JP6497257B2 - 給電路遮断装置及び給電路遮断方法 - Google Patents

給電路遮断装置及び給電路遮断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6497257B2
JP6497257B2 JP2015150741A JP2015150741A JP6497257B2 JP 6497257 B2 JP6497257 B2 JP 6497257B2 JP 2015150741 A JP2015150741 A JP 2015150741A JP 2015150741 A JP2015150741 A JP 2015150741A JP 6497257 B2 JP6497257 B2 JP 6497257B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
relay
current
battery
power supply
supply path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015150741A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016054633A (ja
Inventor
悟士 山本
悟士 山本
洋明 加藤
洋明 加藤
公大 佐藤
公大 佐藤
卓矢 山本
卓矢 山本
博之 野村
博之 野村
隆広 都竹
隆広 都竹
西垣 研治
研治 西垣
隆介 長谷
隆介 長谷
順一 波多野
順一 波多野
皓子 安谷屋
皓子 安谷屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Publication of JP2016054633A publication Critical patent/JP2016054633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6497257B2 publication Critical patent/JP6497257B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Description

本発明は、電池の充放電電流が流れる給電路に過電流が流れることを防ぐ給電路遮断装置及び給電路遮断方法に関する。
フォークリフト、電気自動車又はハイブリッドカー等のように、電池によって負荷を駆動する装置において、過電流を防止するために、電池電流の給電路を遮断するリレー又はヒューズを備えた給電路遮断装置が備えられる。
図20に従来の給電路遮断装置の構成例を示す。図20は、電池パック1に備えられる給電路遮断装置の構成例を示している。電池パック1は、複数の電池モジュール10、総和電流センサ20、及び各電池モジュール10を監視し、その電池11の充放電等を制御する電池制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)30を備える。
各電池モジュール10は、それぞれ電池11、リレー12(機械式リレーや半導体リレーなど)、ヒューズ13、監視制御ユニット(ECU)15を備える。監視制御ユニット(ECU)15は、自モジュール内の電池11の電流、電圧、温度等を監視し、監視情報を電池制御ユニット(ECU)30に通信線41を介して通知し、また、電池制御ユニット(ECU)30からの指令により、自モジュール内の電池11の充放電等を制御し、また、リレー12のオン/オフを制御する。
電池制御ユニット(ECU)30は、監視制御ユニット(ECU)15からの監視情報を基に、各電池11に過電流異常閾値以上の電流が流れているか否かを判定し、過電流異常閾値以上の電流が流れている電池モジュール10の監視制御ユニット(ECU)15に対して、該電池モジュール10のリレー12をオフにさせ、該電池モジュール10の給電路を遮断させるように制御する。
また、各電池モジュール10の給電路にヒューズ13を挿入し、給電路に過電流が流れたとき、該ヒューズ13によっても給電路を遮断し、電池11の過電流に対してより高い安全性を確保する対策が施されている。
電池パック1内の各電池モジュール10の電池11を充電する充電器4は、充電リレー2を介して電池パック1に接続される。充電器4からは、各電池モジュール10の電池11の充電電流の総和電流が電池パック1に供給される。充電器4からの異常充電電流に対しては、充電リレー2をオフにすることにより、電池11への過電流が防止される。
また、電池パック1内の各電池11により駆動されるインバータ/モータ5等は、メインリレー3を介して電池パック1に接続される。インバータ/モータ5等へは、各電池モジュール10の電池11の放電電流の総和電流が電池パック1から供給される。インバータ/モータ5等への異常放電電流に対しては、メインリレー3をオフにすることにより、電池11からの過電流が防止される。
インバータ/モータ5は、走行制御ECU6によって制御される。走行制御ECU6は、通信線42を介して電池制御ユニット(ECU)30と通信を行い、電池制御ユニット(ECU)30から通知される電池11の状態情報等に基づいて、インバータ/モータ5を制御する。
一般に、過電流が流れている給電路をリレーによって遮断する際に、該リレーで遮断可能な最大電流(以下、「遮断可能最大電流」と記す。)を超える電流が流れているとき、リレーをオフにすると、該リレーが破損してしまう場合がある。
また、過電流が流れている給電路をリレーによって遮断する際に、該リレーの温度が遮断可能なリレーの最大温度(以下、「遮断可能最大温度」と記す。)を超えているとき、リレーをオフにすると、該リレーが破損してしまう場合がある。
リレーの破損を防ぐ手法として、図20に示すようなリレー12とヒューズ13とが給電路に挿入されている給電路遮断装置において、リレー12の遮断可能最大電流を超える過電流が給電路に流れているときは、ヒューズ13の熔断により給電路を遮断させる手法が、下記の特許文献1等により知られている。
特開2010−130768号公報
リレー12の遮断可能最大電流を超える過電流が給電路に流れているときは、ヒューズ13の熔断により給電路を遮断させることにより、ヒューズ13より高価なリレー12の破損を防ぐことができる。
しかし、図20に示すように、複数の電池モジュール10が並列に接続されている電池パック1において、電池11に電池の過電流異常閾値以上の電流が流れたとき、各電池モジュール10のリレー12をオフにする際に、各電池モジュール10のリレー12を同時にオフにするよう制御することができないため、各電池モジュール10のリレー12を1個ずつ順々にオフにすることになる。
そのため、電池11に電池の過電流異常閾値以上の電流が流れ、各電池モジュール10のリレー12を最初にオフにするときには、電池パック1全体の総和電流が多数の電池モジュール10に分散されるため、各電池モジュール10の電池電流が、リレー12の遮断可能最大電流より小さい場合であっても、最後の方にオフにするリレー12では、残った通電中の少数の電池モジュール10に総和電流が集中するため、遮断可能最大電流を超える電流が流れ、リレー12が破損してしまうことがある。
また、リレー12に遮断可能最大電流を超える電流が流れたとき、ヒューズ13の熔断により給電路を遮断させる場合に、電流によってはヒューズ13の熔断に長い時間が掛かり、それによって、電池11に過放電又は過充電となる過電流が流れ、或いはワイヤハーネスやバスバー等の部品が損傷してしまう場合がある。
本発明は、上記課題に鑑み、電池モジュールに過電流が流れるのを防ぐリレー及びヒューズを有する給電路の遮断において、遮断可能最大電流を超える電流や遮断可能最大温度を超える温度によるリレーの破損を防止することを目的とする。
また、電池モジュールに過電流が流れるのを防ぐリレー及びヒューズを有する給電路の遮断において、リレーの遮断可能最大電流を超える電流が流れているとき、リレーをオフにせず、ヒューズの熔断により給電路を遮断させる場合、ヒューズの熔断に長い時間が掛かる電流によって、電池が過放電若しくは過充電となり又は部品が損傷してしまうことを防止することを目的とする。
本発明に係る一つの形態である給電路遮断装置は、複数の並列接続された電池モジュールの各電池電流の給電路に直列に挿入され、前記給電路を通電させ又は遮断するリレーとヒューズとを有する給電路遮断装置であって、前記電池モジュールの各電池電流が、電池の過電流異常閾値を超えるか否かを判定するとともに、前記複数の電池モジュールの各電池電流の全ての総和電流が、前記リレーの遮断可能最大電流を超えるか否かを判定する電流判定手段と、前記電流判定手段により、前記電池モジュールの電池電流が、前記過電流異常閾値を超えると判定されたとき、前記総和電流が前記リレーの遮断可能最大電流より小さいと判定された場合にのみ、前記電池モジュールの全てのリレーをオフにするよう制御するリレー制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、前記電流判定手段は、前記電池モジュールの各電池電流が、前記リレーの遮断可能最大電流を超えるか否かを判定し、前記リレー制御手段は、前記電流判定手段により、前記電池モジュールの電池電流が、前記リレーの遮断可能最大電流より小さいと判定された場合に、前記電池モジュールのリレーをオフにするよう制御し、前記電池モジュールの電池電流が、前記リレーの遮断可能最大電流を超えると判定された場合に、前記電池モジュールのリレーをオン状態に保つよう制御することを特徴とする。
