JP6488605B2 - 睡眠管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザの睡眠の質(睡眠時間、睡眠リズム、睡眠深さ、など)を学習し、ユーザに適した良質の睡眠を提供する技術に関するものである。
人の入眠後には、睡眠深さが周期的に深くなった後に浅くなる睡眠サイクルが複数回繰り返されることが知られている。そして、人は、睡眠深さが最も浅い時に目覚めると、すっきりした目覚めで起床することができる。そこで、特許文献1に示すように、起床予想時間に近い時間であって、睡眠深さが浅いタイミングで、アラームを鳴らして、ユーザの目覚めを促す装置が提案されている。特許文献1に示す装置は、着床前のユーザの行為(例えば、飲酒や運動)に対応して予め設定されている入眠時間と、ユーザによって選択された眠り希望時間を加算することにより、ユーザの起床予想時間を演算している。
特開2007−199025号公報
ユーザが着床してから実際に入眠するまで入眠時間と、ユーザの着床前のユーザの行為との間にはある程度の関連性が有るが、ユーザの実際の入眠時間は日によって異なる。このため、ユーザの実際の入眠時間が、ユーザの着床前のユーザの行為に対応して予め設定されている入眠時間よりも長引いてしまった場合には、ユーザは希望時間よりも短くしか寝ることができず、例え睡眠深さが浅いタイミングで、アラームが鳴ったとしても、ユーザは睡眠不足を感じてしまい、すっきりと目覚めで起床することができない。
もし、ユーザの覚醒予測時刻を正確に演算することができれば、演算された覚醒予測時刻や演算された覚醒予測時刻前の睡眠深さが最も浅い時にアラーム等の覚醒機器を作動させることにより、ユーザはすっきりとした目覚めで起床することができる。
本発明の発明者らは、これまでに多くの測定対象者について、繰り返し睡眠状態を測定してきた結果、測定対象者(ユーザ)ごとに固有の睡眠リズムがあることを突き止めてきた。本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ユーザの睡眠リズムの基づきユーザの睡眠を予測して、覚醒予測時刻を演算することができる技術を提供することである。
上述した課題を解決するためになされた、請求項1に係る睡眠管理装置の発明は、ユーザの生体情報を検出する生体情報検出部と、前記生体情報検出部によって検出された前記生体情報に基づいて、前記ユーザの睡眠深さを演算する睡眠深さ演算部と、安定した睡眠において、前記睡眠深さ演算部によって演算された前記睡眠深さが入眠開始時刻からの経過時間の経過につれて周期的に増減する複数の睡眠サイクルを有する睡眠リズムを記録する記録部と、前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムに基づいて、基準睡眠リズムを演算する基準睡眠リズム演算部と、前記基準睡眠リズムは、複数の前記睡眠リズムを平準化して求められたものであり、前記基準睡眠リズムに基づいて、前記ユーザの覚醒予測時刻又は前記ユーザの理想着床時刻を演算する時刻演算部と、前記睡眠深さ演算部によって演算された現時点での前記睡眠深さと、前記睡眠深さ演算部によって演算された現時点よりも前の前記睡眠深さとに基づいて、前記睡眠深さが減少している減少領域にあるか否かを判定する睡眠深さ方向判定部と、前記睡眠深さ方向判定部によって前記減少領域にあると判定され、且つ現時点の前記睡眠深さが規定睡眠深さよりも浅い場合に、前記ユーザの途中覚醒を判定する途中覚醒判定部と、を有し、前記途中覚醒判定部によって前記途中覚醒が判定された場合には、前記時刻演算部は、前記ユーザの現睡眠の最初の前記睡眠サイクルの極値と、前記基準睡眠リズムの最初の前記睡眠サイクルの極値に基づいて、前記ユーザの覚醒予測時刻を演算する構成とした。
上述した課題を解決するためになされた、請求項2に係る睡眠管理装置の発明は、ユーザの生体情報を検出する生体情報検出部と、前記生体情報検出部によって検出された前記生体情報に基づいて、前記ユーザの睡眠深さを演算する睡眠深さ演算部と、安定した睡眠において、前記睡眠深さ演算部によって演算された前記睡眠深さが入眠開始時刻からの経過時間の経過につれて周期的に増減する複数の睡眠サイクルを有する睡眠リズムを記録する記録部と、前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムに基づいて、基準睡眠リズムを演算する基準睡眠リズム演算部と、前記基準睡眠リズムは、複数の前記睡眠リズムを平準化して求められたものであり、前記基準睡眠リズムに基づいて、前記ユーザの覚醒予測時刻又は前記ユーザの理想着床時刻を演算する時刻演算部と、前記睡眠深さ演算部によって演算された前記睡眠深さに基づいて、前記ユーザの睡眠が不安定であるか否かを判定する不安定睡眠判定部と、を有し、前記不安定睡眠判定部によって、前記ユーザの睡眠が不安定であると判定された場合には、前記時刻演算部は、前記ユーザの現睡眠の最初の前記睡眠サイクルの極値と、前記基準睡眠リズムの最初の前記睡眠サイクルの極値に基づいて、前記ユーザの覚醒予測時刻を演算する構成とした。
上述した課題を解決するためになされた、請求項3に係る睡眠管理装置の発明は、ユーザの生体情報を検出する生体情報検出部と、前記生体情報検出部によって検出された前記生体情報に基づいて、前記ユーザの睡眠深さを演算する睡眠深さ演算部と、安定した睡眠において、前記睡眠深さ演算部によって演算された前記睡眠深さが入眠開始時刻からの経過時間の経過につれて周期的に増減する複数の睡眠サイクルを有する睡眠リズムを記録する記録部と、前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムに基づいて、基準睡眠リズムを演算する基準睡眠リズム演算部と、前記基準睡眠リズムに基づいて、前記ユーザの覚醒予測時刻又は前記ユーザの理想着床時刻を演算する時刻演算部と、前記ユーザによる設定覚醒時刻の入力を受け付ける入力部と、を有し、前記時刻演算部は、前記基準睡眠リズムに基づいて、前記設定覚醒時刻を基点として、前記ユーザの着床に適した前記理想着床時刻を演算し、前記基準睡眠リズム演算部は、前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムのうち、前記睡眠リズムにおける総睡眠深さが最も深い前記睡眠リズムを前記基準睡眠リズムとして選択する構成とした。
上述した課題を解決するためになされた、請求項4に係る睡眠管理装置の発明は、ユーザの生体情報を検出する生体情報検出部と、前記生体情報検出部によって検出された前記生体情報に基づいて、前記ユーザの睡眠深さを演算する睡眠深さ演算部と、安定した睡眠において、前記睡眠深さ演算部によって演算された前記睡眠深さが入眠開始時刻からの経過時間の経過につれて周期的に増減する複数の睡眠サイクルを有する睡眠リズムを記録する記録部と、前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムに基づいて、基準睡眠リズムを演算する基準睡眠リズム演算部と、前記基準睡眠リズムに基づいて、前記ユーザの覚醒予測時刻又は前記ユーザの理想着床時刻を演算する時刻演算部と、前記ユーザによる設定覚醒時刻の入力を受け付ける入力部と、を有し、前記時刻演算部は、前記基準睡眠リズムに基づいて、前記設定覚醒時刻を基点として、前記ユーザの着床に適した前記理想着床時刻を演算し、前記睡眠リズムに対応する睡眠時における温度、湿度、寝具、及び前記ユーザの前記睡眠前の行為の少なくとも1の情報である環境情報が各前記睡眠リズムに対応して前記記録部に記録され、前記ユーザの当日の睡眠時における前記環境情報が入力される環境情報入力部を有し、前記基準睡眠リズム演算部は、前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムのうち、前記環境情報入力部に入力された前記環境情報が前記記録部に記録されている前記環境情報と合致し、前記睡眠リズムにおける総睡眠深さが最も深い睡眠リズムを前記基準睡眠リズムとして選択する構成とした。
