JP6493206B2 - 表面に突起を有する構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、表面に微細構造を有することで撥液効果を発現する構造体に関するものである。
従来、構造体の表面で撥液効果を発現させる手段として、フッ素系ポリマーなどの表面エネルギーの低い樹脂をコーティングする手法を適用することが多かった。しかし、コーティングだけでは撥液性能に限界があり、期待どおりの撥液性を得られないことがあった。そこで表面に微細構造を付加することによってコーティング以上の撥液性を得る方法が提案されている(特許文献1〜3)。
また撥液効果を発現させる微細構造として、構造体の表面の垂直な方向以外に指向され、異方性を有している突起が提案されている(特許文献4)。
特開2004−170935号公報 特開2009−187025号公報 特開2009−42714号公報 国際公開第2004/048064号パンフレット
しかしながら、上記した特許文献1〜3に記載された技術では、構造体であるフィルムに撥液状態で液が付着した後、付着した液を移動させ除去するためには、フィルムを一定角度傾ける必要がある。フィルムの傾きが小さい場合や、フィルムが水平に置かれた場合は、液滴が構造体であるフィルム上に付着したまま残ることが多く、期待した撥液性効果が得られないという問題があった。
また、特許文献4に記載の技術では、安定した撥液性が得られなかったり、撥液性能が低かったりするという問題があった。
上記の課題を解決するために、本発明は以下構成を有する。
(1)表面に突起を有する構造体であって、
(i)前記突起のうち70%以上が、根元の中心から先端の中心に引いた直線が、構造体の表面に垂直な方向に対して、25°以上、50°以下の角度をなして傾斜した突起であり、
(ii)前記構造体の表面における前記突起の個数は、10000μm中に10個以上、4×10個以下であり、
(iii)前記突起の平均直径Dが100nm以上、10μm以下であり、
(iv)前記突起の平均高さHと平均直径Dとの比(H/D)が1以上、50以下である構造体。
(2)前記突起の根元の中心から先端の中心に引いた直線の方向が不定である前記(1)に記載の構造体。
(3)前記突起の根元の中心から先端の中心に引いた直線の方向が一定である前記(1)に記載の構造体。
(4)前記突起の高さが不定である前記(1)〜()のいずれかに記載の構造体。
本発明によれば、突起によって、液滴付着時に液滴と突起との間に空気の層を形成させるため液滴と空気との接触面積が増え、液滴の表面張力により撥液機能が著しく向上した構造体を得ることができる。
さらに、突起が構造体の表面の垂直方向に対して傾斜しているため、表面に乗った液滴が不安定に支持された状態となり、液滴が容易に移動する。その結果、構造体の表面を水平からわずかに傾けた状態、あるいは、水平な状態においても、液滴を容易に移動させて構造体の表面への付着や残存を抑制でき、より安定的で効果の高い撥液性能や防汚効果を有する構造体を得ることができる。また、液体や突起を構成する材料の種類によってはその表面自由エネルギーや粘度などの特性により、超親水効果を得られる場合もある。
本発明の構造体であるフィルムの概略断面図である。 本発明の構造体であるフィルムの概略斜視図である。 本発明の一態様である突起の根元の中心から先端の中心に引いた直線の方向が一定である構造体である樹脂フィルムの概略断面図である。 本発明の一態様である突起の高さが不定である構造体である樹脂フィルムの概略断面図である。 本発明の構造体であるフィルムを製造する装置の一例を示す断面概略図である。 本発明の構造体であるフィルムを製造する装置における剥離手段をフィルム幅方向から見た概略平面図である。 本発明の構造体であるフィルムを製造する装置の一例を示す断面概略図である。 突起個数の測定に用いた本発明の構造体の走査型電子顕微鏡による表面写真を二値化した画像の一例である。 突起の平均直径Dの測定に用いた本発明の構造体の走査型電子顕微鏡による表面写真を二値化した画像の一例である。 実施例1に記載の本発明により製造したフィルムの走査型電子顕微鏡による表面写真である。 実施例1に記載の本発明により製造したフィルムの走査型電子顕微鏡による断面写真である。 実施例2に記載の本発明により製造したフィルムの走査型電子顕微鏡による表面写真である。 実施例2に記載の本発明により製造したフィルムの走査型電子顕微鏡による断面写真である。 実施例3に記載の本発明により製造したフィルムの走査型電子顕微鏡による表面写真である。 実施例3に記載の本発明により製造したフィルムの走査型電子顕微鏡による断面写真である。 比較例1に記載の製造後のフィルムの走査型電子顕微鏡による表面写真である。 比較例1に記載の製造後のフィルムの走査型電子顕微鏡による断面写真である。 比較例2に記載の製造後のフィルムの走査型電子顕微鏡による表面写真である。 比較例2に記載の製造後のフィルムの走査型電子顕微鏡による断面写真である。 比較例3に記載の製造後のフィルムの走査型電子顕微鏡による表面写真である。 比較例3に記載の製造後のフィルムの走査型電子顕微鏡による断面写真である。
本発明は、表面に突起を有する構造体であって、前記突起のうち70%以上が、根元の中心から先端の中心に引いた直線が、構造体の表面に垂直な方向に対して傾斜した突起であり、前記構造体の表面における前記突起の個数は、10000μmにおいて10個以上、4×10個以下であり、前記突起の平均直径Dが100nm以上、10μm以下であり、前記突起の平均高さHと平均直径Dとの比(H/D)が1以上、50以下であることが好ましい。
本発明の突起を有する構造体の実施形態を図面を用いて説明する。図1、図2は本発明の構造体であるフィルムの概略断面図(図1)と概略斜視図(図2)である。
