JP6482088B2 - 正立位および倒立位顕微鏡 - Google Patents

正立位および倒立位顕微鏡 Download PDF

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Description

(関連出願への相互参照)
本願は、2013年6月28日に出願された米国仮特許出願第61/841,229号に基づく優先権を主張し、その開示は、参照によって本明細書に援用される。
(技術分野)
本明細書で開示されるシステムおよび方法は、概して、顕微鏡に関し、より具体的には、正立位および倒立位の両方で使用されるように構成された顕微鏡に関する。
(背景)
従来、顕微鏡の形態には、正立および倒立の2種類がある。概して、正立および倒立顕微鏡は、試料、対物レンズ、および光源が互いに対して配列される方法に違いがある。例えば、正立顕微鏡では、対物レンズが試料の上に垂直に配置され、光源が試料の下方に垂直に配置されるように配列される。倒立顕微鏡では、対物レンズが試料の下に垂直に配置され、対物レンズが試料の上方に垂直に配置されるように配列される。したがって、光学トレイン、すなわち、概して筐体内に収容され、光源および試料からの光をユーザに向けて反射するように使用されるレンズの配列は、対物レンズとともに、試料の上方または下方のいずれかに配置される。
正立および倒立顕微鏡では両方とも、試料の焦点合わせは、試料の対物レンズに対する対応する配置、具体的には、試料の観察領域が対物レンズの焦点面に配置されるような方法により達成される。1つの例では、対物レンズに対する試料の位置は、試料に対し光軸に沿って対物レンズを移動させることにより調整され得る。この場合、試料は、顕微鏡ステージ上の対応する試料ホルダに固定された従来の試料スライドまたは皿上に装着され得る。この例では、顕微鏡ステージは、対物レンズの光軸方向に移動しないように固定され得る。別の例では、対物レンズに対する試料の位置は、所望の試料領域に焦点を当てるために、光軸に沿ってステージを機械的に移動させることによって調整され得る。この例では、対物レンズの位置は、その光軸の方向に沿って固定されるであろう。両方の例では、ステージはまた、少なくともXおよびY方向等の2方向に単一の平面に沿って、顕微鏡本体に対して水平に移動し得るように構成されてもよい。
両方の例では、試料領域の焦点合わせは、対物レンズまたは顕微鏡ステージのいずれかが光軸に沿って配置される結果として顕微鏡本体上に配列されたインターフェース要素をユーザが操作することにより通常行われる。インターフェース要素は、ロータリーノブを含み得る。ユーザによるロータリーノブの回転は、対物レンズまたはステージの光軸に沿う直線動作を引き起こす。典型的には、ロータリーノブは、顕微鏡が静止する作業面に対し近位に配置される。
(概要)
本技術は、例えば、以下に説明される様々な側面により図示される。本技術の側面の様々な実施例は、便宜的に番号付き項(1、2、3、等)として記載される。これらは、実施例として提供され、本技術を限定しない。なお、いずれの従属項も、任意の組み合わせで組み合わされ、それぞれの独立項、例えば、項1、16、および23に取り込まれてもよいことに留意されたい。他の項も、同様の方法で提示され得る。
(項目1)
顕微鏡であって、前記顕微鏡は、
下部と上部とを含む単一のベースであって、前記下部は、顕微鏡を支持するように構成されている、ベースと、
第1の部分、第2の部分、および前記第1の部分と第2の部分との間に延在する中間部を含む本体であって、前記本体の前記中間部は、前記ベースの前記上部に回転式カップリングで回転可能に結合され、前記回転式カップリングは、回転軸を規定する、本体と、
前記第1の部分に結合された1つまたは複数の対物レンズと、
前記第2の部分に結合された集光レンズと
を備え、前記1つまたは複数の対物レンズおよび集光レンズは、前記1つまたは複数の対物レンズが光源の下に位置するように前記本体が前記回転軸の周りを回転させられたとき、倒立位に置かれ、
前記1つまたは複数の対物レンズおよび集光レンズは、前記1つまたは複数の対物レンズが前記光源の上に位置するように前記本体が前記回転軸の周りを回転させられたとき正立位に置かれる、
顕微鏡。
(項目2)
前記顕微鏡の前記本体は、前記倒立位および前記正立位で、実質的に同じ方向を向く、項目1に記載の顕微鏡。
(項目3)
前記顕微鏡の前記本体は、前記倒立位および前記正立位で、実質的に同じ三次元領域を占める、項目1に記載の顕微鏡。
(項目4)
前記回転式カップリングは、前記ベースの前記上部から前後方向に延在するシャフトと、前記本体の前記中間部内に配置された対応する穴とを含み、前記シャフトおよび穴は、前記本体が前記回転軸の周りを回転できるように配列されている、項目1に記載の顕微鏡。
(項目5)
前記本体の前記中間部に取り付けられるように構成されたステージをさらに備え、前記ステージは、前記1つまたは複数の対物レンズと前記集光レンズとの間に置かれる、項目1に記載の顕微鏡。
(項目6)
前記ステージは、前記本体の前記中間部のポケット内に固着されるように構成された装着ブロックから概して垂直に延在し、前記ステージは、前記本体が前記正立位から前記倒立位に回転させられたとき、前記ステージの試料支持面が前記集光レンズの表面から距離を保つように前記装着ブロックの対称軸から離れて装着されている、項目5に記載の顕微鏡。
(項目7)
前記装着ブロックを前記顕微鏡の前記本体に固着するように、前記装着ブロックの面取りされた表面に係合するように構成されたクイックリリース機構をさらに備える、項目5に記載の顕微鏡。
(項目8)
前記回転軸は、前記顕微鏡に対して前後方向に延在する、項目1に記載の顕微鏡。
(項目9)
前記本体の前記第1の部分の近位に配置された光学アームをさらに備え、前記光学アームは、前記1つまたは複数の対物レンズの光路内に配列されている、項目1に記載の顕微鏡。
(項目10)
前記光学アームは、前記本体の前記第1の部分に枢動可能に結合され、前記顕微鏡に対して横方向に延在する枢動軸の周りを回転するように構成されている、項目9に記載の顕微鏡。
(項目11)
前記光学アーム内に置かれたドーブプリズムをさらに備える、項目10に記載の顕微鏡。
(項目12)
前記光学アームの回転による試料の視覚描写の回転を補正するように、前記ドーブプリズムを手動で回転させるため前記光学アーム上に置かれたカラーをさらに備える、項目11に記載の顕微鏡。
(項目13)
前記光学アームの回転による試料の視覚描写の回転を補正するように、前記ドーブプリズムを手動で回転させるための歯車配列または機械的モータをさらに備える、項目11に記載の顕微鏡。
(項目14)
前記光学アームの遠位部分に配置されたクレードルをさらに備え、前記クレードルは、画像を取得するように構成された電子デバイスを受け取り、かつ前記電子デバイスを前記光学アームの光路内に整列させるように構成されている、項目9に記載の顕微鏡。
(項目15)
前記クレードルは、モバイル通信デバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、またはポータブルコンピュータのうちの1つを含む電子デバイスを受け取って固着するように構成されている、項目14に記載の顕微鏡。
(項目16)
前記本体の横に配置された第1の焦点ノブおよび第2の焦点ノブをさらに備え、前記第1の焦点ノブは、前記本体の前記第1の部分の近位に配置され、前記第2の焦点ノブは、前記本体の前記第2の部分の近位に配置され、前記第1の焦点ノブおよび第2の焦点ノブは、前記1つまたは複数の対物レンズによって規定される光軸に沿って、前記1つまたは複数の対物レンズの位置を調節するように構成されている、項目1に記載の顕微鏡。
(項目17)
前記本体の前記第1の部分は、凹状外形を有する前記ベースの前記下部の表面に対応する凸状外形を有する表面を含む、項目1に記載の顕微鏡。
(項目18)
回転顕微鏡を組み立てる方法であって、前記方法は、
少なくとも1つの対物レンズおよび光源を顕微鏡本体に装着することと、
前記顕微鏡本体を単一の顕微鏡ベースに回転可能に結合させることと
を含み、前記本体は、回転式カップリングの回転軸の周りを回転するように構成され、それにより、前記少なくとも1つの対物レンズが前記光源の下に位置するように前記本体が前記回転軸の周りを回転させられたとき、前記少なくとも1つの対物レンズおよび光源は、倒立位に置かれ、前記少なくとも1つの対物レンズが前記光源の上に位置するように前記本体が前記回転軸の周りを回転させられたとき、前記少なくとも1つの対物レンズおよび光源は、正立位に置かれる、方法。
(項目19)
前記少なくとも1つの対物レンズおよび前記光源の間に配置された前記本体にステージを取り外し可能に装着することをさらに含み、前記ステージは、前記本体が前記正立位から前記倒立位に回転させられるとき、前記ステージの試料支持面が前記少なくとも1つの対物レンズから距離を保つように、装着ブロックの対称軸から離れて装着される、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記本体から前記ステージを取り外すためのクイックリリース機構を提供することをさらに含む、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記本体に光学アームを枢動可能に結合することをさらに含み、前記光学アームは、前記顕微鏡に対して横方向に延在する枢動軸の周りを枢動するように構成され、前記光学アームは、前記少なくとも1つの対物レンズの光路内に配列される、項目18に記載の方法。
