JP6494706B2 - 融資管理装置、融資方法及びプログラム - Google Patents

融資管理装置、融資方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、融資管理装置、融資方法及びプログラムに関する。
大規模な企業間取引においては、サービス利用等により生じる決済処理をオンラインで行うことが可能なシステムが導入されている。このようなシステムでは、予め各企業が利用する口座等の情報等がシステム内に登録されており、サービス利用に基づく決済処理を高速に行うことが可能である。なお、企業間での決済処理に関する従来技術として、例えば特許文献1の技術が挙げられる。
特開2003−036410号広報
例えば、企業間で融資を行う場合、融資相手の企業について与信等を行う必要があることから、融資の申し込みを受けてから実際に融資が実行されるまでに相応の時間を要する。一方、融資を行う企業が、融資相手の企業とすでに何らかの取引があれば、融資を行う企業のシステム内に、融資相手の企業に関する情報として、例えば、サービス利用実績に関する情報や相手企業の口座、企業属性に関する情報、登記簿データなど、様々な情報が保持されていることがある。従って、企業間で融資を行う際に、これらの情報を利用することができれば、融資を迅速かつ適正に行うことが可能になると考えられる。
そこで、本発明は、融資を迅速かつ適正に行うことを可能にする技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る融資管理装置は、顧客が使用する端末と通信し、前記顧客への融資を行う者が所有する融資管理装置であって、前記顧客から融資の申し込みを受けたとき、当該申し込み以前に記憶装置に登録されていた前記顧客の口座番号と前記顧客の登記簿データとを前記記憶装置から取得し、取得した前記登記簿データを前記顧客に提示することによって、前記登記簿データが前記顧客の登記簿データであることを前記顧客が確認したとの確認通知を前記端末から受信する申込処理部と、前記顧客に対する与信を行うことで融資限度額を決定する与信処理部と、前記端末から、前記確認通知と前記顧客が前記融資限度額に基づく融資契約に同意しているとの通知とを受けた場合に、前記顧客の口座番号の口座に、前記融資限度額の範囲内で金銭を振り込む貸付処理部と、を有する。この態様によれば、顧客の登記簿データを取得して顧客に確認させるので、融資を迅速かつ適正に行うことが可能になる。
上記態様において、前記記憶装置は、第一の情報処理装置、又は、第一の情報処理装置及び第二の情報処理装置を含み、前記第一の情報処理装置及び前記第二の情報処理装置は、前記顧客へ融資を行う者が所有していることによって、又は、前記顧客へ融資を行う者と同一グループに属する者が所有していることによって、前記顧客へ融資を行う者が直接又は間接的に管理可能な情報処理装置であり、申込処理部は、顧客の登記簿データを、第一の情報処理装置から取得すると共に、顧客の口座番号を、第一の情報処理装置又は第二の情報処理装置から取得するようにしてもよい。この態様によれば、顧客の登記簿データ及び口座番号を他の情報処理装置から取得することができるので、融資を迅速に行うことが可能になる。
上記態様において、申込処理部は、端末から、顧客により入力された口座番号を取得すると共に、端末から取得した口座番号と、第一の情報処理装置又は第二の情報処理装置から取得した口座番号とが一致するかを判定し、貸付処理部は、更に、端末から取得した口座番号と、第一の情報処理装置又は第二の情報処理装置から取得した口座番号とが一致すると判定された場合に、顧客の口座番号の口座に、融資限度額の範囲内で金銭を振り込むようにしてもよい。この態様によれば、顧客が入力した口座番号と、他の情報処理装置から取得した口座番号とが一致する場合に融資が行われることになるため、不正な取引を抑止することが可能になる。
上記態様において、与信処理部は、顧客が当該顧客のユーザとの間で過去に行った取引に関する取引実績データであって、記憶装置に既に蓄積されている取引実績データを用いて推定される売上予測データに基づいて与信を行うことで、融資限度額を決定するようにしてもよい。この態様によれば、外部信用情報機関等の調査機関のデータがなくとも、同一のグループに属する企業の過去の取引実績データを利用して与信を行うことができるため、融資を迅速に行うことが可能になる。
上記態様において、与信処理部は、所定の間隔で、更新された売上予測データに基づいて予め与信を行うことで、融資限度額を更新し、申込処理部は、端末から与信結果の通知要求を受けた場合に、更新された融資限度額を示す情報を端末に送信するようにしてもよい。この態様によれば、予めバックグラウンドで与信処理を行うことになるため、顧客に対して、顧客が要求した時点における与信結果を迅速に通知することが可能になる。
上記態様において、顧客に対して貸出を行った金銭の返済を受け付ける返済口座を、顧客ごとに割り当てると共に、端末に対して返済口座を示す情報を送信する返済管理部、を有するようにしてもよい。この態様によれば、自動的に返済口座の割り当てを行うことができるため、融資を迅速に行うことが可能になる。
上記態様において、割当部は、返済口座として、顧客ごとに複数の仮想口座を割り当てるようにしてもよい。この態様によれば、顧客は、複数の仮想口座のうちいずれか一つの口座を選択して返済することができるため、顧客の利便性を高めることができる。
上記態様において、貸付処理部は、更に、融資を実行する際に顧客に確認させる必要がある所定の書面を端末に送信し、所定の書面の内容を顧客が確認したとの通知を端末から受けた場合に、顧客の口座番号の口座に、融資限度額の範囲内で金銭を振り込むようにしてもよい。この態様によれば、顧客が所定の書面の内容を確認したとの通知を受けてから融資を実行することができる。
本発明の一態様に係る融資方法は、顧客が使用する端末と通信し、前記顧客への融資を行う者が所有する融資管理装置が行う融資方法であって、前記顧客から融資の申し込みを受けたとき、当該申し込み以前に記憶装置に登録されていた前記顧客の口座番号と前記顧客の登記簿データとを前記記憶装置から取得し、取得した前記登記簿データを前記顧客に提示することによって、前記登記簿データが前記顧客の登記簿データであることを前記顧客が確認したとの確認通知を前記端末から受信するステップと、前記顧客に対する与信を行うことで融資限度額を決定するステップと、前記端末から、前記確認通知と前記顧客が前記融資限度額に基づく融資契約に同意しているとの通知とを受けた場合に、前記顧客の口座番号の口座に、前記融資限度額の範囲内で金銭を振り込むステップと、を含む。この態様によれば、顧客の登記簿データ及び口座番号を他の情報処理装置から取得することができるので、融資を迅速かつ適正に行うことが可能になる。
