JP6484043B2 - タンデム型負圧ブースタ - Google Patents

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本発明は、前部シェル半体および後部シェル半体が結合されて成るブースタシェル内が、該ブースタシェルに結合される隔壁板で前部シェル室および後部シェル室に区画され、前記前部シェル室に前後往復動可能に収容される前部ブースタピストンの後面に、前記前部シェル室内を前側の前部負圧室および後側の前部作動室に区画しつつ前記ブースタシェルに外周縁部が支持される前部ダイヤフラムが結着され、前記後部シェル室に前後往復動可能に収容される後部ブースタピストンの後面に、前記後部シェル室内を前側の後部負圧室および後側の後部作動室に区画しつつ前記ブースタシェルに外周縁部が支持される後部ダイヤフラムが結着され、前記隔壁板に支持されて前記後部ダイヤフラムを気密に貫通する筒状のスリーブに挿通されるタイロッドが、前記前部ブースタピストンおよび前記前部ダイヤフラムを気密に貫通して前記前部シェル半体および前記後部シェル半体間に固定されるタンデム型負圧ブースタに関する。
このようなタンデム型負圧ブースタは、たとえば特許文献1で既に知られている。
特開2004−58959号公報
ところが上記特許文献1で開示されたものでは、前部負圧室側でタイロッドの外周に気密に摺接するシール部が前部ダイヤフラムに一体に形成されており、前部負圧室の容積を縮小する側への前部ダイヤフラムおよびシール部の有効ストロークを確保するためには、前記タイロッドの軸線に沿う方向でのタンデム型負圧ブースタの全長が比較的大きくなってしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、前部負圧室の容積を縮小する側へのシール部の有効ストロークを確保しつつ、タイロッドの軸線に沿う方向での全長を短くし得るようにしたタンデム型負圧ブースタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、前部シェル半体および後部シェル半体が結合されて成るブースタシェル内が、該ブースタシェルに結合される隔壁板で前部シェル室および後部シェル室に区画され、前記前部シェル室に前後往復動可能に収容される前部ブースタピストンの後面に、前記前部シェル室内を前側の前部負圧室および後側の前部作動室に区画しつつ前記ブースタシェルに外周縁部が支持される前部ダイヤフラムが結着され、前記後部シェル室に前後往復動可能に収容される後部ブースタピストンの後面に、前記後部シェル室内を前側の後部負圧室および後側の後部作動室に区画しつつ前記ブースタシェルに外周縁部が支持される後部ダイヤフラムが結着され、前記隔壁板に支持されて前記後部ダイヤフラムを気密に貫通する筒状のスリーブに挿通されるタイロッドが、前記前部ブースタピストンおよび前記前部ダイヤフラムを気密に貫通して前記前部シェル半体および前記後部シェル半体間に固定されるタンデム型負圧ブースタにおいて、前記前部ダイヤフラムに、前記タイロッドが貫通する前記前部ブースタピストンの貫通孔部の内周を全周に亘って覆うと共に、前記前部ブースタピストンよりも前記前部作動室側で前記タイロッドの外周に気密に摺接する環状のシール部が一体に形成されることを第1の特徴とする。
また本発明は、前部シェル半体および後部シェル半体が結合されて成るブースタシェル内が、該ブースタシェルに結合される隔壁板で前部シェル室および後部シェル室に区画され、前記前部シェル室に前後往復動可能に収容される前部ブースタピストンの後面に、前記前部シェル室内を前側の前部負圧室および後側の前部作動室に区画しつつ前記ブースタシェルに外周縁部が支持される前部ダイヤフラムが結着され、前記後部シェル室に前後往復動可能に収容される後部ブースタピストンの後面に、前記後部シェル室内を前側の後部負圧室および後側の後部作動室に区画しつつ前記ブースタシェに外周縁部が支持される後部ダイヤフラムが結着され、前記隔壁板に支持されて前記後部ダイヤフラムを気密に貫通する筒状のスリーブに挿通されるタイロッドが、前記前部ブースタピストンおよび前記前部ダイヤフラムを気密に貫通して前記前部シェル半体および前記後部シェル半体間に固定されるタンデム型負圧ブースタにおいて、前記前部ダイヤフラムに、前記前部ブースタピストンよりも前記前部作動室側で前記タイロッドの外周に気密に摺接する環状のシール部が一体に形成され、前記シール部に、前記スリーブ内に一部が挿入されるようにした延出部分が一体に形成されることを第2の特徴とする。
