本発明の一側面によれば、第1ヘッドと、前記第1ヘッドが設けられ、前記第1ヘッドを移送する第1移送ガントリと、前記第1ヘッドによって部品が実装される基板が置かれる第1作業レーンと、前記第1ヘッド、前記第1移送ガントリ及び前記第1作業レーンを制御する第1制御部と、前記第1作業レーンと並んで配置される第2作業レーンと、前記第2作業レーンに置かれた基板に部品を実装する第2ヘッドと、前記第2ヘッドが設けられ、前記第2ヘッドを移送する第2移送ガントリと、前記第2ヘッド、前記第2移送ガントリ及び前記第2作業レーンを制御し、前記第1制御部と独立して作動する第2制御部と、を含む部品実装装置を提供する。
ここで、前記第1制御部及び前記第2制御部と連結されたメイン制御部をさらに含んでもよい。
ここで、前記第1移送ガントリと前記第2移送ガントリとの間に設けられることにより、前記第1移送ガントリと前記第2移送ガントリとの相互間干渉を防止するストッパをさらに含んでもよい。
ここで、前記ストッパは、前記基板の移送方向と直交する方向に移動自在に設けられる。
ここで、前記第1移送ガントリと前記ストッパとの間に配置される第1距離維持用シリンダと、前記第2移送ガントリと前記ストッパとの間に配置される第2距離維持用シリンダと、を含んでもよい。
ここで、前記第1制御部及び前記第2制御部と連結されたメイン制御部と、前記第1移送ガントリと前記第2移送ガントリとの間に設けられ、前記基板の移送方向と直交する方向に移動自在に設けられるストッパと、を含み、前記メイン制御部は、前記基板の大きさを判断し、前記ストッパの位置を制御することができる。
ここで、前記第1ヘッド、前記第1移送ガントリ、前記第1作業レーンに電源を供給する第1電源ラインと、前記第2ヘッド、前記第2移送ガントリ及び前記第2作業レーンに電源を供給し、前記第1電源ラインと分離して設けられる第2電源ラインと、を含んでもよい。
ここで、前記第1ヘッド、前記第1移送ガントリ、前記第1作業レーンへの接近を防止または許容するように設けられる第1ドアと、前記第2ヘッド、前記第2移送ガントリ、前記第2作業レーンへの接近を防止または許容するように設けられる第2ドアと、がさらに含まれ、前記第1作業レーン及び前記第2作業レーンにおいて実装作業が同時に進められるとき、前記第1作業レーンに維持補修作業が必要な場合、前記第1ドアを開き、前記第1制御部によって、前記第1作業レーンに対する実装作業だけを中断させ、前記第1作業レーン及び前記第2作業レーンにおいて実装作業が同時に進められるとき、前記第2作業レーンに維持補修作業が必要な場合、前記第2ドアを開き、前記第2制御部によって、前記第2作業レーンに対する実装作業だけを中断させることができる。
ここで、前記第1ドアの開閉を検知する第1ドアセンサと、前記第2ドアの開閉を検知する第2ドアセンサと、をさらに含んでもよい。
また、本発明の他の側面によれば、第1ヘッドと、前記第1ヘッドが設けられ、前記第1ヘッドを移送する第1移送ガントリと、前記第1ヘッドによって部品が実装される基板が置かれる第1作業レーンと、前記第1ヘッド、前記第1移送ガントリ及び前記第1作業レーンを制御する第1制御部と、前記第1作業レーンと並んで配置される第2作業レーンと、前記第2作業レーンに置かれた基板に部品を実装する第2ヘッドと、前記第2ヘッドが設けられ、前記第2ヘッドを移送する第2移送ガントリと、前記第2ヘッド、前記第2移送ガントリ及び前記第2作業レーンを制御し、前記第1制御部と独立して作動する第2制御部と、前記第1ヘッド、前記第1移送ガントリ、前記第1作業レーンへの接近を防止または許容するように設けられる第1ドアと、前記第2ヘッド、前記第2移送ガントリ、前記第2作業レーンへの接近を防止または許容するように設けられる第2ドアと、前記第1移送ガントリと前記第2移送ガントリとの間に設けられるストッパと、を含む部品実装装置を提供する。
ここで、前記第1移送ガントリと前記ストッパとの間に配置され、第1ロッドを含む第1距離維持用シリンダと、前記第2移送ガントリと前記ストッパとの間に配置され、第2ロッドを含む第2距離維持用シリンダと、を含んでもよい。
ここで、前記第1距離維持用シリンダは、前記第1移送ガントリに設けられ、前記第2距離維持用シリンダは、前記第2移送ガントリに設けられ、前記第1ドアが開かれたとき、前記第1ロッドが前進し、前記ストッパに接触して支持し、前記第2ドアが開かれたとき、前記第2ロッドが前進し、前記ストッパに接触して支持することができる。
ここで、前記第1制御部及び前記第2制御部と連結されたメイン制御部をさらに含み、前記第1距離維持用シリンダ及び前記第2距離維持用シリンダは、前記メイン制御部の制御を受ける。
ここで、前記ストッパは、前記基板の移送方向と直交する方向に移動自在に設けられる。
ここで、前記第1制御部及び前記第2制御部と連結されたメイン制御部と、前記第1移送ガントリと前記第2移送ガントリとの間に設けられ、前記基板の移送方向と直交する方向に移動自在に設けられるストッパと、を含み、前記メイン制御部は、前記基板の大きさを判断し、前記ストッパの位置を制御することができる。
以下、添付された図面を参照し、望ましい実施形態による本発明について詳細に説明する。また、本明細書及び図面において、実質的に同一構成を有する構成要素については、同一符号を使用することにより、重複説明を省略する。
まず、図1ないし図6を参照し、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係わる部品実装装置を図示した斜視図であるが、説明のために、ドア部がいずれも開かれた状態を図示した図面である。図2は、図1に図示された部品実装装置のドア部を分離して図示した斜視図であり、図3は、本発明の第1実施形態に係わる部品実装装置の第1ヘッドと第1移送ガントリとを図示した正面図である。
本実施形態による部品実装装置100は、第1ヘッド110、第1移送ガントリ120、第1作業レーン130、第1制御部140、第2作業レーン150、第2ヘッド160、第2移送ガントリ170、第2制御部180、メイン制御部191、第1電源ライン192、第2電源ライン193、ドア部194、ストッパ195、支持フレーム部196、入出力コンソール部197、主電源ライン198を含む。
第1ヘッド110は、電子部品を吸着し、吸着された電子部品を基板P1に実装する装置であり、第1ヘッド110には、1個または複数個のノズル111がZ方向に移動自在に、すなわち、上下移動自在に設けられている。
第1ヘッド110は、第1移送ガントリ120のX方向に移動自在に設けられる。
本第1実施形態に係わる第1ヘッド110は、単一の個数で構成されるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による第1ヘッド110の個数は、複数個でも構成され、その場合、複数個の第1ヘッド110は、第1作業レーン130に配置された基板P1に部品を実装することになる。
第1移送ガントリ120は、第1ヘッド110を移送するが、第1X方向ビーム121と、一対の第1Y方向支持フレーム122と、を含む。
第1X方向ビーム121は、X方向に延長されているが、第1X方向ビーム121には、第1ヘッド110が移動自在に設けられる。
第1Y方向支持フレーム122は、第1X方向ビーム121と直交し、X方向に所定間隔をおいて一対で配置されるが、第1X方向ビーム121には、ガイド溝121aが形成され、第1Y方向支持フレーム122には、ガイド溝121aに嵌め込まれるガイド突起122aが形成されている。従って、第1X方向ビーム121は、第1Y方向支持フレーム122に沿ってY方向に移送自在に構成される。
一方、第1Y方向支持フレーム122には、動作感知センサB1が設けられる。
第1作業レーン130での実装作業中、動作感知センサB1がその周辺の物体や身体の動きを感知すれば、感知信号を第1制御部140に送り、その場合、第1制御部140は、安全のために、第1作業レーン130での実装作業を止める。例えば、第1作業レーン130での実装作業中、作業者の身体が動作感知センサB1に感知されれば、第1作業レーン130での実装作業が中止される。
動作感知センサB1としては、発光部及び受光部を具備した一般的な光センサが使用され、警報光を発生させることができるLEDが含まれた光センサも使用される。
