JP6486172B2 - 表示プレート装着具 - Google Patents

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本発明は、建物外壁、門柱、掲示板等の構造物に、表札、名札、看板等の表示プレートを取り付けるための表示プレート装着具に関し、特に装着用壁面に表札を取り付けるための表札装着具として好適に実施される。
従来より、例えば建物、門柱等の構造物の壁面に取り付けられる表札を、転居、家族構成の変動等に応じて取り換え可能とすることにより利便性が図られている。特許文献1では、表示窓の後方に表示窓よりも上下幅の大きい収容部が設けられ、表札を傾けながら表示窓を通過させて収容部へ出し入れする。また、特許文献2では、支持プレートがスペーサ部材を介して表札に固定され、スペーサ部材を収容し載置する開口窓の後方には開口窓及び支持プレートよりも上下幅の大きい配設凹部が設けられ、支持プレートを(表札及びスペーサ部材とともに)傾けながら開口窓を通過させて配設凹部へ出し入れする。一方、特許文献3では、ベース板の左右方向にレール状の凹部が延設され、表札の裏面にはレール状の突状部が形成され、凹部と突状部を嵌合したり嵌合解除したりすることにより表札を着脱する。
これらに記載された技術によれば、表示窓や開口窓を通過できるように表札や支持プレートを傾ける(特許文献1,2)、あるいは表札の押し上げにより凹部と突状部の嵌合を解除する(特許文献3)といった単独の操作によって表札を取り外せる。したがって、専門の施工業者等に頼らなくても入居者自身で表札の取り換え(取り付け及び取り外し)作業を行うことが可能となる。ところが、このような単独の操作で簡単に表札を取り外せると、たとえ着脱機構部が表札の後方に隠されていても、表札に触れるだけで第三者が容易に外し方を見出せるようになり、盗難やいたずらの標的になるおそれがある。
特開平10−214030号公報 特開2006−162845号公報 特開2009−009063号公報
本発明の課題は、当事者にとっては表札、名札、看板等の表示プレートの取り外しが容易であっても、第三者にとっては取り外しに困難を伴うような表示プレート装着具を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の表示プレート装着具は、
表札、名札、看板等の表示プレートに固定されるプレート固定部材(例えば表札金具)と、建物外壁、門柱、掲示板等の構造物に固定される壁面固定部材(例えば壁面金具)とを着脱可能に構成することにより、構造物に対して表示プレートを交換可能とするための表示プレート装着具(例えば表札装着具)であって、
前記プレート固定部材及び前記壁面固定部材のうちのいずれか一方を第一部材とし、他方を第二部材としたとき、
前記第一部材に直線状に並列形成され、前記第二部材との装着状態において表示プレートの表示面に対し平行状に延びる一対の第一案内部と、
前記第二部材に直線状に並列形成され、対応する前記第一案内部と摺接して、前記第一部材と前記第二部材とが互いに近づく接近方向と互いに離れる離間方向とに相対移動する一対の第二案内部と、
前記第一部材において前記一対の第一案内部間に形成され、本体部分と一体的に形成された基部側から遊端部側へ前記離間方向に向かうにつれて該本体部分から遠ざかるように設けられ、前記第二部材との重ね合わせ方向に沿って該第二部材に押圧力を付与するための押圧部と、
前記第二部材において前記一対の第二案内部間に形成され、前記第一部材との装着状態において前記押圧部と係合して該第一部材との位置関係を保持する係合凹部とを有し、
前記第一部材と前記第二部材とが前記接近方向に相対移動するとき、摺動する前記第一案内部及び前記第二案内部の間に前記押圧部の押圧力に基づく摺動抵抗が付与され、かつ前記押圧部と前記係合凹部との係合によって前記第一部材と前記第二部材との相対移動が停止され、構造物に対して表示プレートが取り付けられる一方、
