JP3230286U - アダプター - Google Patents
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Abstract
【課題】スプレーガンとスプレー缶とを接続するアダプターを提供する。【解決手段】アダプター1は、本体部10と、ガン用螺子部11と、縮径部12と、段差部13と、貫通孔14と、缶用装着部15と、を備える。本体部10は、筒の上面を蓋10aで塞いだ形状である。ガン用螺子部11は、本体部10の蓋10aの上面の中心から本体部10の上方に向かって小筒状に設けられ、スプレーガンの先端部と螺着可能である。縮径部12は、本体部10の蓋10aの下面から本体部10の上方に向かって縮径して設けられる。段差部13は、縮径部12の頂点に設けられ、スプレー缶の先端部から延出される吹き出しストローに当接可能である。貫通孔14は、段差部13の中心から本体部10の上方に向かってガン用螺子部11の下面の中央まで貫通して設けられる。缶用装着部15は、本体部10の筒の下面に設けられ、スプレー缶の先端部に装着可能である。【選択図】図1
Description
本考案は、スプレーガンとスプレー缶とを接続するアダプターに関する。
従来より、スプレーガン用のアダプターに関する技術は多種存在する。例えば、特開2000−167444公報(特許文献1)には、塗料を塗料ノズルに供給し、その後部中心に配した空気ノズル口より第一の圧縮空気を噴出して混合噴霧する内部混合式スプレーガンに対する丸吹きスプレーガン用アダプターが開示されている。このスプレーガン用アダプターは、塗料ノズルからの噴霧塗料に第2の圧縮空気流を噴射衝突させて噴霧パターンを変形させる圧縮空気の噴出穴を設け、塗料ノズルの先端部に着脱可能に取り付けられる。これにより、下塗り塗装・中塗り塗装・上塗り塗装の各塗装段階や塗料の種類等による、平吹きパターン塗装と丸吹きパターン塗装の切り替えや吹き付け模様の変化・調整がアダプターの使用のみで広範囲に適用できるので、平吹き用と丸吹き用の多種類のスプレーガンを準備したり、平吹き用空気キャップと丸吹き用空気キャップを兼用して塗料が付着してしまうような問題が解消されるとしている。
又、特開2016−124583号公報(特許文献2)には、上端が塞がれた円筒状のヘッド部に、噴射気流によって発生する負圧作用によって内部通路に吸引力を発生させる吸上げノズルが設けられ、この吸上げノズルが、ヘッド部の外側で開口する液体噴出口とヘッド部内に配備された吸上げ通路接続口とを具備してなるホルダー、を備えたスプレーガンに用いられるスプレーガンアダプターが開示されている。このスプレーガンアダプターは、容器取付け部と、筒部と、接続筒部と、を備えてなるアダプター本体と、このアダプター本体をヘッド部に対して着脱するための着脱機構と、を有する。容器取付け部は、液体容器の口部が装着される。筒部は、この容器取付け部に設けられてヘッド部に挿入される。接続筒部は、容器取付け部と筒部とを仕切る隔壁部に設けられて吸上げ通路接続口に接続される液体出口及びこの液体出口に連通されて容器取付け部に装着された液体容器に貯留されている液体を吸い上げるための吸上げチューブが接続されるチューブ接続口を備える。又、着脱機構を介してアダプター本体をホルダーに装着することによって、筒部がヘッド部に挿入され、かつ、接続筒部の液体出口が吸上げ通路接続口に接続されるように構成されている。これにより、スプレーガンアダプター(アダプター)は、そのアダプター本体が着脱機構を介してホルダーのヘッド部に着脱される。そして、容器取付け部に装着された液体容器中の液体(たとえば塗料)に、接続筒部のチューブ接続口に接続した吸上げチューブを挿入しておくと、塗装作業中には、液体容器中の塗料が、吸上げチューブ、接続筒部の内部通路及び液体出口を経て吸上げノズルの液体噴出口から噴射される。従って、塗装作業中に、塗料がヘッド部の内面や吸上げノズルにおける吸上げ通路接続口の外面に付着することはない。又、筒部の内部空間が、隔壁部によって容器取付け部の内部空間から仕切られているので、塗装作業中に液体容器が、激しく振り動かされたり、倒立姿勢に倒されたりしたとしても、液体容器中の塗料が筒部の内部空間に入ってヘッド部の内面に付着するという事態が起こらない。従って、液体容器と吸上げチューブとをアダプター本体に装着したままアダプターと共にヘッド部から取り外した後、新たなアダプター本体に装着された別の液体容器と別の吸上げチューブとをその新たなアダプターを介してヘッド部に装着して塗装作業を行うと、「色混ざり」を生じるようなことは無くなるとしている。
