JP4728423B2 - 電子部品の実装方法及び電子部品の実装機 - Google Patents

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Description

本発明は電子部品の実装方法及び電子部品の実装機に関し、特に、一つの基板に対し、複数のヘッドユニットを同時に駆動して、各ヘッドユニットに吸着された部品の搭載作業を並行する電子部品の実装方法及び電子部品の実装機に関する。
従来、この種の電子部品搭載装置は、コンベアで搬送された基板が停止される基板停止位置と、この基板停止位置の周囲に配置される複数のモジュール(実装機において、基板停止位置に停止しているプリント基板Pに部品を実装するためには、少なくとも部品供給部と、部品供給部から部品を基板に運搬し実装するためのヘッドユニットが必要であり、これら部品供給部とヘッドユニットとを含んでなるユニットを「モジュール」という。)とを備えている。各モジュールには、ヘッドユニットと部品供給部が設けられている。各ヘッドユニットは、対応する部品供給部から供給される1つまたは複数の部品を吸着し、基板停止位置に停止している基板上に移動し、並行して部品を装着する。このヘッドユニットによる吸着から装着までの一連の動作を一回の実装ターンとして、各モジュールでは、複数の実装ターンを他のモジュールと並行して実行するように設定されている。
しかしながら、各モジュールのヘッドユニットは、相互に重なり合う干渉領域を移動する必要があるため、そのような干渉領域では、何れかのヘッドユニットが稼動している際、他のヘッドユニットには、待機時間が発生していた。
かかる待機時間を可及的に低減するため、例えば、特許文献1に開示されている技術では、先行するヘッドユニットが干渉領域で実行している実装ターンの終了時間を計測するとともに、当該干渉領域の空きを待機している後続のヘッドユニットが干渉領域に移動する移動時間を演算し、終了時間から移動時間を差し引いた時間が経過した時点で後続のヘッドユニットの移動を開始することにより、待機時間の低減を図っている。
また、特許文献2に開示されている技術では、一回の実装ターン毎に干渉エリアを動的に設定し、干渉領域の空きを待機する機会を低減する方法を図っている。
特開2002−171092号公報 特開2007−53271号公報
しかしながら、何れの場合にしても、待機時間は、発生していた。しかし、そのような待機時間が残存する限り、各ヘッドユニットの稼働率が低下し、作業効率の低減を余儀なくされていた。
また、各特許文献1、2に記載された方法では、実装ターン毎にヘッドユニットの移動時間をパラメータとして含む演算処理が必要であった。しかしながら、ヘッドユニットの作業時間は、実装ターン毎にばらつきが大きく、容易には計算通りにならないのが現状である。そのため、各特許文献1、2に記載された方法では、実装ターン毎の演算処理に時間がかかることと相俟って、待機時間を効果的に低減することはできなかった。
本発明は、上記不具合に鑑みてなされたものであり、作業領域が重なり合う複数のヘッドユニットを効率よく稼動し、高い稼働率を維持することのできる電子部品の実装方法及び電子部品の実装機を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために本発明は、少なくとも電子部品を供給する部品供給部と、前記部品供給部が供給した電子部品を吸着して所定の基板停止位置に停止している基板上に実装するヘッドユニットとを含んでなるモジュールを設け、前記モジュールを前記基板停止位置の周囲に複数セット配置するとともに、各モジュールを同時に稼動し、前記ヘッドユニットを前記基板停止位置に並行駆動して、前記ヘッドユニットに吸着された電子部品を当該基板に搭載する電子部品の実装方法であって、前記基板上を移動するヘッドユニットのエリアを前記ヘッドユニット毎に割り当てるとともに、割り当てられたエリアの座標毎に、各ヘッドユニット同士の干渉の生じ得る度合を干渉度として重み付けする干渉度設定ステップと、前記干渉度に応じて、各ヘッドユニットが対応するモジュールの部品供給部から供給された電子部品を吸着してから搭載を終了するまでの実装ターンの順位を搭載順位として設定する搭載順位設定ステップと、各ヘッドユニット同士の干渉が生じ得る座標での搭載作業において、前記搭載順位に基づき、何れか一のヘッドユニットを干渉度の最も高い座標で搭載作業させるとともに、他のヘッドユニットは、前記一のヘッドユニットとの干渉を回避可能な範囲内で搭載作業をさせる搭載ステップとを備え、前記搭載順位設定ステップは、最も干渉度の高い領域で搭載作業をすることのできる優先順位を前記ヘッドユニットに交替で付与するものであることを特徴とする電子部品の実装方法である。この態様では、ヘッドユニット同士で干渉が生じ得る座標での搭載作業においては、搭載順位設定ステップによって設定された搭載順位に基づいて、何れかのヘッドユニットが干渉度の最も高い領域から搭載作業を開始するとともに、干渉度の高い領域で搭載作業する優先順位が複数のヘッドユニットに対して交替で付与されるので、各ヘッドユニットがいわば直列で干渉度の高い領域から順番に電子部品を搭載し続けることが可能になる。この結果、各ヘッドユニット間での干渉を回避しつつ、待機時間を可及的に低減し、高い稼働率を維持することができる。また、干渉度の高い領域から順に搭載作業が実行されるので、作業が経過するにつれて、搭載順位を決定する自由度が高くなり、より効率的な搭載作業を実現することができる。また、予め搭載順位を決定し、その搭載順位に従って、複数のヘッドユニットが稼動されるので、移動時間をパラメータとして搭載順位を制御する場合に比べて、演算が遙かに容易且つ高速になり、しかも、高い精度で待機時間の発生を回避することが可能になる。
