JP6490389B2 - 携帯用電磁誘導加熱装置 - Google Patents
携帯用電磁誘導加熱装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6490389B2 JP6490389B2 JP2014215577A JP2014215577A JP6490389B2 JP 6490389 B2 JP6490389 B2 JP 6490389B2 JP 2014215577 A JP2014215577 A JP 2014215577A JP 2014215577 A JP2014215577 A JP 2014215577A JP 6490389 B2 JP6490389 B2 JP 6490389B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating
- unit
- electromagnetic
- electromagnetic induction
- heating coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- General Induction Heating (AREA)
Description
このことから、本発明の課題は、加熱対象物に対する加熱を加熱時間だけで制御するのではなく、加熱対象物の状況に合わせた最適な加熱挙動を行うことで、加熱に必要な消費電力を低減させて、バッテリで駆動する携帯用電磁誘導加熱装置を提供することである。
このような本発明による携帯用電磁誘導加熱装置は、まず、バッテリを採用することで、長い電源ケーブルが、電力損失のみならず、作業者の歩行の邪魔となるといった問題を回避している。さらに、防水シートと前記固定具との溶着箇所または溶着箇所の周辺領域あるいはその両方の温度を測定して得られた温度検出信号に基づき誘導加熱の時間だけでなくその強度も算定し、誘導加熱の時間と強度とによって規定される加熱挙動を制御することで、溶着箇所の状況に合わせた最適な加熱挙動を実現している。これにより、加熱に必要な消費電力が低減するので、小型のバッテリを利用することができる。さらには、本発明による携帯用電磁誘導加熱装置を用いて防水シートを固定具に接合する際、固定具が予め野外に晒されていることから、防水シートの表面温度だけでは固定具の温度を推定に誤差が出る可能性がある。このため、固定具の温度の推定精度を高めるため、前記温度検出ユニットには、前記シート材周辺の環境温度を検出する環境温度検出器が含まれている。
このような本発明による携帯用電磁誘導加熱装置は、まず、バッテリを採用することで、長い電源ケーブルが、電力損失のみならず、作業者の歩行の邪魔となるといった問題を回避している。さらに、加熱対象物または加熱対象物の周辺領域あるいはその両方の温度を測定して得られた温度検出信号に基づき誘導加熱の時間だけでなくその強度も算定し、誘導加熱の時間と強度とによって規定される加熱挙動を制御することで、加熱対象物の状況に合わせた最適な加熱挙動を実現している。これにより、加熱に必要な消費電力が低減するので、小型のバッテリを利用することができる。
さらに、誘導加熱を実行した加熱コイルユニットはかなり高温となるため、加熱処理が終了すると、速やかに冷却することが好ましい。この構成では、加熱過程で温度上昇した加熱コイルユニットを適切に冷却することができる。また、溶融接着作業などの加熱処理では、加熱過程後に加熱対象物を冷却することも重要であるので、この構成では、加熱コイルユニットを通り抜けた冷却風によって加熱対象物に向き合っている基台も冷却され、結果的に加熱対象物を効果的に冷却することもできる。
この実施形態における携帯用電磁誘導加熱装置100は、この実施形態では円形断面を有する筒体12の上端を天板11で閉鎖させたハウジング1を備えている。筒体12は、2つの隔壁13aと13bとによって3つの空間、上から順に、第1空間S1、第2空間S2、第3空間S3に区画されている。一番上の第1空間S1にはバッテリ2が配置され、中間の第2空間S2には給電部3と制御ユニット5とが配置され、一番下の第3空間S3には電磁加熱コイルユニット4と冷却ファンユニット60とが配置されている。つまり、バッテリ2と給電部3と制御ユニット5と電磁加熱コイルユニット4と冷却ファンユニット60とがハウジング1によって一体的に組み付けられている。天板11にはアーチ状のグリップ19が設けられている。
このパッド43はクッション性を有する材料で構成されており、誘導加熱後のシート材7の加圧を効果的に行う機能を有する。
なお、固定具70は、板金をプレス加工して図のような起伏形状に成形されており、前記座繰り凹部72や環状凹部73等の凹部を形成することによって、平板のままより断面二次モーメントが増加し、薄板であっても高い強度を得ることができる。
(2)上述した実施形態では、バッテリ2と給電部3と制御ユニット5とは電磁加熱コイルユニット4と冷却ファンユニット60とがハウジング1によって一体的に組み付けられている。これに代えて、電源としての別体とし、電磁加熱コイルユニット4や給電部3などを組み付けているハウジング1から分離して、バッテリ2から給電部3にケーブルを用いて接続してもよい。さらには、バッテリ2と給電部3とを一体構成として、給電部3と電磁加熱コイルユニット4とをケーブルで接続してもよい。
(3)図7で示された制御ユニット5の各機能部は、説明目的で便宜上区分けされたものであり、任意の複数の機能部を統合してもよいし、各機能部をさらに区分けしてもよい。
2 :バッテリ
3 :給電部
4 :電磁加熱コイルユニット
40 :加熱コイル
