JP2008311262A - 電子部品実装システムおよび電子部品実装用装置 - Google Patents

電子部品実装システムおよび電子部品実装用装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マシントラブル発生時などの点検・確認作業におけるマシンオペレータの安全を適正に確保することができる電子部品実装システムおよびこの電子部品実装システムに使用される電子部品実装用装置を提供することを目的とする。
【解決手段】電子部品実装システム1において、装置M1〜M7の配列を示す設備配列情報、装置の幅寸法B1,B2を示す個別装置サイズ情報および不安全状態を防止するために規定された安全距離Dに関する情報を記憶させておき、いずれかの装置において不安全状態が検出されたならば、設備配列情報、個別装置サイズ情報および安全距離Dに関する情報に基づいて、当該装置M4を起点とする上流側装置および下流側装置のうちの危険範囲に位置する特定装置の動作を自動的に特定して動作停止させる。これにより、マシンオペレータの安全を適正に確保することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、複数の電子部品実装用装置を連結して構成され電子部品を基板に実装して実装基板を製造する電子部品実装システムおよび電子部品実装用装置に関するものである。
電子部品を基板に実装して実装基板を製造する電子部品実装システムはスクリーン印刷装置、電子部品搭載装置、検査装置などの複数の電子部品実装用装置を連結して一連の生産ラインとすることにより構成される。これらの電子部品実装用装置には、マシンオペレータの作業上の安全を確保するための安全機構が備えられており、作業ヘッドなどの装置可動部を覆うカバーに設けられたカバー扉を保守・点検時などに開放した場合には、扉開放を検知するスイッチと装置可動部の駆動機構との間に設けられたインターロック機構によって当該装置可動部は動作を停止する。これにより、マシンオペレータが動作中の装置可動部に不用意にアクセスすることによる不安全状態を回避するようにしている(特許文献1参照)。
近年電子機器の製造形態においては多品種少量生産が一般となり、設備構成においては面積生産性とフレキシビリティの向上を目的として、小サイズ設備を多数連結して電子部品実装システムを構成する方式が主流となりつつある(特許文献2参照)。この特許文献2に示す先行技術例においては、基板搬送方向の寸法が300〜400mm程度の薄型の単位装置を着脱自在に複数連結して電子部品の実装ラインを構成している。このような構成により、対象とする製品に応じて実装ラインの構成を容易に変更することが可能となっており、よりフレキシブルな生産形態が可能となっている。
特開平7−202489号公報 特開2004−104075号公報
しかしながら、上述のような小サイズ・薄型の単位装置を連結した構成の設備において、マシンオペレータの作業上の安全を確保するためには、特許文献1に示すようなインターロック機構だけでは、不安全状態を回避し得ない場合がある。すなわち、装置稼働中に何らかのトラブルが発生し、マシンオペレータが当該装置にアクセスして、カバー扉を開放し、もしくは開口部から手や身体の一部を侵入させた場合、インターロック機構により当該装置の動作が停止していても、隣接装置が近接している為、動作中の隣接装置の可動部に手先などが触れるおそれがあるからである。
従来設備においても、隣接装置が近接して連結されている場合には、ケーブル等で信号を伝達し、隣接する設備のインターロック機構を機能させ、隣接設備の動作を停止させるという方法は存在していた。しかし従来設備の場合、当該設備の直近に位置する隣接設備を停止させれば不安全状態は回避し得たが、上述のような小サイズ・薄型の設備の場合、例えば上肢を伸ばした状況を想定するとか、直近のみならず、そのさらに遠方に位置する設備の動作を停止察せる必要が出てきた。
また、設備サイズが必要に応じて異なるものを連結することがあるので、必ず当該設備から何台目までを停止すると一律に決めることも困難であった。だからといって、当該設備が存在する一連の生産ラインを構成する全ての設備の動作を停止させるのは、生産効率の著しい低下を招くことになってしまう。
