JP6497047B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の成分を含有する樹脂組成物に関する。
プロピレン樹脂組成物からなる成形体は、自動車や家電の部品として使用されている。
例えば、特許文献1には、プロピレン重合体と、特定のメルトフローレートを有するエチレン−α−オレフィンランダム共重合体と、非繊維状無機充填材と、繊維状無機充填材とを含有するプロピレン樹脂組成物からなる成形体の耐傷付性を改良することが記載されている。
また、特許文献2には、特定のプロピレン系ブロック共重合体と、特定のポリエチレンと、脂肪酸アミドとを含有するプロピレン樹脂組成物からなる成形体の耐傷付性を改良することが記載されている。
また、特許文献3には、特定のプロピレン樹脂と、特定の密度とメルトフローレートを有する2種類のエチレン−α−オレフィン共重合体ゴムとを含有するプロピレン樹脂組成物からなる成形体の低温耐衝撃性や光沢性を改良することが記載されている。
特開2011−256247号公報 特開2002−3692号公報 特開2008−19347号公報
しかしながら、これらの特許文献に記載されているプロピレン樹脂組成物からなる成形体はいずれも、耐傷付性、機械物性や、反り変形の原因となる収縮率の異方性、低光沢については改善の余地があった。
以上の課題に鑑み、本発明は耐傷付性、及び機械物性に優れ、低光沢であり、収縮率の異方性が小さい成形体を得ることができる樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明は、
プロピレンに由来する構造単位を30重量%以上(但し、プロピレン重合材料(A)の全量を100重量%とする)含有するプロピレン重合材料(A)40重量%以上90重量%以下と、
ワラストナイト(B)が9重量%以上30重量%以下と、
エラストマー(C)が1重量%以上30重量%以下とを含有する樹脂組成物であって(但し、前記(A)、(B)及び(C)の合計量を100重量%とする)、
前記ワラストナイト(B)が下記の要件(1)及び要件(2)を満足する樹脂組成物に係るものである。
要件(1):平均繊維長が10.0μm以上26.0μm以下
要件(2):下記の(b1)、(b2)及び(b3)を満足する繊維長分布を有する(但し、下記の(b1)、(b2)及び(b3)におけるワラストナイトの全本数を100%とする)
(b1):50μm以上の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、0.1%以上3.0%以下であり、
(b2):50μm未満10μm以上の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、17.0%以上35.0%以下であり、
(b3):10μm未満の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、62.0%以上82.9%以下である
本発明によれば、耐傷付性、及び機械物性に優れ、低光沢であり、収縮率の異方性が小さい成形体を得ることができる樹脂組成物を提供することが可能である。
〔樹脂組成物〕
本発明に係る樹脂組成物は、プロピレン重合材料(A)、ワラストナイト(B)、エラストマー(C)をそれぞれ所定量含有する。
<プロピレン重合材料(A)>
本発明において、プロピレン重合材料(A)は、プロピレンに由来する構造単位を30重量%以上含有する樹脂である。プロピレン重合材料(A)としては、
プロピレン単独重合体;
エチレン及び炭素数4以上10以下のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のコモノマーに由来する構造単位と、プロピレンに由来する構造単位を有するプロピレン共重合体;
上記プロピレン単独重合体と上記プロピレン共重合体の混合物であり、プロピレン単独重合体中に、上記プロピレン共重合体が分散しているヘテロファジック重合材料;
が挙げられる。プロピレン重合材料(A)は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記プロピレン共重合体におけるエチレン及び炭素数4以上10以下のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のコモノマーに由来する構造単位の含有量は、0.01重量%以上70重量%未満であることが好ましい(但し、上記プロピレン共重合体の全量を100重量%とする。)。エチレン及び炭素数4以上10以下のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のコモノマーに由来する構造単位の含有量を0.01重量%以上にすることにより、低光沢な成形体を得ることができる。
エチレン及び炭素数4以上10以下のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のコモノマーに由来する構造単位の含有量は、成形体を低光沢なものにする観点から、20重量%以上60重量%以下であることがより好ましい。
上記プロピレン共重合体におけるエチレン及び炭素数4以上10以下のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のコモノマーに由来する構造単位の含有量は、13C−NMRスペクトルから、Kakugoらの報告(Macromolecules 1982年,第15巻,第1150〜1152頁)に基づいて、求められる。