また、前記ヒューズを加熱するヒューズ加熱手段と、前記総和電流が前記リレーの遮断可能最大電流を超える場合に、前記ヒューズ加熱手段により前記ヒューズを加熱する加熱制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、電池モジュールの電池電流の給電路に直列に挿入され、該給電路を通電させ又は遮断するリレーとヒューズとを有する給電路遮断装置であって、前記電池モジュールの電池電流が、電池の過電流異常閾値を超えるか否かを判定するとともに、前記リレーの遮断可能最大電流を超えるか否かを判定する電流判定手段と、前記電流判定手段により、前記電池モジュールの電池電流が前記過電流異常閾値を超え、前記リレーの遮断可能最大電流より小さいと判定された場合に、前記電池モジュールのリレーをオフにするよう制御し、前記電池電流が前記リレーの遮断可能最大電流を超えたと判定された場合に、前記電池モジュールのリレーをオン状態に保つよう制御するリレー制御手段と、前記ヒューズを加熱するヒューズ加熱手段と、前記電池電流が前記リレーの遮断可能最大電流を超えた場合に、前記ヒューズ加熱手段により前記ヒューズを加熱する加熱制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る一つの形態である給電路遮断装置は、電池モジュールの電池電流の給電路に直列に挿入され、該給電路を通電させ又は遮断するリレーとヒューズとを有する給電路遮断装置であって、前記電池電流が前記リレーの遮断可能最大電流以下であるか否かを判定する電流判定手段と、前記給電路が遮断するとき、前記電流判定手段により、前記電池電流が前記遮断可能最大電流以下であると判定された場合に、前記リレーをオフするよう制御し、前記電流判定手段により、前記電池電流が前記遮断可能最大電流を超えていると判定された場合に、前記リレーをオン状態に保つよう制御するリレー制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る一つの形態である給電路遮断装置は、電池モジュールの電池電流の給電路に直列に挿入され、該給電路を通電させ又は遮断するリレーとヒューズとを有する給電路遮断装置であって、前記リレーの温度が前記リレーの遮断可能最大温度以下であるか否かを判定する温度判定手段と、前記給電路が遮断するとき、前記温度判定手段により、前記リレーの温度が前記遮断可能最大温度以下であると判定された場合に、前記リレーをオフするよう制御し、前記温度判定手段により、前記リレーの温度が前記遮断可能最大温度を超えていると判定された場合に、前記リレーをオン状態に保つよう制御するリレー制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、電池モジュールに過電流が流れるのを防ぐリレー及びヒューズを有する給電路の遮断において、遮断可能最大電流を超える電流や遮断可能最大温度を超える温度によるリレーの破損を防止することができる。
また、電池モジュールの電池電流が、過電流異常閾値を超えたとき、複数の電池モジュールの全ての総和電流がリレーの遮断可能最大電流より小さい判定された場合にのみ、電池モジュールの全てのリレーをオフにするよう制御することにより、並列に接続された複数の電池モジュールのリレーをオフにする際に、最後にオフにするリレーに遮断可能最大電流を超える電流が流れることはなく、リレーの破損を確実に防止することができ、修理時のコストを低減することができる。
また、電池モジュールの電池電流が、リレーの遮断可能最大電流より小さいと判定された場合に、電池モジュールのリレーをオフにするよう制御し、電池モジュールの電池電流が、リレーの遮断可能最大電流を超えると判定された場合に、電池モジュールのリレーをオン状態に保つよう制御することにより、各電池モジュールに過電流が流れるのを各リレーで防ぐとともに各リレーの破損を確実に防止することができ、修理時のコストを低減することができる。
また、総和電流又は各電池モジュールの電池電流が、リレーの遮断可能最大電流を超える場合に、ヒューズ加熱手段によりヒューズを加熱することにより、ヒューズの熔断時間を短縮し、電池モジュールの電池が過放電又は過充電となってしまうことやワイヤハーネスやバスバー等の部品の損傷を防止することができる。
第1の実施形態の給電路遮断装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態の動作のフローチャートである。 ヒューズの熔断特性と各種部品の過電流損傷特性の例を示す図である。 第2の実施形態の給電路遮断装置の構成例を示す図である。 第2の実施形態の動作のフローチャートである。 第3の実施形態の給電路遮断装置の構成例を示す図である。 第3の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートである。 第4の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートである。 第5の実施形態の給電路遮断装置の構成例を示す図である。 第5の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートである。 第6の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートである。 第7の実施形態の給電路遮断装置の構成例を示す図である。 リレーの温度と、そのリレーの温度に対応する遮断可能最大電流とを示す情報の一例を示す図である。 第7の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートである。 第8の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートである。 第9の実施形態の給電路遮断装置の構成例を示す図である。 電池電流と、その電池電流に対応する遮断可能最大温度とを示す情報の一例を示す図である。 第9の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートである。 第10の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートである。 従来の給電路遮断装置の構成例を示す図である。
<第1の実施形態>
本実施形態について図面を参照して説明する。図1は第1の実施形態の電路遮断装置の構成例を示す。図1は電池パック1に備えた電路遮断装置の構成例を示し、電池パック1は、複数の電池モジュール10、総和電流センサ20、及び各電池モジュール10を監視し、その充放電等を制御する電池制御ユニット(ECU)30を備える。
電池パック1内の構成は、電池制御ユニット(ECU)30の内部構成を除いて、図20に示した構成と同一であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
電池制御ユニット(ECU)30は、電流判定部31を備え、電流判定部31は、総和電流センサ20で検知される、全電池モジュール10の電流の総和である総和電流が、リレー12の遮断可能最大電流を超えているか否かを判定する。
また、電流判定部31は、各電池モジュール10の電池電流センサ14で検知され、各監視制御ユニット(ECU)15からの監視情報として通信線41を介して通知される各電池モジュール10の電池11に流れる電流が、過電流異常閾値以上であるか否か判定する。
また、電池制御ユニット(ECU)30は、リレー制御部32を備え、リレー制御部32は、電流判定部31の判定結果を基に、各電池モジュール10のリレー12のオン/オフを制御する。以下に、リレー制御部32によるリレー12のオン/オフを制御について説明する。
リレー制御部32は、電流判定部31により電池11に過電流異常閾値以上の電流が流れていると判定されたとき、総和電流がリレー12の遮断可能最大電流以下と判定された場合に、全ての電池モジュール10のリレー12をオフにするよう制御する。
一方、リレー制御部32は、電流判定部31により電池11に過電流異常閾値以上の電流が流れていると判定されたとき、総和電流がリレー12の遮断可能最大電流を超えると判定された場合に、全ての電池モジュール10のリレー12をオフにする制御は行わない。ただし、この場合、各電池モジュール10のリレー12を個別に制御し、電池電流が遮断可能最大電流より小さい電池モジュール10のリレー12をオフに制御してもよい。
図2に第1の実施形態の動作のフローチャートを示す。図2に示すように、電池制御ユニット(ECU)30は、総和電流センサ20の電流情報を基に、全電池モジュール10に流れる総和電流を取得し、また、各監視制御ユニット(ECU)15からの監視情報として通知される各電池モジュール10の電池11に流れる電池電流を取得する(S21)。
次に電池制御ユニット(ECU)30は、電流判定部31により、各電池モジュール10の電池電流が、過電流異常閾値以上であるか否か判定する(S22)。電池電流が過電流異常閾値より小さい(S22でNO)場合、ステップS21に戻って上述の動作を繰り返す。
電池電流が過電流異常閾値以上(S22でYES)の場合、電池制御ユニット(ECU)30は、電流判定部31により、総和電流がリレー12の遮断可能最大電流以下であるか否かを判定する(S23)。総和電流がリレー12の遮断可能最大電流以下(S23でYES)の場合、過電流異常閾値以上の電流が流れている全ての電池モジュールのリレー12をオフにするよう制御する(S24)。
一方、総和電流がリレー12の遮断可能最大電流を超える(S23でNO)場合、過電流異常閾値以上の電流が流れている全ての電池モジュールのリレー12をオフにする制御を行うことなく、処理を終了する。或いは、各電池モジュール10のリレー12のオン/オフの制御を個別に制御するようにしてもよい(S25)。
各電池モジュール10のリレー12のオン/オフの制御を個別に制御する場合、各電池モジュールの電池電流が遮断可能最大電流より小さいか否かを判定し、電池電流が遮断可能最大電流より小さい電池モジュール10のリレー12をオフに制御し、電池電流が遮断可能最大電流を超える電池モジュール10のリレー12をオンの状態に保つように制御する。
この第1の実施形態により、複数の電池モジュール10が並列に接続され、各電池モジュール10の給電路に過電流が流れるのを防ぐリレー12及びヒューズ13を有する給電路遮断装置において、全電池モジュール10の総和電流がリレー12の遮断可能最大電流より小さい場合にのみ、過電流異常閾値以上の電流が流れている全電池モジュールのリレー12をオフにするよう制御する。
こうすることにより、並列接続の複数の電池モジュール10のリレー12を順々にオフにする場合、総和電流が遮断可能最大電流より小さいことを条件にリレー12をオフにするため、最後のリレー12をオフにするときでも、最後のリレー12に遮断可能最大電流を超える電流が流れることはなく、リレー12の破損を確実に防止することができる。
