JP6589164B2 - 電磁誘導加熱装置 - Google Patents
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Description
(1)誘導コイル28が複数設けられた磁界発生ロール20A,20Bを有するアプリケータ12と、前記誘導コイル28に高周波電流を供給する外部電源40と、前記アプリケータ12が当接している部位の画像を撮影するカメラ60と、データを記憶するメモリ74と、通信部76と、各部の動作を制御する制御部78を設けることとした。このため、前記通信部76を通じて、前記端末82,84等に、前記カメラ60によって撮影した画像を送信し、該画像を確認しながら送信される指示を再生し、あるいは、前記指示に基づいて高周波電流の出力を制御することができる。すなわち、遠隔指示や遠隔操作が可能となるため、経験等に基づく指示等も取り入れて、確実な作業を行うことができる。
(3)前記アプリケータ12に温度センサ72を設け、その出力に基づいて前記最適な加熱条件を修正することで、より現状に即した加熱制御ができる。
(4)前記アプリケータ12に加熱条件に影響を与える情報を入力するための入力部64とそれを表示する表示部66を設けることとしたので、接着剤94の種類や気象条件等の影響も考慮して加熱条件を設定することができる。
(6)前記アプリケータ12を移動させて使用することにより、磁界が移動する。このため、固定磁界により発熱させる場合に比べて、発熱導体(例えば、金属層96)の品質のバラツキによる加熱温度のムラ,コイル品質のムラ,電圧変化による加熱ムラ,コイルと発熱導体のムラ,操作する人の感覚の相違によるムラのある加熱を抑制できる。また、複数の誘導コイル28を用いているため、より均一な加熱ができる。更に、磁界発生ロール20A,20Bが回転する,すなわち、磁界が回転しながら移動することになるため、より均一な加熱が可能となる。
(1)前記実施例で示した形状,寸法は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。材質についても、同様の効果を奏する範囲内において、公知の各種の材質を使用してよい。
(2)前記実施例1で示したアプリケータ12も一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜設計変更可能である。例えば、図2(D)に示すアプリケータ12´のように、内側に耐熱プレート34を設け、該耐熱プレート34の内側に、2つの平面渦巻状の誘導コイル36A,36Bを設けるという具合である。むろん、図2(D)の例も一例であり、誘導コイルは一つでもよいし、更に増やしてもよい。また、前記アプリケータ12から、誘導コイルを着脱可能な構成としてもよい。
(4)前記実施例1では、アプリケータ12に取手14を設けたハンディタイプとしたが、これも一例であり、実施例2に示すように、ロッド110の先端に設けて使用してもよいし、ロボットや各種加工装置等に取り付けて使用してもよい。
(5)前記実施例1で示した電源との接続形態も一例であり、同様の効果を奏するように適宜設計変更してよい。また、アプリケータ12自体が電源を備えた構成としてもよい。
(6)前記アプリケータ12に、メモリ74に記憶した画像を再生する手段を設けてもよい。また、前記カメラ60で撮影する画像は、静止画であってもよいし動画であってもよい。加えて、前記実施例では、カメラ60で磁界発生ロール20A,20Bが当接している部位の画像を撮影したが、撮影部位は、必要に応じてアプリケータ12近傍の適宜箇所としてよい。また、カメラを複数台設けて、1台は磁界発生ロール20A,20Bの前方を撮影し、他の1台は磁界発生ロール20A,20Bが当接している部位を撮影するといった方法も可能である。
(8)前記実施例では、アプリケータ12側に通信部76や制御部78を設けることとしたが、電源側に設けるようにしてもよい。
(9)前記実施例2では、延長手段であるロッド110の手元のパイプ110Cにディスプレイ112を設けることとしたが、これも一例であり、前記ディスプレイ112は必要に応じて設けるようにすればよい。また、ロッド110の他の位置に設けてもよい。更に、取付部材114から着脱可能な構成としてもよい。また、前記実施例1においても、アプリケータ12の上面12A等に、カメラ60で撮影した画像を映すディスプレイを設けるようにしてもよいし、前記表示部66を利用して撮影画像を表示するようにしてもよい。
(10)前記実施例では、対象物同士を接着する例を示したが、接着されている対象物同士を剥がしたり、解体したりするために加熱してもよい。また、本発明は、天井,壁,床等の作業のほか、構造物・建築物全般の床・壁・天井や、トンネル・下水管・橋梁・防音壁等の新設や補修等に適用可能である。特に、遠隔指示や遠隔操作が可能であるため、危険作業になる場所・部位等の作業に好適である。