本発明の一態様に係るプログラムは、顧客が使用する端末と通信し、前記顧客への融資を行う者が所有するコンピュータに実行させるプログラムであって、前記顧客から融資の申し込みを受けたとき、当該申し込み以前に記憶装置に登録されていた前記顧客の口座番号と前記顧客の登記簿データとを前記記憶装置から取得し、取得した前記登記簿データを前記顧客に提示することによって、前記登記簿データが前記顧客の登記簿データであることを前記顧客が確認したとの確認通知を前記端末から受信するステップと、前記顧客に対する与信を行うことで融資限度額を決定するステップと、前記端末から、前記確認通知と前記顧客が前記融資限度額に基づく融資契約に同意しているとの通知とを受けた場合に、前記顧客の口座番号の口座に、前記融資限度額の範囲内で金銭を振り込むステップと、を含む。この態様によれば、顧客の登記簿データ及び口座番号を他の情報処理装置から取得することができるので、融資を迅速かつ適正に行うことが可能になる。
本発明によれば、本発明は、融資を迅速かつ適正に行うことを可能にする技術を提供することができる。
本実施形態に係る融資システムの全体構成を示す図である。 サービス提供装置、顧客管理装置及び融資管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 サービス提供装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。 顧客管理装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。 融資管理装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。 端末の機能ブロック構成の一例を示す図である。 取引関連情報、顧客管理情報、融資顧客情報及び融資情報の具体例を示す図である。 融資の準備に係る処理手順の一例を示す図である。 顧客が最初に融資を受ける際の処理手順の一例を示す図である。 顧客が最初に融資を受ける際の処理手順の一例を示す図である。 与信結果のリアルタイム通知及び2回目以降の融資に関する処理手順を示すシーケンス図である。 返済処理に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。以下の実施形態では、法人顧客向けに貸金サービスを提供することを想定して説明するが、本実施形態がこれに限定されることを意図しているのではない。例えば、本実施形態は、個人顧客向けに貸金サービスを提供する場合にも適用することが可能である。
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る融資システムの全体構成を示す図である。本実施形態に係る融資システムは、サービス提供装置10と、顧客管理装置20と、融資管理装置30と、顧客が利用する端末40とを含む。サービス提供装置10と、顧客管理装置20と、融資管理装置30と、顧客が利用する端末40とは、無線又は有線の通信ネットワークNを介して接続され、相互に通信を行うことができる。
以下の説明において「顧客」とは、本融資システムを有する企業又は当該企業と同一のグループに属する他の企業と既に取引関係にあり、サービス提供装置10が提供するサービスを既に利用している顧客である前提とする。
サービス提供装置10は、各種のオンライン型のBtoB(Business to Business)サービスを提供する装置である。サービス提供装置10は、本融資システム内に複数存在していてもよい。顧客は、サービス提供装置10を利用することで、消費者等に対してサービスを容易に提供することができる。また、サービス提供装置10は、サービスごとに、顧客に関する各種の情報(口座番号等)、顧客が消費者等に対して提供するサービスに関する各種の取引実績データ及びトランザクションデータ等を保持する。
サービス提供装置10が提供するサービスとは、例えば、ホテルを経営する顧客に対してホテル予約の管理を代行するサービスや、飲食店を経営する顧客に対して飲食店情報の提供や予約の管理を代行するサービス等である。サービス提供装置10は、各種の取引実績データ及びトランザクションデータとして、例えば、ホテルを経営する顧客が消費者から得た売上高を示す売上データ、ホテルの予約データ(予約件数、予約金額等)、ホテルの部屋数及び部屋あたりの平均単価等を保持する。
顧客管理装置20は、顧客に関する各種の情報をまとめて管理する装置である。顧客管理装置20は、例えば、顧客の会社名、会社所在地、代表者氏名、会社の登記簿謄本等を管理する。また、顧客管理装置20は、サービス提供装置10から、取引実績データ及びトランザクションデータを取得し、将来の売上予測の算出や、所定の尺度に基づいて顧客ごとにスコア(得点)を付与する。
融資管理装置30は、顧客に対して融資を行う企業が使用する装置であり、顧客に対して融資を実行するための各種の処理(与信、契約、貸出及び返済等)や、融資を実行中である顧客を管理する。
サービス提供装置10、顧客管理装置20及び融資管理装置30を同一の企業が所有している場合、サービス提供装置10及び顧客管理装置20は、融資管理装置30を所有している企業が直接管理(監督)することが可能な情報処理装置であると言うことができる。一方、サービス提供装置10及び顧客管理装置20を、融資管理装置30を所有している企業と同一のグループに属する他の企業が所有している場合、サービス提供装置10及び顧客管理装置20は、融資管理装置30を所有している企業が間接的に管理(監督)することが可能な情報処理装置であると言うことができる。なお、同一のグループに属する企業には、親会社、子会社、関連会社、関係会社、資本上の親子関係にある会社、提携先会社など、直接的又は間接的に関係のある会社を含む。