また、全電池モジュール10の総和電流がリレー12の遮断可能最大電流を超える場合、各電池モジュール10のリレー12のオン/オフの制御を個別に行うことにより、各電池モジュールに過電流が流れるのを各リレーで防ぐとともに各リレーの破損を確実に防止することができる。なお、総和電流又は各電池電流がリレー12の遮断可能最大電流より大きい場合の、電池11やワイヤハーネス等の部品(図示省略)の過電流に対する保護は、ヒューズ13の熔断によって行う。
<第2の実施形態>
次に本発明の第2の実施形態について説明する。電池モジュール10に過電流が流れるのを防ぐリレー12及びヒューズ13を有する給電路の遮断において、リレー12の遮断可能最大電流を超える電流が流れているとき、リレー12を遮断せず、ヒューズ13の熔断により給電路を遮断させる場合、ヒューズ13の熔断に長時間掛かり、電池11に過放電又は過充電の電流が流れ、或いはワイヤハーネス等の各種部品に過電流が流れて損傷しまうことがある。
図3にヒューズ13の熔断特性と各種部品の過電流による損傷特性の例を示す。図3において横軸はヒューズ13及び各種部品に流れる電流の継続時間を示し、縦軸は該電流の大きさを示す。曲線301は、ヒューズ13の熔断特性を示し、曲線302は、各種部品の過電流による損傷特性を示している。
ヒューズ13は、曲線301で示すように、大きな電流に対しては、短時間で熔断するが、電流が小さくなるにつれて熔断するまでの時間が長くなる。なお、図3で曲線301より下側の領域では、ヒューズ13は熔断せず、曲線301より上側の領域で、ヒューズ13が熔断する。
また、各種部品は、曲線302で示すように、大きな電流に対しては短時間で損傷するが、電流が小さくなるにつれて、損傷するのは長時間経過した後となる。図3において、曲線302より下側の領域では各種部品は損傷せず、曲線302より上側の領域で各種部品が損傷する。
ヒューズ13が熔断する領域(曲線301より上側の領域)に、各種部品が損傷する領域(曲線302より上側の領域)が、全て覆われていれば、各種部品が損傷する前に、ヒューズ13が熔断するので、各種部品が損傷することは無い。
しかし、図3の縦縞模様で示す領域のように、各種部品が損傷する領域(曲線302より上側の領域)が、ヒューズ13が熔断する領域(曲線301より上側の領域)より下側となる領域では、ヒューズ13が熔断しないため、各種部品が損傷してしまう。
なお、図3において、電流値Thは電池11の過電流異常閾値を示し、電流値Lmはリレー12の遮断可能最大電流を示す。過電流異常閾値Thを超えても、遮断可能最大電流Lm以下の電流に対しては、リレー12をオフにするため、各種部品が損傷することはない。
しかし、曲線301と曲線302とが交差する点の電流A2より小さい電流で、遮断可能最大電流Lmを超える電流A1が流れるとき、この電流A1によりヒューズ13が熔断する時点T2より早い時点T1で、各種部品が損傷してしまう。
そのため、曲線301と曲線302とが交差する点の電流(以下、「緩慢熔断閾値電流」と記す。)A2より小さい電流で、遮断可能最大電流Lmより大きい電流が流れているとき、ヒューズ13を加熱してヒューズ13を強制的に熔断させることにより、各種部品の損傷を防ぐことができる。
図4に第2の実施形態の給電路遮断装置の構成例を示す。図4に示すように、電池パック1は、複数の電池モジュール10、及び各電池モジュール10を監視し、その充放電等を制御する電池制御ユニット(ECU)30を備える。電池パック1内の構成は、電池モジュール10及び電池制御ユニット(ECU)30の一部の内部構成を除いて、図1及び図20に示した構成と同一であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
電池モジュール10には、ヒューズ13を加熱し、ヒューズ13を強制的に熔断させるヒューズ加熱手段を備える。ヒューズ加熱手段は、加熱抵抗16と、加熱抵抗16に流れる電流を制限する電流制限回路17とにより構成される。加熱抵抗16は、電流制限回路17を介して電池11から給電され、電流制限回路17は、監視制御ユニット(ECU)15によって制御され、加熱抵抗16に流れる電流を制限し、かつ該電流を導通/停止させる。
加熱抵抗16には電池11から電流が流れるため、加熱抵抗16に流れる電流分、ヒューズ13に流れる電流が増大し、それによってヒューズ13自体の温度が上昇し、一層ヒューズ13の熔断時間が短縮される。なお、加熱抵抗16としては、必ずしもヒューズ13に熱を与えなくても、ヒューズ13に流れる電流を増大させ、該電流でヒューズ13自体が加熱する抵抗又は導体であってもよい。
電流制限回路17としては、定電流回路等を用いることができる。定電流回路を用いることにより、電池11の電圧変動に影響されることなく、所定の電流を加熱抵抗16に流し、所定時間後にヒューズ13を熔断させることができる。
リレー12の遮断可能最大電流を超え、緩慢熔断閾値電流以下の電池電流に対して、ヒューズ13の熔断時間を短縮するための電流を加熱抵抗16に流す制御は、監視制御ユニット(ECU)15のみの制御で行なってもよく、又は、監視制御ユニット(ECU)15を介して電池制御ユニット(ECU)30の制御により行なってもよい。
図4では、ヒューズ13の熔断時間を短縮するための制御を、電池制御ユニット(ECU)30により行なう構成例を示している。電池制御ユニット(ECU)30は、電流判定部31により、各電池モジュール10の電池電流センサ14で検知される電池電流が、電池11の過電流異常閾値を超えているか否か、リレー12の遮断可能最大電流を超えているか否か、また、ヒューズ13の緩慢熔断閾値電流以下であるか否かを判定する。
電池制御ユニット(ECU)30は、電流判定部31の判定結果を基に、電池電流が過電流異常閾値以下であれば、リレー12をオンの状態に維持し、電池電流が過電流異常閾値を超え、遮断可能最大電流以下であれば、リレー12をオフにし、電池電流が遮断可能最大電流を超えていれば、リレー12をオンの状態を保つよう、リレー制御部32により制御する。
また、電池制御ユニット(ECU)30は、電流判定部31の判定結果を基に、電池電流が遮断可能最大電流を超え、緩慢熔断閾値電流以下である場合、加熱抵抗16によりヒューズ13を加熱するよう、加熱制御部33により制御する。なお、電池電流が緩慢熔断閾値電流を超える場合は、ヒューズ13を加熱する制御を行わなくてもよいが、行ってもよい。
図5に第2の実施形態の動作のフローチャートを示す。図5に示すように、電池制御ユニット(ECU)30又は監視制御ユニット(ECU)15は、各電池モジュール10の電池電流センサ14で検知される電池電流を取得し(S51)、電流判定部31により、各電池モジュール10の電池電流が、過電流異常閾値以上であるか否か判定する(S52)。電池電流が過電流異常閾値以下(S52でNO)の場合、ステップS51に戻って上述の動作を繰り返す。
電池電流が過電流異常閾値を超える(S52でYES)場合、電池制御ユニット(ECU)30は、電流判定部31により、電池電流がリレー12の遮断可能最大電流より小さいか否かを判定する(S53)。電池電流がリレー12の遮断可能最大電流より小さい(S53でYES)場合、過電流異常閾値以上の電流が流れている電池モジュール10のリレー12をオフにするよう制御する(S54)。
一方、電池電流がリレー12の遮断可能最大電流以上(S53でNO)の場合、過電流異常閾値以上の電流が流れている電池モジュール10のリレー12をオフにすることなく、リレー12に対してオン状態を継続するよう制御する(S55)。
そして、電池電流が緩慢熔断閾値電流より小さいか否かを判定し(S56)、緩慢熔断閾値電流より小さい(S56でYES)場合、加熱制御部34によりヒューズ13を加熱し熔断時間を短縮するよう制御する(S57)。なお、点線で示すフローのように、ステップS56による電池電流が緩慢熔断閾値電流より小さいか否かの判定を行うことなく、ステップ55によるリレー12のオンを継続させた後、直ちにステップS57によるヒューズ12の加熱の制御を行なってもよい。
この第2の実施形態により、各電池モジュール10に過電流が流れるのを防ぐリレー12及びヒューズ13を有する給電路の遮断において、電池電流がリレー12の遮断可能最大電流を超えている場合に、リレー12をオフすることなくオン状態のままとし、給電路に過電流が流れるのを防ぐために、ヒューズ13を熔断させる際に、ヒューズ13を強制的に加熱し、ヒューズ13の熔断時間を短縮するように制御する。
こうすることにより、電池電流がリレー12の遮断可能最大電流を超え、ヒューズ13の緩慢熔断閾値電流より小さいとき、該電池電流によってヒューズ13が熔断する前に、各種部品が損傷してしまうことを防ぐことができる。
<第3の実施形態>
図6に第3の実施形態の給電路遮断装置を含む電池パックの構成例を示す。
図6に示す電池パック1は、複数の電池モジュール10、及び各電池モジュール10を監視し、その充放電等を制御する電池制御ユニット(ECU)30を備える。
図6に示す電池パック1内の構成は、電池制御ユニット(ECU)30の一部の内部構成を除いて、図1に示した構成と同一であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。すなわち、電池制御ユニット(ECU)30は、電流判定部31、リレー制御部32、及び遮断判定部34を備える。また、各電池モジュール10は、電池11、リレー12、ヒューズ13、電池電流センサ14、及び監視制御ユニット(ECU)15を備える。なお、リレー12として、例えば、機械式リレーやMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体リレーが考えられる。
第3の実施形態の遮断判定部34は、各電池モジュール10の給電路を遮断するか否かを判定する。例えば、遮断判定部34は、電池11が過充電状態又は過放電状態であると判定すると、又は、電池11に流れている電池電流が過電流異常閾値以上であると判定すると、その電池11に対応する給電路を遮断すると判定する。また、例えば、遮断判定部34は、電池制御ユニット(ECU)30に何らかの不具合が発生したと判定すると、すべての給電路を遮断すると判定する。
