JP2021146829A - 負圧ブースタ - Google Patents

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JP2021146829A JP2020047233A JP2020047233A JP2021146829A JP 2021146829 A JP2021146829 A JP 2021146829A JP 2020047233 A JP2020047233 A JP 2020047233A JP 2020047233 A JP2020047233 A JP 2020047233A JP 2021146829 A JP2021146829 A JP 2021146829A
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清明 谷澤
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清明 谷澤
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Abstract

【課題】中心孔を形成する中心筒部と、中心筒部の一端部から半径方向外方に張り出すリング板状の中心孔縁部と、この中心孔縁部の外周に連なる傘状部と、傘状部から半径方向外側に広がる外周部とを一体に有するブースタピストンの後面にダイヤフラムが結着される負圧ブースタにおいて、ブースタピストンの外周部でより厳しい耐久要件を満たすことができる強度を確保する。【解決手段】外周部74が、第1の外周テーパ部分74aと、当該第1の外周テーパ部分74aの外周に小径端を連ならせて負圧室側に向かって延びる第2の外周テーパ部分74bと、第2の外周テーパ部分74bの外周に小径端を連ならせつつブースタピストン18の軸線に直交する仮想平面PL2に対する傾斜角α2を第2の外周テーパ部分74bの傾斜角α1よりも大きくして負圧室側に向かって延びる第3の外周テーパ部分74cとを少なくとも有する。【選択図】 図3

Description

本発明は、前部シェル半体および後部シェル半体が結合されて成るブースタシェルと、該ブースタシェル内に前後往復動可能に収容されるブースタピストンと、前記ブースタシェル内を前側の負圧室および後側の作動室に区画しつつ前記ブースタピストンの後面に結着されるとともに前記ブースタシェルに支持されるダイヤフラムと、前記ブースタピストンおよび前記ダイヤフラムを気密に貫通しつつ前記前部シェル半体および前記後部シェル半体間に固定されるタイロッドと、前記ブースタピストンおよび前記ダイヤフラムの中央部に結着されるピストンボスと、前記作動室の前記負圧室および大気への連通を切り替えるようにして前記ピストンボスに内蔵される制御弁とを備え、前記ブースタピストンが、前記ピストンボスを貫通させる中心孔を形成する中心筒部と、当該中心筒部の一端部から半径方向外方に張り出すリング板状の中心孔縁部と、この中心孔縁部の外周から前記中心筒部とは反対側に延びるとともに前記中心孔縁部から軸方向に離反するにつれて大径となる傘状部と、当該傘状部の外周に小径端を連ならせて前記作動室側に向かって延びる第1の外周テーパ部分を最内周側に有して前記傘状部から半径方向外側に広がる外周部とを一体に有するように形成され、前記傘状部に前記タイロッドを貫通させるタイロッド孔が形成される負圧ブースタに関する。
このような負圧ブースタは、たとえば特許文献1で既に知られている。
特開2015−227080号公報