41 :基台
5 :制御ユニット
51 :検出信号評価部
52 :加熱挙動算定部
53 :加熱制御部
54 :冷却制御部
6 :冷却機構
60 :冷却ファンユニット
7 :シート材
70 :固定具
71 :接着層
8 :センサ・スイッチ群
80 :温度検出ユニット
81 :操作スイッチ
82 :感圧スイッチ
83 :位置検出センサ
521 :加熱時間算定部
522 :加熱強度算定部
523 :挙動導出テーブル
800 :GPSユニット
801 :表面温度検出器
802 :環境温度検出器
100 :携帯用電磁誘導加熱装置
HO :加熱対象物
Claims (5)
- 防水下地に固定された多数の固定具の上に敷設された防水シートの上方から、前記固定具を電磁誘導によって加熱することで前記防水シートを前記固定具に溶着する携帯用電磁誘導加熱装置であって、
充電可能なバッテリと、
電磁加熱コイルユニットと、
前記バッテリからの電力を用いて前記電磁加熱コイルユニットに電流を供給する給電部と、
前記防水シートと前記固定具との溶着箇所または前記溶着箇所の周辺領域あるいはその両方の温度を測定して温度検出信号を出力する温度検出ユニットと、
前記温度検出信号に基づいて前記電磁加熱コイルユニットによる誘導加熱の強度及び時間を含む加熱挙動を算定する加熱挙動算定部と、
前記加熱挙動に基づいて前記電磁加熱コイルユニットによる電磁誘導加熱を制御する加熱制御部と、を備え、
前記温度検出ユニットには、前記防水シートの周辺の環境温度を検出して、前記温度検出信号として出力する環境温度検出器が含まれている携帯用電磁誘導加熱装置。 - 加熱対象物を電磁誘導によって加熱する携帯用電磁誘導加熱装置であって、
充電可能なバッテリと、
電磁加熱コイルユニットと、
前記バッテリからの電力を用いて前記電磁加熱コイルユニットに電流を供給する給電部と、
前記加熱対象物または前記加熱対象物の周辺領域あるいはその両方の温度を測定して温度検出信号を出力する温度検出ユニットと、
前記温度検出信号に基づいて前記電磁加熱コイルユニットによる誘導加熱の強度及び時間を含む加熱挙動を算定する加熱挙動算定部と、
前記加熱挙動に基づいて前記電磁加熱コイルユニットによる電磁誘導加熱を制御する加熱制御部と、
前記電磁加熱コイルユニットを冷却する冷却機構と、
前記冷却機構を制御する冷却制御部と、を備え、
前記電磁加熱コイルユニットの加熱コイルを載置するとともに前記加熱対象物に向き合う形状を有する基台に冷却通路が形成され、前記冷却機構は冷却ファンを備え、前記冷却ファンからの冷却風は、前記加熱コイルを通り抜けた後に、前記冷却通路に流れ込むように構成されている携帯用電磁誘導加熱装置。 - 前記加熱対象物はシート材と接合する面状接着層を有する固定具であり、前記電磁加熱コイルユニットが前記シート材を挟んで前記固定具の面状接着層に対向可能な接触面を有し、
前記温度検出ユニットには、前記シート材の表面温度を検出する表面温度検出器が含まれている請求項2に記載の携帯用電磁誘導加熱装置。 - 前記加熱挙動は時間経過とともに変化する誘導加熱の強度であり、前記加熱制御部には前記温度検出信号から前記加熱挙動を導出するテーブルが設定されている請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯用電磁誘導加熱装置。
- 前記バッテリと前記電磁加熱コイルユニットと前記給電部と制御ユニットとがハウジングを通じて一体的に組みつけられている請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯用電磁誘導加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014215577A JP6490389B2 (ja) | 2014-10-22 | 2014-10-22 | 携帯用電磁誘導加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014215577A JP6490389B2 (ja) | 2014-10-22 | 2014-10-22 | 携帯用電磁誘導加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016081880A JP2016081880A (ja) | 2016-05-16 |
JP6490389B2 true JP6490389B2 (ja) | 2019-03-27 |
Family
ID=55958931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014215577A Active JP6490389B2 (ja) | 2014-10-22 | 2014-10-22 | 携帯用電磁誘導加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6490389B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7213543B2 (ja) * | 2019-06-05 | 2023-01-27 | アーキヤマデ株式会社 | 誘導加熱溶着装置 |
CN114833206B (zh) * | 2022-05-25 | 2023-12-22 | 太原理工大学 | 一种用于超大h型钢轧制过程的电磁感应补热装置及方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001033909A2 (en) * | 1999-11-03 | 2001-05-10 | Nexicor Llc | Hand held induction tool |