第3の実施形態の電流判定部31は、電池11に流れている電池電流(リレー12に流れている電流)が遮断可能最大電流以下であるか否かを判定する。
第3の実施形態のリレー制御部32は、遮断判定部34の判定結果及び電流判定部31の判定結果を基に、各電池モジュール10のリレー12のオン/オフを制御する。すなわち、リレー制御部32は、遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定されることでその給電路を遮断するとき、電流判定部31により、その給電路に対応する電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流以下であると判定された場合に、その給電路に対応するリレー12をオフするよう制御する。また、リレー制御部32は、遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定されることでその給電路を遮断するとき、電流判定部31により、その給電路に対応する電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流を超えていると判定された場合に、ヒューズ13でその給電路が遮断されるように、その給電路に対応するリレー12をオン状態に保つよう制御する。
なお、第3の実施形態の電池制御ユニット(ECU)30は、例えば、メモリやCPU(Central processing Unit)などにより構成され、CPUがメモリに記憶されているプログラムを読み出し実行することにより、第3の実施形態の電流判定部31(電流判定手段)、リレー制御部32(リレー制御手段)、及び遮断判定部34(遮断判定手段)が実現される。
図7に第3の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートを示す。
まず、遮断判定部34は、給電路を遮断するか否かを判定し(S71)、給電路を遮断しないと判定する場合(S71でNO)、S71に戻る。
遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定された場合(S71でYES)、電流判定部31は、その給電路に対応する電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流以下であるか否かを判定する(S72)。
電流判定部31により、電池電流が遮断可能最大電流以下であると判定された場合(S72でYES)、リレー制御部32は、その給電路に対応するリレー12をオフするよう制御する(S73)。
一方、電流判定部31により、電池電流が遮断可能最大電流を超えていると判定された場合(S72でNO)、リレー制御部32は、ヒューズ13でその給電路が遮断されるように、その給電路に対応するリレー12をオン状態に保つよう制御する(S74)。
このように、第3の実施形態の給電路遮断装置では、遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定されることでその給電路を遮断するとき、電流判定部31により、その給電路に対応する電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流以下であると判定された場合に、そのリレー12をオフするよう制御する。これにより、リレー12に流れている電流が遮断可能最大電流以下であるときにそのリレー12をオフすることができるため、リレー12のオフ時に遮断可能最大電流を超える電流によってそのリレー12が破損されることを防止することができる。
また、第3の実施形態の給電路遮断装置では、遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定されることでその給電路を遮断するとき、電流判定部31により、その給電路に対応する電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流を超えていると判定された場合に、ヒューズ13でその給電路が遮断されるように、その給電路に対応するリレー12をオン状態に保つよう制御する。すなわち、給電路を遮断するとき、電流判定部31により、その給電路に対応する電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流を超えていると判定された場合に、その給電路に対応するヒューズ13が遮断可能最大電流を超える電流で熔断することでその給電路が遮断されるように、その給電路に対応するリレー12をオン状態に保つよう制御する。このように、給電路を遮断するとき、リレー12をオフする代わりにヒューズ13を熔断させているため、リレー12のオフ時に遮断可能最大電流を超える電流によってそのリレー12が破損されることを防止することができる。
<第4の実施形態>
第4の実施形態の給電路遮断装置の構成例は、図6に示す給電路遮断装置の構成例と同様とする。なお、第4の実施形態の給電路遮断装置において、遮断判定部34を省略してもよい。
第4の実施形態のリレー制御部32は、電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流を超えそうになると、その電池11に対応するリレー12をオフするよう制御する。例えば、リレー制御部32は、電流判定部31により、電池11に流れている電池電流が閾値Ith1以上であると判定された場合に、又は、電池11に流れている電池電流の単位時間あたりの変化量が所定値Ith2以上であると判定された場合に、その電池11に対応するリレー12をオフするよう制御する。なお、上記閾値Ith1は、遮断可能最大電流よりも小さい値とする。
なお、第4の実施形態の電池制御ユニット(ECU)30は、例えば、メモリやCPUなどにより構成され、CPUがメモリに記憶されているプログラムを読み出し実行することにより、第4の実施形態の電流判定部31(電流判定手段)、リレー制御部32(リレー制御手段)が実現される。
図8に第4の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートを示す。
まず、電流判定部31は、電池11に流れている電池電流が閾値Ith1以上であるか否かを判定する、又は、電池11に流れている電池電流の単位時間あたりの変化量が所定値Ith2以上であるか否かを判定し(S81)、電池11に流れている電池電流が閾値Ith1以上でないと判定する場合、又は、電池11に流れている電池電流の単位時間あたりの変化量が所定値Ith2以上でないと判定する場合(S81でNO)、S81に戻る。
一方、電流判定部31により、電池11に流れている電池電流が閾値Ith1以上であると判定された場合、又は、電池11に流れている電池電流の単位時間あたりの変化量が所定値Ith2以上であると判定された場合(S81でYES)、リレー制御部32は、その電池11に対応するリレー12をオフするよう制御する(S82)。
このように、第4の実施形態の給電路遮断装置では、電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流を超えそうになると、その電池11に対応するリレー12をオフするよう制御する。これにより、電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流を超える前に、その電池11に対応するリレー12をオフすることができるため、リレー12のオフ時に遮断可能最大電流を超える電流によってそのリレー12が破損されることを防止することができる。
<第5の実施形態>
図9に第5の実施形態の給電路遮断装置を含む電池パックの構成例を示す。
図9に示す電池パック1は、複数の電池モジュール10、及び各電池モジュール10を監視し、その充放電等を制御する電池制御ユニット(ECU)30を備える。
図9に示す電池パック1内の構成は、電池制御ユニット(ECU)30の一部の内部構成及び電池モジュール10の一部の内部構成を除いて、図6に示した構成と同一であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。すなわち、電池制御ユニット(ECU)30は、リレー制御部32、遮断判定部34、及び温度判定部35を備える。また、各電池モジュール10は、電池11、リレー12、ヒューズ13、電池電流センサ14、監視制御ユニット(ECU)15、及び温度検出部18を備える。
温度検出部18は、例えば、サーミスタであって、リレー12の温度を検出する。
温度判定部35は、各電池モジュール10の温度検出部18で検出され、各監視制御ユニット(ECU)15からの監視情報として通信線41を介して通知される各電池モジュール10のリレー12の温度が、遮断可能最大温度以下であるか否かを判定する。
第5の実施形態のリレー制御部32は、遮断判定部34の判定結果及び温度判定部35の判定結果を基に、各電池モジュール10のリレー12のオン/オフを制御する。すなわち、リレー制御部32は、遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定されることでその給電路を遮断するとき、温度判定部35により、その給電路に対応するリレー12の温度が遮断可能最大温度以下であると判定された場合に、その給電路に対応するリレー12をオフするよう制御する。また、リレー制御部32は、遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定されることでその給電路を遮断するとき、温度判定部35により、その給電路に対応するリレー12の温度が遮断可能最大温度を超えていると判定された場合に、ヒューズ13でその給電路が遮断されるように、その給電路に対応するリレー12をオン状態に保つよう制御する。
なお、第5の実施形態の電池制御ユニット(ECU)30は、例えば、メモリやCPUなどにより構成され、CPUがメモリに記憶されているプログラムを読み出し実行することにより、第5の実施形態のリレー制御部32(リレー制御手段)、遮断判定部34(遮断判定手段)、及び温度判定部35(温度判定手段)が実現される。