睡眠深さ演算部は、生体情報検出部によって検出された生体情報に基づいて、ユーザの睡眠深さを演算する。そして、記録部には、睡眠深さが入眠開始時刻からの経過時間の経過につれて周期的に増減する複数の睡眠サイクルを有する睡眠リズムが記録される。そして、基準睡眠リズム演算部は、記録部に記録されている複数の睡眠リズムに基づいて、基準睡眠リズムを演算する。これにより、ユーザに固有な睡眠リズムである基準睡眠リズムが演算される。そして、時刻演算部は、基準睡眠リズムに基づいて、ユーザの覚醒予測時刻を演算する。例えば、時刻演算部は、基準睡眠リズムとユーザの当日の睡眠リズムとを比較することにより、基準睡眠リズムとユーザの当日の睡眠リズムとの時間のズレを演算し、当該時間のズレを基準睡眠リズムにおける覚醒時刻に加算することにより、ユーザの当日の覚醒予測時刻を演算することができる。これにより、着床から実際に入眠するまでの時間である入眠時間が日によって異なったとしても、当該入眠時間の長短に起因する基準睡眠リズムとユーザの当日の睡眠リズムとの時間のズレが演算される。そして、この時間のズレが基準睡眠リズムにおける覚醒時刻に加算されることにより、ユーザの当日の覚醒予測時刻が正確に演算される。
本実施形態の睡眠管理装置の全体図である。 人の睡眠リズムを表したグラフである。 安定した睡眠の場合の覚醒時刻予測の説明図であり、太線を基準睡眠リズムで表し、細線を睡眠が安定している場合の当日の睡眠リズムを表したグラフである。 途中覚醒が発生した場合の覚醒時刻予測の説明図であり、太線を基準睡眠リズムで表し、細線を途中覚醒が発生した場合の当日の睡眠リズムを表したグラフである。 不安定睡眠が発生した場合の覚醒時刻予測の説明図であり、太線を基準睡眠リズムで表し、細線を不安定睡眠が発生した場合の当日の睡眠リズムを表したグラフである。 図1に示す制御部が実行する「睡眠情報記録処理」のフローチャートである。 図1に示す制御部が実行する「睡眠情報記録処理」のフローチャートである。 図1に示す制御部が実行する「覚醒予測時刻演算処理」のフローチャートである。 図1に示す制御部が実行する「覚醒予測時刻演算処理」のフローチャートである。 「睡眠情報」を表した説明図である。 図1に示す制御部が実行する「理想着床時刻判定処理」のフローチャートである。 理想着床時刻を演算する場合の基準睡眠リズムを表したグラフである。
(睡眠管理装置の構成)
以下に、図1を用いて、本実施形態の睡眠管理装置100の構成について説明する。本実施形態の睡眠管理装置100は、マット11、生体情報検出センサ13、制御部15、報知部16、入力部17、温度センサ18、湿度センサ19、時計20、覚醒機器21、途中覚醒時使用機器22を有している。
マット11は、寝室に載置され、ユーザ1が睡眠時にその上面に横臥して睡眠するものである。生体情報検出センサ13(生体情報検出部)は、ユーザ1の体動、ユーザ1の脈拍、ユーザ1の脳波の少なくとも1つの情報である生体情報を検出するセンサである。生体情報検出センサ13は、本実施形態では、マット11内に設けられている。なお、生体情報検出センサ13がユーザ1に直接装着されている実施形態であっても差し支え無い。また、生体情報検出センサ13のうち、ユーザ1の体動を検出するセンサが、マット11が載置されるベットフレーム11aの本体11a1や脚部11a2に設けられていても差し支え無い。
制御部15は、睡眠管理装置100を統括制御するものである。制御部15は、生体情報検出センサ13と接続し、生体情報検出センサ13から生体情報を取得する。そして、制御部15(睡眠深さ演算部)は、取得した生体情報に基づいて、ユーザ1の睡眠深さを演算する。例えば、生体情報がユーザ1の体動である場合には、制御部15は、単位時間当たりのユーザ1の体動が少ない程、ユーザ1が深い睡眠状態にあると演算する。なお、ユーザ1の生体情報に基づいて睡眠深さを演算する方法は、特開2002−291710号公報、特開2009−153550号公報、特開2011−67241号公報等に示されるように周知技術であるので、ここでの説明は割愛する。制御部15は、後述する「睡眠リズム」を含む「睡眠情報」(図8示)を記録するフラッシュメモリー等の記録部15aと15bを有している。15aは、睡眠管理装置で記録を開始した日から全ての睡眠データを一定の基準で記憶し、15bは、直近(例えば1週間)の睡眠データを全て記憶する部位である。
報知部16は、ディズプレーやスピーカ等のユーザに情報を報知させる装置である。入力部17は、タッチパネル、物理的なボタン、ポインティングディバイス等のユーザ1が情報を入力するための装置である。温度センサ18は、マット11が載置されている部屋(以下、適宜寝室と略す)の温度を検出するセンサである。湿度センサ19は、寝室の湿度を検出するセンサである。時計20は、年、月、日、時刻を計時するカレンダ機能付の時計である。報知部16、入力部17、温度センサ18、湿度センサ19、及び時計20は、制御部15に接続されている。このような構成によって、制御部15は、マット11が載置されている部屋の温度及び湿度を検出し、時刻を得ることができる。
覚醒機器21は、ユーザ1の覚醒を促す機器であり、例えば、アラーム、オーディオ機器、照明機器、電動カーテン、空調機器等である。途中覚醒時使用機器22は、睡眠中のユーザ1が途中覚醒してしまった場合に、ユーザ1が使用する機器であり、例えば、トイレに到る廊下やトイレに設けられている照明機器、加温機能付の便座等、空調機器等である。覚醒機器21及び途中覚醒時使用機器22は、制御部15に接続されている。なお、図1において、12は布団等の寝具である。
(睡眠リズムの説明)
以下に図2を用いて、人の「睡眠リズム」について説明する。図2に示すように、人の「睡眠リズム」は、人の入眠後に、「睡眠深さ」が周期的に深くなった後に浅くなる睡眠サイクルを複数有している。つまり、「睡眠リズム」は、「睡眠深さ」が入眠開始時刻からの経過時間の経過につれて周期的に増減する複数の睡眠サイクルを有している。この睡眠サイクルは、人によって異なり、人の睡眠開始時の環境(部屋の温度、湿度、寝具)や、睡眠前の人の行為(例えば、飲酒や運動)によっても変化する。
人は、最後の睡眠サイクルにおいて、睡眠深さが浅くなって、覚醒に到る。場合によっては、図2の破線で示すように、人は、睡眠中において、睡眠深さが浅くなり過ぎて、睡眠途中で覚醒してしまう(以下、途中覚醒と略す)場合が有る。なお、図2に記載されているように、「睡眠深さ」が深くなるに従って、レム睡眠から睡眠深度が深くなる。
(覚醒時刻予測の概要)
制御部15は、図2に示すような、ユーザ1の「睡眠深さ」と入眠開始時刻からの経過時間との関係を表した「睡眠リズム」を、記録部15a(15b)に記録させる。そして、制御部15(基準睡眠リズム演算部)は、記録部15a(15b)に記録された複数の「睡眠リズム」を平準化することにより、「基準睡眠リズム」を演算する(図3示)。
まず、ユーザ1の当日の睡眠が、図3に示されるような、安定した睡眠の場合について説明する。当日の「睡眠リズム」が、最後の睡眠サイクルに達した場合に、制御部15(時刻演算部)は、「基準睡眠リズム」と当日の「睡眠リズム」との位相を合せようとしたときのズレ時間(時間差)aを演算する。そして、制御部15(時刻演算部)は、「基準睡眠リズム」における入眠時刻から覚醒までの時間bに対し、ズレ時間aを加算または減算することにより、ユーザ1の当日の「覚醒予測時刻」を演算して予測する。
次に、ユーザ1の当日の睡眠において途中覚醒あるいは不安定睡眠が発生した場合について説明する。図4は、ユーザ1の当日の睡眠において途中覚醒が発生した場合の覚醒時刻予測を説明する図である。図5は、ユーザ1の当日の睡眠において不安定睡眠が発生した場合についての説明する図である。ユーザ1の当日の睡眠において途中覚醒あるいは不安定睡眠が発生した場合、制御部15は、「基準睡眠リズム」の最初の睡眠サイクルにおける極大値に達した時c1から「基準睡眠リズム」における覚醒時までの経過時間dを演算する。次に、制御部15は、ユーザ1の当日の「睡眠リズム」の最初の睡眠サイクルにおける極大値に達した時刻c2に、上述の経過時間dを加算することにより、ユーザ1の当日の「覚醒予測時刻」を演算して予測する。
以下に、図6A、図6B、図7A、図7Bに示すフローチャートを用いて、「基準睡眠リズム」に基づいて、ユーザ1の当日の「覚醒予測時刻」を演算する方法について詳細に説明する。
(睡眠情報記録処理)