外部からの操作により前記押圧部の押圧力が緩和されるとき、前記押圧部と前記係合凹部との係合が解除されて、前記第一部材と前記第二部材との前記離間方向への相対移動が可能となり、構造物に対して表示プレートが取り外されることを特徴とする。
具体的には、上記課題を解決するために、本発明の表示プレート装着具は、
表札、名札、看板等の表示プレートに固定されるプレート固定部材(例えば表札金具)と、建物外壁、門柱、掲示板等の構造物に固定される壁面固定部材(例えば壁面金具)とを着脱可能に構成することにより、構造物に対して表示プレートを交換可能とするための表示プレート装着具(例えば表札装着具)であって、
前記プレート固定部材に直線状に並列形成され、前記壁面固定部材との装着状態において表示プレートの表示面に対し平行状に延びる一対の第一案内部(例えば表札側ガイドレール)と、
前記壁面固定部材に直線状に並列形成され、対応する前記第一案内部と摺接して、前記プレート固定部材と前記壁面固定部材とが互いに近づく接近方向と互いに離れる離間方向とに相対移動する一対の第二案内部(例えば壁面側ガイドレール)と、
前記プレート固定部材において前記一対の第一案内部間に形成され、本体部分と一体的に形成された基部側から遊端部側へ前記離間方向に向かうにつれて該本体部分から遠ざかるように設けられ、前記壁面固定部材との重ね合わせ方向(すなわち表示面の垂直方向)に沿って該壁面固定部材に押圧力(例えば弾性力)を付与するための押圧部(例えば板ばね)と、
前記壁面固定部材において前記一対の第二案内部間に形成され、前記プレート固定部材との装着状態において前記押圧部(の遊端部)と係合して該プレート固定部材との位置関係を保持する係合凹部(例えばロック孔)とを有し、
前記プレート固定部材と前記壁面固定部材とが前記接近方向に相対移動するとき、摺動する前記第一案内部及び前記第二案内部の間に前記押圧部の押圧力に基づく摺動抵抗が付与され、かつ前記押圧部と前記係合凹部との係合によって前記プレート固定部材と前記壁面固定部材との相対移動が停止され、構造物に対して表示プレートが取り付けられる一方、
外部からの操作により前記押圧部の押圧力が緩和されるとき、前記押圧部と前記係合凹部との係合が解除されて、前記プレート固定部材と前記壁面固定部材との前記離間方向への相対移動が可能となり、構造物に対して表示プレートが取り外されることを特徴とする。
これらの表示プレート装着具によれば、構造物に対して表示プレートを取り外す際には、まず押圧部の押圧力(例えば板ばねの弾性力)を緩和し(すなわち弱め)て押圧部と係合凹部との係合を解除するための第一の操作を行い、その次に第一案内部と第二案内部(すなわちプレート固定部材と壁面固定部材)を離間方向に相対移動するための第二の操作を段階的に行う必要がある。ただし、個々の操作には困難を伴わないので、施工業者、所有者、管理者等の当事者であれば、このような二段階の取り外し操作をこの順序通りに行うことは容易である。また、必要に応じて第一の操作を行うための専用工具等を用いることによって、1又は複数の表示プレートを効率的に取り外すことも可能である。一方、このような比較的単純な操作であっても段階的に組み合わせることによって、当事者以外の第三者にとっては操作に困難を伴いかつ外し方を容易に見出すことはできなくなるから、表示プレートは盗難やいたずらから保護される。
なお、構造物に対して表示プレートを取り付ける際には、押圧部の押圧力に基づいて第一案内部と第二案内部とが摺動しかつ相対移動を停止するので、表示プレートは所定の取付位置に保持され、自重や外部操作力によって落下する事態が回避される。
上記表示プレート装着具において、(例えば、所定の工具がプレート固定部材と壁面固定部材との間に挿入されるとき、)外部からの操作力が押圧部の押圧力に抗して作用することにより、押圧部はその操作力を受けて基部側を支点に遊端部側が押し戻され、遊端部側において係合凹部との係合が解除される。
