JP6497329B2 - 車両用走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車間距離制御を行う車両用走行制御装置に関する。
従来、車間距離制御や定速走行制御を行う車両用走行制御装置が知られている。この車両用走行制御装置は、先行車両が存在するときには先行車両に対して設定車間距離が維持されるように自車両の車速を制御する車間距離制御を行い、先行車両が存在しないときには自車両の車速を設定車速に維持する定速走行制御を行う。このような車両用走行制御装置に関連して、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。
特開2004−114906号公報
先行車両に対して車間距離制御を行っている時に、隣接車線の車両が自車両と先行車両との間に割り込む確率が高い場合、隣接車線の車両に対して車間距離制御を行うことが好ましい。そのため、隣接車線の車両の割り込み確率を精度よく算出することが好ましい。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、隣接車線の車両の割り込み確率を精度よく算出できる車両用走行制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両用走行制御装置は、自車両の前方を走行する追従対象車両と、前記自車両の前側方を走行する前側方車両と、を検出する検出部と、前記自車両と前記追従対象車両との車間距離が所定の第1設定車間距離になるように、追従用目標加速度を演算する第1目標加速度演算部と、前記前側方車両の横方向の位置および前記前側方車両の横方向の相対速度に基づいて、前記前側方車両が前記自車両と前記追従対象車両との間に割り込んでくる割り込み確率を演算する割り込み確率演算部と、前記割り込み確率演算部で演算された前記割り込み確率に一次遅れフィルタ処理を行う割り込み判定結果演算部と、前記自車両と前記前側方車両との車間距離が所定の第2設定車間距離になるように、前記割り込み判定結果演算部で一次遅れフィルタ処理が行われた前記割り込み確率に応じて割り込み対応用目標加速度を演算する第2目標加速度演算部と、前記追従用目標加速度と前記割り込み対応用目標加速度のうち小さいものを調停後目標加速度として選択する目標加速度調停部と、前記自車両の加速度が前記調停後目標加速度に近づくように前記自車両の駆動力および制動力を制御する走行制御部と、を備える。
この態様によると、前側方車両の横方向の相対速度を用いることにより、前側方車両が車線端に偏って走行しているだけで自車線に近づいていないか、自車線に近づいてきているか判定できる。よって、前側方車両の割り込み確率を精度よく算出できる。
本発明によれば、隣接車線の車両の割り込み確率を精度よく算出できる。
第1の実施形態に係る車両用走行制御装置のブロック図である。 第1の実施形態に係る補正処理を説明する図である。 第1の実施形態に係る前側方車両の横方向の位置と、横方向の相対速度と、割り込み確率との関係の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る第1閾値と第2閾値の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る割り込み確率の瞬時値と、一次遅れフィルタ処理が行われた割り込み確率と、割り込み判定結果との時間変化を示す図である。 第1の実施形態に係る割り込み判定結果の演算処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る補正処理を説明する図である。 第3の実施形態に係る補正処理を説明する図である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る車両用走行制御装置100のブロック図である。車両用走行制御装置100は、ACC(Adaptive Cruise Control)と称される場合がある。
車両用走行制御装置100は、前方レーダセンサ(検出部)10と、前側方レーダセンサ(検出部)11a,11bと、車間制御ECU(Electronic Control Unit)20と、ブレーキECU80と、エンジンECU81と、走行制御部82と、HMI(Human Machine Interface)出力装置83と、を備える。
前方レーダセンサ10は、例えば車両のフロントバンパーやフロントグリルなど車両の前端部の中央に配置され、車両の前方を中心に所定の角度にミリ波を出射し、この範囲に存在する物標により反射した反射波を受信する。
前側方レーダセンサ11a,11bは、例えば車両のフロントバンパーやフロントグリルなど車両の前端部に左右にオフセットして配置される。左側用の前側方レーダセンサ11aは、車両の左斜め前方を中心に所定の角度にミリ波を出射し、この範囲に存在する物標により反射した反射波を受信する。右側用の前側方レーダセンサ11bは、車両の右斜め前方を中心に所定の角度にミリ波を出射し、この範囲に存在する物標により反射した反射波を受信する。
