JP6589164B2 - 電磁誘導加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物同士の接着・剥離や、加工などを行うための電磁誘導加熱装置に関するものである。
金属などの導体に誘導電流を流し、ジュール熱により前記導体を発熱させて、接着剤層を加熱し、対象部材を相互に接着したり、接着剤層により接着された対象部材相互を分離解体したりする電磁誘導加熱装置として、下記特許文献1に記載の技術がある。当該特許文献1の電磁誘導加熱装置は、商用電源を直流電流に整流する整流部を有する電源ユニットと、前記直流電流を高周波電流に変換する高周波発生部を有するとともに通電時間を設定する通電時間設定部を有する変換ユニットと、前記高周波発生部からの高周波電流が供給される誘導コイルが装着されるとともに、操作用の取手が設けられ作業者により加熱操作が行われるアプリケータとを有している。そして、一方の前記対象部材に接着剤を介して配置される他方の前記対象部材の種類と位置を超音波振動の反射により識別する対象物検出センサを前記アプリケータに設け、前記対象物検出センサからの信号に基づいて前記誘導コイルの通電時間を調整することが開示されている。
特許第4855387号公報
前記特許文献1に記載の技術によれば、接着部材や分離解体部材の種類等に応じて適した条件で接着剤を加熱することができ、また、電磁誘導加装置を相互に接続される複数のユニットにより形成し、それぞれのユニットを組み合わせて作業場所に応じた電磁誘導加熱装置を組み立てることができる。しかしながら、接着剤の加熱条件は、上記対象部材のみによって決まるものではない。従って、実際の作業で培った経験に基づく指示を取り入れることができれば、より確実な作業を行うことができる。
本発明は、以上のような点に着目したもので、遠隔地からの指示を取り入れた作業も可能な電磁誘導加熱装置を提供することを、その目的とする。
本発明は、電磁誘導により導体を発熱させる電磁誘導加熱装置であって、誘導コイルと、該誘導コイルが少なくとも一つ以上設けられる操作用のアプリケータと、前記誘導コイルに高周波電流を供給する電源と、前記アプリケータ近傍の画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段によって撮影された画像データを送信する通信手段と、前記電源から前記誘導コイルに対する高周波電流の出力の制御を行う制御手段と、前記アプリケータに設けられており、前記導体の有無、その種類、その位置を検出する非接触センサを備えるとともに、前記制御手段は、前記非接触センサによる検出結果に応じて、最適な加熱条件を決定し、該決定された加熱条件に基づいて、前記誘導コイルへ供給する高周波電流の出力を制御することを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記通信手段がネットワークに接続されており、該ネットワークに接続された端末において前記画像データを再生する再生手段,を備えたことを特徴とする。他の形態は、前記通信手段がネットワークに接続されており、前記制御手段は、前記ネットワークに接続された端末から送信されたデータに基づいて、前記誘導コイルへ供給する高周波電流の出力を制御することを特徴とする。
更に他の形態の一つは、前記非接触センサが、電磁波又は超音波を対象物に向けて発信し、前記対象物による反射波を受信するものであり、前記制御手段は、最適な加熱条件として、前記誘導コイルに供給する高周波電流の電流値,周波数,通電時間を決定することを特徴とする。
更に他の形態の一つは、前記アプリケータが温度センサを備えており、前記制御手段は、前記温度センサの出力に基づき、前記最適な加熱条件を修正することを特徴とする。更に他の形態の一つは、前記加熱条件に影響を与える情報を入力するための入力手段,を設けるとともに、前記制御手段は、前記入力手段により入力された情報を考慮して、前記最適な加熱条件を決定することを特徴とする。更に他の形態の一つは、前記アプリケータに、前記撮影手段で撮影された画像を前記通信手段を介して表示する表示手段を設けたことを特徴とする。