JP2005019374A (ja) * | 2003-05-30 | 2005-01-20 | Tokyo Denki Univ | 携帯用電磁誘導加熱装置 |
JP4155577B2 (ja) * | 2003-08-25 | 2008-09-24 | 学校法人東京電機大学 | パイプ誘導加熱装置 |
WO2006090462A1 (ja) * | 2005-02-24 | 2006-08-31 | Goshi Kaisha Brownie | 電磁誘導加熱装置 |
JP2006351477A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Toyota Motor Corp | 高周波加熱装置、高周波加熱方法および表面温度センサ |
JP6009465B2 (ja) * | 2012-01-17 | 2016-10-19 | シーカ・テクノロジー・アーゲー | 電磁誘導加熱装置 |
-
2014
- 2014-10-22 JP JP2014215577A patent/JP6490389B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016081880A (ja) | 2016-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6009465B2 (ja) | 電磁誘導加熱装置 | |
JP6452418B2 (ja) | 携帯用誘導加熱溶着装置 | |
TWI333877B (en) | Spindle inclination detector and machine tool including the same | |
JP6452417B2 (ja) | 携帯用誘導加熱溶着装置 | |
JP6596761B2 (ja) | スマートアンダーレンジ用調理容器下敷き装置 | |
JP6490389B2 (ja) | 携帯用電磁誘導加熱装置 | |
CN109565910B (zh) | 操作感应加热装置的方法和对工件进行感应加热的装置 | |
FR2972012B1 (fr) | Procede d'assistance au placement d'elements de construction d'un ouvrage de genie civil | |
JP6456096B2 (ja) | 携帯用電磁誘導加熱装置 | |
JP4855387B2 (ja) | 電磁誘導加熱装置 | |
KR101428630B1 (ko) | 플라스틱 부재의 열융착 시스템 및 방법 | |
JP6589164B2 (ja) | 電磁誘導加熱装置 | |
JP2016066417A (ja) | 建築土木用電磁誘導加熱装置および建築土木用シートの固定構造 | |
KR101507368B1 (ko) | 쟁반 균형 유지 장치 및 이를 포함하는 서빙용 로봇 | |
JP2004316152A (ja) | 防水シートの熱融着方法及び防水シートの熱融着装置 | |
JP6130455B2 (ja) | 複数のモータ駆動装置を備えるモータ駆動装置組立体、およびヒートシンクを備えたモータ駆動装置 | |
US20150382447A1 (en) | Module assembly and display device | |
JP6448964B2 (ja) | 誘導加熱装置およびそれを用いた建築・土木用シートの施工構造 | |
JP6406768B2 (ja) | モジュール部品及び表示装置 | |
US11076455B2 (en) | Induction heating tool for membrane roofing | |
JP4706136B2 (ja) | ホットメルト接着テープにおけるホットメルト接着剤の溶融確認方法 | |
KR100615275B1 (ko) | 전자유도 가열장치 | |
CN107942650A (zh) | 组合式固体颗粒热疗设备 | |
JP2005307737A (ja) | フローリング施工用電磁誘導加熱装置 | |
KR200326685Y1 (ko) | 냉·온열 건강장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171006 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180725 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180731 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20180810 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181114 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181211 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190207 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190219 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6490389 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |