JP6484032B2 - スプレーガンアダプター - Google Patents

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Description

本発明は、スプレーガンアダプター、詳しくは、塗料や下塗り剤などを吹き付け塗装することに使用されるスプレーガンに適用されるアダプターに関する。
図7は自動車ボディに塗料や下塗り剤などを手動操作で塗装するときに利用されているスプレーガンの使用状態での要部を示した部分断面図、図8は液体容器(後述する)を取り外した状態でのスプレーガンの要部を示した部分断面図である。
このスプレーガンは、圧縮気体を貯留しているボンベなどの気体容器(不図示)が装着されたホルダー10を有する。このホルダー10は円筒状のヘッド部11を備えていて、そのヘッド部11の上端を塞いでいる上壁部12の中央に吸上げノズル20が設けられている。この吸上げノズル20は、上壁部12の上側に突出する上側部位20aと上壁部12の下側に突出することによりヘッド部11内に配備された筒状の下側部位20bとを具備している。そして、上側部位20aがヘッド部11の外側で開口する液体噴出口21を形成し、下側部位20bが液体容器30の塗料中に挿入される吸上げチューブ32を接続可能な吸上げ通路接続口22を形成していて、円筒状の上記ヘッド部11が下側部位20bを間隔を隔てて取り囲んでいる。また、ホルダー10における吸上げノズル20との対向箇所に気体噴出ノズル23が設けられている。そして、上記気体容器に貯留されている圧縮気体が送気チューブ24を通して気体噴出ノズル23に供給されるようになっている。なお、気体噴出ノズル23への気体の供給停止制御は、図示していない押しボタン型のアクチュエータの操作を介して行われるようになっている。以上の構成を備えるスプレーガンは、下記の先行例(特許文献1及び特許文献2)によっても開示されている。
このスプレーガンにおいて、アクチュエータの押しボタンを押し下げて気体容器から送気チューブ24に気体を給送すると、気体噴出ノズル23から気流が噴射され、その噴射気流によって発生する負圧作用によって吸上げノズル20の内部通路に吸引力が発生する。したがって、図7のように、ヘッド部11に塗料を貯留している液体容器30の口部31を装着して、吸上げ通路接続口22に接続した吸上げチューブ32を液体容器30の塗料中に挿入しておくと、その吸上げチューブ32を通して吸い上げられた塗料が、吸上げノズル20の液体噴出口21から吐出され、上記噴射気流に同伴して矢印Fのように前方へ向けて噴射される。
図7又は図8を参照して説明したスプレーガンは、ホルダー10に装着されている気体容器をユーザーが手に持った状態で使用され、塗装作業中には、ヘッド部11に装着されている液体容器30が、激しく振り動かされたり、場合によっては倒立姿勢に倒されたりすることが多々起こり得る。そのため、液体容器30に貯留されている塗料が、液体容器30の口部31を経てヘッド部11における上壁部12の内面12a(図8参照)に付着たり、ヘッド部11の内部に配備されている吸上げノズル20の下側部位20bの外面22a(図8参照)などに付着したりする。さらに、液体容器30をヘッド部11から取り外した後では、塗料が吸上げチューブ32の内外面に付着していたり、液体容器30の口部31などに付着している塗料が、ヘッド部11の内面11a(図8参照)などに付着していることもある。液体容器に下塗り剤を貯留している液体容器30を用いた場合にも同様の事態が起こり得る。
特開2006−26612号公報 実用新案登録第3124417号公報
この種のスプレーガンを用いる塗装作業では、1つのスプレーガンで同じ色の塗装が行われるとは限らず、異なる色の塗料を貯留している2種類又は複数種類の液体容器30を、ヘッド部11に対して付け替えながら塗装作業が繰り返し行われることもある。