フィルムの表面12に存在する突起13は、独立して離散的に存在することが好ましい。ここで突起とは、概略断面図1に示した構造体であるフィルムの表面12に対し、凸の形状をとる部分のことである。突起の形状はどのような形状であってもよいが、錘状の形状であることが好ましい。また、突起の根元の中心15と突起の先端の中心14とを結んだ直線16がフィルムの表面12に垂直な方向17から傾斜していることが好ましい。なお、突起の根元の中心15とは、断面における突起底部の幅の中点である。このとき傾斜しているとは、直線16と構造体の表面に垂直な方向17とのなす角度が5°以上であることをいう。具体的な確認方法としては、次に求め方を記す断面傾斜角度を、直線16と構造体の表面に垂直な方向17とのなす角度として、測定し、それにより判断することとする。
(断面傾斜角度の求め方)
構造体(上記の場合、フィルム)の表面に対して45°ごとの4方向の垂直な断面で構造体を切断した4つの断面について、それぞれ10個の突起を選び、それらの突起の(a)根元の中心と突起の先端の中心とを結んだ線と、(b)構造体の表面に垂直な方向とのなす角度の平均値(以降、基準角度と記すこともある)を求め、基準角度が最も大きい断面を特定する。その断面における突起の(a)根元の中心と突起の先端の中心とを結んだ線と、(b)構造体の表面に垂直な方向とのなす角度を断面傾斜角度とする。
構造体の表面が曲面である場合には突起の根元の中心15の接面に対して垂直な方向17を基準に傾斜の有無を判断することとする。本発明においては、上述した断面傾斜角度を測定する断面における突起のうち、70%以上が傾斜していることが好ましく、90%以上が傾斜していることがより好ましく、100%が傾斜していることが最も好ましい。
構造体の表面の突起が傾斜していることにより、液滴が付着した際フィルムの表面での液滴が、傾斜した突起に支持されることとなるので、液滴の構造体の表面における保持状態が不安定となり、液滴が構造体の表面を移動しやすくなる。液滴は本来濡れ難い場所から濡れ易い場所に移動するので、液滴周辺において傾いた突起が形成されていることにより、濡れに異方性や不均一性を生じさせて液滴の移動を促進させる効果が生じる。その結果、フィルムをわずかに傾けた場合、あるいは水平のままでも構造体の表面上の液滴は、移動して端部から落下することで排除され、液滴付着防止や、防汚の効果をさらに高めることが可能となる。
本発明の構造体の表面において、突起の個数は、10000μm中に10個以上、4×10個以下であると、構造体の表面にある液滴が突起の頂点で支持されやすくなり、液滴と空気との接触面積が大きくなることにより、撥液性が高まるため好ましく、1000個以上、4×10個以下であることがより好ましい。10000μm中の突起の個数が4×10個より多い場合は、液滴付着時に突起の間に十分な空間が存在しなくなり、空気との接触面積が少なくなるため、撥液効果が不十分となる場合がある。また、10個より少ない場合は、突起の間隔が大きくなるため、液滴が突起の間に入り、突起以外の平坦部と液滴が接触し、撥液性が低下する場合がある。さらに、10000μm中の突起の個数が1000個以上であれば、突起の間隔が大きくかつ、液滴が突起の間に入ることが少なくなるため、より撥液性が高まる場合がある。ここで突起の個数は、走査型電子顕微鏡を用いた表面の観察写真を取得し、その写真を二値化した画像から読み取ることができる。写真を二値化する方法は、まず画像処理フィルターを用いて、取得した表面観察写真へ平均化処理を行い、ノイズを除去した後、突起と構造体であるフィルムの表面の境界を明瞭にするため、平均化処理を行った表面観察写真へ二値化処理を行う。二値化は0〜256階調のうち、適切なしきい値で二値化し、突起部を明瞭にする。なお、二値化するしきい値は、80〜140の間で設定することが好ましい。しきい値が80より小さいと突起の領域が大きくなり、140より大きいと突起の領域が小さくなるため、突起と構造体の表面との境界を定めることができない場合がある。具体的には、二値化するしきい値としてまず80で二値化を行い、白と黒の面積率を算出する。その後、しきい値を140まで1ずつ値を変更して、それぞれのしきい値における面積率を算出し、連続する5点の両端の面積率の差が最も小さい5点の中央の点をしきい値として二値化を行う。(例えば、101〜105の面積率の差が一番小さい場合は、しきい値を103とする。)また、ここでいう二値化とは濃淡のある画像を白と黒の2階調へ変換する処理であり、あるしきい値を定めて、各画素の値がしきい値を上回っていれば白、下回っていれば黒と変換する。
本発明の構造体の表面の突起の平均直径Dは100nm以上、10μm以下であることが好ましい。ここで、平均直径Dとは、走査型電子顕微鏡を用いた表面の観察写真を取得し、その写真を二値化した画像における突起の等面積円の直径(以下、相当直径と記す)が最大となる上位10個と、最小となる下位10個の突起を選び、それら20個の相当直径の平均を取ったものである。ただし、このとき測定する突起は完全に独立した突起であり、2つ以上の突起が繋がったものは表面の観察写真の時点で除外する。また、下位10個の突起については相当直径が、50nmに満たないものは突起とは扱わないものとする。写真を二値化する方法は、上述の方法と同様の方法で二値化を行う。
相当直径の具体的な測定方法について以下に記す。走査型電子顕微鏡を用いた表面の観察写真において、突起が円と観察される場合はその直径が相当直径であり、円でない場合は等面積の円に置き換えたときの直径が相当直径である。平均直径Dが100nmより小さい場合、このような突起を均一かつ得るのに時間がかかり、工業的に利用することが極めて困難となる場合がある。10μmより大きい場合、液滴付着時に突起との間に空気の層を形成させることが難しくなり、撥液効果が得られない場合がある。