更に他の形態の一つは、一端側に前記アプリケータが取り付けられる長尺の延長手段,を設けるとともに、前記アプリケータと前記延長手段を、前記アプリケータが対象物に接触するように付勢する付勢手段を介して接続することを特徴とする。更に他の形態の一つは、前記延長手段が伸縮可能であることを特徴とする。更に他の形態の一つは、前記延長手段が、前記アプリケータに対して着脱可能であることを特徴とする。更に他の形態の一つは、前記延長手段に、前記撮影手段で撮影された画像を前記通信手段を介して表示するための表示手段を設けたことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、電磁誘導により導体を発熱させる電磁誘導加熱装置において、誘導コイルと、該誘導コイルが少なくとも一つ以上設けられる操作用のアプリケータと、前記誘導コイルに高周波電流を供給する電源と、前記アプリケータが当接している部位の画像を撮影する撮影手段と、データを記憶する記憶手段と、ネットワークに接続するための通信手段と、前記電源から前記誘導コイルへの高周波電流の出力,前記撮影手段及び前記通信手段の制御を行う制御手段と、を備えることとした。このため、前記ネットワークを通じて他の端末に前記撮影手段により撮影した画像を送信し、該画像を確認した端末側から送信される指示を再生し、あるいは、前記指示に基づいて加熱条件を修正するという遠隔指示や遠隔操作が可能となり、より確実な作業を行うことができる。また、前記導体の有無、その種類、その位置を検出する非接触センサを備えるとともに、前記制御手段は、前記非接触センサによる検出結果に応じて、最適な加熱条件を決定し、該決定された加熱条件に基づいて、前記誘導コイルへ供給する高周波電流の出力を制御することとしたので、発熱導体に応じた適切な出力制御が可能となる。
本発明の実施例1を示す図であり、(A)は全体構成を示す斜視図,(B)は前記(A)を矢印F1方向から見た側面図である。 前記実施例のアプリケータを示す図であり、(A)は磁界発生ロールを示す側面図,(B)は前記磁界発生ロールの平面図,(C)は磁界発生ロールの他の例を示す図,(D)は前記アプリケータの変形例を示す底面図である。 前記実施例1のシステム構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2を示す図であり、(A)はアプリケータを対象物に押し付ける前の状態を示す図,(B)及び(C)はアプリケータを対象物に押し付けた状態を示す図である。 前記実施例2による加熱手順の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1〜図3を参照しながら本発明の実施例1を説明する。図1(A)は本実施例の電磁誘導加熱装置の全体構成を示す斜視図,図1(B)は前記(A)を矢印F1方向から見た側面図である。図2は、本実施例のアプリケータを示す図であり、(A)は磁界発生ロールを示す側面図,(B)は前記磁界発生ロールの平面図,(C)は磁界発生ロールの他の例を示す図,(D)はアプリケータの変形例を示す底面図である。図3は、本実施例に電磁誘導加熱装置のシステム構成を示すブロック図である。
本発明は、電磁誘導加熱を利用した様々な加工(対象物同士の接着や剥離等)に適用可能であり、その装置の形態も、携帯型,半自動型,自動型等さまざまであるが、本実施例では、携帯型を例に挙げて説明する。また、本実施例では、図1(B)に示すように、パネルなどの対象物90を、壁や床等の対象物92に接着する際に用いる接着剤94を加熱するとともに、前記対象物90を前記対象物92に向けて圧着する場合を例に挙げて説明している。前記接着剤94としては、ホットメルト接着剤が用いられ、その内部には、電磁誘導により発熱する金属層96(発熱導体)が設けられている。
図1(A)に示すように、本実施例の電磁誘導加熱装置10は、磁界発生ロール20A,20Bが設けられたアプリケータ12と、該アプリケータ12にコード38で接続された外部電源40により構成されている。前記アプリケータ12は、図示の例では、底面が開放した略直方体状であって、上面12Aには、操作用の取手14が設けられている。該取手14の先端にはボタン16が設けられている。前記ボタン16は、コード38を介して接続された外部電源40からの電力の供給のON/OFFを切り替えるためのものである。なお、図示の例では、外部電源40から電力を供給することとしたが、前記アプリケータ12内に一体に設けるようにしてもよい。
前記アプリケータ12の内側には、磁界発生ロール20A,20Bの軸24が回転可能かつ昇降可能に支持されている。前記磁界発生ロール20A,20Bは、図2(A)に示すように、略円柱状の回転ロール22の表面に、複数の誘導コイル28を設けた構成となっている。前記アプリケータ12の上部内側には、前記誘導コイル28から発生する電磁波の拡散を防止するためのフェライト板29等が必要に応じて設けられている。図2(A)及び(B)に示す例では、前記回転ロール22の表面に、前記軸24の円周方向に略等間隔で複数設けられた突起26を中心に、平面渦巻状に誘導コイル28が形成されている。このような磁界発生ロール20A,20Bの表面は、前記誘導コイル28が直に加工対象に接触しないように耐熱性シート30等により覆われている。