上記コモノマーにおける炭素数4以上10以下のα−オレフィンとしては、ブテン、ヘキセン、オクテン等が挙げられ、ブテンが好ましい。
上記プロピレン共重合体としては、具体的には、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−エチレン−1−オクテン共重合体等が挙げられ、プロピレン−エチレン共重合体又はプロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体が好ましい。上記プロピレン共重合体は、ランダム共重合体であってもブロック共重合体であってもよい。
JIS−K−7210に準拠して測定したプロピレン重合材料(A)の230℃、荷重21.18Nでのメルトフローレートは、樹脂組成物の流動性を良好にするという観点から、1.0g/10分以上が好ましく、成形体の引張伸びと耐面衝撃性を良好にするという観点から、200g/10分以下が好ましい。より好ましくは10g/10分以上150g/10分以下であり、さらに好ましくは20g/10分以上120g/10分以下である。
プロピレン重合材料(A)におけるプロピレン単独重合体の極限粘度[η]は、0.70dl/g以上3.0dl/g以下であることが好ましい。極限粘度をこのような範囲にすることで、樹脂組成物の流動性や、成形体の引張伸びと耐面衝撃性を良好にすることができる。
また、プロピレン重合材料(A)におけるプロピレン共重合体の極限粘度[η]は、2dl/g以上8dl/g以下であることが好ましい。極限粘度をこのような範囲にすることで、成形体の引張伸びと耐面衝撃性を良好にすることができる。
極限粘度[η]は、ウベローデ型粘度計を用いて、テトラリンを溶媒として、温度135℃で、濃度0.1g/dl、0.2g/dlおよび0.5g/dlの3点について還元粘度を測定し、「高分子溶液、高分子実験学11」(1982年共立出版株式会社刊)第491頁に記載の計算方法、すなわち、還元粘度を濃度に対しプロットし、濃度をゼロに外挿する外挿法によって求められる。
プロピレン重合材料(A)の含有量は、プロピレン重合材料(A)、ワラストナイト(B)、及びエラストマー(C)の合計量を100重量%としたときに、成形体を低光沢なものにし、成形体の収縮率の異方性を小さくし、成形体の耐傷付性と引張伸びを良好にする観点から、40重量%以上が好ましく、成形体を低光沢なものにするという観点から90重量%以下が好ましい。45重量%以上85重量%以下であることがより好ましく、50重量%以上80重量%以下であることがさらに好ましい。
プロピレン重合材料(A)は、重合触媒を用いて公知の重合方法により製造することができる。重合触媒としては、例えば、チーグラー型触媒系、チーグラー・ナッタ型触媒系、シクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物とアルキルアルミノキサンからなる触媒系、シクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物とそれと反応してイオン性の錯体を形成する化合物及び有機アルミニウム化合物からなる触媒系等が挙げられる。
これらの触媒系としては、例えば、特開昭61−218606号公報、特開昭61−287904号公報、特開平5−194685号公報、特開平7−216017号公報、特開平9−316147号公報、特開平10−212319号公報、特開2004−182981号公報に記載の触媒系が挙げられる。
また、上記の触媒系の存在下でエチレンやα−オレフィンを予備重合させて調製される予備重合触媒を用いてもよい。
重合方法としては、バルク重合、溶液重合、スラリー重合又は気相重合等が挙げられる。バルク重合とは、重合温度において液状のオレフィンを媒体として重合を行う方法であり、溶液重合及びスラリー重合は共に、プロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の不活性炭化水素溶媒中で重合を行う方法であり、また、気相重合とは、気体状態の単量体を媒体として、その媒体中で気体状態の単量体を重合する方法である。これらの重合方法は、バッチ式、連続式のいずれでもよく、また、これらの重合方法を任意に組み合わせてもよい。工業的かつ経済的な観点から、連続式の気相重合法、バルク重合法と気相重合法を連続的に行うバルク−気相重合法による製造方法が好ましい。
なお、重合工程における各種条件(重合温度、重合圧力、モノマー濃度、触媒投入量、重合時間等)は、適宜決定すればよい。
プロピレン重合材料(A)におけるヘテロファジック重合材料の製造方法は、前段の重合工程でプロピレンを重合してプロピレン単独重合体を製造し、後段の重合工程で、前段で製造したプロピレン単独重合体存在下で、プロピレンとエチレン及び炭素数4以上10以下のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のコモノマーとを共重合する方法、所謂多段重合法が好ましい。
プロピレン重合材料(A)におけるプロピレン単独重合体又はヘテロファジック重合材料のプロピレンの単独重合によって生成した部分(プロピレン単独重合によって製造された部分)の13C−NMRによって測定されるアイソタクチック・ペンタッド分率は、0.95以上が好ましく、さらに好ましくは0.98以上である。
ここで、アイソタクチック・ペンタッド分率とは、プロピレン重合体分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタクチック連鎖の中心にあるプロピレンモノマー単位の分率であり、換言すればプロピレンモノマー単位が5個連続してメソ結合した連鎖(以下、mmmmと表す。)の中にあるプロピレンモノマー単位の分率である。アイソタクチック・ペンタッド分率の測定方法は、A.ZambelliらによってMacromolecules,6,925(1973)に記載されている方法、すなわち13C−NMRによって測定される方法である。