(項目22)
前記光学アーム内にドーブプリズムを提供することをさらに含む、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記光学アームの回転による試料の視覚描写の回転を補正するように前記ドーブプリズムを回転させるための手段を提供することをさらに含む、項目22に記載の方法。
(項目24)
顕微鏡を正立位から倒立位に変換するための方法であって、前記方法は、
顕微鏡本体を、単一の顕微鏡ベースに対して、第1の正立位から第2の倒立位に回転させることを含み、前記本体は、前記ベースに回転可能に係合され、前記顕微鏡に対して前後方向に延在する回転軸に沿って回転し、前記本体は、対物レンズが装着された第1の部分と集光レンズが装着された第2の部分とを備える、方法。
(項目25)
前記本体に調節可能に装着されたステージを、第1の位置から第2の位置に、前記対物レンズによって規定された光軸に沿う方向へ動かすことをさらに含み、前記ステージは、前記顕微鏡が前記第1の正立位にあるとき、前記第1の位置にあり、前記ステージは、前記顕微鏡が前記第2の倒立位にあるとき、前記第2の位置にある、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記ステージは、第1の試料支持面と、前記第1の試料支持面と反対側の第2の試料支持面とを備え、
前記ステージが前記第1の位置にあるとき、前記第1の試料支持面が試料を支持するように構成され、
前記ステージが前記第2の位置にあるとき、前記第2の試料支持面が前記試料を支持するように構成されている、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記ステージが前記第1の位置にあるとき、前記第1の試料支持面と前記集光レンズの表面との間の距離は、前記ステージが前記第2の位置にあるときの前記第2の試料支持面と前記集光レンズの表面との間の距離に等しい値である、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記顕微鏡に対して横方向に延在する枢動軸に沿って光学アームを動かすことをさらに含み、前記光学アームは、前記本体に調節可能に装着され、前記対物レンズの光路内に配列される、項目24に記載の方法。
(項目29)
前記本体が前記ベースに対して回転することを機械的に防止することにより、前記本体を前記第2の倒立位に固定することをさらに含む、項目24に記載の方法。
(項目30)
正立位および倒立位を有する回転顕微鏡内で光学対称性を維持するための方法であって、前記方法は、
顕微鏡本体に対物レンズを装着することと、
前記顕微鏡本体に集光レンズを装着することと、
前記顕微鏡本体にステージを装着することと
を含み、前記ステージは、第1の試料支持面と第2の試料支持面とを備え、前記第2の試料支持面は、前記第1の試料支持面に対向し、
前記顕微鏡が前記正立位にあるとき、前記第1の試料支持面は、前記集光レンズの表面から離れた距離に置かれ、
前記顕微鏡が前記倒立位にあるとき、前記第2の試料支持面は、前記集光レンズの前記表面から離れた距離に置かれる、方法。
(項目31)
前記ステージを装着することは、前記ステージを摺動可能に装着することを含み、前記ステージは、前記対物レンズによって規定される光軸に沿って第1の位置と第2の位置との間を摺動するように構成され、前記顕微鏡が前記正立位のとき前記ステージが前記第1の位置にあり、前記顕微鏡が前記倒立位のとき前記ステージが前記第2の位置にある、項目30に記載の方法。
(項目32)
顕微鏡システムであって、前記顕微鏡システムは、
少なくとも1つの対物レンズ、ステージ、および集光レンズを含む本体であって、前記ステージは、前記少なくとも1つの対物レンズと集光レンズとの間に配置されている、本体と、
前記少なくとも1つの対物レンズの光路に沿って配列された光学アームであって、前記光学アームの近位部分において前記本体に結合されている光学アームと、
前記光学アームの遠位部分に配置されたクレードルであって、電子デバイスの光入力を前記光学アームの光路内に整列させるように構成されているクレードルと
を備える、顕微鏡システム。
(項目33)
前記クレードルは、モバイルデバイス、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PDA、またはポータブルコンピュータのうちの1つを含む電子デバイスを受け取る大きさである、項目32に記載の顕微鏡システム。
(項目34)
前記光学アームは、前記本体に枢動可能に結合されている、項目32に記載の顕微鏡システム。
(項目35)
前記光学アームは、前記顕微鏡に対して横方向に延在する枢動軸の周りを回転するように構成されている、項目34に記載の顕微鏡システム。
(項目36)
前記光学アームは、前記枢動軸の周りを回転するように構成されたドーブプリズムを含む、項目35に記載の顕微鏡システム。
(項目37)
前記顕微鏡の前記光学アームから受信された画像データを管理すること、および前記顕微鏡の動作を制御することの1つまたは両方のためのユーザ入力を受信するように、前記電子デバイス上で実行するように構成されたアプリケーションをさらに含む、項目32に記載の顕微鏡システム。
(項目38)
前記アプリケーションは、前記画像データについての少なくとも1つの画像パラメータのユーザによる変更を可能にするように構成されている、項目37に記載の顕微鏡システム。
(項目39)
前記アプリケーションは、前記画像データについてのアルバム名およびファイル名の1つまたは両方のユーザ選択を可能にするように構成されている、項目37に記載の顕微鏡システム。
(項目40)
前記顕微鏡は、正立位から倒立位に変換されるように構成された回転顕微鏡を備える、項目32に記載の顕微鏡システム。
(項目41)
正立および倒立反転顕微鏡であって、前記顕微鏡は、
第1の部分、第2の部分、および中間部を含む本体であって、前記中間部は、前記第1部分および第2の部分の間に配置されている、本体と、
前記本体の前記第1の部分に装着された少なくとも1つの対物レンズと、
前記本体の前記第2の部分に装着された集光レンズと、
前記本体の前記中間部に装着されたステージと
を備え、前記ステージは、第1の試料支持面と第2の試料支持面とを含み、
前記第2の試料支持面は、前記第1の試料支持面に対向し、
前記顕微鏡が第1の正立位にあるとき、前記第1の試料支持面は、前記集光レンズの表面から第1の距離に配置され、
前記顕微鏡が第2の倒立位にあるとき、前記第2の試料支持面は、前記集光レンズの前記表面から第2の距離に配置され、
前記第1の距離および第2の距離は同じである、顕微鏡。
(項目42)
前記本体の前記第1の部分に装着され、前記少なくとも1つの対物レンズの光路内に配列された光学アームをさらに備える、項目41に記載の顕微鏡。
(項目43)
前記光学アームは、前記本体の前記第1の部分に枢動可能に結合され、前記顕微鏡に対して横方向に延在する枢動軸の周りを回転するように構成されている、項目42に記載の顕微鏡。
(項目44)
前記光学アームの遠位部分に配置されたクレードルをさらに備え、前記クレードルは、画像を取得するように構成された電子デバイスを受け取り、前記電子デバイスを前記光学アームの光路内に整列させるように構成されている、項目43に記載の顕微鏡。
(項目45)
前記電子デバイスは、モバイルデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PDA、またはポータブルコンピュータを含む、項目44に記載の顕微鏡。
(項目46)
前記電子デバイスは、タッチスクリーンディスプレイを含み、前記タッチスクリーンディスプレイは、前記顕微鏡の動作を制御するためのユーザ入力を受け取るように構成されている、項目45に記載の顕微鏡。
(項目47)
前記本体の横に配置された第1の焦点ノブと第2の焦点ノブとをさらに備え、前記第1の焦点ノブは、前記本体の前記第1の部分の近位に配置され、前記第2の焦点ノブは、前記本体の前記第2の部分の近位に配置され、前記第1の焦点ノブおよび第2の焦点ノブは、前記少なくとも1つの対物レンズによって規定される光軸に沿って、前記少なくとも1つの対物レンズの位置を調節するように構成されている、項目41に記載の顕微鏡。
(項目48)
顕微鏡を正立位から倒立位に変換する方法であって、前記方法は、
顕微鏡本体を正立位から倒立位に反転させることであって、前記本体は、対物レンズが装着された第1の部分と集光レンズが装着された第2の部分とを含む、ことと、
前記本体に装着されたステージを、前記対物レンズによって規定される光軸に沿う方向に第1の位置から第2の位置に調節することであって、前記顕微鏡が前記正立位にあるとき前記ステージが前記第1の位置にあり、前記顕微鏡が前記倒立位にあるとき前記ステージが前記第2の位置にある、ことと
を含む、方法。
(項目49)
前記ステージの試料支持面と前記集光レンズの表面との間の距離が、前記ステージが前記第1の位置にあるときおよび第2の位置にあるときで同じである、項目48に記載の方法。
(項目50)
前記第1の位置にある前記ステージの前記試料支持面は、前記ステージの第1の表面を含み、前記第2の位置にある前記ステージの前記試料支持面は、前記ステージの第2の表面を含み、前記第2の表面は、前記第1の表面に対向する、項目49に記載の方法。
(項目51)