前方レーダセンサ10と前側方レーダセンサ11a,11bは、それぞれ、受信した反射波を解析することにより、物標の位置および相対速度を検出する。具体的には、前方レーダセンサ10等は、自車両を基準として、物標の前後方向の相対速度、横方向の相対速度、前後方向の位置および横方向の位置を検出する。これにより、前方レーダセンサ10と前側方レーダセンサ11a,11bは、自車両の前方を走行する追従対象車両と、自車両の前側方を走行する前側方車両と、を検出できる。追従対象車両は、自車線上の自車前方の車両であって、自車に最も近い車両である。
車間制御ECU20は、前方レーダセンサ10と前側方レーダセンサ11a,11bによる検出結果に基づいて、車間距離制御を行う。車間制御ECU20は、第1目標加速度演算部30と、周辺環境検出部40と、自車進路推定部50と、割り込み判定部60と、加速度調停部70と、を有する。
第1目標加速度演算部30は、前方レーダセンサ10により検出された追従対象車両の前後方向の相対速度と前後方向の位置に基づいて、自車両と追従対象車両との車間距離が第1設定車間距離になるように、追従用目標加速度を演算する。具体的には、第1目標加速度演算部30は、後述する補正後の追従対象車両の前後方向の相対速度と、補正後の追従対象車両の前後方向の位置とに基づいて、追従用目標加速度を演算する。追従用目標加速度は、正または負の値である。第1設定車間距離は、ドライバーによって設定される。第1目標加速度演算部30は、追従対象車両が存在しない場合、自車両の車速が設定車速になるように、定速走行用目標加速度を演算する。
周辺環境検出部40は、前方レーダセンサ10と前側方レーダセンサ11a,11bによる検出結果に基づいて、車両の周辺環境を検出する。周辺環境検出部40は、移動物判定部41と、対向車判定部42と、同一物判定部43と、を有する。
移動物判定部41は、物標の相対速度に基づいて、物標が一定時間以上移動を続けているか判定する。対向車判定部42は、物標の相対速度に基づいて、物標が対向車であるか判定する。同一物判定部43は、前方レーダセンサ10により検出された物標と前側方レーダセンサ11a,11bにより検出された物標とが同一物であるか判定し、同一物である場合、それらを統合する。
自車進路推定部50は、道路形状に合わせた自車進路を推定する。道路形状は、図示しないナビゲーションシステムに用いられる地図データから抽出できる。自車進路推定部50は、自車進路から、自車両を基準としたカーブ路の曲率半径を算出する。自車進路推定部50に替えて、道路を撮像して自車両が走行している車線を示す一対の白線を検出する白線検出センサ、または、自車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサを用いて、カーブ路の曲率半径を算出してもよい。
割り込み判定部60は、補正部61と、割り込み位置判定部62と、割り込み車判定部63と、割り込み確率演算部64と、割り込み判定結果演算部65と、を有する。
補正部61は、自車進路推定部50により算出された曲率半径に基づいて、前方レーダセンサ10等により検出された追従対象車両と前側方車両とを含む物標の前後方向の相対速度、横方向の相対速度、横方向の位置および前後方向の位置を補正する。
図2は、第1の実施形態に係る補正処理を説明する図である。図2に示すように、自車両Caと前側方車両C1は、カーブ路200を走行している。自車両Caは、自車進路推定部50で推定された自車進路RO1に沿って走行することが想定される。前側方車両C1は、自車両Caの車線に隣接する隣接車線を走行している。
自車両Caの前方先端の左右の中心をxy座標軸の原点とし、自車両Caの前方および右を正とする。前側方車両C1の前後方向の位置をY(m)とし、前側方車両C1の横方向の位置をX(m)とする。前側方車両C1の前後方向の相対速度をVy(m/s)とし、前側方車両C1の横方向の相対速度をVx(m/s)とする。xy座標軸の原点を基準としたカーブ中心の横方向の位置、即ち自車両Caを基準としたカーブ路200の曲率半径をR(m)とする。
補正部61は、補正後の前側方車両C1の横方向の位置として、自車両Caに対する前側方車両C1の道なりの横位置Llat(m)を、次の式(1)で算出する。
Figure 0006497329
補正部61は、補正後の前側方車両C1の前後方向の相対速度として、自車両Caに対する前側方車両C1の道なりの相対速度Vr(m/s)を、次の式(2)で算出する。
Figure 0006497329
補正部61は、補正後の前側方車両C1の横方向の相対速度として、自車両Caに対する前側方車両C1の道なりの横方向の相対速度Vrlat(m/s)を、次の式(3)で算出する。
Figure 0006497329