好ましい態様において、前記搭載ステップは、前記他のヘッドユニットが前記一のヘッドユニットとの干渉を回避可能な範囲内で搭載作業をする際に、前記他のヘッドユニットを最も干渉度の高い座標で搭載作業をさせるステップである。この態様では、一のヘッドユニットが干渉度の高い座標で搭載作業をしているときに、退避している他のヘッドユニットも回避可能な範囲内で干渉度の高い座標で搭載作業するので、干渉度の高い座標を中心にして、順次、干渉度の低い座標に搭載順位が移行する結果、より搭載順位を設定する自由度が高くなるという利点がある。
好ましい態様において、前記干渉度設定ステップは、干渉度の最も高い領域を境に各ヘッドユニットの搭載時間が等分されるように前記エリアを設定するものである。この態様では、複数のヘッドユニットの搭載時間が等分されるので、より確実に各ヘッドユニットの搭載終了タイミングが揃いやすくなる。
本発明の別の態様は、少なくとも電子部品を供給する部品供給部と、前記部品供給部が供給した電子部品を吸着して所定の基板停止位置に停止している基板上に実装するヘッドユニットとを含んでなるモジュールを設け、前記モジュールを前記基板停止位置の周囲に
複数セット配置するとともに、各モジュールを同時に稼動し、前記ヘッドユニットを前記基板停止位置に並行駆動して、前記ヘッドユニットに吸着された電子部品を当該基板に搭載する電子部品の実装機であって、前記ヘッドユニットを制御する制御ユニットを備え、この制御ユニットは、前記基板上を移動するヘッドユニット毎に割り当てられたエリアと、前記エリアの座標毎に各ヘッドユニット同士の干渉の生じ得る度合として重み付けされる干渉度と、前記干渉度に基づいて予め設定され、各ヘッドユニットが対応するモジュールの部品供給部から供給された電子部品を吸着してから搭載を終了するまでの実装ターンの順位としての搭載順位とを記憶するデータ記憶部と、各ヘッドユニット同士で干渉が生じ得る座標での搭載作業において、前記搭載順位に基づき、何れか一のヘッドユニットを干渉度の最も高い座標で搭載作業させるとともに、他のヘッドユニットは、前記一のヘッドユニットとの干渉を回避可能な範囲内で搭載作業をさせる搭載プログラムを記憶するログラム記憶部とを有し、前記搭載順位は、最も干渉度の高い領域で搭載作業をすることのできる優先順位が前記ヘッドユニットに交替で付与されるものであることを特徴とする電子部品の実装機である。この態様においても、各ヘッドユニットがいわば直列で干渉度の高い領域から順番に電子部品を搭載し続けることが可能になる。この結果、各ヘッドユニット間での干渉を回避しつつ、待機時間を可及的に低減し、高い稼働率を維持することができる。また、干渉度の高い領域から順に搭載作業が実行されるので、作業が経過するにつれて、搭載順位を決定する自由度が高くなり、より効率的な搭載作業を実現することができる。また、予め搭載順位を決定し、その搭載順位に従って、複数のヘッドユニットが稼動されるので、移動時間をパラメータとして搭載順位を制御する場合に比べて、演算が遙かに容易且つ高速になり、しかも、高い精度で待機時間の発生を回避することが可能になる。
好ましい態様において、前記制御ユニットは、前記他のヘッドユニットが前記一のヘッドユニットとの干渉を回避可能な範囲内で搭載作業をする際に、前記他のヘッドユニットを最も干渉度の高い座標で搭載作業をさせるものである。この態様では、一のヘッドユニットが干渉度の高い座標で搭載作業をしているときに、退避している他のヘッドユニットも干渉可能な範囲内で干渉度の高い座標で搭載作業するので、干渉度の高い座標を中心にして、順次、干渉度の低い座標に搭載順位が移行する結果、より搭載順位を設定する自由度が高くなるという利点がある。
好ましい態様において、前記制御ユニットには、干渉度の最も高い領域を境に各ヘッドユニットの搭載時間が等分されるように前記エリアが設定されているものである。この態様では、複数のヘッドユニットの搭載時間が等分されるので、より確実に各ヘッドユニットの搭載終了タイミングが揃いやすくなる。
以上説明したように本発明によれば、何れかのヘッドユニットが干渉度の最も高い領域から搭載作業を開始するとともに、干渉度の高い領域で搭載作業する優先順位が複数のヘッドユニットに対して交替で付与されるので、各ヘッドユニットがいわば直列で干渉度の高い領域から順番に電子部品を搭載し続けることが可能になる結果、各ヘッドユニット間での干渉を回避しつつ、容易且つ高速な演算制御で待機時間を可及的に低減し、高い稼働率を維持することができるという顕著な効果を奏する。