本第1実施形態によれば、第1Y方向支持フレーム122に動作感知センサB1が設けられているが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、第1Y方向支持フレーム122に動作感知センサB1が設けられないこともある。
本第1実施形態による第1移送ガントリ120は、第1X方向ビーム121と、一対の第1Y方向支持フレーム122とからなるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による第1移送ガントリは、第1ヘッド110を所望する位置に移送させることができればよく、それ以外の構成上の特別な制限はない。
第1作業レーン130は、部品が実装される基板P1が置かれて実装作業が行われるところであるが、基板P1の移送のために、コンベヤシステム131が設けられている。
すなわち、部品が実装される基板P1が、第1作業レーン130に置かれれば、コンベヤシステム131によって、実装作業位置に移動された後、実装作業が行われ、実装作業が終われば、コンベヤシステム131によって、基板P1が排出位置に移動することになる。
第1制御部140は、第1ヘッド110、第1移送ガントリ120、第1作業レーン130を制御するが、第1制御部140は、電子回路、ICチップ、プログラムの形式によって具現されてもよい。
第1制御部140は、第1ヘッド110の動き、第1ヘッド110のノズル111の昇降、ノズル111の真空維持及び真空破壊、第1移送ガントリ120の動き、第1作業レーン130のコンベヤシステム131の動きを制御する。
一方、第2作業レーン150は、部品が実装される基板P2が置かれて作業を行うところであるが、移送のために、コンベヤシステム151が設けられている。すなわち、部品が実装される基板P2が、第2作業レーン150に置かれれば、コンベヤシステム151によって、実装作業位置に移動された後、実装作業が行われ、実装作業が終われば、コンベヤシステム151によって、基板P2が排出位置に移動することになる。
第2ヘッド160は、電子部品を吸着し、吸着された電子部品を基板P2に実装する装置であり、第2ヘッド160には、1個または複数個のノズル161がZ方向に移動自在に、すなわち、上下移動自在に設けられている。
第2ヘッド160は、第2移送ガントリ170のX方向に移動自在に設けられる。
本第1実施形態に係わる第2ヘッド160は、単一の個数で構成されるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による第2ヘッド160の個数は、複数個でも構成され、その場合、複数個の第2ヘッド160は、第2作業レーン150に配置された基板P2に部品を実装することになる。
第2移送ガントリ170は、第2ヘッド160を移送するが、第2X方向ビーム171と、一対の第2Y方向支持フレーム172と、を含む。
第2X方向ビーム171は、X方向に延長されているが、第2X方向ビーム171には、第2ヘッド160が移動自在に設けられる。
第2Y方向支持フレーム172は、第2X方向ビーム171と直交し、X方向に所定間隔をおいて一対で配置されるが、第2X方向ビーム171には、ガイド溝171aが形成され、第2Y方向支持フレーム172には、ガイド溝171aに嵌め込まれるガイド突起172aが形成されている。従って、第2X方向ビーム171は、第2Y方向支持フレーム172に沿ってY方向に移送自在に構成される。
一方、第2Y方向支持フレーム172には、動作感知センサB2が設けられる。
第2作業レーン150での実装作業中、動作感知センサB2がその周辺の物体や身体の動きを感知すれば、感知信号を第2制御部180に送り、その場合、第2制御部180は、安全のために、第2作業レーン150での実装作業を止める。例えば、第2作業レーン150での実装作業中、作業者の身体が動作感知センサB2に感知されれば、第2作業レーン150での実装作業が中止される。
動作感知センサB2としては、発光部及び受光部を具備した一般的な光センサが使用され、警報光を発生させることができるLEDが含まれた光センサも使用される。
本第1実施形態によれば、第2Y方向支持フレーム172に動作感知センサB2が設けられているが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、第2Y方向支持フレーム172に動作感知センサB2が設けられないこともある。
本第1実施形態による第2移送ガントリ170は、第2X方向ビーム171と、一対の第2Y方向支持フレーム172とからなるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による第2移送ガントリは、第2ヘッド160を所望する位置に移送させることができればよく、それ以外の構成上の特別な制限はない。
一方、本第1実施形態によれば、第1Y方向支持フレーム122と、第2Y方向支持フレーム172とが別個に形成された後で組み立てられて一列に配置されるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、第1Y方向支持フレーム122と、第2Y方向支持フレーム172とが最初から一体に形成されて配置されてもよい。
第2制御部180は、第2ヘッド160、第2移送ガントリ170、第2作業レーン150を制御するが、第1制御部140と独立して作動し、電子回路、ICチップ、プログラムの形式によって具現されてもよい。
第2制御部180は、第2ヘッド160の動き、第2ヘッド160のノズル161の昇降、ノズル161の真空維持及び真空破壊、第2移送ガントリ170の動き、第2作業レーン150のコンベヤシステム151の動きを制御する。
一方、メイン制御部191は、第1制御部140及び第2制御部180と連結されている。すなわち、メイン制御部191は、部品実装装置100の基本的な制御作用を行い、第1制御部140と第2制御部180との制御作用を調律する。
メイン制御部191は、電子回路、ICチップ、プログラムの形式によっても具現される。
本第1実施形態によれば、メイン制御部191は、第1制御部140及び第2制御部180と空間的に分離されて設けられるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、メイン制御部191の一部として、第1制御部140と第2制御部180とを構成することができ、その場合、第1制御部140、第2制御部180、メイン制御部191が、1つのICチップの形態にも具現される。
また、本第1実施形態による部品実装装置100は、メイン制御部191を含んでいるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による部品実装装置100は、メイン制御部191を含まないこともある。
第1電源ライン192は、第1ヘッド110、第1移送ガントリ120、第1作業レーン130に電源を供給する電源供給ラインであり、第2電源ライン193は、第2ヘッド160、第2移送ガントリ170、第2作業レーン150に電源を供給する電源供給ラインである。
第1電源ライン192及び第2電源ライン193は、互いに分離されて設けられているので、2本のラインのうちいずれか1本のラインに問題が起きても、他の1本のラインに影響を与えない。
一方、ドア部194は、第1ドア194a及び第2ドア194bを含む。図1には、説明のために、第1ドア194a及び第2ドア194bがいずれも開かれた状態を図示している。
第1ドア194aは、第1ヘッド110、第1移送ガントリ120、第1作業レーン130への接近を防止または許容する機能を遂行する。
第1ドア194aは、支持フレーム部196に、ヒンジ構造で回動自在に設けられるが、第1作業レーン130に対する実装作業中には閉められており、作業者を保護し、点検中や修理中には開かれ、第1ドア194aの内側に位置した装置(第1ヘッド110、第1移送ガントリ120、第1作業レーン130、基板P1など)への作業者接近が可能に構成される。
第1ドア194aは、ボタンなどの操作装置と連結されて設けられるが、操作装置を操作して開閉自在に構成される。
