JP6483555B2 - 寝台装置 - Google Patents
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Description
(1)本発明の一態様に係る寝台装置は、支持架台と、前記支持架台上に支持される寝台と、を備え、前記寝台が、床部と、前記床部の一側縁に対して回転自在に設置された回転柵と、前記回転柵が起立した状態における前記回転柵の回転規制、及び平面視して前記床部の外側の領域に設置されたロック解除操作部を有するとともに前記ロック解除操作部が操作されたときに前記回転柵の回転規制を解除するロック機構と、前記床部と前記ロック解除操作部との間に設けられた障害手段と、を備える。
ここで、障害手段とは、寝台(床部)上に載置された人物からロック解除操作部へのアクセスを妨げる物理的手段の全てを包含する概念である。すなわち、障害手段には、ロック解除操作部へのアクセスを邪魔する障壁部材(転落防止柵を障壁部材として利用してもよいし、以下で説明する隔壁を別途設けてもよい)、及び、床部とロック解除操作部との間に設けられた、ロック解除操作部へのアクセスを不能とするほどの物理的な距離などの少なくとも1つが含まれる。
また、高さ方向において、設置面Sに近づく向き(矢印Dで示す向き)を下側、設置面Sから遠ざかる向き(矢印Uで示す向き)を上側と定義する。
また、前後方向において、寝台20に載置された小児患者の頭側となる向き(矢印Hで示す向き)を後側、小児患者の足側となる向き(矢印Fで示す向き)を前側と定義する。
さらに、左右方向において、寝台20上で仰向けに横たわる小児患者の左手側となる向き(矢印Lで示す向き)を左側、寝台20上で仰向けに横たわる小児患者の右手側となる向き(矢印Rで示す向き)を右側と定義する。
これら一対の脚部11を平面視した場合、直線部11aは互いに平行をなし、湾曲部11bは互いに左右方向に離間する方向に曲がっており、そして脚先端部11cはさらに互いに左右方向に離間する方向に延在している。
各図に示すように、寝台20は、床部21と、フロントフレーム22と、リアフレーム23と、第1固定柵24と、第2固定柵25と、第1回転柵26と、第1ロック機構27と、第2回転柵28と、第2ロック機構29と、を備えている。
このように、第1右軸受部22aの側面22a3を湾曲形状とすることにより、医療従事者等が第1右軸受部22aにぶつかったときの衝撃を弱めることができる。
このように、第1左軸受部22bの側面22b3を湾曲形状とすることにより、医療従事者等が第1左軸受部22bにぶつかったときの衝撃を弱めることができる。
第1右軸受部22a、第1左軸受部22b、及び第1連結板22cは、ボトムフレーム21aに溶接又はボルト締めされている。
このように、第2右軸受部23aの側面23a3を湾曲形状とすることにより、医療従事者等が第2右軸受部23aにぶつかったときの衝撃を弱めることができる。
このように、第2左軸受部23bの側面23b3を湾曲形状とすることにより、医療従事者等が第2左軸受部23bにぶつかったときの衝撃を弱めることができる。
第2右軸受部23a、第2左軸受部23b、及び第2連結板23cは、ボトムフレーム21aに溶接又はボルト締めされている。
なお、第1固定柵24は、上記のように第1連結板22cに対して取り外し可能に固定されていてもよいし、取り外し不能に固定されていてもよい。
なお、第2固定柵25は、上記のように第2連結板23cに対して取り外し可能に固定されていてもよいし、取り外し不能に固定されていてもよい。
そして、第1回転柵26がさらに回転して起立した状態になったとき、第1ロックピン27aの移動軸線上に第1基板26aのロック孔26a2が位置する(つまり第1ロックピン27aの先端部を遮るものがなくなる)ので、第1ロックピン27aはバネの力によって前後方向の後側に再び移動してロック孔26a2に挿入される。
その結果、第1回転柵26は起立した状態で第1ロックピン27aによってその回転が規制(ロック)されることになる。
なお、第1回転柵26のロックが解除された後、第1ロックピン27aが初期状態の位置に戻るときに、操作プレート27b1も第1ロックピン27aに連動して初期状態の位置に自動的に戻る。
第2回転柵28の構成は、第1回転柵26の構成と同じである。第2回転柵28とフロントフレーム22の第1左軸受部22bとの連結構造は、第1回転柵26とリアフレーム23の第2右軸受部23aとの連結構造(図8参照)と同じである。第2回転柵28とリアフレーム23の第2左軸受部23bとの連結構造は、第1回転柵26とフロントフレーム22の第1右軸受部22aとの連結構造(図7参照)と同じである。
従って、第2回転柵28の構成、第2回転柵28とフロントフレーム22の第1左軸受部22bとの連結構造、及び第2回転柵28とリアフレーム23の第2左軸受部23bとの連結構造についての説明は省略する。
第2ロック機構29の各構成要素は、第1ロック機構27の各構成要素と同じ(図7参照)であるので、第2ロック機構29の構造についての説明は省略する。