前記顕微鏡に対して横方向に延在する枢動軸に沿って光学アームを動かすことをさらに含み、前記光学アームは、前記本体に調節可能に装着され、前記対物レンズの光路内に配列される、項目48に記載の方法。
(項目52)
再構成可能な顕微鏡フレームであって、前記顕微鏡フレームは、
第1の部分、第2の部分、および中間部を含む本体
を備え、前記中間部は、前記第1部分および第2の部分の間に配置され、
前記第1の部分は、第1の装着特徴を含み、
前記第2の部分は、第2の装着特徴を含み、前記第1の装着特徴および第2の装着特徴は、交換可能な構成要素を受け取るように構成され、
前記交換可能な構成要素は、対物レンズ、集光レンズ、または光源を含み、
前記対物レンズは、それに枢動可能に結合された光学アームを含み、
前記光学アームは、前記対物レンズの光路内に配列され、
前記光学アームは、前記光学アームの遠位部分に配置されたクレードルを含み、
前記クレードルは、画像を取得するように構成された電子デバイスを受け取るように構成され、
前記クレードルは、前記電子デバイスを前記光学アームの光路内に整列させるように構成されている、
顕微鏡フレーム。
(項目53)
前記第1の装着特徴および第2の装着特徴は、前記対物レンズ、集光レンズ、または光源の対応するレールを受け取るように構成されたチャンネルを含む、項目52に記載の顕微鏡フレーム。
(項目54)
前記第1の装着特徴および第2の装着特徴は、前記対物レンズ、集光レンズ、または光源に機械的に係合するように構成されたロックを含む、項目53に記載の顕微鏡フレーム。
(項目55)
前記第1の装着特徴および第2の装着特徴は、前記光源に電力を提供するための電極を含む、項目54に記載の顕微鏡フレーム。
(項目56)
前記電子デバイスは、モバイルデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PDA、またはポータブルコンピュータを含む、項目52に記載の顕微鏡フレーム。
(項目57)
モジュラー顕微鏡であって、前記顕微鏡は、
第1の部分、第2の部分、および中間部を含む本体であって、前記中間部は、前記第1の部分と第2の部分との間に配置され、前記第1の部分および第2の部分はそれぞれモジュール装着特徴を含む、本体と、
対物レンズおよび第1の本体装着特徴を含む対物レンズモジュールであって、前記第1の本体装着特徴は、前記第1の部分または第2の部分の前記モジュール装着特徴に係合するように構成されている、対物レンズモジュールと、
集光レンズ、光源、および第2の本体装着特徴を備える光源モジュールであって、前記第2の本体装着特徴は、前記第1の部分または第2の部分の前記モジュール装着特徴に係合するように構成されている、光源モジュールと
を備え、前記本体は、前記本体内に配置された光路を含み、前記光路は、前記第2の部分の近位に配置に配置された第1の入力ポートから前記第1の部分の近位に配置された出力ポートに延在する、顕微鏡。
(項目58)
前記出力ポートは、画像を取得するように構成された電子デバイスを受け取るように構成されている、項目57に記載の顕微鏡。
(項目59)
前記電子デバイスは、モバイルデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PDA、またはポータブルコンピュータを含む、項目58に記載の顕微鏡。
(項目60)
前記対物レンズモジュールは、前記本体の前記第1の入力ポートと光通信する対物出力ポートをさらに含む、項目57に記載の顕微鏡。
(項目61)
前記本体は、前記本体の前記光路と光通信する前記第1の部分の近位に配置された第2の入力ポートをさらに含む、項目60に記載の顕微鏡。
(項目62)
前記対物出力ポートは、前記本体の前記第2の入力ポートと光通信する、項目61に記載の顕微鏡。
(項目63)
前記本体は、前記光路内に配置された引き込み可能な鏡をさらに含み、前記引き込み可能な鏡は、第1の位置において前記本体の前記光路内に配置され、第2の位置において前記本体の光路から離れて配置されるように構成されている、項目62に記載の顕微鏡。
(項目64)
前記モジュール装着特徴のそれぞれは、開口部を含み、前記第1の本体装着特徴および第2の本体装着特徴はそれぞれ、前記開口部に係合するように構成された細長部材を含む、項目57に記載の顕微鏡。
(項目65)
上部および底部を含む本体と、
前記本体の前記底部において前記本体に回転可能に結合されたボトムアームであって、前記ボトムアームは、前記ボトムアームの第1の部分に配置された対物レンズと、前記ボトムアームの第2の部分に配置された集光レンズとを含み、前記ボトムアームは、前記対物レンズと前記集光レンズとの間に配置された軸の周りを回転するように構成されている、ボトムアームと、
前記本体の前記上部において前記本体に回転可能に結合されたトップアームであって、前記トップアームは、前記トップアームの第1の部分に配置された対物レンズと、前記トップアームの第2の部分に配置された集光レンズとを含み、前記トップアームは、前記対物レンズと前記集光レンズとの間に配置された軸の周りを回転するように構成されている、トップアームと
を備える、顕微鏡。
(項目66)
再構成可能な顕微鏡とともに使用するためのステージであって、前記ステージは、
前記再構成可能な顕微鏡の集光レンズと対物レンズとの間に置かれるように構成された試料支持面と、
前記試料支持面に結合され、前記試料支持面から略垂直に延在する装着ブロックであって、前記再構成可能な顕微鏡の本体に取り外し可能に取設されるように構成された装着ブロックと
を備え、前記試料支持面は、前記再構成可能な顕微鏡が正立位と倒立位との間で再構成されるとき、前記試料支持面が前記集光レンズの表面から距離を保つように前記装着ブロックの対称軸から離れて装着される、ステージ。
(項目67)
前記ステージの上部のX、Y位置の制御を提供するための調節手段をさらに備え、前記上部は前記試料支持面を含む、項目66に記載のステージ。
(項目68)
前記制御を提供するための手段は、少なくとも1つのベルトを機械的に駆動する少なくとも1つの回転式ノブを含む、項目67に記載のステージ。
(項目69)
前記試料支持面内に取り外し可能なインサートをさらに含む、項目66に記載のステージ。
(項目70)
前記取り外し可能なインサートは、前記再構成可能な顕微鏡が前記倒立位にあるとき、試料を包含する少なくとも1つのスライドを支持するように構成されている、項目69に記載のステージ。
(項目71)
前記取り外し可能なインサートは、前記再構成可能な顕微鏡が前記正立位にあるとき、試料皿または容器を支持するように構成されている、項目69に記載のステージ。
(項目72)
前記装着ブロックは、前記再構成可能な顕微鏡の前記本体に固着されるように、ロック機構に取り外し可能に係合する面取りされた縁部を含む、項目66に記載のステージ。
(項目73)
項目66〜72のいずれかに記載のステージと、(1)項目1〜17、41〜47、および57〜65のいずれかに記載の顕微鏡、または(2)項目18〜23および30〜31のいずれかに記載の方法により構成される顕微鏡、または(3)項目32〜40のいずれかに記載の顕微鏡システム、または(4)項目52〜56のいずれかに記載の顕微鏡フレームのうちの1つとを備える、システム。
本技術の他の構成は、本技術の様々な構成が示され、図示によって記述される以下の詳細な説明から明らかである。理解されるように、本技術は、他の異なる構成が可能であり、そのいくつかの詳細は、全て本技術の範囲から逸脱することなく、様々な他の点で変更が可能である。したがって、図面および詳細な説明は、本質的に例示であり、限定ではないと見なされるべきである。
本技術のさらなる理解を提供するように含まれる付随の図面は、本明細書の中に組み込まれ、その一部を構成し、本技術の側面を図示して、説明とともに本技術の原理を説明するのに役立つ。
図1は、正立位に置かれた回転顕微鏡の実施形態を図示する。 図2は、例として中間位に置かれた回転顕微鏡の実施形態を図示する。 図3Aは、回転顕微鏡の回転式カップリングの実施形態の断面図を図示する。 図3Bは、ステージの実施形態の断面図を図示する。 図4Aは、第1の位置における高さ補償器の実施形態を図示する。 図4Bは、第2の位置における図4Aの高さ補償器の実施形態を図示する。 図5は、倒立位に置かれた回転顕微鏡の実施形態を図示する。 図6は、正立位にある反転顕微鏡の実施形態を図示する。 図7は、倒立位にある反転顕微鏡の実施形態を図示する。 図8は、正立位にある再構成可能な顕微鏡の実施形態を図示する。 図9は、倒立位にある図8の再構成可能な顕微鏡の実施形態を図示する。 図10Aは、装着特徴の実施形態を図示する。 図10Bは、交換可能な構成要素の実施形態を図示する。 図11A−11Cは、正立位にあるモジュラー顕微鏡の実施形態を図示する。 図11A−11Cは、正立位にあるモジュラー顕微鏡の実施形態を図示する。 図11A−11Cは、正立位にあるモジュラー顕微鏡の実施形態を図示する。 図12A−12Cは、倒立位にある図11A−11Cのモジュラー顕微鏡の実施形態を図示する。 図12A−12Cは、倒立位にある図11A−11Cのモジュラー顕微鏡の実施形態を図示する。 図12A−12Cは、倒立位にある図11A−11Cのモジュラー顕微鏡の実施形態を図示する。 図13A−13Bは、モジュラー顕微鏡のベースの実施形態を図示する。 図14A−14Bは、モジュラー顕微鏡の集光レンズモジュールを図示する。 図14A−14Bは、モジュラー顕微鏡の集光レンズモジュールを図示する。 図14C−14Dは、モジュラー顕微鏡の対物レンズモジュールを図示する。 図14C−14Dは、モジュラー顕微鏡の対物レンズモジュールを図示する。 図15は、旋回アーム顕微鏡の実施形態を図示する。 図16Aは、上部旋回アームの実施形態を図示する。 図16Bは、下部旋回アームの実施形態を図示する。 図17A−17Bは、横回転顕微鏡の実施形態を図示する。 図17A−17Bは、横回転顕微鏡の実施形態を図示する。 図18は、本明細書に記載される再構成可能な顕微鏡とともに使用するための電子システムの実施形態の高レベルな模式的ブロック図を図示する。 図19は、デュアル型顕微鏡と協働するように構成されたモバイルコンピューティングデバイス上に設けられたユーザインターフェースの実施例を図示する。 図20A−20Bは、デュアル型顕微鏡とともに使用するためのステージの実施形態を図示する。 図20A−20Bは、デュアル型顕微鏡とともに使用するためのステージの実施形態を図示する。 図21A−21Bは、正立位にある回転顕微鏡の実施形態を図示する。 図21A−21Bは、正立位にある回転顕微鏡の実施形態を図示する。 図21Cは、倒立位にある図21A−21Bの回転顕微鏡の実施形態を図示する。 図21Dは、ドーブプリズム筐体の実施形態を図示する。