上記特許文献1で開示された負圧ブースタでは、ブースタピストンの外周部が、当該傘状部の外周に小径端を連ならせて作動室側に向かって延びる第1の外周テーパ部分と、その第1の外周テーパ部分の外周に小径端を連ならせて負圧室側に向かって延びる第2の外周テーパ部分と、第2の外周テーパ部分の外周から半径方向内側に折り曲げられる折り曲げ部分とを有するように形成されており、ブースタピストンの外周部において、より厳しい耐久要件を満たすことができる強度を確保することが望まれる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、より厳しい耐久要件を満たすことができる強度をブースタピストンの外周部で確保し得るようにした負圧ブースタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、前部シェル半体および後部シェル半体が結合されて成るブースタシェルと、該ブースタシェル内に前後往復動可能に収容されるブースタピストンと、前記ブースタシェル内を前側の負圧室および後側の作動室に区画しつつ前記ブースタピストンの後面に結着されるとともに前記ブースタシェルに支持されるダイヤフラムと、前記ブースタピストンおよび前記ダイヤフラムを気密に貫通しつつ前記前部シェル半体および前記後部シェル半体間に固定されるタイロッドと、前記ブースタピストンおよび前記ダイヤフラムの中央部に結着されるピストンボスと、前記作動室の前記負圧室および大気への連通を切り替えるようにして前記ピストンボスに内蔵される制御弁とを備え、前記ブースタピストンが、前記ピストンボスを貫通させる中心孔を形成する中心筒部と、当該中心筒部の一端部から半径方向外方に張り出すリング板状の中心孔縁部と、この中心孔縁部の外周から前記中心筒部とは反対側に延びるとともに前記中心孔縁部から軸方向に離反するにつれて大径となる傘状部と、当該傘状部の外周に小径端を連ならせて前記作動室側に向かって延びる第1の外周テーパ部分を最内周側に有して前記傘状部から半径方向外側に広がる外周部とを一体に有するように形成され、前記傘状部に前記タイロッドを貫通させるタイロッド孔が形成される負圧ブースタにおいて、前記外周部が、前記第1の外周テーパ部分と、当該第1の外周テーパ部分の外周に小径端を連ならせて前記負圧室側に向かって延びる第2の外周テーパ部分と、当該第2の外周テーパ部分の外周に小径端を連ならせつつ前記ブースタピストンの軸線に直交する仮想平面に対する傾斜角を前記第2の外周テーパ部分の傾斜角よりも大きくして前記負圧室側に向かって延びる第3の外周テーパ部分とを少なくとも有することを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記傘状部が、その周方向で、複数のタイロッド孔設置領域と、それらのタイロッド孔設置領域間のタイロッド孔未設置領域とに分けられつつ全周一体に形成され、前記タイロッド孔設置領域で前記傘状部に、前記タイロッド孔を形成するようにした円筒部分が前記中心筒部と平行な軸線を有しつつ突設され、前記タイロッド孔未設置領域の前記傘状部は横断面形状で直線状に延びるように形成され、前記中心筒部および前記円筒部分間で前記傘状部に凹部が形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記タイロッド孔未設置領域の前記傘状部に、リブが突設されることを第3の特徴とする。
さらに本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記ブースタピストンの半径方向に沿う前記リブの幅よりも前記ブースタピストンの周方向に沿う前記リブの長さが大きく設定されるこことを第4の特徴とする。
なお実施の形態の後部ブースタピストン18が本発明のブースタピストンに対応し、実施の形態の後部ダイヤフラム19が本発明のダイヤフラムに対応し、実施の形態の後部負圧室20が本発明の負圧室に対応し、実施の形態の後部作動室21が本発明の作動室に対応し、実施の形態の後部タイロッド孔65が本発明のタイロッド孔に対応し、実施の形態の第2の仮想平面PL2が本発明の仮想平面に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、ブースタピストンは、第1の外周テーパ部分を最内周側に有して傘状部から半径方向外側に広がる外周部を有しており、しかも当該外周部は、第1の外周テーパ部分の外周に小径端を連ならせる第2の外周テーパ部分と、第2の外周テーパ部分の外周に小径端を連ならせる第3の外周テーパ部分とを少なくとも有し、第3の外周テーパ部分が、ブースタピストンの軸線に直交する仮想平面に対する傾斜角を第2の外周テーパ部分の傾斜角よりも大きくして形成されるので、前記外周部の最外周側の傾斜を大きくして剛性を高めることができ、それにより厳しい耐久要件を満たすことができる強度をブースタピストンの外周部で確保することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、傘状部が、その周方向で、複数ずつのタイロッド孔設置領域およびタイロッド孔未設置領域に分けられ、タイロッド孔未設置領域の傘状部が横断面形状で直線状に延びるように形成されるので剛性を高めることができる。