そこで本発明は、マシントラブル発生時などの点検・確認作業におけるマシンオペレータの安全を適正に確保することができる電子部品実装システムおよびこの電子部品実装システムに使用される電子部品実装用装置を提供することを目的とする。
本発明の電子部品実装システムは、複数の電子部品実装用装置を連結して構成され電子部品を基板に実装して実装基板を製造する電子部品実装システムであって、前記電子部品実装用装置は、それぞれ当該電子部品実装用装置にアクセスする作業者にとって不安全状態が発生したことを検出する不安全状態検出手段を有し、前記複数の電子部品実装用装置を統括して制御する全体制御手段は、前記電子部品実装用装置の配列を示す設備配列情報、各電子部品実装用装置のサイズを示す個別装置サイズ情報および作業者が身体の一部を装置内に進入させることによって発生する前記不安全状態を防止するために規定された安全距離に関する情報を記憶する記憶部と、前記電子部品実装用装置のいずれかにおいて前記不安全状態が検出されたならば、前記設備配列情報、個別装置サイズ情報および安全距離に関する情報に基づいて、不安全状態が検出された電子部品実装用装置の動作停止に付随して動作停止すべき電子部品実装用装置を特定し、特定された電子部品実装用装置の動作を停止させる制御処理を行う停止制御処理部とを備えた。
本発明の電子部品実装用装置は、電子部品を基板に実装して実装基板を製造する電子部品実装システムに使用される電子部品実装用装置であって、当該電子部品実装用装置にアクセスする作業者にとって不安全状態が発生したことを検出する不安全状態検出手段と、前記電子部品実装システムにおける電子部品実装用装置の配列を示す設備配列情報、各電子部品実装用装置のサイズを示す個別装置サイズ情報および作業者が身体の一部を装置内に進入させることによって発生する前記不安全状態を防止するために規定された安全距離に関する情報を記憶する記憶部と、当該電子部品実装用装置において前記不安全状態が検出されたならば、前記設備配列情報、個別装置サイズ情報および安全距離に関する情報に基づいて、不安全状態が検出された当該電子部品実装用装置の動作停止に付随して動作停止すべき電子部品実装用装置を特定し、特定された電子部品実装用装置の動作を停止させる制御処理を行う停止制御処理部とを備えた。
また本発明の電子部品実装用装置は、電子部品を基板に実装して実装基板を製造する電子部品実装システムに使用される電子部品実装用装置であって、当該電子部品実装用装置にアクセスする作業者にとって不安全状態が発生したことを検出する不安全状態検出手段と、前記電子部品実装システムにおける電子部品実装用装置の配列を示す設備配列情報、各電子部品実装用装置のサイズを示す個別装置サイズ情報および作業者が身体の一部を装置内に進入させることによって発生する前記不安全状態を防止するために規定された安全距離に関する情報を記憶する記憶部と、前記不安全状態検出手段の検出結果に基づいて当該電子部品実装用装置において不安全状態が検出された旨の検出信号を送出する信号送出手段と、前記電子部品実装システムを構成する他の電子部品実装用装置から前記検出信号を受信したならば、前記設備配列情報、個別装置サイズ情報および安全距離に関する情報に基づいて、不安全状態が検出された前記電子部品実装用装置の動作停止に付随して動作停止すべき電子部品実装用装置に当該電子部品実装用装置が該当するか否かを判断し、該当すると判断したならば当該電子部品実装用装置の動作を停止させる制御処理を行う停止制御処理部とを備えた。
本発明によれば、電子部品実装用装置の配列を示す設備配列情報、各電子部品実装用装置のサイズを示す個別装置サイズ情報および作業者が身体の一部を装置内に進入させることによって発生する不安全状態を防止するために規定された安全距離に関する情報を記憶させておき、いずれかの電子部品実装装置において不安全状態が検出されたならば、設備
配列情報、個別装置サイズ情報および安全距離に関する情報に基づいて、当該電子部品実装装置に隣接する上流側装置および下流側装置のうち動作停止が必要とされる装置を特定する方式を採用することにより、小サイズ設備を複数連結して構成された電子部品実装システムにおいても、マシントラブル発生時などの点検・確認作業におけるマシンオペレータの安全を適正に確保することができる。
