JP6487670B2 - ボールバルブ - Google Patents
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Description
しかし、要介護者が排泄のためにトイレまで行くとき、転倒する恐れがあった。また、排泄のための付き添いが必要である場合、排泄物の後始末等、介護者に対し負担が大きくなっていた。これらを防止するため、介護ベッドの近くに設置する移動式簡易トイレの需要が高まっている。従来の簡易トイレは、においや後始末に対する問題があったが、近年、簡易トイレが普及し、においや後始末の問題を解消する水洗式の簡易トイレが開発されている。
また、このような簡易トイレは、小さい真空ポンプであっても、使用の際、一定の時間が経てばタンクへ吸引するための真空圧を保つことができる。そのため、真空ポンプを小さくすることができ、小型化だけでなく、コストを抑えることができる。
ボールバルブ110は、バルブ部111と、中空貫通孔103aを有するボール弁体103を制御するアクチュエータ部112とから構成されている。バルブ部111内には、ボール弁体103が配置され、ボール弁体103が、アクチュエータ部112内に有する図示しないアクチュエータにより、90度回転されることにより、バルブの開閉を行う。
図9に示すように、バルブボディ本体104のアクチュエータ部112との接合面には、シャフト孔104aが形成されている。シャフト孔104aには、90度回転可能なシャフト107が挿入されている。シャフト107を挿入した際のシャフト孔104aとの空間には、流体の漏れを防止するためのOリング108がある。
すなわち、特許文献1に記載のボールバルブ110のうち、ボール弁体103が回転されることにより、流路が形成される状態を上面から見た作用図を時系列的に示した図を図10に示す。図10中(A)は弁閉状態で、(B)から(C)の弁開途中の状態を経て、(D)の弁開状態となる。
図10中(A)の弁閉状態から、ボール弁体103が回転し始めて(B)の状態となるとき、バルブ部111内でボールシート101とボール弁体103が形成する空間Pに流体が流れ込む。そのため、流体は流路を示す矢印X、Y、Zに分岐してしまう。さらにボール弁体103が(B)から(C)の状態に回転するとき、ボールバルブ110は、(A)の弁閉状態から約5秒で一気に(D)の弁開状態となる。そのため、矢印XとZに分岐した流体、特に便器内のトイレットペーパのような異物が、ボールシート101とボール弁体103との接触部付近M、Nで噛み込む恐れがある。
(1)アクチュエータによりボール弁体を回転させることにより、バルブの開閉を行うものであって、バルブボディと該ボール弁体との間にリング状のボールシート及び該ボディと該ボールシートとの間に配置された弾性部材を有し、異物が混在する流体に用いられるボールバルブにおいて、前記ボールシートは、前記ボール弁体と接触する接触凸部及び前記ボール弁体との間に所定の第1隙間を形成する延設部により構成されていること、前記ボールシートは、一対のものであって、各々の前記ボールシートの間に所定の第2隙間が形成されていること、前記ボールシートが摩耗しても前記弾性部材の弾力性で前記ボールシートが前記ボール弁体に押し付けられるので、シール性を維持することができること、を特徴とする。
(2)(1)に記載のボールバルブにおいて、前記ボール弁体を回転させるとき、前記第1隙間に前記異物が侵入することがないこと、を特徴とする。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載のボールバルブにおいて、前記異物は、トイレットペーパであり、前記ボールバルブは、負圧により前記トイレットペーパを吸引する簡易トイレに用いられること、を特徴とする。
(1)アクチュエータによりボール弁体を回転させることにより、バルブの開閉を行うものであって、バルブボディと該ボール弁体との間にリング状のボールシート及び該ボディと該ボールシートとの間に配置された弾性部材を有し、異物が混在する流体に用いられるボールバルブにおいて、前記ボールシートは、前記ボール弁体と接触する接触凸部及び前記ボール弁体との間に所定の第1隙間を形成する延設部により構成されていること、を特徴とするので、バルブボディ内でボールシートとボール弁体が形成する空間が狭いため、トイレットペーパ等の異物が侵入することを抑止することができ、ボールシートの接触凸部とボール弁体の間に異物が噛み込むことを抑止することができる。また、所定の第1隙間が形成されていることにより、ボール弁体が回転する際の摺動抵抗が小さく、モータを大きくする必要がないため、小型化するとともに、コストを抑えることができ、介護ベッドの近くに設置する移動式簡易トイレに使用することができる。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載のボールバルブにおいて、前記異物は、トイレットペーパであり、前記ボールバルブは、負圧により前記トイレットペーパを吸引する簡易トイレに用いられること、を特徴とするので、ボールシートとボール弁体の間の空間にトイレットペーパ等の異物が侵入することを防ぐことができる。