このように、外部からの操作力に基づいて押圧部の押圧力が緩和され、それによって押圧部と係合凹部とがロック解除されるから、第三者による取り外し操作はますます困難となり、盗難やいたずらに対する安全性が高くなる。
上記押圧部は、係合凹部と係合する遊端部側に外れ防止用の段差部(例えば、三角状の折曲片による高低差)を有する。
このような段差部を設けることによって、所定の操作が行われない限り押圧部と係合凹部とのロック解除は極めて困難になる。したがって、例えば地震等の自然災害時においても、震動・衝撃等による表示プレートの脱落を防止でき、被災場所や被災家屋の特定に役立つ。
上記プレート固定部材及び壁面固定部材が相対移動する際に、接近方向及び離間方向は構造物の上下方向に設定され、
壁面固定部材であって係合凹部の下方位置に、第一案内部の下端部に当接可能な停止部(すなわちストッパ)が左右方向に形成される。
このような停止部を設けることにより、表示プレートの取付状態においてプレート固定部材が壁面固定部材から落下する危険性を回避できる。特に、外部からの操作力に基づいて押圧部と係合凹部とがロック解除されたとき、プレート固定部材の落下を防止できる。
上記停止部の左右方向中間部には押圧部を下方から見通せる形態で切欠が形成される。
このような切欠を設けることにより、所定の工具等を挿入して押圧部と係合凹部との係合を解除する際に切欠が工具等の挿入ガイドとなって、表示プレートの取り外し操作が効率よく行える。
本発明に係る表示プレート装着具として表札装着具の一例を示し、表札金具が表札に固定された状態を表わす斜視図。 図1の表札金具と対をなす壁面金具が壁部に固定された状態を表わす斜視図。 表札金具と壁面金具との装着前の状態を表わす中央断面図。 図3に続いて表札金具と壁面金具との装着後の状態を表わす中央断面図。 表札金具の変形例を示す斜視図。 壁面金具の変形例を示す斜視図。 本発明に係る表示プレート装着具として表札装着具の他の例を示し、表札金具と壁面金具との装着前の状態を表わす中央断面図。 図7に続いて表札金具と壁面金具との装着後の状態を表わす中央断面図。
(実施例1)
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態について説明する。図1〜図4は本発明に係る表示プレート装着具の一類型である表札装着具の一例を示している。図3及び図4に示すように、表札装着具100(表示プレート装着具)は、表札1(表示プレート)に固定される表札金具10(プレート固定部材;第一部材)と、建物、門柱等の壁部2(構造物)に固定される壁面金具20(壁面固定部材;第二部材)とを含んで構成される。表札金具10と壁面金具20とは着脱可能に組み付けられるので、転居、家族構成の変動等に応じ、壁部2に対して表札1を交換可能である。
図1は表札金具が表札に固定された状態を表わす。図1に示す表札金具10は外形が矩形状(この実施例ではほぼ正方形)に形成され、スチール、アルミニウム、ガラス、プラスチック、木材等によって所定形状(この実施例ではほぼ正方形)に形成された表札1の裏面1bの中央付近に固定される。表札金具10は接着、溶着(溶接)、締結部材(ねじ、リベット)等種々の固定手段によって表札1に固定されるが、この実施例では複数(例えば2個)の表札固定孔10aと固定ねじ10bによって位置固定される。
表札金具10の左右両端部には、一対の表札側ガイドレール11,11(第一案内部)が直線状に並列形成される。表札側ガイドレール11,11は、壁面金具20との装着状態において表札1の表示面1aと平行状にかつ壁部2の上下方向に沿って延びている(図4参照)。さらに、表札金具10には、一対の表札側ガイドレール11,11の間に位置して、壁面金具20との重ね合わせ方向(すなわち表示面1aに垂直な方向であり、図4では左右方向)に沿って壁面金具20に弾性力(押圧力)を付与する板ばね12(押圧部)が形成されている。具体的には、この板ばね12は矩形状(この実施例では縦長の長方形)を呈し、表札金具10の本体部分と一体的に形成された基部12a側から遊端部12b側へ離間方向(すなわち壁面金具20から遠ざかる向きであり、図3では上方)に向かうにつれて本体部分から遠ざかるように設けられている。