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電子部品実装システムの斜視図、図2は本発明の一実施の形態の電子部品実装システムを構成する電子部品実装装置の構成説明図、図3は本発明の一実施の形態の電子部品実装システムの制御系の構成を示すブロック図、図4は本発明の一実施の形態の電子部品実装システムの記憶部に安全確保のために記憶される情報の説明図、図5、図8、図9は本発明の一実施の形態の電子部品実装システムにおける不安全状態検出時の装置動作停止処理のフロー図、図6は本発明の一実施の形態の電子部品実装システムの斜視図、図7は本発明の一実施の形態の電子部品実装システムにおける不安全状態検出時の装置動作停止処理の説明図である。
まず図1を参照して、電子部品実装システム1の構成を説明する。電子部品実装システム1は、複数の電子部品実装用装置である電子部品搭載装置(以下、単に「装置」と略称する。)M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7を連結して構成されており、基板に電子部品を実装して実装基板を製造する機能を有するものである。電子部品実装システム1には上流側(矢印a)の基板供給装置から実装対象の基板が搬入され、搬入された基板は電子部品実装システム1内を下流側に搬送されながら、各装置による部品搭載作業の対象となり、さらに下流側装置に搬出(矢印b)される。電子部品実装システム1を構成する各装置M1〜M7は、共通の基台2上に着脱自在に装着されており、実装対象の基板品種に対応して、電子部品実装システム1の設備構成を容易に変更できるようになっている。
これらの装置のうち、装置M1,M2,M3,M4,M6,M7は、テープフィーダ3(部品供給部)によって供給されるチップ型部品などを搭載する機能を有しており、これらの各装置の幅寸法B1は300〜400mm程度の標準寸法に設定される。また装置M5は、同様に部品供給部であるトレイフィーダ4によって供給されるパッケージ部品などを搭載する機能を有している。装置M5の幅寸法B2はトレイフィーダ4の装置幅に対応して設定されており、幅寸法B1と比較して2倍以上の大きいサイズとなっている。なおここでは、電子部品実装用装置として電子部品を基板に搭載する機能を有する電子部品搭載装置の例を示したが、電子部品実装用装置にはスクリーン印刷装置や検査装置など電子部品実装ラインに用いられる各種の装置も含まれる。
次に図2を参照して、電子部品実装システム1を構成する装置の構造を説明する。図2は、電子部品実装システム1のうち、装置M1〜M4のみを図示している。手前側の装置M4において示すように、各装置はX方向(基板搬送方向)に配設された基板搬送部5を備えており、基板搬送部5は実装対象の基板6を搬送して実装位置に位置決めする。基板搬送部5の一方側にはテープフィーダ3のフィーダ本体部3aが延出しており、フィーダ本体部3aおよび基板搬送部5の上方には実装部10が配設されている。実装部10は、Y軸テーブル7によってY方向に移動するX軸テーブル8に搭載ヘッド9を装着した構成となっている。Y軸テーブル7、X軸テーブル8を駆動することにより搭載ヘッド9はXY方向に移動し、フィーダ本体部3aから電子部品を真空吸着により取り出し、基板6に移送搭載する。基板搬送部5とテープフィーダ3の間には認識部11が配置されており、電子部品を保持した搭載ヘッド9が認識部11の上方を移動することにより、認識部11は搭載ヘッド9に保持された状態における電子部品を撮像して認識する。
各装置の側面および上面側はそれぞれ側方カバー12、上部カバー13によって覆われており、前面側(作業者による操作面側)には、開閉式のカバー扉14が設けられている。カバー扉14には操作パネル15が設けられており、マシンオペレータ(作業者)は動作状態の監視のために各装置にアクセスし操作パネル15を操作する。また作業者は必要に応じてカバー扉14を上方に旋回させて開状態にし、装置内部の点検やマシントラブル時の処置を行う。カバー扉14には開閉検知用センサ(図示省略)が設置されており、カバー扉14が開状態にあることを自動的に検出できるようになっている。
