WO2004076073A1

WO2004076073A1 - 液状体噴射アダプター及び液状体供給貯液具

Info

Publication number: WO2004076073A1
Application number: PCT/JP2004/002061
Authority: WO
Inventors: Koji Nomiyama; Hiroshi Komatsuzaki; Takanobu Seki; Junya Takamizawa
Original assignee: Daizo Corporation
Priority date: 2003-02-25
Filing date: 2004-02-23
Publication date: 2004-09-10
Also published as: EP1598117A1; EP1598117B1; EP1598117A4; ATE427164T1; KR20050106451A; DE602004020323D1; US20060157584A1

Description

明細書液状体噴射アダプター及ぴ液状体供給貯液具技術分野

本発明は、洗浄液、塗料、塗装液、ムース剤、防鲭剤、鲭黒化液状体などの各種液状体、その他各種の油、各種の水或いは水溶液など、各種の液状体を噴射させるのに用いる液状体噴射器具、詳しくは、エアガン等の圧縮ガス供給手段の噴射口に接続しその圧縮ガスを利用して液状体を噴射させる液状体噴射アダプター及びこの液状体噴射アダプターに液状体を供給する液状体供給貯液具に関する。背景技術

現在、機械製造工場、プラスチック成形工場、自動車修理工場. など、様々な工場や工業施設において、各種液状体を充填したェァゾール容器が様々な用途に使われている。しかし、この種のェァゾール容器は、簡便に液状体を噴射させることができ、携帯性にも優れているから大変便利に使用できる反面、使用済のエアゾール容器を廃棄する必要があり、しかも近頃では、エアゾール容器の廃棄に当たっては内容物を完全に排出させることが求められるようになり、工場などでは多量に発生する使用済エアゾール容器の処理が問題となっている。

そこで本発明者は、エアゾール容器に代わり得る新たな液状体噴射器具として、エアガン等の圧縮ガス供給手段の噴射口に接続しその圧縮ガスを利用して液状体を噴射させることができる液状体噴射器具を提供せんとするものである。

この種の液状体噴射器具としては従来、吹き付け塗装用スプレ一ガンの塗料容器に樹脂性ジャバラ容器を用いて構成した密閉式スプレーガンが開示されている（特開平 1 1 一 2 8 3 9 4号公報）が、本発明の液状体噴射器具とは構成が異なっている。発明の開示

本発明者は、プラスチック成形工場、自動車修理工場など、業態を問わず多くの工場や工業施設等に設置されているエアガン等の圧縮ガス供給手段に着目し、既存の圧縮ガス供給手段をそのまま利用して各種液状体を簡便に噴射させることができる液状体噴射器具を開発した。

すなわち、本発明の液状体噴射器具は、エアガン等の圧縮ガス供給手段の噴射口に接続しその圧縮ガスを利用して液状体を嘖射させる液状体噴射アダプターと、この液状体噴射アダプターに液状体を供給する液状体供給貯液具とを備えるものである。

前記液状体噴射アダプタ一は、圧縮ガス供給手段の噴射口に着脱可能に接続し得る接続口部と、液状体を噴射する液状体噴射口部と、液状体を収容した液状体供給貯液具を着脱可能に連結し得る貯液具連結口部と、前記接続口部、液状体噴射口部間を連通する連通路と、当該連通路、貯液具連結口部間を連通し、連通路内に圧縮ガスが流通すると液状体供給貯液具内の液状体を吸引し得る液状体供給路とを備えたものであることを特徴とする。

前記液状体供給貯液具（「貯液具」ともいう）は、液状体を収容可能で、かつ膨縮可能な貯液部と、連結口兼液状体供給口部とを備え、当該連結口兼液状体供給口部を介して貯液部内が吸引されると、貯液部が縮むと共に内部の液状体が連結口兼液状体供給口部から送出される構成を備えたものであることを特徴とする。本発明の液状体噴射器具は、上記構成を備えているから、ほとんどの工場や工業施設に既に設置されているエアガン等の圧縮ガス供給手段の噴射口に接続するだけで各種液状体を噴射させることができ、極めて安価かつ簡便に使用することができる。しかも、貯液具に液状体を捕給すれば永続的に使用することができる。また、貯液具を取り替えることで異なる液状体を噴射させることもできるから、エアゾール容器の廃棄処理の問題を解決することができる。更には、圧縮ガス供給手段等のエアガンの圧縮ガスを利用するため、エアゾール容器に比べて強力に液状体を噴射させることができるなど、エアゾール容器に比べてより広い用途に利用することができる。

なお、本発明において「圧縮ガス供給手段」とは、コンプレツサ、ポンプ、エアガン、スプレーガンなど、圧縮ガスを供給するあらゆる装置乃至具（圧縮ガス供給装置乃至具）を包含する意であり、その「噴射口」 .とは、圧縮ガス供給装置乃至具から供給される圧縮ガスを噴射する嘖射具の先端部、例えばエアガン等の噴射口等である。

「エアガン」は、コンプレッサ等からの圧縮空気を噴射する嘖射具であって、通常、グリップ部、トリガー部、噴射口及び空気ニップルなどを備え、圧縮空気を空気ニップルから送り込み、トリガ一部の操作によって圧縮空気を噴射口から噴射させることができるようになつている。塗料等の液状体を収容した容器ゃホースを接続するニップルを備え、圧縮空気の噴出によって塗料等の液状体を霧化させて噴射口から液状体を噴射する所謂「スプレ一ガン」もエアガンの一種であるが、このタイプの場合は、切替弁等によって圧縮空気のみを噴射口から噴射できる構造を備える必要がある。

本発明において「液状体」とは、洗浄液、塗料、塗装液、ムース剤、防鲭剤、鲭黒化液状体、その他各種油、各種水或いは水溶液など、形状を問わず任意用途に用いられる各種の液状体を包含する。

「圧縮ガス供給手段の噴射口に（着脱可能に）接続し得る」とは、圧縮ガスが漏れないように連結し得るあらゆる接続構造を包 '含し、例えば螺合式に接続する構造、嵌合式に接続する構造のほカ例えば接続口部に圧縮ガス供給手段の噴射口を押付けて圧縮ガスが漏れないように連結する構造なども包含する。 · 図面の簡単な説明