図10に第5の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートを示す。
まず、遮断判定部34は、給電路を遮断するか否かを判定し(S101)、給電路を遮断しないと判定する場合(S101でNO)、S101に戻る。
遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定された場合(S101でYES)、温度判定部35は、その給電路に対応するリレー12の温度が遮断可能最大温度以下であるか否かを判定する(S102)。
温度判定部35により、リレー12の温度が遮断可能最大温度以下であると判定された場合(S102でYES)、リレー制御部32は、そのリレー12をオフするよう制御する(S103)。
一方、温度判定部35により、リレー12の温度が遮断可能最大温度を超えていると判定された場合(S102でNO)、リレー制御部32は、ヒューズ13でその給電路が遮断されるように、そのリレー12をオン状態に保つよう制御する(S104)。
このように、第5の実施形態の給電路遮断装置では、遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定されることでその給電路を遮断するとき、温度判定部35により、その給電路に対応するリレー12の温度が遮断可能最大温度以下であると判定された場合に、そのリレー12をオフするよう制御する。これにより、リレー12の温度が遮断可能最大温度以下であるときにそのリレー12をオフすることができるため、遮断可能最大温度を超える温度によってリレー12が破損されることを防止することができる。
また、第5の実施形態の給電路遮断装置では、遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定されることでその給電路を遮断するとき、温度判定部35により、その給電路に対応するリレー12の温度が遮断可能最大温度を超えていると判定された場合に、ヒューズ13でその給電路が遮断されるように、そのリレー12をオン状態に保つよう制御する。すなわち、給電路を遮断するとき、温度判定部35により、その給電路に対応するリレー12の温度が遮断可能最大温度を超えていると判定された場合に、その給電路に対応するヒューズ13が遮断可能最大温度を超える温度で熔断することでその給電路が遮断されるように、その給電路に対応するリレー12をオン状態に保つよう制御する。このように、給電路を遮断するとき、リレー12をオフする代わりにヒューズ13を熔断させているため、リレー12のオフ時に遮断可能最大電流を超える電流によってそのリレー12が破損されることを防止することができる。
<第6の実施形態>
第6の実施形態の給電路遮断装置の構成例は、図9に示す給電路遮断装置の構成例と同様とする。なお、第6の実施形態の給電路遮断装置において、遮断判定部34を省略してもよい。
第6の実施形態のリレー制御部32は、リレー12の温度が遮断可能最大温度を超えそうになると、そのリレー12をオフするよう制御する。例えば、リレー制御部32は、温度判定部35により、リレー12の温度が閾値Tth1以上であると判定された場合に、又は、リレー12の温度の単位時間あたりの変化量が所定値Tth2以上であると判定された場合に、そのリレー12をオフするよう制御する。なお、上記閾値Tth1は、遮断可能最大温度よりも小さい値とする。
なお、第6の実施形態の電池制御ユニット(ECU)30は、例えば、メモリやCPUなどにより構成され、CPUがメモリに記憶されているプログラムを読み出し実行することにより、第6の実施形態のリレー制御部32(リレー制御手段)、温度判定部35(温度判定手段)が実現される。
図11に第6の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートを示す。
まず、温度判定部35は、リレー12の温度が閾値Tth1以上であるか否かを判定する、又は、リレー12の温度の単位時間あたりの変化量が所定値Tth2以上であるか否かを判定し(S111)、リレー12の温度が閾値Tth1以上でないと判定する場合、又は、リレー12の温度の単位時間あたりの変化量が所定値Tth2以上でないと判定する場合(S111でNO)、S111に戻る。
一方、温度判定部35により、リレー12の温度が閾値Tth1以上であると判定された場合、又は、リレー12の温度の単位時間あたりの変化量が所定値Tth2以上であると判定された場合(S111でYES)、リレー制御部32は、そのリレー12をオフするよう制御する(S112)。
このように、第6の実施形態の給電路遮断装置では、リレー12の温度が遮断可能最大温度を超えそうになると、そのリレー12をオフするよう制御する。これにより、リレー12の温度が遮断可能最大温度を超える前に、そのリレー12をオフすることができるため、リレー12のオフ時に遮断可能最大温度を超える温度によってそのリレー12が破損されることを防止することができる。
<第7の実施形態>
図12に第7の実施形態の給電路遮断装置を含む電池パックの構成例を示す。
図12に示す電池パック1は、複数の電池モジュール10、及び各電池モジュール10を監視し、その充放電等を制御する電池制御ユニット(ECU)30を備える。
図12に示す電池パック1内の構成は、電池制御ユニット(ECU)30の一部の内部構成及び電池モジュール10の一部の内部構成を除いて、図6及び図9に示した構成と同一であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。すなわち、電池制御ユニット(ECU)30は、電流判定部31、リレー制御部32、遮断判定部34、及び記憶部36を備える。また、各電池モジュール10は、電池11、リレー12、ヒューズ13、電池電流センサ14、監視制御ユニット(ECU)15、及び温度検出部18を備える。
第7の実施形態の記憶部36は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)であって、図13に示すように、リレー12の温度と、そのリレー12の温度に対応する遮断可能最大電流とを示す情報が記憶されている。図13に示す情報の例では、リレー12の温度が大きくなる程、遮断可能最大電流が小さくなることが示されている。
第7の実施形態の電流判定部31は、リレー12の温度に応じて、遮断可能最大電流を変える。すなわち、電流判定部31は、記憶部36に記憶されている情報を参照して、温度検出部18により検出されるリレー12の温度に対応する遮断可能最大電流を取得する。
なお、第7の実施形態の電池制御ユニット(ECU)30は、例えば、メモリやCPUなどにより構成され、CPUがメモリに記憶されているプログラムを読み出し実行することにより、第7の実施形態の電流判定部31(電流判定手段)、リレー制御部32(リレー制御手段)、及び遮断判定部34(遮断判定手段)が実現される。
図14に第7の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートを示す。
まず、遮断判定部34は、給電路を遮断するか否かを判定し(S141)、給電路を遮断しないと判定する場合(S141でNO)、S141に戻る。
遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定された場合(S141でYES)、電流判定部31は、リレー12の温度に応じて、遮断可能最大電流を変え(S142)、その給電路に対応する電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流以下であるか否かを判定する(S143)。
電流判定部31により、電池電流が遮断可能最大電流以下であると判定された場合(S143でYES)、リレー制御部32は、その給電路に対応するリレー12をオフするよう制御する(S144)。
一方、電流判定部31により、電池電流が遮断可能最大電流を超えていると判定された場合(S143でNO)、リレー制御部32は、ヒューズ13でその給電路が遮断されるように、その給電路に対応するリレー12をオン状態に保つよう制御する(S145)。
このように、第7の実施形態の給電路遮断装置では、第3の実施形態の給電路遮断装置と同様に、遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定されることでその給電路を遮断するとき、電流判定部31により、その給電路に対応する電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流以下であると判定された場合に、そのリレー12をオフするよう制御する。これにより、リレー12に流れている電流が遮断可能最大電流以下であるときにそのリレー12をオフすることができるため、リレー12のオフ時に遮断可能最大電流を超える電流によってそのリレー12が破損されることを防止することができる。
また、第7の実施形態の給電路遮断装置では、第3の実施形態の給電路遮断装置と同様に、遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定されることでその給電路を遮断するとき、電流判定部31により、その給電路に対応する電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流を超えていると判定された場合に、ヒューズ13でその給電路が遮断されるように、その給電路に対応するリレー12をオン状態に保つよう制御する。すなわち、給電路を遮断するとき、電流判定部31により、その給電路に対応する電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流を超えていると判定された場合に、その給電路に対応するヒューズ13が遮断可能最大電流を超える電流で熔断することでその給電路が遮断されるように、その給電路に対応するリレー12をオン状態に保つよう制御する。このように、給電路を遮断するとき、リレー12をオフする代わりにヒューズ13を熔断させているため、リレー12のオフ時に遮断可能最大電流を超える電流によってそのリレー12が破損されることを防止することができる。
