JP6349789B2 - 補正装置、電圧検出装置、及び電力測定システム - Google Patents
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Description
上記のような電力供給形態では、各電源からの供給電力を管理する必要がある。このため、例えば、検出電圧を増幅するための反転増幅回路を備えた電力測定システムを各電源の電力供給路に接続し、各電源からの供給電力を測定することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
このため、検出誤差の要因となる反転増幅回路の出力特性を補償すべく、低コストで効果的に反転増幅回路の出力電圧を補正する必要性がある。
電圧検出装置等に用いられる増幅回路は、上述のように出力電圧の出力特性によって、検出電圧に誤差を生じさせる場合がある。
例えば、上記特許文献1に記載の電圧検出器では、入力電圧を所定周期で変化させ、その変化の前後における出力電圧の差分を求めて、増幅回路に用いられているオペアンプのオフセット電圧に起因する誤差を抑制し、検出電圧の精度を高めることが提案されている。
しかし、上記特許文献1に記載の電圧検出器では、温度変化に起因する出力電圧の変動については抑制することができない。
この温度変化に応じた出力電圧の変動については、増幅回路を構成する各部に温度に対する特性変化が少ない精度の高い部品を用いることで抑圧することが可能であるが、コスト面で不利となる。
本願発明者は、この点に着目して本願発明を完成させた。
(1)本発明の一実施形態である補正装置は、入力電圧を増幅する増幅回路の出力電圧を補正する補正装置であって、前記増幅回路の入力端子に前記入力電圧を導く電路を開閉するとともに、前記入力端子を開放した状態とするか、又は前記入力端子に予め定められた所定電圧を入力するかを切り替え可能なスイッチと、第1状態である前記増幅回路において、前記スイッチによって前記入力電圧が切断されかつ前記入力端子が開放された状態で出力する第1電圧、及び前記スイッチによって前記入力電圧が切断されかつ前記所定電圧が入力された状態で出力する第2電圧を取得するとともに、前記第1状態における時間タイミングと異なる時間タイミングの第2状態である前記増幅回路において、前記第1電圧、及び前記第2電圧を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記第1状態及び前記第2状態それぞれにおける第1電圧及び第2電圧に基づいて、前記第2状態である前記増幅回路が出力する前記出力電圧に含まれる、前記第1状態である前記増幅回路の出力電圧を基準としたときの誤差を演算する演算部と、前記誤差に基づいて、前記増幅回路が前記入力電圧に応じて出力する前記出力電圧を補正する補正処理部と、を備えている。
これにより、特に各部に出力精度の高い構成部品を用いることなく、補正の精度を高めることができ、この結果、低コストで効果的に増幅回路の出力電圧の補正を行うことができる。
Voffset,err=
(ΔVon−ΔVoff)/((R2/R1)−1)
・・・(1)
Vref,err=
(ΔVon−ΔVoff)/(1−(R2/R1))
・・・(2)
式(1)及び(2)中、ΔVonは、前記第2状態における前記第2電圧と、前記第1状態における第2電圧との差、ΔVoffは、前記第2状態における前記第1電圧と、前記第1状態における第1電圧との差、R1は前記増幅回路の入力抵抗の抵抗値、R2は、前記増幅回路の帰還抵抗の抵抗値である。
Vout=(R1/R1)×(Vin+Voffset+Voffset,err)
+Vref+Vref,err ・・・(3)
式(3)中、Voffsetは、下記式(4)で表される前記増幅回路のオフセット電圧、Vrefは、下記式(5)で表される前記第1状態である前記増幅回路に与えられる基準電圧である。
Voffset=((第2状態における第2電圧−第2状態における第1電圧)−
(R2/R1)×Vint)/((R2/R1)−1) ・・・(4)
Vref=第1電圧−Voffset ・・・(5)
式(4)中、Vintは、前記所定電圧である。