図 1は、本発明の一実施例に係る液状体噴射アダプターの一例を、アダプター本体と貯液具とに分解して、エアガンと共に示した側面図である。

図 2は、図 1 に示したアダプター本体の断面図である。

図 3は、連通路の小径通路の変形例を示すために、ァダプタ一本体の要部を拡大して示した断面図である。

図 4は、液状体供給路が連通路に連結する位置を説明するために、連通路内の圧縮ガスの流れと共に、アダプター本体の要部を拡大して示した断面図である。

図 5は、連液状体供給路の変形例を示すために、アダプタ一本体の要部を拡大して示した断面図である。

図 6は、図 1 に示した貯液具の側面図である。

図 7は、図 6に示した貯液具の動作を説明した側面図である。図 8は、本発明の一実施例に係る液状体噴射アダプターの一例の使用方法の一例を示した一部断面側面図である。

図 9は、本発明の一実施例に係る液状体供給貯液具の一例と、液状体噴射アダプターの一例と、圧縮ガス供給手段の一例としてのエアガンとを、分解状態で示した側面図である。

図 1 0は、液状体供給貯液具及び液状体噴射アダプターの連結部分を分解状態で示した要部拡大断面図である。

図 1 1 は、液状体供給貯液具及び液状体噴射アダプターの連結部分を連結状態で示した要部拡大断面図である。

図 1 2は、液状体供給貯液具の連結口兼液状体供給口部の構成例を分解状態で示した要部拡大断面図である。図 1 3は、液状体供給貯液具の連結口兼液状体供給口部の構成例を分解状態で示した要部拡大斜視図である。

図 1 4は、図 9 に示した液状体供給貯液具及び液状体嘖射ァダプターの使用状態を示した部分断面側面図である。

図 1 5は、液状体供給貯液具の変形例を示した側面図である。図 1 6は、図 1 5に示した液状体供給貯液具の上面図である。図 1 7は、図 1 5に示した液状体供給貯液具の使用状態の一例を示した側面図である。 .

図 1 8は、本発明の液状体噴射アダプターの一例を示した断面図である。

図 1 9は、本発明者が開発した'未公開の液状体供給貯液具及び液状体噴射アダプターの一例と、圧縮ガス供給手段の一例としてのエアガンとを分解状態で示した側面図である。

図 2 0は、貯液具の変形例を示した断面図である。

図 2 1 は、図 2 0に示した貯液具と液状体噴射アダプターと連結構造を示した一部断面側面図である。

図 2 2は、貯液具の変形例を示した断面図である。

図 2 3は、図 2 2に示した貯液具の使用状態の一例を示した断面図である。

図 2 4は、図 2 3に示した貯液具の一構成例を示した断面図である。

図 2 5は、本発明の他の構成例の処理液供給器具の構成要素である処理液供給アダプターの正面、左右側面、上面、底面を示した図である。

図 2 6は、図 2 5の A— A線に沿った断面図である。

図 2 7は、本発明の他の構成例の処理液供給器具の構成要素である貯液具の半面を断面で示した外観図である。

図 2 8 は、図 2 5 の処理液供給アダプターに図 2 7の貯液具を装着したときの連結部分の拡大断面図である。発明の実施の形態

以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。

本発明の液状体噴射器具は、液状体噴射アダプターと液状体供給貯液具とからなり、それぞれ以下に示すように形成することができる。

(液状体噴射アダプター）

本発明の液状体噴射アダプタ一は、上記の如く、圧縮ガス供給手段の噴射口に着脱可能に接続し得る接続口部と、液状体を噴射する液状体噴射口部と、液状体を収容した液状体供給貯液具を着脱可能に連結し得る貯液具連結口部と、前記接続口部、液状体噴射口部間を連通する連通路と、当該連通路、貯液具連結口部間を連通する液状体供給路とを備えたものである。

上記構成において、「連通路及び液状体供給路」は、連通路内に圧縮ガスを流すと、貯液具内の液状体が液状体供給路を介して連通路内に吸引される構成であるのが好ましい。その具体的な構造は任意に形成可能であるが、例えば、連通路の中間部に段差部が設けられ、当該段差部の接続口部側が小径通路となり、当該段差部の液状体噴射口部側が前記小径通路より径の大きな大径通路となり、液状体供給路が前記大径通路内の当該段差部の近傍に連通してなる構成であれば、連通路内に圧縮ガスを流せば貯液具内の液状体が液状体供給路を介して連通路内に吸引され、液状体噴射口部から液状体を嘖射させることができる。

なお、この際の当該段差部の近傍とは、後述するように、小径通路内を流通してきた圧縮ガス'が大径通路に入って拡散した際、その拡散によって負圧になる範囲を意味する。

上記構成を備えた液状体噴射アダプターの液状体噴射口部には、噴射量、噴射形状などを調整'し得る噴射調整具を接続するこ P T/JP2004/002061

7 とができる。噴射調整具によつて噴射量や噴射形状などを調整することができるから、更に使い易くなり、用途もより一層拡大する。 '

また、液状体供給路を開閉し得る切.替スィツチを設けることができ、このような切替スィッチを備えていれば、液状体の噴射と高圧ガスの噴射とを自在に切眷えることができ、作業性を一段と高めることができる。

(液状体供給貯液具）

液状体供給貯液具（「貯液具」とも言う）は、上記構成を備えた液状体噴射アダプターの貯液具連結口部に連結される。特にその構造を限定するものではないが、例えば、液状体を収容可能で、かつ膨縮可能な貯液部と、連結口兼液状体供給口部（「連結口部」ともいう）とを備え、当該連結口部から貯液部内が吸引されると、貯液部が縮むと共に内部の液状体を連結口部から送出する構成を備えたものが好ましい。

このような構成を備えた貯液具であれば、液状体噴射アダプタ一の貯液具連結口部に連結し、圧縮ガス供給手段からの圧縮ガスを連通路内に通すだけで、収容している液状体を液状体噴射ァダプターの連通路を介して液状体噴射口部から噴射させることができる。しかも、吸引されると貯液具本体が縮む構造であるから、貯液具本体に空気穴を設ける必要がなく、貯液具をどのような角度で使用しても同様に液状'体を噴射させることができ、天地無用で使用することができる。

上記構成を備えた貯液具において、当該連結口部の開口部を開 · 口可能に閉塞するのが好ましい。

液状体を収容した状態で貯液具を持ち運ぶと、貯液部が膨縮可能であるがゆえに貯液部が縮んで連結口部から液状体が溢れ出る可能性がある。また、貯液具を液状体供給アダプタに連結する際には、かなり慎重に行わない限り貯液部が縮んで連結口部か 1