具体的には、13C−NMRスペクトルによって測定されるメチル炭素領域の吸収ピークの面積に対する、mmmmに帰属されるNMRピークの面積の割合が、アイソタクチック・ペンタッド分率である。
<ワラストナイト(B)>
本発明のワラストナイト(B)は、下記の要件(1)及び要件(2)を満足するものである。
要件(1):平均繊維長が10.0μm以上26.0μm以下
要件(2):下記の(b1)、(b2)及び(b3)を満足する繊維長分布を有する
(b1):50μm以上の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、0.1%以上3.0%以下であり、
(b2):50μm未満10μm以上の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、17.0%以上35.0%以下であり、
(b3):10μm未満の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、62.0%以上82.9%以下である
上記要件(1)及び要件(2)を満たすワラストナイト(B)を用いることにより、成形体を低光沢なものにし、成形体の耐傷付性、引張伸び、及び耐面衝撃性を良好にし、収縮率の異方性を小さくすることができる。
上記(b1)、(b2)及び(b3)におけるワラストナイトのそれぞれの含有割合は、上記(b1)、(b2)及び(b3)におけるワラストナイトの全本数を100%としたときの値である。
上記要件(1)において、平均繊維長は、好ましくは13μm以上25μm以下であり、より好ましくは15μm以上20μm以下である。
上記要件(2)において、繊維長分布は、好ましくは下記の(b1)’、(b2)’、及び(b3)’を満たすものである。
(b1)’:50μm以上の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、0.2%以上2.5%以下であり、
(b2)’:50μm未満10μm以上の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、22.0%以上31.0%以下であり、
(b3)’:10μm未満の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、67.5%以上77.8%以下
また、より好ましくは、下記の(b1)’’、(b2)’’、及び(b3)’’を満たすものである。
(b1)’’:50μm以上の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、0.4%以上2.0%以下であり、
(b2)’’:50μm未満10μm以上の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、27.6%以上30.5%以下であり、
(b3)’’:10μm未満の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、68.5%以上72.0%以下
本発明のワラストナイト(B)の平均繊維径は、3.0μm以上4.5μm以下であることが好ましく、3.1μm以上4.0μm以下であることがより好ましい。
ワラストナイト(B)の平均繊維径を3.0μm以上にすることで、成形体の収縮率の異方性を小さくすることができ、4.5μm以下にすることで、成形体の引張伸びを高くすることができる。
本発明において、ワラストナイト(B)の平均繊維長及び繊維長は、本発明の樹脂組成物からなる成形体を550℃で灰化し、その灰化物を走査型電子顕微鏡で観察して得られる画像を用いて測定する。
また、ワラストナイト(B)の繊維長分布は、上記の方法で測定したワラストナイトを下記の(ア)〜(ウ)に分類し、下記の(ア)〜(ウ)におけるワラストナイトの全本数100%に対する下記(ア)〜(ウ)それぞれの本数の割合を算出したものである。
(ア):50μm以上の繊維長を有するワラストナイト
(イ):50μm未満10μm以上の繊維長を有するワラストナイト
(ウ):10μm未満の繊維長を有するワラストナイト
ワラストナイト(B)は、市販のものでもよい。市販のワラストナイト(B)としては、例えば、NYCO minerals社製 商品名NYADや、商品名NYGLOS等が挙げられる。
また、ワラストナイト(B)は、その表面が酸変性ポリオレフィンやシラン系カップリング剤等の表面処理剤で処理されていてもよい。ワラストナイト(B)を表面処理剤で処理する方法としては、例えば、表面処理剤をスプレーでワラストナイト(B)に塗布する方法や、プロピレン重合材料(A)等との溶融混練時に、表面処理剤を添加し、ワラストナイト(B)に接触させる方法等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物中のワラストナイト(B)の含有量は、プロピレン重合材料(A)、ワラストナイト(B)、エラストマー(C)の合計量を100重量%としたときに、9重量%以上30重量%以下であり、10重量%以上26重量%以下であることがより好ましい。ワラストナイト(B)の含有量を9重量%以上とすることによって、成形体を低光沢なものにし、成形体の耐傷付性を良好にすることができ、ワラストナイト(B)の含有量を30重量%以下とすることによって、引張伸びを良好にすることができる。