本実施形態において、顧客管理装置20は、サービス提供装置10と一体であってもよい。この場合、サービス提供装置10は、融資管理装置30を所有している企業が直接又は間接的に管理(監督)することが可能な情報処理装置であると言うことができる。
端末40は、顧客が利用する端末である。本実施形態では、顧客の従業員等は、端末40を操作して融資管理装置30と通信することで融資を受けることが可能である。端末40は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、スマートフォン、タブレット端末などの通信機能を備えたあらゆる情報処理装置を用いることができる。
サービス提供装置10と、顧客管理装置20と、融資管理装置30とは、図2に示すようにCPU(Central Processing Unit)11、メモリ等の記憶装置12、通信ネットワークNと接続するために用いられる通信IF(Interface)13を含む。また、端末40は、図3に示すように、CPU41、メモリ等の記憶装置42、通信ネットワークNに接続するために用いられる通信IF43、カメラ44、マイク45、スピーカ46、ディスプレイ47及び入力デバイス48を含む。なお、図2に示すハードウェア構成はあくまで一例であり、図2に示すハードウェアのうち一部が省略されていてもよい。
本実施形態において、融資管理装置30は、端末40を介して顧客から融資の申し込みを受けた場合、当該顧客に関して顧客管理装置20が保持している将来の売上予測やスコア等に基づいて与信を行うことで融資可能額を決定し、融資可能額の範囲内で融資を行う。また、融資管理装置30は、融資の申し込みを受ける際に顧客から提出させるべき書類や情報のうち、顧客がサービス提供装置10で提供されるサービスを受ける際に既に提出しているものについては、顧客に再度提出させるのではなく、顧客管理装置20やサービス提供装置10から取得するようにする。
<機能ブロック構成>
図4は、サービス提供装置10の機能ブロック構成の一例を示す図である。サービス提供装置10は、サービス管理部101と、記憶部102とを有する。サービス管理部101は、サービス提供装置10の記憶装置12に格納されたプログラムが、CPU11に実行させる処理により実現することができる。また、当該プログラムは、記録媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。非一時的な記録媒体は特に限定されないが、例えば、CD−ROMやUSBメモリ等の記録媒体であってもよい。記憶部102は、記憶装置12を用いて実現することができる。
サービス管理部101は、サービス提供装置10が顧客に提供するサービスに関する各種の処理、及びサービス提供に必要な各種のデータ管理等を行う。
記憶部102は、サービス提供装置10が提供するサービスを利用する顧客と、本融資システムを提供する企業との間の取引に必要な各種の情報、及び、顧客が当該顧客のユーザ(例えば消費者等)との間で過去に行った取引に関する取引実績データ等を格納する「取引関連情報」、及び、顧客が当該顧客のユーザ(例えば消費者等)との間で行う取引において、顧客と当該顧客のユーザとの間で交わされるトランザクション(例えば予約受付等)を示すデータを格納する「トランザクションDB」とを記憶する。
図5は、顧客管理装置20の機能ブロック構成の一例を示す図である。顧客管理装置20は、予測処理部201と、顧客管理部202と、記憶部203とを有する。予測処理部201と、顧客管理部202とは、顧客管理装置20の記憶装置12に格納されたプログラムが、CPU11に実行させる処理により実現することができる。また、当該プログラムは、記録媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。非一時的な記録媒体は特に限定されないが、例えば、CD−ROMやUSBメモリ等の記録媒体であってもよい。記憶部203は、記憶装置12を用いて実現することができる。
予測処理部201は、サービス提供装置10から、取引実績データ及びトランザクションデータを取得し、取得した取引実績データ及びトランザクションデータに基づいて、将来の売上予測を算出すると共に、所定の尺度に基づいて顧客ごとにスコア(得点)を付与する機能を有する。スコア(得点)とは、例えば、過去の取引実績に基づいて決定された顧客の信用力を示す値等であってもよい。
顧客管理部202は、顧客管理情報からデータを取得して送信する機能、顧客管理情報にデータを格納する機能等を有する。記憶部203は、顧客管理装置20が管理する顧客に関する各種の情報、及び、予測処理部201により予測された売上予測及びスコア等を格納する「顧客管理情報」を記憶する。
図6は、融資管理装置30の機能ブロック構成の一例を示す図である。融資管理装置30は、申込処理部301と、与信処理部302と、貸付処理部303と、返済管理部304と、記憶部305とを有する。申込処理部301と、与信処理部302と、貸付処理部303と、返済管理部304とは、融資管理装置30の記憶装置12に格納されたプログラムが、CPU11に実行させる処理により実現することができる。また、当該プログラムは、記録媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。非一時的な記録媒体は特に限定されないが、例えば、CD−ROMやUSBメモリ等の記録媒体であってもよい。記憶部305は、記憶装置12を用いて実現することができる。
申込処理部301は、顧客から融資の申し込みを受ける際に必要な各種の処理を行う機能を有する。例えば、申込処理部301は、顧客から融資の申込みを受ける場合に、申し込み以前に顧客から提出されて記憶装置(顧客管理装置20、又は、サービス提供装置10及び顧客管理装置20)に登録されていた顧客の口座番号と顧客の登記簿データとを取得すると共に、取得した登記簿データを顧客に提示することによって、登記簿データが顧客の登記簿データであることを顧客が確認したとの確認通知を端末40から受信する。また、申込処理部301は、顧客の登記簿データを、顧客管理装置20から取得すると共に、顧客の口座番号を、顧客管理装置20又はサービス提供装置10から取得するようにしてもよい。また、申込処理部301は、端末40から、顧客により入力された口座番号を取得すると共に、端末40から取得した口座番号と、顧客管理装置20又はサービス提供装置10から取得した口座番号とが一致するかを判定することで、融資の申込を受けた顧客が、既に取引のある顧客であるか否かの認証を行うようにしてもよい。