ところが、そのような繰り返し作業を行うと、先の塗装作業によって吸上げチューブ32の内外面やヘッド部11における上壁部12の内面12aや吸上げノズル20の下側部位20bの外面22aなどに付着していた塗料が、作業中に、使用中の液体容器30の中の異なる色の塗料に混ざって液体噴出口21から噴射してしまうことがある。「色混ざり」である。このような「色混ざり」が起こると、塗装色が、作業初期に予定した塗料の色とは相違してしまうことになる、という問題があった。同様の問題は、先に下塗り剤(一般的には白色が多い)を塗装し、その後に有色の塗装を行った場合にも起こる。
そこで、上記のような「色混ざり」を回避するために、先に使用した液体容器30をヘッド部11から取り外した後に、次に使用する液体容器30を装着するのに先だって、気体噴出ノズル23から気体を噴射(空噴射)させて、上壁部12の内面12aや吸上げノズル20の下側部位20bの外面22aなどに付着している塗料を液体噴出口21から吹き飛ばす、という対策が講じられることがあるけれども、この対策を講じたとしても、上記した「色混ざり」が完全に回避されるものではない。
一方、同じ色の塗料又は下塗り剤には、その塗料又は下塗り剤に専用のホルダー10を使用して「色混ざり」を回避する、という対策も考えられるけれども、この対策では、サイズが比較的大きなホルダー10を幾つも使用することになり、そのことによって塗装コストが高くつき過ぎてしまうという問題がある。
本発明は以上の状況に鑑みてなされたものであり、上記したホルダーのヘッド部に液体容器を装着する際に用いられるアダプターを提供することにより、そのアダプターの作用によって上記した「色混ざり」を未然に防止することを目的としている。
また、本発明は、塗料又は下塗り剤に専用のホルダーを使用して「色混ざり」を回避するという上記したような対策に比べて、塗装コストを格段に安価に抑えることが可能なスプレーガンアダプターを提供することを目的としている。
本発明に係るスプレーガンアダプターは、上壁部によって上端が塞がれ、かつ、液体容器の口部に装着可能な円筒状のヘッド部に、噴射気流によって発生する負圧作用によって内部通路に吸引力を発生させる吸上げノズルが設けられ、この吸上げノズルが、上記上壁部の上側に突出して、上記ヘッド部の外側で開口する液体噴出口を形成している上側部位と、上記上壁部の下側に突出することにより上記ヘッド部内に配備されて、上記液体容器の塗料中に挿入される吸上げチューブを接続可能な吸上げ通路接続口を形成している筒状の下側部位と、を具備していると共に、円筒状の上記ヘッド部が上記下側部位を間隔を隔てて取り囲んでなるホルダー、を備えたスプレーガンに用いられる。
そして、このスプレーガンアダプターは、液体容器の口部装着される円筒状の容器取付け部と、この容器取付け部に設けられ、かつ、上記ヘッド部に挿入されて上記下側部位を間隔を隔てて取り囲む筒部と、上記容器取付け部と上記筒部とを仕切る隔壁部に設けられて筒状の上記下側部位に挿入される接続筒部とを有し、かつ、上記接続筒部が、上記吸上げ通路接続口に接続される液体出口及びこの液体出口に連通されて上記容器取付け部に装着された液体容器に貯留されている液体を吸い上げるための吸上げチューブが接続されるチューブ接続口とを備えてなるアダプター本体と、上記接続筒部のチューブ接続口に接続される上記吸上げチューブと、上記アダプター本体を上記ヘッド部に対して着脱するための着脱機構と、を有し、上記着脱機構を介してアダプター本体をホルダーに装着することによって、上記筒部が上記ヘッド部に挿入され、かつ、上記接続筒部の液体出口が上記吸上げ通路接続口に接続されるように構成されていると共に、上記ヘッド部に挿入された上記筒部の内部空間をそのヘッド部の内部空間から遮断する密閉手段を有し、この密閉手段が、上記筒部の上端縁により形成されて円筒状の上記ヘッド部の上端を塞いでいる上壁部の内面に当接する当たり縁部と、上記筒部に設けられて上記ヘッド部の内周面に当接する円環状のシール部とを有する。