前記制御部は、過去の前記第1電圧及び前記第2電圧を取得したときの前記増幅回路の温度を基準とした温度変化に応じて、前記第2状態における前記第1電圧及び前記第2電圧を取得し前記誤差を更新するタイミングを調整することが好ましい。
この場合、出力電圧の変動が顕著となるような温度変化が生じたとしても、その温度変化に応じた誤差に更新することができ、出力電圧を適切に補正することができる。
前記制御部は、過去の前記第1電圧及び前記第2電圧を取得してから経過した経過時間に応じて、前記第2状態における前記第1電圧及び前記第2電圧を取得し前記誤差を更新するタイミングを調整するように構成してもよい。
この場合、一定の期間が経過したときに誤差を更新することで、必要以上に誤差の更新を実行してしまうのを防止することができる。
また、本発明は、上記電圧検出装置を備えた電力測定システムである。
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔1. 電力測定システムの全体構成〕
図1は、実施形態に係る電力測定システムを示すブロック図である。図中、電力測定システム1は、例えば、商用電力系統が接続された太陽光発電システム等に用いられるものであり、商用電力系統から太陽光発電システムに電力を供給するための電力供給路に接続され、商用電力系統側から供給される電力を測定する機能を有している。
電圧検出部2及び電流検出部3は、それぞれ電力供給路の電圧及び電流に応じた電圧値を制御装置4に与える。制御装置4は、電圧検出部2及び電流検出部3から与えられた電圧値に基づいて、電力供給路の電圧及び電流を取得し、測定結果としての電力を出力する。
つまり、電圧検出部2及び制御装置4、並びに電流検出部3及び制御装置4は、検出した電圧値に基づいた出力を行う電圧検出装置を構成している。
第1基準電源6は、予め所定の電圧に設定された基準電圧Vrefを発生させて第1増幅回路5に与える機能を有している。
第1スイッチ8は、一端が入力端子5aに接続され、他端が電力供給路のライン側に接続された抵抗Raの後段に接続されており、電力供給路からの入力電圧Vinを第1増幅回路5の前段で開閉する。
第1スイッチ8及び第2スイッチ10は、半導体スイッチ等により構成されており、制御装置4から与えられる制御信号に基づいて、開閉動作を実行する。
図2に示すように、第1増幅回路5は、オペアンプ40と、一端がオペアンプ40の反転入力端子に接続されている入力抵抗41と、オペアンプ40の出力端子と反転入力端子との間に接続されている帰還抵抗42とを備えており、反転増幅回路を構成している。
入力抵抗41は、他端が第1増幅回路5の入力端子5aを介して、第1スイッチ8に接続されている。
なお、分岐路44は、第1スイッチ8による電路21の開閉に連動して、開閉されるように構成されている。
つまり、電流検出部3は、増幅の対象が、電力供給路の電流の検出結果としての入力電圧Vinであること以外、電圧検出部2と同様の構成である。よって、ここでは、電流検出部3に関する詳細な説明は省略する。
温度センサ25は、その検出結果を制御装置4に与える。
また、制御装置4は、電圧検出部2及び電流検出部3それぞれから与えられる出力電圧Voutを補正する処理である補正処理に関する機能も有している。つまり、制御装置4は、与えられる出力電圧Voutに対して補正処理を行いつつ、補正処理後の出力電圧Voutに基づいて、前記電力供給路の電圧及び電流を求める。
補正処理部4cは、演算部4bが演算した誤差に基づいて、出力電圧Voutを補正する機能を有している。
さらに、制御部4eは、温度センサ25及びカウンタ4dから与えられる情報に基づいて、第1増幅回路5及び第2増幅回路16からの前記補正用電圧値を取得し、前記誤差を更新するタイミングを調整する機能を有している。
これら各部の機能の具体的な処理については、後に詳述する。
次に、制御装置4が行う補正処理について説明する。
図3は、制御装置4が行う補正処理の手順を示すフローチャートである。制御装置4は、電圧検出部2及び電流検出部3の両方に対して補正処理を行う。また、その手順は同様なので、ここでは、電圧検出部2のみについて説明する。
制御部4eは、まず、第1スイッチ8をOFF状態とし(ステップS20)、さらに、第2スイッチ10をOFF状態とする(ステップS21)。