なお、第1ロック機構27は、第1回転柵26を支持する第1右軸受部22a及び第2右軸受部23aのうちの一方に限定して設けられている。第2ロック機構29は、第2回転柵28を支持する第1左軸受部22b及び第2左軸受部23bのうちの一方に限定して設けられている。
なお、第3壁部33には、前後方向に貫通するネジ孔34が形成されており、第1隔壁30は、上記のネジ孔34に挿通されるネジ(図示省略)によって第1右軸受部22aに接続されている。
第2隔壁40を床部21と第2ロック解除操作部29bとの間に設けることにより、床部21から見て第2ロック解除操作部29bが第2隔壁40によって遮蔽されるので、床部21上に横たわった小児患者が第2ロック解除操作部29bにアクセスすることを防止することができる。
例えば、上記実施形態では、本発明の障害手段として、床部21と第1ロック解除操作部27bとの間に立設された第1隔壁30と、床部21と第2ロック解除操作部29bとの間に立設された第2隔壁40とを例示したが、既に述べたように、本発明の障害手段とは、寝台(床部)上に載置された人物からロック解除操作部へのアクセスを妨げる物理的手段の全てを包含する概念である。
従って、上記実施形態で用いた第1隔壁30に代えて、例えば、第1固定柵24と起立状態の第1回転柵26との間の隙間を無くすことによって、これら転落防止柵を第1ロック解除操作部27bへのアクセスを邪魔する障壁部材として利用してもよい。
同様に、上記実施形態で用いた第2隔壁40に代えて、例えば、第2固定柵25と起立状態の第2回転柵28との間の隙間を無くすことによって、これら転落防止柵を第2ロック解除操作部29bへのアクセスを邪魔する障壁部材として利用してもよい。
同様に、上記実施形態で用いた第2隔壁40に代えて、第2ロック解除操作部29bをリアフレーム23の第2左軸受部23bの下面23b2などに設けることにより、床部21と第2ロック解除操作部29bとの間に、第2ロック解除操作部29bへのアクセスを不能とするほどの物理的な距離を障害手段として設けてもよい。
この他、障害手段として、障壁部材と距離とを組み合わせて用いてもよい。
また、上記実施形態では、支持架台10が、寝台20を移動自在に支持する機構と、寝台20を昇降自在に支持する機構と、寝台20を傾動自在に支持する機構とを備える場合を例示したが、本発明はこれに限定されず、寝台20を移動自在に支持する機構と、寝台20を昇降自在に支持する機構と、寝台20を傾動自在に支持する機構との少なくとも1つを備える支持架台を用いてもよい。
また、上記実施形態では、第1回転柵26及び第2回転柵28の2つの回転柵を備える小児用ベッド1を例示したが、本発明はこれに限定されず、回転柵を1つ以上備える寝台装置に広く適用することができる。例えば、前側に位置する柵が前側に傾倒したり、後側に位置する柵が後側に傾倒したりしてもよい。
Claims (7)
- 支持架台と、
前記支持架台上に支持される寝台と、
を備え、
前記寝台が、
床部と、
前記床部の前後方向に沿った側縁の少なくともいずれかに配置され、前記前後方向に沿った側縁の方向に沿って延びる軸線周りに回転自在に設置された回転柵と、
前記床部の前側と後側に起立した状態で配置され、前記回転柵と間隙をあけて設けられた固定柵と、
前記回転柵が起立した状態における前記回転柵の回転規制、及び平面視して前記床部の外側の領域に設置されたロック解除操作部を有するとともに前記ロック解除操作部が操作されたときに前記回転柵の回転規制を解除するロック機構と、
前記床部と前記ロック解除操作部との間に位置され、前記回転柵と前記固定柵との間隙に設けられた障害手段と、
を備えることを特徴とする寝台装置。 - 前記障害手段が、前記床部と前記ロック解除操作部との間に立設された隔壁であること
を特徴とする請求項1に記載の寝台装置。 - 前記隔壁の高さが、前記ロック解除操作部の高さよりも高いことを特徴とする請求項2
に記載の寝台装置。 - 前記隔壁が、平面視した場合に前記回転柵の傾倒方向と交差する方向に貫通するライン
挿通孔を有することを特徴とする請求項2または3に記載の寝台装置。 - 前記隔壁が、弾性材料によって形成されているとともに、前記隔壁の周縁から前記ライ
ン挿通孔へ連なる切欠きを有することを特徴とする請求項4に記載の寝台装置。 - 前記ロック機構が、前記ロック解除操作部が複数回操作されたときに、前記回転柵の回
転規制を解除することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の寝台装置。 - 前記支持架台が、前記寝台を移動自在に支持する機構と、前記寝台を昇降自在に支持す
る機構と、前記寝台を傾動自在に支持する機構との少なくとも1つを備えることを特徴と
する請求項1〜6のいずれか一項に記載の寝台装置。
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