本実施形態に係る実装機の一例を概略的に示す平面図である。 図1の実施形態に係るブロック図である。 図1の実施形態に係るデータ構造を示すER図である。 図3に示したテーブルに基づくビュー表である。 図1の実施形態に係る搭載座標の干渉候補を決定する手順を示すフローチャートである。 図5の手順に基づいて、搭載順位を決定する手順を示すフローチャートである。 搭載座標の干渉候補を決定する過程を示す搭載座標の説明図であり、(A)は、エリアの設定、(B)は、グループの設定を示す。 本実施形態による電子部品の搭載過程を示す説明図である。 本実施形態による電子部品の搭載過程を示す説明図である。 図8、図9の過程を示すタイミングチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1に示す実装機10は、基台11と、この基台11上に配置され、実装対象となるプリント基板Pを搬送する基板搬送装置12とを備えている。基板搬送装置12は、互いに平行な一対のベルト式コンベア12a、12bと、図外の搬送用モータと、搬送用モータの動力を伝達する伝動機構等とを備えており、両コンベア12a、12bを同期させて駆動することにより、両コンベア12a、12bでプリント基板Pの両側辺部を支持しつつ、このプリント基板Pを基板搬送方向(図1の例では右から左)に搬送するとともに、図略の基板停止装置で、図1の仮想線で示す基板停止位置にプリント基板Pを一時停止させ、この基板停止位置でプリント基板Pを保持した上で電子部品の搭載作業が行われるようになっている。以下の説明では、基板搬送方向に沿う水平方向をX軸方向とし、このX軸方向に直交する水平方向をY軸方向として説明する。
基板搬送装置12により搬入されたプリント基板Pを基板停止位置に停止させるため、両コンベア12a、12bの内側の所定箇所には、基板停止装置として図略のストッパが設けられている。このストッパは、両コンベア12a、12b上に突出する状態と両コンベア12a、12bの下方に没入する状態とに変位可能とされ、シリンダ等からなるストッパ駆動部14(図2参照)により駆動されるようになっている。さらに基板停止位置には、ストッパにより停止させられたプリント基板を基板搬送装置12から浮かせて保持するためのプッシュアップピン等からなる基板保持装置(図示せず)が配設され、上記ストッパと基板保持装置とで基板位置決め装置が構成されている。
実装機10には、この基板搬送装置12を挟んで対向する一対のモジュール20A、20Bが設けられている。各モジュール20A、20Bは、基板搬送装置12の両側方に配置された部品供給部21A、21Bと、この部品供給部21A、21Bから電子部品をピックアップして、基板停止位置に停止しているプリント基板Pに装着するヘッドユニット22A、22Bと、ヘッドユニット22A、22Bを駆動する駆動機構30A、30Bとを備えている。このように、実装機において、基板停止位置に停止しているプリント基板Pに部品を実装するためには、少なくとも部品供給部21A(21B)と、部品供給部21A(21B)から部品をプリント基板Pに運搬し実装するためのヘッドユニット22A(22B)が必要であり、これら部品供給部21A(21B)とヘッドユニット22A(22B)とを含んでなるユニットをこの実施形態において「モジュール」20A(20B)という。
部品供給部21A、21Bは、多数列のテープフィーダ23A、23Bを備えている。各テープフィーダ23A、23Bは、IC、トランジスタ、コンデンサ等の電子部品を所定間隔おきに収納、保持したテープをリールから部品取出し部へ導出し、ヘッドユニット22A、22Bにより部品がピップアップされるにつれてラチェット式の繰出し機構によりテープを間欠的に繰り出すようになっている。
ヘッドユニット22A、22Bは、実装機10の基台11の上方に配置され、部品供給部21A、21Bから電子部品をピックアップして上記基板停止位置にあるプリント基板Pに装着し得るように、後述する駆動機構30A、30Bによって、それぞれ独立してX軸方向(基板搬送装置12による搬送方向)及びY軸方向(水平面上でX軸と直交する方向)に移動することができるようになっている。
各ヘッドユニット22A、22Bには、1又は複数のノズル部材(図示せず)が昇降及び回転可能に設けられるとともに、ノズル部材を昇降させるZ軸サーボモータ24A、24B及びノズル部材を回転させるR軸サーボモータ25A、25Bが装備されている(図2参照)。
ヘッドユニット22A、22Bを駆動する駆動機構30A、30Bは、上記基台11上に固定されてY軸方向に延びる一対の固定レール31A、31Bと、この固定レール31A、31Bに取り付けられたボールねじ軸32A、32Bと、このボールねじ軸32A、32Bの端部に連結されて、ボールねじ軸32A、32Bを回転駆動するY軸サーボモータ33A、33Bと、上記固定レール31A、31B上に配置され、上記ボールねじ軸32A、32Bに螺合しているナット部分(図示せず)を備えたヘッドユニット支持部材34A、34Bとを備えている。また、各ヘッドユニット支持部材34A、34Bには、X軸方向に延びるボールねじ軸35A、35Bと、このボールねじ軸35A、35Bの端部に連結されて、ボールねじ軸35A、35Bを回転駆動するX軸サーボモータ36A、36Bとが設けられており、このボールねじ軸35A、35Bに、ヘッドユニット22A、22Bに設けられたナット部分(図示せず)が螺合している。そして、Y軸サーボモータ33A、33Bの作動によりボールねじ軸32A、32Bが回転して、上記ヘッドユニット支持部材34A、34BがY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ36A、36Bの作動によりボールねじ軸35A、35Bが回転して、ヘッドユニット22A、22Bがヘッドユニット支持部材34A、34Bに対してX軸方向に移動するようになっている。なお、図では省略されているが、ヘッドユニット支持部材34A、34Bには、ヘッドユニット22A、22BをX軸方向にガイドするガイド部材が設けられており、ヘッドユニット22A、22Bは、このガイド部材上で滑らかにX軸方向に往復移動することができるように構成されている。