このとき、第1増幅回路5(図2)は、第1スイッチ8及び第2スイッチ10によって、入力電圧Vinが切断されかつ入力端子5aが開放状態とされ、第1基準電源6から基準電圧Vrefのみが与えられた状態となる。
この状態で第1増幅回路5が出力する電圧を、以下、第1補正用電圧値Voff(n)(但し、nは自然数)という。
制御部4eは、取得した第1補正用電圧値の初期値Voff(1)(第1電圧)を取得し、記憶部30に記憶する(ステップS23)。
このとき、第1増幅回路5は、第1スイッチ8及び第2スイッチ10によって、入力電圧Vinが切断されかつ入力端子5aに所定電圧Vintが入力された状態となる。
この状態で第1増幅回路5が出力する電圧を、以下、第2補正用電圧値Von(n)(但し、nは自然数)という。
制御部4eは、取得した第2補正用電圧値の初期値Von(1)(第2電圧)を取得し、記憶部30に記憶する(ステップS26)。
なお、演算部4bが行う誤差値等の演算については、後に説明する。
なお、ステップS2において取得される第1補正用電圧値の初期値、及び第2補正用電圧値の初期値は、本実施形態のように、本システム1の電源がON状態とされた直後等、第1増幅回路5の温度がその動作によって上昇していない状態(第1状態)において取得部4aによって検出される。
次いで、制御部4eは、基準温度Tsと、現状の温度との差であるΔTを求めるとともに、カウンタ4dのカウンタ値Cを参照し、ΔTが予め設定された温度幅t1以上であるか、又は、カウンタ値Cが予め設定された値c1であるか否かを判定する(ステップS6)。
さらに、制御部4eは、取得した出力電圧Voutに対して、誤差値を用いた補正を行い、補正後の出力電圧Voutを求める(ステップS8)。
Vout=(R2/R1)×(Vin+Voffset+Voffset,err)+
Vref+Vref,err・・・(10)
Voffset,errは、温度変化によって第1増幅回路5に生じる出力変動(温度ドリフト)に起因する誤差値、Vref,errは、第1基準電源6に生じる出力変動に起因する基準電圧Vrefの誤差値である。
補正後の出力電圧Vout´=(R2/R1)×Vin=
Vout−Vref−Vref,err−
(R2/R1)(Voffset+Voffset,err)
・・・(11)
さらに制御部4eは、第2スイッチ10もOFF状態とする(ステップS21)。
なお、上述のように、nは、補正用電圧値の更新処理を行うごとにインクリメントされる数値であり、ここで行われる更新処理は、初期値ではないので、nは、2以上の自然数mに設定される。
制御部4eは、取得部4aが取得した第1補正用電圧値Voff(m)を記憶部30に記憶する(ステップS23)。なお、すでに、記憶部30に記憶に第1補正用電圧値Voff(m)が記憶されている場合、制御部4eは、新たに取得した第1補正用電圧値Voff(m)に更新する。
制御部4eは、取得部4aが取得した第2補正用電圧値Von(m)を記憶部30に記憶する(ステップS26)。なお、すでに、記憶部30に記憶に第2補正用電圧値Von(m)が記憶されている場合、制御部4eは、新たに取得した第2補正用電圧値Von(m)に更新する。
Voffset,err=
(ΔVon−ΔVoff)/((R2/R1)−1)
・・・(12)
Vref,err=
(ΔVon−(R2/R1)×ΔVoff)/(1−(R2/R1))
・・・(13)
ΔVoff=Voff(m)−Voff(1) ・・・(14)
ΔVon =Von(m)−Von(1) ・・・(15)
Voffset+Voffset,err=
((Von(m)−Voff(m))−(R2/R1)×Vint)
/((R2/R1)−1) ・・・(16)
Vref=Voff(1)−Voffset ・・(17)
式(16)中、Vintは、前記所定電圧であり、本実施形態では、0Vである。
よって、制御部4eは、ΔTが温度幅t1よりも小さい場合は、誤差値Voffset,err、及びVref,errが許容範囲であると判断し、ΔTの値によっては、補正用電圧値の更新処理を実行しない。
一方、ΔTが温度幅t1以上である場合、誤差値Voffset,err、及びVref,errが許容可能な範囲を超えるおそれがあるため、ステップS10に進み、補正用電圧値の更新処理を実行する。