また、第7の実施形態の給電路遮断装置では、リレー12の温度に応じて、遮断可能最大電流を変えている。これにより、リレー12の温度に応じた、より正確な遮断可能最大電流を用いて、給電路の遮断時に、その給電路に対応するリレー12をオフするか否かを判断することができるため、より精度良くリレー12の破損を防止することができる。
<第8の実施形態>
第8の実施形態の給電路遮断装置の構成例は、図12に示す給電路遮断装置の構成例と同様とする。なお、第8の実施形態の給電路遮断装置において、遮断判定部34を省略してもよい。
第8の実施形態の電流判定部31は、リレー12の温度に応じて、閾値Ith1を変える。例えば、電流判定部31は、記憶部36に記憶されている情報(例えば、図13に示す情報)を参照して、温度検出部18により検出されるリレー12の温度に対応する遮断可能最大電流を取得し、その取得した遮断可能最大電流から一定値を減算することで閾値Ith1を求める。
また、第8の実施形態の電流判定部31は、電池11に流れている電池電流が閾値Ith1以上であるか否かを判定する。
第8の実施形態のリレー制御部32は、電流判定部31により、電池11に流れている電池電流が閾値Ith1以上であると判定された場合に、その電池11に対応するリレー12をオフするよう制御する。
なお、第8の実施形態の電池制御ユニット(ECU)30は、例えば、メモリやCPUなどにより構成され、CPUがメモリに記憶されているプログラムを読み出し実行することにより、第8の実施形態の電流判定部31(電流判定手段)、リレー制御部32(リレー制御手段)が実現される。
図15に第8の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートを示す。
まず、電流判定部31は、リレー12の温度に応じて、閾値Ith1を変える(S151)。
次に、電流判定部31は、電池11に流れている電池電流が閾値Ith1以上であるか否かを判定し(S152)、電池11に流れている電池電流が閾値Ith1以上でないと判定する場合(S152でNO)、S151に戻る。
一方、電流判定部31により、電池11に流れている電池電流が閾値Ith1以上であると判定された場合(S152でYES)、リレー制御部32は、その電池11に対応するリレー12をオフするよう制御する(S153)。
このように、第8の実施形態の給電路遮断装置では、電池11に流れている電池電流が、リレー12の温度に応じて変わる閾値Ith1以上になると、すなわち、電池11に流れている電池電流が、リレー12の温度に応じて変わる遮断可能最大電流を超えそうになると、その電池11に対応するリレー12をオフするよう制御する。これにより、電池11に流れている電池電流が遮断可能最大電流を超える前に、その電池11に対応するリレー12をオフすることができるため、リレー12のオフ時に遮断可能最大電流を超える電流によってそのリレー12が破損されることを防止することができる。
また、第8の実施形態の給電路遮断装置では、リレー12の温度に応じて、閾値Ith1を変えている。これにより、リレー12の温度に応じた、より正確な閾値Ith1を用いて、給電路の遮断時に、その給電路に対応するリレー12をオフするか否かを判断することができるため、より精度良くリレー12の破損を防止することができる。
<第9の実施形態>
図16に第9の実施形態の給電路遮断装置の構成例を示す。
図16に示す電池パック1は、複数の電池モジュール10、及び各電池モジュール10を監視し、その充放電等を制御する電池制御ユニット(ECU)30を備える。
図16に示す電池パック1内の構成は、電池制御ユニット(ECU)30の一部の内部構成及び電池モジュール10の一部の内部構成を除いて、図9及び図12に示した構成と同一であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。すなわち、電池制御ユニット(ECU)30は、リレー制御部32、遮断判定部34、温度判定部35、及び記憶部36を備える。また、各電池モジュール10は、電池11、リレー12、ヒューズ13、電池電流センサ14、監視制御ユニット(ECU)15、及び温度検出部18を備える。
第9の実施形態の記憶部36は、例えば、RAMやROMであって、図17に示すように、電池電流と、その電池電流に対応する遮断可能最大温度とを示す情報を記憶されている。図17に示す情報の例では、電池電流が大きくなる程、遮断可能最大温度が小さくなることが示されている。
第9の実施形態の温度判定部35は、電池11に流れている電池電流に応じて、遮断可能最大温度を変える。すなわち、温度判定部35は、記憶部36に記憶されている情報を参照して、電池電流センサ14により検知される電池電流に対応する遮断可能最大温度を取得する。
なお、第9の実施形態の電池制御ユニット(ECU)30は、例えば、メモリやCPUなどにより構成され、CPUがメモリに記憶されているプログラムを読み出し実行することにより、第9の実施形態のリレー制御部32(リレー制御手段)、遮断判定部34(遮断判定手段)、及び温度判定部35(温度判定手段)が実現される。
図18に第9の実施形態の給電路遮断装置の動作のフローチャートを示す。
まず、遮断判定部34は、給電路を遮断するか否かを判定し(S181)、給電路を遮断しないと判定する場合(S181でNO)、S181に戻る。
遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定された場合(S181でYES)、温度判定部35は、電池11に流れている電池電流に応じて、遮断可能最大温度を変え(S182)、その給電路に対応するリレー12の温度が遮断可能最大温度以下であるか否かを判定する(S183)。
温度判定部35により、リレー12の温度が遮断可能最大温度以下であると判定された場合(S183でYES)、リレー制御部32は、そのリレー12をオフするよう制御する(S184)。
一方、温度判定部35により、リレー12の温度が遮断可能最大温度を超えていると判定された場合(S183でNO)、リレー制御部32は、ヒューズ13でその給電路が遮断されるように、そのリレー12をオン状態に保つよう制御する(S185)。
このように、第9の実施形態の給電路遮断装置では、第5の実施形態の給電路遮断装置と同様に、遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定されることでその給電路を遮断するとき、温度判定部35により、その給電路に対応するリレー12の温度が遮断可能最大温度以下であると判定された場合に、そのリレー12をオフするよう制御する。これにより、リレー12の温度が遮断可能最大温度以下であるときにそのリレー12をオフすることができるため、遮断可能最大温度を超える温度によってリレー12が破損されることを防止することができる。
また、第9の実施形態の給電路遮断装置では、第5の実施形態の給電路遮断装置と同様に、遮断判定部34により、給電路を遮断すると判定されることでその給電路を遮断するとき、温度判定部35により、その給電路に対応するリレー12の温度が遮断可能最大温度を超えていると判定された場合に、ヒューズ13でその給電路が遮断されるように、そのリレー12をオン状態に保つよう制御する。すなわち、給電路を遮断するとき、温度判定部35により、その給電路に対応するリレー12の温度が遮断可能最大温度を超えていると判定された場合に、その給電路に対応するヒューズ13が遮断可能最大温度を超える温度で熔断することでその給電路が遮断されるように、その給電路に対応するリレー12をオン状態に保つよう制御する。このように、給電路を遮断するとき、リレー12をオフする代わりにヒューズ13を熔断させているため、リレー12のオフ時に遮断可能最大電流を超える電流によってそのリレー12が破損されることを防止することができる。
また、第9の実施形態の給電路遮断装置では、電池11に流れている電池電流に応じて、遮断可能最大温度を変えている。これにより、電池電流に応じた、より正確な遮断可能最大温度を用いて、給電路の遮断時に、その給電路に対応するリレー12をオフするか否かを判断することができるため、より精度良くリレー12の破損を防止することができる。
<第10の実施形態>
第10の実施形態の給電路遮断装置の構成例は、図16に示す給電路遮断装置の構成例と同様とする。なお、第10の実施形態の給電路遮断装置において、遮断判定部34を省略してもよい。
第10の実施形態の温度判定部35は、電池11に流れている電池電流に応じて、閾値Tth1を変える。例えば、温度判定部35は、記憶部36に記憶されている情報(例えば、図17に示す情報)を参照して、電池電流センサ14により検知される電池11に流れている電池電流に対応する遮断可能最大温度を取得し、その取得した遮断可能最大温度から一定値を減算することで閾値Tth1を求める。
また、第10の実施形態の温度判定部35は、リレー12の温度が閾値Tth1以上であるか否かを判定する。
第10の実施形態のリレー制御部32は、温度判定部35により、リレー12の温度が閾値Tth1以上であると判定された場合に、そのリレー12をオフするよう制御する。
なお、第10の実施形態の電池制御ユニット(ECU)30は、例えば、メモリやCPUなどにより構成され、CPUがメモリに記憶されているプログラムを読み出し実行することにより、第10の実施形態のリレー制御部32(リレー制御手段)、温度判定部35(温度判定手段)が実現される。
図19に第10の実施形態の給電路遮断装置の動作例のフローチャートを示す。
まず、温度判定部35は、電池11に流れている電池電流に応じて、閾値Tth1を変える(S191)。
次に、温度判定部35は、リレー12の温度が閾値Tth1以上であるか否かを判定し(S192)、リレー12の温度が閾値Tth1以上でないと判定する場合(S192でNO)、S191に戻る。
一方、温度判定部35により、リレー12の温度が閾値Tth1以上であると判定された場合(S192でYES)、リレー制御部32は、そのリレー12をオフするよう制御する(S193)。