本発明の構造体の表面における任意の範囲の面積を下地面積Sとし、当該範囲において突起の底面が占める面積の合計を突起総面積Aとしたとき、突起総面積の割合(A/S)が10%以上、30%以下であることが好ましい。上記突起総面積の割合が30%より大きい場合は、液滴付着時に液滴と突起との間に十分な空間が存在しなくなり空気との接触面積が少なくなるため、撥液効果が不十分となる場合がある。また、10%より小さい場合は、突起の間隔が大きくなるため、液滴が突起の間に入り、突起以外の平坦部と液滴が接触し、撥液性が低下する場合がある。
突起総面積の割合(A/S)は、例えば次のようにして求める(上記任意の範囲として1辺が100μmの正方形の範囲を取る場合を例として説明する)。1辺が100μmの正方形の範囲を設定したとき、下地面積Sは、10000μmであり、この正方形の領域における突起総面積Aは、走査型電子顕微鏡を用いた表面の観察写真を取得し、その写真を二値化した画像から得るものとし、それらから、突起総面積の割合(A/S)を算出する。写真を二値化する方法は、上述の方法と同様の方法で行う。
また、突起が傾斜し、突起が占める面積を表面の観察写真から読み取ることが難しい場合は、液状シリコーンゴムなどでフィルムの表面の型を取り、その型の表面画像から読み取ってもよい。硬化した液状シリコーンゴムからフィルムを剥ぎ取った時、液状シリコーンゴムの表面は、突起の底面に対応する孔が多数開いた表面となる。この表面の走査型電子顕微鏡写真を取得し、孔が占める面積を突起の占める面積に置き換える。
また、前記突起の平均高さHと平均直径Dとの比(H/D)は1以上、50以下であることが好ましい。平均高さHと平均直径Dとの比(H/D)が1より小さい場合には、水滴付着時に突起との間に空気の層を形成させることが難しくなり、撥液効果が得られない場合がある。一方、50より大きい場合には、このような突起を得ることに時間がかかる場合がある。また、突起が折れたり、変形しやすくなったりするなど、耐久性が低下する場合がある。
ここで平均高さHとは、走査型電子顕微鏡を用いた断面の観察写真から上位最大高さ10個と下位最小高さ10個の突起を選び、それら20個の突起高さを平均したものである。また、高さとは構造体の表面から突起の頂部までの距離である。ここで、下位最小高さ10個を選択する際に、高さが50nm以上のものを突起とし、それ未満のものは突起としては扱わないものとする。
さらに、突起の平均高さHは500nm〜100μmであることが好ましい。平均高さHが500nmより小さい場合、液滴が下地に接触しやすく、撥液性が低下する場合がある。また、100μmより大きい場合は、突起間距離も高さに比例して広がることが多く、その場合、突起間に液体が濡れ広がり、撥液性が低下する場合がある。また、突起が折れたり、変形しやすくなったりするなど、耐久性が低下する場合がある。
また、本発明の構造体は、フィルムに限定されることはなく、表面の熱成形が可能なものであればいかなる形状でもよいが、生産性やコストの観点から、フィルムが好ましい。
さらに、上記突起を形成できる材料であればいかなるものでもよく、フッ素樹脂やシリコーン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂ポリエーテル系樹脂、ポリエステルアミド系樹脂、ポリエーテルエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、またはポリ塩化ビニル系樹脂などが好ましく用いられる。特に、表面エネルギーの低いフッ素系樹脂やシリコーン系樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂などが好ましく用いられる。構造体の材料としてはこれらの樹脂を主たる成分として含むことが好ましい。なお、主たる成分とは構造体を構成する樹脂全体を100質量%としたときに50質量%以上を占める成分をいう。なお、主たる成分は50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。
さらに、本発明に適用する材料には、重合時または重合後に各種の添加剤を加えることができる。添加配合することができる添加剤の例としては、例えば、有機微粒子、無機微粒子、分散剤、染料、蛍光増白剤、酸化防止剤、耐候剤、帯電防止剤、離型剤、増粘剤、可塑剤、pH調整剤および塩などが挙げられる。特に、離型剤として、長鎖カルボン酸、もしくは長鎖カルボン酸塩、などの低表面張力のカルボン酸やその誘導体、および、長鎖アルコールやその誘導体、変性シリコーンオイルなどの低表面張力のアルコール化合物等を重合時に少量添加することが好ましく行われる。
また、構造体は積層構成とし、突起が成形される表層のみに上記の材料を使用してもよい。表層以外の層として、表層よりも強度や耐熱性の高い材料を設定することにより、成形時における平面性を高めて、構造体の変形やしわを抑制することも可能である。
さらに、構造体は連続体であっても枚葉体であってもよい。構造体の厚みは特に制限されるものではない。
本発明の好ましい態様として、突起の根元の中心から先端の中心に引いた直線の方向(以降「突起の方向」と略記することもある)が不定である態様が挙げられる。ここで、突起の方向が不定であるとは各々の突起の方向が構造体の表面上の空間においてランダムであることをいい、より具体的には各々の突起の方向が、(i)構造体の表面に平行な面内における突起の傾斜する方向、及び、(ii)構造体の表面に垂直な方向に対して傾斜する角度、の少なくとも一方において、ランダムであることをいう。なお、前記(i)及び(ii)のそれぞれにおいて各々の突起の方向または角度を測定することは、(i)に関して各々の突起の方向が同一である場合を除いて困難であることから、突起の方向が不定であることの確認は、上記(i)(ii)を分離することなく以下のように判断することとする。すなわち、構造体の表面に対して45°ごとの4方向の垂直な面で構造体を切断し、断面を観察したとき、断面における突起の基準角度が最も大きく傾斜している断面において、突起の70%以上が基準角度に対して±20°を超えていれば、突起の方向が不定であると判断する。ここで基準角度とは、断面の観察写真から10個の突起を選び、それらが、断面の観察写真上で構造体の表面に垂直な方向に対して傾斜する角度(以降、「断面傾斜角度」と記す)を測定し、平均した角度のことをいう。これらの判断においては走査型電子顕微鏡を用いればよい。根元の中心から先端の中心に引いた直線の方向が不定であることにより、液滴周辺において、濡れに不均一性が生じて、液滴の移動を促進させることができる。その結果、フィルムをわずかに傾けた場合、あるいは水平のままでもフィルム上の液滴が排除され、液滴付着防止の効果をさらに高めることが可能となる。