スプレーガンは、一般的に、エアーポンプに接続して使用されるが、エアーポンプのパイプの長さにより、スプレーガンが移動できる領域は、エアーポンプの周辺に限定される。そのため、ユーザーは、様々な場所や場面でスプレーガンを使用したい場合、エアーポンプを現場に搬送せざるを得ず、気軽にスプレーガンを利用することが出来ないという課題がある。一方、スプレー缶は、市販で販売されており、単にエアーの吹き付けだけを行うスプレー缶も存在する。このスプレー缶を上手く利用することで、スプレーガンを気軽に利用することが出来る可能性がある。
上述した特許文献1、2に記載の技術では、スプレー缶との接続を想定しておらず、上述の課題を解決することが出来ない。
そこで、本考案は、前記課題を解決するためになされたものであり、どのような場所でも気軽にスプレーガンを利用することが可能なアダプターを提供することを目的とする。
本考案に係るアダプターは、本体部と、ガン用螺子部と、縮径部と、段差部と、貫通孔と、缶用装着部と、を備える。本体部は、筒の上面を蓋で塞いだ形状である。ガン用螺子部は、前記本体部の蓋の上面の中心から前記本体部の上方に向かって小筒状に設けられ、スプレーガンの先端部と螺着可能である。縮径部は、前記本体部の蓋の下面から前記本体部の上方に向かって縮径して設けられる。段差部は、前記縮径部の頂点に設けられ、スプレー缶の先端部から延出される吹き出しストローに当接可能である。貫通孔は、前記段差部の中心から前記本体部の上方に向かって前記ガン用螺子部の下面の中央まで貫通して設けられる。缶用装着部は、前記本体部の筒の下面に設けられ、前記スプレー缶の先端部に装着可能である。本アダプターは、前記缶用装着部を前記スプレー缶の先端部に装着すると、前記吹き出しストローが、前記縮径部を介して前記段差部に当接し、当該段差部は、前記吹き出しストローを下方に押下する。
本考案によれば、どのような場所でも気軽にスプレーガンを利用することが可能となる。
以下に、添付図面を参照して、本考案の実施形態について説明し、本考案の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本考案を具体化した一例であって、本考案の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本考案について、先ず、第一の実施形態について説明する。本考案に係るアダプター1は、図1−図3に示すように、本体部10と、ガン用螺子部11と、縮径部12と、段差部13と、貫通孔14と、缶用装着部15と、を備える。尚、背面図と、左側面図と、右側面図は、正面図と同一にあらわれるため省略している。
本体部10は、筒の上面を蓋10aで塞いだ形状である。ガン用螺子部11は、本体部10の蓋10aの上面の中心から本体部10の上方に向かって小筒状に設けられ、スプレーガン2の先端部20と螺着可能である。ここで、図1では、ガン用螺子部11には、小筒の内面に螺子部が設けられている。図3では、スプレーガン2の先端部20には、外面に螺子部が設けられている。
縮径部12は、本体部10の蓋10aの下面から本体部10の上方に向かって縮径して設けられる。段差部13は、縮径部12の頂点に設けられ、スプレー缶3の先端部30から延出される吹き出しストロー31に当接可能である。
貫通孔14は、段差部13の中心から本体部10の上方に向かってガン用螺子部11の下面の中央まで貫通して設けられる。缶用装着部15は、本体部10の筒の下面に設けられ、スプレー缶3の先端部30に装着可能である。
