JP6492931B2 - 出力電圧測定システム - Google Patents

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Description

本発明は、オートゼロアンプと、該オートゼロアンプの出力電圧を測定する電圧測定部と、これらに接続した制御回路部とを備える出力電圧測定システムに関する。
従来から、オートゼロアンプと、該オートゼロアンプの出力電圧を測定する電圧測定部と、これらに接続した制御回路部とを備える出力電圧測定システムが知られている(下記特許文献1参照)。上記オートゼロアンプは、例えばセンサに接続している。上記出力電圧測定システムは、上記オートゼロアンプを使って、センサ等の出力を正確に測定するために用いられる。
オートゼロアンプは、メインオペアンプと、該メインオペアンプに接続したオフセット調整回路とを備える。オートゼロアンプは、上記オフセット調整回路を動作させると、メインオペアンプから、該メインオペアンプの入力オフセット電圧を除去した出力電圧が発生するよう構成されている。これにより、メインオペアンプの入力オフセット電圧を含まない、正確な出力電圧の値を、上記電圧測定部によって測定できるようにしてある。
オフセット調整回路は、後述するサブオペアンプと、スイッチと、コンデンサと、これらを接続する配線とを備える。オフセット調整回路を動作させる際には、上記スイッチをオンオフさせる。
特開2013−236173号公報
しかしながら、上記出力電圧測定システムは、メインオペアンプの出力電圧を、充分正確に測定できない可能性があった。すなわち、オフセット調整回路内の配線等には、インダクタンスや浮遊容量が寄生している。そのため、オフセット調整回路内の上記スイッチをオンオフ動作させると、インダクタンスや浮遊容量が原因となってノイズが発生し、このノイズが、メインオペアンプの出力電圧に混入してしまうことがある。したがって、メインオペアンプの出力電圧を充分正確に測定できない可能性がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、メインオペアンプの出力電圧をより正確に測定できる出力電圧測定システムを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、メインオペアンプと、該メインオペアンプに接続したオフセット調整回路とを有し、該オフセット調整回路が動作したときに、上記メインオペアンプから、該メインオペアンプの入力オフセット電圧を除去した出力電圧が発生するよう構成されたオートゼロアンプと、
上記出力電圧を測定する電圧測定部と、
上記オートゼロアンプ及び上記電圧測定部に接続した制御回路部とを備え、
該制御回路部は、上記オフセット調整回路を動作させるオートゼロモードと、上記オフセット調整回路を動作させない非オートゼロモードとを切り替え制御し、
上記制御回路部は、上記オートゼロモードから上記非オートゼロモードに切り替える前後で、上記出力電圧をそれぞれ測定し、上記非オートゼロモードにおける上記出力電圧の測定値から上記オートゼロモードにおける上記出力電圧の測定値を減算することにより、上記入力オフセット電圧を算出し、その後、上記非オートゼロモードにおいて、上記出力電圧の測定を行い、上記入力オフセット電圧の算出値を用いて、上記出力電圧の測定値を補正するよう構成されていることを特徴とする出力電圧測定システムにある。
上記制御回路部は、オートゼロモードから非オートゼロモードに切り替える前後で、出力電圧をそれぞれ測定するよう構成されている。そして、非オートゼロモードにおける出力電圧の測定値から、オートゼロモードにおける出力電圧の測定値を減算することにより、入力オフセット電圧を算出し、その後、非オートゼロモードにおいて、出力電圧の測定を行い、入力オフセット電圧の算出値を用いて、上記出力電圧の測定値を補正するよう構成されている。
そのため、メインオペアンプの出力電圧を、より正確に測定することができる。すなわち、非オートゼロモードにおける出力電圧には入力オフセット電圧が含まれ、オートゼロモードにおける出力電圧には入力オフセット電圧が含まれていない。したがって、非オートゼロモードにおける出力電圧から、オートゼロモードにおける出力電圧を減算することにより、入力オフセット電圧の値を算出することができる。そして、非オートゼロモードにおいて、出力電圧を測定し、その測定値から入力オフセット電圧の算出値を減算することにより、入力オフセット電圧の影響を受けない、出力電圧の値を得ることができる。