さらに本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記隔壁板に、前記スリーブの前記隔壁板側の端部に気密に嵌合して該スリーブを支持する支持筒部が一体に設けられることを第3の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、前部ダイヤフラムに一体に形成されるシール部が、タイロッドが貫通する前部ブースタピストンの貫通孔部の内周を全周に亘って覆うと共に、前部ブースタピストンよりも前部作動室側でタイロッドの外周に密接するので、前部負圧室の容積を縮小する側への前部ダイヤフラムおよびシール部の有効ストロークを確保するにあたって、非作動状態での前部ブースタピストンおよび前部シェル半体間のタイロッドの軸線に沿う方向での距離を極力短くすることができ、タイロッドの軸線に沿う方向でのタンデム型負圧ブースタの全長を短くすることを可能とし、車両への搭載性を高めることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、シール部が備える延出部分の一部がスリーブ内に入るようにすることで、シール部のタイロッドへの接触位置をより後方側に配置することができ、タイロッドの軸線に沿う方向でのタンデム型負圧ブースタの全長をより短くすることを可能とし、車両への搭載性をより高めることができる。
さらに本発明の第3の特徴によれば、隔壁板が一体に備える支持筒部がスリーブの隔壁板側の端部に気密に嵌合するようにして、スリーブの隔壁板側の端部を簡単な構造で確実に支持することができる。
タンデム型負圧ブースタの縦断面図である。 図1の2矢示部拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図1および図2を参照しながら説明すると、先ず図1において、タンデム型負圧ブースタBのブースタシェル5の前面は、このタンデム型負圧ブースタBによって増幅駆動されるブレーキ用マスタシリンダMが備えるシリンダボディ6に取付けられる。
前記ブースタシェル5は、前部シェル半体7および後部シェル半体8が相互に結合されて成る。前部シェル半体7の後端部は、前記後部シェル半体8の前端部を囲繞するように形成されており、前記後部シェル半体8の前部外周に固着された第1の筒部材9が備える環状板部9aの外周が、前部シェル半体7の後端部および前記後部シェル半体8の前端部間に生じる環状空間を後方から閉じるようにして前記前部シェル半体7の後端に結合される。
前記ブースタシェル5内は、該ブースタシェル5に結合された隔壁板10で前部シェル室12および後部シェル室13に区画される。前記隔壁板10の外周には第2の筒部材11の前端部が固着されており、この第2の筒部材11の後端部が前記前部シェル半体7の後端部に結合されることで前記隔壁板10が前記ブースタシェル5に結合される。
前記前部シェル室12には前部ブースタピストン14が前後往復動可能に収容されており、この前部ブースタピストン14の後面には、前記前部シェル室12内を前側の前部負圧室16および後側の前部作動室17に区画する前部ダイヤフラム15が結着される。この前部ダイヤフラム15は、その外周縁部に環状である第1の外周ビード部15aを有しており、前記第2の筒部材11の前端部外周および前記前部シェル半体7間に前記第1の外周ビード部15aが挟持されることで前記前部ダイヤフラム15が前記ブースタシェル5に支持される。前記前部負圧室16は、前記前部シェル半体7に結合された負圧導入管4を介して負圧源V(たとえば内燃機関における吸気マニホールドの内部)に接続される。