与信処理部302は、顧客に対する与信を行うことで融資限度額を決定する機能を有する。また、与信処理部302は、サービス提供装置10に既に蓄積されている取引実績データを用いて推定される“売上予測データ”と顧客から提示された決算情報とに基づいて与信を行うことで、融資限度額を決定するようにしてもよい。また、与信処理部302は、売上予測データに基づいて与信を行うことで“融資限度額の目安”を決定するようにしてもよい。この場合、申込処理部301は、端末40から、顧客が融資を希望する融資額を受け付ける前に、融資限度額の目安を示す情報を端末40に送信するようにしてもよい。
「融資限度額の目安」は、顧客に対して融資可能と考えられる金額の上限を意味しており「融資限度額」は、顧客に対して実際に融資可能な金額の上限を意味している。与信処理部302は売上予測データを用いて融資限度額の目安を決定し、融資限度額の目安と同一額まで融資可能か否かを、決算情報を用いて判定することで、融資限度額を決定するようにしてもよい。より詳細には、与信処理部302は、融資限度額の目安と同一額まで融資可能と判定した場合は、融資限度額の目安の額を融資限度額とし、融資限度額の目安と同一額まで融資不可能と判定した場合は、融資限度額の目安以下の額で融資可能と判定した額を融資限度額とするようにしてもよい。すなわち、本実施形態では、「融資限度額」は、「融資限度額の目安」以下の額であってもよい。
また、与信処理部302は、顧客管理装置20にて更新された売上予測データを取得して与信を行う処理を所定の間隔で繰り返すことで、融資限度額を更新するようにしてもよい。この場合、申込処理部301は、端末40から最新の与信結果の通知要求を受けた場合に、与信処理部302にて更新された融資限度額を示す情報を端末40に送信するようにしてもよい。
貸付処理部303は、顧客に対して実際に融資を行う際に必要な各種の処理を行う機能を有する。例えば、貸付処理部303は、端末40から、登記簿データが顧客の登記簿データであることを顧客が確認したとの確認通知と、顧客が融資限度額に基づく融資契約に同意したとの通知とを受けた場合に、申込処理部301で取得された顧客の口座番号の口座に、融資限度額の範囲内で金銭を振り込む機能を有する。貸付処理部303は、借入希望額が融資限度額を超えている場合、融資限度額の範囲内で金銭を振り込むようにしてもよいし、又は、端末40に、借入希望額の見直しを促すメッセージを通知するようにしてもよい。
また、貸付処理部303は、申込処理部301において、端末40から取得した口座番号と、顧客管理装置20又はサービス提供装置10から取得した口座番号とが一致すると判定された場合に、顧客の口座番号の口座に、融資限度額の範囲内で金銭を振り込むようにしてもよい。
また、貸付処理部303は、更に、融資を実行する際に顧客に確認させる必要がある所定の書面を端末40に送信し、所定の書面の内容を顧客が確認したとの通知を端末40から受けた場合に、顧客の口座番号の口座に、融資限度額の範囲内で金銭を振り込むようにしてもよい。
返済管理部304は、融資を行った金銭の返済に関する各種の処理を行う機能を有する。例えば返済管理部304は、返済口座に返済された金銭の額を、融資済み金額から消し込む作業を行う。また、返済管理部304は、顧客に対して貸出を行った金銭の返済を受け付ける返済口座を、顧客ごとに割り当てる処理を行う。返済管理部304は、割当てた返済口座を示す情報を、端末40に対して送信する。返済管理部304は、返済口座として、顧客ごとに複数の仮想口座を割り当てるようにしてもよい。
記憶部305は、融資を行う顧客に関する情報を格納する「融資顧客情報」と、実行された融資を1件ごとに管理する「融資情報」とを記憶する。
図7は、端末40の機能ブロック構成の一例を示す図である。端末40は、通信部400と、入力部401と、表示部402とを有する。通信部400と、入力部401と、表示部402とは、端末40の記憶装置42に格納されたプログラムが、CPU41に実行させる処理により実現することができる。また、当該プログラムは、記録媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。非一時的な記録媒体は特に限定されないが、例えば、CD−ROMやUSBメモリ等の記録媒体であってもよい。
通信部400は、通信ネットワークNを介してサービス提供装置10と、顧客管理装置20と、融資管理装置30と通信を行う機能を有する。通信部400は、信号を送信する送信部と信号を受信する受信部に分かれていてもよい。
入力部401は、入力デバイス48を介して各種の入力を受け付ける機能を有する。表示部402は、ディスプレイ47を介して各種の情報を表示する機能を有する。表示部402は、Webブラウザの機能を備えていてもよい。
次に、取引関連情報、顧客管理情報、融資顧客情報及び融資情報の具体例を説明する。図8(a)は、取引管理情報の一例を示す図である。「顧客ID/PASS」には、顧客管理装置20及びサービス提供装置10において顧客を一意に識別するID及びパスワードが格納される。「口座番号」には、顧客が、サービス提供装置10で提供されるサービスを利用する際に用いている口座の口座番号が格納される。「口座番号」は、取引管理装置に代えて顧客管理情報に格納されていてもよい。「取引実績データ」には、顧客が当該顧客のユーザとの間で行った取引に関する各種の取引実績データが格納される。
図8(b)は、顧客管理情報の一例を示す図である。「顧客ID/PASS」は、取引管理情報と同一であるため説明は省略する。「登記簿画像データ」は、顧客が、サービス提供装置10で提供されるサービスを利用する際に、予め提出又は事前に代行取得した法人登記簿謄本の画像データが格納される。「売上予測データ」及び「スコアデータ」には、予測処理部201が予測した売上予測に関するデータ、及び、予測処理部201が付与したスコアが格納される。
図8(c)は、融資顧客情報の一例を示す図である。「融資用顧客ID/PASS」には、融資対象の顧客を一意に識別するID及びパスワードが格納される。「口座番号」には、融資先の口座の口座番号が格納される。なお、「口座番号」は省略されていてもよい。この場合、融資管理装置30は、顧客の口座番号を取得したい場合、その都度サービス提供装置10に問い合わせるようにしてもよい。「属性情報」には、融資を申し込む顧客が端末40から入力した、顧客に関する各種の情報が格納される。属性情報の具体例については後述する。「登記簿確認結果」には、顧客が法人登記簿を確認済みであるか否かの情報が格納される。どのような場合に確認済みが設定されるのかについては後述する。