また、非オートゼロモードでは、オフセット調整回路が動作していないため、ノイズが発生しない。そのため、得られた出力電圧の値は、ノイズの影響も受けない。
このように、上記構成を採用することにより、入力オフセット電圧とノイズとのいずれの影響も受けない、正確な、メインオペアンプの出力電圧の値を得ることができる。
以上のごとく、本発明によれば、メインオペアンプの出力電圧をより正確に測定できる出力電圧測定システムを提供することができる。
実施例1における、オートゼロモードの第1状態での、出力電圧測定システムの回路図。 実施例1における、オートゼロモードの第2状態での、出力電圧測定システムの回路図。 実施例1における、非オートゼロモードでの、出力電圧測定システムの回路図。 実施例1における、出力電圧測定システムのフローチャート。 実施例1における、オートゼロモードと非オートゼロモードとのタイミング図。 実施例2にける、オートゼロモードと非オートゼロモードとのタイミング図。 実施例3における、起動前オートゼロモードの第1状態での、出力電圧測定システムの回路図。 実施例3における、起動前オートゼロモードの第2状態での、出力電圧測定システムの回路図。 実施例3における、補助回路部5の回路図。 実施例3における、回路電源と、第1出力端子と、第2出力端子と、制御回路部とのタイミング図。 実施例3における、出力電圧測定システムのフローチャート。
上記メインオペアンプは、センサの出力電流を電圧に変換するための、電流電圧変換回路に用いることができる。センサは、例えば、車載用のガスセンサやPMセンサとすることができる。
(実施例1)
上記出力電圧測定システムに係る実施例について、図1〜図5を用いて説明する。図1に示すごとく、本例の出力電圧測定システムは、オートゼロアンプ2と、電圧測定部3と、制御回路部4とを備える。
オートゼロアンプ2は、メインオペアンプ21と、該メインオペアンプ21に接続したオフセット調整回路22とを有する。オートゼロアンプ2は、オフセット調整回路22が動作したときに、メインオペアンプ21から、該メインオペアンプ21の入力オフセット電圧ΔVmを除去した出力電圧Voが発生するよう構成されている。
電圧測定部3は、メインオペアンプ21の出力電圧Voを測定する。制御回路部4は、オートゼロアンプ2及び電圧測定部3に接続している。
制御回路部4は、オフセット調整回路22を動作させるオートゼロモード(図1、図2参照)と、オフセット調整回路22を動作させない非オートゼロモード(図3参照)とを切り替え制御する。
制御回路部4は、オートゼロモードから非オートゼロモードに切り替える前後で、出力電圧Voをそれぞれ測定する。そして、非オートゼロモードにおける出力電圧Voの測定値から、オートゼロモードにおける出力電圧Voの測定値を減算することにより、入力オフセット電圧ΔVmを算出する。制御回路部4は、その後、非オートゼロモードにおいて、出力電圧Voの測定を行い、入力オフセット電圧ΔVmの算出値を用いて、出力電圧Voの測定値を補正するよう構成されている。
図1に示すごとく、本例のメインオペアンプ21は、センサ5の出力電流Iを電圧に変換するための、電流電圧変換回路200に用いられる。センサ5は、例えば、車載用のガスセンサやPMセンサである。
オフセット調整回路22は、サブオペアンプ23と、2個のスイッチ24(24a,24b)と、メインコンデンサ26及びサブコンデンサ27と、これらを接続する配線28とを備える。サブオペアンプ23の反転入力端子231は、メインオペアンプ21の反転入力端子211に接続している。また、サブオペアンプ23の非反転入力端子232は、第1スイッチ24aに接続している。
サブオペアンプ23の出力端子233は、第2スイッチ24bに接続している。また、サブオペアンプ23のオフセット調整端子234は、サブコンデンサ27に接続している。メインオペアンプ21のオフセット調整端子214は、メインコンデンサ26に接続している。
オフセット調整回路22を動作する際には、図1に示す第1状態と、図2に示す第2状態とを交互に行う。第1状態では、図1に示すごとく、2個のスイッチをそれぞれA側に接続する。これにより、サブオペアンプ23の反転入力端子231と非反転入力端子232と互いに接続すると共に、出力端子233をサブコンデンサ27に接続する。