ここで、缶用装着部15は、スプレー缶3の先端部30の円環状の金具に引っ掛かるように、本体部10の筒の下面の端部から本体部10の内部に向かって突出した係止環を形成している。そして、本考案に係るアダプター1は、アダプター1の缶用装着部15をスプレー缶3の先端部30に装着すると、吹き出しストロー31が、縮径部12を介して段差部13に当接し、段差部13は、吹き出しストロー31を下方に押下する。
これにより、どのような場所でも気軽にスプレーガンを利用することが可能となる。即ち、本考案の第一の実施形態に係るアダプター1の使用方法について説明すると、図2に示すように、ユーザーが、アダプター1の缶用装着部15をスプレー缶3の先端部30に覆い被せるように装着して固定すると、スプレー缶3の先端部30の吹き出しストロー31が、アダプター1の縮径部12に当接し、縮径部12により、縮径部12の頂点に案内される。
縮径部12の頂点には、段差部13が設けられていることから、縮径部12の頂点に案内された吹き出しストロー31が段差部13に当接し、固定される。ここで、縮径部12により、吹き出しストロー31を段差部13に確実に案内することが出来る。
ここで、アダプター1の缶用装着部15がスプレー缶3の先端部30に固定されると、アダプター1の段差部13の位置は、スプレー缶3の先端部30に対して固定されることから、段差部13は、吹き出しストロー31の当接に対して抗力を有し、吹き出しストロー31をスプレー缶3の内側に押し出す。
すると、吹き出しストロー31は、内部に押し出されることで、スプレー缶3の内部のエアーは、吹き出しストロー31から吹き出すため、段差部13の貫通孔14からガン用螺子部11の内部を通って外部に排出される。
このように、アダプター1の缶用装着部15をスプレー缶3の先端部30に装着することで、スプレー缶3の吹き出しストロー31からエアーを吹き出すことが可能となる。
そこで、図3に示すように、スプレーガン2の先端部20をアダプター1のガン用装着部11に螺着して装着することで、スプレー缶3の吹き出しストロー31からのエアーをスプレーガン2の先端部20からスプレーガン2の内部に導入することが出来る。つまり、アダプター1を介して、スプレーガン2をスプレー缶3に接続することで、スプレー缶3の内部のエアーをスプレーガン2に送り出すことが可能となり、エアーポンプを用いることなくスプレーガン2をどのような場所でも気軽に利用することが可能となるのである。
ここで、本体部10の形状に特に限定は無く、例えば、図1に示すように、ドーム形状や円筒の上面を蓋で塞いだ形状、三角筒や四角筒、多角筒の上面を蓋で塞いだ形状であっても構わない。
又、ガン用螺子部11の構成に特に限定は無く、図3に示すように、スプレーガン2の先端部20の外周面に螺子部が設けられている場合は、ガン用螺子部11の内周面に、スプレーガン2の先端部20の螺子部に螺着する螺子部が設けられている。一方、スプレーガン2の先端部20の内周面に螺子部が設けられている場合は、ガン用螺子部11の外周面に、上述の螺子部が設けられても構わない。
又、縮径部12の形状に特に限定は無く、例えば、図1に示すように、円錐形状であっても良いし、三角錐形状や多角錐形状であっても構わない。又、図1に示すように、蓋10aに所定の厚みがあるため、縮径部12は、蓋10aの下面に直接設けるよう構成しているが、蓋10aに十分な厚みが無い場合は、後述のように、本体部10の蓋10aの下面から本体部10の下方に向かって小筒状に延出された延出部を設け、その延出部に縮径部12を設けるように構成しても構わない。
又、段差部13の形状に特に限定は無いが、例えば、図1に示すように、スプレー缶の吹き出しストロー31の外周径より所定のサイズだけ大きい外周径を有する円筒状の溝部や三角柱状の溝部、四角柱状の溝部、多角柱状の溝部を挙げることが出来る。本体部10における段差部13の位置は、缶用装着部15がスプレー缶3の先端部30に装着された際に、段差部13に当接した吹き出しストロー31を下方に押し出す程度の位置であると好ましい。本体部10における段差部13の位置は、本体部10の高さや縮径部12の位置、延出部の長さや位置を設計変更することで、適宜調整される。
