JP6486557B2 - 巻線検査方法および巻線検査装置 - Google Patents

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Description

この発明は、回転電機に供される複数個のコア片を環状に配列した、いわゆる集中巻きの固定子において巻線状態を検査する巻線検査方法および巻線検査装置に関するものである。
回転電機のステータ製造工程では、巻線工程においてコイルが各層で等間隔に整列して巻かれる必要があり、巻線不良や異常の有無を検査するために巻線後のコイル目視検査や耐圧検査を実施している。しかし、目視検査は「検査時間に能力差がある」、「検査結果に個人差がある」等の問題がある。
これを解決するために、従来の巻線検査方法および巻線検査装置は、電線やケーブルなどをドラムに巻き取る方法において、巻き取り状態の画像を処理して巻き取り点を検出し、巻き取り点における目飛びや乗り上げなどの巻き取り異常を数量化して把握する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、巻線工程直後に巻線装置とは別にコイル外形検査装置を設け、ステータコアに巻き付けられた巻線コイルの巻外形の大きさを判別して、良否を判定する巻線装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3275276号(段落番号0007〜0016、図1〜図11) 特許第4670789号(段落番号0015〜0049、図1〜図11)
従来の巻線検査方法および巻線検査装置は、
回転電機を構成する固定子に巻線を施す方法として、あらかじめコイルを形成して固定子のスロットと呼ばれる溝に挿入する分布巻線方式と、個々のコア片に直接巻線を施す集中巻線方式がある。分布巻線方式に対し集中巻線方式は、コイルの周長を大幅に短縮できることから太い電線を高密度に巻き付けることにより巻線抵抗を低減でき、分布巻線方式の回転電機と比較してモータ効率が高い。
このためエアコンおよび冷蔵庫用のコンプレッサのモータや回転数を変化できるインバータモータ等種々の回転電機は集中巻線方式が多い。特に容量が数十〜千ワットのモータは集中巻線方式が主流である。この集中巻線方式では生産性向上のため、巻回すための回転速度は千rpm以上の高速で行われる。固定子の個々のコア片は、巻線を施す部位が四角断面であり、巻回す軸から見たコイル形状も長方形である、いわゆる異形ボビンである。
この背景を踏まえて、上記特許文献1を適用する場合、異形ボビンが回転するので巻掛かるワイヤの位置が1回転毎に2方向に移動し、これに加えて巻線の回転速度が高いことから巻掛かるワイヤの位置である計測点に追随してカメラを駆動させて巻き取り状態の画像を処理して巻き取り点を検出し、巻き取り点における目飛びや乗り上げなどの巻き取り異常を数量化すること自体困難であるという問題点があった。
この課題に対し、上記特許文献2では、巻線を施した後のコイル外形を検査する方法を提案している。しかし、円形に配列された隣り合うコイルの隙間を計測する方法では固定子のコア片全数に巻線を施し、且つ、コア片を配列し固定子の外周に中空のハウジングを焼嵌め等の手段を用いて嵌合し固定子を係止する工程以降にのみ実施可能である。よって、この段階で不良を検出した場合では、不良のコイルをコア片から取り除くことが困難である。不良のコイルの存在する固定子そのものを廃棄せざるを得ない。
よって、最終工程を経た製品としての不良率は低減できるものの、生産性は向上しないという問題点があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、固定子として形成される前にコア片の巻線不良の判定を行うことができる巻線検査方法および巻線検査装置を提供することを目的とする。
この発明の巻線検査方法は、
巻線コイルをコア片に形成する固定子の巻線検査方法において、
前記コア片の巻線後の画像を取得する工程である第二取得工程と、
前記画像から前記コア片に巻回された前記巻線コイルの輪郭データの抽出を行う工程である第二抽出工程と、
環状に前記コア片を配列した際に隣接する前記コア片との境界線を算出し、当該境界線と前記巻線コイルの輪郭との差分からと、予め定められた閾値に基いて前記巻線コイルの良否を判定する第二判定工程とを備える。
また、この発明の巻線検査方法は、
巻線装置にて複数の種別の固定子の巻線コイルをコア片に形成する巻線検査方法において、
前記固定子の種別を判別する判別工程と、
前記コア片の巻線後の画像を取得する工程である第二取得工程と、
前記画像から前記コア片に巻回された前記巻線コイルの輪郭データの抽出を行う工程である第二抽出工程と、
前記巻線コイルの輪郭データにて前記巻線コイルの良否を判定する第二判定工程とを備え、
前記第二判定工程は、前記判別工程にて判別された前記固定子の種別に対応して判定する。
また、この発明の巻線検査方法は、
巻線コイルが形成された複数のコア片を環状に設置する固定子の巻線検査方法において、前記コア片の巻線後の画像である後画像を取得する第二取得工程と、
前記画像から前記コア片の前記巻線コイルの輪郭データの抽出を行う第二抽出工程と、
環状において隣接する箇所となる前記コア片同士の前記巻線コイルの輪郭データを比較する比較工程と、
前記比較工程の結果に基づいて隣接する前記コア片の前記巻線コイルの良否を判定する隣接判定工程とを備える。
また、この発明の巻線検査装置は、
巻線を巻回して巻線コイルをコア片に形成する固定子の巻線検査装置において、
コア片を撮影する撮像部にて撮影された前記コア片の画像を取得する取得部と、
前記コア片の画像から前記巻線コイルの輪郭データを抽出する第二抽出部と、
環状に前記コア片を配列した際に隣接する前記コア片との境界線を算出し、当該境界線と前記巻線コイルの輪郭との差分からと、予め定められた閾値に基いて前記巻線コイルの良否の判定を行う第二判定部とを備える。
また、この発明の巻線検査装置は、
巻線コイルが形成された複数のコア片を環状に設置する固定子の巻線検査装置において、コア片を撮影する撮像部にて撮影された前記コア片の画像を取得する取得部と、
前記コア片の画像から前記巻線コイルの輪郭データを抽出する第二抽出部と、
環状において隣接する箇所となる前記コア片同士の前記巻線コイルの輪郭データを比較する比較部と、
前記比較部の比較結果に基づいて隣接する前記コア片の前記巻線コイルの良否を判定する隣接判定部とを備える。
この発明の巻線検査方法および巻線検査装置によれば、
コア片の巻線不良の発生の診断し、固定子として形成する前に巻線コイルの巻線不良の判定を行うことができる。