(詳細な説明)
上述したように、従来の顕微鏡の形態には、正立および倒立の2種類がある。これら2種類の顕微鏡は、互いに別個であり、ユーザが正立および倒立の顕微鏡を利用したい場合、ユーザは、2つの別個の顕微鏡を自由に使うことができる必要がある。2つの別個の顕微鏡を持つことは、それ自体、ユーザが負担する設備コストおよび整備コストを増大させ、さらに、別個の顕微鏡を保存し使用するための追加的な物理的スペースを必要とする。本技術のデュアル型顕微鏡は、とりわけ、ユーザが単一顕微鏡を正立位から倒立位およびその逆に変換することを可能にすることによって上記の問題に対処する。
(回転の実施形態)
図1−5は、回転顕微鏡100の実施例を図示する。図1を参照すると、顕微鏡100は、正立位に描写される。顕微鏡100は、単一のベース102と本体104とを備える。ベース102は、下部102Aと上部102Bとを含む。下部102Aは、実質的に水平な面内に延在し、上部102Bは、実質的に垂直な面内に延在する。上部102Bは、下部102Aから90度の角度で配置され得、さらに、単一の構成要素として製作され得る。代わりに、下部102Aおよび上部102Bは、2つまたはそれを上回る別個の構成要素から形成され得、ベース102を形成するように取り付け、締結、または別様に共に結合され得る。下部102Aは、作業面10上で顕微鏡100を支持するように構成される。ベース102は、当業者によって知られるように、顕微鏡100の重量と適切な使用とを支え得る金属合金、複合材料、ポリマー、または他の十分な剛性を有する材料から形成され得る。
本体104は、第1の部分104Aと、第2の部分104Bと、第1および第2の部分、それぞれ104Aと104Bとの間に延在する中間部104Cとを含む。中間部104Cは、ベース102の上部102Bに回転式カップリング(図3Aに示す)で回転可能に結合され得る。回転式カップリング130は、図2に示されるように、本体104が、顕微鏡100に対して前後方向に延在する回転軸120に沿って、ベース102に対して回転できるようにする。ベース102に対する本体104の回転を容易にするため、いくつかの実施形態では、第1の部分104Aの外面152A(例えば、図1を参照)および第2の部分104Bの外面152B(例えば、図2および図5を参照)は、下部102Aの外面153の凹状外形に対応する凸状外形をそれぞれ有し得る。凸状および凹状外面は、それによって、回転時の本体104とベース102との間の干渉を防止する。
図3Aは、顕微鏡100の回転式カップリング130の1つの実施形態の断面図を図示する。回転式カップリング130は、ベース102の上部102Bから前後方向に延在するシャフト132と本体104の中間部104C内に配置された対応する穴134とを含み得る。シャフト132および穴134は、図2に示すように、本体104が回転軸120の周りを回転できるように配列されている。
回転式カップリング130は、ベース102と本体104との間における好適なカップリングの1つの実施例として設けられている。他の実施形態では、図3Aに図示されるカップリングからの回転式カップリングの変形例が、回転軸120周りでの本体104の回転を容易にするように使用されることができる。例えば、ボールベアリングカップリング、本体104の第1の回転シャフトとベース102の第2の回転シャフトとの間の剛性カップリング、輪軸、または回転を可能にする他の好適なカップリングが、ベース102に対する本体104の回転を可能にするため使用され得る。いくつかの実施形態では、回転式カップリングは、摩擦を低減するように被覆または処理され得る。いくつかの実施形態では、回転式カップリングは、本体104が倒立および正立位置にあるとき停止または係止するように構成され得る。
図1を参照すると、本体104は、少なくとも1つの対物レンズ113、ステージ114、集光レンズ116、および/または光源(図示せず)を直接的または間接的に支持するように構成される。本体104は、合金金属、複合材料、ポリマー、または対物レンズ113、ステージ114、集光レンズ116、および/または光源を支持し得るその他十分な剛性を有する材料で形成され得る。本体104は、当業者に知られているように、単一の構成要素として作られてもよく、取り付け、締結、または別様に組立てられた複数の構成要素を含んでもよい。
対物レンズ113は、ノーズピース112に装着され得、本体104の第1の部分104Aの近位に配置される。対物レンズ113は、観察されようとする試料から光を集めるように構成された1つまたは複数のレンズを包含するシリンダを含む。対物レンズ113は、作動位置にあるとき、ステージ114に対して垂直に延設する光軸124をさらに規定する。ステージ114は、以下にさらに説明するように、観察されようとする試料を試料支持面119A上に支持する。
集光レンズ116および光源は、本体104の第2の部分104Bの近位に配置され得る。特に、集光レンズ116は、第2の部分104B上に装着され得、光源は、本体104内に装着され得る。集光レンズ116は、光源からの光を、試料を照らす光の円錐に集結させるように作用するレンズを含む。
ステージ114は、観察されようとする試料を支持するように構成されたプラットフォームである。ステージ114は、光がステージ114を通過して試料を照らせるように、集光レンズ116と整列された開口部を含み得る。ある実施例では、ステージ114は、本体104の中間部104Cに着脱自在に取り付けられるように構成され得る。例えば、ステージ114は、本体104の中間部104C内に配置された実質的に水平なチャンネル内を摺動するように構成された実質的に水平なレールを含み得る。ステージ114は、このように、ステージ114を本体104に向けて水平に摺動させることにより本体104に取り付けられ得る。ステージ114を取り外すため、ステージ114は、本体104から離れるよう水平に摺動され得、それによって、チャンネルとレールアセンブリとが外れる。本実施例では、本体104のチャンネルは、顕微鏡100が正立位または倒立位のいずれにあるときでも、ステージ114のレールを受け取るように構成される。したがって、本体104のチャンネルおよびステージ114のレールは、円形、楕円形、長方形、正方形またはそれら任意の組み合わせ等、左右対称の外形を有し得る。
別の実施例では、ステージ114のレールは、本体104の中間部104C内に配置された第1または第2の実質的に水平なチャンネル内に挿入されるように構成され得る。本実施例では、ステージ114のレールは、顕微鏡100が正立位にあるとき、本体104の第1のチャンネル内に、そして顕微鏡100が倒立位にあるとき、本体104の第2のチャンネル内に挿入され得る。いくつかの実施形態では、ユーザが、ステージ114のレールを第1のチャンネルまたは第2のチャンネルのいずれに挿入すべきかを知るのを助けるため、本体104の第1および第2のチャンネルならびにステージ114のレールは、左右対称の外形を有さないこともある。いくつかの実施形態では、本体104の第1および第2のチャンネルは、顕微鏡100が正立位または倒立位のいずれにあるかにかかわらず、ステージ114の試料支持面119Aと対物レンズ113のレンズの外表面と間の距離を維持するように配列されることができる。特に、顕微鏡100が正立位にあるとき、ステージ114は、第1のチャンネル内に挿入されることができる。第1のチャンネル内にあるとき、試料支持面119Aは、対物レンズ113のレンズの外表面から第1の距離だけ離れたところにある。顕微鏡100が倒立位にあるとき、ステージ114は、第2のチャンネル内に挿入されることができる。第2のチャンネル内にあるとき、試料支持面119Aは、対物レンズ113のレンズの外表面から第2の距離だけ離れたところにある。第1および第2のチャンネルは、第1および第2の距離が同じになるように、本体104上に配列される。
代わりに、ステージ114は、本体104の中間部104Cの近位に配置された高さ補償器115に装着され得る。図1に示されるように、ステージ114は、対物レンズ113と集光レンズ116との間に配置され得る。ステージ構成の他の実施形態は、以下により詳細に説明される。