前記後部シェル室13には後部ブースタピストン18が前後往復動可能に収容されており、この後部ブースタピストン18の後面には、前記後部シェル室13内を前側の後部負圧室20および後側の後部作動室21に区画する後部ダイヤフラム19が結着される。この後部ダイヤフラム19は、その外周縁部に環状である第2の外周ビード部19aを有しており、前記第1の筒部材9の外周および前記第2の筒部材11の後端部内周間に前記第2の外周ビード部19aが挟持されることで前記後部ダイヤフラム19が前記ブースタシェル5に支持される。
前記前部ブースタピストン14および前記前部ダイヤフラム15は、前記隔壁板10との間に環状のシール部材22を介在させて該隔壁板10に摺動自在に支持される円筒状のボス部23の前端部外周に結着され、前記後部ブースタピストン18および前記後部ダイヤフラム19は前記ボス部23の後端部外周に結着される。
前記後部シェル半体8の後壁中央部には、後方に延びる後方延長筒8aの前端部が同軸にかつ一体に連設されており、その後方延長筒8aにシール部材26を介して摺動自在に支持される弁筒部24の前端部が、前記ボス部23とともにピストンボス25を構成するようにして前記ボス部23の後端部に同軸にかつ一体に連設され、前記ピストンボス25は合成樹脂によって形成される。
前記弁筒部24内には、弁ピストン27と、該弁ピストン27に連結される入力ロッド28と、この入力ロッド28の前後動に応じて前部および後部作動室17,21を前部および後部負圧室16,20と大気とに連通切換えする制御弁29とが配設され、前記入力ロッド28の後端にはブレーキペダルPが連結される。
前記弁ピストン27は、前記弁筒部24に設けられたガイド孔30に摺動自在に嵌合される。この弁ピストン27の後端には半径方向外方に張り出すフランジ状の大気導入弁座31が一体に形成される。また前記大気導入弁座31を囲繞して同心配置される環状の負圧導入弁座32が前記弁筒部24に形成される。
前記弁ピストン27には、前記大気導入弁座31の後端面中央に開口する連結凹部33が設けられる。前記入力ロッド28の前端に形成されるボールジョイント28aが前記連結凹部33に嵌合され、前記弁ピストン27の一部が前記ボールジョイント28aに係合するようにかしめられることで、前記入力ロッド28が前記弁ピストン27に首振り可能に連結される。
前記弁筒部24には、環状の弁部34aを有する伸縮可能な筒状の弁体34が弁ホルダ35により取付けられる。この弁体34はゴム等の弾性材料によって形成されており、前記弁部34aには環状の補強板36が埋設される。
前記弁部34aは、前記大気導入弁座31および前記負圧導入弁座32に着座可能に対向して配置される。前記弁部34aの前記補強板36と、前記入力ロッド28との間には、前記弁部34aを前記大気導入弁座31および前記負圧導入弁座32に着座させる側に付勢する弁ばね37が縮設されており、前記制御弁29は、前記大気導入弁座31、前記負圧導入弁座32、前記弁体34および前記弁ばね37で構成される。
前記弁ホルダ35および前記入力ロッド28間には入力戻しばね38が縮設され、この入力戻しばね38が発揮するばね力で、前記入力ロッド28が後退方向に付勢されるとともに、前記弁ホルダ35が前記弁筒部24内の固定位置に保持される。
前記弁筒部24には、負圧導入弁座32を囲繞する前部環状室39が形成され、この前部環状室39に前記弁部34aの前面が臨む。前記弁部34aの外周は、前記前部環状室39の後方で前記弁筒部24の内周面に摺動可能に密接する。したがって前部環状室39は、前記弁部34aが負圧導入弁座32に着座したとき閉じられるようになっている。さらに前記弁体34および前記弁筒部24間には、前記前部環状室39とは隔絶した後部環状室40が前記弁部34aの背面を臨ませるようにして画成される。
前記前部環状室39は、前記弁筒部24に形成される第1通路41および前記ボス部23内を経て前部負圧室16に連通するとともに、前記第1通路41から分岐して前記弁筒部24に設けられる第2通路42を経て後部負圧室20に連通する。また前記弁筒部24には、前記後部作動室21に一端を通じさせるとともに他端が前記負圧導入弁座32および前記大気導入弁座31間に開口するように形成される第3通路43が設けられる。