次に、プリント基板Pが基板停止位置に停止したときにそのプリント基板Pの特定部位を上方から撮像する定置式撮像手段として、第1基板カメラ41(第1のカメラ)及び第2基板カメラ42(第2のカメラ)が基台11の定位置から吊り下げられている。第1基板カメラ41は、プリント基板Pが基板停止位置に停止したときにその下流コーナー部を撮像し得る位置に、また、第2基板カメラ42は、プリント基板Pが基板停止位置に停止したときにその一側辺の中間部を撮像し得る位置に、それぞれ配置されている。
各モジュール20A、20Bには、基台11上に部品認識用のカメラ43A、43Bが装備され、ヘッドユニット22A、22Bによる部品吸着後に上記カメラ43A、43Bで吸着部品が撮像され、それに基づいて部品吸着位置のずれ等が調べられるようになっている。
また、各ヘッドユニット22A、22Bには、プリント基板Pに付されているフィデューシャルマーク(基板認識用のマーク)を撮像する移動カメラ44A、44Bが各モジュール20A、20Bのヘッドユニット22A、22Bにそれぞれ装備されている。移動カメラ44A、44Bは、対応するヘッドユニット22A、22Bの側部で下向きに配置されたCCD等で構成されており、ヘッドユニット22A、22Bと一体に移動するようになっている。
次に、各部を制御する制御ユニット50について説明する。
図2を参照して、制御ユニット50は、CPU等で構成され、外部の表示ユニット60と接続される演算処理部51と、基板搬送、部品搭載等のための各種データを記憶するデータ記憶手段52と、搭載プログラムを記憶する搭載プログラム記憶手段53と、各モータ24A、24B、25A、25B、33A、33B、36A、36Bを制御するモータ制御部54と、外部入出力部55と、データ通信部56、画像処理部57とを有している。
演算処理部51は、電子部品をプリント基板Pに搭載するために必要な搭載プログラムを実行するための演算処理を司るものである。
データ記憶手段52は、搭載プログラムを実行するために必要なデータや、データの集合体(テーブルという)等を記憶するものである。
搭載プログラム記憶手段53は、演算処理部51が実行する搭載プログラムを記憶するものである。
モータ制御部54は、各モータ24A、24B、25A、25B、33A、33B、36A、36Bに設けられたエンコーダからの信号と演算処理部51から与えられる目標値とに基づいてモータ24A、24B、25A、25B、33A、33B、36A、36Bを制御するものである。上記外部入出力部55には、入力要素としてプリント基板Pの搬入、搬出を検出するセンサ等の各種センサ類SNが接続される一方、出力要素としてストッパ駆動部14が接続されている。なお、このほかに、図外の搬送用駆動機構やコンベア間隔調整用駆動機構等も外部入出力部55に接続されている。
データ通信部56は、複数の実装機10を制御する制御コンピュータとの通信やデータの更新等を実行するものである。
画像処理部57は、第1基板カメラ41、第2基板カメラ42、部品カメラ43A、43B、及び移動カメラ44A、44Bと接続され、これらのカメラ41〜44Bからの画像を示す信号を取込んで、所定の画像処理を施し、その画像データを演算処理部51に送るものである。
次に、データ記憶手段52に記憶されているデータのうち、本発明に関連の深いデータについて説明する。なお、以下の説明では、データを二次元の表形式で論理的に格納されているものとし、各データの集まり(エンティティ)をテーブル、テーブルとテーブルの関連をリレーションシップ、各テーブルに含まれる項目(列)をフィールドという。また、図中、PKは、テーブル内でデータを一意に特定するための主キーを表し、FKは、リレーションシップを構築するために参照先を示す外部キーである。
図3を参照して、データ記憶手段52は、ヘッドユニット22A、22Bに関するヘッドテーブル101と、プリント基板Pに関する基板テーブル102とを備えている。ヘッドテーブル101は、フィールドとして、{ヘッド番号、ノズル本数}を備えており、制御対象となるヘッドユニット22A、22Bを特定するヘッド番号や、当該ヘッド番号のヘッドユニット22A、22Bが有するノズルの本数を記憶している。
基板テーブル102は、フィールドとして、{基板品番、幅、長さ}を備えており、プリント基板Pの諸元をプリント基板Pの品番毎に記憶している。
次に、103は、エリアテーブルである。このエリアテーブル103は、ヘッドテーブル101のヘッド番号と、基板テーブル102の基板品番毎に、当該ヘッドユニット22A、22Bが移動するエリアを稼動範囲R(x)として記憶する。例えば、図1に示した実装機10の場合、一つのプリント基板Pを二台のヘッドユニット22A、22Bで搭載するので、エリアテーブル103は、ヘッドユニット22A、22B毎に、稼動範囲R(x)をR(a)、R(b)といった状態で識別可能に記憶する。本実施形態では、プリント基板P毎の部品搭載領域EBに対し、干渉度の最も高い領域を境に各ヘッドユニット22A、22Bの搭載時間が等分されるように稼動範囲R(x)が設定されている。これにより、一方のヘッドユニット22A(22B)と他方のヘッドユニット22B(22A)とに配分される負荷時間が等しくなり、両ヘッドユニット22A、22Bが限りなく同時に作業を終了することができるようになる。