12,12´:アプリケータ
12A:上面
12B,12C:側面
14:取手
16:ボタン
18:長穴
20A,20B,20C:磁界発生ロール
22:回転ロール
24:軸
26:突起
28:誘導コイル
29:フェライト
30:耐熱性シート
32:フェライト
34:耐熱プレート
36A,36B:誘導コイル
38:コード
40:外部電源
50:長穴
52:圧着ローラ
54:軸
56,58:スプリング
60:カメラ
62:スピーカ
64:入力部
66:表示部
70:対象物センサ
72:温度センサ
74:メモリ
76:通信部
78:制御部
80:インターネット
82,84:端末
90,92:対象物
94:接着剤
96:金属層(導体)
100:電磁誘導加熱装置
110:ロッド
110A〜110C:パイプ
112:ディスプレイ
114:取付部材
120:連結部材
130:壁
140:床
150,170:対象物
160,180:シート
162,184:接着剤層
172:下地材
182:金属層
Claims (11)
- 電磁誘導により導体を発熱させる電磁誘導加熱装置であって、
誘導コイルと、
該誘導コイルが少なくとも一つ以上設けられる操作用のアプリケータと、
前記誘導コイルに高周波電流を供給する電源と、
前記アプリケータ近傍の画像を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段によって撮影された画像データを送信する通信手段と、
前記電源から前記誘導コイルに対する高周波電流の出力の制御を行う制御手段と、
前記アプリケータに設けられており、前記導体の有無、その種類、その位置を検出する非接触センサを備えるとともに、
前記制御手段は、前記非接触センサによる検出結果に応じて、最適な加熱条件を決定し、該決定された加熱条件に基づいて、前記誘導コイルへ供給する高周波電流の出力を制御することを特徴とする電磁誘導加熱装置。 - 前記通信手段がネットワークに接続されており、
該ネットワークに接続された端末において前記画像データを再生する再生手段,
を備えたことを特徴とする請求項1記載の電磁誘導加熱装置。 - 前記通信手段がネットワークに接続されており、
前記制御手段は、
前記ネットワークに接続された端末から送信されたデータに基づいて、前記誘導コイルへ供給する高周波電流の出力を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の電磁誘導加熱装置。 - 前記非接触センサが、電磁波又は超音波を対象物に向けて発信し、前記対象物による反射波を受信するものであり、
前記制御手段は、
最適な加熱条件として、前記誘導コイルに供給する高周波電流の電流値,周波数,通電時間を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電磁誘導加熱装置。 - 前記アプリケータが温度センサを備えており、
前記制御手段は、
前記温度センサの出力に基づき、前記最適な加熱条件を修正することを特徴とする請求項4記載の電磁誘導加熱装置。 - 前記加熱条件に影響を与える情報を入力するための入力手段,
を設けるとともに、
前記制御手段は、
前記入力手段により入力された情報を考慮して、前記最適な加熱条件を決定することを特徴とする請求項4又は5記載の電磁誘導加熱装置。 - 前記アプリケータに、前記撮影手段で撮影された画像を前記通信手段を介して表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電磁誘導加熱装置。
- 一端側に前記アプリケータが取り付けられる長尺の延長手段,
を設けるとともに、
前記アプリケータと前記延長手段を、前記アプリケータが対象物に接触するように付勢する付勢手段を介して接続することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電磁誘導加熱装置。 - 前記延長手段が伸縮可能であることを特徴とする請求項8記載の電磁誘導加熱装置。
- 前記延長手段が、前記アプリケータに対して着脱可能であることを特徴とする請求項8又は9記載の電磁誘導加熱装置。
- 前記延長手段に、前記撮影手段で撮影された画像を前記通信手段を介して表示するための表示手段を設けたことを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の電磁誘導加熱装置。
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