各装置M1〜M7は基台2上にスライド自在に装着されるようになっており、電子部品実装システム1の構成を変更する際には、基台2と高さレベルが合わされた装置台車16を用いて装置の入れ替えを行う。すなわち、交換対象の装置(図2に示す例では装置M2)に装置台車16を位置合わせし、対象となる装置を装置台車16上に引き出す。この後新たな装置を載置した装置台車16を交換位置にセットし、新たな装置を基台2上にスライドさせて装着を行う。このとき、各装置の幅寸法は互換性を考慮した標準寸法に設定されており、生産品種に応じて電子部品実装システムの構成を容易に変更できるようになっている。
次に図3を参照して、電子部品実装システム1の制御系の構成を説明する。図3において、上位システムであるホストコンピュータ17は、電子部品実装システム1を構成する複数の装置を統括して制御する全体制御手段となっており、制御部18および制御部18に接続された記憶部19を備えている。記憶部19には電子部品実装システム1の全体動作を制御するのに必要とされる各種のデータが記憶される。ホストコンピュータ17は電子部品実装システム1を構成する装置M1、M2、M3・・・と通信回線を介して接続されており、各装置に設けられた通信部20を介して各装置との制御信号の授受を行う。
各装置の基板搬送部5、部品供給部(テープフィーダ3、トレイフィーダ4)、認識部11、実装部10は、制御部21によって制御される。制御部21には記憶部22、検出部23が接続されている。記憶部22には当該装置の動作制御に必要な各種のデータが記憶されている。検出部23は、当該装置においてマシンオペレータにとっての不安全状態が発生したことを検出する機能を有している。ここで不安全状態とは、そのまま装置動作を継続するとマシンオペレータがアクセスした際に危険が予見できるような状態を意味している。
例えばカバー扉14が開状態となった場合、マシンオペレータが装置動作継続状態のまま上肢を装置内部に進入させるなどの危険な事態を防止するため、カバー扉14の開閉状態は常に監視され、開状態が検出された場合には装置内部に設定されたインターロック機能によって直ちに装置動作を停止する処理を行う。この処理は、開閉検知センサの検出信号を制御部21が受信することによって行われる。このとき制御部21は、不安全状態が検出された旨の検出信号を通信部20を介してホストコンピュータ17または必要に応じて他の装置に送出する。
したがってカバー扉14に設置された開閉検知センサおよび検出部23は、装置にアクセスする作業者にとって不安全状態が発生したことを検出する不安全状態検出手段となっている。なお不安全状態としては、カバー扉14の開状態には限定されず、マシンオペレータの安全確保の観点から装置動作を停止する必要があるような状態をすべて含む。例えば、装置外面に常時閉塞することが不可能な開口部が設けられ、この開口部近傍へのアクセスをセンサによって監視するような場合には、このセンサが検出状態にあることが不安全状態に該当する。
次に、記憶部19に記憶されるデータのうち、マシンオペレータの安全確保のために記憶されるデータについて図4を参照して説明する。図4(a)に示すように、記憶部19には、設備配列情報19a、個別装置サイズ情報19b、安全距離情報19cが記憶されている。設備配列情報19aは、当該電子部品実装システム1における装置の配列を示す情報であり、図4(b)に示すように、設備配列情報19aを参照することにより、装置M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7がこの順序で連結されていることが特定される。個別装置サイズ情報19bは各装置のサイズを示す情報であり、図1に示す構成例においては、装置M1,M2,M3,M4,M6,M7の幅寸法がB1であり、装置M5のみの幅寸法がB2であることが個別装置サイズ情報19bを参照することにより特定される。
安全距離情報19cは、作業者が身体の一部を装置内に進入させることによって発生する不安全状態を防止するために規定された安全距離に関する情報であり、JISB9707(機械類の安全性−危険区域に上肢が到達することを防止するための安全距離)に規定された数値の中から、装置種類、装置稼動状態などに応じて適切な数値を選択して決定される。例えば、図4(c)に示すように、外壁部24に設けられた開口部24aを介して装置外部から上肢25を装置内部に挿入した場合に、上肢25が危険区域に到達することがないように十分余裕を見込んだ距離Dが、安全距離として設定される。そしてこの安全距離D内に可動機構が存在する場合には、前述の不安全状態の検出時には安全距離D内にある可動機構は全て動作停止の対象となる。