本発明の別の好ましい態様として、突起の方向が一定である態様が挙げられる。ここで、突起の方向が一定であるとは各々の突起の方向が構造体の表面上の空間において略一方向であることをいい、より具体的には各々の突起の方向が、(i)構造体の表面に平行な面内における突起の傾斜する方向、及び、(ii)構造体の表面に垂直な方向に対して傾斜する角度、の両方において、同じであることをいう。図3に突起の方向が一定である本発明の構造体である樹脂フィルムの断面概略図であり、(i)構造体の表面に平行な面内における突起の傾斜する方向と平行な断面である。図3に示すとおり、各々の突起が(ii)構造体の表面に垂直な方向に対して傾斜する角度θがほぼ一定であることが断面から判断できる。このような突起の方向が一定であることの確認は、次のように行う。フィルム表面に対して45°ごとの4方向の垂直な面で切断し、断面を観察したとき、断面における突起の基準角度が最も大きく傾斜している断面において、突起の70%以上の突起が基準角度に対して±20°の範囲で揃って傾斜していると定義する。ここで基準角度とは、断面の観察写真から10個の突起を選び、それらが、断面の観察写真上で構造体の表面に垂直な方向に対して傾斜する角度(以降、「断面傾斜角度」と記す)を測定し、平均した角度のことをいう。これらの判断においては走査型電子顕微鏡を用いればよい。断面における突起の根元の中心から突起の先端の中心に引いた直線の方向が一定であることにより、液滴周辺において濡れの異方性が生じて、特定の方向に液滴の移動を促進させることができる。その結果、フィルムをわずかに特定の方向に傾けた場合、あるいは水平のままでもフィルム上の液滴が排除され、液滴付着防止の効果を高めることが可能となる。
突起は、根元の中心から先端の中心に引いた直線のうち70%以上が構造体の表面に垂直な方向に対して、25°以上、50°以下の範囲で傾斜していることが好ましい。ここで、25°以上、50°以下の範囲で傾斜しているとは、フィルムの表面に対して垂直な方向で切断し、断面を観察したとき、断面における突起のうち、70%以上の突起が25°以上、50°以下の角度で傾斜していることをいう。70%以上の突起の傾斜が25°より小さい場合は、液滴周辺の濡れの不均一性を十分に発現しない場合がある。そのため、液滴が移動しにくくなり、フィルムの表面に残存する場合がある。一方、70%以上の突起の傾斜が50°より大きい場合は、突起と液滴との接触面積が大きくなり、撥液性が損なわれる場合がある。
前記突起の高さは不定であることが好ましい。ここで、突起の高さが不定であるとは、前記突起の平均高さHを100%としたとき、高さが80%未満または120%以上となる突起の個数が断面における突起個数の70%以上であることをいう。図4は、突起の高さが不定である本発明の表面に突起を有する構造体である樹脂フィルムの断面概略図である。液滴周辺の突起の高さが不定であることにより、液滴周辺の濡れが不均一な状態となり、液滴が移動しやすくなる。その結果、フィルムの表面での液滴の残存が抑えられる。フィルムをわずかに特定の方向に傾けた場合、あるいは水平のままでもフィルム上の液滴が排除され、液滴付着防止の効果を高めることが可能となる。
本発明の表面に突起を有する構造体であるフィルムは、例えば図5、図6、図7に示すような装置を介したプロセスによって製造することが可能である。
図5、図7は、フィルムの表面に突起を有するフィルムを製造するための製造装置50、70の断面概略図を示している。また、図6は製造装置50において、フィルムを金型から剥離する動作を示した断面概略図である。
図5に示す例では、巻出ユニット52において、あらかじめフィルムを巻出ロール51から引き出し、次に、プレスユニット54において、表面に突起構造が形成され加熱された金型53を、間欠的に送られてくるフィルムに押し付けて加圧し、その後、接触状態を保持したまま冷却することにより、フィルムの表面に所定の突起を形成する。
成形部は所定の突起を形成するプレスユニット54と、加圧により金型53に貼り付いたフィルムを金型53から剥離する剥離手段55から構成される。剥離手段55は、フィルムをS字状に抱き付かせるように把持する一対の平行に配置された剥離ロール55Aと剥離補助ロール55Bからなる。間欠的に送られてきたフィルムの一面がプレスユニット54内で金型53によって熱成形され、熱成形後に、図6に示すように上記剥離手段55が上流側に向けて移動されることにより、金型53に貼り付いていたフィルムが金型53から順次剥離されるようになっている。その後、巻取ロール56に巻き取られる。
なお、図5において、57、58は加圧プレート、59、60はフィルムの金型53部分における間欠搬送を円滑に行わせるために設けられたバッファ手段を示している。
剥離ロール55Aと金型との離間距離55Hや、剥離時の金型53の温度を調整することにより、成形された突起の方向を不定にしたり、一定にしたりすることが可能となる。
また、例えば、剥離ロール55Aと金型との離間距離55Hを一定距離確保し、剥離時の金型の温度をフィルム成形面を構成する樹脂のガラス転移温度よりも低く設定した場合、傾斜方向が一定である突起が形成される。剥離時にフィルムは金型表面に垂直な方向から傾いた方向に張力が加えられ、一定方向に傾斜するように変形した突起が形成される。なお、剥離後のフィルムは十分に冷却されているため、剥離補助ロール55Bとの接触圧を受けても、傾斜状態が変化しにくい。