この発明の実施の形態1の巻線検査方法を行う固定子の構成を示す斜視図である。 図1に示した固定子の平面図である。 図1に示した固定子のコア片の構成を示す斜視図である。 図3に示したコア片の巻線コイルを設置する前の構成を示す斜視図である。 図4に示したコア片の構成を示す分解斜視図である。 図1に示したコア片が連結されたコア部の構成を示す上面図である。 図6に示したT−T線の断面を示す断面図である。 図4に示したコア片が連結されたコア部を直線状に配置した状態を示す斜視図である。 図8に示したコア部のコア片に巻線を行う際の状態を示した斜視図である。 この発明の実施の形態1における巻線検査方法を行う巻線検査装置を備えた巻線装置の構成を示す図である。 コア片におけるコイルの整列性の良品を説明するための図である。 コア片におけるコイルの整列性の良品を説明するための図である。 コア片におけるコイルの整列性の不良品を説明するための図である。 コア片におけるコイルの整列性の不良品を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における巻線検査方法の工程を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態1における巻線検査方法の工程を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態1における巻線検査方法の工程を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態1における巻線検査方法の解析結果を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態1における巻線検査方法のフローチャートを示す。 この発明の実施の形態1における巻線検査方法のフローチャートを示す。 この発明の実施の形態2の巻線検査方法のターン抽出工程を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態2の巻線検査方法を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態3の巻線検査方法の隣接するコア片同士の干渉について説明する説明図である。 この発明の実施の形態3の巻線検査方法を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態3にて得られたコイルの輪郭データの解析結果を示した図である。 この発明の実施の形態3にて得られたコイルの輪郭データの解析結果を示した図である。 図25および図26の解析結果を比較した比較結果を示した図である。 この発明の実施の形態4の巻線検査装置を説明するための図である。
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。まず、図1から図9を用いて、固定子10および巻線の検査の対象となるコア片の構成について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1における巻線検査方法を行うコア片を用いた固定子の構成を示す斜視図である。
図2は図1に示した固定子の平面図である。
図3は図1に示した固定子のコア片の構成を示す斜視図である。
図4は図3に示したコア片の巻線コイルを設置する前の構成を示す斜視図である。
図5は図4に示したコア片の構成を示す分解斜視図である。
図6は図1に示したコア片が連結されたコア部の構成を示す上面図である。
図7は図6に示したT−T線の断面を示す断面図である。
図8は図4に示したコア片が連結されたコア部を直線状に配置した状態を示す斜視図である。
図9は図8に示したコア部のコア片に巻線を行う際の状態を示した斜視図である。
図において、固定子10は、巻線コイル(以下、コイルと略して示す)1、コア部2、および絶縁部3で構成される。コア部2は、コイル1が巻線された9個のコア片20が環状に連結されて構成される。本実施の形態1においては、9個のコア片20が連結するコア部2の例を示した。これに限られることは無く、回転電機の特性上必要となる任意の個数のコア片20にて固定子10を構成できる。
本実施の形態1では巻線前後のコア片20の画像から、コア片20の形状およびコイル1の形状を計測し、巻線の不良を検査するものである。よって、コア片20の巻線前と巻線後との構成を交えて説明する。本実施の形態1においては、コア片20は、図8に示すように、巻線を施す前のコア片20を前コア片201と示す。また、図9に示すように、巻線を施した後のコア片20を後コア片202と区別して示す。但し、巻線の前後の区別が不要な場合には、単にコア片20として示す場合もある。
コア片20は、磁性板材である電磁鋼板4を軸方向Zに積層してなる積層型コアである。積層する軸方向Zの上下二方向から絶縁部3としての第一絶縁部301および第二絶縁部302を挿入し、前コア片201が形成される。絶縁部3はコア部2とコイル1とを電気的に絶縁するものである。絶縁部3における、コイル1の端末線を結線するための形状および前コア片201に巻回するために端末線を係止するための形状などは図示を省略している。
コア片20は図3に示したように、単独にて形成される場合に限られるものではない。例えば、図6および図7に示すように、コア片20同士を、連結部5を介して連結したコア部2を用いることも可能である。
本実施の形態1ではコア片20の画像を用いて形状を計測する。よって、図6を用いてコア片20の各部位の名称をあらかじめ定義しておく。コア片20は、周方向Xに伸びるヨーク部7と、ヨーク部7から径方向Yの内側に突出するティース部6とを備えている。
巻線は絶縁部3を介してティース部6に施される。このように、ヨーク部7は、ティース部6の径方向Yの外側に形成される。ここでは、ティース部6の径方向Yの内側を反ヨーク部8として、ヨーク部7と区別して定義する。
ヨーク部7の周方向Xの両端には連結部5がそれぞれ設けられている。連結部5は、凸部51と凹部52とにて構成される。凸部51および凹部52は、コア片20のヨーク部7の周方向Xの端部にそれぞれ形成される。そして、隣接するコア片20のヨーク部7の周方向Xの端部において、積層される電磁鋼板4同士を互い違いに重ね合わせる。隣接するコア片20は、この重ね合わせ部分の、凸部51、凹部52をカシメ止めする。これにより、隣接するコア片20を屈曲可能に連結する連結部5を構成する。尚、連結部5はこの構成に限られることは無く、隣接するコア片20同士を屈曲可能に連結する構成であれば他の構成でもよい。