このように構成されているスプレーガンアダプター(アダプター)は、そのアダプター本体が着脱機構を介してホルダーのヘッド部に着脱される。そして、容器取付け部が装着された液体容器中の液体(たとえば塗料)に、接続筒部のチューブ接続口に接続した吸上げチューブを挿入しておくと、塗装作業中には、液体容器中の塗料が、吸上げチューブ、接続筒部の内部通路及び液体出口を経て吸上げノズルの液体噴出口から噴射される。したがって、塗装作業中に、塗料がヘッド部の内面や吸上げノズルにおける下側部位の外面に付着することはない。また、筒部の内部空間が、隔壁部によって容器取付け部の内部空間から仕切られているので、塗装作業中に液体容器が、激しく振り動かされたり、倒立姿勢に倒されたりしたとしても、液体容器中の塗料が筒部の内部空間に入ってヘッド部の内面に付着するという事態が起こらない。したがって、液体容器と吸上げチューブとをアダプター本体に装着したままアダプターと共にヘッド部から取り外した後、新たなアダプター本体に装着された別の液体容器と別の吸上げチューブとをその新たなアダプターを介してヘッド部に装着して塗装作業を行うと、上記した「色混ざり」を生じるようなことはなくなる。
また、アダプターはホルダーに比べてそのサイズを小さくすることが容易に可能であるので、液体容器をアダプター本体に装着したままホルダーのヘッド部に付け替えるようにしても、塗装コストがそれほど高くつくという事態は起こらない。
本発明では、上記ヘッド部に挿入された上記筒部の内部空間をそのヘッド部の内部空間から遮断する密閉手段を有していることにより、液体容器内の塗料が、ヘッド部の内面や吸上げノズルにおける下側部位の外面などに付着することがいっそう抑制される。
さらに、上記密閉手段が、上記筒部の上端縁により形成されて円筒状の上記ヘッド部の上端を塞いでいる上壁部の内面に当接する当たり縁部と、上記筒部に設けられて上記ヘッド部の内周面に当接する円環状のシール部とを有する、という構成により、筒部の内部空間が、当たり縁部及びシール部によってヘッド部の内部空間から確実に遮断されるようになり、筒部の内部空間から液体がヘッド部の内部空間に漏れるという事態が抑制され、上記の「色混ざり」がいっそう確実に防止される。
本発明では、上記隔壁部に、上記筒部の内部空間と上記容器取付け部の内部空間とを連通させる空気孔が備わっていることが望ましい。この構成を採用すると、着脱機構によってアダプター本体をヘッド部に装着したときに、筒部の内部空間に空気が閉じこめられることがなくなって、上記の当たり縁部やシール部による遮断作用が向上する。
本発明では、上記シール部が、上記筒部と共に樹脂で一体成形された円環状の襞状部分でなる、という構成を採用することが望ましい。これによると、シール部を筒部とは別の単独部品にする場合に比べてアダプターの製作コストが安くつき、そのことが、塗装コストを安く抑えることに役立つ。
本発明では、上記着脱機構が、上記容器取付け部と共に樹脂で一体成形されてその容器取付け部の両側へ延び出た板片状の一対の樹脂ばね部と、これらの樹脂ばね部のそれぞれの端部に長手方向中間部が連設された操作片部と、これらの操作片部の一端部に具備されて、上記ヘッド部の上面に係合することによって、上記ヘッド部に挿入された筒部の上記当たり縁部を上記上壁部の内面に押し付ける係合爪部と、上記操作片部の他端部に具備されて当該操作片部の上記一端部を開閉操作するための操作部と、を備える、という構成を採用することが可能である。この構成の着脱機構は一対の操作片部の操作部を指で掴んだまま、係合爪部を具備している操作片部の一端部を開閉させることが可能であるので、このことを利用すると、アダプターをヘッド部に装着したりヘッド部から取り外したりする操作を確実にかつ迅速に行うことが可能になる。また、ヘッド部の上面に係合した操作片部の係合爪部が、筒部の当たり縁部を上壁部の内面に押し付ける作用を発揮するので、当たり縁部による遮断作用を確実に発揮させることが可能になる。
本発明では、上記容器取付け部の内周面に、上記液体容器の口部に設けられた雄ねじをねじ込み可能な雌ねじが形成されている、という構成を採用することが可能である。これによると、液体容器の口部を容器取付け部に確実に装着することが可能になるだけでなく、図8に示したような液体容器、すなわち、口部に雄ねじを備えた液体容器をそのまま容器取付け部に装着することが可能になる、という利点がある。
本発明によれば、冒頭で説明した「色混ざり」を未然に防止することが可能になる。また、塗料又は下塗り剤に専用のホルダーを使用して「色混ざり」を回避する場合に比べて、塗装コストを格段に安価に抑えることが可能になる。