次に、104は、グループテーブルである。グループテーブル104は、エリアテーブル103が記憶する稼動範囲R(x)毎に特定されるグループG(m,Y)を記憶する。このグループG(m,Y)とは、図7(B)に示したように、ヘッドユニット22A、22Bが、一回の実装ターンで実装することのできる電子部品の搭載座標の集まりをいう。グループG(m,Y)は、可能な限り、同じ行Yの中に揃うように分割されている。また、グループG(m,Y)は、X軸方向に列mが設定され、列mの値と行Yの値とによって、エリア毎に一意に特定することができるように記憶されている。グループテーブル104のフィールドには{移動時間、搭載順位}が含まれており、ヘッドユニット22A、22BがグループG(m,Y)に移動する際の移動時間と、搭載順位(各ヘッドユニット22A、22Bの実装ターンの順位)とが登録されるようになっている。制御ユニット50は、この搭載順位の値を参照して、ヘッドユニット22A、22Bの稼動順序を決定し、制御するようになっている。
さらに本実施形態において特筆すべきことは、各グループG(m,Y)には、Y軸方向沿って、多段階に干渉度が設定されている点である(図7参照)。すなわち、基板停止位置上では、Y軸方向に沿ってヘッドユニット22A、22Bが相手側に接近し、中央付近では、互いに干渉することになる。そのため、本実施形態では、Y軸方向に沿っていくつかの行(1〜4)Yを設定し、干渉度が高くなるグループG(m,Y)ほど、行Yの数値が小さくなるように設定されている。
105は、搭載座標テーブルである。搭載座標テーブル105は、グループテーブル104毎に設定される搭載座標P(n,Y)であり、このデータに基づいて、制御ユニット50は、グループG(m,Y)毎に設定される電子部品の搭載座標P(n,Y)を特定し、各ヘッドユニット22A、22Bに設けられているノズルを制御するようになっている。この搭載座標テーブルには、搭載座標P(n,Y)毎に干渉距離D(Y,L,R)が記憶される。干渉距離D(Y,L,R)は、ある搭載座標に電子部品を搭載しているヘッドユニット22A(22B)が、干渉度の最も高い座標で作業している相手側のヘッドユニット22B(22A)と干渉する距離である。ここで、干渉距離D(Y、L、R)は、Y座標に関する値だけではなく、X軸方向の左右の値L、Rも含まれている。これにより、Y座標が最も干渉度の高い座標であったとしても、例えば図7(A)の列mが1の座標と列mが3の座標とでは、ヘッドユニット22A、22Bが相互に互い違いになって、干渉が生じないと判断することが可能になる。図示の例では、プリント基板PのX軸方向の長さが充分長いため、図7(A)に示した列mのうち、双方がX軸方向において反対側にある場合(例えば、稼動範囲R(a)のG(1,1)と稼動範囲R(b)のG(3,1))には、干渉が生じないようになっている。
106は、干渉候補管理テーブルである。干渉候補管理テーブル106は、ヘッドユニット22A、22BのグループG(m,Y)毎に、相手方のヘッドユニット22B、22Aと干渉し得る干渉候補としてのグループG(m,Y)を特定するためのものである。
図4、図7(B)を参照して、例えば、ヘッドユニット22Aが搭載作業を行う稼動範囲R(a)に設定されるグループG(1、1)に関しては、相手側のヘッドユニット22BがグループG(1,1)に移動した場合に干渉が生じるので、その場合には、稼動範囲R(a)のグループG(1,1)について、稼動範囲R(b)のグループG(1、1)が干渉候補として関連づけられる。また、関連づけられる干渉候補G(m,Y)は、一つだけではなく、複数であってもよい。他方、全く干渉しない稼動範囲R(x)については、値が入らないので、テーブル同士を結合して図4のようなビュー表を作成した場合、値はナル値(null)となる。
図4に示したように、グループテーブル104には、稼動範囲R(x)のグループG(m,Y)毎に搭載順位が決定される。制御ユニット50は、この搭載順位に基づき、各モジュール20A、20Bの制御要素を制御する。
図3、図5、及び図7(A)を参照して、搭載順位は、以下の手順で決定される。
まず、製造対象となるプリント基板Pの基板品番を基板テーブル102に登録するとともに、登録されたプリント基板Pに搭載される電子部品の各座標を入力して、搭載座標テーブル105に登録する(ステップS20)。
次いで、登録されたプリント基板Pに対して、ヘッドユニット22A、22B毎に稼動範囲R(a)、R(b)を割り当て、エリアテーブル103と搭載座標テーブル105とに登録して、稼動範囲R(a)、R(b)と搭載座標P(n,Y)とを関連づける(ステップS21)。次いで、稼動範囲R(a)、R(b)毎に搭載座標P(n,Y)をグループG(m,Y)に割り当て、グループG(m,Y)と搭載座標P(n,Y)とを関連づける(ステップS22)。この段階では、図7(B)に示したような搭載座標P(n,Y)、グループG(m,Y)、稼動範囲R(x)に関する情報が登録される。
次いで、引数xにaを割り当て、割り当てられたエリアについて、グループG(m,Y)の個数をカウントする(ステップS23、ステップS24)。その後、1列目から順番に、干渉し得る相手方の稼動範囲R(x)のグループG(m,Y)を検索する(ステップS25、S26)。この検索では、搭載座標テーブル105の干渉距離D(Y,L,R)に基づいて、干渉が発生し得る全てのグループG(m,Y)を検索する。
検索された干渉候補G(m,Y)は、干渉候補管理テーブル106に記憶される(ステップS27)。これにより、図4に示したような状態で、稼動範囲R(a)毎のグループG(m,Y)と、各グループG(m,Y)毎に干渉が生じる相手側の稼動範囲R(b)のグループG(m,Y)とを関連づけることが可能になる。