また、図2(C)に示す磁界発生ロール20Cのように、回転ロール22の表面に、軸方向に複数個の誘導コイル28を並べた列を、複数列設けるようにしてもよい。なお、前記誘導コイル28と回転ロール22の間にも、図2(A)に示すように、安全対策と電磁波の遮蔽を兼ねてフェライト32等を設けるようにしてもよい。図2(D)に示す例については後述する。前記磁界発生ロール20A,20Bは、その両端面に設けられた軸24を、前記アプリケータ12の側面12B,12Cに形成した長穴18に収納することにより、回転可能かつ上下動可能にアプリケータ12の内側に支持される。
前記アプリケータ12の内部の後方(図1(B)の右側)には、前記磁界発生ロール20A,20Bによって加熱された対象物に対し、圧着処理を施すための圧着ローラ52が設けられている。該圧着ローラ52は、前記アプリケータ12の一対の側面12B,12C間にわたって設けられており、その両端面に設けられた軸54を、前記側面12B,12Cに設けられた長穴50に収納することで、回転可能かつ上下動可能に支持される。なお、図1(A)に示すように、前記長穴50に前記軸54を付勢するスプリング58を設けるか、あるいは、アプリケータ12の内部に前記軸54を付勢するスプリング56を設けることで、対象物に凹凸面があっても圧着が可能となる。以上のような圧着ローラ52は、必要に応じて設ければよく、着脱可能な構成としてもよい。
更に、前記アプリケータ12には、図3に示すように、カメラ60,スピーカ62,入力部64,表示部66,対象物センサ70,温度センサ72,メモリ74,通信部76及び制御部78が設けられている。本実施例のアプリケータ12は、無線LANなどの通信部76を介して、インターネット80を経由して、あるいは直接に、PC(パソコン)やPDAなどの端末82,84に接続し、データの送受信等が可能となっている。また、前記制御部78は、例えば、前記外部電源40から前記誘導コイル28への高周波電流の出力制御や、前記カメラ60,スピーカ62,対象物センサ70,温度センサ72,通信部76などの各部の動作制御を行う。
前記カメラ60は、アプリケータ12の近傍,例えば、前記磁界発生ロール20A,20Bが当接している部位の画像を撮影するものであり、撮影された画像データは、必要に応じて前記メモリ74に格納される。また、必要に応じて、前記当接部位の画像データは、端末82,84などに送信して保存してもよいし、前記端末82,84のディスプレイにリアルタイムで画像を表示するようにしてもよい(図3の矢印FA参照)。そして、前記端末82,84のディスプレイに表示された画像を見ながら、例えば、「周波数をもう少し上げろ」などの指示を端末82,84側から電磁誘導加熱装置10に送り(図3の矢印FB参照)、スピーカ62等から音声出力してもよい。あるいは、前記指示に基づき、アプリケータ12の制御部78が、外部電源40から磁界発生ロール20A,20Bに供給する高周波電流の出力を制御するようにしてもよい。いずれにしても、電磁誘導加熱装置10と端末82,84等をネットワークで接続可能とすることで、過去の作業で培った経験等に基づく指示を取り入れて、より確実な作業をすることができる。なお、前記カメラ60による撮影は、誘導コイル28へ通電している間は自動的に行うようにしてもよいし、図示しない撮影ボタン等により作業者が任意に行うようにしてもよい。
前記入力部64は、例えば、複数のボタン等であって、加熱条件に影響を与える情報等を入力するためのものである。加熱条件に影響を与える情報とは、前記誘導コイル28への通電時間に影響する気象条件等や、前記接着剤94の軟化温度・溶融温度・炭化温度等である。前記表示部66は、例えば、液晶パネル等であって、前記入力部64により入力された情報等を表示するものである。これら入力部64や表示部66は、必要に応じて設けるようにすればよい。なお、前記入力した情報をどのように用いるかについては後述する。前記入力された情報は、必要に応じて前記メモリ74に保存したり、前記通信部76を介して、端末82,84等に送信したりしてもよい。
次に、前記アプリケータ12に設けられている対象物センサ70及び温度センサ72について説明する。前記対象物センサ70は、前記アプリケータ12を当接させる対象物(図示の例では、対象物90)側に、発熱導体があるかどうか、ある場合にはその種類及び位置(深さ)を検出する非接触のセンサである。本実施例では、前記対象物センサ70として、電波を対象物に向けて発信し、該対象物による反射波を受信するセンサを利用している。そして、前記制御部78は、前記対象物センサ70による検出結果に応じて、最適な加熱条件を決定し、該決定された加熱条件に基づいて、前記誘導コイル28へ供給する高周波電流の出力を制御する。