<エラストマー(C)>
エラストマー(C)とは、常温付近でゴム状弾性を有する高分子物質である。エラストマー(C)としては、オレフィン系エラストマー及びビニル芳香族化合物エラストマーからなる群から選ばれる少なくとも1種のエラストマーが挙げられる。
オレフィン系エラストマーは、エチレンに由来する構造単位と炭素数4以上20以下のα−オレフィンに由来する構造単位を有する共重合体である。オレフィン系エラストマーにおけるエチレンに由来する構造単位の含有量は、好ましくは50重量%以上である(但し、エチレンに由来する構造単位の含有量と、炭素数4以上20以下のα−オレフィンに由来する構造単位の含有量の合計を100重量%とする)。
炭素数4以上20以下のα−オレフィンとしては、1−ブテン、イソブテン、1−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。好ましくは1−ブテン、1−ヘキセン、または1−オクテンである
JIS−K−7112に準拠して測定したオレフィン系エラストマーの密度は、成形体の耐面衝撃性を良好にする観点から、0.85g/cm以上0.885g/cm以下であり、好ましくは0.85g/cm以上0.88g/cm以下であり、より好ましくは0.855g/cm以上0.875g/cm以下である。
また、JIS−K−6758に準拠して230℃、荷重21.18Nで測定したオレフィン系エラストマーのメルトフローレートは、成形体の耐面衝撃性を良好にするという観点と、成形体を低光沢なものにするという観点から、0.05g/10分以上30g/10分以下であり、好ましくは0.2g/10分以上15g/10分以下である。成形体を低光沢なものにするという観点から、0.5g/10分以上5g/10分以下であることがより好ましい。
オレフィン系エラストマーの製造方法としては、重合触媒を用いて製造する方法が挙げられる。重合触媒としては、例えば、バナジウム化合物、有機アルミニウム化合物及びハロゲン化エステル化合物からなるチーグラー・ナッタ触媒や、チタン原子、ジルコニウム原子又はハフニウム原子に少なくとも1種のシクロペンタジエニルアニオン骨格を有する基が配位したメタロセン化合物と、アルモキサンあるいはホウ素化合物とを組み合わせた触媒や、メタロセン触媒が挙げられる。
重合方法としては、例えば、炭化水素化合物のような不活性有機溶媒中でエチレンとα−オレフィンを共重合させる方法や、溶媒を用いずにエチレンとα−オレフィンを共重合させる方法等が挙げられる
ビニル芳香族化合物エラストマーは、ビニル芳香族化合物を重合して得られるエラストマーである。
ビニル芳香族化合物エラストマーとしては、ビニル芳香族化合物に由来する構造単位と、共役ジエンに由来する構造単位とを含有するブロック重合体、又は該ブロック共重合体の共役ジエン部分の二重結合が水素添加されているブロック重合体等が挙げられる。
ビニル芳香族化合物エラストマーとしては、ビニル芳香族化合物に由来する構造単位と、共役ジエンに由来する構造単位とを含有するブロック共重合体の共役ジエン部分の二重結合が水素添加されているブロック重合体が好ましく、ブロック共重合体の共役ジエン部分の二重結合が80%以上水素添加されているブロック重合体がより好ましく、85%以上水素添加されているブロック重合体を用いることがさらに好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ビニル芳香族化合物エラストマーにおけるビニル芳香族化合物としては、スチレンが挙げられる。
ビニル芳香族化合物に由来する構造単位と共役ジエンに由来する構造単位とを含有するブロック重合体としては、スチレン−エチレン−ブテン−スチレン系エラストマー(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン系エラストマー(SEPS)、スチレン−ブタジエン系エラストマー(SBR)、スチレン−ブタジエン−スチレン系エラストマー(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン系エラストマー(SIS)等が挙げられる。
ビニル芳香族化合物エラストマーにおけるビニル芳香族化合物に由来する構造単位の含有量は、好ましくは10重量%以上70重量%以下であり、より好ましくは11重量%以上50重量%以下であり、さらに好ましくは12重量%以上30重量%以下である(ただし、ビニル芳香族化合物エラストマーの全量を100重量%とする)。
JIS−K−7112に準拠して測定したビニル芳香族化合物エラストマーの密度は、成形体の耐面衝撃性を良好にする観点から、0.88g/cm以上0.99g/cm以下であり、好ましくは0.88g/cm以上0.94g/cm以下であり、より好ましくは0.89g/cm以上0.91g/cm以下である。
JIS−K−6758に準拠して測定したビニル芳香族化合物エラストマーの230℃、荷重21.18Nでのメルトフローレートは、好ましくは0.1g/10分以上15g/10分以下であり、より好ましくは1g/10分以上13g/10分以下である。 ビニル芳香族化合物エラストマーの分子量分布としては、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)法によって測定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)から求められる分子量分布(Q値)として、好ましくは2.5以下であり、より好ましくは2.3以下である。