前記ピストンボス25の周囲の複数箇所で前記隔壁板10には、前記ピストンボス25と平行に延びる円筒状のスリーブ45の前端部が支持されており、このスリーブ45は、前記後部ダイヤフラム19を気密に貫通し、前記前部作動室17および前記後部作動室21は、前記スリーブ45を介して相互に連通する。
前記後方延長筒8aに前端部が結合される伸縮可能のブーツ46で前記弁筒部24が覆われており、このブーツ46の後端部は前記入力ロッド28に取付けられ、このブーツ46の後端部には、前記弁体34の内側に連通する大気導入口47が設けられる。
また前記弁筒部24には、前記ガイド孔30の軸方向中間部で該弁筒部24の直径線に沿って延びてるキー48が、前記弁ピストン27の後退限を規定するようにして取付けられる。
前記弁筒部24の前端部には、前記ガイド孔30よりも大径にして該ガイド孔30に同軸に連なる円形の凹部49が形成されており、前記弁ピストン27の前端部を当接させ得るようにして円板状に形成されるゴム等の弾性体50が前記凹部49内に嵌合される。一方、前記ブレーキマスタシリンダMのピストンロッド51に前端部が連接される出力ロッド52の後端部が、前記弾性体50を前記弁筒部24との間に介在させて前記凹部49内に挿入される。また前記弁筒部24と、前記前部シェル半体7との間にはコイル状の弁筒部戻しばね53が縮設される。
ところで前記ブレーキマスタシリンダMの前記シリンダボディ6の後端部には、フランジ部6aと、そのフランジ部6aよりも後方に突出する円筒状突部6bとが一体に設けられており、前記前部シェル半体7の中央部には、前記円筒状突部6bを挿入するようにした挿入孔54を形成する有底の短円筒部7aが前記前部負圧室16内に突入するようにして一体に設けられており、前記弁筒部戻しばね53の前端部は前記短円筒部7aの基部を囲むようにして前記前部シェル半体7に当接する。
このようなタンデム型負圧ブースタBの休止状態では、ブースタピストン14,18および入力ロッド28がそれぞれの後退限に位置しており、前記弁ピストン27の後端の大気導入弁座31は弁体34の弁部34aに着座しながら、この弁部34aを押圧して負圧導入弁座32からわずかに離座させている。これによって前部および後部負圧室16,20の負圧が前部および後部作動室17,21に伝達され、両室16,20:17,21は同圧となるので、前部および後部ブースタピストン14,18および弁筒部24は前記弁筒部戻しばね53の付勢力により後退位置に保持される。
車両を制動すべくブレーキペダルPを普通の速度で踏込み、入力ロッド28および弁ピストン27を前進させれば、弁筒部24は、後退位置に保持された状態の弁ピストン27を伴なって前進する。したがって弁ばね37の付勢力で、弁体34は弁部34aを負圧導入弁座32に着座させるように伸びることになり、それと同時に、大気導入弁座31が弁体34から離れることにより、大気導入口47から弁筒部24内に流入した大気が大気導入弁座31を通過して前部および後部作動室17,21に導入され、前部および後部作動作動室17,21を前部および後部負圧室16,20より高圧にするので、それらの気圧差に基づく前方推力を得て前部および後部ブースタピストン14,18は、弁筒部24、弁ピストン27および出力ロッド52を伴いながら前記弁筒部戻しばね53の力に抗して前進し、出力ロッド52によりブレーキマスタシリンダMのピストンロッド51が前方に押圧されるようになる。
図2を併せて参照して、前記スリーブ45の前記隔壁板10側の端部には、前記隔壁板10に一体に設けられる支持筒部10aが嵌合されており、それによって前記スリーブ45の前記隔壁板10側の端部が前記隔壁板10に支持される。しかも前記スリーブ45の前記隔壁板10側の端部内周および前記支持筒部10aの外周間には環状のシール部材55が介装されており、前記支持筒部10aは前記スリーブ45の前記隔壁板10側の端部に気密に嵌合されることになる。