このように、第10の実施形態の給電路遮断装置では、リレー12の温度が、電池11に流れている電池電流に応じて変わる閾値Tth1以上になると、すなわち、リレー12の温度が、電池11に流れている電池電流に応じて変わる遮断可能最大温度を超えそうになると、そのリレー12をオフするよう制御する。これにより、リレー12の温度が遮断可能最大温度を超える前に、そのリレー12をオフすることができるため、リレー12のオフ時に遮断可能最大温度を超える温度によってそのリレー12が破損されることを防止することができる。
また、第10の実施形態の給電路遮断装置では、電池11に流れている電池電流に応じて、閾値Tth1を変えている。これにより、電池電流に応じた、より正確な閾値Tth1を用いて、給電路の遮断時に、その給電路に対応するリレー12をオフするか否かを判断することができるため、より精度良くリレー12の破損を防止することができる。
以上、本発明の実施形態ついて説明したが、本発明は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成又は実施形態を取ることができる。
例えば、第1の実施形態に第2の実施形態のヒューズ加熱手段を設け、総和電流リレー12の遮断可能最大電流を超える場合に、ヒューズ加熱手段がヒューズ13を加熱してもよい。
1 電池パック
2 充電リレー
3 メインリレー
4 充電器
5 インバータ/モータ
6 走行制御ECU
10 電池モジュール
11 電池
12 リレー
13 ヒューズ
14 電池電流センサ
15 監視制御ユニット(ECU)
16 加熱抵抗
17 電流制限回路
18 温度検出部
20 総和電流センサ
30 電池制御ユニット(ECU)
31 電流判定部
32 リレー制御部
33 加熱制御部
34 遮断判定部
35 温度判定部
36 記憶部
41 通信線
42 通信線

Claims (22)

  1. 複数の並列接続された電池モジュールの各電池電流の給電路に直列に挿入され、前記給電路を通電させ又は遮断するリレーとヒューズとを有する給電路遮断装置であって、
    前記電池モジュールの各電池電流が、電池の過電流異常閾値を超えるか否かを判定するとともに、前記複数の電池モジュールの各電池電流の全ての総和電流が、前記リレーの遮断可能最大電流を超えるか否かを判定する電流判定手段と、
    前記電流判定手段により、前記電池モジュールの電池電流が、前記過電流異常閾値を超えると判定されたとき、前記総和電流が前記リレーの遮断可能最大電流より小さいと判定された場合にのみ、前記電池モジュールの全てのリレーをオフにするよう制御するリレー制御手段と、
    を備えたことを特徴とする給電路遮断装置。
  2. 前記電流判定手段は、前記電池モジュールの各電池電流が、前記リレーの遮断可能最大電流を超えるか否かを判定し、
    前記リレー制御手段は、前記電流判定手段により、前記電池モジュールの電池電流が、前記リレーの遮断可能最大電流より小さいと判定された場合に、前記電池モジュールのリレーをオフにするよう制御し、前記電池モジュールの電池電流が、前記リレーの遮断可能最大電流を超えると判定された場合に、前記電池モジュールのリレーをオン状態に保つよう制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の給電路遮断装置。
  3. 前記ヒューズを加熱するヒューズ加熱手段と、
    前記総和電流が前記リレーの遮断可能最大電流を超える場合に、前記ヒューズ加熱手段により前記ヒューズを加熱する加熱制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の給電路遮断装置。
  4. 電池モジュールの電池電流の給電路に直列に挿入され、該給電路を通電させ又は遮断するリレーとヒューズとを有する給電路遮断装置であって、
    前記電池モジュールの電池電流が、電池の過電流異常閾値を超えるか否かを判定するとともに、前記リレーの遮断可能最大電流を超えるか否かを判定する電流判定手段と、
    前記電流判定手段により、前記電池モジュールの電池電流が前記過電流異常閾値を超え、前記リレーの遮断可能最大電流より小さいと判定された場合に、前記電池モジュールのリレーをオフにするよう制御し、前記電池電流が前記リレーの遮断可能最大電流を超えたと判定された場合に、前記電池モジュールのリレーをオン状態に保つよう制御するリレー制御手段と、
    前記ヒューズを加熱するヒューズ加熱手段と、
    前記電池電流が前記リレーの遮断可能最大電流を超えた場合に、前記ヒューズ加熱手段により前記ヒューズを加熱する加熱制御手段と、
    を備えたことを特徴とする給電路遮断装置。
  5. 複数の並列接続された電池モジュールの各電池電流を通電させ又は遮断するリレーとヒューズとが挿入された電池電流の給電路を遮断する給電路遮断方法であって、
    前記電池モジュールの各電池電流が、電池の過電流異常閾値を超えるか否かを判定するとともに、前記複数の電池モジュールの各電池電流の全ての総和電流が、前記リレーの遮断可能最大電流を超えるか否かを判定する電流判定ステップと、
    前記電流判定ステップにより、前記電池モジュールの電池電流が、前記過電流異常閾値を超えると判定されたとき、前記総和電流が前記リレーの遮断可能最大電流より小さい判定された場合にのみ、前記電池モジュールの全てのリレーをオフにするよう制御するリレー制御ステップと、
    を含むことを特徴とする給電路遮断方法。
  6. 前記電流判定ステップは、前記電池モジュールの各電池電流が、前記リレーの遮断可能最大電流を超えるか否かを判定し、
    前記リレー制御ステップは、前記電流判定ステップにより、前記電池モジュールの電池電流が、前記リレーの遮断可能最大電流より小さいと判定された場合に、該電池モジュールのリレーをオフにするよう制御し、前記電池モジュールの電池電流が、前記リレーの遮断可能最大電流を超えると判定された場合に、前記電池モジュールのリレーをオン状態に保つよう制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載の給電路遮断方法。
  7. 前記総和電流が前記リレーの遮断可能最大電流を超える場合に、前記ヒューズを加熱する加熱制御ステップを含むことを特徴とする請求項5に記載の給電路遮断方法。
  8. 電池モジュールの電池電流を通電させ又は遮断するリレーとヒューズとが挿入された電池電流の給電路を遮断する給電路遮断方法であって、
    前記電池モジュールの電池電流が、電池の過電流異常閾値を超えるか否かを判定するとともに、前記リレーの遮断可能最大電流を超えるか否かを判定する電流判定ステップと、
    前記電流判定ステップにより、前記電池モジュールの電池電流が前記過電流異常閾値を超え、前記リレーの遮断可能最大電流より小さいと判定された場合に、前記電池モジュールのリレーをオフにするよう制御し、前記電池電流が前記リレーの遮断可能最大電流を超えたと判定された場合に、前記電池モジュールのリレーをオン状態に保つよう制御するリレー制御ステップと、
    前記電池電流が前記リレーの遮断可能最大電流を超えた場合に、前記ヒューズを加熱する加熱制御ステップと、
    を含むことを特徴とする給電路遮断方法。
  9. 電池モジュールの電池電流の給電路に直列に挿入され、該給電路を通電させ又は遮断するリレーとヒューズとを有する給電路遮断装置であって、
    前記電池電流が前記リレーの遮断可能最大電流以下であるか否かを判定する電流判定手段と、
    前記給電路を遮断するとき、前記電流判定手段により、前記電池電流が前記遮断可能最大電流以下であると判定された場合に、前記リレーをオフするよう制御し、前記電流判定手段により、前記電池電流が前記遮断可能最大電流を超えていると判定された場合に、前記リレーをオン状態に保つよう制御するリレー制御手段と、
    を備えたことを特徴とする給電路遮断装置。
  10. 前記電流判定手段は、前記電池電流が電池の過電流異常閾値を超えているか否かを判定し、
    前記リレー制御手段は、前記電流判定手段により、前記電池電流が前記過電流異常閾値を超え、前記遮断可能最大電流以下であると判定された場合に、前記リレーをオフにするよう制御し、前記電流判定手段により、前記電池電流が前記過電流異常閾値を超え、前記遮断可能最大電流を超えていると判定された場合に、前記リレーをオン状態に保つよう制御する
    ことを特徴とする請求項9に記載の給電路遮断装置。
  11. 前記リレー制御手段は、前記電流判定手段により、前記電池電流が前記遮断可能最大電流を超えていると判定された場合に、前記ヒューズで前記給電路が遮断されるように、前記リレーをオン状態に保つよう制御する
    ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の給電路遮断装置。
  12. 前記電流判定手段は、前記リレーの温度に応じて、前記遮断可能最大電流を変える
    ことを特徴とする請求項9〜11の何れか1項に記載の給電路遮断装置。
  13. 前記電流判定手段は、前記電池電流が前記遮断可能最大電流よりも小さい閾値以上であるか否かを判定し、又は、前記電池電流の単位時間あたりの変化量が所定値以上であるか否かを判定し、
    前記リレー制御手段は、前記電流判定手段により、前記電池電流が前記閾値以上であると判定された場合に、又は、前記電池電流の単位時間あたりの変化量が前記所定値以上であると判定された場合に、前記リレーをオフするよう制御する
    ことを特徴とする請求項9に記載の給電路遮断装置。
  14. 前記電流判定手段は、前記リレーの温度に応じて、前記閾値を変える
    ことを特徴とする請求項13に記載の給電路遮断装置。
  15. 電池モジュールの電池電流の給電路に直列に挿入され、該給電路を通電させ又は遮断するリレーとヒューズとを有する給電路遮断装置であって、
    前記リレーの温度が前記リレーの遮断可能最大温度以下であるか否かを判定する温度判定手段と、