ビニル芳香族化合物エラストマーの製造方法としては、例えば、炭化水素溶媒で、共役ジエンと、ビニル芳香族化合物と、必要に応じてオレフィンを重合する方法が挙げられる。
本発明の樹脂組成物中のエラストマー(C)の含有量は、プロピレン重合材料(A)、ワラストナイト(B)、エラストマー(C)の合計量を100重量%としたときに、成形体の耐面衝撃性や引張伸びを良好にするという観点から1重量%以上が好ましく、成形体の耐傷付性や、樹脂組成物の加工性を高めるという観点から30重量%以下が好ましく、5重量%以上25重量%以下であることがより好ましい。
本発明の樹脂組成物は、ワラストナイト(B)以外の無機充填剤を含有していてもよい。無機充填剤としては、針状、粉状、フレーク状、顆粒状等、いずれの形態のものを用いても良く、樹脂組成物の加工性を良好にし、成形体の剛性と外観を良好にする観点から、併用する無機充填剤はタルクが好ましい。
本発明の樹脂組成物中のタルクの含有量は、成形体を低光沢なものにし、成形体の耐傷付性を良好にする観点から、ワラストナイト(B)と同量以下であることが好ましい。
タルクの平均粒子径は、3μm以上8μm以下であることが好ましい。本発明における「平均粒子径」とは、試料をエタノール溶液中に入れ、超音波洗浄装置で10分間分散後、粒度分析計を用い、レーザー回折法で測定した値をもとに篩下法の積分分布曲線から求めた50%相当粒子径D50のことを意味する。
また、本発明の樹脂組成物は、滑剤を含有していてもよい。滑剤としては、オレイン酸アミド、ベヘン酸アミド、エルカ酸アミドが挙げられるが、成形体の耐傷付性を良好にする観点から、エルカ酸アミドが好ましい。
滑剤の含有量は、プロピレン重合材料(A)、ワラストナイト(B)、エラストマー(C)の合計量を100重量部に対し、成形体の耐傷付性を良好にする観点から、0.1重量部以上が好ましく、成形体表面の外観悪化を防止する観点から0.6重量部以下であることが好ましい。
また、本発明の樹脂組成物は、必要に応じて、無機充填材や滑剤以外の公知の添加剤を含有していてもよい。上記添加剤としては、例えば、中和剤、吸着剤、酸化防止剤、造核剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、加工助剤、有機系過酸化物、着色剤(無機顔料、有機顔料、顔料分散剤等)、可塑剤、難燃剤、抗菌剤、光拡散剤等が挙げられる。これらの添加剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
<樹脂組成物の製造方法>
樹脂組成物の製造方法としては、プロピレン重合材料(A)、ワラストナイト(B)、エラストマー(C)、及び必要に応じて、無機充填材、滑剤、添加剤等を、ヘンシェルミキサー、タンブラー等を用いて均一に混合した後、または個別に二軸混練機に投入し、二軸混練機を用いて溶融混練する方法により製造する。
通常、ワラストナイト(B)のような繊維状充填剤は、溶融混練時に折れて繊維長が短くなるため、成形体の剛性や強度の付与効果が小さい。そのため、複数の原料投入口が長手方向に沿って設置された混練機を用い、最上流側の投入口から樹脂成分を投入し、可塑化した後に、その下流側の原料投入口から繊維状充填剤を投入し、繊維が折れることを抑制するという混練方法が行われている。また、一つの投入口から全ての原料を投入する場合には、樹脂の可塑化を早くしつつ、溶融樹脂の粘度を低くし、繊維が折れることを最小限とするために、従来の方法では200℃以上で混練されるのが一般的である。
ワラストナイト(B)の平均繊維長や繊維長分布は、以下の(I)〜(III)の方法で調節することができる。
(I)ワラストナイトの原体を、ボールミルなどの粉砕機を用いて乾式または湿式で粉砕して調整する方法
(II)ヘンシェルミキサー等の混合器でプロピレン重合材料(A)等と撹拌する時の回転数と撹拌時間を調整する方法
(III)二軸混練押出機等でプロピレン重合材料(A)等と混練する時の混練温度等を調整する方法
これらの方法のうち、生産性を良好にする観点から、上記(III)の方法を採用することが好ましい。
上記(III)の方法において、具体的には、原料成分の投入方法、混練機の温度、スクリュ形状、吐出量やスクリュ回転数などの条件を組み合わせることで、ワラストナイト(B)の平均繊維長や繊維長分布を調節することができる。
原料成分の投入方法としては、混練機の最上流側の投入口から全成分を投入する方法が好ましい。この方法により、ワラストナイトが折れやすくなり、ワラストナイト(B)の平均繊維長や繊維長分布の調整が容易となる。
混練機の温度(設定温度)は、140℃以上170℃未満であることが好ましく、145℃以上169℃以下であることがより好ましい。温度を上記の範囲とすることによって、ワラストナイト(B)の平均繊維長や繊維長分布が制御しやすくなる。
また、スクリュ形状は、ワラストナイト(B)が規定の平均繊維長や繊維長分布になるように調整すればよい。例えば、二軸混練機内のスクリュの最上流側の混練ゾーンでは、ニーディングディスクの組み合わせを上流側からR型、R型、N型、L型の組み合わせとし、原料の滞留を長くし、ニーディングと混練機のバレルとのクリアランスの通過頻度を多めとすることで、繊維長を短くすることができる。
また、吐出量とスクリュ回転数は、設定温度やスクリュ形状等と併せて適宜決定することが好ましい。吐出量を少なくしたり、スクリュ回転数を高くしたりすると、ワラストナイト(B)の繊維が折れやすい傾向にある