図8(d)は、融資情報の一例を示す図である。「融資用顧客ID」には、融資を行った顧客のIDが格納される。「融資ID」には、融資を契約ごとに識別するためのIDが格納される。「融資額」及び「金利」には、融資された金額及び金利が格納される。「融資実行日」には、融資が行われた日付が格納される。「返済期日」には、融資された金銭を返済すべき期日が格納される。「返済口座番号」には、顧客が返済を行う際に金銭を振り込む返済口座の口座番号が格納される。
<処理手順>
(融資の準備)
図9は、融資の準備に係る処理手順の一例を示す図である。図9に示す処理手順により、初めて融資を希望する顧客に対して、融資する金銭を振込む口座の特定及び融資用顧客IDの払い出しが行われる。
まず、端末40は、顧客の指示により、融資用顧客IDの発行を融資管理装置30に要求する(S101)。当該要求には、顧客が端末40に入力した、顧客ID/PASS、口座番号、及びメールアドレスが含まれる。ここで、顧客が入力する口座番号は、図8(a)で説明した、顧客が、サービス提供装置10で提供されるサービスを利用する際に用いている口座の口座番号である。
続いて、融資管理装置30の申込処理部301は、サービス提供装置10の取引関連情報に格納されている「口座番号」の通知をサービス提供装置10に要求する(S102)。続いて、サービス提供装置10のサービス管理部101は、取引関連情報に格納されている「口座番号」を融資管理装置30に通知する(S103)。続いて、融資管理装置30の申込処理部301は、ステップS101で端末40から取得した口座番号と、ステップS103でサービス提供装置10から取得した口座番号とを突合する(S104)。これらの口座番号が一致する場合、ステップS105に進み、一致しない場合は、口座番号が一致しないとのメッセージを端末40に送信する。
申込処理部301は、顧客に対して融資用顧客ID/PASSを発行し、融資顧客情報に格納する(S105)。ここで、申込処理部301はステップS104で一致することが確認された口座番号を融資顧客情報の「口座番号」フィールドに格納するようにしてもよい(S105)。続いて、申込処理部301は、発行した融資用顧客ID/PASSを、ステップS101で通知されたメールアドレス宛のメールに含めて送信する(S106)。
(初回融資)
図10及び図11は、顧客が最初に融資を受ける際の処理手順の一例を示す図である。図10及び図11を用いて、顧客と融資を行う企業間で初めて融資契約が締結され、融資顧客情報の「口座番号」に格納された口座に対して融資が行われるまでの処理手順を説明する。
まず、端末40は、顧客から入力された融資用顧客ID/PASSを融資管理装置30に送信する(S201)。続いて、融資管理装置30の申込処理部301は、端末40から受信した融資用顧客ID/PASSと、融資顧客情報に格納されている融資用顧客ID/PASSとを比較することで認証を行う(S202)。融資用顧客ID/PASSが一致する場合、融資管理装置30の申込処理部301は、属性情報を要求するメッセージを端末40に送信する(S203)。続いて、端末40の入力部401は、顧客から属性情報の入力を受け付ける(S204)。ここで、属性情報とは、顧客の会社名、会社住所、連絡先のメールアドレス、代表者の氏名・住所・生年月日、決算情報、代表者の本人確認書類(免許証等)の画像データ、実質的支配者の氏名・住所・生年月日、PEPs(Politically Exposed Persons)該当有無などである。決算情報とは、具体的には、売上高、営業利益、減価償却費、有利子負債、純資産の5つの項目である。決算情報は、過去2年分の決算情報であってもよい。
続いて、端末40の通信部400は、入力された属性情報を融資管理装置30に送信すると共に、登記簿画像を要求するメッセージを融資管理装置30に送信する(S205)。続いて、融資管理装置30の申込処理部301は、ステップS205で受信した属性情報を融資顧客情報に格納する(S206)。なお、申込処理部301は、本融資システムを有する企業の管理者等に、属性情報の内容の確認を促すようにしてもよい。
続いて、融資管理装置30の申込処理部301は、登記簿画像を要求するメッセージを顧客管理装置20に送信する(S207)。なお、顧客管理装置20は融資用顧客IDを把握していないことから、申込処理部301は、登記簿画像を要求するメッセージに顧客IDを含めて送信する。続いて、顧客管理装置20の顧客管理部202は、顧客管理情報から、ステップS207で通知された顧客IDに対応する登記簿画像データを検索して融資管理装置30に送信する(S208)。融資管理装置30の申込処理部301は、登記簿画像データを端末40に送信する(S209)。
続いて、端末40の表示部402は、受信した登記簿画像データを画面に表示し、顧客に対して、登記簿画像データが顧客の会社の法人登記簿であるか否かの確認を促す(S210)。また、端末40の入力部401は、登記簿画像データが顧客の会社の法人登記簿であるか否かの確認結果の入力を受け付ける(S210)。端末40の通信部400は、ステップS210で受け付けた確認結果を融資管理装置30に送信する(S211)。
続いて、融資管理装置30の申込処理部301は、ステップS211で、登記簿画像データは顧客の会社の法人登記簿であるとの確認結果を受信した場合、融資顧客情報の「登記簿確認結果」に“確認済み”フラグを登録する(S212)。一方、登記簿画像データは顧客の会社の法人登記簿ではないとの確認結果を受信した場合、融資管理装置30の申込処理部301は、融資申し込みを受けることができないと判定して処理を終了するようにしてもよいし、正しい法人登記簿のスキャンデータの送信を顧客に促すメッセージを端末40に送信してもよい。
続いて、融資管理装置30の申込処理部301は、借入希望額を要求するメッセージを端末40に送信する(S213)。端末40の入力部401は、顧客から借入希望額の入力を受け付け、借入希望額を融資管理装置30に送信する(S214、S215)。