図6A及び図6Bは、「睡眠情報記録処理」についてのフローチャートである。この「睡眠情報記録処理」によって、図8に示す「睡眠情報」が記録部15a(15b)に記録されるとともに、「基準睡眠リズム」が演算されて更新される。なお、「睡眠情報」は、着床年月日、ユーザ1の夕食時刻及び入浴時刻、寝具情報、ユーザ1の睡眠前の行為、マット11が載置されている部屋(寝室)の温度及び湿度、ユーザ1の着床時刻及び覚醒時刻、睡眠深さと入眠開始時からの経過時間が対応付けされた複数のデータ(睡眠リズム)、途中覚醒の有無が、対応付けられて記録部15a(15b)に記録されている情報である。睡眠管理装置100は、主電源が投入されると、プログラムをステップS10に進める。
ステップS10において、制御部15は、「個人情報」、「現在時刻情報」、ユーザ1の夕食時刻及び入浴時刻、及び「環境情報」の入力をユーザに要求する旨の表示を報知部16に報知させる。なお、「個人情報」とは、ユーザ1の氏名、生年月日、生別、身長、体重等の情報である。しかし、体重は、生体情報検出センサ13にて取得しても差し支え無い。また、「現在時刻情報」とは、現在の年、月、日、時刻の情報である。なお、「個人情報」や「現在時刻情報」が既に入力済みである場合には、制御部15は「個人情報」や「現在時刻情報」の入力の要求を報知部16で報知させない。また、「環境情報」とは、寝具情報、ユーザ1の睡眠前の行為、寝室の温度及び湿度である。ステップS10では、「環境情報」のうち、寝具情報及びユーザ1の睡眠の行為の入力を、ユーザ1に要求する。ステップS10が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS11に進める。
ステップS11において、制御部15は、ユーザ1の入力部17の操作によって、ユーザ1の夕食時刻及び入浴時刻、及び「環境情報」、(「個人情報」)、(「現在時刻情報」)の入力が有ったと判断した場合には(ステップS11:YES)、プログラムをステップS12に進める。一方で、制御部15は、ユーザ1の夕食時刻及び入浴時刻、及び「環境情報」、(「個人情報」)、(「現在時刻情報」)の入力が無いと判断した場合には(ステップS11:NO)、ステップS11の処理を繰り返す。
ステップS12において、制御部15は、ユーザ1の夕食時刻及び入浴時刻、及び「環境情報」を着床年月日と対応付けさせて記録部15a(15b)に記録させて(「睡眠情報」として記録)、プログラムをステップS21に進める。なお、ステップS11において、「個人情報」や「現在時刻情報」が入力された場合には、「個人情報」や「現在時刻情報」も記録部15a(15b)に記録させる。
S21において、制御部15は、生体情報検出センサ13からの信号に基づいて、マット11上にユーザ1が寝ていると判断した場合には(ステップS21:YES)、プログラムをステップS22に進める。一方で、制御部15は、マット11上にユーザ1が寝ていないと判断した場合には(ステップS21:NO)、ステップS21の処理を繰り返す。なお、制御部15は、生体情報検出センサ13からの信号に基づいて、ユーザ1の体動、ユーザ1の脈拍、ユーザ1の脳波の少なくとも1つを検出した場合には、マット11上にユーザ1が寝ていると判断する。
ステップS22において、制御部15は、時計20から出力された時刻を着床時刻として、着床年月日と対応付けさせて記録部15a(15b)に記録させる。ステップS22が終了すると、制御部15はプログラムをステップS23に進める。
ステップS23において、制御部15は、温度センサ18及び湿度センサ19からの信号に基づいて、寝室の温度及び湿度を、着床年月日と対応付けさせて記録部15a(15b)に記録させる。ステップS23が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS24に進める。
ステップS24において、制御部15は、生体情報検出センサ13によって検出されたユーザ1の生体情報に基づいて、上述した方法によって、ユーザ1の「睡眠深さ」の演算を開始する。ステップS24が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS31に進める。
ステップS31において、制御部15は、「睡眠深さ」に基づいて、ユーザ1が入眠を開始したと判断した場合には(ステップS31:YES)、プログラムをステップS32に進める。一方で、制御部15は、「睡眠深さ」に基づいて、ユーザ1が入眠していないと判断した場合には(ステップS31:NO)、ステップS31の処理を繰り返す。なお、「睡眠深さ」が0で無くなった場合に、制御部15は、ユーザ1が入眠したと判断する。
ステップS32において、制御部15は、「睡眠深さ」と入眠時刻からの経過時間との関係及び睡眠サイクル回数を対応付けて記録部15a(15b)に一時的に記憶させる処理を開始させる。ステップS32が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS41に進める。
ステップS41において、制御部15(不安定睡眠判定部)は、「睡眠深さ」に基づいて、ユーザ1の不安定睡眠が発生していたと判定した場合には(ステップS41:YES)、プログラムをステップS61に進める。一方で、制御部15(不安定睡眠判定部)は、「睡眠深さ」に基づいて、ユーザ1の不安定睡眠が発生していなかったと判断した場合には(ステップS41:NO)、プログラムをステップS42に進める。なお、制御部15(不安定睡眠判定部)は、「睡眠深さ」が浅くなる傾向において、「睡眠深さ」が、図5に示す「不安定睡眠判定閾値」よりも浅くならずに、「睡眠深さ」が深くなった場合に、不安定睡眠の発生を判定する。
ステップS42において、制御部15は、「睡眠深さ」に基づいて、ユーザ1が覚醒したと判断した場合には(ステップS42:YES)、プログラムをステップS43に進める。一方で、制御部15は、「睡眠深さ」に基づいて、ユーザ1が覚醒していないと判断した場合には(ステップS42:NO)、プログラムをステップS41に戻す。なお、制御部15は、「睡眠深さ」によって得られた睡眠サイクルが最終の睡眠サイクルであり、演算された「睡眠深さ」が0である時間が規定時間以上継続した場合には、ユーザ1が覚醒したと判断する。
ステップS43において、制御部15は、「睡眠深さ」に基づいて、ユーザ1の途中覚醒が発生していた判定した場合には(ステップS43:YES)、プログラムをステップS60に進める。一方で、制御部15は、「睡眠深さ」に基づいて、ユーザ1の途中覚醒が発生していなかったと判断した場合には(ステップS43:NO)、プログラムをステップS51に進める。なお、制御部15は、「睡眠深さ」が0となった時の睡眠サイクルが最終の睡眠サイクルでないと判断した場合に、ユーザ1の途中覚醒が発生していたと判定する。
ステップS51において、制御部15は、ステップS42においてユーザ1が覚醒した時点の時刻(覚醒時刻)を着床年月日と対応付けさせて記録部15a(15b)に記録させる。ステップS51が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS52に進める。
ステップS52において、記録部15a(15b)に対応付けさせて一時記録してある「睡眠深さ」と入眠時刻からの経過時間との関係である「睡眠リズム」及び睡眠サイクル回数を、着床年月日と関連付けて記録部15a(15b)に記録させる。ステップS52が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS71に進める。
ステップS60において、制御部15は、途中覚醒が有ったことを着床年月日と関連付けて記録部15a(15b)に記録させる。ステップS60が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS61に進める。
ステップS61において、制御部15は、途中覚醒前又は不安定睡眠発生前の睡眠サイクルまでの「睡眠深さ」と入眠時刻からの経過時間との関係である「睡眠リズム」を着床年月日と関連付けて記録部15a(15b)に記録させる。ステップS61が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS62に進める。