よってこの場合、出力電圧Voutに含まれる誤差値によってその変動が顕著となるような温度変化が生じたとしても、その温度変化に応じた誤差値Voffset,err、及びVref,errに更新することができ、出力電圧Voutを適切に補正することができる。
よって、制御部4eは、カウンタ値Cが値c1よりも小さい場合は、誤差値Voffset,err、及びVref,errが許容範囲であると判断し、カウンタ値Cの値によっては、補正用電圧値の更新処理を実行しない。
一方、カウンタ値Cが値c1以上である場合、誤差値Voffset,err、及びVref,errが許容可能な範囲を超えるおそれがあるため、ステップS10に進み、補正用電圧値の更新処理を実行する。
よってこの場合、一定の期間が経過したときに誤差値Voffset,err、及びVref,errを更新することで、必要以上に各誤差値の更新を実行してしまうのを防止することができる。
本システム1は、上記補正処理を実行しつつ、電圧検出部2による電力供給路の電圧の測定、及び電流検出部3による電力供給路の電流の測定を行い、電力供給路の電力の測定を行う。
本実施形態による電力測定システム1は、入力電圧Vinを増幅する第1増幅回路5及び第2増幅回路16の出力電圧Voutを補正する補正装置を備えている。
この補正装置は、第1増幅回路5及び第2増幅回路16の入力端子5a、16aに入力電圧Vinを導く電路21を開閉するとともに、入力端子5a、16aを開放した状態とするか、又は入力端子5a、16aに予め定められた所定電圧Vintを入力するかを切り替え可能なスイッチ8、10、18、19と、第1状態である第1増幅回路5及び第2増幅回路16において、各スイッチによって入力電圧Vinが切断されかつ入力端子5a、16aが開放された状態で出力する第1補正用電圧値(の初期値)Voff(1)、及び各スイッチによって入力電圧Vinが切断されかつ所定電圧Vintが入力された状態で出力する第2補正用電圧値(の初期値)Von(1)を取得するとともに、第1状態における時間タイミングと異なる時間タイミングの第2状態である第1増幅回路5及び第2増幅回路16において、第1補正用電圧値Voff(m)、及び第2補正用電圧値Von(m)を取得する取得部4aと、取得部4aが取得した第1状態及び第2状態それぞれにおける各補正用電圧値に基づいて、第2状態である第1増幅回路5及び第2増幅回路16が出力する出力電圧Voutに含まれる、第1状態である第1増幅回路5及び第2増幅回路16の出力電圧Voutを基準としたときの誤差を演算する演算部4bと、前記誤差に基づいて、第1増幅回路5及び第2増幅回路16が入力電圧Vinに応じて出力する出力電圧Voutを補正する補正処理部4cとを備えている。
これにより、特に各部に出力精度の高い構成部品を用いることなく、補正の精度を高めることができ、この結果、低コストで効果的に第1増幅回路5及び第2増幅回路16の出力電圧Voutの補正を行うことができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、図3中、ステップS2において、第1補正用電圧値の初期値Voff(1)と、第2補正用電圧値の初期値Von(1)とを、両スイッチ8、10を制御することで取得したが、例えば、予め、第1補正用電圧値の初期値Voff(1)、及び第2補正用電圧値の初期値Von(1)として適切な値を把握している場合には、これら値を予め、記憶部30に記憶しておくことで、ステップS2を省略することができる。
さらに、上記補正装置は、増幅回路の増幅率が1より大きく設定されている場合の他、増幅率が1より小さく設定されている場合においても適用することができる。
2 電圧検出部
3 電流検出部
4 制御装置
4a 取得部
4b 演算部
4c 補正処理部
4d カウンタ
4e 制御部
5 第1増幅回路
5a 入力端子
6 第1基準電源
8 第1スイッチ
9 分岐路
10 第2スイッチ
15 電流センサ
16 第2増幅回路
16a 入力端子
17 第2基準電源
18 第3スイッチ
19 第4スイッチ
25 温度センサ
30 記憶部
31 出力部
40 オペアンプ
41 入力抵抗
42 帰還抵抗
43 抵抗
44 分岐路
45 抵抗
46 定電圧ダイオード
Claims (5)