ここで、最適な加熱条件とは、例えば、前記誘導コイル28に供給する高周波電流の電流値,周波数,通電時間等である。具体的には、前記アプリケータ12を対象物90に置いたときに、該対象物90に向けて電波を発信し、反射波を受信して、発熱導体(図示に例では金属層96)があるかどうか、ある場合には、磁界発生ロール20A,20Bからどの程度の深さにあるかを検知して最適な周波数に調整する,電波を発信して金属の種類を特定し、その発熱量を計算して、通電時間を制御するという具合である。なお、以上のように算出された加熱条件の最適値は、必要に応じて前記メモリ74に保存してもよいし、ネットワークを介して他の端末82,84等に送信するようにしてもよい。前記温度センサ72は、前記対象物センサ70の検知結果に基づいて算出された最適な加熱条件を修正するためのもので、前記制御部78は、前記温度センサ72の出力から所定の温度になったかどうかをモニターし、前記最適な加熱条件を修正する。すなわち、計算値にフィードバックをかけることで、より適切な加熱制御を行うことができる。
次に、本実施例の作用を説明する。図1(B)に示すように、対象物90,92を、金属層96を有する接着剤94を挟んで重ね、例えば、前記対象物90の表面に、前記アプリケータ12を当てる。そして、電源ボタン16を押して前記対象物センサ70から、前記対象物90に向けて電波を発信し、上述したように、前記制御部78によって、最適な加熱条件を計算し、該計算結果に基づいて、前記外部電源40から前記磁界発生ロール20A,20Bの誘導コイル28へ供給する高周波電流の出力を調整する。
前記誘導コイル28に電流が供給されると、前記接着剤94中の金属層96が発熱し、前記接着剤94が加熱され、加熱された接着剤94が溶けた状態で、前記対象物90が前記圧着ローラ52によって対象物92に向けて押し付けられる。これにより、加熱から圧着までの加工を連続して行うことができる。なお、本実施例では、前記対象物センサ70による検知結果に基づいて高周波電流の出力を制御する際に、前記温度センサ72の出力に基づいてフィードバックをかける。また、前記入力部64により、加熱条件に影響を与える条件が入力された場合には、前記計算された加熱条件に修正を加える。更に、ネットワークを通じ接続された端末82,84側から、加熱条件等についての指示があった場合には、当該指示を再生し、あるいは、当該指示に基づいて加熱条件の修正を行う。
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)誘導コイル28が複数設けられた磁界発生ロール20A,20Bを有するアプリケータ12と、前記誘導コイル28に高周波電流を供給する外部電源40と、前記アプリケータ12が当接している部位の画像を撮影するカメラ60と、データを記憶するメモリ74と、通信部76と、各部の動作を制御する制御部78を設けることとした。このため、前記通信部76を通じて、前記端末82,84等に、前記カメラ60によって撮影した画像を送信し、該画像を確認しながら送信される指示を再生し、あるいは、前記指示に基づいて高周波電流の出力を制御することができる。すなわち、遠隔指示や遠隔操作が可能となるため、経験等に基づく指示等も取り入れて、確実な作業を行うことができる。
(2)前記アプリケータ12に対象物センサ70を設けて、対象物90側の発熱導体の有無、その種類、その位置(深さ)等を検知し、検知結果から最適な加熱条件を計算し、当該計算結果に基づいて、前記誘導コイル28へ供給する高周波電流の出力を制御することとしたので、発熱導体に応じた適切な出力制御が可能となる。
(3)前記アプリケータ12に温度センサ72を設け、その出力に基づいて前記最適な加熱条件を修正することで、より現状に即した加熱制御ができる。
(4)前記アプリケータ12に加熱条件に影響を与える情報を入力するための入力部64とそれを表示する表示部66を設けることとしたので、接着剤94の種類や気象条件等の影響も考慮して加熱条件を設定することができる。
(5)磁界発生ロール20A,20Bの後部に、圧着ローラ52を設けることとしたので、加熱から圧着までの加工を連続して行うことができる。