なお、Oリング8は、請求項に記載する「弾性部材」に相当する。また、バルブ部3の外郭を構成するバルブボディ本体4とバルブキャップ5は、請求項に記載する「バルブボディ」に相当する。
ボールシート7A、7Bの延設部71A、71Bは、互いに接触することはなく、所定の第2隙間S(W=約1mm程度)が形成されている。第2隙間Sがあることにより、ボールシート7の摩耗が進行してもシール性を維持することができる。
図7の(A)に示すボールバルブ1の弁閉状態では、入口ポート51Aでボール弁体6の球状外周面62及びボールシート7Aに流路を遮られているため、流体は出口ポート51Bに流れることはできない。すなわち、ボール弁体6の球状外周面62に沿って流れようとする流体は、ボールシート7Aの接触凸部72Aと球状外周面62とが接触しているため、流れることができない。
(1)アクチュエータ部2によりボール弁体6を回転させることにより、バルブの開閉を行うものであって、バルブキャップ5と該ボール弁体6との間にリング状のボールシート7及びバルブキャップ5とボールシート7との間に配置されたOリング8を有し、異物が混在する流体に用いられるボールバルブ1において、ボールシート7は、ボール弁体6と接触する接触凸部72及びボール弁体6との間に所定の第1隙間Tを形成する延設部71により構成されていること、を特徴とするので、バルブ部3内でボールシート7とボール弁体6が形成する空間が狭いため、その空間にトイレットペーパ等の異物が侵入することを抑止することができる。また、所定の第1隙間Tが形成されていることにより、ボール弁体6が回転する際の摺動抵抗が小さく、モータ15を大きくする必要がないため、小型化するとともに、コストを抑えることができ、介護ベッドの近くに設置する移動式簡易トイレに使用することができる。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載のボールバルブ1において、異物は、トイレットペーパであり、ボールバルブ1は、負圧によりトイレットペーパを吸引する簡易トイレに用いられること、を特徴とするので、ボールシート7とボール弁体6の間の空間にトイレットペーパ等の異物が侵入することを抑止することができる。
例えば、本実施形態では、ボールバルブ1を簡易トイレに用いているが、業務用の食器等の食洗機、食材を揚げるためのフライヤーなど、異物が混在する流体に用いることができる。
また、本実施形態では、Oリング8を用いているが、皿ばねを用いても良い。
さらに、本実施形態では、モータ15を用いているが、シンクロナスモータやコンデンサーモータ、又は空気圧アクチュエータでも良い。
2 アクチュエータ部
3 バルブ部
4 バルブボディ本体
5 バルブキャップ
6 ボール弁体
7 ボールシート
8 Oリング
52 凸部
61 中空貫通孔
62 球状外周面
71 延設部
72 接触凸部
T 第1隙間
S 第2隙間
Claims (4)
- アクチュエータによりボール弁体を回転させることにより、バルブの開閉を行うものであって、バルブボディと該ボール弁体との間にリング状のボールシート及び該ボディと該ボールシートとの間に配置された弾性部材を有し、異物が混在する流体に用いられるボールバルブにおいて、
前記ボールシートは、前記ボール弁体と接触する接触凸部及び前記ボール弁体との間に所定の第1隙間を形成する延設部により構成されていること、
前記ボールシートは、一対のものであって、各々の前記ボールシートの間に所定の第2隙間が形成されていること、
前記ボールシートが摩耗しても前記弾性部材の弾力性で前記ボールシートが前記ボール弁体に押し付けられるので、シール性を維持することができること、
を特徴とするボールバルブ。 - 請求項1に記載のボールバルブにおいて、
前記ボール弁体を回転させるとき、前記第1隙間に前記異物が侵入することがないこと、
を特徴とするボールバルブ。 - 請求項1又は請求項2に記載のボールバルブにおいて、
前記バルブボディを構成するバルブキャップは、前記ボール弁体側の内周端部に前記ボールシートの内周面と嵌合する凸部が形成されていること、
を特徴とするボールバルブ。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のボールバルブにおいて、
前記異物は、トイレットペーパであり、
前記ボールバルブは、負圧により前記トイレットペーパを吸引する簡易トイレに用いられること、
を特徴とするボールバルブ。
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JP2014225881A Active JP6487670B2 (ja) | 2014-11-06 | 2014-11-06 | ボールバルブ |
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- 2014-11-06 JP JP2014225881A patent/JP6487670B2/ja active Active
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