすることができ、マンハッタン現象を防止することができる。
この際、溝は、電子部品側から端子または電極の突出方向に対して略平行な方向にのみ形成され、他の方向に形成される他の溝と交差しないようにすることで、確実に、溝の幅を略一定にすることができる。
また、回路導体露出部の幅をA、溝の幅をB、端子又は電極の幅をCとしたときに、B<C<Aを満たすことで、端子又は電極を確実に回路導体露出部に配置することができる。また、回路導体露出部の端部から溝の縁部までの距離が、(A−C)以上であれば、端子又は電極を、確実に溝上に配置することができる。
また、溝の長さをD、端子又は電極の長さをEとしたとき、E<Dを満たせば、端子又は電極を、確実に溝上に配置することができ、回路導体露出部に対して、端子又は電極の位置がずれても、半田の量を一定にすることができる。
第2の発明は、回路基板と電子部品との接合構造を具備することを特徴とする電子回路基板である。
第2の発明よれば、信頼性の高い電子回路基板を得ることができる。
第3の発明は、回路導体と前記回路導体を覆うように形成された絶縁体とが一体化した回路基板の製造方法であって、前記回路導体を回路素材から形成すると同時に、前記回路導体の表面の一部に、形成方向に対して幅が略一定であるように溝を形成し、前記回路導体を絶縁体で覆うと共に、前記溝を含む前記回路導体の一部が表面に露出するように、回路導体露出部を形成し、前記回路導体露出部の前記溝の上部に電子部品の端子または電極を接合し、前記溝は、長さ方向および幅方向の全方向が前記回路導体または前記絶縁体で塞がれ、上方にのみ開口しており、一対の前記回路導体露出部が対向して配置され、前記電子部品の下部であって一対の前記回路導体露出部同士の間には、絶縁体で埋められていない空間が形成され、前記溝の前記空間側が前記絶縁体で塞がれていることを特徴とする回路基板の製造方法である。
前記回路導体および前記溝は、プレス加工によって一括で形成されてもよい。
第3の発明によれば、回路導体の加工と同時に溝を形成することができる。このため、別途溝加工を行う必要がない。また、溝の幅が略一定であるため、対向する各端子または電極に対して、半田の量を均一にすることができる。
特に、回路導体と溝とをプレス加工で形成すれば、加工が容易である。
本発明によれば、製造性に優れ、接合信頼性に優れた回路基板と電子部品との接合構造等を提供することができる。
回路基板1を示す平面図。 回路基板1の断面図であり、図1のZ−Z線断面図。 (a)は、回路導体露出部7へ電子部品3を配置する前の状態を示す図、(b)は、回路導体露出部7へ電子部品3を配置した後の状態を示す図。 (a)は、回路導体露出部7へ電子部品3aを配置する前の状態を示す図、(b)は、回路導体露出部7へ電子部品3aを配置した後の状態を示す図。 (a)、(b)は、溝11の他の実施形態を示す図。 溝11の幅と、電極13の幅の関係を示す図。 溝11の長さと、電極13の長さ等の関係を示す図。 (a)、(b)、(c)は、溝11の他の実施形態を示す図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、回路基板1を示す平面図であり、図2は、図1のZ−Z線断面図である。なお、図1においては、半田の図示を省略する。
回路基板1は、回路導体5の一部が絶縁体である樹脂9によって被覆される。また、回路導体5の一部は、樹脂9から露出する。樹脂9から露出する部位が、回路導体露出部7となる。なお、以下の説明では、絶縁体として樹脂の例を示すが、絶縁体であれば、例えばAlNなど樹脂以外も適用可能である。
回路導体5は、特に限定されないが、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金などを適用することができる。また、回路導体5は、プレス加工によって形成される。
樹脂9は、特に限定されないが、例えばPPS(ポリフェニレンスルファイド)、PA(ポリアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)などを用いることができる。
回路導体露出部7は、実装される電子部品3との接合部となる。回路導体露出部7は、電子部品3の電極13と半田で接合される。なお、電子部品3としては、例えば、抵抗、コンデンサ、インダクタ、ダイオード、トランジスタ、半導体集積回路などいずれでもよい。電子部品3の配置や、個数などは、図示した例には限られない。