次いで、列mがインクリメントされ(ステップS28)、その値とステップS24でカウントしたグループ数Mとが比較される(ステップS29)。列mの値がグループ数Mよりも少ない場合には、ステップS26に復帰して上述した処理が繰り返される。仮に列mの値がグループ数M以上に達した場合、さらに引数xがbであるか否か、即ち、双方の稼動範囲R(x)について設定が済んでいるか否かが判定され(ステップS30)、引数xがbである場合には終了し、引数xがaである場合には、引数xをbとし、ステップS24に復帰する(ステップS31)。これにより、稼動範囲R(b)についても、全てのグループG(m,Y)について干渉が発生するグループの組み合わせが検出され、登録される。
次に、搭載作業の順番を決定するフローについて説明する。
図6を参照して、このフローでは、最初に優先順位を表す引数1、2、を用いて、複数のヘッドユニット22A、22Bの優先順位を設定し、搭載順位を初期化している(ステップS40)。このステップS40により、一方のヘッドユニット22Aが搭載するグループG(m,Y)が最初に優先されることになる。
次に、搭載順位を与える変数Sが初期化される(ステップS41)。
次に、搭載順位がnullで、最も干渉度の高いグループG1(m,Y)が検索される(ステップS42)。この検索結果でグループG1(m,Y)があった場合ステップS43でYESの場合)、その内、最も若い列mのグループG1(m,Y)がヘッドユニット22Aによる最初の順位に設定され、搭載順位がグループテーブル104に登録される(ステップS44)。次いで、このグループG1(m,Y)と組み合わせる他方のヘッドユニット22BのグループG2(m,Y)を特定するために、登録されたグループG1(m,Y)と干渉しないグループG2(m,Y)が干渉候補管理テーブル106から検索される(ステップS45)。例えば、グループG1(m,Y)がG(1,1)の場合、図4、図8(A)に示すように、G(1,1)、G(1,2)は、この検索から外され、G(1,3)が検索される。
次いで、この検索結果でグループG2(m,Y)が検索された場合(ステップS46でYESの場合)、検索されたグループG2(m,Y)のうち、最も列mの小さいものの搭載順位が決定され、グループテーブル104に登録される(ステップS47)。次いで、変数Sがインクリメントされ(ステップS48)、干渉候補を有するグループG(m,Y)について、搭載順位が設定されているか否かを判定する(ステップS49)。換言すれば、干渉が生じないグループG(m,Y)については、別の仕様要因で搭載順位を設定することが可能なので、このプログラムでは、搭載順位を設定しないこととしている。残余分については、例えば、移動時間等を勘案し、両ヘッドユニット22A、22Bができるだけ同時に搭載作業を終了できるようにして、搭載順位を設定してもよい。或いは搭載順位を設定せずに、適切な方法で全てのグループについて電子部品が搭載されるようにしてもよい。無論、ステップS49の仕様を変更し、図6と同じ手順で全てのグループG(m,Y)について、搭載順位を設定するようにしてもよい。
仮に搭載順位が未設定のグループG(m,Y)が残存している場合には、優先順位を入れ替えてステップS42に復帰し(ステップS50)、上述した処理を繰り返す。他方、ステップS49の判定で、全ての稼動範囲R(a)、R(b)について、搭載順位が設定されている場合には、処理を終了する。
また、ステップS43で搭載順位が設定されていないグループがなかった場合(ステップS43でNOの場合)、ステップS49に移行して、変数Sを変更しないまま別のエリアのグループG(m,Y)について、搭載順位を設定する。
他方、ステップS46で搭載順位が設定されていないグループがなかった場合、(ステップS46でNOの場合)、ステップS48に移行して、変数Sをインクリメントした後、ステップS49に移行する。
上述のような稼動範囲R(x)の設定や、干渉候補の登録、並びに搭載順位の設定は、この実装機10の制御ユニット50によって実行するようにしてもよく、或いは、生産を管轄するホストコンピュータで実行し、データを通信部57で受信するようにしてもよい。
次に、本実施形態に係る実装機10による電子部品の搭載動作について説明する。
図1を参照して、基板搬送装置12からプリント基板Pが搬送され、基板停止位置にロックされると、制御ユニット50は、モジュール20A、20Bの部品供給部21A、21B、ヘッドユニット22A、22B、並びに駆動機構30A、30Bを駆動して、電子部品を停止したプリント基板Pに並行して同時に搭載する。具体的には、上述した搭載順位に基づいて、部品供給部21A、21Bが一回の実装ターン分の電子部品を供給し、駆動機構30A、30Bの駆動により、ヘッドユニット22A、22Bが供給された電子部品を吸着し、各電子部品に対応するグループG(m,Y)に搬送して、対応する搭載座標P(n,Y)に搭載する。
この際、図4並びに図8(A)に示すように、最初の搭載順位は、稼動範囲R(a)のヘッドユニット22Aについては、グループG(1,1)が上述した設定手順で設定されており、ヘッドユニット22Bについては、グループG(3,1)が設定されている。従って、ヘッドユニット22A、22Bは、同時に近接する方向に移動し、X軸方向に座標を違えて対応する座標での搭載作業を実行する。これにより、干渉度の最も高い領域で、両ヘッドユニット22A、22Bがぶつかることなく、同時に搭載作業が実行される。また、各稼動範囲R(a)、R(b)が、Y軸方向において、部品搭載領域EBを二等分するように設定されていることと相俟って、各ヘッドユニット22A、22Bが吸着した部品を対象となるグループG(1,1)、G(3,1)に搬送する移動時間と、搭載作業後にグループG(1,1)、G(3,1)での搭載作業位置から次の電子部品を吸着するための移動時間とが互いに等しくなり、より待機時間が一層生じにくくなる(図10参照)。