前記スリーブ45には、前記前部ブースタピストン14および前記前部ダイヤフラム15を気密に貫通して前記前部シェル半体7および前記後部シェル半体8間に固定されるタイロッド56が挿通される。
このタイロッド56は、その前端部に雄ねじ部57を有するとともに後端部に雄ねじ部58を有するようにして前記前部シェル半体7および前記後部シェル半体8を貫通するものであり、前記タイロッド56の前部寄りに一体に設けられる環状突部56aおよび前記前部シェル半体7間に環状のストッパ板59が挟持されるとともに、前記タイロッド56の後部寄りに一体に設けられるフランジ部56bを前記後部シェル半体8にかしめ結合することで、前記前部シェル半体7および前記後部シェル半体8間に前記タイロッド56が固定される。
前記タイロッド56の前端部の前記雄ねじ部57は、前記シリンダボディ6のフランジ部6aに挿通され、該フランジ部6aとの間にワッシャ60を介在させたナット61が前記雄ねじ部57に螺合されることで、前記シリンダボディ6が前記前部シェル半体7すなわちブースタシェル5に取付けられる。
また前記タイロッド56の後端部の雄ねじ部58は、車体等の支持部Sに挿通され、該支持部Sとの間にワッシャ62を介在させたナット63が前記雄ねじ部58に螺合されることで、前記後部シェル半体8すなわちブースタシェル5が前記支持部Sに取付けられる。
本発明に従えば、前記前部ダイヤフラム15に、前記タイロッド56の外周に気密に摺接する環状のシール部64が一体に形成され、このシール部64は、前記タイロッド56が貫通する前記前部ブースタピストン14の貫通孔部の内周を全周に亘って覆うと共に、
前記前部ブースタピストン14よりも前記前部作動室17側で前記タイロッド56の外周に気密に摺接するように形成される。
前記シール部64は、この実施の形態では、前記タイロッド56の外周に気密に摺接するようにして半径方向内方に突出して軸方向に間隔をあけた2つの環状突部分64a,64bを一体に有して円筒状に形成されるとともに、前記スリーブ45内に一部が挿入されるようにしつつ先端部が前記タイロッド56の外周に気密に摺接する円筒状の延出部分64cを一体に有するように形成されており、前記環状突部分64a,64bおよび前記延出部分64cの先端部が、前記前部ブースタピストン14よりも前記前部作動室17側で前記タイロッド56の外周に気密に摺接する。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、タンデム型負圧ブースタBの前部ダイヤフラム15に、前部ブースタピストン14よりも前部作動室17側でタイロッド56の外周に気密に摺接する環状のシール部64が一体に形成されるので、前部負圧室16の容積を縮小する側への前部ダイヤフラム15およびシール部64の有効ストロークを確保するにあたって、非作動状態での前部ブースタピストン14および前部シェル半体7間のタイロッド56の軸線に沿う方向での距離を極力短くすることができ、タイロッド56の軸線に沿う方向でのタンデム型負圧ブースタBの全長を短くすることを可能とし、車両への搭載性を高めることができる。
また前記シール部64に、隔壁板10に支持されて後部ダイヤフラム19を気密に貫通する筒状のスリーブ45内に一部が挿入されるようにした延出部分64cが一体に形成されるので、シール部64のタイロッド56への接触位置をより後方側に配置することができ、タイロッド56の軸線に沿う方向でのタンデム型負圧ブースタBの全長をより短くすることを可能とし、車両への搭載性をより高めることができる。
さらに隔壁板10に、前記スリーブ45の前記隔壁板10側の端部に気密に嵌合して該スリーブ45を支持する支持筒部10aが一体に設けられるので、スリーブ45の隔壁板10側の端部を簡単な構造で確実に支持することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
5・・・ブースタシェル
7・・・前部シェル半体
8・・・後部シェル半体
10・・・隔壁板
10a・・・支持筒部
12・・・前部シェル室
13・・・後部シェル室
14・・・前部ブースタピストン
15・・・前部ダイヤフラム
16・・・前部負圧室