本実施形態によれば、第1ドア194aは、ボタンなどの操作装置と連結されて設けられることにより、操作装置を操作して開閉自在に構成されるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、第1ドア194aをユーザの力で手動で開けることができるように構成されもする。
本第1実施形態による第1ドア194aは、支持フレーム部196に、ヒンジ構造で回動自在に設けられるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による第1ドア194aは、その内側に位置した装置への接近を防止または許容する機能を有してさえいればよく、その構造及び設置方法には、特別な制限がない。例えば、本発明による第1ドア194aは、支持フレーム部196において摺動開閉されるように、スライディング構造によって設けられてもよい。
第1ドア194aには、第1ドアセンサ194a_1が設けられているが、第1ドアセンサ194a_1は、第1ドア194aが開放されていたり閉鎖されていれば、その状態を検知し、第1制御部140に送信する。
第1ドアセンサ194a_1としては、磁気センサ、光センサなど公知のセンサが設けられる。
本第1実施形態による第1ドア194aには、第1ドアセンサ194a_1が設けられており、第1ドア194aの開閉いかんを検知するが、本発明によれば、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、第1ドア194aには、第1ドアセンサ194a_1が設けられていないこともある。例えば、第1ドア194aは、ボタンなどの操作装置の動作でも開閉いかんを検知することができるので、第1ドアセンサ194a_1が不要にもなる。
一方、第2ドア194bは、第2ヘッド160、第2移送ガントリ170、第2作業レーン150への接近を防止または許容する機能を遂行する。
第2ドア194bは、支持フレーム部196に、ヒンジ構造で回動自在に設けられるが、第2作業レーン150に対する実装作業中には閉まるようにして作業者を保護し、点検中や修理中には開かれ、第2ドア194bの内側に位置した装置(第2ヘッド160、第2移送ガントリ170、第2作業レーン150、基板P2など)に接近が可能になるように構成される。
第2ドア194bは、ボタンなどの操作装置と連結されて設けられるが、操作装置を操作して開閉自在に構成される。
本実施形態によれば、第2ドア194bは、ボタンなどの操作装置と連結されて設けられることにより、操作装置を操作して開閉自在に構成されるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、第2ドア194bをユーザの力で手動で開けることができるように構成されもする。
本第1実施形態による第2ドア194bは、支持フレーム部196に、ヒンジ構造で回動自在に設けられるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による第2ドア194bは、その内側に位置した装置への接近を防止または許容する機能を有してさえいればよく、その構造及び設置方法には、特別な制限がない。例えば、本発明による第2ドア194bは、支持フレーム部196において摺動開閉されるように、スライディング構造によって設けられてもよい。
第2ドア194bには、第2ドアセンサ194b_1が設けられているが、第2ドアセンサ194b_1は、第2ドア194bが開放されていたり閉鎖されていれば、その状態を検知し、第2制御部180に送信する。
第2ドアセンサ194b_1としては、磁気センサ、光センサなど公知のセンサが設けられる。
本第1実施形態による第2ドア194bには、第2ドアセンサ194b_1が設けられており、第2ドア194bの開閉いかんを検知するが、本発明によれば、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、第2ドア194bには、第2ドアセンサ194b_1が設けられていないこともある。例えば、第2ドア194bは、ボタンなどの操作装置の動作でも開閉いかんを検知することができるので、第2ドアセンサ194b_1が不要にもなる。
本第1実施形態による第1ドアセンサ194a_1及び第2ドアセンサ194b_1がそれぞれ第1ドア194a及び第2ドア194bに設けられているが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による第1ドアセンサ194a_1及び第2ドアセンサ194b_1は、それぞれ、第1Y方向支持フレーム122及び第2Y方向支持フレーム172に設けられるか、あるいは支持フレーム部196に設けられてもよい。
一方、ストッパ195は、第1移送ガントリ120と第2移送ガントリ170との間に設けられることにより、第1移送ガントリ120と第2移送ガントリ170との相互間干渉を防止する。
ストッパ195は、第1Y方向支持フレーム122のガイド突起122aと、第2Y方向支持フレーム172のガイド突起172aとに沿って、Y方向に移動自在に構成される。すなわち、ストッパ195の内部には、モータや移送ローラなどが配置されており、メイン制御部191の指示を受けたストッパ制御部199によって、基板P1,P2の移動方向と直交する方向(Y方向)に移動するように構成される。
ストッパ195が、図2に図示されているように中央に位置していて、第1作業レーン130側にさらに移動するならば、第1作業レーン130側の作業領域が狭くなり、第2作業レーン150側の作業領域が広くなる。それと反対に、ストッパ195が、第2作業レーン150側にさらに移動するならば、第1作業レーン130側の作業領域が広くなり、第2作業レーン150側の作業領域が狭くなる。すなわち、ストッパ195の位置は、作業領域の区分において、基準にもなる。
ストッパ195は、ストッパ制御部199の制御によってY方向に移動し、適正な位置に位置することにより、第1作業レーン130側の作業領域と、第2作業レーン150側の作業領域とを適切に設定する。従って、メイン制御部191は、第1作業レーン130及び第2作業レーン150にセッティングされる基板の大きさ及び種類によってストッパ195の位置を決定し、ストッパ制御部199に命令を下してストッパ195の動きを制御する。
本第1実施形態によるストッパ195は、ストッパ制御部199の制御によって、第1Y方向支持フレーム122のガイド突起122aと、第2Y方向支持フレーム172のガイド突起172aとに沿って、Y方向に移動自在に構成されるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、ストッパ195は、ユーザが手動でY方向に移動させ、適切な位置に停止させることができる。その場合には、ストッパ195は、その内部に、モータや移送ローラなどの自体駆動装置を具備しないこともある。また、本発明によるストッパは、最初から支持フレーム部196に堅固に固定され、移動することができないように構成されてもよい。
本第1実施形態によるストッパ195の形状は、直方体の形状に形成されるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によるストッパは、第1移送ガントリ120と第2移送ガントリ170との間に設けられることにより、第1移送ガントリ120及び第2移送ガントリ170のそれぞれの動きの相互干渉を防止することだけできればよく、その形状に対する特別な制限はない。
支持フレーム部196には、第1移送ガントリ120、第1作業レーン130、第1制御部140、第2作業レーン150、第2移送ガントリ170、第2制御部180、メイン制御部191、第1電源ライン192、第2電源ライン193、ドア部194、ストッパ195、ストッパ制御部199などが設けられる。すなわち、支持フレーム部196は、部品実装装置100の基本骨格部を構成する。
入出力コンソール部197は、メイン制御部191に連結されているが、キーボード、キーパッド、タッチパッドなどでユーザの指示を入力することができ、モニタなどで、部品実装装置100の状態、作業遂行程度などを把握することができる。