図1におけるコア部2を形成するために、図9における連結されたコア片20の両端に位置する2個のコア片20間のみを溶接すればよい。また、巻線を施す工程においては、図9に示すように巻線を施すコア片20に隣接するコア片20を屈曲させて行う。
次に、図10を用いて、巻線装置14の構成について説明する。図10はこの発明の実施の形態1における巻線装置14の構成を示す図である。図において、巻線装置14は、コイル1を形成するためのマグネットワイヤ9を貯線するドラム11と、テンショナ12と、フライヤ13と、巻線検査装置140と、巻線制御部15とを備える。巻線検査装置140はカメラ141および画像処理部142を備える。
図10は巻線装置14の巻線を施す位置に、前コア片201が設置し固定された状態を示す。巻線制御部15は、ドラム11、テンショナ12およびフライヤ13を制御するものである。尚、これらの箇所に対する配線の図示は省略している。フライヤ13は、前コア片201を中心に矢印Rの方向に旋回する。そして、前コア片201に絶縁部3を介してティース部6に巻線しコイル1を形成する。コイル1は高密度で巻回して形成される。
よって、フライヤ13は、矢印Rの方向に1回転する毎に、ヨーク部7および反ヨーク部8である矢印Qの方向に、マグネットワイヤ9の線径分に相当する距離分を、断続的もしくは連続に移動しながら巻回する。カメラ141は、コア片20およびコイル1の位置および形状を撮影するために用いる。カメラ141は、その視野に通常位置に設置されたコア片20の全体が映る位置に固定される。
図10においてカメラ141の位置は、巻線を施すコア片20のヨーク部7、反ヨーク部8、ティース部6が映るように配慮されていればよく、厳密な垂直方向でなくてもよい。また、カメラ141の位置は、図3における、第一絶縁部301もしくは第二絶縁部302の両方から撮影する場合、または、いずれか1方向から撮影する場合などが考えられる。また、カメラ141の画質の明暗の調整については、画像処理を行うために十分な照度があればよい。よって、本実施の形態1では照明の種類や要否を限定しないため記載を省略する。
画像処理部142は、カメラ141の画像を処理するものである。尚、画像処理部142と巻線制御部15と間の配線は、例えば巻線制御部15がフライヤ13を駆動して巻回を開始するタイミング等を制御しており、画像処理部142がこのタイミング等の情報を収集して検査に利用することが可能なことを意味している。よって、必ずしも画像処理部142と巻線制御部15と間の配線が必要とは限らない。
次に、図11から図14を用いて、コア片20におけるコイル1の整列性の良品と、不良コイル16の整列性の不良品との例を説明する。図11はこの発明の実施の形態1におけるコイル1の整列性の良品を説明するため後コア片202の構成を示す上面図である。図12は図11に示した良品の後コア片202の構成を示す側面図である。図13はこの発明の実施の形態1におけるコイル1の整列性の良品と対比するための不良コイル16の整列性の不良品を説明するため後コア片202の構成を示す上面図である。図14は図13に示した不良品の後コア片202の構成を示す側面図である。
図11において、後コア片202のティース部6に巻回されたコイル1の1周をターンと定義する。そして、コイル1の隣り合うターン同士の密着度合いを整列性として定義する。よって、整列性が良好という意味は、密着程度が、図11および図12に示すようにコイル1のターン同士が隙間無く密着することである。
これに対し、不良という意味は、図13および図14に示すように、不良コイル16のターン同士が密着しておらずまたは重なり合い、ターン同士に隙間または重なり合う箇所が多く発生することである。図13および図14は、整列性が不良となる不良コイル16の一例である。巻線の整列性の不良の例は多岐に亘るが、本実施の形態1においては、検査する対象において発生する頻度が高い不良コイル16を例に説明する。
このように形成された不良コイル16は、整列性が劣る、いわゆる巻乱れと呼ばれる状態である。このように、巻乱れが発生すると不良コイル16に膨らみが発生する。そして、この不良コイル16の膨らみが、図1のように環状に配列する際に、隣り合うコイル1同士で干渉し、コイル1が押し潰される。
その結果、コイル1を構成するマグネットワイヤ9の絶縁被覆が損傷してショートとの相関が高い不良となる。また、図14に示すように、巻乱れが生じた状態の不良コイル16は、この一部のターンが絶縁部3から外れてコア部2と接触する状態をショート部17が発生する可能性がある。尚、図14にて示した、反ヨーク部8に生じたショート部17はこの位置に限定されるものではなく、不良コイル16がヨーク部7と接触しても同様の不良が生じる。
次に、本実施の形態1における、巻線検査装置140における巻線検査方法について図15から図20を用いて説明する。本実施の形態1においては、画像処理によって巻線の整列性を定量化することで巻線不良の検査を行うものである。ここでは、巻乱れと相関の高い巻線前のコア片20の位置を検査し、巻乱れ等の巻線不良発生の可能性を判定する。これに加え、巻線が完了したコイル1の輪郭の検査を行い巻線の不良を検査するものである。
図15から図17は巻線検査方法の各工程を説明するための説明図である。図15(A)は、カメラ141の視野21に映った前コア片201の形状から巻線装置14で巻線を施す固定子10の機種を判定するに当たり、前コア片201の部位を説明する説明図である。図15(B)は、図15(A)に示したように得られた、前コア片201の部位から巻線を施す固定子10の機種を判定するための定点を説明する説明図である。
図16はこの発明の実施の形態1におけるコア片20の輪郭としての形状のエッジを抽出する工程である前抽出工程(ないしは第一抽出工程)を説明するための説明図である。図16(A)は、カメラ141の視野に映った前コア片201の輪郭データから検査を行うに当たり、抽出する輪郭の部位を説明する説明図である。図16(B)は、図16(A)に示したように得られた、前コア片201の輪郭データから前コア片201の位置を演算するための定点を説明する説明図である。
図17はこの発明の実施の形態1におけるコイル1の輪郭としての形状のエッジを抽出する工程である後抽出工程(ないしは第二抽出工程)を説明するための説明図である。図17(A)は、カメラ141の視野に映った後コア片202のコイル1の輪郭データを抽出するに当たり、抽出する部位を説明するための説明図である。図17(B)は、図17(A)に示したように得られた、コイル1の輪郭データからコイル1の整列性を演算し定量化する部位を説明するための説明図である。