図4Aおよび4Bは、高さ補償器115ならびに第1および第2の位置にそれぞれあるステージ114の詳細図を図示する。高さ補償器115は、ステージ114内に配置された対応するチャンネル117Bに係合するように構成された少なくとも1つのレール117Aを含み得る。レール117Aおよびチャンネル117Bは、ステージ114が光軸124に沿って第1の位置(図4Aに示す)と第2の位置(図4Bに示す)との間を摺動し得るように構成される。レールおよびチャンネルの配列が図4Aおよび4Bに示されるが、ステージが第1および第2の位置の間を摺動できるようにする他の機構が用いられ得ることは、当業者に知られている。
ステージが(図4Aに示される)第1の位置にあるとき、顕微鏡100は、(図1に示されるような)正立位にある。ステージが(図4Bに示される)第2の位置にあるとき、顕微鏡は、(図5に示されるような)倒立位にある。ある実施形態では、ステージ114は、重力に基づいて第1および第2の位置の間を摺動する。したがって、ステージ114は、本体104が正立位から倒立位に回転させられるとき、第1および第2の位置の間を自動的に動き得る。同様に、ステージ114は、本体104が倒立位から正立位に回転させられるとき、第2および第1の位置の間を自動的に動き得る。第1および第2の位置の間でのステージの動きは、本体104が倒立位と正立位との間を回転させられたとき、対物レンズとステージの試料支持(例えば、上向き)面との間の焦点距離を維持することができる。同様に、第1および第2の位置の間でのステージの動きは、本体104が倒立位と正立位との間を回転させられたとき、集光レンズとステージの試料支持(例えば、上向き)面との間の作動距離を維持することができる。
いくつかの側面では、ステージ114は、外面上に第1の試料支持面119Aを、また反対側の面に第2の試料支持面119Bを含む。顕微鏡100が正立位にあり、したがって、ステージ114が第1の位置にあるとき、第1の試料支持面119Aは、上を向いており、したがって、試料を支持するように構成される。顕微鏡100が倒立位にあり、したがって、ステージ114が第2の位置にあるとき、第2の試料支持面119Bは、上を向いており、したがって、試料を支持するように構成される。
いくつかの側面では、第1および第2の各試料支持面、それぞれ119Aおよび119Bのそれぞれは、試料を固着するように構成された試料固着要素143を含み得る。試料固着要素143は、機械的、磁気的、または電気機械的手段を通して試料を固着し得る。例えば、試料固着要素143は、ステージに試料を機械的に固着するステージクリップを含み得る。代わりに、第1および第2の各試料支持面、それぞれ119Aおよび119Bのそれぞれは、交換可能なインサート145を受け入れるように構成された陥凹ポケット144を含み得る。交換可能なインサート145は、試料スライドまたは試料ペトリ皿等、観察される試料の種類に基づいて選択される。本実施例では、交換可能なインサート145自体が、試料を支持する。
いくつかの側面では、ステージ114が第1の位置にあるとき、第1の試料支持面119Aは、対物レンズ113のレンズの外表面から距離「D1」および集光レンズ116の外表面から距離「D3」に置かれる。同様に、ステージ114が第2の位置にあるとき、第2の試料支持面119Bは、対物レンズ113のレンズの外表面から距離「D2」および集光レンズ116の外表面から距離「D4」に置かれる。試料支持面と対物レンズ113および/または集光レンズ116のレンズとの間に適切な距離を維持するよう、高さ補償器115は、上記のように、ステージ114が第1および第2の位置の間を移動できるようにする。そうすることによって、高さ補償器115は、顕微鏡100が正立位から倒立位に変換されるとき、D2がD1と同じ値になることを可能にする。同様に、高さ補償器115は、顕微鏡100が倒立位から正立位に変換されるとき、D1がD2と同じ値になることを可能にする。同様に、高さ補償器115は、顕微鏡100が正立位から倒立位に変換されるとき、D3がD4と同じ値になることを可能にする。同様に、高さ補償器115は、顕微鏡100が倒立位から正立位に変換されるとき、D4がD3と同じ値になることを可能にする。換言すれば、高さ補償器115は、顕微鏡100が正立位または倒立位にあるかどうかにかかわらず、適切な試料支持面(119Aまたは119B)と対物レンズ113のレンズとの間の距離(D1またはD2)および/または適切な試料支持面(119Aまたは119B)と集光レンズ116のレンズとの間の距離(D3またはD4)を維持する。したがって、適切な試料支持面(119Aまたは119B)に対する対物レンズ113の焦点面の位置は、そのまま変わらない。同様に、適切な試料支持面(119Aまたは119B)に対する集光レンズ116の位置(この距離は概して作動距離と称される)は、そのまま変わらない。
図3Bは、ステージ114の断面図を図示する。いくつかの側面では、ステージ114は、取り外し可能で再配置可能なステージ変位ハンドル126を含む。ハンドルの回転は、ステージ114の、いずれも概して水平で、顕微鏡100を支持する作業面10に平行なXおよびY方向への変位を引き起こす。ハンドル126は、シャフト127の遠位部分に配置された第1の歯車128Aおよび第2の歯車128Bを有するシャフト127とシャフト127の近位部分に配置された第1のノブ129Aおよび第2のノブ129Bとを含む。第1のノブ129Aの回転は、第1の歯車128Aの回転を引き起こす。第1の歯車128Aの回転は、ステージ114のX方向への変位を引き起こす。第2のノブ129Bの回転は、第2の歯車128Bの回転を引き起こす。第2の歯車128Bの回転は、ステージ114のY方向への変位を引き起こす。
ステージ114は、シャフト127の遠位部分と、第1および第2の歯車、それぞれ128Aおよび128Bとを受け取るように構成された少なくとも1つのレセプタクル140Aをさらに含む。ある側面では、レセプタクル140Aは、第1または第2の試料支持面119A、119Bのいずれかからのシャフト127の遠位部分を受け取るように構成される。換言すれば、シャフト127の遠位部分は、第1の試料支持面119Aの側または第2の試料支持面119Bの側のいずれからでもレセプタクル140A内に挿入され得る。このようにして、顕微鏡100が正立位から倒立位に回転させられたとき、ハンドル126は、第2の試料支持面119Bの側から等よりレセプタクル140Aから取り外されて、第1の試料支持面119Aの側からレセプタクル140Aに再挿入され得、それによって、ハンドル126が顕微鏡100を支持する作業面10に対して近位のままであるようにハンドル126を再配置する。同様に、顕微鏡100が倒立位から正立位に回転させられたとき、ハンドル126は、第1の試料支持面119Aの側から等よりレセプタクル140Aから取り外されて、第2の試料支持面119Bの側からレセプタクル140Aに再挿入され得、それによって、ハンドル126が顕微鏡100を支持する作業面10に対して近位のままであるようにハンドル126を再配置する。
いくつかの側面では、ステージ114は、第1のレセプタクル140Aから横に離れて配置された第2のレセプタクル140Bを含み得る。顕微鏡100の正立位から倒立位への変換の際、ハンドル126は、例えば、第1のレセプタクル140Aから取り外されて、第2のレセプタクル140B内に挿入され得、それによって、ハンドル126が顕微鏡100の適正な側に留まることを可能にする。したがって、第1および第2のレセプタクル、それぞれ140Aおよび140Bは、顕微鏡100が正立位または倒立位にあるかどうかにかかわらず、ハンドル126が顕微鏡100の共通の側に留まるようにする。
図3Bを参照すると、レセプタクル140A、140B内へのハンドル126の挿入の際、第1の歯車128Aは、ステージ114内に配置された対応する第3の歯車128Cに係合し、第2の歯車128Bは、ステージ114内に配置された対応する第4の歯車128Dに係合する。歯車の使用は、ステージ114をXおよびY方向に変位させることを参照して本明細書で論じられるが、六角形シャフトもしくは矩形シャフトの使用、摩擦嵌合もしくはスナップ嵌合の使用、または当業者に公知の任意の他の機械的方法等、他の機械的方法が、ステージのXおよびY方向への変位の制御に用いられ得ることが理解される。
ハンドル126は、第1または第2の試料支持面119A、119Bに係合するように構成された止め具141をさらに含み得る。係合されたとき、止め具141と第1または第2の試料支持面119A、119Bとの間の物理的接触は、ハンドル126のステージ114に向かう方向へのさらなる動きを機械的に防ぐことによって、ハンドル126のレセプタクル140A、140B内へのさらなる挿入を防ぐ。いくつかの側面では、ハンドル126がレセプタクル140A、140Bから不注意に外れることを防ぐため、ハンドル126は、ステージ114内に配置された1つまたは複数の対応する磁気的要素142Bに係合するように構成された磁気的要素142Aを含み得る。特に、磁気的要素142Bは、第1および第2の試料支持面、それぞれ119Aおよび119Bに近接して配置され得る。磁気的要素142A、142Bは、磁気的要素142Aおよび142Bの間に作用する磁力を通して、レセプタクル140A、140B内におけるシャフト127の係合を維持する。磁力の使用は、レセプタクル140A、140B内にシャフト127を維持することを参照して本明細書で論じられるが、締嵌め、摩擦嵌合、もしくはスナップ嵌合の使用、または当業者に公知の任意の他の機械的もしくは電気機械的方法等、他の方法がレセプタクル140A、140B内にシャフト127を維持するように用いられ得ることが理解される。