またタイロッド孔設置領域で傘状部に円筒部分が突設され、中心筒部および円筒部分間で傘状部に凹部が形成されるので、凹部に応力が集中する構造として、比較的強度の弱い中心筒部側にかかる力を抑えることができる。さらに傘状部が全周一体に形成されるので傘状部に強度向上および応力分散の2つの機能を持たせることができる。
本発明の第3の特徴によれば、タイロッド孔未設置領域の傘状部にリブが突設されることによって、リブによって生じる段差部分で応力を高め、他の部分にかかる応力を分散することができる。
さらに本発明の第4の特徴によれば、ブースタピストンの半径方向に沿うリブの幅よりも周方向に沿うリブの長さが大きいので、リブを応力分散に適した形状とすることができる。
タンデム型の負圧ブースタの縦断面図である。 後部ブースタピストンを後部作動室側から見た正面図であって図3の2矢視図である。 図2の3−3線断面図である。 後部ブースタピストンを後部作動室側から見た斜視図である。 図2の5−5線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図1〜図5を参照しながら説明すると、先ず図1において、タンデム型の負圧ブースタBのブースタシェル5の前面は、この負圧ブースタBによって増幅駆動されるブレーキ用マスタシリンダMが備えるシリンダボディ6に取付けられる。
前記ブースタシェル5は、前部シェル半体7および後部シェル半体8が相互に結合されて成る。前部シェル半体7の後端部は、前記後部シェル半体8の前端部を囲繞するように形成されており、前記後部シェル半体8の前部外周に固着された第1の筒部材9が備える環状板部9aの外周が、前部シェル半体7の後端部および前記後部シェル半体8の前端部間に生じる環状空間を後方から閉じるようにして前記前部シェル半体7の後端に結合される。
前記ブースタシェル5内は、該ブースタシェル5に結合された隔壁板10で前部シェル室12および後部シェル室13に区画される。前記隔壁板10の外周には第2の筒部材11の前端部が固着されており、この第2の筒部材11の後端部が前記前部シェル半体7の後端部に結合されることで前記隔壁板10が前記ブースタシェル5に結合される。
前記前部シェル室12には前部ブースタピストン14が前後往復動可能に収容されており、この前部ブースタピストン14の後面には、前記前部シェル室12内を前側の前部負圧室16および後側の前部作動室17に区画する前部ダイヤフラム15が結着される。この前部ダイヤフラム15は、その外周縁部に環状である第1の外周ビード部15aを有しており、前記第2の筒部材11の前端部外周および前記前部シェル半体7間に前記第1の外周ビード部15aが挟持されることで前記前部ダイヤフラム15が前記ブースタシェル5に支持される。前記前部負圧室16は、前記前部シェル半体7に結合された負圧導入管4を介して負圧源V(たとえば内燃機関における吸気マニホールドの内部)に接続される。
前記後部シェル室13には後部ブースタピストン18が前後往復動可能に収容されており、この後部ブースタピストン18の後面には、前記後部シェル室13内を前側の後部負圧室20および後側の後部作動室21に区画する後部ダイヤフラム19が結着される。この後部ダイヤフラム19は、その外周縁部に環状である第2の外周ビード部19aを有しており、前記第1の筒部材9の外周および前記第2の筒部材11の後端部内周間に前記第2の外周ビード部19aが挟持されることで前記後部ダイヤフラム19が前記ブースタシェル5に支持される。