次に、回路基板1の製造方法について説明する。まず、複数の回路導体5を成形する。回路導体5は、例えば、回路素材である金属板からプレス等で加工される。また、金属板の厚みは、例えば0.4mm〜3mm程度である。
金属板を所定の形状に打ち抜くと同時に、所定の場所に溝11を形成する。回路導体5と溝11とをプレス加工によって一括で形成することで、加工が容易に行える。溝11の詳細は後述する。このようにして、回路導体5を形成し、必要に応じて回路導体5同士を接合する。回路導体5同士の接合は例えば溶接により行われる。なお、回路導体5は1層のみではなく、複数層に層状に形成されてもよい。また、プレス加工以外の方法、例えばワイヤーカット放電加工によって回路導体5を成形しても良い。
得られた回路導体5を金型にセットし、樹脂9を金型内に射出することで、回路導体5の表面または層間が樹脂9によって被覆され、回路基板1が形成される。なお、射出成形以外の方法で樹脂9と回路導体5とを一体化してもよく、例えば、3Dプリンタにより樹脂を堆積させて樹脂9と回路導体5とを一体化してもよい。
次に、回路基板1と電子部品3との接続構造について説明する。図3(a)に示すように、少なくとも一対の回路導体5が隙間をあけて、回路導体露出部7が互いに対向するように配置される。また、それぞれの回路導体露出部7には、1本の溝11が形成される。
溝11は、電子部品3側から、電子部品3の側方に形成された電極13の突出方向(図中X方向)に対して略平行に形成される。なお、略平行とは、電子部品3の側方に形成された電極13の突出方向(図中X方向)と溝の形成方向とが±10°程度以内の誤差であることが望ましい。なお、回路導体露出部7の長さ(図中X方向)は、例えば1.6mm程度であり、幅(図中Xに垂直な方向)は0.8mm程度である。また、溝11の深さは例えば0.2〜0.8mm程度である。
なお、以下の説明では、電極13は、電子部品3に対して対向する位置にそれぞれ形成される例について説明するが、本発明はこれに限らない。例えば、図示したように、溝11が同一直線状に配置されてもよく、溝11の形成軸がずれていてもよい。また、電子部品3に対して対向する位置に複数の電極13が形成されてもよい。
なお、溝11は、溝11の形成方向(図中X方向)に対して、略一定の幅(形成方向に垂直な方向の幅)で形成される。また、対向するそれぞれの溝11も、互いに略一定の幅(同一の幅)で形成される。なお、略一定の幅とは、溝11の形成方向に沿って、溝の幅の変化が、所定値±5%であることを指すものとする。また、溝11は、他の方向の溝と交差することもない。すなわち、溝11は、電子部品3の側方に形成された電極13の突出方向に略平行な方向にのみ形成され、他の方向に形成される他の溝と交差することはない。
図3(b)に示すように、電子部品3を回路導体露出部7上に配置すると、電子部品3の電極13は、溝11上に配置される。この状態で、半田15によって電極13と回路導体露出部7を接合することで、電子部品3は実装される。なお、このように、電子部品3が回路導体露出部7上に接合された構造を、回路基板1と電子部品3との接合構造10とする。
回路基板1と電子部品3とを半田15で接合すると、余剰の半田15は、溝11内に流れる。したがって、余剰の半田15が回路基板1の上面にはみ出すことがない。
なお、本発明では、図4(a)に示すように、両側方に端子13aが突出する電子部品3aに適用することもできる。この場合でも、溝11は、電子部品3a側から、電子部品3aの側方に形成された端子13aの突出方向(図中X方向)に対して略平行に形成される。
同様に、図4(b)に示すように、電子部品3aを回路導体露出部7上に配置すると、電子部品3aの端子13aは、溝11上に配置される。この状態で、半田15によって端子13aと回路導体露出部7を接合することで、電子部品3は実装される。このように、本発明は、電子部品の形態は問わず、電極13又は端子13aの突出方向に略平行な溝11が形成されればよい。
なお、図3、図4に示す例では、対向する回路導体露出部7同士の間には空間が形成される。すなわち、電子部品3等の下部には、空間が形成される。このようにすることで、電子部品3等の放熱性を高めることができる。なお、回路導体露出部7同士の間には、図示した様な空間を形成せずに、樹脂9で埋めてもよい。
ここで、図示した例では、溝11が回路導体露出部7の端部まで連続して形成され、対向する回路導体露出部7同士の間の空間に開口している。したがって、このようなに空間を形成する場合には、半田15が当該空間に流れ出す恐れがある。