本発明の樹脂組成物の製造に用いられる混練機としては、二軸同方向回転押出機(例えば、東芝機械(株)製 TEM[登録商標]、日本製鋼所(株)製 TEX[登録商標]等が挙げられる。)、二軸異方向回転押出し機(神戸製鋼所(株)製 FCM[登録商標]、日本製鋼所(株)製 CMP[登録商標]等が挙げられる。)等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物からなる成形体は、例えば、自動車の部品、家電部品、コンテナー等に用いられる。自動車の部品としては、例えば、ドアートリム、ピラー、インストルメンタルパネル、バンパー等が挙げられ、好ましくはインストルメンタルパネルである。
本発明の樹脂組成物からなる成形体の成形方法としては、公知の成形方法が挙げられる。公知の成形方法としては、射出成形法、ブロー成形法、プレス成形法、真空成形法、押出成形法等が挙げられ、生産性が高いことから射出成形法が好ましい。
射出成形法としては、例えば、射出発泡成形法、超臨界射出発泡成形法、超高速射出成形法、射出圧縮成形法、ガスアシスト射出成形法、サンドイッチ射出成形法、フイルムインサート射出成形法等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例によって本発明を説明する。実施例及び比較例で使用した原料を下記に示す。
(1)プロピレン重合材料(A)
(A−1)ヘテロファジック重合材料
特開2009−167407号公報の実施例1記載の方法によって得られる重合触媒を用いて、前段の工程でプロピレン単独重合体を製造し、次いで、後段の工程でプロピレン−エチレン共重合体を製造して、下記物性のヘテロファジック重合材料を得た。
MFR(230℃、21.18N荷重):55g/10分
プロピレン単独重合体の極限粘度[η]p:0.89dl/g
プロピレン−エチレン共重合体量:13重量%
プロピレン−エチレン共重合体中のエチレンに由来する構造単位の含有量:32重量%
プロピレン−エチレン共重合体の極限粘度[η]ep:6dl/g
(A−2)ヘテロファジック重合材料
特開2009−167407号公報の実施例1記載の方法によって得られる重合触媒を用いて、前段の工程でプロピレン単独重合体を製造し、次いで、後段の工程でプロピレン−エチレン共重合体を製造して、下記物性のヘテロファジック重合材料を得た。
MFR(230℃、21.18N荷重):55g/10分
プロピレン単独重合体の極限粘度[η]p:0.87dl/g
プロピレン−エチレン共重合体量:35重量%
プロピレン−エチレン共重合体中のエチレンに由来する構造単位の含有量:53重量%
プロピレン−エチレン共重合体の極限粘度[η]ep:3.0dl/g
(A−3)プロピレン単独重合体
(商品名)住友ノーブレン R101(住友化学(株)製)
MFR(230℃、21.18N荷重):20g/10分
極限粘度[η]p:1.34dl/g
(A−4)プロピレン単独重合体
(商品名)住友ノーブレン U501E1(住友化学(株)製)
MFR(230℃、21.18N荷重):100g/10分
極限粘度[η]p:0.9dl/g
(2)ワラストナイト(B)
(登録商標)NYGLOS8(NYCO minerals社製)
(3)エラストマー(C)
(C−1)エチレン−オクテンランダム共重合体
(商品名)ENGAGE EG8150(ダウ・ケミカル日本(株)製)
密度:0.871(g/cm
MFR(230℃、21.18N荷重):1.1g/10分
(C−2)エチレン−ブテンランダム共重合体
(商品名)ENGAGE EG7387(ダウ・ケミカル日本(株)製)
密度:0.872(g/cm
MFR(230℃、21.18N荷重):0.5g/10分
タルク−1 林化成製タルク 平均粒子径:5μm
タルク−2 林化成製タルク 平均粒子径:6μm
・繊維状マグネシウムオキシサルフェート
(商品名)モスハイジA(宇部マテリアルズ製)
・ガラス繊維(チョップドストランド)、
(商品名)TP480(日本電気硝子社製)
・滑剤 脂肪酸アミド
(商品名)ニュートロン−S(日本精化(株)製)
化学名:エルカ酸アミド
・中和剤
ステアリン酸カルシウム(日油(株)製)
・酸化防止剤1
(商品名)スミライザーGA80(化合物名:3,9−ビス[2−(3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ)−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン 住友化学(株)製)
・酸化防止剤2
(商品名)SONGNOX6260(化合物名:ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト 松原産業(株)製)
・酸化防止剤3
(商品名)スミライザーTPM(化合物名:ジミリスチル−3,3’−チオジプ口ピオネート 住友化学(株)製)
・耐光剤
(商品名)Uvinul5050H(4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとオクタデセン−1−無水マレイン酸コポリマーとの形式的縮合生成物であるオリゴマー化合物の混合物:BASF社製)
・添加剤 エチレンビスステアリルアマイド
(商品名)アーモワックスEBS(ライオン社製)
・顔料マスターバッチ
(商品名)OKB152 (トーヨーカラー社製 黒色マスターバッチ)
原料成分及びプロピレン重合体組成物の物性は下記に示した方法に従って測定した。
(1)メルトフローレート(MFR、単位:g/10分)
JIS−K−7210に規定された方法に従って測定した。測定温度は230℃で、荷重は21.18Nであった。
(2)極限粘度([η]、単位:dl/g)