また、例えば、離間距離55Hを極力小さくして、剥離時の金型の温度をフィルム成形面を構成する樹脂のガラス転移温度近傍に設定した場合、傾斜方向が不定な突起が形成される。これは、剥離では、金型表面に対してほぼ垂直な方向に張力を加えてフィルムを剥離するため、フィルムの表面に対して垂直な突起が一旦形成された後、一定の圧力で剥離補助ロール55Bに押圧されることにより、十分に冷却しきれていない突起が変形して、ランダムな方向に偏向するためである。
図7に示す例では、フィルムが巻出ロール73から引き出され、加熱ロール75により、加熱された表面に突起構造が形成されたエンドレスベルト状の金型76上に供給される。
金型76の外表面には独立して離散的に配置された微細凹みが形成されて、フィルムと接触する直前に加熱ロール75によって加熱される。連続的に供給されるフィルムはニップロール77により金型76の凹み構造が加工された表面に押し付けられ、フィルムの表面に突起が形成される。
その後、フィルムは、金型76の表面と密着された状態で冷却ロール78の外表面位置まで搬送される。フィルムは、冷却ロール78によって金型76を介して熱伝導により冷却された後、剥離ロール79によって金型76から剥離され、巻取ロール81に巻き取られる。このようなプロセスにより、突起が形成されたフィルムを連続的に高い生産性をもって熱成形していくことが可能になる。
剥離ロール79と金型との離間距離79Hや、冷却ロール78の温度を調整することにより、成形された突起の方向を不定にしたり、一定にしたりすることが可能となる。
例えば、剥離ロール79と冷却ロール78との離間距離79Hを大きくして、剥離時の金型の温度をフィルム成形面を構成する樹脂のガラス転移温度よりも低く設定した場合、突起の方向が一定である構造体が形成される。
また、例えば、離間距離79Hを極力小さくして、剥離時の金型の温度をフィルム成形面を構成する樹脂のガラス転移温度近傍に設定した場合、突起の方向が不定である構造体が形成される。これは、剥離では、金型表面に対してほぼ垂直な方向に張力を加えてフィルムを剥離するため、フィルムの表面に対して垂直な突起が一旦形成された後、その後の搬送ロール80と成形面との接触時に一定の圧力で押圧され、十分に冷却しきれていない突起が変形して、ランダムな方向に偏向するためである。
表面に凹み構造を有する各金型の作製方法は、金属表面に直接切削やレーザー加工や電子線加工を施工する方法、金属表面に形成した鍍金皮膜に直接切削やレーザー加工や電子線加工を施工する方法、これらの反転した突起形状を作製した後、電気鋳造により凹み形状を作製する方法が挙げられる。また、レジストを基板の上に塗布した後、フォトリソグラフィー手法によって所定のパターンニングでレジストを形成した後、基板をエッチング処理して突起を形成し、レジスト除去後に電気鋳造でその反転パターンにより凹み構造を得る方法などが挙げられる。
また、金型表面にエッチングを施すことにより、凹み構造を表面に有した金型を作製することも可能である。金型の材料としてはシリコンウエハ、各種金属材料、ガラス、セラミック、プラスチック、炭素材料等、強度と要求される精度の加工性を有するものであればよく、具体的には、Si、SiC、SiN、多結晶Si、ガラス、Ni、Cr、Cu、Al、Fe、Ti、Cさらにはこれらを1種以上含むものでよい。また、これらを主成分としたアモルファス構造を表面に有する金型の表面に硝酸等の強酸性の液体によりエッチングすることにより作製してもよい。
本発明においては、水との接触角をさらに大きくして撥液性をより向上させようとする場合には、上記のようにして得られた突起の表面に、表面エネルギーの低い官能基、特にフッ素基を被覆することが望ましい。
このような被覆処理方法としては、突起の構造を被覆材料によって埋めてしまうことのない方法であれば特に限定されないが、例えば、ラングミュアーブロジェット法(LB法)、物理蒸着法(PVD法)、化学蒸着法(CVD法)、自己組織化法、スパッタ法、単分子を溶剤で希釈したものを塗布する方法などが挙げられる。
なお、突起を形成する平板に、上記のような材料による任意の厚さの撥液処理を施したのち、上記した方法によって突起を形成するようにすることも可能である。
本発明の構造体はその表面特性を活かして、例えば細胞培養シートやバイオチップ等のバイオデバイス、光学フィルムや異方性フィルム等の光学デバイス、撥液シート、防汚シート等の建築資材に好適に用いることができる。
[測定方法]
(突起の個数の測定)
フィルムを10mm×10mmに切り出し、走査型電子顕微鏡((株)キーエンス VE−7800)にて、倍率5000倍にて表面を反射電子像で観察した。このときの画像サイズは13.3um×13.3um、画素数は375画素×375画素であり、1画素の大きさは35nm×35nmであった。この画像へ平均化処理を行い、ノイズを除去した。その後、二値化処理を行い突起とフィルムの表面の境界を明瞭にした。
写真を二値化する方法は、次のように行った。まず画像処理フィルターを用いて、取得した表面観察写真へ平均化処理を行い、ノイズを除去した。その後、突起と構造体の表面との境界を明瞭にするため、平均化処理を行った表面観察写真へ二値化処理を行った。二値化は0〜256階調のうち、適切なしきい値で二値化し、突起部とフィルムの表面の境界を明瞭にした。今回取得した表面画像では、二値化するしきい値はまず125で行ったが、うまく二値化画像が得られなかった場合には、しきい値を80〜140の間で調整した。平均化処理を行った後に二値化した写真を図8に示す。
突起の個数測定時にはSnipping Toolを用いて突起に目印を付けながら測定を行った。この方法で得られた突起個数を10000μm中の突起個数に換算した。
(突起の平均直径Dの測定)
フィルムを10mm×10mmに切り出し、走査型電子顕微鏡((株)キーエンス VE−7800)にて、倍率10000倍にて表面を反射電子像で観察した。このときの画像サイズは12.1um×9.1umであった。なお、画素数は1280画素×960画素であり、1画素の大きさは9.4nm×9.5nmであった。この画像へ平均化処理を行い、ノイズを除去した。その後、二値化処理を行い突起とフィルムの表面の境界を明瞭にした。写真を二値化する方法は、(突起個数の測定)の際と同様に行った。平均化処理を行った後に二値化した写真を図9に示す。
観察写真から、突起の相当直径が最大となる上位10個と、最小となる下位10個の突起を選び、それら20個の相当直径の平均を取り、平均直径Dとした。なお、観察写真において、突起が円と観察される場合はその直径を相当直径とし、円でない場合は等面積の円に置き換えたときの直径を相当直径とした。
(突起の平均高さHの測定)
フィルムをフィルムの表面に対して垂直な方向で切断し、その断面を走査型電子顕微鏡((株)キーエンス VE−7800)を用いて倍率5000倍にて観察した。このときの画像サイズは24.3um×18.2umであった。なお、画素数は1280画素×960画素であり、1画素の大きさは19.0nm×19.0nmであった。観察写真から、上位最大高さ10個と下位最小高さ10個の突起を選び、それら20個の突起高さを平均したものを平均高さHとした。また、高さとはフィルムの表面から突起の頂部までの距離である。
(突起の断面傾斜角度の測定)
フィルムをフィルムの表面に対して45°ごとの4方向の垂直な面で切断し、それぞれについてその断面を走査型電子顕微鏡((株)キーエンス VE−7800)を用いて倍率5000倍にて観察した。観察対象範囲は24.3um×18.2um、画素数は1280画素×960画素であり、1画素の大きさは19.0nm×19.0nmであった。4枚の観察写真について、それぞれ10個の突起を選び、それらの突起の(a)根元の中心と突起の先端の中心とを結んだ線と、(b)構造体の表面に垂直な方向とのなす角度を測定すると共に、平均値を計算し基準角度とした。この様にして得た断面における突起の基準角度が最も大きく傾斜している断面を評価対象とし、その断面における10個の突起の(a)根元の中心と突起の先端の中心とを結んだ線と、(b)構造体の表面に垂直な方向とのなす角度の個別値を断面傾斜角度として、突起の状況(傾斜の有無、突起の方向)の判定を行った。なお、各実施例、比較例において示される断面の写真は、突起の基準角度が最も大きく傾斜している断面の写真である。
(実施例1)
(1)フィルム
ポリプロピレンを主体としたポリマー(融点が144℃)を含む厚み100μmのフィルムを用いた。
(2)金型
ステンレス板の表面に、Niを主体とした材料を厚さ100μm程度被覆した。その後、金型表面に対し、レーザー加工で直径が300nmから800nm程度の凹み構造が全面に形成された金型を作製した。凹みが形成された領域は表面に対して、20%であった。
(3)成形装置および条件
装置は図5に示すような装置を適用した。プレスユニットは油圧ポンプで加圧される機構で、内部に加圧プレートが上下に2枚取り付けられ、それぞれ、加熱装置、冷却装置に連結されている。金型は下側の加圧プレートの上面に設置される。また、金型に貼りついたフィルムを剥離するための剥離手段がプレスユニット内に設置されている。
成形時の金型温度は150℃とし、加圧力としては全面で5MPaの圧力がかかるようにした。加圧時間としては30秒であった。また、剥離時の金型温度は110℃であった。
剥離ロールとフィルムとの離間距離は0.1mmであった。剥離したフィルムを下流側の巻き取り装置側に送り出し、巻き取った。
(4)成形結果
成形したフィルムの突起形成面の走査型電子顕微鏡((株)キーエンス VE−7800)による写真を図10に示す。本実施例では表面に平均直径Dが300nm、平均高さHが1.0μm、突起の平均高さHと平均直径Dとの比(H/D)が3.3の突起が全面に形成された。このとき、10000μmに形成されている突起の個数は21595個であった。突起の傾斜する方向は不定であった。なお、フィルムをフィルムの表面に対して垂直な方向で切断したとき、断面における突起のうち、70%以上がフィルムの表面に対して垂直な方向に対して5°以上傾斜していた。また、図11は、本発明の表面に突起を有する構造体である樹脂フィルムの断面を走査型電子顕微鏡で撮影した写真であり、突起の方向は、不定であった。
(5)撥液性・液滴移動性効果
撥液性物品の表面に1.41μLの水を滴下し、接触角計(協和界面科学社製、CA−D型)を用いて、水滴の接触角を測定した。水滴を滴下すると、水滴はフィルムの表面を転がり、一箇所に留めることができないため、接触角の測定は不可能であった。
(実施例2)
(1)フィルム
ポリプロピレンを主体としたポリマー(融点が144℃)を含む厚み100μmのフィルムを用いた。
(2)金型
ステンレス板の表面に、Niを主体とした材料を厚さ100μm程度被覆した。その後、金型表面に対し、レーザー加工で直径が300nmから1.0μmの凹み構造が全面に形成された金型を作製した。凹みが形成された領域は表面に対して、21%であった。
(3)成形装置および条件
装置は図5に示すような装置を適用した。プレスユニットは油圧ポンプで加圧される機構で、内部に加圧プレートが上下に2枚取り付けられ、それぞれ、加熱装置、冷却装置に連結されている。金型は下側の加圧プレートの上面に設置される。また、金型に貼り付いたフィルムを剥離するための剥離手段がプレスユニット内に設置されている。成形時の金型温度は150℃とし、加圧力としては全面で5MPaの圧力がかかるようにした。加圧時間としては30秒であった。また、剥離時の金型温度は80℃であった。剥離ロールとフィルムとの離間距離は0.3mmであった。剥離したフィルムを下流側の巻き取り装置側に送り出し、巻き取った。
(4)成形結果
成形したフィルムの突起形成面の走査型電子顕微鏡((株)キーエンス VE−780))よる写真を図12に示す。表面に平均直径Dが350nm、平均高さHが1.2μm、突起の平均高さHと平均直径Dとの比(H/D)が3.4の突起が全面に形成された。このとき、10000μmに形成されている突起の個数は14345個であった。また、フィルムの表面に対して垂直な方向でフィルムを切断した断面における突起の傾斜角度の範囲は、断面における突起の70%以上がフィルムの表面に対して垂直な方向に対して、20°〜45°の範囲であった。図13は、本発明の表面に突起を有する構造体である樹脂フィルムの断面を走査型電子顕微鏡で撮影した写真であり、突起の方向は、一定であった。
(5)撥液性・液滴移動性効果
撥液性物品の表面に1.41μLの水を滴下し、接触角計(協和界面科学社製、CA−D型)を用いて、水滴の接触角を測定した。水滴を滴下すると、水滴はフィルムの表面を転がり、一箇所に留めることができないため、接触角の測定は不可能であった。この時、水滴の転がる方向に優先性があり、同じ方向に転がっていた。
(実施例3)
(1)フィルム
ポリプロピレンを主体としたポリマー(融点が144℃)を含む厚み100μmのフィルムを用いた。
(2)金型
ステンレス板の表面に、Niを主体とした材料を厚さ100μm程度被覆した。その後、金型表面に対し、レーザー加工で直径が350nmから500nmの凹み構造が全面に形成された金型を作製した。凹みが形成された領域は表面に対して、6%であった。
(3)成形装置および条件
装置は図5に示すような装置を適用した。プレスユニットは油圧ポンプで加圧される機構で、内部に加圧プレートが上下に2枚取り付けられ、それぞれ、加熱装置、冷却装置に連結されている。金型は下側の加圧プレートの上面に設置される。また、金型に貼りついたフィルムを剥離するための剥離手段がプレスユニット内に設置されている。成形時の金型温度は150℃とし、加圧力としては全面で7MPaの圧力がかかるようにした。加圧時間としては30秒であった。また、剥離時の金型温度は80℃であった。剥離ロールとフィルムとの離間距離は0.3mmであった。剥離したフィルムを下流側の巻き取り装置側に送り出し、巻き取った。
(4)成形結果
成形したフィルムの突起形成面の走査型電子顕微鏡((株)キーエンス VE−7800)による写真を図14に示す。表面には平均直径Dが410nm、平均高さHが700nm、突起の平均高さHと平均直径Dとの比(H/D)が1.7の突起が全面に形成された。このとき、10000μmに形成されている突起の個数は3200個であった。また、フィルムの表面に対して垂直な方向でフィルムを切断した断面における突起の傾斜角度の範囲は、断面における突起の70%以上がフィルムの表面に対して垂直な方向に対して、20°〜45°の範囲であった。図15は、本発明の表面に突起を有する構造体である樹脂フィルムの断面を走査型電子顕微鏡で撮影した写真であり、突起の方向は一定であった。
(5)撥液性・液滴移動性効果
撥液性物品の表面に1.41μLの水を滴下し、接触角計(協和界面科学社製、CA−D型)を用いて、水滴の接触角を測定した。水滴を滴下すると、水滴はフィルムの表面を転がり、一箇所に留めることができないため、接触角の測定は不可能であった。この時、水滴の転がる方向に優先性があり、同じ方向に転がっていた。
(比較例1)
(1)フィルム
ポリプロピレンを主体としたポリマー(融点が144℃)を含む厚み100μmのフィルムを用いた。
(2)金型
ステンレス板の表面に、Niを主体とした材料を厚さ100μm程度被覆した。その後、金型表面に対し、レーザー加工で直径が1.0μmから4.0μmの凹み構造が全面に形成された金型を作製した。凹みが形成された領域は表面に対して、35%であった。
(3)成形装置および条件
装置は図5に示すような装置を適用した。プレスユニットは油圧ポンプで加圧される機構で、内部に加圧プレートが上下に2枚取り付けられ、それぞれ、加熱装置、冷却装置に連結されている。金型は下側の加圧プレートの上面に設置される。また、金型に貼りついたフィルムを剥離するための剥離手段がプレスユニット内に設置されている。
成形時の金型温度は150℃とし、加圧力としては全面で5MPaの圧力がかかるようにした。加圧時間としては30秒であった。また、剥離時の金型温度は110℃であった。
剥離ロールとフィルムとの離間距離は0.1mmであった。剥離したフィルムを下流側の巻き取り装置側に送り出し、巻き取った。
(4)成形結果
成形したフィルムの突起形成面の走査型電子顕微鏡((株)キーエンス VE−7800)による写真を図16に示す。表面に平均直径が3.0μm、平均高さが2.5μm、突起の平均高さHと平均直径Dとの比(H/D)が0.8の突起が全面に形成された。このとき、10000μmに形成されている突起の個数は720個であった。また、突起の傾斜は見られなかった。図17は、表面に突起を有する構造体である樹脂フィルムの断面を走査型電子顕微鏡で撮影した写真である。
(5)撥液性・液滴移動性効果
撥液性物品の表面に1.41μLの水を滴下し、接触角計(協和界面科学社製、CA−D型)を用いて、水滴の接触角を測定した。この時の接触角は105°であり、成形前のフィルムと比較すると、10°接触角が高くなっていた。なお、成形前の接触角は95°であった。また、この時は実施例1または2のように水滴が転がる挙動は見られなかった。
(比較例2)
(1)フィルム
ポリプロピレンを主体としたポリマー(融点が144℃)を含む厚み100μmのフィルムを用いた。
(2)金型
ステンレス板の表面に、Niを主体とした材料を厚さ100μm程度被覆した。その後、金型表面に対し、レーザー加工で直径が400nmから700nmの凹み構造が全面に形成された金型を作製した。凹みが形成された領域は表面に対して、10.7%であった。
(3)成形装置および条件