主電源ライン198は、第1制御部140、第2制御部180、メイン制御部191、入出力コンソール部197などに電源を供給するラインであり、第1電源ライン192及び第2電源ライン193と分離して独立して設けられる。すなわち、主電源ライン198は、第1電源ライン192及び第2電源ライン193への電源印加と係わりなく、部品実装装置100がONになっていれば、続けて電源が印加される。
ストッパ制御部199は、メイン制御部191の命令を受け、ストッパ195の動きを制御する。そのために、ストッパ制御部199は、ストッパ195の内部モータなどを制御することができるコントローラ回路、ICチップ、プログラムの形式によって具現されてもよい。
以下、図5及び図6を参照し、本第1実施形態による部品実装装置100の作動について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態に係わる部品実装装置の実装作業例を図示した概略的な作業図であるが、第1作業レーン130側の維持補修作業が実施される場合を図示した図面である。
ユーザが、入出力コンソール部197を介して、部品実装装置100を作動させれば、メイン制御部191は、既入力の資料またはビジョンシステムを利用して、作業対象である基板P1及び基板P2の大きさ及び種類を把握し、第1作業レーン130側の作業領域と、第2作業レーン150側の作業領域とを決定する。
例えば、メイン制御部191が把握した第1作業レーン130に位置した基板P1の大きさが、第2作業レーン150に位置した基板P2の大きさよりはるかに大きければ、作業の効率性のために、第1作業レーン130側の作業領域をさらに確保し、第2作業レーン150側の作業領域を狭くする。そのように、メイン制御部191で作業領域が決定されれば、決定された作業領域に適するように、メイン制御部191は、ストッパ制御部199に命令を下し、ストッパ195の位置を適切な位置に移動させる。
次に、第1制御部140は、第1電源ライン192に電源を印加し、第1ヘッド110、第1移送ガントリ120、第1作業レーン130を駆動させ、基板P1への実装作業を行う。また、それと同時に、第2制御部180は、第2電源ライン193に電源を印加し、第2ヘッド160、第2移送ガントリ170、第2作業レーン150を駆動させ、基板P2への実装作業を行う。
前記のような実装作業を行っている最中に、第1作業レーン130の作業側に問題が生じ、維持補修作業が必要な場合、ユーザが、ボタンなどの操作装置を作動すれば、第1ドア194aが開きながら、操作装置は、第1制御部140に開放信号を送る。
本実施形態によれば、ユーザが、ボタンなどの操作装置を作動し、第1ドア194aを開けながら、第1制御部140に開放信号を送ることになるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、ユーザが、手動で第1ドア194aをじかに開ける場合、第1ドアセンサ194a_1が開放状態を感知し、第1制御部140に開放信号を送ることにもなる。
第1制御部140は、前記開放信号を受ければ、第1作業レーン130での実装作業を直ちに中断し、第1移送ガントリ120を駆動させ、第1ヘッド110を指定された位置に移動させ、維持補修作業のための作業空間を確保すると同時に、作業者を保護することになる。次に、第1制御部140は、第1電源ライン192の電源を遮断し、作業中に発生しうる誤作動を事前に防止する。
ところで、前述のように、本第1実施形態による部品実装装置100は、第1制御部140と第2制御部180とが互いに独立して作動するので、第2作業レーン150側の作業はそのままずっと進められる。すなわち、第2制御部180は、第1作業レーン130側の維持補修作業が進められる間にも、何らの影響を受けず、第2ヘッド160、第2移送ガントリ170、第2作業レーン150を駆動させ、基板P2への実装作業を続けて行う。ただし、第1作業レーン130側の維持補修作業が進められていて、誤って作業者の身体などが第2作業レーン150側に入り込み、第2動作感知センサB2に感知された場合には、第2制御部180が直ちに第2作業レーン150側の作業を中断し、警報及び警報光などの警告メッセージを送る。
一方、その場合、第1移送ガントリ120と第2移送ガントリ170との間に設けられるストッパ195の存在は、第2ヘッド160と第2移送ガントリ170とが、第1作業レーン130側の作業領域に移動することを防止することにより、維持補修作業を行う作業者の安全をさらに保証する。
次に、第1作業レーン130側の維持補修作業が終わり、ユーザが、第1ドア194aを閉めれば、第1ドアセンサ194a_1は、閉鎖状態を感知し、第1制御部140に閉鎖信号を送る。
第1制御部140は、前記閉鎖信号を受け、第1電源ライン192の電源供給を再開し、第1ヘッド110、第1移送ガントリ120、第1作業レーン130の駆動を再開し、基板P1への実装作業を行うことになる。そのときにも、第2制御部180は、第1作業レーン130側の実装作業が再開されることに何らの影響を受けず、第2ヘッド160、第2移送ガントリ170、第2作業レーン150の駆動を続けて維持させ、基板P2への実装作業を続けて行う。
以上のように、実装作業を行っている最中に、第1作業レーン130の作業側に問題が生じ、維持補修作業が必要な場合の、部品実装装置100の駆動について説明した。以下、図6を参照し、実装作業を行っている最中に、第2作業レーン150の作業側に問題が生じ、維持補修作業が必要な場合の、部品実装装置100の駆動について簡略的に説明する。
図6は、本発明の第1実施形態に係わる部品実装装置の実装作業例を図示した概略的な作業図であるが、第2作業レーン150側の維持補修作業が実施される場合を図示した図面である。
基板P1に対する第1作業レーン130での実装作業と、基板P2に対する第2作業レーン150での実装作業とが同時に行われる途中に、第2作業レーン150の作業側に問題が生じる場合について述べる。
前記のような実装作業を行っている最中に、第2作業レーン150の作業側に問題が生じ、維持補修作業が必要な場合、ユーザが、ボタンなどの操作装置を作動すれば、第2ドア194bが開きながら、操作装置は、第2制御部180に開放信号を送る。
本実施形態によれば、ユーザが、ボタンなどの操作装置を作動し、第2ドア194bを開けながら、第2制御部180に開放信号を送ることになるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、ユーザが、手動で第2ドア194bをじかに開ける場合、第2ドアセンサ194b_1が開放状態を感知し、第2制御部180に開放信号を送ることにもなる。
第2制御部180は、前記開放信号を受ければ、第2作業レーン150での実装作業を直ちに中断し、第2移送ガントリ170を駆動させ、第2ヘッド160を指定された位置に移動させることにより、維持補修作業のための作業空間を確保すると同時に、作業者を保護することになる。次に、第2制御部180は、第2電源ライン193の電源を遮断し、作業中に発生しうる誤作動を事前に防止する。
ところで、前述のように、本第1実施形態による部品実装装置100は、第1制御部140と第2制御部180とが互いに独立して作動するので、第1作業レーン130側の作業は、そのまま続けて進められる。すなわち、第1制御部140は、第2作業レーン150側の維持補修作業が進められる間にも、何らの影響を受けず、第1ヘッド110、第1移送ガントリ120、第1作業レーン130を駆動させ、基板P1への実装作業を続けて行う。ただし、第2作業レーン150側の維持補修作業が進められていて、作業者の身体などが誤って第1作業レーン130側に入り込み、第1動作感知センサB1に感知された場合には、第1制御部140が直ちに第1作業レーン130側の作業を中断し、警報及び警報光などの警告メッセージを出す。
一方、その場合、第1移送ガントリ120と第2移送ガントリ170との間に設けられるストッパ195の存在は、第1ヘッド110と第1移送ガントリ120とが第2作業レーン150側の作業領域に移動することを防止することにより、維持補修作業を行う作業者の安全をさらに保証することになる。
次に、第2作業レーン150側の維持補修作業が終わり、ユーザが、第2ドア194bを閉めれば、第2ドアセンサ194b_1は、閉鎖状態を感知し、第2制御部180に閉鎖信号を送る。