次に図5、図6、図7を参照して、電子部品実装システム1における不安全状態検出時の装置動作停止処理について説明する。まず電子部品実装システム1を構成するいずれかの装置にて不安全状態が検出される(ST1)。例えばカバー扉14が開状態となったことが開閉検知スイッチにて検出されると、不安全状態の検出信号が制御部21に送信され、さらに通信部20を介してホストコンピュータ17に伝達される。ここでは図6に示すように、装置M4においてカバー扉14が開放された例を示しており、不安全状態の検出信号は装置M4からホストコンピュータ17に伝達される。
そしてこの検出信号を受けて、上位システムホストコンピュータ17が動作停止すべき装置を特定する(ST2)。この処理は、記憶部19に記憶された設備配列情報19a、個別装置サイズ情報19bおよび安全距離情報19cに基づいて制御部18によって実行される。すなわち設備配列情報19aを参照することにより、電子部品実装システム1は図7に示すような設備配列および装置サイズであることが特定され、この設備配列において不安全状態が発生した装置M4に付随して動作停止すべき装置が、安全距離情報19cに基づいて特定される。
ここでは、安全距離Dが装置幅B1よりも大きく、装置幅B2よりも小さい場合の例を示している。この例では装置M4の下流側に隣接する装置M5は安全距離Dを完全にカバーする装置幅B2を有しているため、下流側においては装置M5を動作停止させるのみで、装置M4にアクセスするマシンオペレータにとっての危険範囲内に存在する可動機構の動作を停止させることができる。これに対し、装置M4の上流側に隣接する装置M3の装置幅B1は安全距離Dよりも小さいため、装置M3を動作停止させたのみでは安全距離Dを完全にカバーすることができず、さらに上流側に位置する装置M2もともに停止させなければ、装置M4にアクセスするマシンオペレータにとっての危険範囲内の動作を停止させたことにはならない。
このような場合には、上位システムホストコンピュータ17は不安全状態が検出された装置M4の動作停止に付随して動作停止する装置として、装置M2、装置M3および装置M5を特定するとともに、制御部18がこれらの各装置に対して動作停止指令を送出する
(ST3)。これにより、不安全状態が検出された装置M4および付随して動作停止する装置として特定された装置M2、装置M3および装置M5において動作が停止される(ST4)。
すなわち、上位システムホストコンピュータ17の制御部18は、記憶部19に記憶された設備配列情報19a、個別装置サイズ情報19bおよび安全距離に関する情報19cに基づいて、不安全状態が検出された装置の動作停止に付随して動作停止すべき装置を特定し、特定された装置の動作を停止させる制御処理を行う停止制御処理部となっている。このような停止制御処理を行うことにより、上流・下流に隣接した装置がきわめて近接して配置されている電子部品実装システム1において、マシンオペレータが点検作業のためにカバー扉14を開放して内部に上肢を差し入れた場合においても、上肢が到達可能な範囲にある装置はすべて動作停止していることから、動作中の隣接装置の可動部に手先などが触れることによる危険が生じない。
図8は同様の停止制御処理を、不安全状態が発生した装置の制御機能によって実行する例を示している。この場合には、各装置の記憶部22にそれぞれ設備配列情報19a、個別装置サイズ情報19bおよび安全距離に関する情報19cを記憶させておく。そして電子部品実装システム1を構成するいずれかの装置(ここでは装置M4)にて不安全状態が検出されると(ST11)、不安全状態を検出した装置M4により、当該装置の動作停止に付随して動作停止すべき装置を特定する(ST12)。
この処理は、設備配列情報19a、個別装置サイズ情報19bおよび安全距離に関する情報19cに基づいて制御部21によって実行され、同様の判断により、不安全状態が発生した装置M4に付随して動作停止すべき装置として、装置M2、装置M3および装置M5を特定するとともに、制御部21はこれらの各装置に対して動作停止指令を送出する(ST13)。これにより、不安全状態が検出された装置M4および付随して動作停止する装置として特定された装置M2、装置M3および装置M5において動作が停止される(ST14)。