ステップS62において、制御部15は、「睡眠深さ」に基づいて、ユーザ1が覚醒したと判断した場合には(ステップS62:YES)、プログラムをステップS63に進める。一方で、制御部15は、「睡眠深さ」に基づいて、ユーザ1が覚醒していないと判断した場合には(ステップS62:NO)、ステップS62の処理を繰り返す。
ステップS63において、制御部15は、記録部15a(15b)に対応付けさせて一時記録してある「睡眠深さ」と入眠時刻からの経過時間との関係(不安定睡眠発生後や途中覚醒発生後も含む)、基準睡眠リズムの睡眠サイク回数、及び着床年月日と関連付けて記録部15bに記録させる。ステップS63が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS71に進める。
ステップS71において、制御部15は、記録部15aに記憶してある全ての「睡眠リズム」を平準化することにより、「基準睡眠リズム」を演算して(図3示)、更新する。なお、複数の「睡眠リズム」の平準化には、複数の「睡眠リズム」の平均化処理が含まれる。また、「睡眠リズム」を平均化処理するに際して、「睡眠リズム」を正規分布させた場合に、分布の中央から規定以上のズレが有る「睡眠リズム」を排除することにしても差し支え無い。また、「睡眠リズム」を正規分布させた場合に、分布の中央値を「基準睡眠リズム」としても差し支え無い。ステップS71が終了すると、「睡眠情報記録処理」が終了する。
この「睡眠情報記録処理」によって、ユーザ1の安定した睡眠における、睡眠深さと入眠開始時刻からの経過時間との関係を表した「睡眠リズム」が記録部15a(15b)に記録される。なお、途中覚醒や不安定睡眠が発生した後の睡眠サイクルで、基準睡眠リズム値の許容範囲に収まらない値は記録部15aに記録されないが、直近の睡眠データを記憶する15bには記憶される。つまり15bは、一連の睡眠データを記憶し、ユーザに起こる直近の睡眠習慣の予測に活用される。
(覚醒予測時刻演算処理)
図7A及び図7Bは、「覚醒予測時刻演算処理」についてのフローチャートである。この「覚醒予測時刻演算処理」によって、記録部15a(15b)に記録されている複数の「睡眠リズム」と、当日のユーザ1の「睡眠リズム」に基づいて、ユーザ1の覚醒予測時刻が演算(推定)される。ユーザ1が入力部を操作することにより、制御部15に演算開始信号が入力されると、「覚醒予測時刻演算処理」が開始し、プログラムはステップS111に進む。
S111において、制御部15は、上述したステップS21と同じ判断方法によって、マット11上にユーザ1が寝ていると判断した場合には(ステップS111:YES)、プログラムをステップS112に進める。一方で、制御部15は、マット11上にユーザ1が寝ていないと判断した場合には(ステップS111:NO)、ステップS111の処理を繰り返す。
ステップS112において、制御部15は、ステップS31と同じ判断方法によって、ユーザ1が入眠を開始したと判断した場合には(ステップS112:YES)、プログラムをステップS113に進める。一方で、制御部15は、ユーザ1が入眠していないと判断した場合には(ステップS112:NO)、ステップS112の処理を繰り返す。
ステップS113において、制御部15は、入眠時刻を記録部15a(15b)に記録して、プログラムをステップS114に進める。
ステップS114において、制御部15は、生体情報検出センサ13からの信号に基づいて、ユーザ1の最初の「睡眠サイクル」の極大値や極小値に到達した時刻c2、c2’(図4、図5示)を記録する。ステップS114が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS121に進める。
ステップS121において、制御部15は、記録部15a(15b)に記録されている「睡眠情報」を参照して、過去規定期間(例えば、1週間)以内に、途中覚醒が発生していたと判断した場合には(ステップS121:YES)、プログラムをステップS131に進める。一方で、制御部15は、過去規定期間以内に、途中覚醒が発生していなかったと判断した場合には(ステップS121:NO)、プログラムをステップS141に進める。
ステップS131において、制御部15は、途中覚醒時使用機器22を作動準備状態として、プログラムをステップS141に進める。このステップS131の処理によって、ユーザ1が途中覚醒した場合に(ステップS141でYESと判断)、途中覚醒時使用機器22は、速やかに作動を開始することができる。
ステップS141において、制御部15(途中覚醒判定部)が、ユーザ1の途中覚醒を判定した場合には(ステップS141:YES)、プログラムをステップS151に進める。一方で、制御部15(途中覚醒判定部)が、ユーザ1の途中覚醒を判定しない場合には(ステップS141:NO)、プログラムをステップS161に進める。制御部15(途中覚醒判定部)は、以下の2つの条件に合致する場合には、ユーザ1の途中途中覚醒を判定する。
(条件1)「睡眠深さ」の方向が減少している減少領域にある場合
(条件2)「睡眠深さ」が規定睡眠深さ(図4示)よりも浅い場合
なお、制御部15(睡眠深さ方向判定部)は、現時点の「睡眠深さ」(図4の1)が、現時点よりも前の「睡眠深さ」(図4の2)よりも浅くなっている場合に、「睡眠深さ」の方向が減少している減少領域にあると判定する。
ステップS151において、制御部15(途中覚醒時使用機器作動部)は、途中覚醒時使用機器22を作動させて、プログラムをステップS152に進める。
ステップS152において、制御部15は、生体情報検出センサ13からの信号に基づいて、ユーザ1が再入眠を開始したと判断した場合には(ステップS152:YES)、プログラムをステップS153に進める。一方で、制御部15は、生体情報検出センサ13からの信号に基づいて、ユーザ1が再入眠を開始していないと判断した場合には(ステップS152:NO)、「覚醒予測時刻演算処理」が終了する。
ステップS153において、制御部15は、途中覚醒時使用機器22を停止させ、プログラムをステップS171に進める。
ステップS161において、制御部15(不安定睡眠判定部)は、ステップS41と同様の判断方法によって、不安定睡眠が発生したと判断した場合には(ステップS161:YES)、プログラムをステップS171に進める。一方で、制御部15(不安定睡眠判定部)は、不安定睡眠が発生していないと判断した場合には(ステップS161:NO)、プログラムをステップS162に進める。
ステップS162において、制御部15は、覚醒前の睡眠リズムであると判断した場合には(ステップS162:YES)、プログラムをステップS163に進める。制御部15は、覚醒前の睡眠リズムでないと判断した場合には(ステップS162:NO)、プログラムをステップS141に戻す。なお、本実施形態では、覚醒前の睡眠リズムであると判断されるのは、当日の「睡眠リズム」が最後の睡眠サイクルに達し、且つ、当該睡眠サイクルが極大値を越え、減少方向に転じた時である(図3の白丸で示す時)。つまり、最後の睡眠サイクルにおいて、「睡眠深さ」が増大から減少に転じた時である。制御部15は、記録部15aに記録されている複数の「睡眠リズム」(但し、安定した睡眠に限る)の睡眠サイクルの数を平均して、平均睡眠サイクル数を演算し、当該平均睡眠サイクル数を四捨五入して、基準睡眠サイクル数を演算する。そして、制御部15は、当日の「睡眠リズム」の睡眠サイクルが基準睡眠サイクル数に達したと判断した場合に、当日の「睡眠リズム」が最後の睡眠サイクルに達したと判断する。
ステップS163において、制御部15は、ユーザ1の当日の「覚醒予測時刻」を演算する。具体的には、制御部15(時刻演算部)は、「基準睡眠リズム」と当日の「睡眠リズム」との位相を合せようとしたときのズレ時間(時間差)aを演算する。そして、制御部15(時刻演算部)は、「基準睡眠リズム」の入眠時刻をユーザ1の当日の入眠時刻に一致させた場合に、「基準睡眠リズム」における入眠時刻から覚醒までの時間bに対し、ズレ時間aを加算または減算することにより、ユーザ1の当日の「覚醒予測時刻」を演算(予測)する。ステップS163が終了すると、制御部15はプログラムをステップS181に進める。