(6)前記アプリケータ12を移動させて使用することにより、磁界が移動する。このため、固定磁界により発熱させる場合に比べて、発熱導体(例えば、金属層96)の品質のバラツキによる加熱温度のムラ,コイル品質のムラ,電圧変化による加熱ムラ,コイルと発熱導体のムラ,操作する人の感覚の相違によるムラのある加熱を抑制できる。また、複数の誘導コイル28を用いているため、より均一な加熱ができる。更に、磁界発生ロール20A,20Bが回転する,すなわち、磁界が回転しながら移動することになるため、より均一な加熱が可能となる。
次に、図4及び図5を参照しながら本発明の実施例2を説明する。なお、上述した実施例1と同一ないし対応する構成要素には同一の符号を用いることとする(以下の実施例についても同様)。図4(A)は本実施例のアプリケータを対象物に押し付ける前の状態を示す図,図4(B)及び(C)は前記アプリケータを対象物に押し付けた状態を示す図である。図5は、本実施例による加熱手順の一例を示す図である。図4(A)〜(D)に示すように、本実施例の電磁誘導加熱装置100は、前記実施例1と同様な構成のアプリケータ12を、長尺のロッド110の一端側に接続した構成となっている。図示の例では、前記ロッド110は、径が異なる略円筒状のパイプ110A〜110Cが伸縮可能に接続した構成となっている。また、図示の例では、パイプ110Cに、取付部材114を介して、ディスプレイ112が設けられており、アプリケータ12のカメラによる画像データが有線もしくは無線でディスプレイ112に送信されるようになっている。該ディスプレイ112を作業者の手元に設けることにより、離れた場所にあるアプリケータ12のカメラで撮影した画像を確認しながら作業を行うことができる。
本実施例では、前記アプリケータ12と前記ロッド110の先端は、バネ蝶番などの連結部材120を介して連結されている。前記バネ蝶番を用いることにより、図4(B)及び(C)に示すように、壁130や床140などの対象物に前記アプリケータ12を当てる際に、該アプリケータ12の底面全体が、前記壁130や床140に接触する。すなわち、前記アプリケータ12とロッド110のなす角度が90°より小さくなると、前記アプリケータ12が前記ロッド110に対して直交するように付勢される。このため、ロッド110の操作により、アプリケータ12を壁130に対して上下させたり、床140に対して往復させたりして、アプリケータ12とロッド110のなす角度が変化しても、当該角度の変化に合わせて常にアプリケータ12を対象物に接触させることができる。
本実施例では、例えば、アプリケータ12を当てる対象物自体が金属の場合には、図5(A)に示すように、対象物150に前記アプリケータ12を当てて加熱し、その後、接着剤層162を備えたシート160等を貼り付ける。このようにアプリケータ12を当ててから一旦離すことで、適度に温度が低下してからシート160を貼り付けることができる。また、図5(B)に示す例では、対象物170が例えばコンクリートであって下地材172が設けられている。この場合には、貼り付けるシート180側が金属層182を有するものを使用する。図示の例では、金属層182を挟んでシート180と接着剤層184が積層したシートを用いている。そして、前記接着剤層184側を前記対象物170の下地材172に当てた状態で、シート180側から電磁誘導加熱装置100により加熱する。前記接着剤層162,184としては、公知のホットメルト接着剤が用いられる。
このように、本実施例によれば、伸縮可能なロッド110の先端にアプリケータ12を着脱可能に設けることとしたので、天井等の高所や、床などの低所での加熱に都合がよい。例えば、(a)高所・崖等の作業用の足場が不要になり、コスト削減になる,(b)高所・崖等からの作業者の落下等の危険が少なくなり稼働率が向上する,(c)床の加熱等のように、通常、中腰で行う作業を立った状態で行うことができ、不自然な体勢をとることによる腰痛等が少なくなり稼働率が向上する,という効果がある。また、床等の場合は、前記アプリケータ12をロボット等に取り付けて使用してもよい。また、ロボットに取り付けて、自動車等の各種作業に使用してもよい。更に、ロッド110のパイプ110Cにディスプレイ112を設けることとしたので、アプリケータ12のカメラで撮影した画像を確認しながら作業を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した形状,寸法は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。材質についても、同様の効果を奏する範囲内において、公知の各種の材質を使用してよい。
