JP6484833B2 - 鱗茎野菜収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、ニンニクや玉葱等の鱗茎野菜を収穫する自走式の鱗茎野菜収穫機に関する。
特に、ニンニクの茎葉部を切断する茎葉切断装置の技術に関する。
従来から、前部に掘り取り部を設けて、その後部に搬送装置を設け、搬送装置の後部に茎葉部を切断する切断装置を設けた根菜収穫機は公知となっている(例えば特許文献1参照)。
特開平9−31号公報
前記特許文献1に記載の根菜収穫機では、畝より引き抜かれた後の根菜は搬送装置により上後方へ搬送されて、その後部で茎葉部が挟持された状態で切断装置により切断され、根菜は圃場面上に落下させるようにしていた。前記切断装置は、一枚の円板状の回転刃を回転させて茎葉部を切断する構成であったので、茎葉部が回転刃に押されて逃げ、曲がった状態で切断されたり、挟持が不十分であると切断刃から遠い茎葉部は切断されないことがあったりしていた。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、茎葉部の左右両側に切断刃を配置して、両側から茎葉部を切断することで、切り残しが生じることがなくきれいに切断でき、無理な力がかかったときには逃げることが可能な茎葉切断装置を備える鱗茎野菜収穫機を提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、走行装置上に、上下高さ調節可能に設けられて鱗茎野菜を引き抜き後上方へ搬送する引抜搬送装置と、該引抜搬送装置の前部に設けられて分草するデバイダと、該デバイダの後部に設けられて葉部を引き上げる引き起こし装置と、引き起こし装置下方に配置される掘り起し装置と、引抜搬送装置の後部下方に配置されて茎葉部を切断する茎葉切断装置と、茎葉切断装置の下方に配置されて根を切除する根切断装置と、引抜搬送装置の後下方に配置される側方へ切断後の葉部を排出する排葉コンベアとを備える自走式鱗茎野菜収穫機において、前記茎葉切断装置は、鱗茎野菜の搬送路の両側に配置されて、一部重複して配置される左右一対の切断刃と、該切断刃を固定する切断軸と、切断軸を端に回転自在に支持する切断ケースと、該切断ケースの端を回動自在に支持する駆動軸と、該駆動軸と前記切断軸の間に配置される伝動機構と、前記切断刃よりも後方で前記駆動軸よりも前方に配置され、一端が左の切断ケースに他端が右の切断ケースに係止され、左右の切断ケースを互いに近づくように付勢する弾性部材からなるものである。
請求項2においては、前記左右の切断ケースの対向する面にはストッパが配設されるものである。
請求項3においては、前記ストッパの当接面は、平面で構成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
茎葉切断装置は、左右一対の切断刃により鱗茎野菜の茎葉部を左右両側から切断するので、切断負荷が小さくなり、切断時間も短くなり、茎葉が倒れることなくきれいな切れ跡とすることができる。また、硬い異物が搬送されて茎葉切断装置に至っても、左右の切断刃は左右に広がって逃げることができ、駆動機構の停止や損傷を防ぐことができる。
本発明の収穫機の全体斜視図。 同じく左側面図。 同じく右側面図。 同じく後面図。 同じく平面図。 機体フレームと上部フレームの斜視図。 駆動構成を示す斜視図。 茎葉切断装置と肩揃え装置の側面図。 同じく平面図。 茎葉切断装置の平面図。 補助茎葉搬送装置を設けた実施形態の側面図。 補助茎葉搬送装置の側面図。
図1から図5において、鱗茎野菜をニンニクとしたニンニク収穫機1の全体構成から説明する。ニンニク収穫機1は畝上に植えられた複数条のニンニクを収穫するものである。本実施形態では4条に植えられたニンニク10を収穫するニンニク収穫機1について説明する。なお、F方向を前方と規定して説明する。
ニンニク収穫機1は、左右のクローラ2・2を備えるクローラ式走行装置上に機体フレーム3を設けてシャーシとし、左右のクローラ2・2は畝を跨いで走行し、植付条の両側の畝間に左右のクローラ2・2が位置するようにして走行しながら収穫する。但し、左右のクローラ2・2の間隔を狭めて、平畝上を走行するようにし、植付条を踏みつけて走行する構成とすることもできる。
前記機体フレーム3上に上部フレーム8を上下回動可能に支持している。図1、図6に示すように、機体フレーム3の前後中途部の左右両側には支柱3a・3aが立設され、支柱3a・3aの上部に昇降中心軸80が横架され、該昇降中心軸80に上部フレーム8の後下部が上下回動自在に支持される。上部フレーム8は下支持フレーム81とその上側に取り付ける搬送フレーム82からなり、下支持フレーム81は後述するデバイダ11や押えローラ14や土落とし装置16や肩揃え装置17や根切断装置18等を取り付ける。搬送フレーム82は引き起こし装置12や引抜搬送装置15を取り付ける。
下支持フレーム81の下部と機体フレーム3との間には電動油圧シリンダ6が介装され(図3、図4)、上部フレーム8を昇降中心軸80を中心に昇降可能としている。電動油圧シリンダ6を伸縮させることで引き起こし装置12や掘り起し装置13や引抜搬送装置15の高さを変更可能としている。また、昇降駆動装置を電動油圧シリンダ6とすることで、伸縮長を電気的に容易に制御できるようにしている。
機体フレーム3の左側部上にエンジン4が載置され、機体フレーム3の左後部に操縦支持フレーム3bが立設され、操縦支持フレーム3b上に主クラッチレバーや操向レバー等を備える操縦部5が配置される。つまり、操縦部5の前方にエンジン4が配置される。エンジン4からの動力は左右のクローラ2・2の間に配置したミッションケース7や後述する引き起こし装置12や引抜搬送装置15や根切断装置18や茎葉切断装置20等に動力を伝達して駆動できるようにしている。
前記搬送フレーム82は、引抜搬送装置15を支持するものであり、図6に示すように、搬送手段となる搬送ベルト27を支持する駆動プーリ24と従動プーリ25とガイドプーリ26を取り付ける取付フレーム82aと、取付フレーム82aを支持する支持フレーム82bと、取付フレーム82aと支持フレーム82bを連結する連結ステー82cと、支持フレーム82b・82b・・・を連結する補強フレーム82dと連結パイプ82eからなる。
前記取付フレーム82aは1条に対して左右一対備え、4条収穫するため4対有し、前後方向に配置される。支持フレーム82bは植付条の両側、つまり、左右一対の取付フレーム82a・82aの両側に前後方向に配置される。取付フレーム82aと支持フレーム82bは左右平行に配置され、連結ステー82c・82c・・・が前後適宜間隔をあけて左右方向に配置されて取付フレーム82aと支持フレーム82bを連結固定している。支持フレーム82bは前記下支持フレーム81の上部に固定される。前記補強フレーム82dは側面視三角形状に構成されて支持フレーム82b上に前後一対立設され、左右の各支持フレーム82b・82b・・・上の補強フレーム82d・82d・・・同士は連結パイプ82eで連結されている。つまり、左右に配置した複数の補強フレーム82d・82d・・・は連結パイプ82eで連結され、前後一対配置される。
前記搬送フレーム82の支持フレーム82bの前端にはデバイダ11が設けられ、該デバイダ11の後部に引き起こし装置12が配置される。デバイダ11は植付条と植付条の間を通過させて絡まったり寝たりしたニンニク10の茎葉部10bを分草するものである。引き起こし装置12は分草後の茎葉部10bを引き上げるもので、タインを縦回しにして分草した茎を上方に持ち上げるようにしている。引き起こし装置12は植付条の両側に配置されるため、5つ平行に配置される。引き起こし装置12の引き起こしケース12aは下部が支持フレーム82bの前端に固定され、上後部が前記連結パイプ82eに固定される。
引き起こし装置12の後下方には掘り起し装置13が配置される。掘り起し装置13は正面視略U字状の掘り起し刃13aと掘り起し刃13aを揺動自在に支持する支持体13bと駆動部13c等からなる。支持体13bは搬送フレーム82前部の左右両側に配置され、掘り起し刃13aの左右両側上部を前後揺動自在に支持する。なお、掘り起し刃13aの上部はピンにより前後揺動自在に支持され、掘り起し刃13aの側面には支持孔が上下方向に所定間隔をあけて複数設けられ、ピンの取付位置を変更することで掘り起し深さを調節可能としている。掘り起し刃13aは本実施形態では4条分掘り起こせる幅としている。掘り起し刃13aの上部には駆動部13cが連結され、前後揺動駆動可能としている。そして、掘り起し刃13aを畝の土内に差し込んでニンニク10の球部10aよりも下方に位置させ、掘り起し刃13aを前後揺動させながら前進することで、畝を崩して土壌を柔らかくし、ニンニク10を容易に引き抜けるようにしている。
掘り起し装置13の後上部で引抜搬送装置15の前下方には押えローラ14が配置されている。押えローラ14はニンニク10の植付条の両側に配置され、本実施形態では5個配置される。押えローラ14はアームの一端(下端)に回動自在に支持され、アームの他端(上端)は搬送フレーム8の前下部に回動自在に支持され、アームは下方へ回動するようにバネ等で付勢されている。こうして、引抜搬送装置15によりニンニク10を引き抜き上げるときに、押えローラ14により畝を覆うマルチフィルムを下方に押さえ付けて、マルチフィルムが一緒に持ち上げられないようにしている。このような構成とすることによって、マルチフィルムの両側から掘り起し刃13aを畝内に挿入し、マルチフィルムを切り裂くことなく押え付けてニンニク10のみ持ち上げられて引き抜かれて、後上方へ搬送されるのである。
引抜搬送装置15は、前低後高に傾斜して設けられ、ニンニク10の茎葉部10bを挟持して上後方へ搬送しながらニンニク10を抜き上げて、後方へ搬送するものである。引抜搬送装置15は搬送フレーム82上に取り付けられる。搬送手段となる駆動プーリ24・24・・・と従動プーリ25・25・・・とガイドプーリ26・26・・・は前記取付フレーム82a・82a・・・の下側に取り付けられる。搬送手段は4条分4組配置され、1組は左右対称に配置されるため、一つの取付フレーム82aに取り付けられる引抜搬送装置15について説明する。
前記取付フレーム82aの後端には駆動プーリ24を固定する搬送駆動軸56が下方に突出して回転自在支持される。取付フレーム82aの前端には従動プーリ25を回転自在に支持する従動軸57(図4)が下方に突出して固定される。駆動プーリ24と従動プーリ25との間には適宜間隔をあけて複数のガイドプーリ26・26・・・が回転自在に支持されるガイドプーリ軸58・58・・・が下方に突出して固定される。駆動プーリ24と従動プーリ25とガイドプーリ26に搬送ベルト27が巻回される。こうして、左右の搬送ベルト27・27の間にニンニク10の茎葉部10bが挟持されて、引抜搬送装置15の前部でニンニク10を引き抜いて、後方へ搬送する。そして、駆動プーリ24と従動プーリ25とガイドプーリ26を支持する軸(搬送駆動軸56、従動軸57、ガイドプーリ軸58)が取付フレーム82aから下方へ突出して設けるため、搬送ベルト27を後述する肩揃え装置17にできるだけ近づけて配置でき、できるだけニンニク10の肩近くから茎葉部10bを上方へ引っ張り姿勢を整えることができ、ガイドプーリ26が邪魔にならないようにしている。
図1、図3、図7に示すように、前記押えローラ14よりも後方で引抜搬送装置15の前下方には土落とし装置16が配置される。土落とし装置16は下支持フレーム81に回転自在に支持した回転軸16aと、棒状体を放射状に突設した弾性体16b・16b・・・とにより構成される。弾性体16bは本実施形態では120度間隔をあけて棒状体を3本突設した構造としているが限定するものではなく、4本以上設けてもよく、また、ブラシ等で構成することも可能である。さらに、回転軸16aの一端には駆動プーリ16cが固設され、ベルト駆動可能としている。そして、土落とし装置16は、本実施形態では前後2組配置され、互いに反対方向に回転するように駆動される。こうして、回転軸16aを回転させることで、搬送されるニンニク10の根部に弾性体16bを下方から当接されて、ニンニク10を傷つけることなく、根に付着した土を搬送時に落とすことができるのである。そして、前後の土落とし装置16・16により前方向からと後方向から弾性体16bを当接させるので、根に絡みついた土をきれいに落とすことができるのである。
前記引抜搬送装置15の後部下方には4組の肩揃え装置17が前後略水平方向に配設され、下支持フレーム81に支持される。各組の肩揃え装置17は同じ構成であるため、1条の肩揃え装置17について説明する。図7、図8、図9に示すように、肩揃え装置17は左右一対のベルト47・47が肩揃え駆動プーリ43と従動プーリ46の間に巻回され、左右一対のベルト47・47の間を前記引抜搬送装置15と同期させて駆動することにより、ニンニク10の茎葉部10bが引抜搬送装置15により引き上げられ、ニンニク10の球部10aと茎葉部10bの境界部分を肩部として、その肩部が肩揃え装置17のベルト47・47で止められて肩部が揃えられるのである。
肩揃え装置17の前後中途部の下方には根切断装置18が配置される。根切断装置18はバリカン式往復刃が左右方向に配置される。根切断装置18は4条分のニンニク10の根を一度に切断できるように左右方向の長さを引抜搬送装置15の左右幅に合わせた長さとしている。
前記肩揃え装置17の後部上には整茎装置19が配置され、更に整茎装置19の後部上に茎葉切断装置20が配置される。茎葉切断装置20は後述する。整茎装置19は星型に形成された左右一対の保持板19a・19aからなり、保持板19a・19aはゴム等の弾性体板で構成され、左右の保持板19a・19aは互いに当接して回転自在に支持されている。保持板19a・19aの上下方向の高さ(厚さ)はニンニクの茎を残すための長さに一致させている。
こうして、肩揃え装置17を通過したニンニク10は、球部10aから上方の茎葉部10bが整茎装置19により略上下方向を向くように保持されながら後方へ搬送されて、茎葉部10bが略同じ長さで残るように茎葉切断装置20により切断される。なお、茎葉切断装置20により切断された後に球部10aに残す茎葉部10bの長さは、ベルト47の下端から茎葉切断装置20の切断刃52までの距離により決まり、肩揃え駆動軸42上に固定される後述する切断刃駆動スプロケット44の上下に外嵌されるカラーを交換することにより数段階に変更可能としている。但し、この変更構成は限定するものではなく、肩揃え駆動軸42に複数のピン孔を開口して、ピンの差し替えにより変更することもできる。
また更に、前記肩揃え装置17の後上方、引抜搬送装置15の後部下方には、補助茎葉搬送装置110を設けて、切断後の茎葉部10bを確実に挟持して、後述する排葉コンベア23へ搬送するように構成することも可能である。補助茎葉搬送装置110は図11、図12に示すように、茎葉切断装置20の前上方(根切断装置18の上方)から肩揃え装置17の後上方で排葉コンベア23の上方まで、肩揃え装置17と平行で搬送経路を合わせて配置される。補助茎葉搬送装置110は4条に対応して4組配置されるため、1条の補助茎葉搬送装置110に付いて説明する。
補助茎葉搬送装置110は、左右一対の補助茎葉搬送フレーム111・111の後部に設けられる左右一対の駆動プーリ112・112と、左右一対の補助茎葉搬送フレーム111・111の前部に設けられる左右一対の従動プーリ113・113と、左右一対の駆動プーリ112・112と左右一対の従動プーリ113・13との間に巻回される左右一対の挟持ベルト114・114と、前記肩揃え駆動軸42・42上に固定される伝動プーリ115・115と、伝動プーリ115・115と駆動プーリ112・112との間に巻回される伝動ベルト116・116等からなる。
前記駆動プーリ112は二連プーリで構成され、挟持ベルト114と伝動ベルト116を巻回できるようにしている。伝動プーリ115は駆動プーリ112と従動プーリ113の間に配置され、補助茎葉搬送装置110の後部は肩揃え装置17の後部よりも後方に延設される。前記補助茎葉搬送フレーム111・111の後部下面から下方に取付フレーム117・117が垂設され、該取付フレーム117・117の下端は前記搬送伝動ケース40に固定される。こうして、補助茎葉搬送装置110は搬送伝動ケース40に支持される。
このような構成において、肩揃え駆動軸42に伝達された動力が、伝動プーリ115、伝動ベルト116を介して駆動プーリ112に伝えられ、該駆動プーリ112から挟持ベルト114を回転駆動できるようにしている。こうして、左右の挟持ベルト114・114が互いに逆方向に回転され、引抜搬送装置15及び肩揃え装置17と同期して回転されることで、引抜搬送装置15により搬送されてきたニンニク10は、その茎葉部10bが肩揃え装置17と補助茎葉搬送装置110により挟持されて、後方へ搬送され、肩を揃えられた後、根部が切断され、球部10aの上部の茎葉部10bが整茎装置19により整えられて切断されるときに、引抜搬送装置15よりも低い位置の補助茎葉搬送装置110と肩揃え装置17との上下で挟持されているので、茎葉部10bが抜けることなく確実に安定して搬送されながら切断することができる。そして、排葉コンベア23にも確実に載せることができる。
前記肩揃え装置17の後端下方に、受止め解放可能に受樋21が配置され(図4)、その下方にコンテナ台22が配置される。コンテナ台22上に4条分のコンテナ9・9・・・を左右に載置して、前記肩揃え装置17の後端から落下するニンニク10を収納できるようにしている。受樋21は通常解放状態として、コンテナ9が満杯となると、受樋21を受止め位置とし、前記肩揃え装置17から落下するニンニク10を一時受け止め、コンテナ9を交換する間受樋21で受けておく、交換後は解放して交換したコンテナ9にニンニク10を収納できるようにしている。
また、前記肩揃え装置17の上後方であって引抜搬送装置15の後端下方には切断後の葉を側方へ排出する排葉コンベア23が配置される。排葉コンベア23はベルトコンベアからなり、左右方向で操縦部5と反対側の右側に排出するように構成している。
そして、引抜搬送装置15の右側方に空のコンテナを載置しておく予備コンテナ台30が上方へ折り畳み収納可能に配置されている。
次に、駆動構成について、図1、図2、図3、図7より説明する。
前記エンジン4の出力軸には出力プーリ87が固設され、該出力プーリ87からベルトを介してその後方に配置された走行駆動プーリ90に動力が伝達される。走行駆動プーリ90は走行駆動軸91に固設され、該走行駆動軸91からプーリやベルト等を介してミッションケース7に動力が伝達されるようにしている。
また、前記走行駆動軸91上には伝動プーリが固設され、ベルトを介してその上方に設けた作業駆動プーリ92に動力が伝達される。作業駆動プーリ92は前記昇降中心軸80上に固設され、該昇降中心軸80の右側に伝動プーリ93とアーム89が固設され、該アーム89の回動によるクランク運動を根切断装置18に伝えて往復刃を駆動する。前記伝動プーリ93からはベルト94を介して前記土落とし装置16の駆動プーリ16c・16cと伝動プーリ88に動力を伝達して土落とし装置16を駆動する。更に、伝動プーリ88からベルト・プーリを介して掘り起し駆動軸95に動力を伝達し掘り起し装置13を駆動する。掘り起し駆動軸95の左側端に固設したプーリよりベルトを介して引き起こし装置12の引き起こし駆動軸96に動力を伝達して引き起こし装置12を駆動する。
また、前記昇降中心軸80の左側に伝動プーリが固設され、該伝動プーリよりベルト、プーリを介して搬送伝動ケース40の入力軸41に動力が伝達される。搬送伝動ケース40は前記下支持フレーム81の後部上に左右方向に横設され、図7、図8、図9に示すように、搬送伝動ケース40の上面から肩揃え駆動軸42・42・・・が上方に突出されている。肩揃え駆動軸42には肩揃え駆動プーリ43と切断刃駆動スプロケット44が固設され、肩揃え駆動プーリ43からベルト47を介して肩揃え装置17と整茎装置19を駆動し、切断刃駆動スプロケット44よりチェーンを介して茎葉切断装置20を駆動する。
更に、前記肩揃え駆動軸42の上端よりユニバーサルジョイント54、伝動軸55、ユニバーサルジョイント59を介して搬送駆動軸56に動力を伝達し、引抜搬送装置15を駆動する。
また、前記搬送伝動ケース40の入力軸41上には伝動プーリ97が固設され、該伝動プーリ97よりベルト、プーリを介して排葉コンベア23の入力軸98に動力が伝達され、排葉コンベア23を駆動するようにしている。
次に茎葉切断装置20について、図8、図9より説明する。
前記肩揃え装置17および整茎装置19の上方で、引抜搬送装置15の下方には茎葉切断装置20が配置される。茎葉切断装置20は、ニンニク10の搬送路の左右両側に配置されて、一部重複して配置される左右一対の切断刃52・52と、該切断刃52・52を固定する切断軸51・51と、切断軸51・51を一端に回転自在に支持する切断ケース50・50と、該切断ケース50・50の他端を回動自在に支持する駆動軸となる肩揃え駆動軸42・42と、該駆動軸42・42と前記切断軸51・51の間に配置される伝動機構60と、左右の切断ケース50・50を互いに近づくように付勢する弾性部材となる引っ張りバネ53からなる。
前記切断刃52は円板状の回転刃からなり、左右の切断刃52・52は平面視で外周の一部が重複し、本実施形態では右側の切断刃52が上側、左側の切断刃52が下側に配置され、両者の上下間隔は接触せずできるだけ狭くなるように配置される。
前記切断ケース50の前後中途部の上面には係止片50aが立設され、左右の切断ケース50・50上の係止片50a・50aの間に引っ張りバネ53が係止され、左右の切断刃52・52が互いに接近するように付勢している。引っ張りバネ53は切断刃52よりも後方で、切断ケース50の左右回転中心となる肩揃え駆動軸42よりも前方に配置して、ニンニク10と干渉しないようにしている。そして、切断刃52と切断刃52の間に硬い異物等が搬送されてきたときには広がるようにしている。こうして、無理な力がかかった場合や硬い異物等が搬送されてきたとき、切断ケース50・50が互いに外側に広がり逃げて壊れないようにしている。
そして、切断ケース50・50が対向する面にはストッパ50b・50bが配設されている。つまり、ストッパ50bは左側の切断ケース50では右側面に、右側の切断ケース50では左側面にそれぞれ配設され、引っ張りバネ53により左右の切断ケース50・50が引き付けられたときにストッパ50b・50bが当接して、左右の切断刃52・52の平面視における重複量が設定量となるようにしている。そして、ストッパ50bは切断刃52よりも後方で、切断ケース50の左右回転中心となる肩揃え駆動軸42よりも前方に配置して、搬送されるニンニク10と干渉しないようにしている。本実施形態では引っ張りバネ53の下方にストッパ50bが配置されて、両者を近づけて配置し効率よく作用するようにしている。
前記ストッパ50bは板体を平面視でハット状に折り曲げ形成され、当接面50cは平面となるようにしている。つまり、ストッパ50bとストッパ50bの引っ張り力のバランスが崩れると、肩揃え駆動軸42を中心に切断ケース50が回転してしまうので、ストッパ50bとストッパ50bは前後方向の垂直面同士が当接することで、肩揃え駆動軸42と肩揃え駆動軸42の間の中央、即ち、ニンニク10の搬送路延長上で平面で当接して、切断刃52・52が左右に位置がズレないようにしている。
伝動機構60は、肩揃え駆動軸42と、肩揃え駆動軸42上に固設される切断刃駆動スプロケット44と、切断軸51上に固設される従動スプロケット61と、従動スプロケット61と切断刃駆動スプロケット44との間に巻回されるチェーン62よりなる。こうして、エンジン4から搬送伝動ケース40に伝えられて動力は、肩揃え駆動軸42、切断刃駆動スプロケット44、チェーン62、従動スプロケット61、切断軸51、切断刃52と伝えられて回転駆動される。
こうして、引抜搬送装置15に搬送されて、肩揃え装置17により肩が揃えられながら後方へ搬送されて、整茎装置19により挟持されて姿勢が安定されると同時に切断刃52・52により茎葉部10bの所定の部分が設定長さ残されて茎葉部10bが切断されるのである。そして、茎葉切断装置20は、左右一対の切断刃52・52により鱗茎野菜の茎葉部10bを左右両側から切断するので、切断負荷が小さくなり、切断時間も短くなり、茎葉が倒れることなくきれいな切れ跡とすることができる。また、硬い異物が搬送されて茎葉切断装置20に至っても、各条にそれぞれ設けられる左右の切断刃52・52は左右に広がって逃げることができ、駆動機構の停止や損傷を防ぐことができる。
1 ニンニク収穫機
11 デバイダ
12 引き起こし装置
13 掘り起し装置
15 引抜搬送装置
16 土落とし装置
17 肩揃え装置
18 根切断装置
20 茎葉切断装置
50 切断ケース
50b ストッパ
52 切断刃
53 引っ張りバネ

Claims (3)

  1. 走行装置上に、上下高さ調節可能に設けられて鱗茎野菜を引き抜き後上方へ搬送する引抜搬送装置と、該引抜搬送装置の前部に設けられて分草するデバイダと、該デバイダの後部に設けられて葉部を引き上げる引き起こし装置と、引き起こし装置下方に配置される掘り起し装置と、引抜搬送装置の後部下方に配置されて茎葉部を切断する茎葉切断装置と、茎葉切断装置の下方に配置されて根を切除する根切断装置と、引抜搬送装置の後下方に配置される側方へ切断後の葉部を排出する排葉コンベアとを備える自走式鱗茎野菜収穫機において、前記茎葉切断装置は、鱗茎野菜の搬送路の両側に配置されて、一部重複して配置される左右一対の切断刃と、該切断刃を固定する切断軸と、切断軸を端に回転自在に支持する切断ケースと、該切断ケースの端を回動自在に支持する駆動軸と、該駆動軸と前記切断軸の間に配置される伝動機構と、前記切断刃よりも後方で前記駆動軸よりも前方に配置され、一端が左の切断ケースに他端が右の切断ケースに係止され、左右の切断ケースを互いに近づくように付勢する弾性部材からなることを特徴とする鱗茎野菜収穫機。
  2. 前記左右の切断ケースの対向する面にはストッパが配設されることを特徴とする請求項1に記載の鱗茎野菜収穫機。
  3. 前記ストッパの当接面は、平面で構成されることを特徴とする請求項2に記載の鱗茎野菜収穫機。
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