ステップS171において、制御部15(時刻演算部)は、「基準睡眠リズム」の最初の睡眠サイクルにおける極値と、「基準睡眠リズム」に基づいて、ユーザ1の当日の「覚醒予測時刻」を演算(予測)する。具体的には、図4や図5に示すように、制御部15は、「基準睡眠リズム」の最初の睡眠サイクルにおける極大値に達した時c1から「基準睡眠リズム」における覚醒時までの経過時間dを演算する。次に、制御部15は、ユーザ1の当日の「睡眠リズム」の最初の睡眠サイクルにおける極大値に達した時刻c2に、上述の経過時間dを加算することにより、ユーザ1の当日の「覚醒予測時刻」を演算して予測する。或いは、制御部15は、「基準睡眠リズム」の最初の睡眠サイクルにおける極小値に達した時c1’から「基準睡眠リズム」における覚醒時までの経過時間d’を演算する。そして、制御部15は、ユーザ1の当日の「睡眠リズム」の最初の睡眠サイクルにおける極小値に達した時刻c2’に、上述の経過時間dを加算することにより、ユーザ1の当日の「覚醒予測時刻」を演算して予測する。言い換えると、制御部15は、上述の経過時間dに、「基準睡眠リズム」と当日の「睡眠リズム」との位相を合せようとしたときのズレ時間(時間差)c、c’を加算又は減算することにより、ユーザ1の当日の「覚醒予測時刻」を演算して予測する。ステップS171が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS181に進める。
ステップS181において、制御部15(覚醒機器作動部)は、ステップS163やステップS171で演算された「覚醒予測時刻」に基づいて、覚醒機器21を作動させる時刻であると判断した場合には(ステップS181:YES)、プログラムをステップS182に進める。一方で、制御部15(覚醒機器作動部)は、覚醒機器21を作動させる時刻でないと判断した場合には(ステップS181:NO)、プログラムをステップS183に進める。なお、各覚醒機器21には、それぞれ、当該覚醒機器21を作動させる「覚醒予測時刻」に対するタイミングが設定されている。つまり、覚醒機器21によっては、「覚醒予測時刻」と同時に作動され、或いは、「覚醒予測時刻」よりも規定時間だけ前のタイミングで作動される。
ステップS182において、制御部15(覚醒機器作動部)は、ステップS181で作動させる時刻であると判断された覚醒機器21を作動させる。ステップS182が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS183に進める。このように、ユーザ1の睡眠が深い状態で覚醒機器21が作動されるのでは無く、ユーザ1の睡眠が浅い状態(レム睡眠状態)や、ユーザ1が覚醒している際に、覚醒機器21が作動されるので、ユーザ1は心地よく起床することができる。
ステップS183において、制御部15は、全ての覚醒機器21が作動されたと判断した場合に(ステップS183:YES)、「覚醒予測時刻演算処理」を終了させる。一方で、制御部15(覚醒機器作動部)は、全ての覚醒機器21が作動されていないと判断した場合に(ステップS183:NO)、プログラムをステップS181に戻す。
(本実施形態の効果)
以上の説明から明らかなように、制御部15(睡眠深さ演算部)は、生体情報検出センサ13(生体情報検出部)によって検出された生体情報に基づいて、ユーザ1の睡眠深さを演算する(図6AのステップS24で開始)。そして、記録部15a(15b)には、睡眠深さが入眠開始時刻からの経過時間の経過につれて周期的に増減する複数の睡眠サイクルを有する「睡眠リズム」が記録される(図6BのステップS52)。そして、制御部15(基準睡眠リズム演算部)は、記録部15a(15b)に記録されている複数の「睡眠リズム」を平準化することにより、「基準睡眠リズム」を演算する(図6のステップS71)。これにより、ユーザ1に固有な「睡眠リズム」である「基準睡眠リズム」が演算される。
そして、制御部15(時刻演算部)は、図3に示すように、「基準睡眠リズム」と当日の「睡眠リズム」とを比較することにより、「基準睡眠リズム」との当日の「睡眠リズム」とのズレ時間aを演算する。これにより、着床から実際に入眠するまでの時間である入眠時間が日によって異なったとしても、当該入眠時間の長短に起因する「基準睡眠リズム」と当日の「睡眠リズム」とのズレ時間aが演算される。そして、制御部15(時刻演算部)は、ズレ時間aを「基準睡眠リズム」における覚醒時刻に加算又は減算することにより、ユーザ1の当日の「覚醒予測時刻」を演算する(図7BのステップS163)。このため、制御部15(時刻演算部)は、ユーザ1の当日の「覚醒予測時刻」を正確に演算することができる。
制御部15(時刻演算部)は、ユーザ1の「睡眠リズム」が安定している場合に(図7AのS141でNOと判断、図7BのS161でNOと判断)、図3に示すように、ユーザ1の現睡眠における最後の睡眠サイクル、及び「基準睡眠リズム」の最後の睡眠サイクルを比較することにより、「基準睡眠リズム」と当日の「睡眠リズム」のズレ時間aを演算する。そして、制御部15(時刻演算部)は、現在の時刻に、現在の時刻から「基準睡眠リズム」における覚醒時までの時間bとズレ時間aを加算又は減算することにより、ユーザ1の当日の睡眠における「覚醒予測時刻」を演算する(図7のステップS163)。このように、制御部15(時刻演算部)は、ユーザ1の実際の覚醒時から時間的に近接している最後の睡眠サイクルにおける「基準睡眠リズム」と当日の「睡眠リズム」とを比較して、ズレ時間aを演算して、「覚醒予測時刻」を演算するので、より正確にユーザ1の当日の「覚醒予測時刻」を演算することができる。
ユーザ1が途中覚醒した場合(図7AのステップS141でYESと判断、図4示)、或いは、不安定睡眠が発生した場合(図7BのステップS161でYESと判断、図5示)には、制御部15(記時刻演算部)は、図4や図5に示すように、制御部15は、「基準睡眠リズム」の最初の睡眠サイクルにおける極大値に達した時c1(極小値に達した時c1’)から「基準睡眠リズム」における覚醒時までの経過時間d(経過時間d’)を演算する。次に、制御部15は、ユーザ1の当日の「睡眠リズム」の最初の睡眠サイクルにおける極大値に達した時c2(極小値に達した時c2’)に、上述の経過時間d(経過時間d’)を加算することにより、ユーザ1の当日の「覚醒予測時刻」を演算して予測する。このように、ユーザ1が途中覚醒した場合や、不安定睡眠が発生したと場合のように、当日の「睡眠リズム」が乱れて規則性を失うような場合であっても、当日の「睡眠リズム」の最初の睡眠サイクルは、最も規則性が安定している。このため、「睡眠リズム」の最初の睡眠サイクルから睡眠深さの極大値や極小値を検出することは容易である。このように、制御部15(時刻演算部)は、当日の「睡眠リズム」が乱れて規則性を失うような場合であっても、当日の「睡眠リズム」最初の睡眠サイクルの極大値の時刻c2や極小値の時刻c2’に基づいて、「覚醒予測時刻」を演算して予測することができる。
制御部15(覚醒機器作動部)は、図7BのステップS163において演算されたユーザ1の「覚醒予測時刻」又は「覚醒予測時刻」の直前に、覚醒機器21を作動させる(ステップS182)。これにより、ユーザ1が覚醒している時又はユーザ1の「睡眠深さ」が最も浅い時期に覚醒機器21が作動される。言い換えると、ユーザ1の「睡眠深さ」が深い時期に覚醒機器21が作動されない。このため、ユーザ1は、すっきりした目覚めで、心地よく起床することができる。
制御部15(途中覚醒時使用機器作動部)は、ユーザ1の途中覚醒を判定した場合に(図7のステップS141でYESと判定)、途中覚醒時使用機器22を作動させる(ステップS151)。これにより、ユーザ1が途中覚醒して、例えば、トイレに行く場合に、途中覚醒時使用機器22であるトイレに到る廊下に設置された照明機器や、トイレの照明機器、加温機能付の便座、空調機器等に電源が投入され、ユーザ1は快適にトイレを使用することができる。このように、ユーザ1の途中覚醒時に、ユーザ1の途中覚醒時に使用する機器である途中覚醒時使用機器22が自動的に作動されるので、ユーザ1は、快適に生活することができる。
(理想着床時刻判定処理の概要)