前記前部ブースタピストン14および前記前部ダイヤフラム15は、前記隔壁板10との間に環状である第1のシール部材22を介在させて該隔壁板10に摺動自在に支持される円筒状のボス部23の前端部外周に結着され、前記後部ブースタピストン18および前記後部ダイヤフラム19は前記ボス部23の後端部外周に結着される。
前記後部シェル半体8の後壁中央部には、後方に延びる後方延長筒8aの前端部が同軸にかつ一体に連設されており、その後方延長筒8aに環状である第2のシール部材26を介して摺動自在に支持される弁筒部24の前端部が、前記ボス部23とともにピストンボス25を構成するようにして前記ボス部23の後端部に同軸にかつ一体に連設され、前記ピストンボス25は合成樹脂によって形成される。
前記弁筒部24内には、弁ピストン27と、該弁ピストン27に連結される入力ロッド28と、この入力ロッド28の前後動に応じて前部および後部作動室17,21を前部および後部負圧室16,20と大気とに連通切換えする制御弁29とが配設され、前記入力ロッド28の後端にはブレーキペダルPが連結される。
前記弁ピストン27は、前記弁筒部24に設けられたガイド孔30に摺動自在に嵌合される。この弁ピストン27の後端には半径方向外方に張り出すフランジ状の大気導入弁座31が一体に形成される。また前記大気導入弁座31を囲繞して同心配置される環状の負圧導入弁座32が前記弁筒部24に形成される。
前記弁ピストン27には、前記大気導入弁座31の後端面中央に開口する連結凹部33が設けられる。前記入力ロッド28の前端に形成されるボールジョイント28aが前記連結凹部33に嵌合され、前記弁ピストン27の一部が前記ボールジョイント28aに係合するようにかしめられることで、前記入力ロッド28が前記弁ピストン27に首振り可能に連結される。
前記弁筒部24には、環状の弁部34aを有する伸縮可能な筒状の弁体34が弁ホルダ35により取付けられる。この弁体34はゴム等の弾性材料によって形成されており、前記弁部34aには環状の補強板36が埋設される。
前記弁部34aは、前記大気導入弁座31および前記負圧導入弁座32に着座可能に対向して配置される。前記弁部34aの前記補強板36と、前記入力ロッド28との間には、前記弁部34aを前記大気導入弁座31および前記負圧導入弁座32に着座させる側に付勢する弁ばね37が縮設されており、前記制御弁29は、前記大気導入弁座31、前記負圧導入弁座32、前記弁体34および前記弁ばね37で構成される。
前記弁ホルダ35および前記入力ロッド28間には入力戻しばね38が縮設され、この入力戻しばね38が発揮するばね力で、前記入力ロッド28が後退方向に付勢されるとともに、前記弁ホルダ35が前記弁筒部24内の固定位置に保持される。
前記弁筒部24には、負圧導入弁座32を囲繞する前部環状室39が形成され、この前部環状室39に前記弁部34aの前面が臨む。前記弁部34aの外周は、前記前部環状室39の後方で前記弁筒部24の内周面に摺動可能に密接する。したがって前部環状室39は、前記弁部34aが負圧導入弁座32に着座したとき閉じられるようになっている。さらに前記弁体34および前記弁筒部24間には、前記前部環状室39とは隔絶した後部環状室40が前記弁部34aの背面を臨ませるようにして画成される。
前記前部環状室39は、前記弁筒部24に形成される第1通路41および前記ボス部23内を経て前部負圧室16に連通するとともに、前記第1通路41から分岐して前記弁筒部24に設けられる第2通路42を経て後部負圧室20に連通する。また前記弁筒部24には、前記後部作動室21に一端を通じさせるとともに他端が前記負圧導入弁座32および前記大気導入弁座31間に開口するように形成される第3通路43が設けられる。
前記ピストンボス25の周囲の複数箇所には、当該ピストンボス25と平行に延びる円筒状の合成樹脂から成るスリーブ45が配置される。このスリーブ45の前記隔壁板10側の端部が当該隔壁板10に固定され、前記スリーブ45の前記後部ダイヤフラム19側の端部は当該後部ダイヤフラム19を気密に貫通する。