ウベローデ型粘度計を用いて、テトラリンを溶媒として、温度135℃で、濃度0.1g/dl、0.2g/dlおよび0.5g/dlの3点について還元粘度を測定し、「高分子溶液、高分子実験学11」(1982年共立出版株式会社刊)第491頁に記載の計算方法、すなわち、還元粘度を濃度に対しプロットし、濃度をゼロに外挿する外挿法によって求めた。
(3)ワラストナイトの平均繊維長(単位:μm)
ワラストナイト(B)の平均繊維長は、成形体3gを、るつぼに入れ550℃で1時間灰化させ、灰化物を試料台に塗布後、Au蒸着し、SEM(走査型電子顕微鏡:日立ハイテクノロジーズ製S−4800)で観察した。このSEM画像を、画像解析処理装置(ニレコ製LUZEX−AP)に取り込み、SEM画像中のワラストナイトの繊維長を測定した。ワラストナイトの繊維長は両端から計測した。平均繊維長は、下記の式(I)により算出した。
平均繊維長=Σ(nL)/Σ(nL)・・・・式(I)
n:測定した繊維数、L:測定した繊維長
(4)ワラストナイトの繊維長分布
上記(3)で測定した全繊維を、下記の(ア)〜(ウ)に分類し、下記の(ア)〜(ウ)におけるワラストナイトの全本数100%に対する下記の(ア)〜(ウ)それぞれの本数の割合を算出した。
(ア):50μm以上の繊維長を有するワラストナイト
(イ):50μm未満10μm以上の繊維長を有するワラストナイト
(ウ):10μm未満の繊維長を有するワラストナイト
(5)ワラストナイトの平均繊維径(単位:μm)
ワラストナイトの繊維径は、平均繊維長と同様の方法で得られたSEM画像を、画像解析処理装置(ニレコ製LUZEX−AP)に取り込み、SEM画像中のワラストナイトの繊維径を測定した。平均繊維径は、下記の式(II)により算出した。
平均繊維径=Σ(nD)/Σ(nD)・・・・式(II)
n:測定した繊維数、D:測定した繊維径
(6)鏡面グロス、シボ面グロス(%)
住友重機械工業製SE180D型射出成形機を用い、成形温度220℃、金型冷却温度50℃の条件により射出成形を行い、縦400mm、横100mm、厚み3mmの直方体試験片(シボ模様のついた400mm×100mmの表面(シボ面)と400mm×100mmの裏鏡面(鏡面)を有する)を作製した。この試験片を、室温23℃、湿度50%の標準状態下にて48時間放置後、BYKガードナー社製マイクロトリグロス(携帯型光沢計)を用いて、鏡面とシボ面について、角度60°の条件で、グロスを測定した。グロスの値が小さいほど低光沢である。
(7)耐傷付性(単位:%)
住友重機械工業製SE180D型射出成形機を用い、成形温度220℃、金型冷却温度50℃の条件により射出成形を行い、縦400mm、横100mm、厚み3mmの直方体試験片(シボ模様のついた400mm×100mmの表面(シボ面)と400mm×100mmの裏鏡面(鏡面)を有する)を作製した。
Surface Machine System製Scratch4傷付試験機を用いて、摩擦子(形状:R5、幅12mm)を荷重29Nで、速さ28cm/秒の条件で10回、試験片のシボ面にこすりつけて、グロスを測定した。グロスの値が小さいほど耐傷付性に優れる。
(8)引張伸び(単位:%)
株式会社名機製作所製射出成形機M70を用い、成形温度200℃、金型温度40℃でJIS−K−7113記載の1号引張試験片を成形し、23℃雰囲気下で、引張速度50mm/分で破断するまで測定した。
引張伸び(%)は、チャック間115mmに対する割合と定義して求めた。
(9)高速面衝撃試験
住友重機械工業製SE180D型射出成形機を用い、成形温度220℃、金型冷却温度50℃の条件により射出成形を行い、縦400mm、横100mm、厚み3mmの直方体でシボ模様の無い試験片を作製した。
レオメトリックス社(米国)製 High Rate Impact Tester(RIT−8000型)を用い、射出成形された100×400×3(mm)の平板から切りだした100×100×3(mm)の平板試験片を−30℃の雰囲気下で2インチの円形保持具で固定し、直径1/2インチ(先端球面の半径1/4インチ)のインパクトプローブを用い、該インパクトプローブを速度5m/秒で試験片にあて、試験片の変形量と応力を検出し、この面積積分値を算出することによって面衝撃強度(単位:J)を評価した。
(10)収縮率の異方性
住友重機械工業製SE180D型射出成形機を用い、成形温度220℃、金型冷却温度50℃の条件により射出成形を行い、縦400mm、横100mm、厚み3mmの直方体試験片(シボ模様のついた400mm×100mmの表面(シボ面)と400mm×100mmの裏鏡面(鏡面)を有する)を作製した。
この試験片を、室温23℃、湿度50%の標準状態下にて48時間放置後、この試験片の縦方向(MD)と横方向(TD)の長さを測定した。縦方向の成形収縮率と横方向の成形収縮率は、下記算出式から算出し、さらに収縮率の異方性を算出した。
MD=((400−MD寸法)/400)×1000
TD=((100−TD寸法)/100)×1000
収縮率の異方性=MD/TD
収縮率の異方性の数値が1に近いほど、成形体の反りが発生しにくい。
(11)タルクの平均粒子径(単位:μm)
平均粒子径は、試料をエタノール溶液中に入れ、超音波洗浄装置で10分間分散後、日機装(株)製マイクロトラック粒度分析計(SPA方式)を用い、レーザー回折法で測定した値をもとに篩下法の積分分布曲線から求めた50%相当粒子径D50である。
(12)プロピレン−エチレン共重合体中のエチレンに由来する構造単位の含有量(単位:重量%)