このように、反転入力端子231と非反転入力端子232とを互いに接続すると、出力端子233から、サブオペアンプ23の入力オフセット電圧ΔVsが出力される。このとき、サブコンデンサ27に電荷Qsが蓄えられ、サブコンデンサ27の電圧は、入力オフセット電圧ΔVsに保持される。この入力オフセット電圧ΔVsが、サブオペアンプ23のオフセット調整端子234に加わる。
次に、図2に示すごとく、2個のスイッチをそれぞれB側に切り替える。このようにすると、2個のオペアンプ21,23の反転入力端子211,231が互いに接続されると共に、非反転入力端子212,232が互いに接続される。また、サブオペアンプ23の出力端子233が、メインコンデンサ26に接続する。
第2スイッチ24bを切り替えた後も、サブコンデンサ27には電荷Qsが残っているため、サブオペアンプ23のオフセット調整端子234には、サブコンデンサ27の電圧、すなわちオフセット電圧ΔVsが加わる。そのため、サブオペアンプ23の出力電圧から、サブオペアンプ23のオフセット電圧ΔVsが除去される。また、この状態では、メインオペアンプ21の入力オフセット電圧ΔVmが、サブオペアンプ23の入力端子231,232間に加わる。そのため、サブオペアンプ23の出力端子233からは、メインオペアンプ21の入力オフセット電圧ΔVmが出力される。
この入力オフセット電圧ΔVmは、メインコンデンサ26に加わる。そのため、メインコンデンサ26に電荷Qmが蓄えられ、メインコンデンサ26の電圧は、入力オフセット電圧ΔVmと等しくなる。また、入力オフセット電圧ΔVmが、メインコンデンサ21のオフセット調整端子214に加わるため、メインコンデンサ21の出力電圧Voから、入力オフセット電圧ΔVmが除去される。
その後、図1に示すごとく、スイッチ24a,24bを再び切り替え、第1状態に戻す。第2スイッチ24bを切り替えても、メインコンデンサ26には暫く電荷Qmが蓄えられている。そのため、第1状態においても、メインコンデンサ21の出力電圧Voから、入力オフセット電圧ΔVmが除去される。この状態で、上述したように、サブオペアンプ23の入力オフセット電圧ΔVsをサブコンデンサ27に保持させる。
以上説明したように、オートゼロアンプ2は、2個のスイッチ24a,24bをオンオフ動作させることにより、メインオペアンプ21のオフセット調整端子214に、常に入力オフセット電圧ΔVmが加わるように構成されている。これにより、メインオペアンプ21の出力電圧Voから入力オフセット電圧ΔVmを除去している。入力オフセット電圧ΔVmは、温度等の影響を受けて変化するが、上記オートゼロアンプ2は、温度等によって入力オフセット電圧ΔVmが変化しても、その変化後の値を常に、出力電圧Voから除去することができる。
一方、オフセット調整回路22は、上述したように、配線28を備える。この配線28にインダクタンスや浮遊容量が寄生しているため、スイッチ24a,24bをオンオフ動作させると、上記インダクタンスや浮遊容量が原因となってノイズが発生する。このノイズがメインオペアンプ21の出力電圧Voに混入する可能性がある。
そのため本例では、オフセット調整回路22を動作させた後、オフセット調整回路22の動作を停止させ、ノイズが発生しない状態で、入力オフセット電圧ΔVmを除去した出力電圧Vo’を算出するようにしている。この算出を行うには、まず、オートゼロモードから非オートゼロモードに切り替える。非オートゼロモードでは、図3に示すごとく、2個のスイッチを両方ともA側に接続し、暫く待機する。
このようにすると、メインコンデンサ26の電荷が消滅する。そのため、メインオペアンプ21のオフセット調整端子214に入力オフセット電圧ΔVmが加わらなくなる。したがって、メインオペアンプ21の出力電圧Voに入力オフセット電圧ΔVmが含まれることになる。つまり、オートゼロモードでは、出力電圧Voに入力オフセット電圧ΔVmが含まれておらず、非オートゼロモードでは、出力電圧Voに入力オフセット電圧ΔVmが含まれている。そのため、非オートゼロモードにおける出力電圧Voから、オートゼロモードにおける出力電圧Voを減算することにより、入力オフセット電圧ΔVmを算出することができる。このように入力オフセット電圧ΔVmを算出すれば、この後は、出力電圧Voを測定し、制御回路部4において、測定した出力電圧Voから入力オフセット電圧ΔVmを減算することにより、入力オフセット電圧ΔVmを含まない出力電圧Vo’の値を得ることができる。なお、入力オフセット電圧ΔVmは温度等により変化するため、定期的に算出する必要がある。
図5に示すごとく、本例では、オートゼロモードを短時間行った後、非オートゼロモードを長時間行っている。つまり、ノイズが発生するオートゼロモードよりも、ノイズが発生せず、正確な出力電圧Vo’を測定できる非オートゼロモードの方が、長時間行われるようにしている。オートゼロモードと非オートゼロモードとを合わせた合計の時間は、例えば、数100ms〜数s程度にすることができる。また、オートゼロモードは、例えば、数100μs〜数ms程度にすることができる。
次に、メインオペアンプ21の出力電圧Vo’を用いて、センサ5の出力電流Iを測定する方法について説明する。上述したように、本例では、メインオペアンプ21を用いて、電流電圧変換回路200を形成している。図1に示すごとく、電流電圧変換回路200は、メインオペアンプ21と、抵抗201とからなる。メインオペアンプ21の反転入力端子211は、センサ5に接続している。また、メインオペアンプ21の非反転入力端子22は、定電圧源10に接続している。反転入力端子211と出力端子213との間に、上記抵抗201が接続している。
非反転入力端子212は、上述したように定電圧源10に接続しているため、非反転入力端子212の電圧(以下、非反転入力端子Vrとも記す)は、定電圧源10の電圧Vrと等しい。また、オペアンプの特性であるバーチャルショートにより、反転入力端子211の電圧(以下、反転入力端子電圧Vr’とも記す)は、非反転入力端子電圧Vrと略等しくなる。反転入力端子211と非反転入力端子212との間には、入力オフセット電圧ΔVmが発生している。したがって、反転入力端子電圧Vr’と非反転入力端子電圧Vrとの間には、以下の関係がある。
Vr’=Vr+ΔVm
センサ5の出力電流Iは、メインオペアンプ21の反転入力端子211には流れ込まず、抵抗201を流れる。そのため、抵抗201においてRIだけ電圧が降下する。したがって、メインオペアンプ21の出力電圧Voは、以下の式により表すことができる。
Vo=Vr’−RI
この式を変形すると、出力電流Iは、下記式(1)によって表されることが分かる。
I=(Vr’−Vo)/R
=(Vr+ΔVm−Vo)/R ・・・(1)
=(Vr−(Vo−ΔVm))/R
=(Vr−Vo’)/R ・・・(2)
オートゼロモードでは、上記式(1)の入力オフセット電圧ΔVmは0Vとみなすことができる。しかしながら、オートゼロモードでは、オフセット調整回路22からノイズが発生し、このノイズが出力電圧Voに混入するおそれがある。特に、センサ5の出力電Iを測定するための電流電圧変換回路200では、僅かなノイズの影響も無視できない。そのため本例では、上述したように、非オートゼロモードにし、ノイズが発生しない状態で、正確な出力電圧Vo’(=Vo−ΔVm)を算出している。そして、この出力電圧Vo’を上記式(2)に代入することにより、センサ5の出力電流Iを算出している。
次に、制御回路部4の構造について説明する。図1に示すごとく、本例の電圧測定システム1は、マイコン40を備える。このマイコン40内のCPU41、ROM42、RAM43によって、制御回路部4が構成されている。また、マイコン40には、A/Dコンバータ39が形成されている。このA/Dコンバータ39が、本例の電圧測定部3になっている。ROM42にはプログラムが記憶されており、CPU41がこのプログラムを読み出して実行する。これにより、スイッチ24a,24bのオンオフ制御を行ったり、入力オフセット電圧ΔVmを算出したりする等の動作を行うよう構成されている。また、RAM43は、入力オフセット電圧ΔVmの算出値等を一時的に記憶するために用いられる。
次に、制御回路部4の動作について説明する。制御回路部4は図4に示すごとく、まず、ステップS1を行う。ここでは、オートゼロアンプ2をオートゼロモードにし、出力電圧Voを測定する(図1、図2参照)。そして、この出力電圧Voの値を記憶する。その後、ステップS2に移り、非オートゼロモードに切り替える(図3参照)。
次いで、ステップS3に移り、所定時間経過したか否かを判断する。所定時間経過すると、メインコンデンサ26に蓄えられていた電荷Qmが消滅し、オフセット調整端子214に入力オフセット電圧ΔVmが加わらなくなる。そのため、メインオペアンプ21の出力電圧Voに入力オフセット電圧ΔVmが含まれることになる。
ステップS3においてYes、すなわち所定時間経過したと判断した場合は、ステップS4に移る。ここでは、非オートゼロモードにした状態で、メインオペアンプの出力電圧Voを測定する。その後、ステップS5に移る。ここでは、下記式を用いて入力オフセット電圧ΔVmを算出し、記憶する。
ΔVm=Vo−Vo