又、貫通孔14の構成に特に限定は無いが、例えば、図1に示すように、段差部13の外周径よりも小さい外周径を有し、スプレー缶の吹き出しストロー31の内周径よりも大きい外周径を有する構成を挙げることが出来る。
又、缶用装着部15の構成に特に限定は無く、例えば、図1に示すように、スプレー缶3の先端部30の外周を把持するような円環状の係止環でも良いし、本体部10の筒の下面の端部から本体部10の内部に向かって突出した突起状の突起部でも構わない。
又、アダプター1の各部を構成する素材に特に限定は無いが、例えば、合成樹脂や合成ゴム等の成形物を構成する素材を挙げることが出来る。
次に、本考案について、第二の実施形態について説明する。本考案に係るアダプター1は、図4−図5に示すように、上側本体部100と、ガン用螺子部101と、延出部102と、縮径部103と、段差部104と、貫通孔105と、下側本体部106と、缶用装着部107と、第一の接続部108と、第二の接続部109と、を備える。尚、図4において、背面図と、左側面図と、右側面図は、正面図と同一にあらわれるため省略している。
ガン用螺子部101は、上側本体部100の上面の中心から上側本体部100の上方に向かって小筒状に設けられ、スプレーガン2の先端部20と螺着可能である。
延出部102は、ガン用螺子部101の下面に対応する上側本体部100の下面から上側本体部100の下方に向かって小筒状に延出される。縮径部103は、延出部102の下面から上側本体部100の上方に向かって縮径して設けられる。
段差部104は、縮径部103の頂点に設けられ、スプレー缶3の先端部30から延出される吹き出しストロー31に当接可能である。貫通孔105は、段差部104の中央から上側本体部100の上方に向かってガン用螺子部101の下面の中央まで貫通して設けられる。
缶用装着部107は、下側本体部106の下面に設けられ、スプレー缶3の先端部30に装着可能である。第一の接続部108は、上側本体部100に設けられ、第二の接続部109は、下側本体部106に設けられ、第一の接続部108と接続可能であり、第一の接続部108に接続すると、上側本体部100と下側本体部106とが全体として筒の上面を蓋で塞いだ形状になる。
ここで、上側本体部100は、例えば、筒の上面を蓋100aで塞いだ形状であり、下側本体部106は、筒状である。又、缶用装着部107は、スプレー缶3の先端部30の外周面に当接されるような円環状の溝部を備え、第一の接続部108は、上側本体部100の下方の内周面に螺子部を備え、第二の接続部109は、第一の接続部108の螺子部に対応して、下側本体部106の外周面に螺子部を備える。
このような構成であっても、どのような場所でも気軽にスプレーガンを利用することが可能となる。即ち、本考案の第二の実施形態に係るアダプター1の使用方法について説明すると、図6に示すように、ユーザーが、下側本体部106の缶用装着部107をスプレー缶3の先端部30に装着し、次に、上側本体部100の第一の接続部108を下側本体部106の第二の接続部109に接続する。
すると、スプレー缶3の先端部30の吹き出しストロー31が、上側本体部100の縮径部103に当接し、縮径部103の頂点に案内され、段差部104に当接する。段差部104の位置が、スプレー缶3の先端部30に対して固定されるため、段差部104が、吹き出しストロー31をスプレー缶3の内側に押し出し、スプレー缶3の内部のエアーは、段差部104の貫通孔105からガン用螺子部101の内部を通って外部に排出される。
ここで、アダプター1を、上側本体部100と下側本体部106とに分離させることで、吹き出しストロー31からのエアーの吹き出しを、上側本体部100を下側本体部106に接続したタイミングに合わせることが可能となる。そのため、ユーザーは、吹き出しストロー31からエアーを出したい場合には、上側本体部100を下側本体部106に接続すれば良いし、吹き出しストロー31からのエアーの吹き出しを止めたい場合は、上側本体部100を下側本体部106から外せばよい。このように、上側本体部100と下側本体部106との接続を制御することで、吹き出しストロー31からのエアーの吹き出しを簡単に制御することが可能となる。