- 入力電圧を増幅する増幅回路の出力電圧を補正する補正装置であって、
前記増幅回路の入力端子に前記入力電圧を導く電路を開閉するとともに、前記入力端子を開放した状態とするか、又は前記入力端子に予め定められた所定電圧を入力するかを切り替え可能なスイッチと、
第1状態である前記増幅回路において、前記スイッチによって前記入力電圧が切断されかつ前記入力端子が開放された状態で出力する第1電圧、及び前記スイッチによって前記入力電圧が切断されかつ前記所定電圧が入力された状態で出力する第2電圧を取得するとともに、前記第1状態における時間タイミングと異なる時間タイミングの第2状態である前記増幅回路において、前記第1電圧、及び前記第2電圧を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1状態及び前記第2状態それぞれにおける第1電圧及び第2電圧に基づいて、前記第2状態である前記増幅回路が出力する前記出力電圧に含まれる、前記第1状態である前記増幅回路の出力電圧を基準としたときの誤差を演算する演算部と、
前記誤差に基づいて、前記増幅回路が前記入力電圧に応じて出力する前記出力電圧を補正する補正処理部と、
を備え、
前記補正処理部は、前記誤差として、下記式(1)に表される、前記増幅回路に起因する誤差値Voffset,errを求めるとともに、下記式(2)に表される、前記増幅回路に与えられる基準電圧の変動に起因する誤差値Vref,errを求め、前記出力電圧をVout、前記入力電圧をVinとしたとき、下記式(3)に基づいて、前記出力電圧を補正する補正装置。
Voffset,err=
(ΔVon−ΔVoff)/((R2/R1)−1)
・・・(1)
Vref,err=
(ΔVon−(R2/R1)×ΔVoff)/(1−(R2/R1))
・・・(2)
式(1)及び(2)中、ΔVonは、前記第2状態における前記第2電圧と、前記第1状態における第2電圧との差、ΔVoffは、前記第2状態における前記第1電圧と、前記第1状態における第1電圧との差、R1は前記増幅回路の入力抵抗の抵抗値、R2は、前記増幅回路の帰還抵抗の抵抗値である。
Vout=(R2/R1)×(Vin+Voffset+Voffset,err)
+Vref+Vref,err ・・・(3)
式(3)中、Voffsetは、下記式(4)で表される前記増幅回路のオフセット電圧、Vrefは、下記式(5)で表される前記第1状態である前記増幅回路に与えられる基準電圧である。
Voffset+Voffset,err=
((第2状態における第2電圧−第2状態における第1電圧)−
(R2/R1)×Vint)/((R2/R1)−1) ・・・(4)
Vref=第1状態における第1電圧−Voffset ・・・(5)
式(4)中、Vintは、前記所定電圧である。 - 前記取得部に、前記第1状態における前記第1電圧及び前記第2電圧を取得させた後、前記第2状態における前記第1電圧及び前記第2電圧を繰り返して取得させるとともに、前記第2状態における前記第1電圧及び前記第2電圧を取得する毎に前記演算部に前記誤差を演算させて当該誤差を更新させる制御部をさらに備え、
前記制御部は、過去の前記第1電圧及び前記第2電圧を取得したときの前記増幅回路の温度を基準とした温度変化に応じて、前記第2状態における前記第1電圧及び前記第2電圧を取得し前記誤差を更新するタイミングを調整する請求項1に記載の補正装置。 - 前記取得部に、前記第1状態における前記第1電圧及び前記第2電圧を取得させた後、前記第2状態における前記第1電圧及び前記第2電圧を繰り返して取得させるとともに、前記第2状態における前記第1電圧及び前記第2電圧を取得する毎に前記演算部に前記誤差を演算させて当該誤差を更新させる制御部をさらに備え、
前記制御部は、過去の前記第1電圧及び前記第2電圧を取得してから経過した経過時間に応じて、前記第2状態における前記第1電圧及び前記第2電圧を取得し前記誤差を更新するタイミングを調整する請求項1に記載の補正装置。 - 増幅回路と、請求項1〜3のいずれか一項に記載の補正装置と、を備えた電圧検出装置。
- 請求項4に記載の電圧検出装置を備えた電力測定システム。
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