その後、ステップS6に移る。ここでは、電圧測定部3を用いて、出力電圧Voを測定する。そして、下記式を用いて、出力電圧Voを補正する。
Vo’=Vo−ΔVm
次いで、ステップS7に移る。ここでは、上記式(2)を用いて、センサ5の出力電流Iを算出する。その後、ステップS8に移り、所定時間経過したか否かを判断する。ここでNoと判断された場合は、ステップS6に戻る。また、ステップS8でYesと判断された場合は、ステップS1に戻る。
本例の作用効果について説明する。本例では、図4に示すごとく、オートゼロモードから非オートゼロモードに切り替える前後で、出力電圧Voをそれぞれ測定する(ステップS1,S4)。そして、非オートゼロモードにおける出力電圧Voの測定値から、オートゼロモードにおける出力電圧Voの測定値を減算することにより、入力オフセット電圧ΔVmを算出し、その後、非オートゼロモードにおいて、出力電圧Voの測定を行い、入力オフセット電圧ΔVmの算出値を用いて、出力電圧Voの測定値を補正している(ステップS5,S6)。
そのため、メインオペアンプの出力電圧を、より正確に測定することができる。すなわち、上述のようにすれば、出力電圧Voの測定値から入力オフセット電圧ΔVmを減算しているため、入力オフセット電圧ΔVmの影響を受けない出力電圧Vo’の値を得ることができる。また、非オートゼロモードでは、オフセット調整回路2が動作していないため、ノイズが発生しない。そのため、得られた出力電圧Vo’の値は、ノイズの影響も受けない。
このように、本例の構成を採用することにより、入力オフセット電圧ΔVmとノイズとのいずれの影響も受けない、正確な、出力電圧Vo’の値を得ることができる。
また、本例のメインオペアンプ21は、センサ5に接続している。センサ5は、車載用のガスセンサ又はPMセンサである。メインオペアンプ21により、上記ガスセンサ又はPMセンサの出力電流Iを電圧に変換する電流電圧変換回路200が構成されている。
この場合には、本例の効果を特に得やすい。つまり、車載用のガスセンサ又はPMセンサは、出力電流が微少である。そのため、これらのセンサの出力電流を正確に測定するためには、この出力電流を電圧に変換した値(出力電圧Vo)を、正確に測定する必要がある。例えば、センサ5としてNOxセンサを用いる場合、NOx濃度が代表的な値である100ppmのとき、出力電流Iは約300nAである。抵抗201(図1参照)を50kΩにすると、メインオペアンプ21の出力電圧Voは約15mVになる。そのため、出力電圧Voに1mVの測定誤差(6.7ppmに相当)が含まれることも許容できない。しかしながら、本例の構成を採用すれば、出力電圧Voが入力オフセット電圧ΔVmやノイズの影響を受けにくくなるため、出力電圧Voを正確に測定できる。例えば、出力電圧Voに含まれる誤差を1mV以上、低減できる。したがって、出力電流Iを正確に測定でき、NOxの検出精度を高めることができる。
また、本例では、図5に示すごとく、非オートゼロモードの方が、オートゼロモードよりも長時間行われる。
そのため、正確な出力電圧Vo’の値を、長時間にわたって、取得することができる。
以上のごとく、本例によれば、メインオペアンプの出力電圧をより正確に測定できる出力電圧測定システムを提供することができる。
なお、本例では図4に示すごとく、オートゼロモードでは、センサ5の出力電流Iを測定していないが、本発明はこれに限るものではなく、オートゼロモードにおいても、センサ5の出力電流Iを測定してもよい。オートゼロモードでは、オフセット調整回路22のノイズが混入するものの、出力電圧Voに、入力オフセット電圧ΔVmが含まれない。この出力電圧Voを用いて、下記式から、出力電流Iを測定することができる。
I=(Vr−Vo)/R
(実施例2)
本例は、入力オフセット電圧ΔVmの算出方法を変更した例である。図6に示すごとく、本例では、オートゼロモードから非オートゼロモードへの切り替えを複数回、行う。そして、各切り替え動作において、入力オフセット電圧ΔVmを算出する。すなわち、非オートゼロモードにおける出力電圧Voから、オートゼロモードにおける出力電圧Voを減算し、入力オフセット電圧ΔVmを算出する。これを3回行い、その平均値ΔVm’を算出する。そして、非オートゼロモードにおいて、下記式を用いて、出力電圧Voを補正する。
Vo’=Vo−ΔVm’
本例の作用効果について説明する。本例では、入力オフセット電圧ΔVmを複数回算出し、その平均値ΔVm’を用いている。そのため、入力オフセット電圧を、より正確に算出することができ、出力電圧Voをより正確に補正することができる。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を備える。
なお、本例では、入力オフセット電圧ΔVmの測定を3回行って、その平均値ΔVm’を算出したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、2回行ってもよく、4回以上行ってもよい。
(実施例3)
本例は、出力電圧測定システム1の回路構成を変更したである。本例の出力電圧測定システム1は、図7、図8に示すごとく、補助回路部5を備える。補助回路部5は、出力電圧測定システム1への電源投入後、制御回路部44の起動前において、オフセット調整回路22を動作させる起動前オートゼロモード(図10参照)と、オフセット調整回路22を動作させない起動前非オートゼロモードとを行う。
また、本例の出力電圧測定システム1は、補助電圧測定部61と、起動前記憶部62とを備える。補助電圧測定部61は、起動前オートゼロモードから起動前非オートゼロモードへ切り替わる前後で、メインオペアンプ21の出力電圧Voを測定する。
起動前記憶部62は、起動前オートゼロモードにおける出力電圧Vo’の測定値と、起動前非オートゼロモードにおける出力電圧Vo’の測定値とを記憶する。
制御回路部4は、起動後、起動前記憶部62に記憶した出力電圧Vo’,Vo’の測定値を用いて、入力オフセット電圧ΔVmを算出する。そして、非オートゼロモードにして出力電圧Voを測定し、入力オフセット電圧ΔVmの算出値を用いて、出力電圧Voの測定値を補正する。
補助回路部5は、図9に示すごとく、インバータ53、遅延回路54、抵抗r1〜r4、コンデンサC1、トランジスタ55を備える。インバータ53の出力部50に、第1出力端子51と第2出力端子52とが接続している。出力部50と第2出力端子52との間に、遅延回路54が設けられている。第1出力端子51がHでかつ第2出力端子52がLのときは、スイッチ24a,24bがA側にオンになる(図7参照)。また、第1出力端子51がLでかつ第2出力端子がHのときは、スイッチ24がB側にオンになる(図8参照)。
図10に示すごとく、出力電圧測定システム1の回路電源をオンにすると、第1出力端子51がHになり、第2出力端子52がLになる。そのため、スイッチ24a,24bがA側に接続する(図7参照)。その後、第1出力端子51がLになり、第2出力端子52がHになる。そのため、スイッチ24a,24bがB側に接続する(図8参照)。このように、スイッチ24が切り替わるため、上記起動前オートゼロモードになる。この後、2つの出力端子51,52は両方ともLになる。そのため、スイッチ24がオンオフしなくなり、上記起動前非オートゼロモードになる。その後、制御回路部4が起動する。
次に、本例のフローチャートの説明をする。図11に示すごとく、回路電源をオンにする(ステップS11)と、上述したように、スイッチ24がA側に接続し(ステップS12)、その後、スイッチ24がB側に接続する(ステップS13)。そのため、上記起動前オートゼロモードになり、メインオペアンプ21から、入力オフセット電圧ΔVmを除去した出力電圧Vo’が発生する。ステップS13の後、ステップS14を行う。ここでは、補助電圧測定部61を用いて、起動前オートゼロモードにおける出力電圧Vo’を測定する。そして、その測定値を、起動前記憶部62に記憶する(ステップS14)。
その後、上述したように、2つの出力端子51,52が両方ともLになり、上記起動前非オートゼロモードになる(ステップS15)。そのため、メインオペアンプ21から、入力オフセット電圧ΔVmを含む出力電圧Vo’が発生する。ステップS15の後、ステップS16に移り、補助電圧測定部61を用いて、起動前非オートゼロモードにおける出力電圧Vo’を測定する。そして、その測定値を、起動前記憶部62に記憶する(ステップS16)。
ステップS16の後、制御回路部4が起動する(ステップS17)。制御回路部4は、その後、起動前記憶部62に記憶した出力電圧Vo’,Vo’の測定値を読み出し、下記式を用いて、入力オフセット電圧ΔVmを算出する(ステップS18)。
ΔVm=Vo’−Vo
ステップS18を行った後、実施例1のステップS6(図4参照)に移る。ここでは、非オートゼロモードにし、出力電圧Voを測定する。そして、入力オフセット電圧ΔVmの算出値を用いて、出力電圧Voの測定値を補正する。その後、実施例1と同様に、ステップS7以下の処理を行う。