(2)前記実施例1で示したアプリケータ12も一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜設計変更可能である。例えば、図2(D)に示すアプリケータ12´のように、内側に耐熱プレート34を設け、該耐熱プレート34の内側に、2つの平面渦巻状の誘導コイル36A,36Bを設けるという具合である。むろん、図2(D)の例も一例であり、誘導コイルは一つでもよいし、更に増やしてもよい。また、前記アプリケータ12から、誘導コイルを着脱可能な構成としてもよい。
(3)前記実施例1では、アプリケータ12に圧着ローラ52を設けることとしたが、これも一例であり、前記圧着ローラ52は必要に応じて設ければよく、用途に応じて着脱できる構成としてもよい。
(4)前記実施例1では、アプリケータ12に取手14を設けたハンディタイプとしたが、これも一例であり、実施例2に示すように、ロッド110の先端に設けて使用してもよいし、ロボットや各種加工装置等に取り付けて使用してもよい。
(5)前記実施例1で示した電源との接続形態も一例であり、同様の効果を奏するように適宜設計変更してよい。また、アプリケータ12自体が電源を備えた構成としてもよい。
(6)前記アプリケータ12に、メモリ74に記憶した画像を再生する手段を設けてもよい。また、前記カメラ60で撮影する画像は、静止画であってもよいし動画であってもよい。加えて、前記実施例では、カメラ60で磁界発生ロール20A,20Bが当接している部位の画像を撮影したが、撮影部位は、必要に応じてアプリケータ12近傍の適宜箇所としてよい。また、カメラを複数台設けて、1台は磁界発生ロール20A,20Bの前方を撮影し、他の1台は磁界発生ロール20A,20Bが当接している部位を撮影するといった方法も可能である。
(7)前記実施例では、対象物センサ70として電波を用いることとしたが、これも一例であり、赤外線や超音波等を用いたものであってもよい。また、前記対象物センサ70や温度センサ72は必要に応じて設ければよい。
(8)前記実施例では、アプリケータ12側に通信部76や制御部78を設けることとしたが、電源側に設けるようにしてもよい。
(9)前記実施例2では、延長手段であるロッド110の手元のパイプ110Cにディスプレイ112を設けることとしたが、これも一例であり、前記ディスプレイ112は必要に応じて設けるようにすればよい。また、ロッド110の他の位置に設けてもよい。更に、取付部材114から着脱可能な構成としてもよい。また、前記実施例1においても、アプリケータ12の上面12A等に、カメラ60で撮影した画像を映すディスプレイを設けるようにしてもよいし、前記表示部66を利用して撮影画像を表示するようにしてもよい。
(10)前記実施例では、対象物同士を接着する例を示したが、接着されている対象物同士を剥がしたり、解体したりするために加熱してもよい。また、本発明は、天井,壁,床等の作業のほか、構造物・建築物全般の床・壁・天井や、トンネル・下水管・橋梁・防音壁等の新設や補修等に適用可能である。特に、遠隔指示や遠隔操作が可能であるため、危険作業になる場所・部位等の作業に好適である。
本発明によれば、誘導コイルと、該誘導コイルが少なくとも一つ以上設けられる操作用のアプリケータと、前記誘導コイルに高周波電流を供給する電源と、前記アプリケータ近傍の画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段によって撮影された画像データを送信する通信手段と、前記電源から前記誘導コイルに対する高周波電流の出力の制御を行う制御手段と、を備えることとした。このため、導体を発熱して対象物を加熱する電磁誘導加熱装置の用途に適用できる。特に、前記撮影手段により撮影した画像を他の端末に送信し、該画像を確認しながら送られる指示に基づいて加熱条件を修正することができるため、遠隔操作や遠隔指示を必要とする場所で使用される電磁誘導加熱装置の用途に好適である。また、前記導体の有無、その種類、その位置を検出する非接触センサを備えるとともに、前記制御手段は、前記非接触センサによる検出結果に応じて、最適な加熱条件を決定し、該決定された加熱条件に基づいて、前記誘導コイルへ供給する高周波電流の出力を制御することとしたので、発熱導体に応じた適切な出力制御が可能となる。
10:電磁誘導加熱装置
12,12´:アプリケータ
12A:上面
12B,12C:側面
14:取手
16:ボタン
18:長穴
20A,20B,20C:磁界発生ロール
22:回転ロール
24:軸
26:突起
28:誘導コイル
29:フェライト
30:耐熱性シート
32:フェライト
34:耐熱プレート
36A,36B:誘導コイル