装置は図5に示すような装置を適用した。プレスユニットは油圧ポンプで加圧される機構で、内部に加圧プレートが上下に2枚取り付けられ、それぞれ、加熱装置、冷却装置に連結されている。金型は下側の加圧プレートの上面に設置される。また、金型に貼りついたフィルムを剥離するための剥離手段がプレスユニット内に設置されている。成形時の金型温度は150℃とし、加圧力としては全面で10MPaの圧力がかかるようにした。加圧時間としては30秒であった。また、剥離時の金型温度は80℃であった。剥離ロールとフィルムとの離間距離は0.3mmであった。剥離したフィルムを下流側の巻き取り装置側に送り出し、巻き取った。
(4)成形結果
成形したフィルムの突起形成面の走査型電子顕微鏡((株)キーエンス VE−780))よる写真を図18に示す。表面に平均直径Dが550nm、平均高さHが500nm、突起の平均高さHと平均直径Dとの比(H/D)が0.91の突起が全面に形成された。このとき、10000μmに形成されている突起の個数は4500個であり、下地面積に対する突起の総面積率は7.8%であった。また、フィルムの表面に対して垂直な方向でフィルムを切断した断面における突起の傾斜角度の範囲は、断面における突起の70%以上がフィルムの表面に対して垂直な方向に対して、20°〜45°の範囲であった。図19は、本発明の表面に突起を有する構造体である樹脂フィルムの断面を走査型電子顕微鏡で撮影した写真であり、突起の方向は一定であった。
(5)撥液性・液滴移動性効果
撥液性物品の表面に1.41μLの水を滴下し、接触角計(協和界面科学社製、CA−D型)を用いて、水滴の接触角を測定した。この時の接触角は131°であり、成形前のフィルムと比較すると、36°接触角が高くなっていた。なお、成形前の接触角は95°であった。また、この時は実施例1または2のように水滴が転がる挙動は見られなかった。
(比較例3)
(1)フィルム
ポリプロピレンを主体としたポリマー(融点が144℃)を含む厚み100μmのフィルムを用いた。
(2)金型
ステンレス板の表面に、Niを主体とした材料を厚さ100μm程度被覆した。その後、金型表面に対し、レーザー加工で直径が300nmから500nmの凹み構造が全面に形成された金型を作製した。凹みが形成された領域は表面に対して、15%であった。
(3)成形装置および条件
装置は図5に示すような装置を適用した。プレスユニットは油圧ポンプで加圧される機構で、内部に加圧プレートが上下に2枚取り付けられ、それぞれ、加熱装置、冷却装置に連結されている。金型は下側の加圧プレートの上面に設置される。また、金型に貼りついたフィルムを剥離するための剥離手段がプレスユニット内に設置されている。
成形時の金型温度は150℃とし、加圧力としては全面で5MPaの圧力がかかるようにした。加圧時間としては30秒であった。また、剥離時の金型温度は70℃であった。
剥離ロールとフィルムとの離間距離は0.1mmであった。剥離したフィルムを下流側の巻き取り装置側に送り出し、巻き取った。
(4)成形結果
成形したフィルムの突起形成面の走査型電子顕微鏡((株)キーエンス VE−7800)による写真を図20に示す。表面に平均直径が350nm、平均高さが1.2μm、突起の平均高さHと平均直径Dとの比(H/D)が3.3の突起が全面に形成された。このとき、10000μmに形成されている突起の個数は14900個であった。また、突起の傾斜は見られなかった。図21は、表面に突起を有する構造体である樹脂フィルムの断面を走査型電子顕微鏡で撮影した写真である。
(5)撥液性・液滴移動性効果
撥液性物品の表面に1.41μLの水を滴下し、接触角計(協和界面科学社製、CA−D型)を用いて、水滴の接触角を測定した。この時の接触角は158°であり、成形前のフィルムと比較すると、63°接触角が高くなっていた。なお、成形前の接触角は95°であった。また、この時は実施例1または2のように水滴が転がる挙動は見られなかったが、フィルムを10°傾斜させた場合、水滴は傾斜させた方向へ転がった。
本発明の表面に突起を有する構造体は、マイクロ流路、細胞培養シート、包装材、防汚または防水シート、記録材料、スクリーン、セパレータ、イオン交換膜、電池隔膜材料、ディスプレイ、光学材料等の表面で撥液性を要する製品や部材に好適に使用される。
11:構造体
12:フィルムの表面
13:突起
14:突起の先端の中心
15:突起の根元の中心
16:突起の根元の中心15と突起の先端の中心14を結んだ直線
17:フィルムの表面12に垂直な方向
50:製造装置
51:巻出ロール
52:巻出ユニット
53:金型
54:プレスユニット
55:剥離手段
55A:剥離ロール
55B:剥離補助ロール
55H:剥離ロール55Aと金型との離間距離
56:巻取ロール
57、58:加圧プレート
59、60:バッファ手段
61:巻取ユニット
70:製造装置
71:突起形成面73:巻出ロール
74:ラミネート装置
75:加熱ロール
76:金型
77:ニップロール
78:冷却ロール
79:剥離ロール
79H:剥離ロール79と金型との離間距離
80:搬送ロール
81:巻取ロール

Claims (4)

  1. 表面に突起を有する構造体であって、
    (1)前記突起のうち70%以上が、根元の中心から先端の中心に引いた直線が、構造体の表面に垂直な方向に対して、25°以上、50°以下の角度をなして傾斜した突起であり、
    (2)前記構造体の表面における前記突起の個数は、10000μm中に10個以上、4×10個以下であり、
    (3)前記突起の平均直径Dが100nm以上、10μm以下であり、
    (4)前記突起の平均高さHと平均直径Dとの比(H/D)が1以上、50以下である構造体。
  2. 前記突起の根元の中心から先端の中心に引いた直線の方向が不定である請求項1に記載の構造体。
  3. 前記突起の根元の中心から先端の中心に引いた直線の方向が一定である請求項1に記載の構造体。
  4. 前記突起の高さが不定である請求項1〜のいずれかに記載の構造体。
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