第2制御部180は、前記閉鎖信号を受け、第2電源ライン193の電源供給を再開し、第2ヘッド160、第2移送ガントリ170、第2作業レーン150の駆動を再開し、基板P2への実装作業を行うことになる。そのときにも、第1制御部140は、第2作業レーン150側の実装作業が再開されることに何らの影響を受けないまま、第1ヘッド110、第1移送ガントリ120、第1作業レーン130の駆動を続けて維持させ、基板P1への実装作業を続けて行う。
以上のように、本第1実施形態による部品実装装置100によれば、第1制御部140及び第2制御部180が互いに独立して作動する。すなわち、第1制御部140及び第2制御部180は、それぞれ、実装作業管理、装備の誤謬及び緊急状況による停止、緊急状態に対する対応などを管理する運用プログラムを独立して運用しており、関連信号処理も、各作業レーン別に独立して運用している。また、第1電源ライン192及び第2電源ライン193も、互いに影響を与えないように分離して設けられている。従って、第1作業レーン130側の実装作業と、第2作業レーン150側の実装作業とのうちいずれか一つが中断されても、他の一つに影響を与えない。すなわち、作業が中断していない他の1つの実装作業が続けて維持されるので、部品実装装置100の生産性及び効率を極大化することができる。
次に、図7ないし図11を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係わる部品実装装置を図示した斜視図であるが、説明のために、ドア部がいずれも開かれた状態を図示した図面であり、図8は、図7に図示された部品実装装置のドア部を分離して図示した斜視図である。また、図9は、本発明の第2実施形態に係わる部品実装装置の基本構成を図示した概念図である。また、図10は、本発明の第2実施形態に係わる部品実装装置の第2ドアが開かれたときの、シリンダの作動を示した概略的な平面図であり、図11は、本発明の第2実施形態に係わる部品実装装置の第1ドアが開かれたときの、シリンダの作動を示した概略的な平面図である。
本第2実施形態による部品実装装置200は、第1ヘッド210、第1移送ガントリ220、第1作業レーン230、第1制御部240、第2作業レーン250、第2ヘッド260、第2移送ガントリ270、第2制御部280、メイン制御部291、第1電源ライン292、第2電源ライン293、ドア部294、ストッパ295、支持フレーム部296、入出力コンソール部297、主電源ライン298、距離維持用装置299を含む。
第1ヘッド210は、電子部品を吸着し、吸着された電子部品を基板P1に実装する装置であり、第1ヘッド210には、1個または複数個のノズル211がZ方向に移動自在に、すなわち、上下移動自在に設けられている。
第1ヘッド210は、第1移送ガントリ220のX方向に移動自在に設けられるが、第1実施形態の場合と異なり、第1ヘッド210と第2ヘッド260は、互いに対面する位置に設けられる。
一方、第1移送ガントリ220は、第1ヘッド210を移送するが、第1X方向ビーム221と、一対の第1Y方向支持フレーム222とを含む。
第1X方向ビーム221は、X方向に延長されているが、第1X方向ビーム221には、第1ヘッド210が移動自在に設けられる。第1X方向ビーム221の部分において、ストッパ295と対面する位置には、第1距離維持用シリンダ299aが設けられるが、それに係わる詳細な説明は後述する。
第1Y方向支持フレーム222は、第1X方向ビーム221と直交し、X方向に所定間隔をおいて一対で配置されるが、第1X方向ビーム221には、ガイド溝221aが形成され、第1Y方向支持フレーム222には、ガイド溝221aに嵌め込まれるガイド突起222aが形成されている。従って、第1X方向ビーム221は、第1Y方向支持フレーム222に沿ってY方向に移送自在に構成される。
第1作業レーン230は、部品が実装される基板P1が置かれて実装作業が行われるところであるが、基板P1の移送のために、コンベヤシステム231が設けられている。
すなわち、部品が実装される基板P1が、第1作業レーン230に置かれれば、コンベヤシステム231によって、実装作業位置に移動された後、実装作業が行われ、実装作業が終われば、コンベヤシステム231によって、基板P1が排出位置に移動することになる。
第1制御部240は、第1ヘッド210、第1移送ガントリ220、第1作業レーン230を制御するが、第1制御部240は、電子回路、ICチップ、プログラムの形式によって具現されてもよい。
第1制御部240は、第1ヘッド210の動き、第1ヘッド210のノズル211の昇降、ノズル211の真空維持及び真空破壊、第1移送ガントリ220の動き、第1作業レーン230のコンベヤシステム231の動きを制御する。
一方、第2作業レーン250は、部品が実装される基板P2が置かれて作業を行うところであるが、移送のために、コンベヤシステム251が設けられている。すなわち、部品が実装される基板P2が、第2作業レーン250に置かれれば、コンベヤシステム251によって、実装作業位置に移動された後、実装作業が行われ、実装作業が終われば、コンベヤシステム251によって、基板P2が排出位置に移動することになる。
第2ヘッド260は、電子部品を吸着し、吸着された電子部品を基板P2に実装する装置であり、第2ヘッド260には、1個または複数個のノズル261がZ方向に移動自在に、すなわち、上下移動自在に設けられている。
第2ヘッド260は、第2移送ガントリ270のX方向に移動自在に設けられる。
本第2実施形態に係わる第2ヘッド260は、単一の個数で構成されるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による第2ヘッド260の個数は、複数個でも構成され、その場合、複数個の第2ヘッド260は、第2作業レーン250に配置された基板P2に部品を実装することになる。
第2移送ガントリ270は、第2ヘッド260を移送するが、第2X方向ビーム271と、一対の第2Y方向支持フレーム272とを含む。
第2X方向ビーム271は、X方向に延長されているが、第2X方向ビーム271には、第2ヘッド260が移動自在に設けられる。第2X方向ビーム271の部分において、ストッパ295と対面する位置には、第2距離維持用シリンダ299bが設けられるが、それに係わる詳細な説明は後述する。
第2Y方向支持フレーム272は、第2X方向ビーム271と直交し、X方向に所定間隔をおいて一対で配置されるが、第2X方向ビーム271には、ガイド溝271aが形成され、第2Y方向支持フレーム272には、ガイド溝271aに嵌め込まれるガイド突起272aが形成されている。従って、第2X方向ビーム271は、第2Y方向支持フレーム272に沿ってY方向に移送自在に構成される。
本第2実施形態による第2移送ガントリ270は、第2X方向ビーム271と、一対の第2Y方向支持フレーム272とからなるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による第2移送ガントリは、第2ヘッド260を所望する位置に移送させることができればよく、それ以外の構成上の特別な制限はない。
一方、本第2実施形態によれば、第1Y方向支持フレーム222と、第2Y方向支持フレーム272とが別個に形成された後で組み立てられて一列に配置されるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、第1Y方向支持フレーム222と、第2Y方向支持フレーム272とが最初から一体に形成されて配置されてもよい。
第2制御部280は、第2ヘッド260、第2移送ガントリ270、第2作業レーン250を制御するが、第1制御部240と独立して作動し、電子回路、ICチップ、プログラムの形式によって具現されてもよい。
第2制御部280は、第2ヘッド260の動き、第2ヘッド260のノズル261の昇降、ノズル261の真空維持及び真空破壊、第2移送ガントリ270の動き、第2作業レーン250のコンベヤシステム251の動きを制御する。
一方、メイン制御部291は、第1制御部240及び第2制御部280と連結されている。すなわち、メイン制御部291は、部品実装装置200の基本的な制御作用を遂行し、第1制御部240と第2制御部280との制御作用を調節する。