8 ら液状体が漏れ出る可能性がある。そこで、上記のように連結口部の開口部を開口可能に閉塞すれば、通常状態では連結口部の開口部は閉塞しているから、貯液部が縮んでも液状体が溢れ出ることがなく、それでいて必要に応じてその閉塞部を開口することで液状体を液状体供給アダプターに供給することができる。液状体の揮発も防ぐことができる。更に、連結口部の開口部を閉塞した状態で貯液具を、例えば液状体供給アダプターに連結し、エアガンから圧縮ガスを噴射させれば、圧縮ガスのみを液状体供給ァダプター内の連通路及び液状体供給路内に流通させることができるから、連通路及び液状体供給路内の洗浄を行うことができる。連結口部の開口部を開口可能に閉塞する構造は特に限定するものではない。例えば当該開口部をプラスチックシート乃至フィルム等で閉塞して（即ち、肉薄部で被覆するようにして）開口可能に閉塞することができる。この際、プラスチックシート乃至フイルム等は、貯液具と一体に成形することも可能であるが、別体のプラスチックシート乃至フィルム等を当該開口部に被着させて構成することもできる。

また、天面を開口可能に形成してなるキャップ体、例えば天面の肉厚を薄く形成して開口可能としてなるキャップ体を着脱可能に装着し得るように連結口部を構成し、当該キャップ体を装着することにより連結口部の開口部を開口可能に閉塞することもできる。但し、キャップ体を装着した状態で、液状体噴射ァダプターの貯液具連結口部と連結し得るように構成する必要があるから、例えばキャップ体の外周面にネジ部を設けるなど、液状体噴射ァダプターの貯液具連結口部との連結構造を設ける必要がある。

このように天面を開口可能に形成されたキャップ体を装着する構成とすれば、キャップ体を取り替えることで開口部の閉塞部を再生することができるから、貯液具の本体を繰り返し使用することができる。また、上述のようにアダプター内の洗浄目的で使用する場合も、キャップ体を装着するだけでよいから極めて簡単である。

なお、このような構成の貯液具は、貯液具の連結口部の閉塞部を開口する手段を有さない貯液具連結口部を備えた液状体噴射アダプターに連結させて使用することも可能であるが、連結時の液状体の溢れを防止するという観点からは、貯液具の連結口部の閉塞部を開口する手段を備えた液状体噴射アダプターに連結させるようにするのが好ましい。すなわち、貯液具連結口部内に、液状体供給路を内部に有する先尖状の管状突出部を備えた液状体噴射アダプターが好ましい。この際、当該管状突出部は連結凹部内に設けるのが好ましい。

このような構成を備えた液状体噴射アダプターの貯液具連結口部に本発明の貯液具を連結するようにすれば、連結時までは貯液具の連結口部は閉塞されているから液状体が溢れ出ることがなく、しかも、連結と同時に、貯液具の連結口部の閉塞部を管状突出部で破って開口させることができるから、液状体噴射ァダプタ一に液状体を供給可能とすることができる。実施例

以下、本発明の実施例を、図面に基づいて説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されるものではない。

[実施例 1 ]

本発明の実施例に係る液状体噴射器具 1 は、図 1 に示すように、エアガン 1 0 0 の噴射口 1 0 1 に接続し得る器具であって、液状体噴射アダプター 2 と貯液具 3 とを備えている。

液状体噴射アダプタ'一 2は、図 2に示すように、エアガン 1 0 0の噴射口 1 0 1 に着脱可能に接続し得る接続口部 4 と、液状体を噴射する液状体嘖射ロ部 5 と、貯液具 3 を着脱可能に連結させ得る貯液具連結口部 6 と、前記接続口部 4、液状体噴射口部 5間を連通する連通路 7 と、連通路 7、貯液具連結口部 6間を連通する液状体供給路 8 とを備えている。

液状体噴射アダプター 2 の本体をなすアダプター本体部 2 A の素材は特に限定するものではなく、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などの合成樹脂や金属、ゴム、エラストマ（弾性を備えた樹脂体）などから形成可能である。

合成樹脂や金属などから一体成形することも可能であるが、一体成形に制限するものではない。本例の場合は、合成樹脂を射出成形して、肉厚角柱状の本体部 2 Aに接続口部 4、液状体噴射口部 5、貯液具連結口部 6、連通路 7及び液状体供給路 8 を一体成形してあるが、接続口部 4、液状体噴射口部 5、貯液具連結口部 6、連通路 7及び液状体供給路 8 のいずれか一つ或いは二つ以上を本体部 2 Aとは別の材料から形成し、後から本体部 2 Aに固着して一体に形成することも可能である。

なお、本体部 2 Aの形状は任意であり、角形状、円柱形状、略円錐形状、角管状、円管状、その他任意の形状に形成することが可能である。

接続口部 4は、エアガン 1 0 0の噴射口 1 0 1 に着脱可能で、かつ気密を保持し得るように連結できるように形成してある。例えば本例の場合は、本体部 2 Aから突出部 2 a を設け、噴射口 1 0 1 の内周面部に設けられたネジ部と螺合し得るネジ部 4 a を前記突出部 2 a の外周面に形成すると共に、突出部 2 a の内部には連通路 7 と連通する開口部 4 b を設けて構成してある。

液状体噴射口部 5は、図 2に示すように、連通路 7 (詳しくは後述する大径通路 7 B ) がそのままの大きさで開口した構造でもよいし、その他任意に形成可能である。例えば液状体を噴射させる形状に合わせてその開口部の形状及び大きさを適宜変更して形成することができる。また、噴射量、噴射形状などを調整し得るように、開口部を自在に開閉できる絞り機構を設けることも可能である。また、例えば開口部内周面或いは外周面にネジ部を形成するなどして、噴射量、噴射形状などを調整し得る噴射調整具その他のアダプターを接続可能に形成することもできる。

貯液具連結口部 6 は、本体部 ² Aの下面に突出部 ² b を設け、突出部 2 b内に連結口 1 4を揷入し得る凹部 6 a を設け、この凹部 6 a の内周面に連結口 1 4 のネジ部と螺合し得るネジ部 6 b を設けて刻設してある。但し、貯液具 3 の連結口 1 4を気密性を保持しつつ着脱可能に連結し得る連結構造であれば任意に採用可能である。例えば、内周面にネジ部を設けたキャップ体を凹部 6 a に埋設して形成することもできる。