ここで、第一の接続部108を第二の接続部109に接続し、段差部104が吹き出しストロー31に当接した状態で、上側本体部100の第一の接続部108を下側本体部106の第二の接続部109に螺着し、第二の接続部109に対する第一の接続部108の螺着具合を調整することで、上側本体部100の段差部104が吹き出しストロー31を適度に押下する。そのため、第二の接続部109に対する第一の接続部108の螺着具合で、吹き出しストロー31からのエアーの吹き出し力を調整することが可能となる。
缶用装着部107の構成に特に限定は無いが、例えば、図6に示すように、単純な筒に構成しても良いし、図7に示すように、筒の下端の内周面から外部に向かって傾斜したテーパー面107bを備える円環状の台部107aを設けた構成でも良い。台部107aにより、下側本体部106の缶用装着部107をスプレー缶3の先端部30に当接させると、台部107aのテーパー面107bにより、スプレー缶3の先端部30が下側本体部106の缶用装着部107に案内されて、缶用装着部107へのスプレー缶3の先端部30の装着を容易にする。
又、下側本体部106の構成に特に限定は無いが、例えば、図7に示すように、下側本体部106の一部に、下側本体部106の上方から下方に向かって隙間106a(スリット)を設けても良い。隙間106aを設けることで、下側本体部106の円筒の内周径が多少拡張するため、スプレー缶3の先端部30に対して下側本体部106の缶用装着部107の装着(嵌め合わせ)を容易にする。
又、缶用装着部107について、スプレー缶3が、先端部30と一体として構成された一体式の場合は、上述のように、円環状の溝部を設ければ良いが、スプレー缶3が、先端部30と分離可能に構成された分離式の場合は、スプレー缶3の先端部30は、螺子部で構成されるため、図8に示すように、缶用装着部107は、スプレー缶3の先端部30の螺子部に螺着する螺子部107cを形成しても構わない。
又、本考案について、第三の実施形態について説明する。本考案に係るアダプター1は、図9−図13に示すように、上側本体部100と、ガン用螺子部101と、延出部102と、縮径部103と、段差部104と、貫通孔105と、下側本体部106と、缶用装着部107と、第一の接続部108と、第二の接続部109と、を備える。
ここで、ガン用螺子部101は、上側本体部100と一体として形成され、上側本体部100は、例えば、ナットの頭部の六角柱状に構成されるが、ドーム状でも円柱状でも三角柱状でも四角柱状でも多角柱状でも構わない。ガン用螺子部101は、上側本体部100の上面の中心から下方に向かって円柱状に開口され、スプレーガン2の先端部20の螺子部に対応して、開口部の外面に螺子部を設けることで構成される。
一方、下側本体部106は、円筒の上面を蓋で塞いだ形状で構成され、更に、スプレー缶3との装着を簡易にするために、正面側と背面側とに開口部106aを設けて、全体として略アーチ状に構成している。又、缶用装着部107は、下側本体部106の下方の二つの端部に、下側本体部106の内側に向かって突出し、スプレー缶3の先端部30の内面に係止可能な係止部を設けることで構成される。
一方、上側本体部100の第一の接続部108は、延出部102の上方近傍から上側本体部100の左右方向のそれぞれに向かって延出された板状の引っ掛け部を設けることで構成される。下側本体部106の第二の接続部109は、下側本体部106の上面に、延出部102と第一の接続部108とを挿通可能な略楕円状の開口部を設けることで構成される。
これにより、上側本体部100の延出部102と第一の接続部108の引っ掛け部とを下側本体部106の第二の接続部109の開口部に通して、上側本体部100を90度回転させると、第一の接続部108の引っ掛け部が第二の接続部109の開口部をスライドして下側本体部106の上面に引っ掛かる。そのため、ユーザーは、ワンタッチで上側本体部100を下側本体部106に接続することが可能となる。