図18は、図17にて得られたコイル1の輪郭データの解析結果を示した図である。
図19および図20はこの発明の実施の形態1における巻線検査方法のフローチャートを示す。
以下、図19および図20に基づいて実施の形態1の巻線検査方法の処理工程を説明する。まず、図15に示したように、巻線装置14に巻線が巻回される位置に前コア片201の設置され、当該巻線が巻回が開始される直前からカメラ141を用いて動画の撮影を開始し、巻線が終了するまでの動画を撮影する(図19のステップST1)。尚、動画とは、AVI(Audio Video Interleave)やMPEG(Moving Picture Experts Group)など一般の動画ファイル形式を有するもので、静止画の集合体である。
次に、動画ファイルから、例えば図15で示した機種を判定するための特定の静止画、すなわち、巻線前の前コア片201の画像である前画像を取得する(図19のステップST2)。この静止画の取得には、例えば、図10に示す巻線制御部15がフライヤ13を駆動して巻回を開始するタイミングから実施することが可能である。そして、画像処理部142がこの情報を利用して動画の撮影を開始するタイミングを同期する。よって、動画を構成する静止画の順番により、当該静止画の抽出は、容易に特定することが可能である。尚、画像を取得する工程は、以下の工程においても同様に行うことができる。
次に、取得した前コア片201の前画像の2値化処理を行う(図19のステップST3)。この2値化処理は、一般に公知な処理方法にて行うことができるため説明は省略する。但し、取得された画像の明暗や撮影対象の色彩を考慮して2値化するための処理条件が必要である。例えば、絶縁部3が白色、コア片20が金属の光沢を有する銀色、コイル1を形成するマグネットワイヤ9が銅線で光沢を有する茶色の場合には、RGB値のそれぞれの閾値で2値化の処理を行う。
尚、2値化処理は、画像のノイズに対するフィルタ処理もあわせて行うことが可能である。また、2値化処理は、取得した画像の全域に渡り実施する必要は無い。以下の工程においても同様に、取得した画像において使用する範囲のみ行えばよいため、この説明は適宜省略する。
次に、カメラ141の視野21に占める前コア片201の大きさから固定子10の種別を判別する(図19のステップST4)。これは、巻線装置14が単一種類の固定子10に巻線を行うとは限らない。巻線装置14は、一般的である複数機種(種別)の回転電機の固定子10に巻線を行う場合を想定しているためである。
これらステップST4の判別工程までの工程について、図15を用いて説明する。まず、図15(A)に示すように、カメラ141で撮影した視野21に対する、前コア片201の位置は固定子10の種別によって変わる。しかし、固定子10の種別毎の前コア片201の位置は概ね同じ位置である。図15(A)に示した解析窓19は、当該の巻線装置14が巻線を施す各種別の固定子10のコア片20を網羅する大きさが設定されている。
解析窓19の2隅の点(X1、Y1)および(X2、Y2)は解析用の定点であり、カメラ141の視野21に対する座標である。すなわち、巻線装置14の巻線可能な位置にコア片20が固定され、巻線される際には、いずれの固定子10の種別においても、コア片20の左側面181および右側面182が、解析窓19に入る座標を設定している。
次に、図15(B)において、解析窓19内の左側面181および右側面182の輪郭データから、固定子10の種別の判別のための参照点(X3、Y3)および(X4、Y4)を取得する。そして、2点間の距離を算出して、固定子10の種別を判別する。尚、判別工程において、設定した解析窓19を前コア片201の位置が大きく逸脱した場合は、解析が不能となる。よって、判別工程において、解析不能の場合には、前コア片201の巻線装置14への設置不備と判断することができる。
次に、前コア片201の輪郭データを抽出する(図19のステップST5)。次に、前コア片201の輪郭データの定量化を行う(図19のステップST6)。次に、定量化された前コア片201の輪郭データと、閾値とを比較して前コア片201の巻線装置14への設置の良否を判定する(図19のステップST7)。
これらステップST7の工程である、前判定工程(ないしは第一判定工程)までの工程について、図16を用いて説明する。まず、先に示した判別工程(ステップST4)にて判別した固定子10の種別毎に、図16(A)に示すように、分析窓22の対角の2点(X5、Y5)および(X6、Y6)があらかじめ設定されている。そして、判別工程にて判別した固定子10の種別に対応する分析窓22を用いて、前コア片201の輪郭である、分析窓22内の左側面181および絶縁部3のヨーク側側面23の輪郭データを抽出する。
そして、図16(B)において、分析窓22内の左側面181およびヨーク側側面23の輪郭データから、2直線の交点(X7、Y7)および2直線の角度θ1を得て、巻線時のコア片20の位置と姿勢(傾き)とを算出し定量化を行う。そして、前コア片201の輪郭データを解析し、交点(X7、Y7)や角度θ1が判定を行うための閾値である本来位置すべき座標に無い場合には、前コア片201が巻線装置14に正しく設置されず巻乱れ等の巻線不良発生の可能性を、巻線を施す前段階に判定する。
尚、この判定により、コア片20の位置がずれた原因が巻線装置14のコア片20を係止する機構の不具合によるものと判断されれば、当該機構の組立調整や修理を行い、不良発生を早期に抑制することができる。
以下の工程は、上記各工程を経て、巻線可能と判断されたコア片20について行う。そして、当該コア片20の巻線後の検査を行う。まず、継続して撮影される動画から、上記ステップST2と同様の要領で、巻線完了後のコイル1の形状を抽出し得る、巻線後の後コア片202の画像である後画像を取得する(図20のステップST8)。次に、後コア片202の後画像から、コイル1の輪郭データを抽出するために2値化処理を行う(図20のステップST9)。当該要領は、上記に示したステップST3と同様の処理を行う。
次に、後コア片202の輪郭データを抽出する(図20のステップST10)。次に、後コア片202のコイル1の輪郭データの定量化を行う(図20のステップST11)。次に、定量化された後コア片202のコイル1の輪郭データと、閾値とを比較して後コア片202のコイル1の良否を判定する(図20のステップST12)。