連通路 7は、接続口部 4、液状体噴射口部 5間を連通する穴として形成してあり、詳しくは、図 2 に示すように、中間部に段差部 7 Cを設け、この段差部 7 Cの接続口部 4側をより径小の穴からなる小径通路 7 Aとし、段差部 7 Cの液状体嘖射ロ部 5側をより径大の穴からなる大径通路 7 B として形成してある。

この際、段差部 7 Cの大きさ、すなわち小径通路 7 Aと大径通路 7 Bの径の差を約 5 m m以上とするのが好ましい。

小径通路 7 Aは、図 3 に示すように、接続口部 4の開口部 4 b から窄まって小径となるように形成してもよい。

液状体供給路 8は、連通路 7、貯液具連結口部 6間を連通路 7 と略直交するように連通し、詳しくは大径通路 7 B内の段差部 7 . Cの近傍に連通し、連通路 7内に圧縮ガスが流れると液状体供給路 8内が負圧となり、貯液具 3内の液状体を吸引し得るように構成してある。

なお、本例の場合、段差部 7 Cの段差面と液状体供給路 8の接続口部 4側の内周面が面一になるように連通しているが、図 4 に示すような段差部 7 Cの近傍範囲（図の太線部 X ) 内であれば連通させることができる。即ち、小径通路 7 A内を流通してきた圧縮ガスが大径通路 7 Bに入って一気に拡散した際、その拡散線 S の懐部分（点斜線部）が負圧になる範囲であり、当該近傍範囲（図の太線部 X ) に液状体供給路 8が連通していれば、連通路 7内に圧縮ガスが流れると液状体供給路 8内が負圧となり、貯液具 3 内の液状体を吸引することができる。

この際、拡散線 Sの角度 _αを 4 5度と想定し、拡散線 Sが大径通路 7 Βの内周面に交わる位置よりも段差部 7 C寄りの部分を近傍範囲（図の太線部 X ) と設定することができる。

' 要するに、連通路 7内に圧縮ガスを流通させると貯液具 3 内の液状体が連通路 7内に吸引されるように形成するためには、連通路 7の径を段差部 7 Cを介してその液状体噴射口部 5側をより大きくすると共に、連通路 7の拡径した大径通路 7 Β内の段差部 7 C近傍に液状体供給路 8が連結するように構成すればよい。この際、液状体供給路 8が連通路 7に交わる角度は、特に限定するものではなく、本例のように略直交状に交わるように形成することも、又、更にいずれかに傾いた角度で交わるように形成することもできる。

液状体供給路 8 の径の大きさは、貯液具 3内の液状体を吸引するのに適した適宜大きさに設計するのが好ましい。一般的には、例えば大径通路 7 Βの径が約 4 m m程度の場合、液状体供給路 8 の内径は約 1 . 5 m m程度とするのが好ましい。但し、これに限定されるものではない。 ■

さらにまた、液状体供給路 8は、図 5に示すように、本体部 2 Aに穴を穿設し、この穴内に管部材 9を揷着するようにして形成することもでき、この場合、管部材 9 の先端部を貯液具連結口部 6内に突出させ、貯液具 3 の連結口 1 4を貯液具連結口部 6に連結すると、連結口 1 4内に管部材 9 の先端部が侵入するように形成することもできる。

貯液具 3は、図 6に示すように、液状体を貯液可能で、かつ膨 2004/002061

13 縮可能な貯液具本体 1 1から構成してある。

この貯液具本体 1 1 は、合成樹脂からから形成してあり、伸縮自在な蛇腹状に形成してある胴部 1 2 と、胴部 1 2上に突出した円管部 1 3 と、円管部 1 3 の上端部に形成された貯液具連結口部 6 と着脱可能に連結し得る連結部 1 4 とから構成してある。

連結部 1 4は、貯液具連結口部 6 のネジ部 6 b と螺合可能に形成してある。

このような貯液具 3であれば、貯液具連結口部 6 に連結すると胴部 1 2内は密閉状態となるが膨縮可能であるから、図 7に示すように、貯液具本体 1 1 内に液状体を収納した状態で、連結部 1 4側から吸引すると、貯液具本体 1 1 の胴部 1 2が縮むと共に、内部の液状体が連結部 1 4の口から流出する。

また、図示はしないが、貯液具 3は、通気穴が無いから 3 6 0 ° いずれの角度で使用しても、例えば図 7の状態から天地逆さで使用しても、同様に液状体を液状体噴射アダプター 2 に供給することができる。

なお、連結部 1 4に着脱可能なキャップを装着する構成とし、使わない時には貯液具 3 を液状体の保存容器として使用することもできる。

次に、液状体噴射器具 1 の使用方法について説明する。

液状体を収納した貯液具 3を、その連結部 1 4を液状体噴射ァダブター 2 の貯液具連結口部 6 に連結して液状体噴射ァダプタ一 2に装着し、液状体噴射器具 1 を組立てる。

そして、図 8に示すように、エアガン 1 0 0の噴射口 1 0 1 に接続口部 4 を接続すれば、噴射準備完了である。

あとはエアガン 1 0 0 のトリガ一部 1 0 2 を操作すれば噴射口 1 0 1 から圧縮ガス（圧縮空気）を噴射させることができる。この際、圧縮ガスは連通路 7内を流通して液状体噴射口部 5から噴出すると同時に、貯液具 3内の液状体を吸引して液状体噴射口部 5から液状体を噴出させる。

このように、本発明の液状体噴射器具 1 を用いれば、液状体を圧送する装置を新たに設置する必要がなく、既に工場その他のェ業施設等に設置されているエアガンなどの圧縮ガス供給装置乃至具を利用して液状体を連続的に噴射させることができ、しかも、 3 6 0 ° いずれの角度で使用しても、即ち天地無用で使用しても同様に液状体を噴射させることができる。

[実施例 2 ]

実施例 2に係る液状体噴射器具は、図 9 に示すように、液状体噴射アダプター 2 0 と貯液具 3 1 とから構成される。

(液状体供給貯液具）

貯液具 3 1 は、液状体を収容可能で、かつ膨縮可能な貯液部 3 2 と、連結口兼液状体供給口部 3 3 (「連結口部 3 3」とも言う）とを備え、当該連結口部 3 3から貯液部 3 2内が吸引されると、貯液部 3 2が縮むと共に内部の液状体が連結口部 3 3から送り出されるように構成されている。

貯液具 3 1 は、合成樹脂から形成でき、合成樹脂の種類は収容する液状体の種類により適宜選択すればよく、特に限定するものではないが、貯液部 3 2がある程度の保形性を備え得るものが好ましい。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどを好ましい例として挙げることができる。