すなわち図8に示す実施例においては、各装置の記憶部22は設備配列情報19a、個別装置サイズ情報19bおよび安全距離に関する情報19cを記憶する記憶部となっており、さらに各装置の制御部21は、記憶部22に記憶された設備配列情報19a、個別装置サイズ情報19bおよび安全距離情報19cに基づいて、不安全状態が検出された装置の動作停止に付随して動作停止すべき装置を特定し、特定された装置の動作を停止させる制御処理を行う停止制御処理部となっている。
さらに図9は不安全状態発生時の停止要否を、各装置が自律的に判断するようにした例を示している。この場合においても、各装置の記憶部22にそれぞれ設備配列情報19a、個別装置サイズ情報19bおよび安全距離情報19cを記憶させておく。そして電子部品実装システム1を構成するいずれかの装置(ここでは装置M4)にて不安全状態が検出されると(ST21)、当該装置M4の制御部21によって不安全状態を検出した旨の検出信号が通信回線を介して他装置へ送出される(ST22)。そしてこの検出信号を受信した各装置にて、自装置が不安全状態が発生した装置M4に付随して動作停止すべき装置に該当するか否かを判断する(ST23)。
この判断は設備配列情報19a、個別装置サイズ情報19bおよび安全距離情報19cに基づいて各装置の制御部21によって実行される。この判断処理において、図7に示すような条件の場合には、装置M2、装置M3および装置M5は、装置M4に付随して動作停止すべき装置に自装置が該当すると判断する。これにより、不安全状態が検出された装置M4および該当する装置M2、装置M3および装置M5において動作が停止される(S
T24)。
すなわち図9に示す実施例においても、各装置の記憶部22は設備配列情報19a、個別装置サイズ情報19bおよび安全距離情報19cを記憶する記憶部となっている。また各装置の制御部21は、不安全状態検出手段の検出結果に基づいて当該装置において不安全状態が検出された旨の検出信号を送出する信号送出手段となっている。さらに各装置の制御部21は、電子部品実装システム1を構成する他の装置から不安全状態が検出された旨の検出信号を受信したならば、記憶部22に記憶された設備配列情報19a、個別装置サイズ情報19bおよび安全距離情報19cに基づいて、不安全状態が検出された電子部品実装用装置の動作停止に付随して動作停止すべき装置に当該装置が該当するか否かを判断し、該当すると判断されたならば当該装置の動作を停止させる制御処理を行う停止制御処理部となっている。
上記説明したように、本実施の形態に示す電子部品実装システム1においては、設備配列情報19a、個別装置サイズ情報19bおよび安全距離情報19cを記憶させておき、いずれかの装置において不安全状態が検出されたならば、記憶された設備配列情報19a、個別装置サイズ情報19bおよび安全距離情報19cに基づいて、当該装置に隣接する上流側装置および下流側装置のうち動作停止が必要とされる装置を特定する方式を採用している。
これにより、幅寸法が300〜400mm程度の小サイズ設備を複数連結して構成され、しかも多品種対応のために設備構成が頻繁に変更されるような電子部品実装システムにおいても、マシントラブル発生時などにおける点検・確認時には、必要とされる安全距離に対応した範囲に属する装置を正しく特定して動作停止させることができ、マシンオペレータの安全を適正に確保することができる。
本発明の電子部品実装システムおよび電子部品実装用装置は、マシントラブル発生時などの点検・確認作業におけるマシンオペレータの安全を適正に確保することができるという効果を有し、複数装置を連結して構成された電子部品実装システムにおいて有用である。
本発明の一実施の形態の電子部品実装システムの斜視図 本発明の一実施の形態の電子部品実装システムを構成する電子部品実装装置の構成説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装システムの制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の電子部品実装システムの記憶部に安全確保のために記憶される情報の説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装システムにおける不安全状態検出時の装置動作停止処理のフロー図 本発明の一実施の形態の電子部品実装システムの斜視図 本発明の一実施の形態の電子部品実装システムにおける不安全状態検出時の装置動作停止処理の説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装システムにおける不安全状態検出時の装置動作停止処理のフロー図 本発明の一実施の形態の電子部品実装システムにおける不安全状態検出時の装置動作停止処理のフロー図