これらのステップST12の後判定工程までの工程について、図17を用いて説明する。まず、先に示した判別工程(ステップST4)にて判別した固定子10の種別毎に、図17(A)は視野21に映る後コア片202と、コイル1の輪郭データを抽出するための分析左窓241および分析右窓242を備える。ここでは、分析左窓241は(X8、Y8)、(X9、Y9)を有する。また、分析右窓242は(X10、Y10)、(X11、Y11)を有する。それぞれの分析左窓241内および分析右窓242内で2値化されたデータを用いてコイル1の輪郭データの抽出を行う。
具体的には、コイル1の輪郭データを抽出するための走査開始点は、例えば図17(A)における分析左窓241の右上隅にあたる点(X9、Y9)を起点とする。そして、2値化したプロットデータのX方向に連続して続く同一の値を計数し、ある任意の個数同じ値が連続して計数された時にコイル1の輪郭の一点として定義して、コイル1の輪郭データの抽出を行う。
次に、図17(B)に示すように、コア片20を基準とし、抽出した輪郭データの一部である左輪郭261の位置を定量化するために、隣接するコア片20間の境界線25およびコア片20の中心線28を定義する。まず、絶縁部3の2平面の内、例えばヨーク側側面23と反ヨーク側側面27の2つの稜線を用いて中心線28を算出する。さらに、環状にコア片20を配列した際の、隣接するコア片20同士の境界線25を算出する。境界線25および中心線28は、固定子10の設計時のあらかじめ設定されている中心線28と、中心線28と境界線25との交わる角度θ2とを引用して算出することができる。
尚、固定子10の設計時にあらかじめ設定されているものを利用するのではなく、先の工程にて検出したコア片20の輪郭データから、中心線28および境界線25を算出して設定することも可能である。この場合、コア片20の巻線装置14への現在の情報を用いることができるため、さらに精度に優れた検出を行うことができる。
そして、ヨーク側側面23の稜線上のP点と反ヨーク側側面27の稜線上のK点を通る境界線25を得る。そして、左輪郭261のコア片20に対する位置を定量化する。
まず、中心線28から算出した境界線25に対する位置関係を解析するためにK点およびP点を定める。次に、P点からK点に至る間の境界線25を基準とする左輪郭261の定量化を行う。尚、ここでは分析左窓241を用いた左輪郭261についてのみ説明するが、分析右窓242を用いた右輪郭262について同様に行うため、その説明は適宜省略する。
図18はステップST11の工程である、後定量化工程(ないしは第二定量化工程)にて得られた解析結果を示す図である。図18において、XA軸は、図17(B)の境界線25に相当する。また、左輪郭261のヨーク部7側の端点のP点を座標の原点(0、0)と定義する。境界線25と左輪郭261との差分プロット29は、境界線25をYA座標のゼロとし、左輪郭261までの距離を距離Lとして示す。
よって、図18の境界線25と左輪郭261との差分プロット29のYA座標が負の値となるということは、コイル1が隣接するコア片20にはみ出して干渉することを意味する。さらに、左輪郭261の端部であるP点およびK点においては、絶縁部3とコア部2との境界近傍である。このことから、この点Pおよび点KにてYA座標が負の値となるということは、図14に示すようにコア部2とコイル1とが接触しショート不良を起こすことを意味する。
このように、境界線25に対する左輪郭261の距離Lから、図18におけるYA座標が負となる条件を閾値として、隣接するコア片20のコイル1との干渉や、巻線を施すコア片20のコア部2との接触によるショート不良など不良として判定する。
尚、本実施の形態1においては、判別工程、前判定工程、後判定工程の各工程にて判定する例を示したが、判別工程、前判定工程では判定を行わず、後判定工程にて判別工程、前判定工程、後判定工程の各工程の判定を総合的に行い、巻線の不良を判定することも可能である。
この場合、判別工程、前判定工程、後判定工程などそれぞれの工程での判定では、各閾値を大きく超えるものについて不良として判断する。そして、最終的に総合的な判定を行う。これにより、判定毎に、各閾値を大きく超え不良と判定されると、その都度適切な対応を行うことが可能となる。よって、以後の不良発生に至る生産時間の無駄を抑制することができる。
また、本実施の形態1において、巻線を行う前のコア片の判別工程、前判定工程を備えた巻線検査方法を説明した。しかしながら、巻線検査の目的や要求される検査精度により、巻線を行った後のコア片のコイルの良否の判定を行う後判定工程のみを備えた巻線検査方法としてもよい。このようにすれば、検査方法の簡素化を図ることができる。巻線検査の目的に応じて、判別工程、前判定工程などを適宜追加することで、検査精度の向上および検査の効率化を図ることができる。
上記のように行われた実施の形態1の巻線検査方法および巻線検査装置によれば、巻線後に後コア片のコイルの輪郭データから巻線不良の判定を行うことができる。よって、巻線後のコア片を環状に配列し溶接等の固着してコア部を形成する前に、巻線不良を検出することができる。よって、コイルの不良が検出された場合には、この時点で、不良とされたコア片を取り除く、コイルの巻直し、もしくは、コイルの修正を行うとなどの対応が可能となる。これらにより、生産性を向上できる。このため、省エネルギーとなり、歩留まりが向上する。
さらに、巻線不良の判定に、巻線前のコア片の輪郭データを用いることにより、より一層精度よく良否の判定を行うことができる。
さらに、巻線直前の前コア片の輪郭データから巻線不良の発生の可能性の判定を行うことができる。よって、巻線検査の精度が向上し、早期に巻線不良を検出でき、後工程への不良流出を防止できる。
さらに、判別工程にて、解析窓を大きく逸脱しコア片が解析できない場合には、巻線不良として判定を行うことできる。よって、巻線検査の精度が向上し、早期に巻線不良を検出でき、後工程への不良流出を防止できる。
さらに、判別工程にて固定子の種別の判別を行うので、巻線検査装置が固定子の種別を、外部の他の機器からの情報を得る必要が無くなるため、信号種類やデータ量の制約が無く巻線検査を行うことができる。
尚、上記実施の形態1においては、固定子の種別を判別する判別工程を備える例を示したが、これに限られることは無く、巻線検査装置が巻線制御部からあらかじめ固定子の種別の情報を得ることも可能である。その場合は、コア片の種別を判別する工程が不要となる。
また、上記実施の形態1においては、2次元の映像にて処理する例を示しが、これに限られることは無く、3次元の映像にて処理して、上記実施の形態1と同様に判断することも可能である。
実施の形態2.