本考案の実施形態に係るアダプターをホルダーに装着した状態の概略斜視図である。 アダプターの概略斜視図である。 アダプターの縦断正面図である。 アダプター使用状態を示した部分縦断側面図である。 図4のV部拡大図である。 操作片部の作用を示した説明図である。 スプレーガンの使用状態での要部を示した部分断面図である。 液体容器を取り外した状態でのスプレーガンの要部を示した部分断面図である。
図1は本考案の実施形態に係るアダプターAをスプレーガンにおけるホルダー10のヘッド部11に装着した状態の概略斜視図である。
図1のように、ホルダー10の後部に気体容器300が取外し可能に装着され、その装着箇所の上方に、アクチュエータの押しボタン13が配備されている。また、ホルダー10の前部にヘッド部11が備わり、そのヘッド部11に吸上げノズル20が設けられ、その吸上げノズル20の頂部との対向箇所に気体噴出ノズル23が備わっている。ヘッド部11や吸上げノズル20は図7又は図8を参照して説明したものと同様の構成を備えている。
図2はアダプターAの概略斜視図、図3はアダプターAの縦断正面図である。
このアダプターAは、アダプター本体100と着脱機構200と有する。アダプター本体100は、内周面に雌ねじ51が形成された円筒状の容器取付け部50と、この容器取付け部50からその上方に向けて同心状に延出された筒部60とを有していると共に、筒部60が、隔壁部61によって容器取付け部50から仕切られている。また、筒部60は、その外周径が、図1に示したホルダー10の円筒状のヘッド部11の内周径よりも少し短くなっていて、ヘッド部11に挿入可能である。そして、隔壁部61の中央に接続筒部62が立ち上げられていて、この接続筒部62の内部通路の上端開口が液体出口63として形成されているのに対して、内部通路の下端部が、上記液体出口63に連通するチューブ接続口64として形成されている。着脱機構200は、円筒状に形成されている容器取付け部50の両側から斜め下向きに延び出た板状片でなる一対の樹脂ばね部70,70と、それらの樹脂ばね部70,70の端部に連接された縦長の操作片部71,71と備えている。操作片部71は長手方向中間部が樹脂ばね部70,70の端部に連接されていて、その一端部に内向きに突き出た係合爪部72,72が備わり、その他端部は、一対の係合爪部72,72を開閉するための操作部73,73とされている。以上の構成を備えたアダプター本体100と着脱機構200とは樹脂で一体成形されている。
図4はアダプター100の使用状態を示した部分縦断側面図、図5は図4のV部拡大図、図6は操作片部71の作用を示した説明図である。
アダプター100をヘッド部11に装着するときには、図6のように、筒部60を円筒状のヘッド部11の内側に挿入することと、接続筒部62をヘッド部11の吸上げノズル20の吸上げ通路接続口22に挿入して液体出口63を吸上げノズル20の液体噴出口21に接続することと、一対の操作片部71,71の係合爪部72,72をヘッド部11の上壁部12にその両側から係合させることと、を行う。この装着操作は、一対の操作片部71,71の操作部73,73を指で掴んだ状態でアダプター100を持ち上げる動作を行うことなどにより行うことができる。また、2つの係合爪部72,72をヘッド部11の下端からその外面を滑らせて持ち上げることによっても行うことができる。この装着操作では、接続筒部62をヘッド部11の吸上げノズル20の吸上げ通路接続口22に挿入すると、筒部60が自動的にヘッド部11の内側に挿入される。上記のようにしてアダプター100をヘッド部11に装着すると、一対の係合爪部72,72と筒部60とによってヘッド部11の上壁部12が弾圧挟持されるので、アダプター100がヘッド部11に固定される。