貯液部 3 2は、天面 3 2 a及び底面.3 2 b を備えた円筒体の側面に蛇腹部 3 4を設けた如き構成であり、その蛇腹部 3 4は、谷折部間に挟まれた山折部からなる膨出段部（言い換えれば「ひだ」） 3 6 を、上下方向（即ち連結口部 3 3 と底部 3 2 b とを結ぶ方向）に連続して 2段以上（即ち複数段、図では 5段）備えるように構成されている。

各膨出段部 3 6は、外側方向（即ち、上下方向と直交する方向において貯液部 3 2の中心から外側に向う方向）に三角状に膨出 JP2004/002061

15 した山折部が上下に開閉することにより、貯液部 3 2全体が上下方向に伸縮するようになっている。

伹し、蛇腹部 3 4は、内部に液状体を収容しても蛇腹部 3 4が上下方向に伸びない程度の保形性を備えているのが好ましい。連結口部 3 3は、図 1 0に示すように、貯液部 3 2の天面 3 2 aから円管部 3 5 を突設し、この円管部 3 5 の天面の肉厚を薄くして開口可能な閉塞部 4 0 として構成されている。

. 閉塞部 4 0は、肉厚が薄くなるように貯液部 3 2等と一体成形することも可能であるが、別体のプラスチックシート乃至フィルム等を当該開口部に被着させるように構成することもできる。好ましくは、図 1 2に示すように、貯液部 3 2 の天面 3 2 aから円管部 4 1 を突設し、この円管部 4 1 の外周面にネジ部 4 1 a を設ける一方、これとは別体のキャップとして、この円管部 4 1 の外側に着脱可能に装着することができ、かつ天面 4 2の肉厚を薄.く形成した円筒状のキャップ体 4 3 を用意し、上記円管部 4 1 にキャップ体 4 3 を装着することにより、連結口部 3 3を構成する。

この際、キャップ体 4 3は、その内周面に、上記円管部 4 1 のネジ部 4 1 a と螺合可能なネジ部 4 3 a を設け、その外周面にもネジ部 4 3 b を設けるのが好ましい。

なお、キャップ体 4 3の天面 4 2は、天面 4 2の肉厚のみが薄くなるように周側部等と一体に成形することも可能であるが、図 1 3に示すように、キャップ体 4 3 とは別体のプラスチックシート乃至フィルム等 4 4 をキャップ体 4 3 の開口部 4 3 c に被着させるように構成してもよい。

図 1 5〜図 1 7 に示す如く、蛇腹部 3 4を構成する複数の膨出段部 3 6のうち最も底に位置する膨出段部 3 6 Aの一部、詳しくは周縁部の一部を半径方向外側に突出させて突出部 3 7 を設けるようにしてもよい。この際、突出部 3 7の形状は、上面から見 T JP2004/002061

16 た場合の形状として三角形状、円弧形状、四角形状、その他の任意形状に形成可能である。

このように膨出段部 3 6 Aに突出部 3 7 を設ければ、図 1 7に示すように、突出部 3 7の適宜中間部を切断することによって、内部に残留した液状体を容易に排出させることができ、液状体を完全に排出させた状態で貯液具 3 1 を廃棄することができる。

なお、突出部 3 7の切断は、はさみやカッターなどを使用して切断すればよいが、予め切れ目部 3 8 を切れ易いように形成しておくこともできる。例えば、切れ目部 3 8 の肉厚を薄くして切れ易いように形成することができる。

また、突出部 3 7の切断は、図 1 7 に示すように、突出部 3 7 の先端を完全に切り離すようにしてもよいが、完全には切り離さずに液状体を排出できるように切れ目を入れる程度でもよい。

(液状体噴射アダプター）

液状体噴射アダプター 2 0は、図 9及び図 1 8 に示すように、エアガン 1 0 0 の噴射口 1 0 1 に着脱可能に接続し得る接続口部 2 1 と、液状体を噴射する液状体噴射口部 2 2 と、貯液具 3 1 を着脱可能に連結させ得る貯液具連結口部 2 3 と、前記接続口部 2 1、液状体噴射口部 2 2間を連通する連通路 2 4 と、連通路 2 4、貯液具連結口部 2 3間を連通する液状体供給路 2 5 とを備えている。

液状体噴射アダプター 2 0 の本体をなすアダプター本体 2 0 の材料は特に限定するものではなく、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などの合成樹脂や金属、ゴム、エラストマ（弾性を備えた樹脂体）などから形成可能である。

合成樹脂や金属などから一体成形することも可能であるが、一体成形に限定するものではない。

接続口部 2 1は、エアガン 1 0 0の噴射口 1 ◦ 1に着脱可能で、かつ気密を保持し得るように連結できるように形成する。例えば本例の場合、アダプター本体 ² 0に円管状の突出部 ² 1 a を設け、噴射口 1 0 1 の内周面部に設けられたネジ部と螺合し得るネジ部 2 1 b を前記突出部 2 1 a の外周面に設け、突出部 2 1 a の内部には連通路 2 4 と連通する開口部 2 1 c を設けて構成してある。

伹し、接続口部 2 1 は、エアガン 1 0 0の噴射口 1 0 1 に着脱可能で、かつ気密を保持し得るように接続できれば、その接続構造は任意に形成可能である。例えば、図示はしないが、連通路 2 4 の開口端から連続して外側に向って開拡したテーパ面を備えた噴射口当接開口部を設け、エアガン 1 0 0 の先端部（噴射口 1 0 1 ) を前記テーパ面に略気密状態で当接できる構成とすることもできる。

液状体噴射口部 2 2は、連通路 2 4 (詳しくは後述する大径通路 2 4 B ) がそのままの大きさで開口した構造でもよいし、その他任意に形成可能である。例えば液状体を噴射させる形状に合わせてその開口部の形状及ぴ大きさを適宜変更して形成することができる。また、噴射量、噴射形状などを調整し得るように、開口部を自在に開閉できる絞り機構を設けることも可能である。また、例えば開口部内周面或いは外周面にネジ部を形成するなどして、噴射量、噴射形状などを調整し得る噴射調整具その他のァダプターを接続可能に形成することもできる。

貯液具連結口部 2 3 は、図 1 0及び図 1 8 に示すように、ァダプター本体 2 O Aの下面に突出部 2 3 a を設け、突出部 2 3 a 内に下向きに開口した連結凹部 2 3 b を設け、この連結凹部 ² 3 b の内周面にネジ部 2 3 c を設けると共に、連結部 2 3 b内の中央部に管状突出部 ² 6 を突出させて設けてある。