補正部61は、補正後の前側方車両C1の前後方向の位置、即ち補正後の自車両Caと前側方車両C1との車間距離として、自車両Caと前側方車両C1との道なりの距離L(m)を、次の式(4)で算出する。
Figure 0006497329
補正後の追従対象車両の前後方向の相対速度も式(2)に基づいて算出でき、補正後の追従対象車両の前後方向の位置も式(4)に基づいて算出できる。
図1に戻り、割り込み位置判定部62は、隣接車線の車両が割り込んでくると予想される割り込み位置が自車両の前方であるか判定する。
割り込み車判定部63は、周辺環境検出部40で検出された車両の周辺環境と、割り込み位置判定部62の判定結果とに基づいて、検出された物標から、移動していない物標と、対向車と、割り込み位置が自車の後方である車両と、先行車とを除外し、残った物標を前側方車両とする。
割り込み車判定部63は、補正前の自車両と前側方車両との車間距離が所定の第1設定車間距離以下であり、且つ、その車間距離が所定の閾値以下である場合、前側方車両を、自車両と追従対象車両との間に割り込んでくると予想される予想割り込み車両として判定する。補正前の自車両と前側方車両との車間距離は、補正前の前側方車両の前後方向の位置と等しい。閾値は、前方レーダセンサ10と前側方レーダセンサ11a,11bの精度に基づいて予め設定される。割り込み車判定部63は、このような判定条件を用いず、常に前側方車両を予想割り込み車両として判定してもよい。
割り込み確率演算部64は、前側方車両の横方向の位置および横方向の相対速度に基づいて、予想割り込み車両である前側方車両が自車両と追従対象車両との間に割り込んでくる割り込み確率を所定の周期で定期的に演算する。具体的には、割り込み確率演算部64は、補正後の前側方車両の横方向の位置と、補正後の前側方車両の横方向の相対速度とに基づいて、図3の関係に従って、割り込み確率を演算する。割り込み確率演算部64は、基本的には、補正後の前側方車両の横方向の位置が近いほど、割り込み確率を高く演算し、補正後の前側方車両の横方向の相対速度が高いほど、割り込み確率を高く演算する。補正後の前側方車両の横方向の位置と、補正後の前側方車両の横方向の相対速度とを用いることにより、曲率半径が比較的小さいカーブ路200を走行中にも、より正確な割り込み確率を得ることができる。
図3は、第1の実施形態に係る補正後の前側方車両の横方向の位置と、補正後の前側方車両の横方向の相対速度と、割り込み確率との関係の一例を示す図である。図3に示すように、補正後の前側方車両の横方向の位置が比較的近い場合、補正後の前側方車両の横方向の相対速度によらず割り込み確率は100%である。補正後の前側方車両の横方向の位置が比較的遠い場合、補正後の前側方車両の横方向の相対速度によらず割り込み確率は0%である。補正後の前側方車両の横方向の相対速度が負の場合、即ち前側方車両が自車両から遠ざかる場合であっても、補正後の前側方車両の横方向の位置が比較的近い場合には、割り込み確率は0%にはならない。これにより、前側方車両が左右にふらついている状況であっても、適切な割り込み確率を演算できる。
図1に戻り、割り込み判定結果演算部65は、算出された割り込み確率に一次遅れフィルタ処理を行い、一次遅れフィルタ処理が行われた割り込み確率から割り込み判定結果を演算する。一次遅れフィルタ処理の時定数は、割り込み確率のふらつきや急変を除去できるよう、実験などによって適宜設定すればよい。割り込み判定結果は、確率として表され、例えば、0%(確率なし)、50%(中確率)、100%(高確率)の何れかである。割り込み判定結果は、0%と100%の何れかであってもよく、4つ以上の値の何れかであってもよい。
一次遅れフィルタ処理が行われた割り込み確率から割り込み判定結果を演算する方法は特に限定されない。例えば、第1閾値と第2閾値を設定し、一次遅れフィルタ処理が行われた割り込み確率が第1閾値未満の場合に割り込み判定結果を0%とし、第1閾値以上かつ第2閾値未満の場合に割り込み判定結果を50%とし、第2閾値以上の場合に割り込み判定結果を100%としてもよい。
また、割り込み判定結果演算部65は、直前の割り込み判定結果に応じて第1閾値と第2閾値を変更し、ヒステリシスを持たせる。これにより、一次遅れフィルタ処理が行われた割り込み確率が第1閾値または第2閾値付近で小さくふらついても、割り込み判定結果が変化し難いようにできる。
図4は、第1の実施形態に係る第1閾値と第2閾値の一例を示す図である。直前の割り込み判定結果が0%、即ち割り込み無しの場合、第1閾値は50%であり、第2閾値は70%である。直前の割り込み判定結果が50%、即ち割り込み判定(加速抑制)の場合、第1閾値は40%であり、第2閾値は70%である。直前の割り込み判定結果が100%、即ち割り込み判定(制動許可)の場合、第1閾値は40%であり、第2閾値は60%である。
図5は、第1の実施形態に係る割り込み確率の瞬時値110と、一次遅れフィルタ処理が行われた割り込み確率111と、割り込み判定結果112との時間変化を示す図である。前述のように、一次遅れフィルタ処理およびヒステリシスによって割り込み確率のふらつきや急変が除去されている。