図1を参照すると、顕微鏡100は、本体104の第1の部分104Aの近位に配置された光学アーム106をさらに備え得る。光学アーム106は、その内部に光学経路を形成する細長い筐体を含み得、光学経路は、光学アーム106の1つの端部で光入力を有し、光学アーム106の反対側の端部で光出力を有する。光学アーム106の光入力は、対物レンズ113に入り、本体104の第1の部分104A内に配置された1つまたは複数の鏡を介して光学アーム106の光入力に向けて反射された光を受け取るように構成される。光学アーム106の光入力に入る光は、その後、光学アーム106および/または本体104内に配置された1つまたは複数の鏡を介して光学アーム106の光出力に反射される。したがって、光学アーム106は、顕微鏡100の光路の一部を形成する。
別の実施例では、光学アーム106は、本体104の中間部104Cの近位に配置され得る。本実施例では、光学アーム106は、ステージ114に隣接して配置され得、対物レンズに入る光を、光学アーム106および/または本体104内に配置された1つまたは複数の鏡を介して、光学アーム106の光出力に向けるように構成され得る。さらに別の実施例では、光学アーム106は、本体104の第2の部分104Bの近位に配置され得る。本実施例では、光学アーム106は、作業面10に隣接して配置され得、対物レンズに入る光を、光学アーム106および/または本体104内に配置された1つまたは複数の鏡を介して光学アーム106の光出力に向けるように構成され得る。
いくつかの側面では、光学アーム106は、本体104の第1の部分104Aに枢動可能に結合され得、それによって、光学アーム106が枢動軸122の周りを回転できるようにする。枢動軸122は、顕微鏡100に対して横方向に延在し得る。光学アーム106は、様々な角度または1つもしくはそれを上回る所定の角度に置かれるように構成され得る。1つの側面では、光学アーム106は、本体104の回転を防止するブレーキに機械的に接続され得る。したがって、本体104を回転させ、それによって顕微鏡100を正立位から倒立位または倒立位から正立位に変換するためには、光学アーム106をまず回転軸120またはステージ114に向けて回転させ、ブレーキを解除する必要がある。このようにして、光学アーム106は、図2に示されるように、回転軸120に向けてベース102Aから離れて動かされるので、本体104の回転中に、下部102Aとの不注意な衝突を通して光学アーム106または他の関連する構成要素を損傷する可能性が低減される。
図1を参照すると、いくつかの側面では、顕微鏡100は、光学アーム106の遠位部分にあって光学アーム106の光出力の近位に配置されたクレードル108をさらに備え得る。クレードル108は、画像を取得することができる電子デバイス110を受け取り固着するように構成される。特に、クレードル108は、カメラのレンズ等、電子デバイス110の光入力を光学アーム106の光出力と整列させる。電子デバイスは、モバイルデバイス、カメラ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PDA、ポータブルコンピュータ、または光もしくは他の光学データを受信できる、もしくは画像を取得できる他のデバイスを含み得る。
電子デバイス110は、タッチ感応画面ディスプレイまたはユーザ入力を受信できるボタン、もしくはキー等の他の入力機構をさらに含み得る。いくつかの側面では、ユーザは、電子デバイス110の入力機構を使用することにより、試料の焦点合わせ、対物レンズ113に対する試料の載置、光源の操作、集光レンズ116の制御、画像の取得、画像の処理、別のデバイスへの画像の送信、光の経路および照明設定の変更、自動X−Yステージの動作、外部ハードウェアデバイス(例えば、カメラ)の制御、他のコンピュータデバイス(例えば、搭載ミニコンピュータ、搭載コントローラ)の制御、他のデバイスとの(ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、ブロードバンド、Bluetooth(登録商標)、WiFi、または他の無線もしくは有線の通信方式等を通した)通信、およびその他顕微鏡関連の操作等、顕微鏡の動作を制御し得る。
顕微鏡100は、本体104の横に配置される第1および第2の焦点ノブ118A、118Bをさらに含み得る。第1の焦点ノブ118Aは、本体104の第1の部分104Aの近位に配置され得、第2の焦点ノブ118Bは、本体104の第2の部分104Bの近位に配置され得る。第1および第2の焦点ノブ118A、118Bは、光軸124に沿って対物レンズ113の位置を調節し、それによって、対物レンズ113の焦点面内に試料を置くように構成され得る。代わりに、第1および第2の焦点ノブ118A、118Bは、高さ補償器115およびステージ114の位置を光軸124に沿って一緒に調節し、それによって、対物レンズ113の焦点面内に試料を置くように構成され得る。
顕微鏡100を正立位から倒立位に変換するための方法は、図1−5を参照してここで説明される。顕微鏡100を正立位から倒立位に変換するために、ユーザは、光学アーム106をステージ114に向けてまず回転させてもよい。光学アーム106のステージ114に向けた回転は、ブレーキの解除を引き起こし得、それによって、本体104が回転軸120の周りを回転できるようになる。代わりに、光学アーム106は、本体104の回転に際し、ステージ114に向けて回転するように構成され得る。本体104の回転時に光学アーム106をステージ114に向けて回転させると、顕微鏡100の変換時に光学アーム106が損傷される可能性を最小限に抑える。光学アーム106は、例えば、ケーブルおよびプーリーシステムを介して光学アーム106を回転式カップリング130に機械的に結合することにより、ステージ114に向かって自動的に回転するように構成され得る。本実施例では、本体104の回転に際し、ケーブルは、引っ張られた状態に置かれ、それによって、光学アーム106のステージ114に向かう回転を引き起こす。別の実施例では、ステッピングモータまたはソレノイドが光学アーム106に結合され得、本体104の回転を検知した際に光学アーム106をステージ114に向けて作動させるように構成され得る。
ユーザは、その後、図2に示されるように、本体104をベース102に対し、回転軸120に沿う時計回りまたは反時計回り方向のいずれかに回転させ得る。本体104は、図5に示されるように、第1の部分104Aが下部102Aに隣接するまで回転させられる。図2および図5に図示されるように、顕微鏡の本体は、倒立位と正立位とで実質的に同じ三次元領域を占め、倒立位と正立位とで実質的に同じ方向を向く。倒立位では、対物レンズは、集光レンズが正立位で占めるのと実質的に同じ空間を占める。同様に、倒立位では、集光レンズは、対物レンズが正立位で占めるのと実質的に同じ空間を占める。それは、顕微鏡が両方の形態で載置され、両方の形態で同じ方向を向く作業空間上の実質的に同じ空間を占めるので、顕微鏡を正立と倒立位との間で変換するときにシームレスなユーザ体験を提供することができる。
本体104が正立位から倒立位に回転させられると、ステージ114は、光軸124に沿う方向で(図4Aに示されるような)第1の位置から(図4Bに示されるような)第2の位置に自動的に摺動し得る。その結果、図4Aおよび4Bを参照すると、試料支持面(119Aおよび119B)と対物レンズ113のレンズ外表面との間の距離が維持される。換言すれば、距離D2は、距離D1と同じである。
ユーザは、その後、望ましい視野角を得るように光学アーム106を枢動軸122に沿って回転させてもよい。いくつかの側面では、本体104がベース102に対して不注意に動くまたは別様に回転することを防ぐため、本体104は、固定され、固着され、または別様に、機械的、電気機械的、または電気的に本体104を第2の倒立位に係止することにより動きを防止され得る。例えば、上記のように、本体104は、ブレーキを起動させることにより倒立位に固定され得る。ブレーキは、ユーザによる手動により、または本体104の上部もしくは下部104A、104Bの位置を検知するように構成されたコントローラの使用を通して自動的に起動され得る。本体104の上部または下部104A、104Bがベース102の下部102Bに隣接するとき、コントローラは、ブレーキを起動させ、それによって本体104を倒立位に固定する。ブレーキは、ソレノイド、磁気的、電気的、または機械的ブレーキを含み得る。代わりに、本体104を倒立位にあるベース102に係止するよう、ピンが係合され得る。
ユーザはさらに、必要に応じて、ハンドル126を第1または第2のレセプタクル140A、140Bのいずれかから取り外し、他方のレセプタクル140A、140Bにハンドル126を再挿入してもよい。ハンドル126はまた、第1または第2の試料支持面119A、119Bのいずれの側からも所望のレセプタクル140A、140Bに挿入され得る。したがって、ハンドルは、ユーザに対するその位置が同じままとなるように配列され得る(例えば、顕微鏡100の右下側、顕微鏡100の左下側、顕微鏡100の右上側、または顕微鏡100の左上側)。