図6のようにアダプター100をヘッド部11に装着した後、図1に示したアクチュエータの押しボタン13を押し下げて気体容器300から送気チューブ24に気体を給送すると、図4に示した気体噴出ノズル23から気流が噴射され、その噴射気流によって発生する負圧作用によって吸上げノズル20の内部通路に吸引力が発生する。したがって、図4又は図5のように、アダプター100の容器取付け部50の雌ねじ51に液体容器30の口部31の雄ねじ33をねじ込むことによって容器取付け部50に液体容器30を装着し、かつ、アダプター100における接続筒部62のチューブ接続口64に接続した吸上げチューブ35を液体容器30の塗料中に挿入しておくと、その吸上げチューブ35を通して吸い上げられた塗料が、吸上げノズル20の液体噴出口21から吐出され、上記噴射気流に同伴して図4の矢印Fのように前方へ向けて噴射される。
上記のようにして塗装作業を行った場合において、塗装作業中には、液体容器30の塗料が、吸上げチューブ35、接続筒部62の内部通路及び液体出口63を経て吸上げノズル20の液体噴出口21から噴射される。したがって、塗装作業中に、塗料がヘッド部11の内面や吸上げノズル20における下側部位20bの外面に付着することはない。また、筒部60の内部空間が、隔壁部61によって容器取付け部50の内部空間から仕切られているので、塗装作業中に、液体容器30が激しく振り動かされたり倒立姿勢に倒されたりしたとしても、液体容器中の塗料が筒部60の内部空間に入ってヘッド部11の内面や上壁部12の内面に付着するという事態が起こらない。したがって、液体容器30と吸上げチューブ35とをアダプター本体100に装着したまま、それらをアダプターAと共にヘッド部11から取り外した後、新たなアダプター本体100に装着された別の液体容器30と別の吸上げチューブ35とをその新たなアダプターAを介してヘッド部11に装着して塗装作業を行うと、冒頭で説明したような「色混ざり」を生じるようなことはなくなる。
次に、実施形態のアダプターAは、ヘッド部11に挿入された筒部60の内部空間をそのヘッド部11の内部空間から遮断する密閉手段80を備えている。実施形態のアダプターAにおいては、この密閉手段80が、筒部60の上端縁により形成された当たり縁部81と、筒部60と共に樹脂で一体成形された円環状の襞状部分でなるシール部82と、を有する。図4〜図6のように、当たり縁部81は、ヘッド部11の上壁部12の内面に弾圧状態で当接し、シール部82は、円筒状のヘッド部11の内周面に当接する。
このように密閉手段80を設けておくと、液体容器30内の塗料が筒部60の内部空間に入ることが確実に防止されるので、ヘッド部11の内面や吸上げノズル20における下側部位20bの外面などに付着するという事態が生じず、上記の「色混ざり」がいっそう確実に防止される。また、ヘッド部11の内側にシール部82が密着状態で嵌入していることにより、密閉度が向上して上記「色混ざり」の防止作用が向上することは勿論、容器取付け部50をヘッド部11に装着した状態での容器取付け部50の前後左右への振れが抑制されるために、塗装作業中でのスプレーガンの取扱い性も向上するという利点がある。さらに、シール部82を筒部60とは別の単独部品(たとえばOリング)にする場合に比べてアダプターの製作コストが安くつき、そのことが、塗装コストを安く抑えることに役立つ。
この実施形態のように、筒部60に密閉手段80を具備させるときには、図3又は図4〜図6のように、隔壁部61に、筒部60の内部空間と容器取付け部50の内部空間とを連通させる空気孔65を形成しておくことが望ましい。こうしておくと、着脱機構200によってアダプター本体100をヘッド部11に装着したときに、筒部60の内部空間に空気が閉じこめられることがなくなって、密閉手段80を構成している当たり縁部81やシール部82による遮断作用が向上するという利点がある。
この実施形態では、筒部60を円筒状のヘッド部11の内側に挿入するだけでアダプター100がヘッド部11に装着されるように構成されているけれども、この点は、たとえば、筒部60の外周面に雄ねじを具備させ、その雄ねじをヘッド部11の内周面に具備させた雌ねじにねじ合わせることによってアダプター100がヘッド部11に装着されるように構成することも可能である。なお、上記雌ねじには、図7に示した液体容器30の口部31に備わっている雄ねじをねじ合わせるための雌ねじを転用することができる。この構成を採用しておくと、図2に示したアダプター100の樹脂ばね部70や操作片部71などを省略することが可能になる。
A スプレーガンアダプター(アダプター)