以下に、図8及び図10を用いて、「理想着床時刻判定処理」の概要について説明する。図8に示すように、上述した「睡眠情報記録処理」によって、「睡眠リズム」と「環境情報」とが対応付けされた多数の「睡眠情報」が記録部15a(15b)に記録されている。ユーザ1が入力部17を操作することにより、ユーザ1が覚醒したい時刻である「設定覚醒時刻」が設定されると、制御部15(基準睡眠リズム演算部)は、記録部15a(15b)に記録されている複数の「睡眠リズム」のうち、当日の寝具情報、ユーザ1の睡眠前の行為、マット11が載置されている部屋の温度及び湿度の情報からなる「環境情報」が合致する「睡眠リズム」を取得する。そして、制御部15(基準睡眠リズム演算部)は、取得した「睡眠リズム」のうち、覚醒時刻が「設定覚醒時刻」と規定範囲の誤差(例えば数十分)で合致し、且つ、総睡眠時間(図10の斜線で示される面積)が最も深い「睡眠リズム」を、「基準睡眠リズム」として選択する。そして、制御部15(時刻演算部)は、「設定覚醒時刻」から、選択された「基準睡眠リズム」の睡眠時間gを減算することにより、ユーザ1にとって理想的な「理想着床時刻」を演算する。また、上記のように選択された「基準睡眠リズム」は、前記ユーザの当日の睡眠リズムを推定して選択されたものである。このようにして、「基準睡眠リズム」に基づいて、「設定覚醒時刻」を基点として、ユーザ1の着床に適した「理想着床時刻」が演算される。以下に、詳細に説明する。
(理想着床時刻演算処理)
以下に、図9に示すフローチャートを用いて、「理想着床時刻演算処理」について説明する。ユーザ1が入力部を操作することにより、制御部15に演算開始信号が入力されると、プログラムはステップS210に進む。
ステップS210において、制御部15は、ユーザ1が入力部17を操作することにより、「設定覚醒時刻」と、「寝具情報」及び「睡眠前行為」からなる「環境情報」が入力されたと判断した場合には(ステップS210:YES)、これら「設定覚醒時刻」及び「環境情報」を記録部15aに一時記録し、プログラムをステップS211に進める。一方で、制御部15が、「設定覚醒時刻」、「寝具情報」、及び「睡眠前行為」が入力されていないと判断した場合には(ステップSS210:NO)、ステップS210の処理を繰り返す。
ステップS211において、制御部15は、温度センサ18及び湿度センサ19からの信号に基づいて、マット11が載置されている部屋(寝室)の温度及び湿度からなる「環境情報」を取得して記録部15aに一時記録する。ステップS211が終了すると、プログラムはステップS212に進む。
ステップS212において、制御部15は、ステップS211において取得した温度及び湿度が、睡眠に適した温度及び湿度の許容範囲であると判断した場合には(ステップS212:YES)、プログラムをステップS213に進める。一方で、制御部15は、ステップS211において取得した温度及び湿度が、睡眠に適した温度及び湿度の許容範囲でないと判断した場合には(ステップS212:NO)、プログラムをステップS221に進める。
ステップS213において、制御部15(基準睡眠リズム演算部)は、記録部15a(15b)に記録されている全ての「睡眠情報」から、ステップS210及びステップS211で取得した「環境情報」に合致する「睡眠リズム」を選択して取得する。なお、「環境情報」のうち、温度及び湿度に関しては、制御部15は、ステップS211で取得した温度及び湿度が、規定範囲の誤差(数℃、数%)で、「睡眠情報」に記録されている温度及び湿度と合致する場合には、「環境情報」が合致すると判断する。ステップS213が終了すると、制御部15はプログラムをステップS214に進める。
ステップS221において、制御部15は、記録部15a(15b)に記録されている全ての「睡眠情報」を参照して、「睡眠情報」から、温度及び湿度以外の「環境情報」、つまり、寝具情報や睡眠前の行為が一致する「睡眠リズム」を選択する。そして、制御部15は、これらの「睡眠リズム」から最も総睡眠深さが深い温度及び湿度の「睡眠リズム」を選択する。そして、制御部15は、選択された「睡眠リズム」の温度及び湿度を取得する。こうして取得された温度及び湿度は、ユーザ1の睡眠に最も適した温度及湿度である。ステップS221が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS222に進める。
ステップS222において、制御部15は、記録部15a(15b)に記録されている全ての「睡眠情報」から、ステップS210において取得した「寝具情報」及び「睡眠前行為」及びステップS211において取得した睡眠に適した温度及び湿度に合致する「睡眠リズム」を選択して取得する。なお、「環境情報」のうち、温度及び湿度に関しては、制御部15は、ステップS221で取得した温度及び湿度が、規定範囲の誤差(数℃、数%)で、「睡眠情報」に記録されている温度及び湿度と合致する場合には、「環境情報」が合致すると判断する。ステップS222が終了すると、制御部15はプログラムをステップS214に進める。
ステップS214において、制御部15(基準睡眠リズム演算部)は、ステップS213やステップS222において取得された「睡眠リズム」のうち、覚醒時刻が「設定覚醒時刻」と規定範囲の誤差(例えば数10分)で合致する「睡眠リズム」を選択する。ステップS214が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS215に進める。
ステップS215において、制御部15(基準睡眠リズム演算部)は、ステップS214において取得された「睡眠リズム」のうち、総睡眠深さが最も深い「睡眠リズム」を、「基準睡眠リズム」として選択する。ステップS215が終了すると、制御部15はプログラムをステップS216に進める。
ステップS216において、制御部15(時刻演算部)は、「設定覚醒時刻」から、選択された「基準睡眠リズム」の睡眠時間g(着床時刻から覚醒時刻までの時間)を減算することにより、「理想着床時刻」を演算する。ステップS216が終了すると、制御部15はプログラムをステップS217に進める。
ステップS217において、制御部15は(時刻演算部)は、図8に示すように、「基準睡眠リズム」として選択された「睡眠リズム」に対応付けされて記録部15a(15b)に記録されている「入浴時刻」及び「着床時刻」を参照して、「入浴時刻」から「着床時刻」までの時間である入浴後着床時間間隔hを演算する。次に、制御部15は(時刻演算部)は、ステップS216で演算された「理想着床時刻」から入浴後着床時間間隔hを減算することにより、「理想入浴時刻」を演算する。ステップS217が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS218に進める。
ステップS218において、制御部15は(時刻演算部)、図8に示すように、「基準睡眠リズム」として選択された「睡眠リズム」に対応付けされて記録部15a(15b)に記録されている「夕食時刻」及び「着床時刻」を参照して、「夕食時刻」から「着床時刻」までの時間である夕食後着床時間間隔iを演算する。次に、制御部15は(時刻演算部)は、ステップS216で演算された「理想着床時刻」から夕食後着床時間間隔iを減算することにより、「理想夕食時刻」を演算する。ステップS218が終了すると、制御部15は、プログラムをステップS219に進める。
ステップS219において、制御部15は、ステップS216〜S218において演算された各時刻を報知部16で報知する。なお、ステップS212において、NOと判断された場合には、制御部15は、ステップS221において取得された睡眠に適した温度及び湿度を報知部16で報知する。このようにして、ユーザ1の総睡眠深さが最も深くなる温度及び湿度がユーザ1に報知される。そして、ユーザ1が寝室に有る空気調整機器を報知された温度及び湿度に設定すると、ユーザ1の総睡眠深さが深くなる可能性が高まる。ステップS219が終了すると、「理想着床時刻演算処理」が終了する。
(理想着床時刻演算処理による効果)