次いで、図8(B)に示したように、ヘッドユニット22Aは、グループG(3,1)の電子部品を搭載し、ヘッドユニット22Bは、グループG(1,1)の電子部品を搭載する。この搭載作業においても、各ヘッドユニット22A、22Bは、X軸方向に座標を違えているので、互いに干渉することなく、干渉度の最も高い領域で電子部品を同時に搭載することができる。
次いで、三回目の実装ターンでは、図9(A)に示したように、一方のヘッドユニット22Aについては、グループG(2,1)が設定されているが、他方のヘッドユニット22Bについては、この実装ターンで作業しているヘッドユニット22Aとの干渉を回避するため、グループG(1,2)が設定されている。そこで、この実装ターンでは、干渉度の低いグループG(1,2)での搭載作業が実行される。
また、図6に示したフローチャートから明らかなように、干渉度の高いグループG(m,Y)に搭載作業を実行する優先順位は交互に変更されるので、次の実装ターンでは、図9(B)に示したように、一方のヘッドユニット22Aの干渉度が下げられてグループG(1,2)が設定されるとともに、他方のヘッドユニット22Bについては、干渉度の最も高いグループG(2,1)が設定されて、この領域での搭載作業が実行される。
所定の干渉度のグループG(m,Y)での搭載作業が全て終了すると、各ヘッドユニット22A、22Bを自由に稼動しても、干渉は生じなくなるので、その後は、干渉度に拘わらずに並行処理を続け、搭載作業を完了する。
以上説明したように本実施形態によれば、ヘッドユニット22A、22B同士の干渉が生じ得る座標での搭載作業においては、搭載順位設定ステップ(本実施形態ではステップS40〜S50)によって設定された搭載順位に基づいて、何れか一のヘッドユニット22A、22Bが干渉度の最も高い領域から搭載作業を開始するとともに、干渉度の高い領域で搭載作業する優先順位が複数のヘッドユニット22A、22Bに対して交替で付与されるので、各ヘッドユニット22A、22Bがいわば直列で干渉度の高い領域から順番に電子部品を搭載し続けることが可能になる。この結果、図9に示したように、各ヘッドユニット22A、22B間での干渉を回避しつつ、待機時間を可及的に低減し、高い稼働率を維持することができる。また、干渉度の高い領域から順に搭載作業が実行されるので、作業が経過するにつれて、搭載順位を決定する自由度が高くなり、より効率的な搭載作業を実現することができる。また、予め搭載順位決定し、その搭載順位に従って、複数のヘッドユニット22A、22Bが稼動されるので、移動時間をパラメータとして搭載順位を制御する場合に比べて、演算が遙かに容易且つ高速になり、しかも、高い精度で待機時間の発生を回避することが可能になる。
また本実施形態では、搭載ステップは、他のヘッドユニット22A、22Bがあるヘッドユニット22A、22Bとの干渉を回避可能な範囲内で搭載作業をする際に、最も干渉度の高い座標で搭載作業をさせている。例えば、一方のヘッドユニット22Aが優先的にグループG(2,1)で作業しているときは、他方のヘッドユニット22Bは、干渉しない範囲で最も干渉度の高いグループG(1,2)で作業している。このため本実施形態では、干渉度の高い座標を中心にして、順次、干渉度の低い座標に搭載順位が移行する結果、より搭載順位を設定する自由度が高くなるという利点がある。
また本実施形態では、干渉度設定ステップは、干渉度の最も高い領域を境に各ヘッドユニット22A、22Bの搭載時間が等分されるように稼動範囲R(x)を設定するものであり、より具体的には、図7(A)に示したように、プリント基板PをY軸方向に二等分する稼動範囲R(a)、R(b)が設定されている。このため本実施形態では、複数のヘッドユニット22A、22Bの搭載時間が等分されるので、より確実に各ヘッドユニット22A、22Bの搭載終了タイミングが揃いやすくなる。
上述した実施の形態は、本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施形態に限定されない。
例えば、別の実施形態においては、最初の搭載順位は、稼動範囲R(a)のヘッドユニット22Aについては、グループG(1,1)が設定され、稼動範囲R(b)のヘッドユニット22Bについては、グループG(3,4)が設定され、次の搭載順位は、ヘッドユニット22Aについては、グループG(1,4)が設定され、ヘッドユニット22Bについては、グループG(3,1)が設定される。さらに次の搭載順位は、ヘッドユニット22Aについては、グループG(2,1)が設定され、ヘッドユニット22Bについては、グループG(2,4)が設定され、その次の搭載順位は、ヘッドユニット22Aについては、グループG(2,4)が設定され、ヘッドユニット22Bについては、グループG(2,1)が設定される。以上のように、各稼動範囲R(a)、R(b)において、列1および列4の搭載作業が終了すると、続いて交互に列2および列3の搭載作業が実施される。このようにすれば、搭載作業時、ヘッドユニット22Aおよびヘッドユニット22BがX方向で位置が重複する場合でも常にY方向に離間でき、互いに干渉しないようにできる。特に搭載に際し、どのノズル部材に吸着された部品を先に搭載するかにより、搭載座標P(n、Y)に対するヘッドユニット22A、22Bの停止位置がX方向に変化し、X方向で位置が重複する場合が生じるが、ヘッドユニット22A、22BをY方向において離間させるので、互いに干渉しないようにできる。