そこで、本発明では、当該空間を維持したまま溝11からの半田15の流れ出しを防止するため、図5(a)に示すように、溝11の端部(空間側の端部)を樹脂9で塞いでもよい。このようにすることで、溝11の長さ方向(形成方向)および幅方向(形成方向に垂直な方向)の全方向が回路導体5および樹脂9で塞がれ、上方にのみ開口することなる。このため、半田15が溝11から流れ出すことがない。
また、図5(b)に示すように、溝11の端部(空間側の端部)を回路導体5自体で塞いでもよい。このようにすることで、溝11の長さ方向(形成方向)および幅方向(形成方向に垂直な方向)の全方向が回路導体5で塞がれ、上方にのみ開口することなる。このため、半田15が溝11から流れ出すことがない。
次に、溝11の形状の詳細について説明する。図6は、溝11と電極13(端子13a)の幅方向の断面図である。図示したように、電子部品側から電極13(端子13a)の突出方向に垂直な方向に対する、回路導体露出部7の幅をAとし、溝11の幅をBとし、電極13(端子13a)の幅をCとする。この場合、B<C<Aの関係を満たす。
また、回路導体露出部7の両方の端部から溝11の縁部までのそれぞれの距離が、いずれも(A−C)以上の関係を満たす。このようにすることで、電極13(端子13a)が、回路導体露出部7の中心から幅方向にずれたとしても、確実に電極13(端子13a)を回路導体露出部7の溝11上に配置させることができる。また、この際、電極13(端子13a)が、溝11に落ち込むことがない。
図7は、溝11と電子部品3aの長さ方向の断面図である。なお、図では電子部品3aの例を示すが、電子部品3も同様である。図に示すように、溝11の長さをDとし、端子13aの長さをEとする。この場合、E<Dの関係を満たす。なお、溝11の端部が空間側に開口している場合には、溝11の長さDは、回路導体露出部7の端面までの距離とする。
このようにすることで、電極13(端子13a)が、回路導体露出部7の長さ方向にずれたとしても、確実に電極13(端子13a)を回路導体露出部7の溝11上に配置させることができる。
なお、さらに望ましくは、端子13a間の長さをL1とし、溝11間の長さをL2とすると、L1≧L2、かつ、L1+E≦L2+Dが望ましい。このようにすると、電子部品3aを配置する際、一方の端子13aの基部が溝11の端部(溝11同士の対向側の端部)側へずれたとしても、対向する端子13aの先端が、溝11からずれることがない。
以上説明したように、本実施形態の回路基板1によれば、回路導体露出部7に溝11が形成される。このため、余剰な半田15が溝11内に流れるため、半田15が回路基板1の上面にはみ出すことがない。また、溝11は例えばプレス加工で形成可能なサイズであるため、回路導体5の切断加工と同時に一括して溝11を形成することができる。このため、製造性に優れる。
また、溝11は、電子部品3(3a)の側方に形成された電極13(端子13a)の突出方向に略平行な方向にのみ形成され、他の方向に形成される他の溝と交差することはない。このため、溝11上での電極13(端子13a)の位置によって、電極13(端子13a)と接触する溝11内の半田15の量が変化することがない。このため、溝11上で電極13(端子13a)の位置がずれても、前述したマンハッタン現象などが起こることがない。
また、回路導体露出部7の幅をAとし、溝11の幅をBとし、電極13(端子13a)の幅をCとすると、B<C<Aの関係を満たし、かつ、回路導体露出部7の両方の端部から溝11の縁部までのそれぞれの距離が、いずれも(A−C)以上の関係を満たす。このため、電極13(端子13a)が確実に溝11上に配置されるとともに、電極13(端子13a)の位置が回路導体露出部7の中心からずれたとしても、溝11と電極13(端子13a)との幅方向のラップ長が変わることがない。
また、同様に、溝11の長さをDとし、端子13aの長さをEとすると、E<Dの関係を満たすため、電極13(端子13a)の位置が、回路導体露出部7の中心から長さ方向にずれたとしても、溝11と電極13(端子13a)との長さ方向のラップ長が変わることがない。このため、前述したマンハッタン現象などが起こることがない。