本例の作用効果について説明する。本例の構成を採用すると、制御回路部4が起動する前に、メインオペアンプ21の出力電圧Vo’,Vo’を測定できる。そのため、制御回路部4が起動した直後に、入力オフセット電圧ΔVmを算出できる。したがって、回路電源を投入した後、制御回路部4が立ち上がる前までの時間を有効に利用できる。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を備える。
1 出力電圧測定システム
2 オートゼロアンプ
21 メインオペアンプ
22 オフセット調整回路
3 電圧測定部
4 制御回路部
Vo 出力電圧
Vo オートゼロモードにおける出力電圧
Vo 非オートゼロモードにおける出力電圧
ΔVm 入力オフセット電圧

Claims (5)

  1. メインオペアンプ(21)と、該メインオペアンプ(21)に接続したオフセット調整回路(22)とを有し、該オフセット調整回路(22)が動作したときに、上記メインオペアンプ(21)から、該メインオペアンプ(21)の入力オフセット電圧(ΔVm)を除去した出力電圧(Vo)が発生するよう構成されたオートゼロアンプ(2)と、
    上記出力電圧(Vo)を測定する電圧測定部(3)と、
    上記オートゼロアンプ(2)及び上記電圧測定部(3)に接続した制御回路部(4)とを備え、
    該制御回路部(4)は、上記オフセット調整回路(22)を動作させるオートゼロモードと、上記オフセット調整回路(22)を動作させない非オートゼロモードとを切り替え制御し、
    上記制御回路部(4)は、上記オートゼロモードから上記非オートゼロモードに切り替える前後で、上記出力電圧(Vo)をそれぞれ測定し、上記非オートゼロモードにおける上記出力電圧(Vo)の測定値から上記オートゼロモードにおける上記出力電圧(Vo)の測定値を減算することにより、上記入力オフセット電圧(ΔVm)を算出し、その後、上記非オートゼロモードにおいて、上記出力電圧(Vo)の測定を行い、上記入力オフセット電圧(ΔVm)の算出値を用いて、上記出力電圧(Vo)の測定値を補正するよう構成されていることを特徴とする出力電圧測定システム(1)。
  2. 上記制御回路部(4)は、上記非オートゼロモードの方が、上記オートゼロモードよりも長時間行われるように制御するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の出力電圧測定システム(1)。
  3. 上記制御回路部(4)は、上記入力オフセット電圧(ΔVm)の算出を複数回行い、算出された複数の上記入力オフセット電圧(ΔVm)の平均値(ΔVm’)を用いて、上記出力電圧(Vo)の測定値を補正するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の出力電圧測定システム(1)。
  4. 上記出力電圧測定システム(1)への電源投入後、上記制御回路部(4)の起動前において、上記オフセット調整回路(22)を動作させる起動前オートゼロモードと、上記オフセット調整回路(22)を動作させない起動前非オートゼロモードとを行う補助回路部(5)と、
    上記起動前オートゼロモードから上記起動前非オートゼロモードへ切り替わる前後で上記出力電圧(Vo)を測定する補助電圧測定部(61)と、
    上記起動前オートゼロモードにおける上記出力電圧(Vo’)の測定値と、上記起動前非オートゼロモードにおける上記出力電圧(Vo’)の測定値とを記憶する起動前記憶部(62)とを備え、
    上記制御回路部(4)は、起動後、上記起動前記憶部(62)に記憶した上記出力電圧(Vo’,Vo’)の測定値を用いて、上記入力オフセット電圧(ΔVm)を算出すると共に、上記非オートゼロモードにして上記出力電圧(Vo)を測定し、上記入力オフセット電圧(ΔVm)の算出値を用いて、上記出力電圧(Vo)の測定値を補正するよう構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の出力電圧測定システム(1)。
  5. 上記メインオペアンプ(21)は、車載用のガスセンサ又はPMセンサに接続しており、上記メインオペアンプ(21)により、上記ガスセンサ又は上記PMセンサの出力電流(I)を電圧に変換する電流電圧変換回路(200)が構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の出力電圧測定システム(1)。
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