制御部15(基準睡眠リズム演算部)は、記録部15a(15b)に記録されている複数の「睡眠リズム」から、ユーザ1の当日の「環境情報」及び「設定覚醒時刻」が合致する「睡眠リズム」を、ユーザ1の当日の「睡眠リズム」を推定した「基準睡眠リズム」として選択する(図9のステップS213〜S214、S222)。そして、図10に示すように、制御部15(時刻演算部)は、「設定覚醒時刻」から、選択された「基準睡眠リズム」の睡眠時間g(着床時刻から覚醒時刻までの時間)を減算することにより、「理想着床時刻」を演算する。「睡眠リズム」は、ユーザ1によって異なるが、上述のように、ユーザ1の当日の「睡眠リズム」を推定した「基準睡眠リズム」に基づいて、「理想着床時刻」が演算される。このため、ユーザ1が、演算された「理想着床時刻」に着床すると、「設定覚醒時刻」にユーザ1が覚醒したり、ユーザ1の睡眠が浅くなったりする可能性が高くなる。仮に、ユーザ1が「設定覚醒時刻」にアラームが鳴るように設定した場合であっても、ユーザ1が既に覚醒しているか、又は「睡眠深さ」が浅い時期にアラームが鳴るので、ユーザ1が心地よく起床することができる可能性が高くなる。
制御部15(基準睡眠リズム演算部)は、記録部15a(15b)に記録されている複数の「睡眠リズム」のうち、「睡眠リズム」における総睡眠深さが最も深い「睡眠リズム」を「基準睡眠リズム」として選択する(図9のステップS215)。起床時刻(覚醒時刻)と着床時刻との関係によって、ユーザ1の「睡眠リズム」は変化し、総睡眠深さも変化する。上述したように、総睡眠深さが最も深い「睡眠リズム」が「基準睡眠リズム」として選択され、当該「基準睡眠リズム」に基づいて、「理想着床時刻」が演算される。このため、ユーザ1が演算された「理想着床時刻」に着床すると、1睡眠における総睡眠深さが深くなる可能性が高くなり、ユーザ1が良好な睡眠を得ることができる可能性が高くなる。
制御部15(基準睡眠リズム演算部)は、記録部15a(15b)に記録されている複数の「睡眠リズム」のうち、睡眠時における温度、湿度、寝具、及びユーザ1の睡眠前の行為の情報である「環境情報」が、記録部15a(15b)に記録されている「環境情報」と合致する「睡眠リズム」を「基準睡眠リズム」として選択する(図9のステップS213、S222)。睡眠時における温度、湿度、寝具や、ユーザ1の睡眠前の行為によって、「睡眠リズム」は変化する。上述したように、当日の「環境情報」と「環境情報」が合致する「睡眠リズム」が、「基準睡眠リズム」として選択されるので、選択された「基準睡眠リズム」と、ユーザ1の当日の実際の「睡眠リズム」とが大きく乖離してしまうことが防止され、適切な「理想着床時刻」が演算される。このため、ユーザ1が演算された「理想着床時刻」に着床すると、1睡眠における総睡眠深さが深くなる可能性がより高くなり、ユーザ1が良好な睡眠を得る可能性がより高くなる。
着床時刻に対する夕食時刻や入浴時刻との関係によって、「睡眠リズム」は異なり、総睡眠深さが異なる。上記したように、ユーザ1が入力部17で「設定覚醒時刻」を入力するだけで、総睡眠深さが最も深くなるようなユーザ1にとって理想的な、「理想夕食時刻」、「理想入浴時刻」、及び「理想着床時刻」が演算されて、ユーザ1はこれらの時刻を認識することができる。そして、ユーザ1が、演算された「理想夕食時刻」に夕食を摂り、演算された「理想入浴時刻」に入浴し、演算された「理想着床時刻」に着床すれば、当日のユーザ1の睡眠の総睡眠深さが「基準睡眠リズム」のように深くなる可能性が高くなる。
(別の実施形態)
以上説明した実施形態では、図9のステップS213において、制御部15(基準睡眠リズム演算部)は、当日の寝具、温度、湿度、ユーザ1の睡眠前行為の全てと合致する「睡眠リズム」を選択して取得している。しかし、制御部15(基準睡眠リズム演算部)は、当日の寝具、温度、湿度、ユーザ1の睡眠前行為のいずれか1つと合致する「睡眠リズム」を選択して取得する実施形態であっても差し支え無い。また、「環境情報」に、ユーザ1の夕食時刻や入浴時刻を含めても差し支え無い。また、「理想着床時刻演算処理」において、ステップS213やステップS214が省略された実施形態であっても差し支え無い。
以上説明した実施形態では、ステップS217、S218において、制御部15は、「基準睡眠リズム」として選択された「睡眠リズム」の「入浴時刻」、「夕食時刻」、及び「着床時刻」に基づいて、入浴後着床時間間隔hや夕食後着床時間間隔iを演算して、「理想入浴時刻」や「理想夕食時刻」を演算している。しかし、ユーザ1が、自身が好む入浴後着床時間間隔hや夕食後着床時間間隔iを設定することができ、制御部15が、ユーザ1が好む入浴後着床時間間隔hや夕食後着床時間間隔iに基づいて、「理想入浴時刻」や「理想夕食時刻」を演算する実施形態であっても差し支え無い。
図9に示すステップS219において、制御部15は、ステップS216〜S218において演算された各時刻を、ユーザ1が所持する携帯端末や携帯電話に送信する実施形態であっても差し支え無い。
制御部15が、記録部15a(15b)に記録されている複数の「睡眠リズム」から、ユーザ1の必要睡眠時間を演算し、当該睡眠必要時間とユーザ1による入力部17の操作によって入力された設定着床時刻に基づいて、ユーザ1の「覚醒予測時刻」を演算する実施形態であっても差し支え無い。この実施形態において、制御部15は、演算された「覚醒予測時刻」に基づいて覚醒機器21を作動させる。この実施形態が実行されると、ユーザ1が必要睡眠時間だけ眠ることができるような「覚醒予測時刻」が演算され、覚醒機器21の作動時刻が、「覚醒予測時刻」に基づいた時刻に自動的に変更される。このため、ユーザ1は、必要睡眠時間の睡眠を摂ることができ、寝過ぎる心配が無いので、安眠することができる。ユーザ1の休日前に、この実施形態が実行されると、特に有効である。
以上説明した実施形態では、図8に示される「睡眠情報記録処理」によって、「睡眠リズム」と「環境情報」とが対応付けされた多数の「睡眠情報」が記録部15a(15b)に記録されている。この「睡眠情報」は、性別・年齢・体型などのユーザ自身の情報を対応付けて記憶され、この記憶情報に基づき各種演算を実行するようにしてもよい。さらに、多数のユーザに対する「睡眠情報」を蓄積して、その蓄積情報の基づき、安眠に関する情報をアドバイスするようにしても良い。
なお、本発明は、以下のような技術的思想を含む構成としても良い。
(付記項1)ユーザの生体情報を検出する生体情報検出部と、前記生体情報検出部によって検出された前記生体情報に基づいて、前記ユーザの睡眠深さを演算する睡眠深さ演算部と、安定した睡眠において、前記睡眠深さ演算部によって演算された前記睡眠深さが入眠開始時刻からの経過時間の経過時間を関係つけられて、かつ周期的に増減する睡眠サイクル回数をデータ情報に有する睡眠リズムデータを記録する記録部と、前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムデータに基づいて、基準睡眠リズムを演算する基準睡眠リズム演算部と、前記基準睡眠リズムに基づいて、前記ユーザの覚醒予測時刻の予測や睡眠中の途中覚醒予測又は前記ユーザの適する理想着床時刻を予測演算する時刻演算部と、を有する睡眠管理装置とした。
この構成において、睡眠深さ演算部は、生体情報検出部によって検出された生体情報に基づいて、ユーザの睡眠深さを演算する。そして、記録部には、睡眠深さが入眠開始時刻からの経過時間と関係付けられて、かつ、または時間の経過につれて周期的に増減する複数の睡眠サイクル回数とも関係付けられて睡眠リズムデータが記録される。そして、基準睡眠リズム演算部は、記録部に記録されている複数の隣接する睡眠リズムデータを配置して1つの睡眠リズムを形成し、数日間に形成された複数回の睡眠リズムは、平準化処理に基づいて、基準睡眠リズムが演算される。そして、時刻演算部は、基準睡眠リズムに基づいて、ユーザの覚醒予測時刻を演算する。例えば、時刻演算部は、基準睡眠リズムとユーザの当日の睡眠リズムとを比較することにより、基準睡眠リズムとユーザの当日の睡眠リズムとの時間のズレを演算し、当該時間のズレを基準睡眠リズムにおける覚醒時刻に加算減算することにより、ユーザの当日の覚醒予測時刻を予測演算する。これにより、着床から実際に入眠するまでの時間である入眠時間が日によって異なったとしても、当該入眠時間の長短に起因する基準睡眠リズムとユーザの当日の睡眠ズムとの時間のズレが予測演算される。そして、この時間のズレが基準睡眠リズムにおける覚醒時刻に加算減算されることにより、ユーザの当日の覚醒予測時刻が正確に予測演算される。