図1に戻り、加速度調停部70は、第2目標加速度演算部71と、目標加速度調停部72と、を有する。第2目標加速度演算部71は、割り込み判定結果が所定値以上の場合、前方レーダセンサ10等により検出された前側方車両の前後方向の相対速度と前後方向の位置に基づいて、自車両と前側方車両との車間距離が所定の第2設定車間距離になるように、割り込み判定結果に応じて割り込み対応用目標加速度を演算する。具体的には、第2目標加速度演算部71は、補正後の前側方車両の前後方向の相対速度と、補正後の前側方車両の前後方向の位置に基づいて、割り込み対応用目標加速度を演算する。これにより、曲率半径が比較的小さいカーブ路200を走行中にも、より正確に車間距離制御を行うことができる。割り込み対応用目標加速度は、正または負の値である。
第2目標加速度演算部71は、割り込み判定結果が所定値未満の場合、割り込み対応用目標加速度を演算しない。
所定値は、例えば、中確率に対応する値である50%であってもよい。割り込み判定結果が50%の場合、加速抑制を表し、第2目標加速度演算部71は、スロットルを閉じることにより得られる範囲で割り込み対応用目標加速度を演算する。割り込み判定結果が100%の場合、制動許可を表し、第2目標加速度演算部71は、スロットルを閉じると共にブレーキをかけることにより得られる範囲で割り込み対応用目標加速度を演算する。これにより、割り込み判定結果が50%の場合では、100%の場合と比較して、減速度が小さくなる。よって、割り込み判定結果が50%の場合、急激に減速され難いので、ドライバーの違和感を抑制できる。
第2設定車間距離は、ドライバーによって設定されてもよく、予め定められていてもよい。第2設定車間距離は、第1設定車間距離と等しくてもよく、異なってもよい。
目標加速度調停部72は、追従用目標加速度と割り込み対応用目標加速度のうち小さいものを調停後目標加速度として選択する。
ブレーキECU80とエンジンECU81は、調停後目標加速度に基づいて、走行制御部82を制御する。走行制御部82は、自車両の加速度が調停後目標加速度に近づくように自車両の駆動力および制動力を制御する。
HMI出力装置83は、車室内に設けられ、割り込み判定結果が50%と100%の場合に表示や音声などによりドライバーに通知する。
図6は、第1の実施形態に係る割り込み判定結果の演算処理を示すフローチャートである。図6の処理は、所定の周期で定期的に行われる。まず、前方レーダセンサ10または前側方レーダセンサ11a,11bが物標を更新したか判定し(S1)、更新していない場合(S1のN)、今回の処理を終了する。物標を更新した場合(S1のY)、補正部61は、前側方車両の横方向の位置および横方向の相対速度などを補正する(S2)。
次に、割り込み確率演算部64は、補正結果に基づいて割り込み確率を演算する(S3)。次に、割り込み判定結果演算部65は、算出された割り込み確率に一次遅れフィルタ処理を行う(S4)。次に、割り込み判定結果演算部65は、直前の割り込み判定結果と一次遅れフィルタ処理が行われた割り込み確率から、割り込み判定結果を演算する(S5)。
このように、本実施形態によれば、前側方車両の横方向の位置および前側方車両の横方向の相対速度に基づいて割り込み確率を演算している。前側方車両の横方向の相対速度を用いることにより、前側方車両が車線端に偏って走行しているだけで自車線に近づいていないか、自車線に近づいてきているか判定できる。よって、前側方車両の割り込み確率を精度よく算出できる。
また、一次遅れフィルタ処理およびヒステリシスによって割り込み確率のふらつきや急変を除去することができる。これにより、誤判定を抑制できる。
さらに、前側方車両の横方向の位置および横方向の相対速度をカーブ路の曲率半径に基づいて補正している。これにより、曲率半径が比較的小さいカーブ路を走行中にも、より正確な割り込み確率を得ることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、カーブ中心の横方向の位置Rを算出する基準点が第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図7は、第2の実施形態に係る補正処理を説明する図である。図2に示すように、カーブ中心の横方向の位置Rは、自車両Caの後輪軸を基準点として算出されている。後輪軸中心の位置をΔY(m)とする。
補正部61は、自車両Caに対する前側方車両C1の道なりの横位置Llat(m)を、次の式(5)で算出する。
Figure 0006497329
補正部61は、自車両Caに対する前側方車両C1の道なりの相対速度Vr(m/s)を、次の式(6)で算出する。
Figure 0006497329
補正部61は、自車両Caに対する前側方車両C1の道なりの横方向の相対速度Vrlat(m/s)を、次の式(7)で算出する。
Figure 0006497329