38:コード
40:外部電源
50:長穴
52:圧着ローラ
54:軸
56,58:スプリング
60:カメラ
62:スピーカ
64:入力部
66:表示部
70:対象物センサ
72:温度センサ
74:メモリ
76:通信部
78:制御部
80:インターネット
82,84:端末
90,92:対象物
94:接着剤
96:金属層(導体)
100:電磁誘導加熱装置
110:ロッド
110A〜110C:パイプ
112:ディスプレイ
114:取付部材
120:連結部材
130:壁
140:床
150,170:対象物
160,180:シート
162,184:接着剤層
172:下地材
182:金属層

Claims (11)

  1. 電磁誘導により導体を発熱させる電磁誘導加熱装置であって、
    誘導コイルと、
    該誘導コイルが少なくとも一つ以上設けられる操作用のアプリケータと、
    前記誘導コイルに高周波電流を供給する電源と、
    前記アプリケータ近傍の画像を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段によって撮影された画像データを送信する通信手段と、
    前記電源から前記誘導コイルに対する高周波電流の出力の制御を行う制御手段と、
    前記アプリケータに設けられており、前記導体の有無、その種類、その位置を検出する非接触センサを備えるとともに、
    前記制御手段は、前記非接触センサによる検出結果に応じて、最適な加熱条件を決定し、該決定された加熱条件に基づいて、前記誘導コイルへ供給する高周波電流の出力を制御することを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  2. 前記通信手段がネットワークに接続されており、
    該ネットワークに接続された端末において前記画像データを再生する再生手段,
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の電磁誘導加熱装置。
  3. 前記通信手段がネットワークに接続されており、
    前記制御手段は、
    前記ネットワークに接続された端末から送信されたデータに基づいて、前記誘導コイルへ供給する高周波電流の出力を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の電磁誘導加熱装置。
  4. 前記非接触センサが、電磁波又は超音波を対象物に向けて発信し、前記対象物による反射波を受信するものであり、
    前記制御手段は、
    最適な加熱条件として、前記誘導コイルに供給する高周波電流の電流値,周波数,通電時間を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電磁誘導加熱装置。
  5. 前記アプリケータが温度センサを備えており、
    前記制御手段は、
    前記温度センサの出力に基づき、前記最適な加熱条件を修正することを特徴とする請求項記載の電磁誘導加熱装置。
  6. 前記加熱条件に影響を与える情報を入力するための入力手段,
    を設けるとともに、
    前記制御手段は、
    前記入力手段により入力された情報を考慮して、前記最適な加熱条件を決定することを特徴とする請求項4又は5記載の電磁誘導加熱装置。
  7. 前記アプリケータに、前記撮影手段で撮影された画像を前記通信手段を介して表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の電磁誘導加熱装置。
  8. 一端側に前記アプリケータが取り付けられる長尺の延長手段,
    を設けるとともに、
    前記アプリケータと前記延長手段を、前記アプリケータが対象物に接触するように付勢する付勢手段を介して接続することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の電磁誘導加熱装置。
  9. 前記延長手段が伸縮可能であることを特徴とする請求項記載の電磁誘導加熱装置。
  10. 前記延長手段が、前記アプリケータに対して着脱可能であることを特徴とする請求項又は記載の電磁誘導加熱装置。
  11. 前記延長手段に、前記撮影手段で撮影された画像を前記通信手段を介して表示するための表示手段を設けたことを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の電磁誘導加熱装置。
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