この管状突出部 2 6 は、上記貯液具 3 1 の連結口部 3 3 の閉塞部 4 0を突き破ることができるように先端部 2 6 a を先細状（先尖状）に形成.してあり、内部には液状体供給路 2 5が貫通し先端部 2 6 a で開口している。

連通路 2 4は、接続口部 2 1 、液状体噴射口部 2 2間を連通する穴として形成してあり、詳しくは、図 1 0及び図 1 8 に示すように、中間部に段差部 2 4 Cを設け、この段差部 2 4 Cの接続口部 2 1側をより径小の穴からなる小径通路 2 4 Aとし、段差部 2 4 Cの液状体噴射口部 2 2側をより径大の穴からなる大径通路 2 4 B として形成してある。

この際、段差部 2 4 Cの大きさ、すなわち小径通路 2 4 Aと大径通路 2 4 Bの径の差は約 5 m m以上とするのが好ましい。

なお、小径通路 2 4 Aは、接続口部 2 1 の開口部 2 1 c から窄まって小径となるように形成してもよい。

液状体供給路 2 5は、連通路 2 4、貯液具連結口部 2 3 間を連通路 2 4 と略直交するように連通し、'詳しくは大径通路 2 4 B内の段差部 2 4 Cの近傍に連通し、連通路 2 4内に圧縮ガスが流れると液状体供給路 2 5 内が負圧となり、貯液具 3 1 内を吸引し得るように構成してある。

なお、図の場合には、段差部 2 4 Cの段差面と液状体供給路 2 5 の接続口部 2 1側の内周面が面一になるように連通しているが、段差部 2 4 Cの近傍範囲內であれば連通させることができる。即ち、小径通路 2 4 A内を流通してきた圧縮ガスが大径通路 2 4 Bに入って一気に拡散した際、段差部 2 4 Cの懐部分で負圧になる範囲（前記の近傍範囲）内に液状体供給路 2 5 を連通させれば、連通路 2 4 內に圧縮ガスが流れると液状体供給路 2 5 内を負圧とすることができ、貯液具 3 1 内を吸引することができる。

要するに、連通路 2 4内に圧縮'ガスを流通させると貯液具 3 1 内の液状体を連通路 2 4 内に吸引し得るように形成するためには、連通路 2 4の径を段差部 2 4 Cを介してその液状体噴射口部 2 2側をより大きくすると共に、連通路 2 4の拡径した大径通路 2 4 B内の段差部 2 4 C近傍に液状体供給路 2 5 を連結させる T JP2004/002061

19 ように構成すればよい。

この際、液状体供給路 2 5が連通路 2 4に交わる角度は、特に限定するものではなく、本例のように略直交状に交わるように形成するようにしてもよいし、又、更にいずれかに傾いた角度で交わるように形成するよう.にしてもよい。

液状体供給路 2 5の径の大きさは、貯液具 3 1 内の液状体を吸引するのに適した適宜大きさに設計するのが好ましい。一般的には、例えば大径通路 2 4 Bの径が約 4 m m程度の場合、液状体供給路 2 5 の内径は約 1 . 5 m m程度とするのが好ましい。伹し、これに限定するものではない。

(使用方法）

次に、貯液具 3 1 を液状体噴射アダプター 2 0に装着して使用する方法について説明する。

予め貯液具 3 1 の貯液部 3 2内に所望の液状体 Aを充填し、連結口部 3 3 の開口部は閉塞部 4 0で開口可能に被覆する。

この際、液状体の充填は、閉塞部 4 0を貯液部 3 2等と一体に成形する場合には、例えば貯液部 3 2の適宜箇所に注入用の孔を開けてそこから'液状体を注入した後、その孔を閉塞するようにすればよい。

また、別体のプラスチックシート乃至フィルム等を被着させる場合には、液状体を充填した後プラスチックシート乃至フィルム等を連結口部 3 3の開口部に被着させればよい。

さらにまた、キャップ体 4 3 を装着する構成の場合には、液状体を充填した後キャップ体 4 3 を装着すればよい。

このように液状体 Aを収容した貯液具 3 1 を、図 1 0及び図 1 1 に示すように、液状体噴射アダプター 2 0 の貯液具連結口部 2 3に連結する。この際、貯液具連結口部 2 3 の連結凹部 2 3 b 内に必要に応じてパッキンを入れ、連結凹部 2 3 b内に連結口部 3 3 の円管部 3 5 を差し入れ、ネジ部 2 3 c とネジ部 3 3 a とを螺合させながらネジ込むんでいく。この過程で、管状突出部 2 6の先端部が閉塞部 4 0 を突き破って閉塞部 4 0を開口させ、管状突出部 2 6の先端部は貯液部 3 2内に侵入する。更に所定の箇所まで貯液具連結口部 2 3 の連結凹部 2 3 b内に連結口部 3 3 の円管部 3 5 をネジ込むことにより、貯液具 3 1 の連結口部 3 3 と液状体噴射アダプター 2 0 の貯液具連結口部 2 3 とを気密状態を確保するように連結することができる。

このようにして貯液具 3 1 を液状体噴射アダプター 2 0 に連結すれば、貯液具連結口部 2 3 の連結凹部 2 3 b内に連結口部 3 3 の円管部 3 5 を差し入れてネジ部 2 3 c とネジ部 3 3· a とを螺合させ始めた段階で、貯液具 3 1 の連結口部 3 3 と液状体噴射アダプター 2 0 の貯液具連結口部 2 3 とを密着状態に接合できるから、そのあとで閉塞部 4 0 を開口しても液状体が漏れ出すことがない。

次いで、図 1 4に示すように、液状体噴射アダプター 2 0 の接続口部 2 1 にエアガン 1 0 0の嘖射ロ 1 0 1 を接続させれば、噴射準備は完了である。

あとは、図 1 4に示すように、エアガン 1 0 0のトリガー部 1 0 2を操作して噴射口 1 0 1から圧縮ガス（圧縮空気）を噴射させれば、圧縮ガスを連通路 2 4内を通して液状体噴射口部 2 2から噴出させることができ、同時に、連通路 2 4内を流通する圧縮ガスが貯液具 3 1 内を吸引する。この時、貯液具 3 1 の貯液部 3 2内は密閉状態となっているから、連結口部 3 3から吸引されると貯液部 3 2が縮むと共に内部の液状体 Aが連結口部 3 3 から液状体供給路 2 5に流出し（内部の液状体が連結口部 3 3から送出されるとともに貯液部 3 2が縮むとも言える）、圧縮ガス（圧縮空気）と共に連通路 2 4 (大径通路 2 4 B ) を介して液状体噴射口部 2 2から噴出させることができる。