図2は壁面金具が壁部に固定された状態を表わす。図2に示す壁面金具20は外形が矩形状(この実施例では横長の長方形)に形成され、壁部2の表面2aの所定位置に固定される。壁面金具20には、上下方向又は左右方向に長孔形状の壁面固定孔20aが複数(この実施例では計3個)形成され、これらの壁面固定孔20aと固定ねじ20bとによって、壁面金具20は壁部2に対して上下方向又は左右方向に位置調整可能に固定される。
壁面金具20の左右両側には、一対の壁面側ガイドレール21,21(第二案内部)が直線状に並列形成される。壁面側ガイドレール21,21は、表札金具10との装着状態において表札1の表示面1aと平行状にかつ壁部2の上下方向に沿って延びている(図4参照)。また、表札金具10との着脱関係において、壁面側ガイドレール21,21は対応する表札側ガイドレール11,11と摺接し、表札金具10と壁面金具20とが互いに近づく接近方向と互いに離れる離間方向とに相対移動する(図3,図4参照)。さらに、壁面金具20には、一対の壁面側ガイドレール21,21の間に位置して、表札金具10の板ばね12(図1参照)と係合可能なロック孔22(係合凹部)が形成されている。具体的には、このロック孔22は矩形状(この実施例では横長の長方形)を呈し、表札金具10との装着状態において板ばね12の遊端部12bと係合(嵌合)して表札金具10との位置関係を保持する(図4参照)。
図4は表札金具10と壁面金具20との装着状態を表わしている。表札金具10の板ばね12において、ロック孔22と係合する遊端部12bの左右両端には三角状の折曲片13,13が形成されている(図1参照)。この折曲片13,13は、折り曲げによってできる高低差が壁面金具20の厚み(すなわちロック孔22の壁面高さ)よりも大きくなるように加工され、外れ防止用の段差部となる。折曲片13,13による段差部の形成により、表札金具10と壁面金具20とが装着された状態では、板ばね12とロック孔22とのロック解除は極めて困難であるから、盗難やいたずらの防止はもちろん、自然災害時における表札1の脱落防止にも役立つ。
壁部2から表札1を取り外すときには、表札金具10と壁面金具20との間に板状又は棒状の工具30を下方から挿入する。工具30を挿入する力(外部からの操作力)が板ばね12の押圧力(ばね力)に抗して作用すると、板ばね12は工具30の挿入力を受けて基部12a側を支点に遊端部12b側が押し戻され、遊端部12b側においてロック孔22との係合が解除される。
このように、工具30の挿入に基づいて板ばね12のばね力が緩和され、それによって板ばね12とロック孔22とがロック解除されるから、第三者による取り外し操作は困難であり、盗難やいたずらに対する安全性が高くなる。なお、専用の工具30を準備するほか、定規、ドライバー(先端部)等によって代用することも可能である。
壁面金具20において、ロック孔22の下方位置には、表札側ガイドレール11,11の下端部11a,11aに当接可能なストッパ23(停止部)が前方に突出しかつ左右方向に延出する(図2参照)。このようなストッパ23を設けることにより、工具30の挿入に基づいて板ばね12とロック孔22とがロック解除されたとき、表札金具10(及び表札1)の落下を防止できる。
ストッパ23の左右方向中間部には板ばね12を下方から見通せる形態で切欠24が形成されている(図2参照)。このような切欠24を設けることにより、工具30を挿入して板ばね12とロック孔22とのロックを解除する際に切欠24を工具30の挿入ガイドとして利用でき、表札1の取り外し操作が効率よく行える。
次に、表札金具10と壁面金具20との装着前の状態を表わす図3と装着後の状態を表わす図4とを参照し、表札装着具100を用いて表札1を取り換える手順を説明する。
<表札1の取り付け>(図3→図4)
表札金具10を壁面金具20との接近方向(この実施例では下方)に移動すると、表札側ガイドレール11,11と壁面側ガイドレール21,21とが摺動する際に、板ばね12が壁面金具20を押すばね力に基づき摺動抵抗(ここでは落下を停めるブレーキ力となる)が付与されて移動速度が遅くなる。板ばね12の遊端部12bがロック孔22に係合し(すなわち嵌り込んでロックされ)、表札側ガイドレール11,11の下端部11a,11aがストッパ23に当接すると、表札金具10の移動が停止し、表札1が壁部2に取り付けられる。
<表札1の取り外し>(図4→図3)
切欠24を挿入ガイドとして工具30を下方から表札金具10と壁面金具20との間に挿入すると、工具30の挿入力は板ばね12のばね力を押し返す(つまり弱める)ように作用し、板ばね12は基部12a側を支点に遊端部12b側が押し戻され、遊端部12b側でのロック孔22との係合が解除される。表札金具10を壁面金具20との離間方向(この実施例では上方)に移動すると、表札1が壁部2から取り外される。なお、表札金具10が離間方向への移動を開始して板ばね12の遊端部12bとロック孔22との再係合のおそれがなくなれば、その後は工具30を使用しなくても表札1を取り外すことができる。
<新たな表札1の取り付け>(図3→図4)
取り外した古い表札を新たな表札1に交換し、その表札金具10を壁面金具20との接近方向に移動する。最初の取り付けと同様に、板ばね12の遊端部12bがロック孔22に係合し、表札側ガイドレール11,11の下端部11a,11aがストッパ23に当接すると、表札金具10の移動が停止し、新たな表札1が壁部2に取り付けられる。
このように、表札1を取り外す際には、工具30の挿入により板ばね12のばね力を押し返し、板ばね12とロック孔22との係合を解除する第一の操作と、表札金具10を壁面金具20との離間方向に移動する第二の操作とを段階的に行う必要がある。しかし、施工業者、所有者(すなわち入居者)、管理者等の当事者にとっては、個々の操作は容易であり、またこのような二段階の取り外し操作をこの順序通りに行うことに格別の困難もない。一方、このような比較的単純な操作であっても段階的に組み合わせることによって外し方を外部に知られにくくなるから、当事者以外の第三者にとっては操作が非常に煩雑になり、表札1を盗難やいたずらから保護できる。
(変形例)
図5は図1に代わる表札金具の変形例を示し、図6は図2に代わる壁面金具の変形例を示す。図5に示す表札金具10では、板ばね12の遊端部12bにおいて表札1とは反対方向に向かって膨出する円形状の膨出部12cが形成されている。一方、図6に示す壁面金具20では、一対の壁面側ガイドレール21,21の間に位置して、板ばね12の膨出部12c(図5参照)と係合可能な円形状のロック孔22(係合凹部)が形成されている。したがって、図5に示す表札金具10が図6に示す壁面金具20に装着されるとき、膨出部12cがロック孔22に係合(嵌入)して互いの位置関係が保持される。このように簡便な位置保持構造を採用してもよい。
(実施例2)
図7,図8は本発明に係る表示プレート装着具の一類型である表札装着具の他の例を示す。図7は表札金具と壁面金具との装着前の状態を表わし、図8は表札金具と壁面金具との装着後の状態を表わしている。図7及び図8に示すように、表札装着具200(表示プレート装着具)は、建物、門柱等の壁部2(構造物)に固定される壁面金具110(壁面固定部材;第一部材)と、表札1(表示プレート)に固定される表札金具120(プレート固定部材;第二部材)とを含んで構成される。表札金具120と壁面金具110とは着脱可能に組み付けられるので、転居、家族構成の変動等に応じ、壁部2に対して表札1を交換可能である。
壁面金具110には、複数(この実施例では計3個)の長孔形状の壁面固定孔110aが形成されている(ただし、左右方向に長孔形状の壁面固定孔110aが1個のみ図示され、上下方向の2個は図示を省略されている)。これらの壁面固定孔110aと固定ねじ110bとによって、壁面金具110は壁部2に対して上下方向又は左右方向に位置調整可能に固定される。
壁面金具110の左右両端部には、一対の壁面側ガイドレール111,111(第一案内部)が直線状に並列形成される。壁面側ガイドレール111,111は、表札金具120との装着状態において表札1の表示面1aと平行状にかつ壁部2の上下方向に沿って延びている。さらに、壁面金具110には、一対の壁面側ガイドレール111,111の間に位置して、表札金具120との重ね合わせ方向(すなわち表示面1aに垂直な方向であり、図8では左右方向)に沿って表札金具120に弾性力(押圧力)を付与する板ばね112(押圧部)が形成されている。具体的には、この板ばね112は、壁面金具110の本体部分と一体的に形成された基部112a側から遊端部112b側へ離間方向(すなわち表札金具120から遠ざかる向きであり、図7では下方)に向かうにつれて本体部分から遠ざかるように設けられている。
表札金具120は接着、溶着(溶接)、締結部材(ねじ、リベット)等種々の固定手段によって表札1に固定されるが、この実施例では固定手段の図示を省略している。
表札金具120の左右両側には、一対の表札側ガイドレール121,121(第二案内部)が直線状に並列形成される。表札側ガイドレール121,121は、壁面金具110との装着状態において表札1の表示面1aと平行状にかつ壁部2の上下方向に沿って延びている。また、壁面金具110との着脱関係において、表札側ガイドレール121,121は対応する壁面側ガイドレール111,111と摺接し、表札金具120と壁面金具110とが互いに近づく接近方向と互いに離れる離間方向とに相対移動する。さらに、表札金具120には、一対の表札側ガイドレール121,121の間に位置して、壁面金具110の板ばね112と係合可能なロック孔122(係合凹部)が形成されている。具体的には、このロック孔122は、壁面金具110との装着状態において板ばね112の遊端部112bと係合(嵌合)して壁面金具110との位置関係を保持する。
壁面金具110の板ばね112において、ロック孔122と係合する遊端部112bの左右両端には三角状の折曲片113,113が形成されている。この折曲片113,113は、折り曲げによってできる高低差が表札金具120の厚み(すなわちロック孔122の壁面高さ)よりも大きくなるように加工され、外れ防止用の段差部となる。
表札金具120において、ロック孔122の下方位置には、壁面側ガイドレール111,111の上端部111a,111aに当接可能なストッパ123(停止部)が前方に突出しかつ左右方向に延出する。ストッパ123の左右方向中間部には板ばね112を上方から見通せる形態で切欠124が形成されている。壁部2から表札1を取り外すときには、切欠124を挿入ガイドとして表札金具120と壁面金具110との間に板状又は棒状の工具30を上方から挿入する。
次に、表札金具120と壁面金具110との装着前の状態を表わす図7と装着後の状態を表わす図8とを参照し、表札装着具200を用いて表札1を取り換える手順を説明する。
<表札1の取り付け>(図7→図8)
表札金具120を壁面金具110との接近方向(この実施例では下方)に移動すると、表札側ガイドレール121,121と壁面側ガイドレール111,111とが摺動する際に、板ばね112が表札金具120を押すばね力に基づき摺動抵抗(ここでは落下を停めるブレーキ力となる)が付与されて移動速度が遅くなる。板ばね112の遊端部112bがロック孔122に係合し(すなわち嵌り込んでロックされ)、壁面側ガイドレール111,111の上端部111a,111aがストッパ123に当接すると、表札金具120の移動が停止し、表札1が壁部2に取り付けられる。
<表札1の取り外し>(図8→図7)
切欠124を挿入ガイドとして工具30を上方から表札金具120と壁面金具110との間に挿入すると、工具30の挿入力は板ばね112のばね力を押し返す(つまり弱める)ように作用し、板ばね112は基部112a側を支点に遊端部112b側が押し戻され、遊端部112b側でのロック孔122との係合が解除される。表札金具120を壁面金具110との離間方向(この実施例では上方)に移動すると、表札1が壁部2から取り外される。なお、表札金具120が離間方向への移動を開始して板ばね112の遊端部112bとロック孔122との再係合のおそれがなくなれば、その後は工具30を使用しなくても表札1を取り外すことができる。
<新たな表札1の取り付け>(図7→図8)
取り外した古い表札を新たな表札1に交換し、その表札金具120を壁面金具110との接近方向に移動する。最初の取り付けと同様に、板ばね112の遊端部112bがロック孔122に係合し、壁面側ガイドレール111,111の上端部111a,111aがストッパ123に当接すると、表札金具120の移動が停止し、新たな表札1が壁部2に取り付けられる。
このように、表札装着具200においても表札装着具100と同様に、表札1を取り外す際には、工具30の挿入により板ばね112のばね力を押し返し、板ばね112とロック孔122との係合を解除する第一の操作と、表札金具120を壁面金具110との離間方向に移動する第二の操作とが段階的に行われる。表札装着具200における、このような二段階の取り外し操作によって、表札1を盗難やいたずらから保護できる。
以上の説明では、表札1を壁部(壁面)2に取り付けるための表札装着具100,200についてのみ記載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば名札、看板等を壁部、掲示板等に取り付けるための表示プレート装着具にも適用される。また、表札金具10,120と壁面金具20,110とが相対移動する方向(接近方向及び離間方向)は、上下方向に限らず左右方向や斜め方向であってもよい。
なお、図5,図6(変形例)及び図7,図8(実施例2)において、図1〜図4(実施例1)と共通の機能を有する部位には同一符号を付して詳細な説明を省略した。また、以上で説明した実施例及び変形例は、技術的な矛盾を生じない範囲において適宜組み合わせて実施することができる。例えば、実施例2においても変形例に示す表札金具や壁面金具を応用できる。
1 表札(表示プレート)
1a 表示面
2 壁部(構造物)
10 表札金具(プレート固定部材;第一部材)
11 表札側ガイドレール(第一案内部)
12 板ばね(押圧部)
12a 基部
12b 遊端部
12c 膨出部
13 折曲片(段差部)
20 壁面金具(壁面固定部材;第二部材)
21 壁面側ガイドレール(第二案内部)
22 ロック孔(係合凹部)
23 ストッパ(停止部)
24 切欠
30 工具
100 表札装着具(表示プレート装着具)
110 壁面金具(壁面固定部材;第一部材)
111 壁面側ガイドレール(第一案内部)
112 板ばね(押圧部)
112a 基部
112b 遊端部
113 折曲片(段差部)
120 表札金具(プレート固定部材;第二部材)
121 表札側ガイドレール(第二案内部)
122 ロック孔(係合凹部)
123 ストッパ(停止部)
124 切欠
200 表札装着具(表示プレート装着具)

Claims (6)

  1. 表札、名札、看板等の表示プレートに固定されるプレート固定部材と、建物外壁、門柱、掲示板等の構造物に固定される壁面固定部材とを着脱可能に構成することにより、構造物に対して表示プレートを交換可能とするための表示プレート装着具であって、
    前記プレート固定部材及び前記壁面固定部材のうちのいずれか一方を第一部材とし、他方を第二部材としたとき、
    前記第一部材に直線状に並列形成され、前記第二部材との装着状態において表示プレートの表示面に対し平行状に延びる一対の第一案内部と、
    前記第二部材に直線状に並列形成され、対応する前記第一案内部と摺接して、前記第一部材と前記第二部材とが互いに近づく接近方向と互いに離れる離間方向とに相対移動する一対の第二案内部と、
    前記第一部材において前記一対の第一案内部間に形成され、本体部分と一体的に形成された基部側から遊端部側へ前記離間方向に向かうにつれて該本体部分から遠ざかるように設けられ、前記第二部材との重ね合わせ方向に沿って該第二部材に押圧力を付与するための押圧部と、
    前記第二部材において前記一対の第二案内部間に形成され、前記第一部材との装着状態において前記押圧部と係合して該第一部材との位置関係を保持する係合凹部とを有し、
    前記第一部材と前記第二部材とが前記接近方向に相対移動するとき、摺動する前記第一案内部及び前記第二案内部の間に前記押圧部の押圧力に基づく摺動抵抗が付与され、かつ前記押圧部と前記係合凹部との係合によって前記第一部材と前記第二部材との相対移動が停止され、構造物に対して表示プレートが取り付けられる一方、
    外部からの操作により前記押圧部の押圧力が緩和されるとき、前記押圧部と前記係合凹部との係合が解除されて、前記第一部材と前記第二部材との前記離間方向への相対移動が可能となり、構造物に対して表示プレートが取り外されることを特徴とする表示プレート装着具。
  2. 表札、名札、看板等の表示プレートに固定されるプレート固定部材と、建物外壁、門柱、掲示板等の構造物に固定される壁面固定部材とを着脱可能に構成することにより、構造物に対して表示プレートを交換可能とするための表示プレート装着具であって、
    前記プレート固定部材に直線状に並列形成され、前記壁面固定部材との装着状態において表示プレートの表示面に対し平行状に延びる一対の第一案内部と、
    前記壁面固定部材に直線状に並列形成され、対応する前記第一案内部と摺接して、前記プレート固定部材と前記壁面固定部材とが互いに近づく接近方向と互いに離れる離間方向とに相対移動する一対の第二案内部と、
    前記プレート固定部材において前記一対の第一案内部間に形成され、本体部分と一体的に形成された基部側から遊端部側へ前記離間方向に向かうにつれて該本体部分から遠ざかるように設けられ、前記壁面固定部材との重ね合わせ方向に沿って該壁面固定部材に押圧力を付与するための押圧部と、
    前記壁面固定部材において前記一対の第二案内部間に形成され、前記プレート固定部材との装着状態において前記押圧部と係合して該プレート固定部材との位置関係を保持する係合凹部とを有し、
    前記プレート固定部材と前記壁面固定部材とが前記接近方向に相対移動するとき、摺動する前記第一案内部及び前記第二案内部の間に前記押圧部の押圧力に基づく摺動抵抗が付与され、かつ前記押圧部と前記係合凹部との係合によって前記プレート固定部材と前記壁面固定部材との相対移動が停止され、構造物に対して表示プレートが取り付けられる一方、
    外部からの操作により前記押圧部の押圧力が緩和されるとき、前記押圧部と前記係合凹部との係合が解除されて、前記プレート固定部材と前記壁面固定部材との前記離間方向への相対移動が可能となり、構造物に対して表示プレートが取り外されることを特徴とする表示プレート装着具。
  3. 外部からの操作力が前記押圧部の押圧力に抗して作用することにより、該押圧部はその操作力を受けて基部側を支点に遊端部側が押し戻され、遊端部側において前記係合凹部との係合が解除される請求項1又は2に記載の表示プレート装着具。
  4. 前記押圧部は、前記係合凹部と係合する遊端部側に外れ防止用の段差部を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の表示プレート装着具。
  5. 前記プレート固定部材及び前記壁面固定部材が相対移動する際に、前記接近方向及び前記離間方向は構造物の上下方向に設定され、
    前記壁面固定部材であって前記係合凹部の下方位置に、前記第一案内部の下端部に当接可能な停止部が左右方向に形成される請求項2に記載の表示プレート装着具。
  6. 前記停止部の左右方向中間部には前記押圧部を下方から見通せる形態で切欠が形成される請求項5に記載の表示プレート装着具。
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