続いて、融資管理装置30の申込処理部301は、与信処理に使用する情報の送信を顧客管理装置20に送信する(S216)。顧客管理装置20の予測処理部201は、取引実績データ及びサービストランザクションデータをサービス提供装置10に要求する(S217)。サービス提供装置10のサービス管理部101は、取引関連情報に格納されている取引実績データと、トランザクションDBに格納されているトランザクションデータとを顧客管理装置20に送信する(S218)。
続いて、顧客管理装置20の予測処理部201は、取引実績データ及びサービストランザクションデータに基づき、将来の売上予測の算出、及び所定の尺度に基づいてスコアを付与する(S219)。算出された売上予測及び付与されたスコアは、顧客管理情報に格納される。なお、ステップS217乃至ステップS219の処理手順は、融資管理装置30からの要求有無に関わらず、顧客管理装置20及びサービス提供装置10の間で定期的又は所定のタイミングで行うようにしてもよい。
続いて、顧客管理装置20の顧客管理部202は、与信処理に使用する情報として、売上予測データ及びスコアを融資管理装置30に送信する(S220)。続いて、顧客管理装置20の与信処理部302は、売上予測データ、決算情報及びスコアに基づいて与信処理を行い、融資限度額及び金利を決定する(S221)。与信処理部302は、例えば、売上予測データから想定される将来の顧客の売上高及び決算情報に含まれる5項目の全部又は一部を用いて融資限度額を決定し、顧客のスコア(顧客の信用力)に基づいて、顧客に適用する金利を決定するようにしてもよい。与信処理部302は、例えば、スコアが高い(信用力の高い)顧客であれば低い金利を適用し、スコアが低い(信用力の低い)顧客であれば高い金利を適用するようにしてもよい。
続いて、顧客管理装置20の貸付処理部303は、端末40に与信結果を通知する(S222)。与信結果には、融資限度額と金利とが含まれる。貸付処理部303は、融資限度額が借入希望額未満である場合、端末40に、融資限度額を通知すると共に借入希望額の見直しを促すメッセージを通知し、融資限度額が借入希望額以上である場合、端末40に、借入希望額で融資可能であることを示すメッセージを通知するようにしてもよい。続いて、顧客は、融資契約を許諾する(同意する)との指示を端末40の画面に入力する(S223)。端末40の通信部400は、融資契約が許諾されたことを融資管理装置30に通知する(S224)。
続いて、融資管理装置30の貸付処理部303は、顧客の口座番号をサービス提供装置10に問い合わせる(S225)。サービス提供装置10は、顧客の口座番号を融資管理装置30に通知する(S226)。なお、前述したステップS105の処理手順で、顧客の口座番号を融資顧客情報の「口座番号」に格納する場合、貸付処理部303は、顧客の口座番号を融資顧客情報の「口座番号」から取得するようにしてもよい。この場合、ステップS225及びステップS226の処理手順は省略される。ステップS225及びステップS226の処理手順が省略されることで、融資管理装置30とサービス提供装置10との間の通信量を削減することができる。
続いて、融資管理装置30の貸付処理部303は、融資を実行する際に顧客に提示すべき所定の書面を作成(生成)する(S227)。当該所定の書面とは、融資を実行する際に顧客に交付する必要がある書面(16条書面、17条書面)、融資内容を記載した融資契約書等である。
続いて、融資管理装置30返済管理部304は、返済口座の割り当てを行う(S228)。返済管理部304は、返済口座を顧客ごと(又は顧客かつ融資契約ごと)に割り当てるようにしてもよい。割り当てる返済口座は、仮想口座であってもよい。また、返済管理部304は、顧客ごと(又は顧客かつ融資契約ごと)に複数の仮想口座(例えば銀行Aの仮想口座、銀行Bの仮想口座、銀行Cの仮想口座)を割り当てるようにしてもよい。割り当てる仮想口座は顧客ごとに最大3つ以内であってもよい。
続いて、融資管理装置30の貸付処理部303は、所定の書面と、融資先の口座番号(S226で通知された又は取得した口座番号と同一)と、返済口座の口座番号とを通知するメッセージを端末40に送信する(S229)。端末40の表示部402は、通知された所定の書面を表示し、顧客に書面の確認を促す(S230)。続いて、端末40の通信部400は、顧客が所定の書面を確認したことを通知するメッセージを融資管理装置30に送信する(S231)。融資管理装置30の貸付処理部303は、顧客が所定の書面を確認したとの通知を受けた場合、借入希望額の金銭を、融資先の口座に振り込み、実行した融資に関する各種情報を融資情報に記録する(S232)。貸付処理部303は、振込が完了したことを端末40に通知する。(S233)。
(与信結果のリアルタイム通知、2回目以降の融資)
図12は、与信結果のリアルタイム通知及び2回目以降の融資に関する処理手順を示すシーケンス図である。
融資管理装置30、顧客管理装置20及びサービス提供装置10は、初回の融資を行った顧客に対して、図11のステップS216乃至ステップS221の処理手順を定期的(例えば1日ごと等)又は不定期に行うことで、顧客ごとに融資限度額及び金利の見直し(更新)を行う。なお、与信処理部302は、ステップS221において、融資限度額及び金利の見直しを行う際、顧客管理装置20から受信した取引実績データ及び顧客のスコアに加えて、現時点での融資総額や過去の返済状況も考慮して、融資限度額及び金利を決定するようにしてもよい。なお、ステップS216乃至ステップS221の処理手順を定期的(例えば1日ごと等)又は不定期に行う処理は、特定の顧客又は顧客群に対してのみ実施するようにしてもよい。また、融資限度額及び金利の見直し(更新)に代えて、融資限度額のみを見直し(更新)するようにしてもよいし、金利のみを見直し(更新)するようにしてもよい。
端末40は、顧客からの指示に基づき、現時点の与信結果の通知を融資管理装置30に要求する(S310)。融資管理装置30の与信処理部302は、現時点の与信結果として、見直し後の融資限度額と金利とを端末40に通知する(S311)。端末40の表示部402は、通知された融資可能額と金利とを画面に表示する(S312)。
顧客が追加融資を希望する場合、端末40の入力部401は、顧客から借入希望額の入力を受け付けて融資管理装置30に送信する(S320、S321)。以降、ステップS227乃至ステップS233と同一の処理手順が行われることで、追加融資が実行される。