本実施の形態2は、前コア片201の第一ターン部30の位置を検出し、巻乱れの発生を判定する巻線検査方法に関するものである。具体的には、実施の形態2の巻線検査方法は、上記に示した実施の形態1の巻線検査方法に、第一ターン部のターン抽出工程、第一ターン部のターン定量化工程、および第一ターン部のターン判定工程を追加するものである。
図21はこの発明の実施の形態2の巻線検査方法のターン抽出工程を説明するための説明図である。
図22はこの発明の実施の形態2の巻線検査方法を説明するためのフローチャートである。
図において、上記実施の形態1と同様の構成は同一符号を付して説明を省略する。前コア片201のマグネットワイヤ9を巻回する初めてのターンを第一ターン部30とする。また、マグネットワイヤ9の一端末にはピン31が設置される。
以下、図22に基づいて実施の形態2の巻線検査方法の処理工程を説明する。まず、上記実施の形態1と同様の工程を経て、ステップST7の工程までを行う。次に、前コア片201にマグネットワイヤ9が巻回された第一ターン部30を抽出する(図22のステップST13)。次に、抽出された第一ターン部30の定量化を行う(図22のステップST14)。次に、定量化された第一ターン部30と、閾値とを比較して第一ターン部30の不良を判定する(図22のステップST15)。以下、ステップST8から上記実施の形態1と同様の工程を行い、巻線検査を行う。
ここでは、ステップST15のターン判定工程までの工程について、図21を用いて説明する。図21(A)はカメラ141の視野21に映る前コア片201に絡げられた、第一ターン部30のマグネットワイヤ9の形状から、その後の巻線における巻乱れ発生の可能性を判定するに当たり、マグネットワイヤ9すなわち第一ターン部30のターン輪郭データを抽出する部位を説明する説明図である。図21(B)は、得られたターン輪郭データから、前コア片201に対するコイル1の、第一ターン部30の位置を演算するための定点を説明する説明図である。
まず、図21(A)の第一ターン部30の位置は、具体的には図21(B)のヨーク側側面23と右側面182との交点(X14、Y14)と、第一ターン部30の折れ曲がり部先端(X15、Y15)との距離を計測して、輪郭データを抽出することにより求める。図21(A)において、第一ターン部30は本来、絶縁部3のヨーク側側面23および右側面182の両側面に当接して巻回するために、ピン31にマグネットワイヤ9の一端末を絡げ、係止する。そして、マグネットワイヤ9に適切な張力を与えて順次巻回を行う。
この第一ターン部30が、ヨーク側側面23および右側面182の両側面に当接しないまま巻回をすると、第二ターン以降が第一ターン部30に乗り上げ整列性が崩れ、巻乱れの起点となる可能性がある。
例えば、第一ターン部30がヨーク側側面23および右側面182の両側面いずれにも当接しない場合は、第一ターン部30が完全に緩んでおり断線が疑われる。また、第一ターン部30がヨーク側側面23のみに当接する場合は、第一ターン部30の緩みまたは前コア片201の図21のX方向への傾きが疑われる。また、第一ターン部30が右側面182にのみ当接する場合は、第一ターン部30の緩みまたは前コア片201の図21のY方向への傾きが疑われる。いずれにしても巻回前にこの現象を検出することで、その後の巻乱れを抑制すること可能となる。
よって、第一ターン部30が、絶縁部3のヨーク側側面23および右側面182の両側面に当接するか否かを検査する。このため、ステップST4で判定した固定子10の種別に応じたターン分析窓32の対角の2点(X12、Y12)および(X13、Y13)を図21(A)に示すように定める。
次に、ターン分析窓32内の第一ターン部30の輪郭データを抽出する。またステップST5の前抽出工程にて抽出している、コア片20の輪郭データより、絶縁部3のヨーク側側面23およびコア片20の右側面182を抽出する。次に、図21(B)における右側面182とヨーク側側面23との交点(X14、Y14)と、第一ターン部30の輪郭データのY方向頂点(X15、Y15)との2点間の相対座標{(X15−X14)、(Y15−Y14)}として定量化する。
次に、閾値として、例えば、(X15−X14)>(マグネットワイヤ9の線径÷2)であれば第一ターン部が右側面182に当接していないと判断する。また、(Y15−Y14)>(マグネットワイヤ9の線径)であれば第一ターン部30がヨーク側側面23と当接していないと判定する。
尚、上記実施の形態2においては、前判定工程と、ターン判定工程とを別々の工程にて行う例を示したが、これに限られることは無く、コア片の輪郭データからコア片の巻線装置への設置の良否と、第一ターン部の輪郭データおよびコア片の輪郭データから第一ターン部の良否との両方から巻線を形成する前のコア片の良否の判定を行ってもよい。
また、上記実施の形態2においては、第一ターン部30が前コア片201の右側面182に位置する場合の巻線検査方法について説明したが、回転電機の設計上、第一ターン部30が左側面181に位置することもある。その場合、上記示した右側面182と同様に行うことができる。
上記のように構成された実施の形態2の巻線検査方法および巻線検査装置によれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんこと、コア片に対する第一ターン部の輪郭データから巻線不良の発生の可能性を判定することができる。巻線検査の精度が向上し、早期に巻線不良を検出でき、後工程への不良流出を防止できる。よって、さらに生産性の向上、省エネルギー、歩留まりの向上が可能となる。
実施の形態3.