前記スリーブ45の前記隔壁板10側の端部には、半径方向内方に張り出す環状の内向き鍔部45aが一体に設けられる。一方、前記隔壁板10には、前記内向き鍔部45aに圧入される支持筒部10aが一体に設けられ、前記スリーブ45の前記隔壁板10側の端部との間に第3のシール部材55を介在させるようにして前記支持筒部10aが前記内向き鍔部45aに圧入されることで、前記スリーブ45の前端部が前記隔壁板10に固定される。
また前記後部ダイヤフラム19には、環状である第1のシール部67が、前記後部ブースタピストン18に設けられた後部タイロッド孔65を気密に貫通しつつ前記後部負圧室20側に突出するようにして一体に設けられており、前記スリーブ45の前記後部ダイヤフラム19側の端部が前記第1のシール部67に嵌合される。
前記スリーブ45には、前記前部ブースタピストン14および前記前部ダイヤフラム15を気密に貫通して前記前部シェル半体7および前記後部シェル半体8間に固定されるタイロッド56が挿通され、前記スリーブ45および前記タイロッド56間には、前記前部作動室17および前記後部作動室21間を結ぶ環状通路44が形成される。
前記タイロッド56は、その前端部に雄ねじ部57を有するとともに後端部に雄ねじ部58を有するようにして前記前部シェル半体7および前記後部シェル半体8を貫通するものであり、前記タイロッド56の前部寄りに一体に設けられる環状突部56aおよび前記前部シェル半体7間に環状のストッパ板59が挟持されるとともに、前記タイロッド56の後部寄りに一体に設けられるフランジ部56bを前記後部シェル半体8にかしめ結合することで、前記前部シェル半体7および前記後部シェル半体8間に前記タイロッド56が固定される。
前記タイロッド56の前端部の前記雄ねじ部57は、前記シリンダボディ6のフランジ部6aに挿通され、該フランジ部6aとの間にワッシャ60を介在させたナット61が前記雄ねじ部57に螺合されることで、前記シリンダボディ6が前記前部シェル半体7すなわちブースタシェル5に取付けられる。
また前記タイロッド56の後端部の前記雄ねじ部58は、車体等の支持部Sに挿通され、該支持部Sとの間にワッシャ62を介在させたナット63が前記雄ねじ部58に螺合されることで、前記後部シェル半体8すなわちブースタシェル5が前記支持部Sに取付けられる。
また前記前部ダイヤフラム15には、前記前部ブースタピストン14に設けられる前部タイロッド孔66を気密に貫通して前記前部負圧室16側に突出する前方突出部分68aならびに前記スリーブ45内に先端部を挿入させる後方延出部分68bを有して円筒状に形成される第2のシール部68が、前記タイロッド56の外周に気密に摺接するようにして一体に形成される。
前記弁筒部24は、前記後方延長筒8aに前端部が結合される伸縮可能のブーツ46で覆われており、このブーツ46の後端部は前記入力ロッド28に取付けられ、このブーツ46の後端部には、前記弁体34の内側に連通する大気導入口47が設けられる。
また前記弁筒部24には、前記ガイド孔30の軸方向中間部で該弁筒部24の直径線に沿って延びるキー48が、前記弁ピストン27の後退限を規定するようにして取付けられる。
前記弁筒部24の前端部には、前記ガイド孔30よりも大径にして該ガイド孔30に同軸に連なる円形の凹部49が形成されており、前記弁ピストン27の前端部を当接させ得るようにして円板状に形成されるゴム等の弾性体50が前記凹部49内に嵌合される。一方、前記ブレーキマスタシリンダMのピストンロッド51に前端部が連接される出力ロッド52の後端部が、前記弾性体50を前記弁筒部24との間に介在させて前記凹部49内に挿入される。また前記弁筒部24と、前記前部シェル半体7との間にはコイル状の弁筒部戻しばね53が縮設される。
ところで前記ブレーキマスタシリンダMの前記シリンダボディ6の後端部には、フランジ部6aと、そのフランジ部6aよりも後方に突出する円筒状突部6bとが一体に設けられており、前記前部シェル半体7の中央部には、前記円筒状突部6bを挿入するようにした挿入孔54を形成する有底の短円筒部7aが前記前部負圧室16内に突入するようにして一体に設けられており、前記弁筒部戻しばね53の前端部は前記短円筒部7aの基部を囲むようにして前記前部シェル半体7に当接する。