又、上側本体部100の下面に溝部110を設け、下側本体部106の上面に、上側本体部100の溝部110に入る突起部111を設け、上側本体部100と下側本体部106との接続した際に、下側本体部106の突起部111が上側本体部100の溝部110に入るよう構成しても良い。これにより、突起部111が溝部110に入ることで、下側本体部106に対する上側本体部100の位置決めを可能とするとともに、第一の接続部108に対する第二の接続部109の接続を強固にすることが可能となる。
ここで、溝部110の数に特に限定は無いが、例えば、図9に示すように、第一の接続部108の二つの引っ掛け部のそれぞれに対向する上側本体部100の下面の位置にそれぞれ二つ設けられても良いし、一つ又は二つ以上設けても構わない。又、突起部111の数に特に限定は無いが、例えば、図10に示すように、下側本体部106の上面に一つ設けても良いし、溝部110の数に対応した数だけ設けても構わない。
又、溝部110の形状に特に限定は無いが、例えば、図9に示すように、半球状に構成されても良いし、三角錐状や四角錐状、多角錐状に構成されても構わない。又、突起部111の形状に特に限定は無いが、例えば、図10に示すように、溝部110の形状に対応して、半球状に構成されても良いし、三角錐状や四角錐状、多角錐状に構成されても良い。
又、下側本体部106の蓋の下面のうち、第一の接続部108の引っ掛け部が当接する部分に当接部112を設けてもよい。これにより、第一の接続部108の引っ掛け部が第二の接続部109の開口部をスライドして下側本体部106の上部の下面に引っ掛かった際に、第一の接続部108が当接部112に当接して、第一の接続部108を押下し、第一の接続部108の引っ掛かり部の引っ掛かりを強固にすることが出来る。
更に、本考案について、第四の実施形態について説明する。本考案に係るアダプター1は、図14−図15に示すように、上側本体部100と、ガン用螺子部101と、延出部102と、縮径部103と、段差部104と、貫通孔105と、下側本体部106と、缶用装着部107と、第一の接続部108と、第二の接続部109と、を備える。
ここで、上側本体部100は、筒の上面を蓋で塞いだ形状であり、第一の接続部108は、上側本体部100の外側面に、上側本体部100の左右方向に沿った長尺状の開口部を設けることで構成される。
下側本体部106は、筒状又は環状であり、第二の接続部109は、下側本体部106の筒の上面の所定の位置から下側本体部106の上方に向かって延出し、所定の高さで下側本体部106の外側に向かって膨出した延出膨出部を設けることで構成される。
又、缶用装着部107は、下側本体部106の筒の下端の内周面から外部に向かって傾斜したテーパー面107bを備える円環状の台部107aを設けた構成である。
これにより、下側本体部106の缶用装着部107をスプレー缶3の先端部30に装着した後に、下側本体部106の第二の接続部109の延出膨出部を、上側本体部100の中に入れて、上側本体部100の第一の接続部108の開口部に、上側本体部100の内側から外側に向けて引っ掛ける。この場合、上側本体部100の開口部に下側本体部106の延出膨出部を押し込むことで、ワンタッチで上側本体部100を下側本体部106に接続することが可能となる。
ここで、第一の接続部108の開口部の数に特に限定は無いが、例えば、図14に示すように、上側本体部100の外側面の左右に一つずつ設けて、合計二つ設けても良いし、上側本体部100の外側面の前後左右に一つずつ設けて、合計四つ設けても構わない。又、第二の接続部109の延出膨出部の数に特に限定は無いが、例えば、図14に示すように、上側本体部100の開口部の数に対応する数で、下側本体部106の筒の左右に一つずつ設けると好ましい。
又、下側本体部106の構成に特に限定は無いが、例えば、図14に示すように、下側本体部106の一部に、下側本体部106の上方から下方に向かって隙間106aを設けても良い。隙間106aを設けることで、下側本体部106の筒又は環の内周径が多少拡張する。これにより、第二の接続部109の延出膨出部が多少拡縮するため、下側本体部106の延出膨出部を上側本体部100の開口部に入れ易くなる。