上記各実施の形態においては、1つのコア片20の検査を行う場合について示したが、本実施の形態3においては、1つのコア片20の検査を行うのはもちろんのこと、さらに、コア片20を環状に配置して形成する場合における、隣接するコア片20同士の干渉について巻線検査を行うものである。本実施の形態3の巻線検査方法では、上記実施の形態1の巻線検査方法の各処理工程に加えて、比較工程および隣接判定工程を追加するものである。
図23はこの発明の実施の形態3の巻線検査方法の隣接するコア片20同士の干渉について説明する説明図である。
図24はこの発明の実施の形態3の巻線検査方法を説明するためのフローチャートである。
図25および図26はこの発明の実施の形態3にて得られたコイル1の輪郭データの解析結果を示した図である。
図27は図25および図26の解析結果を比較した比較結果を示した図である。
まず、この発明の実施の形態3の巻線検査方法が特に有効的となる固定子10の構造について説明する。例えば、図23に示したように、境界線25を越えたコイル1の部分33が存在する場合である。これは、隣接するコア片20同士のコイル1の形状、すなわちターンの配列を意図的に交互に変えた場合である。
このような固定子10の構成の場合、上記実施の形態1の巻線検査方法では、抽出したコイル1の輪郭が境界線25を超えていると判断される。そして、隣り合うコア片20のコイル1へ突出してコイル1同士が接触すると判定する。よって、上記実施の形態1に示したように不良と判断される。しかしながら、例えば回転電機の特性として電磁気設計上、このようなターンの配列が意図的に交互に配列されることが望ましい場合がある。その場合、本実施の形態3が有効的である。
また、同一のターンの配列であって、同一のコイル1の形状を巻回する場合であっても、完全な整列とならない場合がある。この場合、結果、境界線25を超えた部分が発生しても、隣接するコア片20側へコイル1が突出する程度との互いの相対位置関係によって判定し、コイル1の良否を判定することが考えられる。その場合、本実施の形態3が有効的である。
以下、図24に基づいて実施の形態3の巻線検査方法の処理工程を説明する。まず、上記各実施の形態と同様の工程を経て、ステップST11の工程までを行う。次に、ステップST11にて定量化された、環状において隣接する箇所となるコア片20同士のコイル1の輪郭データを比較する(図24のステップST16)。次に、ステップST16にて比較した結果に基づいて隣接するコア片20のコイル1の良否を判定する(図24のステップST17)。
ここでステップST17の隣接判定工程について、図25から図27を用いて説明する。図25が隣接する一方のコア片20のコイル1の差分プロット29である。図26が隣接する他方のコア片20のコイル1の差分プロット29である。これら図25および図26は、上記実施の形態1にて示した図18と同様に処理し、コイル1の輪郭データの解析結果を示したものである。そして、これら図25と図26とに示した差分プロット29を合計して、半分の距離LAとした比較値34が図27に示すように得られる。
すなわち、図27の比較値34が、閾値としての、YB座標が負の値の場合に、隣接するコイル1が接触すると不良として判定できる。よって、図26の差分プロット29のみにて判定すると不良とされるが、ここでは、図27の比較値34にて判定するため、隣接するコイル1は接触しないため良として判定される。
尚、本実施の形態3においては、隣接するコア片20同士を比較してコイル1の良否を判定する例を示したが、これに限られることは無く、上記各実施の形態と同様に、まず、コア片20の単独にてコイル1の良否をあらかじめ行うステップST12の工程を経た後、本実施の形態3における隣接するコア片20同士を比較してコイル1の良否を判定することも可能である。その場合、ステップST12において、隣接するコア片20同士を比較するにあたいしない、コア片20の不良をあらかじめ判断の対象からはずすことが可能となり、判断の効率化となる。
上記のように構成された実施の形態3の巻線検査方法および巻線検査装置によれば、
上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんこと、隣接するコア片同士のコイルを比較して巻線不良を判定することができる。巻線検査の精度が向上し、さらに生産性の向上、省エネルギー、歩留まりの向上が可能となる。
実施の形態4.
実施の形態4は、上記各実施の形態で説明した巻線検査方法を実施するための巻線検査装置140に関するものである。尚、実施の形態4においては、上記各実施の形態において説明した固定子10を参照して説明する。図28はこの発明の実施の形態4における巻線検査装置140の構成を示す図である。図において、巻線検査装置140は、カメラ141と、画像処理部142とを備えている。
画像処理部142は、取込部35、取得部36、2値化処理部37、判別部38、前抽出部39、前定量化部40、ターン抽出部41、ターン定量化部42、前判定部43、後抽出部44、後定量化部45、後判定部46、比較部47、ターン判定部および隣接判定部としての総合判定部48、および制御部49を備える。
制御部49はカメラ141と画像処理部142とを制御する。
制御部49は図示しない表示装置、キーボード、マウス等との間の信号処理を行う。
画像処理部142はCPU、メモリ、ディスク、入出力部、および周辺機器部にて構成し、巻線検査方法の各処理工程をソフトウエアで処理することができる。
尚、制御部49を巻線装置14の一部として利用することも可能である。その場合、巻線制御部15と制御部49とは完全に同期して、検査員が判定結果を基に巻線装置14の操作を行うこと無く自動生産と巻線の自動検査とが実施できる。
取込部35は、カメラ141を用いて前コア片201が巻線を施す位置に設置された直後(巻回直前)から、巻線を終了するまでの動画を撮影する。
取得部36は、得られた動画ファイルから、前コア片201および後コア片202の必要となる画像の取得を行う。
2値化処理部37は、取得された前コア片201および後コア片202の画像の明暗や撮影対象である絶縁部、コア部、コイルの色彩を考慮して2値化の処理を行う。
判別部38は、カメラ141の視野21に占める前コア片201の大きさおよび位置から機種判定を行う。
前抽出部39は、前コア片201を検査するための、コア形状のエッジ、すなわち絶縁部3を含む前コア片201の輪郭データの抽出などを行う。
前定量化部40は、前コア片201の輪郭データから、前コア片201の位置および傾きを定量化する。
ターン抽出部41は、前コア片201に絡げられた第一ターン部30の位置を検査するため、第一ターン部30の輪郭データの抽出を行う。
ターン定量化部42では、第一ターン部30の輪郭データから、前コア片201に対する第一ターン部30の位置の定量化を行う。
前判定部43は、前コア片201の画像を用いて検査し判定した判別部38、前定量化部40、ターン定量化部42の結果を診断し、巻線を施す前段階での巻線不良発生の可能性を判定する。
後抽出部44は、後コア片202のコイル1の整列性を検査するためコイル1の輪郭データの抽出を行う。
後定量化部45は、得られた後コア片202のコイル1の輪郭データを、コア片20基準で定量化する。またこれ以外に、この時点で、巻乱れおよびショート不良に代表される巻線不良を診断することも可能である。
後判定部46は、判別部38、前定量化部40、ターン定量化部42等の前コア片201の画像を検査した判定結果と、後コア片202の画像を検査した判定結果を用いてコア片20の単体の良否判定を行う。