このような負圧ブースタBの休止状態では、前部および後部ブースタピストン14,18および入力ロッド28がそれぞれの後退限に位置しており、前記弁ピストン27の後端の大気導入弁座31は弁体34の弁部34aに着座しながら、この弁部34aを押圧して負圧導入弁座32からわずかに離座させている。これによって前部および後部負圧室16,20の負圧が前部および後部作動室17,21に伝達され、両室16,20:17,21は同圧となるので、前部および後部ブースタピストン14,18および弁筒部24は前記弁筒部戻しばね53の付勢力により後退位置に保持される。
車両を制動すべくブレーキペダルPを普通の速度で踏込み、入力ロッド28および弁ピストン27を前進させれば、弁筒部24は、後退位置に保持された状態の弁ピストン27を伴なって前進する。したがって弁ばね37の付勢力で、弁体34は弁部34aを負圧導入弁座32に着座させるように伸びることになり、それと同時に、大気導入弁座31が弁体34から離れることにより、大気導入口47から弁筒部24内に流入した大気が大気導入弁座31を通過して前部および後部作動室17,21に導入され、前部および後部作動作動室17,21を前部および後部負圧室16,20より高圧にするので、それらの気圧差に基づく前方推力を得て前部および後部ブースタピストン14,18は、弁筒部24、弁ピストン27および出力ロッド52を伴いながら前記弁筒部戻しばね53の力に抗して前進し、出力ロッド52によりブレーキマスタシリンダMのピストンロッド51が前方に押圧されるようになる。
ところで前記後部ブースタピストン18は、本発明に従う形状を有するように形成されており、この後部ブースタピストン18の形状について図2〜図5を参照しながら以下に説明する。
前記後部ブースタピストン18は、前記ピストンボス25を貫通させる中心孔70を形成するようにした二重円筒状の中心筒部71と、当該中心筒部71の一端部から半径方向外方に張り出すリング板状の中心孔縁部72と、この中心孔縁部72の外周から前記中心筒部71とは反対側に延びるとともに前記中心孔縁部72から軸方向に離反するにつれて大径となる傘状部73と、当該傘状部73から半径方向外側に広がる外周部74とを一体に有するように形成される。
前記中心孔縁部72は、前記中心筒部71の前記後部負圧室20(図1参照)側の一端部から半径方向外方に向かって張り出すように形成される。
前記傘状部73は、前記中心孔縁部72の外周に小径端が連なるようにしつつ前記中心孔縁部72から軸方向に離反するにつれて大径となるようにして基本的にはテーパ状に形成される。この傘状部73は、その周方向で、複数たとえば2つのタイロッド孔設置領域A1と、それらのタイロッド孔設置領域A1間のタイロッド孔未設置領域A2とに分けられつつ全周一体に形成される。
前記タイロッド孔設置領域A1で前記傘状部73には、前記後部タイロッド孔65を形成するようにした円筒部分73aが、前記中心筒部71と平行な軸線を有するように突設される。一方、前記タイロッド孔未設置領域A2の前記傘状部73は、図3で明示するように、横断面形状で直線状に延びるように形成される。
前記中心筒部71および前記円筒部分73a間で前記傘状部73には、図5で明示するように凹部76が形成され、この実施の形態では、前記中心筒部71の中心および前記円筒部分73aの中心を通る第1の仮想平面PL1の両側に配置されるようにして、一対の凹部76が前記中心筒部71および前記円筒部分73a間で前記傘状部73に形成される。
しかも前記タイロッド孔未設置領域A2の前記傘状部73には、前記中心筒部71の軸線を中心として円弧状に延びるリブ75がそれぞれ突設され、前記ブースタピストン18の半径方向に沿う前記リブ75の幅dよりも前記ブースタピストン18の周方向に沿う前記リブ75の長さLが大きく設定される。