更に、本考案について、第五の実施形態について説明する。本考案に係るアダプター1は、図16−図17に示すように、上側本体部100と、ガン用螺子部101と、延出部102と、縮径部103と、段差部104と、貫通孔105と、下側本体部106と、缶用装着部107と、第一の接続部108と、第二の接続部109と、を備える。
ここで、上側本体部100は、筒の上面を蓋で塞いだ形状であり、第一の接続部108は、上側本体部100の筒の内周面に、上側本体部100の左右方向に沿った板状の突起部を設けることで構成される。
下側本体部106は、筒状であり、第二の接続部109は、下側本体部106の筒の外周面に、下側本体部106の上方から下方に下がって溝が設けられ、所定の高さで下側本体部106の左右方向のいずれかに沿って溝が設けられる略L字状のスライド溝部を設けることで構成される。
尚、缶用装着部107は、下側本体部106の筒の下端の内周面から外部に向かって傾斜したテーパー面107bを備える円環状の台部107aを設けた構成である。
これにより、下側本体部106の缶用装着部107をスプレー缶3の先端部30に装着した後に、上側本体部100の第一の接続部108の突起部を、下側本体部106の第二の接続部109のスライド溝部の上端に合わせて、下方に下げ、上側本体部100を上側本体部100左右方向のいずれかにスライドさせると、上側本体部100の第一の接続部108の突起部が、下側本体部106の第二の接続部109のスライド溝部の下端に沿ってスライドし、固定される。これにより、スライドで上側本体部100を下側本体部106に接続することが可能となる。
ここで、第一の接続部108の突起部の形状に特に限定は無いが、例えば、図16に示すように、板状でも良いし、球状でも多角状でも構わない。又、第二の接続部109のスライド溝部の形状に特に限定は無いが、例えば、図16に示すように、略L字状でも良いし、くの字状でも構わない。
又、第二の接続部109のスライド溝部の一部に、第一の接続部108の突起部がスライドにより乗り越えることが可能な壁部109aを設けても良い。壁部109aを設けることで、上側本体部100の第一の接続部108の突起部を、下側本体部106の第二の接続部109のスライド溝部の下端に沿ってスライドさせた際に、スライド溝部の壁部109aを乗り越え、スライド溝部の基端で停止する。すると、今度は、上側本体部100の第一の接続部108の突起部を、先ほどのスライド方向と逆方向に強くスライドさせなければ、スライド溝部の壁部109aを乗り越えることが出来ないため、第一の接続部108の突起部を位置決めし、且つ、第一の接続部108を第二の接続部109に強固に固定することが可能となる。
又、下側本体部106の構成に特に限定は無いが、例えば、図16に示すように、下側本体部106の一部に、下側本体部106の上方から下方に向かって隙間106aを設けても良い。隙間106aを設けることで、下側本体部106の円筒の内周径が多少拡張するため、上側本体部100の第一の接続部106の突起部を、下側本体部106の第二の接続部109のスライド溝部に入れ易くなる。
このように、本考案に係るアダプター1は、多種多様な形状に適宜設計変更することが可能となる。尚、本考案の実施形態では、アダプター1の構成に、更に、他の機能を追加しても構わない。
以上のように、本考案は、スプレーガンとスプレー缶とを接続するアダプターとして有用であり、どのような場所でも気軽にスプレーガンを利用することが可能なアダプターとして有効である。
1 アダプター
10 本体部
11 ガン用螺子部
12 縮径部
13 段差部
14 貫通孔
15 缶用装着部
10 本体部
11 ガン用螺子部
12 縮径部
13 段差部
14 貫通孔
15 缶用装着部
Claims (2)
- 筒の上面を蓋で塞いだ形状の本体部と、
前記本体部の蓋の上面の中心から前記本体部の上方に向かって小筒状に設けられ、スプレーガンの先端部と螺着可能なガン用螺子部と、