メイン制御部291は、電子回路、ICチップ、プログラムの形式によって具現されてもよい。
本第2実施形態によれば、メイン制御部291は、第1制御部240及び第2制御部280と空間的に分離して設けられるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、メイン制御部291の一部として、第1制御部240と第2制御部280とを構成することができ、その場合、第1制御部240、第2制御部280、メイン制御部291が1つのICチップの形態にも具現される。
第1電源ライン292は、第1ヘッド210、第1移送ガントリ220、第1作業レーン230に電源を供給する電源供給ラインであり、第2電源ライン293は、第2ヘッド260、第2移送ガントリ270、第2作業レーン250に電源を供給する電源供給ラインである。
第1電源ライン292と、第2電源ライン293とは、互いに分離して設けられているので、2本のラインのうちいずれか1本のラインに問題が起きても、他の1本のラインに影響を与えない。
一方、ドア部294は、第1ドア294a及び第2ドア294bを含む。図7には、説明のために、第1ドア294a及び第2ドア294bがいずれも開かれた状態を図示している。
第1ドア294aは、第1ヘッド210、第1移送ガントリ220、第1作業レーン230への接近を防止または許容する機能を遂行する。
第1ドア294aは、支持フレーム部296に、ヒンジ構造で回動自在に設けられるが、第1作業レーン230に対する実装作業中には閉められており、作業者を保護し、点検中や修理中には開かれ、第1ドア294aの内側に位置した装置(第1ヘッド210、第1移送ガントリ220、第1作業レーン230、基板P1など)への作業者接近が可能に構成される。
第1ドア294aは、ボタンなどの装置と連結されて設けられる場合、ボタンを操作して開閉自在に構成されもする。同時に、第1ドア294aは、手動で開閉自在に構成されてもよい。
本第2実施形態による第1ドア294aは、支持フレーム部296に、ヒンジ構造で回動自在に設けられるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による第1ドア294aは、その内側に位置した装置への接近を防止または許容する機能を有してさえいればよく、その構造及び設置方法には、特別な制限がない。例えば、本発明による第1ドア294aは、支持フレーム部296において摺動開閉されるように、スライディング構造によって設けられてもよい。
第1ドア294aには、第1ドアセンサ294a_1が設けられているが、第1ドアセンサ294a_1は、第1ドア294aが開放されていたり閉鎖されていれば、その状態を検知してメイン制御部291に送信する。
第1ドアセンサ294a_1としては、磁気センサ、光センサなど公知のセンサが設けられる。
本第2実施形態によれば、第1ドアセンサ294a_1は、メイン制御部291に連結され、開閉信号をメイン制御部291に送信する構成になっているが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、第1ドアセンサ294a_1は、メイン制御部291だけではなく、第1制御部240とも連結され、開閉信号をメイン制御部291及び第1制御部240に共に送信する構成を採用することもできる。
本第2実施形態による第1ドア294aには、第1ドアセンサ294a_1が設けられており、第1ドア294aの開閉いかんを検知するが、本発明によれば、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、第1ドア294aには、第1ドアセンサ294a_1が設けられていないこともある。例えば、第1ドア294aがボタンを操作して開放する方式である場合、ボタンの動作でも開閉いかんを検知することができるので、第1ドアセンサ294a_1が不要にもなる。
一方、第2ドア294bは、第2ヘッド260、第2移送ガントリ270、第2作業レーン250への接近を防止または許容する機能を遂行する。
第2ドア294bは、支持フレーム部296に、ヒンジ構造で回動自在に設けられるが、第2作業レーン250に対する実装作業中には閉まって作業者を保護し、点検中や修理中には開かれ、第2ドア294bの内側に位置した装置(第2ヘッド260、第2移送ガントリ270、第2作業レーン250、基板P2など)に接近が可能になるように構成される。
第2ドア294bは、ボタンなどの装置と連結されて設けられる場合、ボタンを操作して開閉自在に構成されもする。同時に、第2ドア294bは、手動で開閉自在に構成されてもよい。
本第2実施形態による第2ドア294bは、支持フレーム部296に、ヒンジ構造で回動自在に設けられるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による第2ドア294bは、その内側に位置した装置への接近を防止または許容する機能を有してさえいればよく、その構造及び設置方法には、特別な制限がない。例えば、本発明による第2ドア294bは、支持フレーム部296において摺動開閉されるように、スライディング構造によって設けられてもよい。
第2ドア294bには、第2ドアセンサ294b_1が設けられているが、第2ドアセンサ294b_1は、第2ドア294bが開放されていたり閉鎖されていれば、その状態を検知し、第2制御部280に送信する。
第2ドアセンサ294b_1としては、磁気センサ、光センサなど公知のセンサが設けられる。
本第2実施形態によれば、第2ドアセンサ294b_1は、メイン制御部291に連結され、開閉信号をメイン制御部291に送信する構成になっているが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、第2ドアセンサ294b_1は、メイン制御部291だけではなく、第2制御部280とも連結され、開閉信号をメイン制御部291及び第2制御部280に共に送信する構成を採用することもできる。
本第2実施形態による第2ドア294bには、第2ドアセンサ294b_1が設けられており、第2ドア294bの開閉いかんを検知するが、本発明によれば、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、第2ドア294bには、第2ドアセンサ294b_1が設けられていないこともある。例えば、第2ドア294bがボタンを操作して開放する方式である場合、ボタンの動作でも開閉いかんを検知することができるので、第2ドアセンサ294b_1が不要にもなる。
本第2実施形態による第1ドアセンサ294a_1及び第2ドアセンサ294b_1が、それぞれ第1ドア294a及び第2ドア294bに設けられているが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による第1ドアセンサ294a_1及び第2ドアセンサ294b_1は、それぞれ、第1Y方向支持フレーム222及び第2Y方向支持フレーム272に設けられるか、あるいは支持フレーム部296に設けられてもよい。
一方、ストッパ295は、第1移送ガントリ220と第2移送ガントリ270との間に設けられることにより、第1移送ガントリ220と第2移送ガントリ270との相互間干渉を防止する。
ストッパ295は、第1Y方向支持フレーム222のガイド突起222aと、第2Y方向支持フレーム272のガイド突起272aとに沿ってY方向に移動自在に構成される。すなわち、ストッパ295の内部には、モータや移送ローラなどが配置されており、メイン制御部291の指示を受けたストッパ制御部300によって、基板P1,P2の移動方向と直交する方向(Y方向)に移動するように構成される。
ストッパ295が、図8に図示されているように、中央に位置していて、第1作業レーン230側にさらに移動するならば、第1作業レーン230側の作業領域が狭くなり、第2作業レーン250側の作業領域が広くなる。それと反対に、ストッパ295が第2作業レーン250側にさらに移動するならば、第1作業レーン230側の作業領域が広くなり、第2作業レーン250側の作業領域が狭くなる。すなわち、ストッパ295の位置は、作業領域の区分において、基準にもなる。