以上、図10及び図11を用いて説明した処理手順において、属性情報の登録に関する処理手順(ステップS203乃至ステップS206)と、登記簿画像の確認に関する処理手順(ステップS207乃至ステップS212)と、借入希望額の入力に関する処理手順(ステップS213乃至ステップS215)とは、図10及び図11に示す順序に限定されず、どのような順序で行われてもよい。
(融資限度額の目安の表示)
本実施形態では、顧客から融資希望額の入力を受け付ける前に、融資限度額の目安を端末10の画面に表示するようにしてもよい。このような動作を実現するために、例えば、ステップS212の処理手順とステップS213の処理手順との間に、ステップS216〜ステップS220までの処理手順と同一の処理手順と、与信処理部302が融資限度額の目安を決定する処理手順とを加えると共に、ステップS213の処理手順において、申込処理部301は、融資限度額の目安を示す情報を端末40に送信するようにしてもよい。
また、本実施形態では、端末10の画面において、属性情報の入力と借入希望額の入力の両方を受け付ける画面を用意し、当該画面に融資限度額の目安を表示するようにしてもよい。このような動作を実現するために、例えば、ステップS202の処理手順で認証が許可された後に、ステップS216〜ステップS220までの処理手順と同一の処理手順と、与信処理部302が融資限度額の目安を決定する処理手順とを行うと共に、ステップS203乃至ステップS205の処理手順に、それぞれ、ステップS213乃至ステップS215の処理手順を加えるようにしてもよい。
以上説明した限度額の目安を表示する処理において、元のステップS216乃至ステップS220の処理手順を残しておくようにしてもよいし、元のステップS216乃至ステップS220の処理手順を削除することで、融資管理装置30、顧客管理装置20及びサービス提供装置10の間で重複した信号の送受信が行われないようにしてもよい。また、登記簿画像の確認に関する処理手順(ステップS207乃至ステップS212)は、処理に矛盾が生じない範囲であればどのような順序で行われてもよい。
(返済処理)
図13は、返済処理に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。返済管理部304は、例えば、図13に示す処理手順を融資契約ごとに定期的に(例えば1日1回等)行う。
まず、返済管理部304は、融資を行う際に割り当てた返済口座(仮想口座)に入金が行われているか否かを確認する(S400)。なお、返済口座として仮想口座を複数割り当てている場合、返済管理部304は、複数の仮想口座の全てについて入金が行われているか否かを確認する。入金が行われていない場合(S400−NO)、返済管理部304は処理を終了する。
入金が行われている場合(S400−YES)、返済管理部304は、融資金額の消し込み処理を行う(S401)。具体的には、返済管理部304は、入金額が返済額(融資額に金利を加えた額)と一致している場合、返済が完了したと判断して融資情報から当該融資に係るレコードを消去する。なお、返済管理部304は、振込名に含まれる融資IDと融資情報の「融資ID」とを比較することで、返済口座に振り込まれた返済金がどの融資契約に該当する返済なのかを判定するようにしてもよい。また、融資契約ごとに異なる返済口座(仮想口座)が割り当てられる場合、返済管理部304は、入金が行われた返済口座と融資情報の「返済口座」とを比較することで、返済口座に振り込まれた返済金がどの融資契約に該当する返済なのかを判定するようにしてもよい。
以上説明した実施形態によれば、融資の申し込みを受ける際に顧客から提出させるべき登記簿謄本や融資先の口座番号については、顧客に再度提出させるのではなく、顧客管理装置20やサービス提供装置10から取得するようにした。これにより、顧客に融資を行う際に、迅速かつ適正に融資を行うことが可能になる。また、本融資システム内で書類や情報等のデータを再利用することで、各装置及び端末の間で送受信される通信データ量の削減、及び記憶装置のリソース消費量の削減等を実現することが可能になる。また、融資先の口座を顧客に指定させるのではなく、既に顧客との取引に用いている口座を、融資先の口座とするようにした。これにより、例えば顧客の役員が個人的な口座を指定するといった不正な取引を抑止することが可能になる。
また、本実施形態では、返済口座として複数の仮想口座を割り当て可能とした。これにより、顧客は返済先の口座を選択することが可能になり、顧客の利便性を高めることが可能になる。
また、本実施形態では、サービス提供装置10が提供するサービスについての最新の取引状況等を活用して与信を行うことで、融資先の実態に即した与信を行うことが可能になる。
また、本実施形態では、一旦融資を受けた顧客に対して、サービス提供装置10が提供するサービスについての最新の取引状況等に基づいて、与信結果の見直しをバックグラウンドで行うようにした。これにより、融資管理装置30は、端末40から要求を受けた際に、見直し後の与信結果をすぐに(リアルタイムに)通知することが可能になる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。また、「者」には企業等の法人が含まれる。
10…サービス提供装置、11…CPU、12…記憶装置、13…通信IF、20…顧客管理装置、30…融資管理装置、40…端末、41…CPU、42…記憶装置、43…通信IF、44…カメラ、45…マイク、46…スピーカ、47…ディスプレイ、48…入力デバイス、101…サービス管理部、102…記憶部、201…予測処理部、202…顧客管理部、203…記憶部、301…申込処理部、302…与信処理部、303…貸付処理部、304…返済管理部、305…記憶部、400…通信部、401…入力部、402…表示部

Claims (10)

  1. 顧客が使用する端末と通信し、前記顧客への融資を行う者が所有する融資管理装置であって、
    前記端末から取得した前記顧客の決算情報を格納する記憶部と、
    前記顧客から融資の申し込みを受けたとき、当該申し込み以前に記憶装置に登録されていた前記顧客の口座番号と前記顧客の登記簿データとを前記記憶装置から取得し、取得した前記登記簿データを前記顧客に提示することによって、前記登記簿データが前記顧客の登記簿データであることを前記顧客が確認したとの確認通知を前記端末から受信する申込処理部と、