前記外周部74は、前記傘状部73の外周に小径端を連ならせて前記後部作動室21側に向かって延びる第1の外周テーパ部分74aと、第1の外周テーパ部分74aの外周に小径端を連ならせて前記後部負圧室20側に向かって延びる第2の外周テーパ部分74bと、第2の外周テーパ部分74bの外周に小径端を連ならせて前記後部負圧室20側に向かって延びる第3の外周テーパ部分74cとを少なくとも有するものであり、この実施の形態で前記外周部74は、第1〜第3の外周テーパ部分74a,74b,74cに加えて、第3の外周テーパ部分74cの外周から半径方向に内側に折り曲げられる折り曲げ部分74dを有するように形成される。
前記ブースタピストン18の軸線に直交する第2の仮想平面PL2に対する前記第3の外周テーパ部分74cの傾斜角α2は、前記第2の仮想平面PL2に対する前記第2の外周テーパ部分74bの傾斜角α1よりも大きく設定される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、タンデム型の負圧ブースタBにおいて、後部ブースタピストン18が、ピストンボス25を貫通させる中心孔70を形成する中心筒部71と、当該中心筒部71の一端部から半径方向外方に張り出すリング板状の中心孔縁部72と、この中心孔縁部72の外周から前記中心筒部71とは反対側に延びるとともに前記中心孔縁部72から軸方向に離反するにつれて大径となる傘状部73と、当該傘状部73の外周に小径端を連ならせて後部作動室21側に向かって延びる第1の外周テーパ部分74aを最内周側に有して前記傘状部73から半径方向外側に広がる外周部74とを一体に有するように形成され、前記傘状部73にタイロッド56を貫通させる後部タイロッド孔65が形成されるのであるが、前記外周部74が、前記第1の外周テーパ部分74aと、当該第1の外周テーパ部分74aの外周に小径端を連ならせて後部負圧室20側に向かって延びる第2の外周テーパ部分74bと、当該第2の外周テーパ部分74bの外周に小径端を連ならせつつ後部ブースタピストン18の軸線に直交する第2の仮想平面PL2に対する傾斜角α2を前記第2の外周テーパ部分74bの傾斜角α1よりも大きくして前記後部負圧室20側に向かって延びる第3の外周テーパ部分74cとを少なくとも有するので、厳しい耐久要件を満たすことができる強度を後部ブースタピストン18の外周部で確保することができる。
また前記傘状部73が、その周方向で、2つのタイロッド孔設置領域A1と、それらのタイロッド孔設置領域A1間のタイロッド孔未設置領域A2とに分けられ、前記タイロッド孔未設置領域A2の前記傘状部73は横断面形状で直線状に延びるように形成されるので剛性を高めることができる。また前記タイロッド孔設置領域A1で前記傘状部73に、前記後部タイロッド孔65を形成するようにした円筒部分73aが前記中心筒部71と平行な軸線を有しつつ突設され、前記中心筒部71および前記円筒部分73a間で前記傘状部73に凹部76が形成されるので、前記凹部76に応力が集中する構造として、比較的強度の弱い前記中心筒部71側にかかる力を抑えることができる。しかも傘状部73が全周一体に形成されるので傘状部73に強度向上および応力分散の2つの機能を持たせることができる。
また前記タイロッド孔未設置領域A2の前記傘状部73に、リブ75が突設されるので、リブ75によって生じる段差部分で応力を高め、他の部分にかかる応力を分散することができる。
さらに前記ブースタピストン18の半径方向に沿う前記リブ75の幅dよりも前記ブースタピストン18の周方向に沿う前記リブ75の長さLが大きく設定されるので、リブ75を応力分散に適した形状とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上述の実施の形態ではタンデム型の負圧ブースタBの後部ブースタ18に本発明を適用した場合について説明したが、前部ブースタピストン14に本発明を適用することも可能であり、また本発明は、タンデム型の負圧ブースタBに限定されるものではない。
5・・・ブースタシェル
7・・・前部シェル半体
8・・・後部シェル半体
18・・・ブースタピストンとしての後部ブースタピストン
19・・・ダイヤフラムとしての後部ダイヤフラム
20・・・負圧室としての後部負圧室
21・・・作動室としての後部作動室
25・・・ピストンボス
29・・・制御弁
56・・・タイロッド
65・・・タイロッド孔としての後部タイロッド孔