いったん倒立位になると、ユーザは、異なる対物レンズ113を利用するため、ノーズピース112を回転させたいと望み得る。1つの側面では、ノーズピース112がステージ114から十分なクリアランスをもって自由に回転できるようにするため、ステージ114は、(図4Bに示す)第2の位置から(図4Aに示す)第1の位置に動かされ得る。ある実施例では、ステージ114は、ユーザによって第1の位置に動かされてもよい。本実施例では、ステージは、本体の側壁に配置されたレバーに機械的に連接され得る。レバーを操作することにより、ステージ114は、第1の位置に動かされ得る。別の実施例では、ノーズピース112は、ノーズピース112の回転がステージ114の第1の位置に向かう動きを引き起こすように、ステージ114に機械的に結合され得る。本実施例では、ノーズピース112は、ノーズピースの回転運動をステージ114の直線変位に変換するラックアンドピニオン機構に結合され得る。さらに別の実施例では、ステージは、ノーズピース112の回転が検出されると起動するソレノイドに結合され得る。本実施例では、コントローラがノーズピース112の回転を感知し、その結果、信号がソレノイド等のアクチュエータに送られるようになり、それによって、ステージ114を対物レンズから離れて第1の位置に作動させる。
顕微鏡100を倒立位から正立位に変換するための方法は、図1−5を参照してここで説明される。顕微鏡100を倒立位から正立位に変換するために、ユーザは、ブレーキをまず解除し得、それによって、本体104が回転軸120の周りを回転できるようにする。
ユーザは、図2に示されるように、回転軸120に沿う時計回りまたは反時計回りのいずれかの方向に、ベース102に対して本体104を回転させてもよい。本体104は、図1に示されるように、第2の部分104Bが下部102Aに隣接するまで回転させられる。
本体104が倒立位から正立位に回転させられると、ステージ114は、(図4Bに示すような)第2の位置から(図4Aに示すような)第1の位置に自動的に、光軸124に沿う方向に摺動し得る。その結果、図4Aおよび4Bを参照すると、試料支持面(119Aおよび119B)と対物レンズ113のレンズ外表面との間の距離が維持される。換言すれば、距離D1は、距離D2と同じである。
ユーザは、その後、望ましい視野角を得るように光学アーム106を枢動軸122に沿って回転させてもよい。いくつかの側面では、本体104がベース102に対して不注意に動くまたは別様に回転することを防ぐため、本体104は、上記のように、第1の倒立位に係止され得る。
ユーザはさらに、必要に応じて、ハンドル126を第1または第2のレセプタクル140A、140Bのいずれかから取り外し、他方のレセプタクル140A、140Bにハンドル126を再挿入してもよい。ハンドル126はまた、第1または第2の試料支持面119A、119Bのいずれの側からも所望のレセプタクル140A、140Bに挿入され得る。したがって、ハンドルは、ユーザに対するその位置が同じままとなるように配列され得る(例えば、顕微鏡100の右下側、顕微鏡100の左下側、顕微鏡100の右上側、または顕微鏡100の左上側)。
(反転の実施形態)
図6および7は、反転顕微鏡200の実施例を図示する。同様の参照番号は、第1の実施形態100と同様または同一の構造を意味する。図6を参照すると、顕微鏡200は、正立位に描写される。顕微鏡200は、本体204を備える。本体204は、少なくとも1つの対物レンズ213、集光レンズ216、および光源(図示せず)を直接的または間接的に支持するように構成される。本体204はさらに、ステージ214を支持するように構成され得る。本体204は、顕微鏡200を(図6に示す)正立位から(図7に示す)倒立位に変換するため持ち上げられて反転されるように構成され、この逆も同じである。したがって、本体204は、作業面20上で顕微鏡200を支持するように構成された平坦化された上面および下面、それぞれ252Aおよび252Bを含む。
ステージ214は、本体204に装着される場合、顕微鏡100を参照して上述されるような、1つまたは複数の水平チャンネル、装着ブロック、または高さ補償器に装着され得る。ステージ214が高さ補償器215に装着される場合、高さ補償器215は、対物レンズ213と集光レンズ216との間に配置され得る。顕微鏡100を参照してまた上記されるように、ステージ214は、光がステージ214を通過して試料を照らせるよう、集光レンズ216と整列された開口部を含む。高さ補償器215は、ステージ214が、対物レンズ213によって規定される光軸224に沿って第1の位置と第2の位置との間を摺動することを可能にする。ステージ214は、外面には第1の試料支持面219Aを、また反対側の面には第2の試料支持面219Bを含む。顕微鏡200が正立位にあるとき、ステージ214は、第1の位置にあり、第1の試料支持面219Aが試料を支持するように構成される。顕微鏡200が倒立位にあるとき、ステージ214は、第2の位置にあり、第2の試料支持面219Bが試料を支持するように構成される。
顕微鏡100を参照して上述されるように、ステージ214が第1の位置にあるとき、第1の試料支持面219Aは、対物レンズ213のレンズの外表面から距離「D1」に置かれる。同様に、ステージ214が第2の位置にあるとき、第2の試料支持面219Bは、対物レンズ213のレンズの外表面から距離「D2」に置かれる。試料支持面と対物レンズ213との間に適切な距離を維持するよう、高さ補償器215は、ステージ214が第1および第2の位置の間を移動できるようにする。そうすることによって、高さ補償器215は、顕微鏡200が正立位から倒立位に反転されるとき、D2がD1と同じ値になることを可能にする。同様に、高さ補償器215は、顕微鏡200が倒立位から正立位に反転されるとき、D1がD2と同じ値になることを可能にする。換言すれば、高さ補償器215は、顕微鏡200が正立位または倒立位にあるかどうかにかかわらず、適切な試料支持面(219Aまたは219B)と対物レンズ213との間の距離(D1またはD2)を維持する。したがって、適切な試料支持面(219Aまたは219B)に対する対物レンズ213の焦点面の位置は、そのまま変わらない。
顕微鏡200は、光学アーム206をさらに備え得る。光学アーム206は、本体204に枢動可能に結合され得、それによって、光学アーム206が枢動軸222の周りを回転できるようにする。顕微鏡200は、光学アーム206の遠位部分に配置されたクレードル208をさらに含み得る。クレードル208は、画像を取得することができる電子デバイス210を受け取り固着するように構成される。
顕微鏡200を反転し、それによって顕微鏡200を正立位から倒立位に変換するための方法は、図6および7を参照してここで説明される。顕微鏡200を(図6に示すような)正立位から(図7に示すような)倒立位に変換するために、ユーザは、上面252Aが作業面20と接触するように、本体204を持ち上げ、反転させる。
ステージ214は、本体204が正立位から倒立位に反転されると、第1の位置から第2の位置に光軸224に沿った方向へ自動的に摺動する。その結果、試料支持面(219Aおよび219B)と対物レンズ213のレンズ外表面との間の距離は、維持される。換言すれば、距離D2は、距離D1と同じである。
顕微鏡100を参照して上述したように、ユーザは、必要に応じて、ハンドル226を第1または第2のレセプタクル240A、240Bのいずれかから取り外し再配置して、他方のレセプタクル240A、240Bにハンドル226を再挿入してもよい。ハンドル226はさらに、第1または第2の試料支持面219A、219Bのいずれの側からも所望のレセプタクル240A、240Bに挿入され得る。したがって、ハンドルは、ユーザに対するその位置が同じままとなるように配列され得る(例えば、顕微鏡200の右下側、顕微鏡200の左下側、顕微鏡200の右上側、または顕微鏡200の左上側)。
顕微鏡200を反転し、それによって顕微鏡200を倒立位から正立位に変換するための方法は、図6および7を参照してここで説明される。顕微鏡200を(図7に示すような)倒立位から(図6に示すような)正立位に変換するために、ユーザは、下面252Bが作業面20と接触するように、本体204を持ち上げ、反転させる。
ステージ214は、本体204が倒立位から正立位に反転されると、第2の位置から第1の位置に光軸224に沿った方向へ自動的に摺動する。その結果、試料支持面(219Aおよび219B)と対物レンズ213のレンズ外表面との間の距離は、維持される。換言すれば、距離D1は、距離D2と同じである。
ユーザは、必要に応じて、ハンドル226を第1または第2のレセプタクル240A、240Bのいずれかから取り外し再配置して、他方のレセプタクル240A、240Bにハンドル226を再挿入してもよい。ハンドル226はさらに、第1または第2の試料支持面219A、219Bのいずれの側からも所望のレセプタクル240A、240Bに挿入され得る。したがって、ハンドルは、ユーザに対するその位置が同じままとなるように配列され得る(例えば、顕微鏡200の右下側、顕微鏡200の左下側、顕微鏡200の右上側、または顕微鏡200の左上側)。
(再構成可能の実施形態)
図8−10Bは、再構成可能な顕微鏡300の実施例を図示する。同様の参照番号は、第1の実施形態100と同様または同一の構造を意味する。図8を参照すると、顕微鏡300は、第1の部分304A、第2の部分304B、および中間部304Cを有するフレームまたは本体304を備える。中間部304Cは、第1および第2の部分、それぞれ304Aおよび304Bの間に配置される。中間部304Cは、ステージ314を装着するように構成され得る。第1の部分304Aは、第1の装着特徴360Aを含み、第2の部分304Bは、第2の装着特徴360Bを含む。