    前記顧客が当該顧客のユーザとの間で過去に行った取引に関する取引実績データであって、前記記憶装置に既に蓄積されている取引実績データを用いて推定される売上予測データと前記記憶部に格納された前記顧客の決算情報とに基づいて、前記顧客に対する与信を行うことで融資限度額を決定する与信処理部と、
    前記端末から、前記確認通知と前記顧客が前記融資限度額に基づく融資契約に同意しているとの通知とを受けた場合に、前記顧客の口座番号の口座に、前記融資限度額の範囲内で金銭を振り込む貸付処理部と、
    を有する融資管理装置。
  2. 前記記憶装置は、前記融資管理装置とは異なる第一の情報処理装置、又は、前記融資管理装置とは異なる第一の情報処理装置及び第二の情報処理装置を含み、
    前記第一の情報処理装置及び前記第二の情報処理装置は、前記顧客へ融資を行う者が所有していることによって、又は、前記顧客へ融資を行う者と同一グループに属する者が所有していることによって、前記顧客へ融資を行う者が直接又は間接的に管理可能な情報処理装置であり、
    前記申込処理部は、前記顧客の登記簿データを、第一の情報処理装置から取得すると共に、前記顧客の口座番号を、前記第一の情報処理装置又は第二の情報処理装置から取得する、
    請求項1に記載の融資管理装置。
  3. 前記申込処理部は、前記端末から、前記顧客により入力された口座番号を取得すると共に、前記端末から取得した口座番号と、前記第一の情報処理装置又は第二の情報処理装置から取得した口座番号とが一致するかを判定し、
    前記貸付処理部は、更に、前記端末から取得した口座番号と、前記第一の情報処理装置又は第二の情報処理装置から取得した口座番号とが一致すると判定された場合に、前記顧客の口座番号の口座に、前記融資限度額の範囲内で金銭を振り込む、
    請求項2に記載の融資管理装置。
  4. 前記与信処理部は、前記売上予測データに基づいて与信を行うことで融資限度額の目安を決定し、
    前記申込処理部は、前記端末から前記顧客が融資を希望する融資額を受け付ける前に、前記融資限度額の目安を示す情報を前記端末に送信する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の融資管理装置。
  5. 前記与信処理部は、所定の間隔で、更新された前記売上予測データに基づいて予め与信を行うことで、融資限度額を更新し、
    前記申込処理部は、前記端末から与信結果の通知要求を受けた場合に、更新された融資限度額を示す情報を前記端末に送信する、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の融資管理装置。
  6. 前記顧客に対して貸出を行った金銭の返済を受け付ける返済口座を、前記顧客ごとに割り当てると共に、前記端末に対して前記返済口座を示す情報を送信する返済管理部、を有する、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の融資管理装置。
  7. 前記返済管理部は、前記返済口座として、顧客ごとに複数の仮想口座を割り当てる、
    請求項に記載の融資管理装置。
  8. 前記貸付処理部は、更に、融資を実行する際に前記顧客に確認させる必要がある所定の書面を前記端末に送信し、前記所定の書面の内容を前記顧客が確認したとの通知を前記端末から受けた場合に、前記顧客の口座番号の口座に、前記融資限度額の範囲内で金銭を振り込む、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の融資管理装置。
  9. 顧客が使用する端末と通信し、前記顧客への融資を行う者が所有する融資管理装置が行う融資方法であって、
    前記端末から取得した前記顧客の決算情報を記憶部に格納するステップと、
    前記顧客から融資の申し込みを受けたとき、当該申し込み以前に記憶装置に登録されていた前記顧客の口座番号と前記顧客の登記簿データとを前記記憶装置から取得し、取得した前記登記簿データを前記顧客に提示することによって、前記登記簿データが前記顧客の登記簿データであることを前記顧客が確認したとの確認通知を前記端末から受信するステップと、
    前記顧客が当該顧客のユーザとの間で過去に行った取引に関する取引実績データであって、前記記憶装置に既に蓄積されている取引実績データを用いて推定される売上予測データと前記記憶部に格納された前記顧客の決算情報とに基づいて、前記顧客に対する与信を行うことで融資限度額を決定するステップと、
    前記端末から、前記確認通知と前記顧客が前記融資限度額に基づく融資契約に同意しているとの通知とを受けた場合に、前記顧客の口座番号の口座に、前記融資限度額の範囲内で金銭を振り込むステップと、
    を含む融資方法。
  10. 顧客が使用する端末と通信し、前記顧客への融資を行う者が所有するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記端末から取得した前記顧客の決算情報を記憶部に格納するステップと、
    前記顧客から融資の申し込みを受けたとき、当該申し込み以前に記憶装置に登録されていた前記顧客の口座番号と前記顧客の登記簿データとを前記記憶装置から取得し、取得した前記登記簿データを前記顧客に提示することによって、前記登記簿データが前記顧客の登記簿データであることを前記顧客が確認したとの確認通知を前記端末から受信するステップと、
    前記顧客が当該顧客のユーザとの間で過去に行った取引に関する取引実績データであって、前記記憶装置に既に蓄積されている取引実績データを用いて推定される売上予測データと前記記憶部に格納された前記顧客の決算情報とに基づいて、前記顧客に対する与信を行うことで融資限度額を決定するステップと、
    前記端末から、前記確認通知と前記顧客が前記融資限度額に基づく融資契約に同意しているとの通知とを受けた場合に、前記顧客の口座番号の口座に、前記融資限度額の範囲内で金銭を振り込むステップと、
    を含むプログラム。
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