さらに例えば、搭載順位の設定としては、座標だけで設定するばかりでなく、移動時間も考慮して決定する方法を採用してもよい。
本発明の特許請求の範囲内で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
10 実装機
12 基板搬送装置
20A、20B モジュール
22A、22Bヘッドユニット
30A、30B 駆動機構
50 制御ユニット
51 演算処理部
52 データ記憶手段
53 搭載プログラム記憶手段
54 モータ制御部
55 外部入出力部
56 画像処理部
57 データ通信部
G(m,Y) グループ
P(n,Y) 搭載座標
P プリント基板
R(x) 稼動範囲

Claims (6)

  1. 少なくとも電子部品を供給する部品供給部と、前記部品供給部が供給した電子部品を吸着して所定の基板停止位置に停止している基板上に実装するヘッドユニットとを含んでなるモジュールを設け、前記モジュールを前記基板停止位置の周囲に複数セット配置するとともに、各モジュールを同時に稼動し、前記ヘッドユニットを前記基板停止位置に並行駆動して、前記ヘッドユニットに吸着された電子部品を当該基板に搭載する電子部品の実装方法であって、
    前記基板上を移動するヘッドユニットのエリアを前記ヘッドユニット毎に割り当てるとともに、割り当てられたエリアの座標毎に、各ヘッドユニット同士の干渉の生じ得る度合を干渉度として重み付けする干渉度設定ステップと、
    前記干渉度に応じて、各ヘッドユニットが対応するモジュールの部品供給部から供給された電子部品を吸着してから搭載を終了するまでの実装ターンの順位を搭載順位として設定する搭載順位設定ステップと、
    各ヘッドユニット同士の干渉が生じ得る座標での搭載作業において、前記搭載順位に基づき、何れか一のヘッドユニットを干渉度の最も高い座標で搭載作業させるとともに、他のヘッドユニットは、前記一のヘッドユニットとの干渉を回避可能な範囲内で搭載作業をさせる搭載ステップと
    を備え、
    前記搭載順位設定ステップは、最も干渉度の高い領域で搭載作業をすることのできる優先順位を前記ヘッドユニットに交替で付与するものである
    ことを特徴とする電子部品の実装方法。
  2. 請求項1記載の電子部品の実装方法において、
    前記搭載ステップは、前記他のヘッドユニットが前記一のヘッドユニットとの干渉を回避可能な範囲内で搭載作業をする際に、前記他のヘッドユニットを最も干渉度の高い座標で搭載作業をさせるステップである
    ことを特徴とする電子部品の実装方法。
  3. 請求項1または2記載の電子部品の実装方法において、
    前記干渉度設定ステップは、干渉度の最も高い領域を境に各ヘッドユニットの搭載時間が等分されるように前記エリアを設定するものである
    ことを特徴とする電子部品の実装方法。
  4. 少なくとも電子部品を供給する部品供給部と、前記部品供給部が供給した電子部品を吸着して所定の基板停止位置に停止している基板上に実装するヘッドユニットとを含んでなるモジュールを設け、前記モジュールを前記基板停止位置の周囲に複数セット配置するとともに、各モジュールを同時に稼動し、前記ヘッドユニットを前記基板停止位置に並行駆動して、前記ヘッドユニットに吸着された電子部品を当該基板に搭載する電子部品の実装機であって、
    前記ヘッドユニットを制御する制御ユニットを備え、この制御ユニットは、
    前記基板上を移動するヘッドユニット毎に割り当てられたエリアと、前記エリアの座標毎に各ヘッドユニット同士の干渉の生じ得る度合として重み付けされる干渉度と、前記干渉度に基づいて予め設定され、各ヘッドユニットが対応するモジュールの部品供給部から供給された電子部品を吸着してから搭載を終了するまでの実装ターンの順位としての搭載順位とを記憶するデータ記憶部と、
    各ヘッドユニット同士で干渉が生じ得る座標での搭載作業において、前記搭載順位に基づき、何れか一のヘッドユニットを干渉度の最も高い座標で搭載作業させるとともに、他のヘッドユニットは、前記一のヘッドユニットとの干渉を回避可能な範囲内で搭載作業をさせる搭載プログラムを記憶するログラム記憶部と
    を有し、
    前記搭載順位は、最も干渉度の高い領域で搭載作業をすることのできる優先順位が前記ヘッドユニットに交替で付与されるものである
    ことを特徴とする電子部品の実装機。
  5. 請求項4記載の電子部品の実装機において、
    前記制御ユニットは、前記他のヘッドユニットが前記一のヘッドユニットとの干渉を回避可能な範囲内で搭載作業をする際に、前記他のヘッドユニットを最も干渉度の高い座標で搭載作業をさせるものである
    ことを特徴とする電子部品の実装機。
  6. 請求項4または5記載の電子部品の実装機において、
    前記制御ユニットには、干渉度の最も高い領域を境に各ヘッドユニットの搭載時間が等分されるように前記エリアが設定されているものである
    ことを特徴とする電子部品の実装機。
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