貯液具 3 1及び液状体噴射アダプター 2 0 は上記のように機 2004/002061

21 能するから、既に工場その他の工業施設等に設置されているエアガンなどの圧縮ガス供給装置乃至具を利用して液状体を連続的に噴射させることができる。しかも、貯液具 3 1 内は密閉状態となるから、貯液具 3 1 を天地無用で使用することができ、エアガン及び液状体噴射アダプター 2 ◦ を 3 6 0 ° いずれの角度でも同様に液状体を噴射させることができる。

更には、液状体噴射アダプター 2 0に連結しない状態の時はもちろん、液状体噴射アダプター 2 0に連結する際にも、貯液具 3 1 内の液状体が外に漏れるのを防ぐことができる。

なお、連結口部 3 3及びキャップ体 4 3 は、液状体噴射ァダプター 2 0の連結部との関係で適宜形成すればよく、例えば液状体噴射アダプター 2 0の貯液具連結口部が外周面にネジ部を備えたものであれば、連結口部 3 3はこれに連結できるように内周面にネジ部を設ける必要がある。そのためには、例えば内周面にネジ部を備えたキャップ体 4 3 を円管部 4 1 内に装着するように構成すればよい。

また、貯液具 3 1の連結口部と液状体噴射アダプター 2 0 の連結部との連結構造は、上記の如くネジ着する構造に限定するものではなく、例えば嵌着構造、その他の連結構造を採用することが可能である。

図示はしないが、蛇腹部 3 4を構成する複数の膨出段部 3 6のうちの最も底の膨出段部 3 6 Aの底面 3 2 b に穴を設け、この穴を開口可能に閉塞するように構成するようにしても、その穴を開口することにより使用後に貯液部内に残留する液状体を容易に排出させることができる。

また、蛇腹部 3 4を構成する膨出段部 3 6 の数を 2段若しくは 1段とすれば、蛇腹部 3 4が収縮した時の内容積を小さくすることができるから、.使用後に貯液部内に残留する液状体の量を少なくすることができる。 T/JP2004/002061

22 また、蛇腹部 3 4が縮んだ状態を保持し得るホルダー部材を付設することもできる。例えば、貯液部 3 2の底面 3 2 bにホルダ一部材の一端部を固着する一方、貯液部 3 2の天面 3 2 a若しくは円管部 3 5 に、ホルダー部材の他端部を係止する係止部を形成し、蛇腹部 3 4を最も縮ませた状態でホルダー部材の他端部を係止部に係止させるようにして蛇腹部 3 4 の最も縮んだ状態を保持できるように構成することができる。

この際、ホルダー部材は、紐状、ベルト状或いはテープ状、その他の任意形状のものでよい。係止部の構造も、ホルダー部材を卷き付ける構造、フック部を引っ掛ける構造、ボタン式に止める構造、ベルべットファスナーで止める構造など任意に形成可能である。

また、上記とは逆に、貯液部 3 2の天面若しくは円管部 3 5 にホルダー部材の一端部を固着し、底面 3 2 b に係止部を形成するようにしてもよい。

また、図 2 0に示すように、連結口部の円管部 3 5の内周部に連結用ネジ部 3 8 a を設けて連結口 3 8 とし、この連結口 3 8 の上縁部 3 8 b から連続して上方に向って漏斗状に開拡してなる液受部 3 9 を設けるように構成することもできる。

この場合、液状体噴射アダプター 2 0の貯液具連結口部 2 3は、図 2 1 に示すように、アダプター本体 2 ◦ Aの下面に、内部に液状体供給路 2 5が貫通し、円管部 3 5内に差し込み得る突出部 2 6を設け、この突出部 2 6 の外周面にネジ部 2 7 を設け、貯液具連結口部 2. 3 と連結口 3 8 とを連結可能に形成する必要がある。

このように構成すれば、液受部 3 9がちようど漏斗の役割を果たすから、液状体をこぼさないように容易に貯液部 3 2内に注入することができる。よって、貯液部 3 2内の液状体が不足したら、貯液具 3 1 を液状体噴射アダプター 2 0から一旦離脱させて、貯液部 3 2 内に液状体を容易に注入することができるから貯液具 3 1 を容易に繰り返し使用するこことができる。

なお、このように連結口 3 8 の内側に連結用ネジ部 3 8 a を設けると共に液受部 3 9 を設ける構成は、突出部 3 7を設けない構成の貯液具に適用することもでき、その場合、突出部 3 7を備えた貯液具と同様の効果を得ることができる。

(液状体供給貯液具の他例）

また、図 2 2〜図 2 3 に示すように、貯液具を構成することもできる。

すなわち、貯液具は、処理液を収容可能で、かつ膨縮可能な貯液具本体と、連結口部とを備えていれば、上記の例に限定されるものではない。例えば、図 2 2に示すように、処理液を収容する処理液収容部 5 1 をプラスチックフィルム袋やゴム風船袋等で形成することもできる。この際、処理液収容部 5 1 を支持するため、金属、プラスチックなどからなる保形容器 5 2内に処理液収容部 5 1 を収納するのが好ましい。このように構成すれば、図 2 3に示すように、たとえ天地が逆になつても、処理液収容部 5 1 は保形容器 5 2に支持されるから作業の邪魔になることがない。また、連結部 5 3 は保形容器 5 2に設けるのが好ましく、図 2 4に示すように、処理液収容部 5 1 は保形容器 5 2に対して着脱可能に構成するのが好ましい。

(液状体噴射アダプターの変形例）

本発明の液状体噴射アダプターにおいて、接続口部は、エアガン 1 0 0 の嘖射ロ 1 0 1 に着脱可能で、かつ気密を保持し得るように連結できる構成であれば、その接続構造は任意に形成可能である。例えば、接続口部をテーパ状に形成することもできる。具体的には、図 2 5〜 2 8のように構成することができる。この構成例の処理液供給アダプター 6 2は、図 2 5及び図 2 6 に示すように、樹脂により全体が漏斗形に一体成形されてなり、前述した構成のアダプターと同様に、その一端にテ一パ面 6 9 a を有する噴射口受部 6 4、他端に金型接続口部 6 5 をそれぞれ設けると共に、その下部に貯液具連結口部 6 6 を形成し、噴射口部受部 6 4 と金型接続口部 6 5 を連通路 6 7で連通し、さらに連通路 6 7 と貯液具連結口部 6 6 とを液供給路 6 8で連通させた形態に構成してある。