17・・・前部作動室
18・・・後部ブースタピストン
19・・・後部ダイヤフラム
20・・・後部負圧室
21・・・後部作動室
45・・・スリーブ
56・・・タイロッド
64・・・シール部
64c・・・延出部分
B・・・タンデム型負圧ブースタ

Claims (3)

  1. 前部シェル半体(7)および後部シェル半体(8)が結合されて成るブースタシェル(5)内が、該ブースタシェル(5)に結合される隔壁板(10)で前部シェル室(12)および後部シェル室(13)に区画され、前記前部シェル室(12)に前後往復動可能に収容される前部ブースタピストン(14)の後面に、前記前部シェル室(12)内を前側の前部負圧室(16)および後側の前部作動室(17)に区画しつつ前記ブースタシェル(5)に外周縁部が支持される前部ダイヤフラム(15)が結着され、前記後部シェル室(13)に前後往復動可能に収容される後部ブースタピストン(18)の後面に、前記後部シェル室(13)内を前側の後部負圧室(20)および後側の後部作動室(21)に区画しつつ前記ブースタシェル(5)に外周縁部が支持される後部ダイヤフラム(19)が結着され、前記隔壁板(10)に支持されて前記後部ダイヤフラム(19)を気密に貫通する筒状のスリーブ(45)に挿通されるタイロッド(56)が、前記前部ブースタピストン(14)および前記前部ダイヤフラム(15)を気密に貫通して前記前部シェル半体(7)および前記後部シェル半体(8)間に固定されるタンデム型負圧ブースタにおいて、
    前記前部ダイヤフラム(15)に、前記タイロッド(56)が貫通する前記前部ブースタピストン(14)の貫通孔部の内周を全周に亘って覆うと共に、前記前部ブースタピストン(14)よりも前記前部作動室(17)側で前記タイロッド(56)の外周に気密に摺接する環状のシール部(64)が一体に形成されることを特徴とするタンデム型負圧ブースタ。
  2. 前部シェル半体(7)および後部シェル半体(8)が結合されて成るブースタシェル(5)内が、該ブースタシェル(5)に結合される隔壁板(10)で前部シェル室(12)および後部シェル室(13)に区画され、前記前部シェル室(12)に前後往復動可能に収容される前部ブースタピストン(14)の後面に、前記前部シェル室(12)内を前側の前部負圧室(16)および後側の前部作動室(17)に区画しつつ前記ブースタシェル(5)に外周縁部が支持される前部ダイヤフラム(15)が結着され、前記後部シェル室(13)に前後往復動可能に収容される後部ブースタピストン(18)の後面に、前記後部シェル室(13)内を前側の後部負圧室(20)および後側の後部作動室(21)に区画しつつ前記ブースタシェル(5)に外周縁部が支持される後部ダイヤフラム(19)が結着され、前記隔壁板(10)に支持されて前記後部ダイヤフラム(19)を気密に貫通する筒状のスリーブ(45)に挿通されるタイロッド(56)が、前記前部ブースタピストン(14)および前記前部ダイヤフラム(15)を気密に貫通して前記前部シェル半体(7)および前記後部シェル半体(8)間に固定されるタンデム型負圧ブースタにおいて、
    前記前部ダイヤフラム(15)に、前記前部ブースタピストン(14)よりも前記前部作動室(17)側で前記タイロッド(56)の外周に気密に摺接する環状のシール部(64)が一体に形成され、前記シール部(64)に、前記スリーブ(45)内に一部が挿入されるようにした延出部分(64c)が一体に形成されることを特徴とするタンデム型負圧ブースタ。
  3. 前記隔壁板(10)に、前記スリーブ(45)の前記隔壁板(10)側の端部に気密に嵌合して該スリーブ(45)を支持する支持筒部(10a)が一体に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のタンデム型負圧ブースタ。

JP2015012040A 2015-01-26 2015-01-26 タンデム型負圧ブースタ Active JP6484043B2 (ja)

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