前記ガン用螺子部の下面に対応する前記本体部の蓋の下面から前記本体部の上方に向かって縮径して設けられた縮径部と、
前記縮径部の頂点に設けられ、スプレー缶の先端部から延出される吹き出しストローに当接可能な段差部と、
前記段差部の中心から前記本体部の上方に向かって前記ガン用螺子部の下面の中央まで貫通して設けられた貫通孔と、
前記本体部の筒の下面に設けられ、前記スプレー缶の先端部に装着可能な缶用装着部と、を備え、
本アダプターは、前記缶用装着部を前記スプレー缶の先端部に装着すると、前記吹き出しストローが、前記縮径部を介して前記段差部に当接し、当該段差部は、前記吹き出しストローを下方に押下する、
アダプター。 - 上側本体部と、
前記上側本体部の上面の中心から前記上側本体部の上方に向かって小筒状に設けられ、スプレーガンの先端部と螺着可能なガン用螺子部と、
前記ガン用螺子部の下面に対応する前記上側本体部の下面から前記上側本体部の下方に向かって小筒状に延出された延出部と、
前記延出部の下面から前記上側本体部の上方に向かって縮径して設けられた縮径部と、
前記縮径部の頂点に設けられ、スプレー缶の先端部から延出される吹き出しストローに当接可能な段差部と、
前記段差部の中央から前記上側本体部の上方に向かって前記ガン用螺子部の下面の中央まで貫通して設けられた貫通孔と、
下側本体部と、
前記下側本体部の下面に設けられ、スプレー缶の先端部に装着可能な缶用装着部と、
前記上側本体部に設けられた第一の接続部と、
前記下側本体部に設けられ、前記第一の接続部と接続可能であり、前記第一の接続部に接続すると、前記上側本体部と前記下側本体部とが全体として筒の上面を蓋で塞いだ形状となる第二の接続部と、を備え、
本アダプターは、前記缶用装着部を前記スプレー缶の先端部に装着し、前記第一の接続部を前記第二の接続部に接続すると、前記吹き出しストローが、前記縮径部を介して前記段差部に当接し、当該段差部は、前記吹き出しストローを下方に押下する、
アダプター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020004724U JP3230286U (ja) | 2020-11-02 | 2020-11-02 | アダプター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020004724U JP3230286U (ja) | 2020-11-02 | 2020-11-02 | アダプター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3230286U true JP3230286U (ja) | 2021-01-21 |
Family
ID=74164215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020004724U Active JP3230286U (ja) | 2020-11-02 | 2020-11-02 | アダプター |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3230286U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20240093086A (ko) | 2022-12-15 | 2024-06-24 | 김선희 | 캔 용기에 스프레이 트리거를 결합시키기 위한 어댑터 모듈 |
-
2020
- 2020-11-02 JP JP2020004724U patent/JP3230286U/ja active Active
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KR20240093086A (ko) | 2022-12-15 | 2024-06-24 | 김선희 | 캔 용기에 스프레이 트리거를 결합시키기 위한 어댑터 모듈 |
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