連通路 6 7は、図 2 6 に示すように、噴射口受部 6 4側が開口径が小さい小径通路 6 7 a、金型接続口部 6 5側が開口径が大きぃ大径通路 6 7 b としてあり、両通路が接続する段差部 6 7 c は、小径通路 6 7 a 端部から大径通路 6 7 b端部間をテーパ面 6 7 dで連続させてなり、このテーパ面 6 7 d内から液供給路 6 8 を垂下させてある。

また、貯液具連結口部 6 6は、貯液具 8 0の連結部 8 1外周に一体嵌合し得るように、内周にネジ部を有する円筒キャップ形をなすと共に、その円筒キャップ部分の下面中央に、貯液具 8 0の連結部 8 1 の内周に接合する筒状の舌片部 7 1 を適宜な長さで一体に突出させ、当該舌片部 7 1 の中央に液供給路 6 8の開口端を設けた形状としてある。

貯液具 8 0は、図 2 7に示すように、適宜な容量で処理液を貯液可能な伸縮自在な蛇腹状の胴部 8 2の上面に円管部 8 3 を突出させてなる貯液具本体 8 4から構成し、円管部 8 3 の上部に、外周面に螺子溝を刻設した連結部 8 1 を設け、この連結部 8 1 の内側は前記筒状舌片部 7 1がすっぽりと嵌まって接合する空洞状に設けてある。

このように構成された処理液供給器具は、処理液が入れられた貯液具 8 0 を、その連結部 8 1 を貯液具連結口部 6 6 に連結して処理液供給アダプター 6 2に装着して組立てられる。この状態で、図 2 8に示されるように、処理液供給アダプター 6 2の貯液具連結口部 6 6が貯液具 8 0 の連結部 8 1 に嵌合して貯液具 8 0 の開口を閉鎖し、さらに舌片部 7 1 が連結部 8 1 の内側開口に進入して当該開口内周面に接合する。すなわち、貯液具 8 0の円管部 8 3 の端部開口は、貯液具連結口部 6 6 と舌片部 7 1 との二重の壁面で隙間なく閉鎖されて処理液供給.ァダブター 6 2の下部に一体に取り付けられるため、貯液具 8 0内部の気圧と液供給路 6 8内の気圧とが一定に保たれ、段差部 6 7 c に負圧が生じたときは、内部処理液を液供給路 6 8 を通して連通路 6 7内にスムーズに流出させ、外部に噴出させることができる。この際、貯液具連結口部 6 6 との接合部分から処理液が漏れ出すこともない。

Claims

請求の範囲

1 . 圧縮ガス供給手段の噴射口に接続し得る液状体噴射器具であつて、液状体噴射アダプターと液状体供給貯液具とを備え、液状体噴射アダプタ一は、圧縮ガス供給手段の噴射口に着脱可能に接続し得る接続口部と、液状体を噴射する液状体噴射口部と、液状体を収容した液状体供給貯液具を着脱可能に連結し得る貯液具連結口部と、前記接続口部、液状体噴射口部間を連通する連通路と、当該連通路、貯液具連結口部間を連通'し、連通路内に圧縮ガスが流通すると液状体供給貯液具内の液状体を吸引し得る液状体供給路とを備えたものであることを特徴とする液状体噴射器具。

2 . 圧縮ガス供給手段の噴射口は、エアガンの噴射口であることを特徴とする請求項 1記載の液状体噴射器具。

3 . 液状体噴射アダプターの連通路は、中間部に段差部が設けられ、当該段差部の接続口部側が小径通路となり、当該段差部の液状体噴射口部側は前記小径通路より径の大きな大径通路となり、液状体供給路は、前記大径通路内の当該段差部の近傍に連通してなる構成を備えた請求項 1又は 2に記載の液状体噴射器具。

4 . 液状体噴射アダプタ一は、液状体供給路を開閉し得る切替スイッチを備えた請求項 1 〜 3 のいずれかに記載の液状体噴射器具。

5 . 液状体噴射アダプターの液状体噴射口部に、噴射量、噴射形状などを調整し得る噴射調整具が接続された請求項 1 〜 4 のいずれかに記載の液状体噴射器具。

6 . 液状体噴射アダプターの貯液具連結口部は、液状体供給路を内部に有する先尖状の管状突出部を備えたものである請求項 1 〜 5のいずれかに記載の液状体噴射器具。

7 . 液状体供給貯液具は、液状体を収容可能で、かつ膨縮可能な貯液部と、連結口兼液状体供給口部とを備え、当該連結口兼液状体供給口部を介して貯液部内が吸引されると、貯液部が縮むと共に内部の液状体が連結口兼液状体供給口部から送出される構成であることを特徴とする請求項 1 に記載の液状体噴射器具。

8 . 液状体供給貯液具は、連結口兼液状体供給口部の開口部を開口可能に閉塞されたものである請求項 7 に記載の液状体噴射器具。

9 . 液状体供給貯液具の連結口兼液状体供給口部の開口部をブラスチックフィルム乃至シートで閉塞してなる請求項 8 に記載の液状体噴射器具。

1 0 . 液状体供給貯液具の連結口兼液状体供給口部は、天面を開口可能に形成されたキャップ体を着脱可能に装着し得るように構成され、当該キャップ体を装着することにより連結口兼液状体供給口部の開口部が開口可能に閉塞されてなる構成を備えた請求項 7に記載の液状体噴射器具。

1 1 . 圧縮ガス供給手段の噴射口に接続する液状体噴射アダプタ一であって、

圧縮ガス供給手段の噴射口に着脱可能に接続し得る接続口部と、液状体を噴射する液状体噴射口部と、液状体を収容した液状体供給貯液具を着脱可能に連結し得る貯液具連結口部と、前記接続口部、液状体噴射口部間を連通する連通路と、当該連通路、貯液具連結口部間を連通し、連通路内に圧縮ガスが流通すると液状体供給貯液具内の液状体を吸引し得る液状体供給路とを備えた液状体噴射アダプター。

1 2 . 液状体を収容可能で、かつ膨縮可能な貯液部と、連結口兼液状体供給口部とを備え、当該連結口兼液状体供給口部を介して貯液部内が吸引されると、貯液部が縮むと共に内部の液状体が連結口兼液状体供給口部から送出される構成を備えた液状体供給貯液具。