ストッパ295は、ストッパ制御部300の制御によって、Y方向に移動し、適正な位置に位置することにより、第1作業レーン230側の作業領域と、第2作業レーン250側の作業領域とを適切に設定する。従って、メイン制御部291は、第1作業レーン230及び第2作業レーン250にセッティングされる基板の大きさ及び種類によって、ストッパ295の位置を決定し、ストッパ制御部300に命令を下し、ストッパ295の動きを制御する。
本第2実施形態によるストッパ295は、ストッパ制御部300の制御によって、第1Y方向支持フレーム222のガイド突起222aと、第2Y方向支持フレーム272のガイド突起272aとに沿ってY方向に移動自在に構成されるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、ストッパ295は、ユーザが、手動でY方向に移動させ、適切な位置に停止させることができる。その場合には、ストッパ295は、その内部に、モータや移送ローラなどの自体駆動装置を具備しないこともある。また、本発明によるストッパは、最初から支持フレーム部296に堅固に固定され、移動することができないように構成されてもよい。
本第2実施形態によるストッパ295の形状は、直方体の形状に形成されるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によるストッパは、第1移送ガントリ220と第2移送ガントリ270との間に設けられることにより、第1移送ガントリ220及び第2移送ガントリ270のそれぞれの動きの相互干渉を防止することだけできればよく、その形状に対する特別な制限はない。
本第2実施形態によるストッパ295の部分において、第1距離維持用シリンダ299aの第1ロッド299a_1と、第2距離維持用シリンダ299bの第2ロッド299b_1とが当接する部分には緩衝部が設けられていないが、本発明によれば、それに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、ストッパ295の部分において、第1距離維持用シリンダ299aの第1各ロッド299a_1及び第2距離維持用シリンダ299bの第2ロッド299b_1の端部が当接する部分に緩衝部が設けられ、該緩衝部は、衝撃吸収が容易である合成樹脂、天然樹脂などを含んで構成されもする。
一方、支持フレーム部296には、第1移送ガントリ220、第1作業レーン230、第1制御部240、第2作業レーン250、第2移送ガントリ270、第2制御部280、メイン制御部291、第1電源ライン292、第2電源ライン293、ドア部294、ストッパ295、入出力コンソール部297、主電源ライン298、ストッパ制御部300などが設けられる。すなわち、支持フレーム部296は、部品実装装置200の基本骨格部を構成する。
入出力コンソール部297は、メイン制御部291に連結されているが、キーボード、キーパッド、タッチパッドなどでユーザの指示を入力することができ、モニタなどで部品実装装置200の状態、作業遂行程度などを把握することができる。
主電源ライン298は、第1制御部240、第2制御部280、メイン制御部291、入出力コンソール部297などに電源を供給するラインであり、第1電源ライン292及び第2電源ライン293と分離して独立して設けられる。すなわち、主電源ライン298は、第1電源ライン292及び第2電源ライン293への電源印加と係わりなく、部品実装装置200がONになっていれば、続けて電源が印加される。
距離維持用装置299は、第1X方向ビーム221及び第2X方向ビーム271のうちドアが開放された側に位置したものを、ストッパ295から少なくとも所定距離をおいて離隔させる装置であり、第1距離維持用シリンダ299aと第2距離維持用シリンダ299bとを含む。
距離維持用装置299は、メイン制御部291の制御を受けて動作を行うが、主電源ライン298から電源を入力されるように構成される。
距離維持用装置299の第1距離維持用シリンダ299aは、第1ロッド299a_1を具備し、第2距離維持用シリンダ299bは、第2ロッド299b_1を具備するが、各ロッド299a_1,299b_1は、作動時に、前進または後進することになる。
本第2実施形態によれば、距離維持用装置299の第1距離維持用シリンダ299a及び第2距離維持用シリンダ299bは、それぞれ第1X方向ビーム221と、第2X方向ビーム271とに設けられるが、本発明は、それに限定されるものではない。すなわち、本発明による第1距離維持用シリンダ299a及び第2距離維持用シリンダ299bは、ストッパ295または支持フレーム部296にも設けられる。
その場合、第1距離維持用シリンダ299a及び第2距離維持用シリンダ299bのそれぞれ第1ロッド299a_1及び第2ロッド299b_1は、前進時、それぞれ第1X方向ビーム221と、第2X方向ビーム271とに接触して支持することにより、第1X方向ビーム221と、第2X方向ビーム271との動きを制限するように構成することもできる。
第1距離維持用シリンダ299a及び第2距離維持用シリンダ299bの構造は、ロッド299a_1,299b_1の前進及び後退を行うことができる構造であればよく、それ以外の構造上の制限がない。例えば、第1距離維持用シリンダ299a及び第2距離維持用シリンダ299bは、電子式リニアモータ、油圧シリンダ、空圧シリンダなどの多様な構造を有することができる。
ストッパ制御部300は、メイン制御部291の命令を受け、ストッパ295の動きを制御する。そのために、ストッパ制御部300は、ストッパ295の内部モータなどを制御することができるコントローラ回路、ICチップ、プログラムの形式によって具現されてもよい。
以下、本第2実施形態による部品実装装置200の作動について説明する。
ユーザが、入出力コンソール部297を介して、部品実装装置200を作動させれば、メイン制御部291は、既入力の資料またはビジョンシステムを利用して、作業対象である基板P1及び基板P2の大きさ及び種類を把握し、第1作業レーン230側の作業領域と、第2作業レーン250側の作業領域とを決定する。
例えば、メイン制御部291が把握した第1作業レーン230に位置した基板P1の大きさが、第2作業レーン250に位置した基板P2の大きさよりはるかに大きければ、作業の効率性のために、第1作業レーン230側の作業領域をさらに確保し、第2作業レーン250側の作業領域を狭くする。そのように、メイン制御部291で作業領域が決定されれば、決定された作業領域に適するように、メイン制御部291は、ストッパ制御部300に命令を下し、ストッパ295の位置を適切な位置に移動させる。
第1制御部240は、第1電源ライン292に電源を印加し、第1ヘッド210、第1移送ガントリ220、第1作業レーン230を駆動させ、基板P1への実装作業を行う。また、それと同時に、第2制御部280は、第2電源ライン293に電源を印加し、第2ヘッド260、第2移送ガントリ270、第2作業レーン250を駆動させ、基板P2への実装作業を行う。
一方、実装作業を行っている最中に、第2作業レーン250の作業側に問題が生じ、維持補修作業の必要な場合があるが、以下では、図10を参照し、かような場合の部品実装装置200の駆動について説明する。
前述のような実装作業を行っている最中に、第2作業レーン250の作業側に問題が生じ、維持補修作業が必要な場合、ユーザが、第2ドア294bを開ければ、第2ドアセンサ294b_1は、開放状態を感知してメイン制御部291に開放信号を送る。
メイン制御部291は、前記開放信号を受け、第2制御部280に伝達する。開放信号を受けた第2制御部280は、第2作業レーン250での実装作業を直ちに中断し、第2移送ガントリ270を駆動させ、第2ヘッド260を指定された位置に移動させ、維持補修作業のための作業空間を確保すると同時に、作業者を保護することになる。
次に、第2制御部280は、第2電源ライン293の電源を遮断し、作業中に発生しうる誤作動を事前に防止する。電源を遮断すれば、第2ヘッド260、第2移送ガントリ270、第2作業レーン250は、サーボオフ(servo off)状態になるので、無負荷状態で停止することになる。