10mmΦの試験管中で約200mgのヘテロファジック重合材料を3mlの混合溶媒(オルトジクロロベンゼン/重オルトクロロベンゼン=4/1(容積比))に均一に溶解させて試料を調製し、下記の条件下で、日本電子社製JNM−EX270を用いて、調整した試料の13C−NMR測定を行った。得られた13C−NMRスペクトルから、Kakugoらの報告(Macromolecules 1982年,第15巻,第1150〜1152頁)に基づいて、プロピレン−エチレン共重合体中のエチレンに由来する構造単位の含有量を求めた。
<測定条件>
測定温度:135℃
パルス繰り返し時間:10秒
パルス幅:45°
積算回数:2500回
〔実施例1〕
プロピレン重合材料(A)、ワラストナイト(B)、エラストマー(C)、タルク−1を表1に示す割合と、ニュートロン−Sを0.4重量部、ステアリン酸カルシウムを0.05重量部、スミライザーGA80を0.05重量部、SONGNOX6260を0.10重量部、スミライザーTPMを0.02重量部、Uvinul5050Hを0.15重量部、アーモワックスEBSを0.08重量部、黒色顔料マスターバッチ6重量部を全量混合した。混合した原料を、日本製鋼所製二軸混練機TEX44αIIの最上流側の原料投入口から投入し、シリンダー温度160℃、吐出量50kg/時間、スクリュ回転数200rpmの条件で溶融混練し、ペレットを得た。
得られたペレットを用いて射出成形を行い、得られた成形体の物性評価を行った。また、成形体を550℃で灰化させ、SEM画像でワラストナイトの繊維長を測定した。測定したワラストナイトの本数は689本であった。結果を表1に示す。
〔実施例2〕
混練機のシリンダー温度を200℃とした以外は、実施例1と同様に行った。測定したワラストナイトの本数は667本であった。物性評価の結果を表1に示す。
〔実施例3〕
混練機のシリンダー温度を240℃とした以外は、実施例1と同様に行った。測定したワラストナイトの本数は659本であった。物性評価の結果を表1に示す。
〔実施例4〕
原料のタルクを「タルク−2」に変更した以外は、実施例2と同様に行った。物性評価の結果を表1に示す。
〔実施例5〕
(A−2)ヘテロファジック重合材料、(A−3)プロピレン単独重合体、(A−4)プロピレン単独重合体を使用し、表1に示す割合で配合した以外は実施例1と同様に行った。物性評価の結果を表1に示す。
〔実施例6〕
(A−2)ヘテロファジック重合材料、(A−3)プロピレン単独重合体、(A−4)プロピレン単独重合体を使用し、表1に示す割合で配合した以外は実施例2と同様に行った。物性評価の結果を表1に示す。
〔比較例1〕
実施例1の混練機のスクリュのニーディングディスクの組み合わせとは異なる混練機(東洋精機製作所製20mm二軸混練機)に変更し、シリンダー温度を200℃、吐出量3kg/時間、スクリュ回転数80rpmの条件で溶融混練し、ペレットを得た以外は、実施例1と同様に行った。測定したワラストナイトの本数は551本であった。物性評価の結果を表1に示す。
〔比較例2〕
ワラストナイトとタルク−2の配合を表1の割合に変更した以外は、実施例4と同様に行った。物性評価の結果を表2に示す。
〔比較例3〕
ワラストナイトとタルク−2の配合を表1の割合に変更した以外は、実施例4と同様に行った。物性評価の結果を表2に示す。
〔比較例4〕
ワラストナイトを使用せず、「タルク−1」のみを使用した以外は、実施例1と同様に行った。物性評価の結果を表2に示す。
〔比較例5〕
ワラストナイトを繊維状マグネシウムオキシサルフェートに変更した以外は、実施例1と同様に行った。物性評価の結果を表2に示す。
〔比較例6〕
ワラストナイトをガラス繊維に変更した以外は、実施例1と同様に行った。物性評価の結果を表2に示す。
Figure 0006497047
Figure 0006497047

Claims (2)

  1. プロピレンに由来する構造単位を30重量%以上(但し、プロピレン重合材料(A)の全量を100重量%とする)含有するプロピレン重合材料(A)(但し、エラストマー(C)を除く)40重量%以上90重量%以下と、
    ワラストナイト(B)が9重量%以上30重量%以下と、
    エラストマー(C)が1重量%以上30重量%以下とを含有する樹脂組成物であって(但し、前記(A)、(B)及び(C)の合計量を100重量%とする)、
    前記ワラストナイト(B)が下記の要件(1)及び要件(2)を満足する樹脂組成物。
    要件(1):平均繊維長が10.0μm以上26.0μm以下
    要件(2):下記の(b1)、(b2)及び(b3)を満足する繊維長分布を有する(但し、下記の(b1)、(b2)及び(b3)におけるワラストナイトの全本数を100%とする)
    (b1):50μm以上の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、0.1%以上3.0%以下であり、
    (b2):50μm未満10μm以上の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、17.0%以上35.0%以下であり、
    (b3):10μm未満の繊維長を有するワラストナイトの含有割合が、62.0%以上82.9%以下である
  2. 前記エラストマー(C)が、JIS−K−6758に準拠して230℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートが、0.05g/10分以上30g/10分以下であるオレフィン系エラストマーである請求項1に記載の樹脂組成物。
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