(付記項2)前記複数の睡眠リズムを平準化して求められた前記基準睡眠リズムと、前記ユーザによる設定覚醒時刻の入力を受け付ける入力部を有し、前記演算された基準睡眠リズムに基づいて、ユーザの希望する起床時刻を基点として、最適な理想着床時刻を演算する時刻演算部を有する睡眠管理装置としてもよい。(最適な理想着床時刻の演算)
(付記項3)前記基準睡眠リズム演算部は、前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムのうち、前記睡眠リズムにおける総睡眠深さが最も深い睡眠リズムを前記基準睡眠リズムとして選択し、最も深い睡眠が得られる様に入眠環境を指示する睡眠管理装置としてもよい。
また、本発明は個人個人が有する必要な睡眠の質(睡眠時間、睡眠リズム、総睡眠深さ等)を得る為の発明であるが、日常生活上、十分な睡眠(特に時間)が得られない時は、希望する覚醒時間と睡眠深さを観察し、希望する覚醒時刻の前後で睡眠の深さが浅い時を狙い、覚醒機器を作動させたり、睡眠の深さが深い時に希望する覚醒時刻に睡眠深さが浅くなる様に光などを使用したりして睡眠の深さを誘導し覚醒させる周知の技術にも転用は可能である。
12…寝具、13…生体情報検出センサ(生体情報検出部)、
15…制御部(睡眠深さ演算部、基準睡眠リズム演算部、時刻演算部、覚醒機器作動部、睡眠深さ方向判定部、途中覚醒判定部、途中覚醒時使用機器作動部、不安定睡眠判定部)、15a…記録部(全体)、15b…記録部(直近データ)、
17…入力部(環境情報入力部)、18…温度センサ(環境情報入力部)、19…湿度センサ(環境情報入力部)、21…覚醒機器、22…途中覚醒時使用機器、
100…睡眠管理装置

Claims (6)

  1. ユーザの生体情報を検出する生体情報検出部と、
    前記生体情報検出部によって検出された前記生体情報に基づいて、前記ユーザの睡眠深さを演算する睡眠深さ演算部と、
    安定した睡眠において、前記睡眠深さ演算部によって演算された前記睡眠深さが入眠開始時刻からの経過時間の経過につれて周期的に増減する複数の睡眠サイクルを有する睡眠リズムを記録する記録部と、
    前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムに基づいて、基準睡眠リズムを演算する基準睡眠リズム演算部と、
    前記基準睡眠リズムは、複数の前記睡眠リズムを平準化して求められたものであり、前記基準睡眠リズムに基づいて、前記ユーザの覚醒予測時刻又は前記ユーザの理想着床時刻を演算する時刻演算部と、
    前記睡眠深さ演算部によって演算された現時点での前記睡眠深さと、前記睡眠深さ演算部によって演算された現時点よりも前の前記睡眠深さとに基づいて、前記睡眠深さが減少している減少領域にあるか否かを判定する睡眠深さ方向判定部と、
    前記睡眠深さ方向判定部によって前記減少領域にあると判定され、且つ現時点の前記睡眠深さが規定睡眠深さよりも浅い場合に、前記ユーザの途中覚醒を判定する途中覚醒判定部と、を有し、
    前記途中覚醒判定部によって前記途中覚醒が判定された場合には、前記時刻演算部は、前記ユーザの現睡眠の最初の前記睡眠サイクルの極値と、前記基準睡眠リズムの最初の前記睡眠サイクルの極値に基づいて、前記ユーザの覚醒予測時刻を演算する睡眠管理装置。
  2. ユーザの生体情報を検出する生体情報検出部と、
    前記生体情報検出部によって検出された前記生体情報に基づいて、前記ユーザの睡眠深さを演算する睡眠深さ演算部と、
    安定した睡眠において、前記睡眠深さ演算部によって演算された前記睡眠深さが入眠開始時刻からの経過時間の経過につれて周期的に増減する複数の睡眠サイクルを有する睡眠リズムを記録する記録部と、
    前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムに基づいて、基準睡眠リズムを演算する基準睡眠リズム演算部と、
    前記基準睡眠リズムは、複数の前記睡眠リズムを平準化して求められたものであり、前記基準睡眠リズムに基づいて、前記ユーザの覚醒予測時刻又は前記ユーザの理想着床時刻を演算する時刻演算部と、
    前記睡眠深さ演算部によって演算された前記睡眠深さに基づいて、前記ユーザの睡眠が不安定であるか否かを判定する不安定睡眠判定部と、を有し、
    前記不安定睡眠判定部によって、前記ユーザの睡眠が不安定であると判定された場合には、前記時刻演算部は、前記ユーザの現睡眠の最初の前記睡眠サイクルの極値と、前記基準睡眠リズムの最初の前記睡眠サイクルの極値に基づいて、前記ユーザの覚醒予測時刻を演算する睡眠管理装置。
  3. ユーザの生体情報を検出する生体情報検出部と、
    前記生体情報検出部によって検出された前記生体情報に基づいて、前記ユーザの睡眠深さを演算する睡眠深さ演算部と、
    安定した睡眠において、前記睡眠深さ演算部によって演算された前記睡眠深さが入眠開始時刻からの経過時間の経過につれて周期的に増減する複数の睡眠サイクルを有する睡眠リズムを記録する記録部と、
    前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムに基づいて、基準睡眠リズムを演算する基準睡眠リズム演算部と、
    前記基準睡眠リズムに基づいて、前記ユーザの覚醒予測時刻又は前記ユーザの理想着床時刻を演算する時刻演算部と、
    前記ユーザによる設定覚醒時刻の入力を受け付ける入力部と、を有し、
    前記時刻演算部は、前記基準睡眠リズムに基づいて、前記設定覚醒時刻を基点として、前記ユーザの着床に適した前記理想着床時刻を演算し、
    前記基準睡眠リズム演算部は、前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムのうち、前記睡眠リズムにおける総睡眠深さが最も深い前記睡眠リズムを前記基準睡眠リズムとして選択する睡眠管理装置。
  4. ユーザの生体情報を検出する生体情報検出部と、
    前記生体情報検出部によって検出された前記生体情報に基づいて、前記ユーザの睡眠深さを演算する睡眠深さ演算部と、
    安定した睡眠において、前記睡眠深さ演算部によって演算された前記睡眠深さが入眠開始時刻からの経過時間の経過につれて周期的に増減する複数の睡眠サイクルを有する睡眠リズムを記録する記録部と、
    前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムに基づいて、基準睡眠リズムを演算する基準睡眠リズム演算部と、
    前記基準睡眠リズムに基づいて、前記ユーザの覚醒予測時刻又は前記ユーザの理想着床時刻を演算する時刻演算部と、
    前記ユーザによる設定覚醒時刻の入力を受け付ける入力部と、を有し、
    前記時刻演算部は、前記基準睡眠リズムに基づいて、前記設定覚醒時刻を基点として、前記ユーザの着床に適した前記理想着床時刻を演算し、
    前記睡眠リズムに対応する睡眠時における温度、湿度、寝具、及び前記ユーザの睡眠前の行為の少なくとも1の情報である環境情報が各前記睡眠リズムに対応して前記記録部に記録され、
    前記ユーザの当日の睡眠時における前記環境情報が入力される環境情報入力部を有し、
    前記基準睡眠リズム演算部は、前記記録部に記録されている複数の前記睡眠リズムのうち、前記環境情報入力部に入力された前記環境情報が前記記録部に記録されている前記環境情報と合致し、前記睡眠リズムにおける総睡眠深さが最も深い前記睡眠リズムを前記基準睡眠リズムとして選択する睡眠管理装置。
  5. 前記ユーザを覚醒させるための機器である覚醒機器と、前記時刻演算部によって演算された前記ユーザの覚醒予測時刻に基づいて、前記覚醒機器を作動させる覚醒機器作動部と、を有する請求項1又は請求項2に記載の睡眠管理装置。
  6. 途中覚醒時において、前記ユーザが使用する機器である途中覚醒時使用機器と、
    前記途中覚醒判定部によって、前記途中覚醒が判定された場合に、前記途中覚醒時使用機器を作動させる途中覚醒時使用機器作動部と、を有する請求項に記載の睡眠管理装置。
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