また、メイン制御部291は、前記開放信号を受ければ、第2距離維持用シリンダ299bを作動させ、第2ロッド299b_1を前進させる。前進した第2ロッド299b_1は、ストッパ295に接触して支持されることにより、ストッパ295と第2X方向ビーム271との距離が、少なくとも所定の距離L1に維持される。ここで、所定の距離L1は、第2ヘッド260が第1ヘッド210にぶつからないほどに決定される。
すなわち、図10に図示された領域A1は、作動中の第1ヘッド210の動く可能性がある危険領域であるが、第2距離維持用シリンダ299bによって、ストッパ295と第2X方向ビーム271との距離が、少なくとも所定の距離L1に維持されるので、第2X方向ビーム271及び第2ヘッド260が、領域A1と十分に離隔されて維持される。それにより、第2ドア294bが開放され、作業者が作業のために、手動で第2X方向ビーム271を動かす場合にも、Y2方向に移動せず、Y1方向のみに移動が可能になるので、第2X方向ビーム271及び第2ヘッド260が、第1ヘッド210に衝突する危険があらかじめ防止される。
一方、前述のように、本第2実施形態による部品実装装置200は、第1制御部240と第2制御部280とが互いに独立して作動するので、第1作業レーン230側の作業は、そのまま続けて進められる。すなわち、第1制御部240は、第2作業レーン250側の維持補修作業が進められる間にも、何らの影響を受けず、第1ヘッド210、第1移送ガントリ220、第1作業レーン230を駆動させ、基板P1への実装作業を続けて行う。
その場合、第1ヘッド210と第1移送ガントリ220は、ストッパ295によって、第2作業レーン250側の作業領域に移動することが防止されるので、衝突による装置の破損を防止し、維持補修作業を行う作業者の安全をさらに保証することになる。
次に、第2作業レーン250側の維持補修作業が終わり、ユーザが、第2ドア294bを閉めれば、第2ドアセンサ294b_1は、閉鎖状態を感知してメイン制御部291に閉鎖信号を送る。
メイン制御部291は、前記閉鎖信号を受ければ、第2距離維持用シリンダ299bを作動させ、第2ロッド299b_1を後退させる。また、メイン制御部291は、前記閉鎖信号を受け、第2制御部280に伝達するが、第2制御部280が前記閉鎖信号を受ければ、第2電源ライン293の電源供給を再開し、第2ヘッド260、第2移送ガントリ270、第2作業レーン250の駆動を再開し、基板P2への実装作業を行うことになる。そのときにも、第1制御部240は、第2作業レーン250側の実装作業が再開されることに何らの影響を受けず、第1ヘッド210、第1移送ガントリ220、第1作業レーン230を駆動させ、基板P1への実装作業を続けて行う。
以上のように、実装作業を行っている最中に、第2作業レーン250の作業側に問題が生じ、維持補修作業が必要な場合の、部品実装装置200の駆動について説明した。
以下では、図11を参照し、実装作業を行っている最中に、第1作業レーン230の作業側に問題が生じ、維持補修作業が必要な場合の部品実装装置200の駆動について簡略的に説明する。
実装作業を行っている最中に、第1作業レーン230の作業側に問題が生じ、維持補修作業が必要な場合、ユーザが、第1ドア294aを開ければ、第1ドアセンサ294a_1は、開放状態を感知し、メイン制御部291に開放信号を送る。
メイン制御部291は、前記開放信号を受ければ、第1制御部240に送る。開放信号を受けた第1制御部240は、第1作業レーン230での実装作業を直ちに中断し、第1移送ガントリ220を駆動させ、第1ヘッド210を指定された位置に移動させ、維持補修作業のための作業空間を確保すると同時に、作業者を保護する。
次に、第1制御部240は、第1電源ライン292の電源を遮断し、作業中に発生しうる誤作動を事前に防止する。電源を遮断すれば、第1ヘッド210、第1移送ガントリ220、第1作業レーン230は、サーボオフ状態になるので、無負荷状態で停止することになる。
また、メイン制御部291は、前記開放信号を受ければ、第1距離維持用シリンダ299aを作動させ、第1ロッド299a_1を前進させる。前進した第1ロッド299a_1は、ストッパ295に接触して支持されることにより、ストッパ295と第1X方向ビーム221との距離が、少なくとも所定の距離L2を維持するようにする。ここで、所定の距離L2は、第1ヘッド210が第2ヘッド260にぶつからないほどに決定される。
すなわち、図11に図示された領域A2は、作動中の第2ヘッド260の動く可能性がある危険領域であるが、第1距離維持用シリンダ299aによって、ストッパ295と第1X方向ビーム221との距離が、少なくとも所定の距離L2に維持されるので、第1X方向ビーム221と、第1ヘッド210とが領域A2と十分に離隔されて維持される。それにより、第1ドア294aが開放され、作業者が作業のために、手動で第1X方向ビーム221を動かす場合にも、Y1方向に移動せず、Y2方向のみに移動が可能になるので、第1X方向ビーム221及び第1ヘッド210が、第2ヘッド260に衝突する危険があらかじめ防止される。
一方、前述のように、本第2実施形態による部品実装装置200は、第1制御部240と第2制御部280とが互いに独立して作動するので、第2作業レーン250側の作業は、そのまま続けて進められる。すなわち、第2制御部280は、第1作業レーン230側の維持補修作業が進められる間にも、何らの影響を受けず、第2ヘッド260、第2移送ガントリ270、第2作業レーン250を駆動させ、基板P2への実装作業を続けて行う。
その場合、第2ヘッド260と第2移送ガントリ270は、ストッパ295によって、第1作業レーン230側の作業領域に移動することを防止することにより、衝突による装置の破損を防止し、維持補修作業を行う作業者の安全をさらに保証することになる。
次に、第1作業レーン230側の維持補修作業が終わり、ユーザが、第1ドア294aを閉めれば、第1ドアセンサ294a_1は、閉鎖状態を感知してメイン制御部291に閉鎖信号を送る。
メイン制御部291は、前記閉鎖信号を受ければ、第1距離維持用シリンダ299aを作動させ、第1ロッド299a_1を後退させる。また、メイン制御部291は、前記閉鎖信号を第1制御部240に伝達するが、第1制御部240が前記閉鎖信号を受ければ、第1電源ライン292の電源供給を再開し、第1ヘッド210、第1移送ガントリ220、第1作業レーン230の駆動を再開し、基板P1への実装作業を行うことになる。そのときにも、第2制御部280は、第1作業レーン230側の実装作業が再開されることに何らの影響を受けず、第2ヘッド260、第2移送ガントリ270、第2作業レーン250を駆動させ、基板P2への実装作業を続けて行う。
以上のように、本第2実施形態による部品実装装置200によれば、第1制御部240と第2制御部280とが互いに独立して作動する。すなわち、第1制御部240と第2制御部280は、それぞれ実装作業管理などを管理する運用プログラムを独立して運用しており、関連信号処理も各作業レーン別に独立して運用している。また、第1電源ライン292及び第2電源ライン293も、互いに影響を与えないように分離して設けられている。従って、第1作業レーン230側の実装作業と、第2作業レーン250側の実装作業とのうちいずれか一つが中断されても、他の一つに影響を与えない。すなわち、作業が中断していない他の1つの実装作業が続けて維持されるので、部品実装装置200の生産性及び効率を極大化することができる。
また、本第2実施形態による部品実装装置200によれば、距離維持用装置299を含んでいる。距離維持用装置299は、開放されたドア側の移送ガントリ及びヘッドが、開放されていないドア側のヘッドの作業領域に干渉されないように、所定の距離を維持させることにより、衝突による内部装置の破損を防止し、維持補修作業を行う作業者の安全をさらに保証することになる。
本発明の一側面は、添付された図面に図示された実施形態を参照して説明したが、それらは例示的なものに過ぎず、当該技術分野で当業者であるならば、それらから多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解することができるであろう。従って、本発明の真の保護範囲は、特許請求の範囲によってのみ決められるものである。