比較部47では、後コア片202を環状に配列した際に隣接するコア片20同士のコイル1の干渉を比較する。
総合判定部48では、前判定部43および後判定部46の結果に加え、後コア片202を環状に配列した際の隣接するコア片20同士のコイル1の干渉を判定し、固定子10の総合的な巻線良否の判定を行う。
制御部49は、巻線検査の結果、すなわち前判定部43、後判定部46、総合判定部48の判定結果とその値、さらに巻線済みのコア片20であっても巻線装置14内で付与したコア片20を特定し得る情報を、表示装置に表示して巻線装置14を扱う操作員含み検査に関わる人員に提示する。
また、巻線前において不良の可能性を検出した場合は、巻線装置14へ接続した入出力装置を介して警告信号を発信し、これを受けた巻線装置14を自動停止することができる。
上記のように構成された実施の形態4の巻線検査装置は、上記各実施の形態の巻線検査方法を実施することが可能となり、上記各実施の形態と同様の効果を奏することできる。さらに、巻線装置を巻線検査の結果に応じて適宜処理したり、操作員に対して巻線検査の結果を提供したりすることができる。
よって、コア片を環状に配置する前に巻線不良を検出し、巻線装置および操作員が不良のコア片に対して対応することができる。よって、さらに生産性の向上、省エネルギー、歩留まりの向上が可能となる。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。

Claims (13)

  1. 巻線コイルをコア片に形成する固定子の巻線検査方法において、
    前記コア片の巻線後の画像を取得する工程である第二取得工程と、
    前記画像から前記コア片に巻回された前記巻線コイルの輪郭データの抽出を行う工程である第二抽出工程と、
    環状に前記コア片を配列した際に隣接する前記コア片との境界線を算出し、当該境界線と前記巻線コイルの輪郭との差分からと、予め定められた閾値に基いて前記巻線コイルの良否を判定する第二判定工程とを備えた巻線検査方法。
  2. 巻線装置にて複数の種別の固定子の巻線コイルをコア片に形成する巻線検査方法において、
    前記固定子の種別を判別する判別工程と、
    前記コア片の巻線後の画像を取得する工程である第二取得工程と、
    前記画像から前記コア片に巻回された前記巻線コイルの輪郭データの抽出を行う工程である第二抽出工程と、
    前記巻線コイルの輪郭データにて前記巻線コイルの良否を判定する第二判定工程とを備え、
    前記第二判定工程は、前記判別工程にて判別された前記固定子の種別に対応して判定する巻線検査方法
  3. 前記コア片の巻線前の画像を取得する工程である第一取得工程と、
    前記画像から前記コア片の輪郭データの抽出を行う第一抽出工程とを備え、
    第一判定工程は、前記コア片の輪郭データを用いて前記巻線コイルの判定を行う請求項1に記載の巻線検査方法。
  4. 巻線装置にて複数の種別の前記固定子の巻線コイルを形成する巻線検査方法において、前記固定子の種別を判別する判別工程を備え、前記第二判定工程は、前記判別工程にて判別された上記固定子の種別に対応して判定する請求項に記載の巻線検査方法。
  5. 前記コア片の巻線前の画像を取得する工程である第一取得工程と、
    前記画像から前記コア片の輪郭データの抽出を行う第一抽出工程とを備え、
    第一判定工程は、前記コア片の輪郭データを用いて前記巻線コイルの判定を行う請求項2に記載の巻線検査方法。
  6. 巻線コイルが形成された複数のコア片を環状に設置する固定子の巻線検査方法において、前記コア片の巻線後の画像である後画像を取得する第二取得工程と、
    前記画像から前記コア片の前記巻線コイルの輪郭データの抽出を行う第二抽出工程と、
    環状において隣接する箇所となる前記コア片同士の前記巻線コイルの輪郭データを比較する比較工程と、
    前記比較工程の結果に基づいて隣接する前記コア片の前記巻線コイルの良否を判定する隣接判定工程とを備えた巻線検査方法。
  7. 前記巻線コイルの輪郭データにて前記巻線コイルの良否を判定する第二判定工程を備えた請求項に記載の巻線検査方法。
  8. 前記コア片の巻線の第一ターン部のターン画像を取得するターン取得工程と、
    前記ターン画像から前記第一ターン部の輪郭データの抽出を行うターン抽出工程と、
    前記第一ターン部の輪郭データおよび前記コア片の輪郭データから前記第一ターン部の良否を判定するターン判定工程とを備えた請求項1または請求項2または請求項または請求項に記載の巻線検査方法。
  9. 巻線装置にて前記巻線コイルを形成する巻線検査方法において、
    前記コア片の輪郭データから前記コア片の前記巻線装置への設置の良否を判定する第一判定工程を備えた請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の巻線検査方法。
  10. 巻線を巻回して巻線コイルをコア片に形成する固定子の巻線検査装置において、
    コア片を撮影する撮像部にて撮影された前記コア片の画像を取得する取得部と、
    前記コア片の画像から前記巻線コイルの輪郭データを抽出する第二抽出部と、
    環状に前記コア片を配列した際に隣接する前記コア片との境界線を算出し、当該境界線と前記巻線コイルの輪郭との差分からと、予め定められた閾値に基いて前記巻線コイルの良否の判定を行う第二判定部とを備えた巻線検査装置。
  11. 巻線コイルが形成された複数のコア片を環状に設置する固定子の巻線検査装置において、コア片を撮影する撮像部にて撮影された前記コア片の画像を取得する取得部と、
    前記コア片の画像から前記巻線コイルの輪郭データを抽出する第二抽出部と、
    環状において隣接する箇所となる前記コア片同士の前記巻線コイルの輪郭データを比較する比較部と、
    前記比較部の比較結果に基づいて隣接する前記コア片の前記巻線コイルの良否を判定する隣接判定部とを備えた巻線検査装置。
  12. 巻線装置にて前記巻線コイルを形成する巻線検査装置において、
    前記コア片の画像から前記コア片の輪郭データの抽出する第一抽出部と、
    前記コア片の輪郭データから前記固定子の種別を判別する判別部と、
    前記コア片の輪郭データから前記コア片の前記巻線装置への設置の良否を判定する第一判定部と、
    前記コア片の画像から前記コア片の第一ターン部の輪郭データを抽出するターン抽出部と、
    前記第一ターン部の輪郭データおよび前記コア片の輪郭データから前記第一ターン部の良否を判定するターン判定部とを備え、
    前記第二判定部は、前記固定子の種別に対応して判定する請求項10に記載の巻線検査装置。
  13. 巻線装置にて前記巻線コイルを形成する巻線検査装置において、
    前記コア片の画像から前記コア片の輪郭データの抽出する第一抽出部と、
    前記コア片の輪郭データから前記固定子の種別を判別する判別部と、
    前記コア片の輪郭データから前記コア片の前記巻線装置への設置の良否を判定する第一判定部と、前記コア片の画像から前記コア片の第一ターン部の輪郭データを抽出するターン抽出部と、
    前記第一ターン部の輪郭データおよび前記コア片の輪郭データから前記第一ターン部の良否を判定するターン判定部とを備え、
    前記隣接判定部は、前記固定子の種別に対応して判定する請求項11に記載の巻線検査装置。
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