なお、溝11の断面形状は、略矩形の場合には限られない。例えば、図8(a)に示すように、円弧形状を有する溝11aとしてもよい。また、図8(b)に示すように、逆三角形状の溝11bとしてもよい。このように、上方に向かってテーパ状とすることで、溝の加工性が良い。この場合、溝11a、11bの幅は、開口部における幅で考えるものとする。また、図8(c)に示すように、複数本の溝11cを形成してもよい。このように、本発明では、溝は1本であってもよく、複数本であってもよい。この場合、複数本の溝の幅の合計が、溝の形成方向に沿って略一定であるのが好ましい。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………回路基板
3、3a………電子部品
5………回路導体
7………回路導体露出部
9………樹脂
10………接合構造
11、11a、11b、11c………溝
13………電極
13a………端子
15………半田

Claims (8)

  1. 回路導体と前記回路導体を覆うように形成された絶縁体とが一体化した回路基板と電子部品との接合構造であって、
    前記回路基板は、前記回路導体の一部が表面に露出する回路導体露出部を具備し、
    前記回路導体露出部には、溝が形成され、前記電子部品の端子または電極が、前記溝の上部に接合され、
    前記溝の幅が前記溝の形成方向に対して略一定であり、
    前記溝は、長さ方向および幅方向の全方向が前記回路導体または前記絶縁体で塞がれ、上方にのみ開口しており、
    一対の前記回路導体露出部が対向して配置され、前記電子部品の下部であって一対の前記回路導体露出部同士の間には、絶縁体で埋められていない空間が形成され、前記溝の前記空間側が前記絶縁体で塞がれていることを特徴とする回路基板と電子部品との接合構造。
  2. 前記電子部品は、前記電子部品の本体を挟んで対向する位置のそれぞれに一つ以上の端子または電極を備え、
    前記回路導体露出部には、それぞれの前記端子または電極に対応してそれぞれ形成された溝を有し、対向するそれぞれの前記溝の幅は互いに同じ略一定の幅を有することを特徴とする請求項1に記載の回路基板と電子部品との接合構造。
  3. 前記溝は、前記電子部品側から前記端子または前記電極の突出方向に対して略平行な方向にのみ形成され、他の方向に形成される他の溝と交差しないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回路基板と電子部品との接合構造。
  4. 前記電子部品側から前記端子または前記電極の突出方向に垂直な方向に対する、前記回路導体露出部の幅をA、前記溝の幅をB、前記端子又は前記電極の幅をCとすると、
    B<C<Aを満たし、かつ、
    前記回路導体露出部の端部から前記溝の縁部までの距離が、(A−C)以上であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の回路基板と電子部品との接合構造。
  5. 前記電子部品側から前記端子または前記電極の突出方向に対する、前記溝の長さをD、前記端子又は前記電極の長さをEとすると、
    E<Dを満たすことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の回路基板と
    電子部品との接合構造。
  6. 請求項1から請求項のいずれかに記載の回路基板と電子部品との接合構造を具備することを特徴とする電子回路基板。
  7. 回路導体と前記回路導体を覆うように形成された絶縁体とが一体化した回路基板の製造方法であって、
    前記回路導体を回路素材から形成すると同時に、前記回路導体の表面の一部に、形成方向に対して幅が略一定であるように溝を形成し、
    前記回路導体を絶縁体で覆うと共に、前記溝を含む前記回路導体の一部が表面に露出するように、回路導体露出部を形成し、
    前記回路導体露出部の前記溝の上部に電子部品の端子または電極を接合し、
    前記溝は、長さ方向および幅方向の全方向が前記回路導体または前記絶縁体で塞がれ、上方にのみ開口しており、
    一対の前記回路導体露出部が対向して配置され、前記電子部品の下部であって一対の前記回路導体露出部同士の間には、絶縁体で埋められていない空間が形成され、前記溝の前記空間側が前記絶縁体で塞がれていることを特徴とする回路基板の製造方法。
  8. 前記回路導体および前記溝は、プレス加工によって一括で形成されることを特徴とする請求項記載の回路基板の製造方法。
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