70・・・中心孔
71・・・中心筒部
72・・・中心孔縁部
73・・・傘状部
74・・・外周部
74a・・・第1の外周テーパ部分
74b・・・第2の外周テーパ部分
74c・・・第3の外周テーパ部分
75・・・リブ
76・・・凹部
A1・・・タイロッド孔設置領域
A2・・・タイロッド孔設置領域
α1・・・第2の外周テーパ部分の傾斜角
α2・・・第3の外周テーパ部分の傾斜角
B・・・負圧ブースタ
d・・・リブの幅
L・・・リブの長さ
PL2・・・仮想平面

Claims (4)

  1. 前部シェル半体(7)および後部シェル半体(8)が結合されて成るブースタシェル(5)と、該ブースタシェル(5)内に前後往復動可能に収容されるブースタピストン(18)と、前記ブースタシェル(5)内を前側の負圧室(20)および後側の作動室(21)に区画しつつ前記ブースタピストン(18)の後面に結着されるとともに前記ブースタシェル(5)に支持されるダイヤフラム(19)と、前記ブースタピストン(18)および前記ダイヤフラム(19)を気密に貫通しつつ前記前部シェル半体(7)および前記後部シェル半体(8)間に固定されるタイロッド(56)と、前記ブースタピストン(18)および前記ダイヤフラム(19)の中央部に結着されるピストンボス(25)と、前記作動室(21)の前記負圧室(20)および大気への連通を切り替えるようにして前記ピストンボス(25)に内蔵される制御弁(29)とを備え、前記ブースタピストン(18)が、前記ピストンボス(25)を貫通させる中心孔(70)を形成する中心筒部(71)と、当該中心筒部(71)の一端部から半径方向外方に張り出すリング板状の中心孔縁部(72)と、この中心孔縁部(72)の外周から前記中心筒部(71)とは反対側に延びるとともに前記中心孔縁部(72)から軸方向に離反するにつれて大径となる傘状部(73)と、当該傘状部(73)の外周に小径端を連ならせて前記作動室(21)側に向かって延びる第1の外周テーパ部分(74a)を最内周側に有して前記傘状部(73)から半径方向外側に広がる外周部(74)とを一体に有するように形成され、前記傘状部(73)に前記タイロッド(56)を貫通させるタイロッド孔(65)が形成される負圧ブースタにおいて、前記外周部(74)が、前記第1の外周テーパ部分(74a)と、当該第1の外周テーパ部分(74a)の外周に小径端を連ならせて前記負圧室(20)側に向かって延びる第2の外周テーパ部分(74b)と、当該第2の外周テーパ部分(74b)の外周に小径端を連ならせつつ前記ブースタピストン(18)の軸線に直交する仮想平面(PL2)に対する傾斜角(α2)を前記第2の外周テーパ部分の傾斜角(α1)よりも大きくして前記負圧室(20)側に向かって延びる第3の外周テーパ部分(74c)とを少なくとも有することを特徴とする負圧ブースタ。
  2. 前記傘状部(73)が、その周方向で、複数のタイロッド孔設置領域(A1)と、それらのタイロッド孔設置領域(A1)間のタイロッド孔未設置領域(A2)とに分けられつつ全周一体に形成され、前記タイロッド孔設置領域(A1)で前記傘状部(73)に、前記タイロッド孔(65)を形成するようにした円筒部分(73a)が前記中心筒部(71)と平行な軸線を有しつつ突設され、前記タイロッド孔未設置領域(A2)の前記傘状部(73)は横断面形状で直線状に延びるように形成され、前記中心筒部(71)および前記円筒部分(73a)間で前記傘状部(73)に凹部(76)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の負圧ブースタ。
  3. 前記タイロッド孔未設置領域(A2)の前記傘状部(73)に、リブ(75)が突設されることを特徴とする請求項1または2に記載の負圧ブースタ。
  4. 前記ブースタピストン(18)の半径方向に沿う前記リブ(75)の幅(d)よりも前記ブースタピストン(18)の周方向に沿う前記リブ(75)の長さ(L)が大きく設定されることを特徴とする請求項3に記載の負圧ブースタ。
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