    前記給電路を遮断するとき、前記温度判定手段により、前記リレーの温度が前記遮断可能最大温度以下であると判定された場合に、前記リレーをオフするよう制御し、前記温度判定手段により、前記リレーの温度が前記遮断可能最大温度を超えていると判定された場合に、前記リレーをオン状態に保つよう制御するリレー制御手段と、
    を備えたことを特徴とする給電路遮断装置。
  16. 前記電池電流が電池の過電流異常閾値を超えているか否かを判定する遮断判定手段を備え、
    前記リレー制御手段は、前記遮断判定手段により、前記電池電流が前記過電流異常閾値を超えていると判定され、前記温度判定手段により、前記リレーの温度が前記遮断可能最大温度以下であると判定された場合に、前記リレーをオフにするよう制御し、前記遮断判定手段により、前記電池電流が前記過電流異常閾値を超えていると判定され、前記温度判定手段により、前記リレーの温度が前記遮断可能最大温度を超えていると判定された場合に、前記リレーをオン状態に保つよう制御する
    ことを特徴とする請求項15に記載の給電路遮断装置。
  17. 前記リレー制御手段は、前記温度判定手段により、前記リレーの温度が前記遮断可能最大温度を超えていると判定された場合に、前記ヒューズで前記給電路が遮断されるように、前記リレーをオン状態に保つよう制御する
    ことを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の給電路遮断装置。
  18. 前記温度判定手段は、前記電池電流に応じて、前記遮断可能最大温度を変える
    ことを特徴とする請求項15〜17の何れか1項に記載の給電路遮断装置。
  19. 前記温度判定手段は、前記リレーの温度が前記リレーの遮断可能最大温度よりも小さい閾値以上であるか否かを判定し、又は、前記リレーの温度の単位時間あたりの変化量が所定値以上であるか否かを判定し、
    前記リレー制御手段は、前記温度判定手段により、前記リレーの温度が前記閾値以上であると判定された場合に、又は、前記リレーの温度の単位時間あたりの変化量が前記所定値以上であると判定された場合に、前記リレーをオフするよう制御する
    ことを特徴とする請求項15に記載の給電路遮断装置。
  20. 前記温度判定手段は、前記電池電流に応じて、前記閾値を変える
    ことを特徴とする請求項19に記載の給電路遮断装置。
  21. 電池モジュールの電池電流の給電路に直列に挿入され、該給電路を通電させ又は遮断するリレーとヒューズとを有する給電路遮断装置における給電路遮断方法であって、
    前記電池電流が前記リレーの遮断可能最大電流以下であるか否かを判定する電流判定ステップと、
    前記給電路を遮断するとき、前記電流判定ステップにより、前記電池電流が前記遮断可能最大電流以下であると判定された場合に、前記リレーをオフするよう制御し、前記電流判定ステップにより、前記電池電流が前記遮断可能最大電流を超えていると判定された場合に、前記リレーをオン状態に保つよう制御するリレー制御ステップと、
    を含むことを特徴とする給電路遮断方法。
  22. 電池モジュールの電池電流の給電路に直列に挿入され、該給電路を通電させ又は遮断するリレーとヒューズとを有する給電路遮断装置における給電路遮断方法であって、
    前記リレーの温度が前記リレーの遮断可能最大温度以下であるか否かを判定する温度判定ステップと、
    前記給電路を遮断するとき、前記温度判定ステップにより、前記リレーの温度が前記遮断可能最大温度以下であると判定された場合に、前記リレーをオフするよう制御し、前記温度判定ステップにより、前記リレーの温度が前記遮断可能最大温度を超えていると判定された場合に、前記リレーのオン状態を保つよう制御するリレー制御ステップと、
    を含むことを特徴とする給電路遮断方法。

JP2015150741A 2014-09-03 2015-07-30 給電路遮断装置及び給電路遮断方法 Active JP6497257B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014178756 2014-09-03
JP2014178756 2014-09-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016054633A JP2016054633A (ja) 2016-04-14
JP6497257B2 true JP6497257B2 (ja) 2019-04-10

Family

ID=55745491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015150741A Active JP6497257B2 (ja) 2014-09-03 2015-07-30 給電路遮断装置及び給電路遮断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6497257B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6601334B2 (ja) * 2016-07-06 2019-11-06 株式会社デンソー 電源制御装置、及び電源システム
JP6638616B2 (ja) * 2016-09-30 2020-01-29 株式会社デンソー 電源制御装置
CN106585405A (zh) * 2016-12-06 2017-04-26 北京长城华冠汽车科技股份有限公司 动力系统及车辆
JP6844366B2 (ja) * 2017-03-24 2021-03-17 株式会社デンソー 電源システム
FR3067531B1 (fr) * 2017-06-13 2020-07-31 Zodiac Aero Electric Systeme de stockage d'energie electrique pour aeronef
JP2022025418A (ja) * 2020-07-29 2022-02-10 株式会社オートネットワーク技術研究所 直流回路開閉装置
KR102575582B1 (ko) * 2020-10-16 2023-09-06 에코브 주식회사 차량용 배터리 충전 스테이션의 안전장치 및 그 제어 방법
JP7412055B2 (ja) * 2021-06-23 2024-01-12 和征 榊原 充電制御回路

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07274378A (ja) * 1994-03-31 1995-10-20 Nissan Motor Co Ltd 車両用電源制御装置
JP5025160B2 (ja) * 2006-05-02 2012-09-12 三洋電機株式会社 二次電池装置
JP5675045B2 (ja) * 2008-11-26 2015-02-25 三洋電機株式会社 バッテリシステム
JP5334612B2 (ja) * 2009-02-03 2013-11-06 三洋電機株式会社 バッテリシステム
JP5175893B2 (ja) * 2010-03-30 2013-04-03 日本電信電話株式会社 回路遮断器および回路遮断制御方法
JP5291660B2 (ja) * 2010-04-13 2013-09-18 日本電信電話株式会社 遮断装置
CN103370847B (zh) * 2011-12-09 2014-09-17 本田技研工业株式会社 电力控制装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016054633A (ja) 2016-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6497257B2 (ja) 給電路遮断装置及び給電路遮断方法
CN103493330B (zh) 充放电控制装置、电池组、电气设备及充放电控制方法
US10079483B2 (en) Assembly for electrically protecting a potential short-circuit or an overload in a direct current power network having a system-determined, variable source-internal resistance
JP5646214B2 (ja) 電源装置
JP6277057B2 (ja) バッテリパック、バッテリシステム、及び放電方法
JP5025160B2 (ja) 二次電池装置
JP6394535B2 (ja) 電線保護装置
JP4785708B2 (ja) パック電池の制御方法
JP2007215310A (ja) パック電池の制御方法
JP2016127769A (ja) 電池パック
JP6708148B2 (ja) 車載用電池の保護回路
JP2010251104A (ja) パック電池
JP6488631B2 (ja) 給電路遮断装置及び給電路遮断方法
JP2011061886A (ja) 電源装置及びこれを備える車両
JP5092321B2 (ja) 電池パックおよび検出方法
JP5329851B2 (ja) 電源装置
JP5064776B2 (ja) パック電池
JP5064455B2 (ja) 保護回路、電池パック、及び充電システム
JP6733581B2 (ja) 電池パック
JP2016082641A (ja) 半導体スイッチ異常検出装置及び方法
TWI702765B (zh) 熔絲電路、熔絲調整電路、熔絲調整方法及記錄媒體
JP5064452B2 (ja) 保護回路、及び電池パック
WO2016060009A1 (ja) リレー制御装置及びリレー制御方法
JP2003111268A (ja) 過充電保護回路付き二次電池
JP2020072620A (ja) 電源回路保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190225

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6497257

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151