補正部61は、自車両Caと前側方車両C1との道なりの距離L(m)を、次の式(8)で算出する。
Figure 0006497329
このように、カーブ中心の横方向の位置Rが自車両Caの後輪軸を基準点として算出される場合であっても、道なりの横位置Llat等を適切に算出できる。したがって、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、補正部61は、曲率半径を用いずに、自車進路推定部50で推定された自車進路に基づいて、道なりの横位置Llat等を算出する。以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図8は、第3の実施形態に係る補正処理を説明する図である。図8に示すように、自車両Caは、自車進路推定部50で推定された自車進路RO1に沿って走行することが想定される。自車進路RO1は、第1の実施形態で説明したように、道路形状に合わせて推定される。道路形状は図示されていない。自車進路RO1は、複数の自車進路予測点P0,P1,P2,・・・を通る折れ線である。自車進路予測点P0は、xy座標軸の原点である。i番目の自車進路予測点Piの前後方向の位置をYi(m)とし、i番目の自車進路予測点Piの横方向の位置をXi(m)とする。前側方車両C1の前端部に最も近い自車進路予測点をPnとする。図示する例では、n=4である。
補正部61は、自車両Caに対する前側方車両C1の道なりの横位置Llat(m)を、次の式(9)で算出する。
Figure 0006497329
補正部61は、自車両Caに対する前側方車両C1の道なりの相対速度Vr(m/s)を、次の式(10)で算出する。
Figure 0006497329
補正部61は、自車両Caに対する前側方車両C1の道なりの横方向の相対速度Vrlat(m/s)を、次の式(11)で算出する。
Figure 0006497329
補正部61は、自車両Caと前側方車両C1との道なりの距離L(m)を、次の式(12)で算出する。この距離Lは、自車進路RO1をx軸方向に位置X,Yを通る位置まで平行移動したと仮定し、位置X,Yから自車進路RO1に沿ってx軸に達するまでの距離である。
Figure 0006497329
このように、曲率半径を用いずに、自車進路推定部50で推定された折れ線の自車進路RO1を用いた場合であっても、道なりの横位置Llat等を適切に算出できる。したがって、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、曲率半径の比較的小さいカーブ路を走行する際の制御の精度を向上する必要が無い場合、第1の実施形態において自車進路推定部50と補正部61を設けなくてもよい。これにより、車間制御ECU20の処理を簡略化できる。
10…前方レーダセンサ(検出部)、11a,11b…前側方レーダセンサ(検出部)、30…第1目標加速度演算部、64…割り込み確率演算部、70…加速度調停部、71…第2目標加速度演算部、72…目標加速度調停部、82…走行制御部、100…車両用走行制御装置。

Claims (2)

  1. 自車両の前方を走行する追従対象車両と、前記自車両の前側方を走行する前側方車両と、を検出する検出部と、
    前記自車両と前記追従対象車両との車間距離が所定の第1設定車間距離になるように、追従用目標加速度を演算する第1目標加速度演算部と、
    前記前側方車両の横方向の位置および前記前側方車両の横方向の相対速度に基づいて、前記前側方車両が前記自車両と前記追従対象車両との間に割り込んでくる割り込み確率を演算する割り込み確率演算部と、
    前記割り込み確率演算部で演算された前記割り込み確率に一次遅れフィルタ処理を行う割り込み判定結果演算部と、
    前記自車両と前記前側方車両との車間距離が所定の第2設定車間距離になるように、前記割り込み判定結果演算部で一次遅れフィルタ処理が行われた前記割り込み確率に応じて割り込み対応用目標加速度を演算する第2目標加速度演算部と、
    前記追従用目標加速度と前記割り込み対応用目標加速度のうち小さいものを調停後目標加速度として選択する目標加速度調停部と、
    前記自車両の加速度が前記調停後目標加速度に近づくように前記自車両の駆動力および制動力を制御する走行制御部と、
    を備えることを特徴とする車両用走行制御装置。
  2. カーブ路の曲率半径に基づいて、前記前側方車両の横方向の位置および前記前側方車両の横方向の相対速度を補正する補正部をさらに備え、
    前記割り込み確率演算部は、前記補正部による補正後の前記前側方車両の横方向の位置および補正後の前記前側方車両の横方向の相対速度に基づいて、前記割り込み確率を演算する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用走行制御装置。
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