符号の説明
1 電子部品実装システム
2 基台
5 基板搬送部
6 基板
10 実装部
11 認識部
12 側方カバー
13 上部カバー
14 カバー扉
17 ホストコンピュータ
M1〜M7 電子部品搭載装置(電子部品実装用装置)

Claims (3)

  1. 複数の電子部品実装用装置を連結して構成され電子部品を基板に実装して実装基板を製造する電子部品実装システムであって、
    前記電子部品実装用装置は、それぞれ当該電子部品実装用装置にアクセスする作業者にとって不安全状態が発生したことを検出する不安全状態検出手段を有し、
    前記複数の電子部品実装用装置を統括して制御する全体制御手段は、前記電子部品実装用装置の配列を示す設備配列情報、各電子部品実装用装置のサイズを示す個別装置サイズ情報および作業者が身体の一部を装置内に進入させることによって発生する前記不安全状態を防止するために規定された安全距離に関する情報を記憶する記憶部と、前記電子部品実装用装置のいずれかにおいて前記不安全状態が検出されたならば、前記設備配列情報、個別装置サイズ情報および安全距離に関する情報に基づいて、不安全状態が検出された電子部品実装用装置の動作停止に付随して動作停止すべき電子部品実装用装置を特定し、特定された電子部品実装用装置の動作を停止させる制御処理を行う停止制御処理部とを備えたことを特徴とする電子部品実装システム。
  2. 電子部品を基板に実装して実装基板を製造する電子部品実装システムに使用される電子部品実装用装置であって、
    当該電子部品実装用装置にアクセスする作業者にとって不安全状態が発生したことを検出する不安全状態検出手段と、前記電子部品実装システムにおける電子部品実装用装置の配列を示す設備配列情報、各電子部品実装用装置のサイズを示す個別装置サイズ情報および作業者が身体の一部を装置内に進入させることによって発生する前記不安全状態を防止するために規定された安全距離に関する情報を記憶する記憶部と、当該電子部品実装用装置において前記不安全状態が検出されたならば、前記設備配列情報、個別装置サイズ情報および安全距離に関する情報に基づいて、不安全状態が検出された当該電子部品実装用装置の動作停止に付随して動作停止すべき電子部品実装用装置を特定し、特定された電子部品実装用装置の動作を停止させる制御処理を行う停止制御処理部とを備えたことを特徴とする電子部品実装用装置。
  3. 電子部品を基板に実装して実装基板を製造する電子部品実装システムに使用される電子部品実装用装置であって、
    当該電子部品実装用装置にアクセスする作業者にとって不安全状態が発生したことを検出する不安全状態検出手段と、前記電子部品実装システムにおける電子部品実装用装置の配列を示す設備配列情報、各電子部品実装用装置のサイズを示す個別装置サイズ情報および作業者が身体の一部を装置内に進入させることによって発生する前記不安全状態を防止するために規定された安全距離に関する情報を記憶する記憶部と、前記不安全状態検出手段の検出結果に基づいて当該電子部品実装用装置において不安全状態が検出された旨の検出信号を送出する信号送出手段と、前記電子部品実装システムを構成する他の電子部品実装用装置から前記検出信号を受信したならば、前記設備配列情報、個別装置サイズ情報および安全距離に関する情報に基づいて、不安全状態が検出された前記電子部品実装用装置の動作停止に付随して動作停止すべき電子部品実装用装置に当該電子部品実装用装置が該当するか否かを判断し、該当すると判断したならば当該電子部品実装用装置の動作を停止させる制御処理を行う停止制御処理部とを備えたことを特徴とする電子部品実装用装置。
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