10 ホルダー
11 ヘッド部
20 吸上げノズル
20a 上側部材
20b 下側部材
21 液体噴出口
22 吸上げ通路接続口
30 液体容器
31 液体容器の口部
33 雄ねじ
50 容器取付け部
51 雌ねじ
60 筒部
61 隔壁部
62 接続筒部
63 液体出口
64 チューブ接続口
65 空気孔
70 樹脂ばね部
71 操作片部
72 係合爪部
73 操作部
80 密閉手段
81 当たり縁部
82 シール部
100 アダプター本体
200 着脱機構

Claims (5)

  1. 上壁部によって上端が塞がれ、かつ、液体容器の口部に装着可能な円筒状のヘッド部に、噴射気流によって発生する負圧作用によって内部通路に吸引力を発生させる吸上げノズルが設けられ、
    この吸上げノズルが、上記上壁部の上側に突出して、上記ヘッド部の外側で開口する液体噴出口を形成している上側部位と、上記上壁部の下側に突出することにより上記ヘッド部内に配備されて、上記液体容器の塗料中に挿入される吸上げチューブを接続可能な吸上げ通路接続口を形成している筒状の下側部位と、を具備していると共に、円筒状の上記ヘッド部が上記下側部位を間隔を隔てて取り囲んでなるホルダー、を備えたスプレーガンに用いられるスプレーガンアダプターであって、
    液体容器の口部装着される円筒状の容器取付け部と、この容器取付け部に設けられ、かつ、上記ヘッド部に挿入されて上記下側部位を間隔を隔てて取り囲む筒部と、上記容器取付け部と上記筒部とを仕切る隔壁部に設けられて筒状の上記下側部位に挿入される接続筒部とを有し、かつ、上記接続筒部が、上記吸上げ通路接続口に接続される液体出口及びこの液体出口に連通されて上記容器取付け部に装着された液体容器に貯留されている液体を吸い上げるための吸上げチューブが接続されるチューブ接続口とを備えてなるアダプター本体と、
    上記接続筒部のチューブ接続口に接続される上記吸上げチューブと、
    上記アダプター本体を上記ヘッド部に対して着脱するための着脱機構と、を有し、
    上記着脱機構を介してアダプター本体をホルダーに装着することによって、上記筒部が上記ヘッド部に挿入され、かつ、上記接続筒部の液体出口が上記吸上げ通路接続口に接続されるように構成されていると共に、
    上記ヘッド部に挿入された上記筒部の内部空間をそのヘッド部の内部空間から遮断する密閉手段を有し、この密閉手段が、上記筒部の上端縁により形成されて円筒状の上記ヘッド部の上端を塞いでいる上壁部の内面に当接する当たり縁部と、上記筒部に設けられて上記ヘッド部の内周面に当接する円環状のシール部とを有する、ことを特徴とするスプレーガンアダプター
  2. 上記隔壁部に、上記筒部の内部空間と上記容器取付け部の内部空間とを連通させる空気孔が備わっている請求項1に記載したスプレーガンホルダー。
  3. 上記シール部が、上記筒部と共に樹脂で一体成形された円環状の襞状部分でなる請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載したスプレーガンホルダー。
  4. 上記着脱機構が、上記容器取付け部と共に樹脂で一体成形されてその容器取付け部の両側へ延び出た板片状の一対の樹脂ばね部と、これらの樹脂ばね部のそれぞれの端部に長手方向中間部が連設された操作片部と、これらの操作片部の一端部に具備されて、上記ヘッド部の上面に係合することによって、上記ヘッド部に挿入された筒部の上記当たり縁部を上記上壁部の内面に押し付ける係合爪部と、上記操作片部の他端部に具備されて当該操作片部の上記一端部を開閉操作するための操作部と、を備える請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載したスプレーガンアダプター。
  5. 上記容器取付け部の内周面に、上記液体容器の口部に設けられた雄ねじをねじ込み可能な雌ねじが形成されている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載したスプレーガンアダプター。
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