図10Aを参照すると、第1および第2の装着特徴、それぞれ360Aおよび360Bは、交換可能な構成要素を受け取るように構成されたチャンネル361を含む。交換可能な構成要素は、少なくとも1つの対物レンズ313を有するノーズピース312、対物レンズ313、または光源および集光レンズアセンブリ316を含み得る。図10Bを参照すると、各交換可能な構成要素のそれぞれは、第1および第2の装着特徴、それぞれ360Aおよび360Bのチャンネル361に係合するように構成されたレール362を含む。したがって、任意の交換可能な構成要素が、第1および第2の装着特徴、それぞれ360Aおよび360Bに係合し得る。チャンネルおよびレール配列が交換可能な構成要素を本体304に装着するために使用されるが、締嵌め、摩擦嵌合、あるいはスナップ嵌合の使用、または当業者に公知の任意の他の機械的あるいは電気機械的方法等、交換可能な構成要素を本体304に装着する他の方法が使用され得ることが理解される。
図10Aおよび10Bを参照すると、いくつかの側面では、第1および第2の装着特徴、それぞれ360Aおよび360Bのそれぞれは、交換可能な構成要素に機械的に係合するように構成されたロック363を含み得る。ロック363は、交換可能な構成要素のそれぞれに配置された対応する凹部364に係合するように構成されたタブを含み得る。ロック363はさらに、装着特徴360Aおよび360B内に交換可能な構成要素を挿入する際、凹部364に自動的に係合するように構成され得る。ロック363を解除するために、タブは、交換可能な構成要素を本体304から離れるよう同時に動かす一方で、凹部364を飛び越えるように動かされ得る。
1つの側面では、第1および第2の装着特徴、それぞれ360Aおよび360Bのそれぞれは、集光レンズアセンブリ316等、電力を必要とする交換可能な構成要素に電力を供給するように構成された電極366Aを含み得る。例えば、第1または第2の装着特徴、それぞれ360Aおよび360B内への集光レンズアセンブリ316の挿入の際、集光レンズアセンブリ316内に配置された対応する電極366Bは、電極366Aと係合し、それによって、集光レンズアセンブリ316の光源に通電がなされる。
図8を参照すると、顕微鏡300を正立位に構成するために、ノーズピース312は、第1の装着特徴360A内に装着され得、集光レンズアセンブリ316は、第2の装着特徴360B内に装着され得る。図9を参照すると、顕微鏡300を倒立位に構成するために、ノーズピース312は、第2の装着特徴360B内に装着され得、集光レンズアセンブリ316は、第1の装着特徴360A内に装着され得る。
いくつかの側面では、ノーズピースアセンブリ312は、ノーズピース312に枢動可能に結合された光学アーム306をさらに含み得る。したがって、光学アーム306は、枢動軸322の周りを回転し得る。光学アーム306は、光学アーム306の遠位部分に配置されたクレードル308をさらに含み得る。クレードル308は、画像を取得可能な電子デバイス310を受け取り固着するように構成される。
(モジュラーの実施形態)
図11Aは、正立位にあるモジュラー顕微鏡400の等角図を図示する。図11Bは、正立位にあるモジュラー顕微鏡400の等角図を図示し、破線は、内部構成要素を図示する。図11Cは、正立位にあるモジュラー顕微鏡400の断面図を図示する。図12Aは、倒立位にあるモジュラー顕微鏡400の等角図を図示する。図12Bは、倒立位にあるモジュラー顕微鏡400の等角図を図示し、破線は、内部構成要素を図示する。図12Cは、倒立位にあるモジュラー顕微鏡400の断面図を図示する。同様の参照番号は、第1の実施形態100と同様または同一の構造を意味する。図11A−11Cを参照すると、顕微鏡400は、第1の部分404A、第2の部分404B、および中間部404Cを有する本体404を備える。中間部404Cは、第1および第2の部分、それぞれ404Aおよび404Bの間に配置される。中間部404Cは、ステージ414を装着するように構成され得る。第1の部分404Aは、第1の装着特徴460Aを含み、第2の部分404Bは、第2の装着特徴460Bを含む。第1および第2の装着特徴、それぞれ460Aおよび460Bのそれぞれは、対物レンズモジュール413および集光レンズモジュール416を受け取るように構成される。対物レンズモジュール413は、ノーズピース412を収容し、集光レンズモジュール416は、集光レンズ415を収容する。ノーズピース412は、1つまたは複数の対物レンズ412A−Cに結合され得る。
図13A−13Bおよび14A−14Dを参照すると、第1および第2の装着特徴、それぞれ460Aおよび460Bのそれぞれは、対物レンズモジュールおよび集光レンズモジュール、それぞれ413および416のそれぞれに配置された対応するポスト462を受け取るように構成されたスロット461を含み得る。いくつかの側面では、ポスト462のそれぞれは、本体404上に配置された対応するラッチピン463を受け取るように構成されたラッチピン穴464を含む。ラッチピン463は、対物レンズ413によって規定される光軸424に沿った、対物レンズモジュールおよび集光レンズモジュール、それぞれ413および416の適切な光学整列を提供する。
図13A−13Bを参照すると、本体404は、第1の部分404Aの近傍に配置された上部光学ポート472Aと第2の部分404Bの近傍に配置された下部光学ポート472Bとを含む。図11A−11C、12A−12C、および14C−14Dを参照すると、上部および下部光学ポート、それぞれ472Aおよび472Bは、顕微鏡400が(図11A−11Cに示されるような)正立位または(図12A−12Cに示されるような)倒立位のいずれかにあるとき、対物レンズモジュール413(図14C−14Dに示す)の対応する光学ポート472Cに整列されるように配置される。したがって、ノーズピース412を通して対物レンズモジュール413に入る光は、固定された鏡480から対物レンズモジュール413の光学ポート472Cに向けて、上部または下部光学ポート、それぞれ472Aおよび472B内に反射される。
図13A−13Bを参照すると、本体404は、上部および下部光学ポート、それぞれ472Aおよび472Bと連通する内部光路474を含む。光路474は、引き込み可能な鏡476Aおよび固定された鏡476Bを含む。引き込み可能な鏡476Aは、上部光学ポート472Aの近位に配置され、引き込み可能な鏡472Aが第1の係合位置にあるとき、引き込み可能な鏡472Aは、上部光学ポート472Aに入る光を出力ポート472Dに向けて反射する。引き込み可能な鏡472Aが第2の引き込み位置にあるとき、引き込み可能な鏡472Aは、光路474から離れるように動かされ、光路474内の光を反射しない。固定された鏡476Bは、下部光学ポート472Bの近位に配置され、下部光学ポート472Bに入る光を出力ポート472Dに向けて反射するように配列される。出力ポート472Dは、接眼レンズ等の支持光学系を含み得る。他の側面では、出力ポート472Dは、電子デバイスを受け取るように構成されたクレードルを含み得る。電子デバイスは、モバイル通信デバイス(例えば、スマートフォン)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、または他のポータブルコンピューティングデバイスの1つを含むことができる。
1つの側面では、引き込み可能な鏡476Aは、機械的または電気的に作動され得る。例えば、引き込み可能な鏡476Aを第1の係合位置または第2の引き込み位置に動かすように、レバーがユーザによって操作され得る。代わりに、引き込み可能な鏡476Aは、対物レンズモジュール413および/または集光レンズモジュール416の配列の検知を通して自動的に作動され得る。例えば、対物レンズモジュールおよび集光レンズモジュール、それぞれ413および416のそれぞれは、対物レンズモジュール413または集光レンズモジュール416が第1または第2の装着特徴、それぞれ460Aおよび460Bの中に配置されたかどうかをコントローラが検知できるようにする固有の電気信号を有し得る。対物レンズモジュール413が第1の装着特徴460A内に配置されたとコントローラが仮に検知した場合、引き込み可能な鏡476Aは、第1の係合位置に置かれる。対物レンズモジュール413が第2の装着特徴460B内に配置されたとコントローラが仮に検知した場合、引き込み可能な鏡476Aは、第2の引き込み位置に置かれる。別の実施例では、引き込み可能な鏡476Aは、特定のスロット461およびポスト462の間に形成された電気的接続を通して自動的に作動され得る。例えば、ポスト462の1つは、モータまたはアクチュエータに電気的に結合された所定のスロット461に電力を供給するように構成され得る。モータまたはアクチュエータの起動は、それにより、対物レンズモジュールおよび集光レンズモジュールの配列に応じて、引き込み可能な鏡476Aの第1の係合位置または第2の引き込み位置への作動を引き起こす。別の実施例では、引き込み可能な鏡476Aは、本体404上に配置された1つまたは複数のボタンまたはキーの起動を通して作動され得る。本実施例では、ユーザは、ボタンまたはキーを押下し得、引き込み可能な鏡476Aに結合されたモータまたはアクチュエータの作動を介して、引き込み可能な鏡476Aが第1の係合位置また第2の引き込み位置に置かれるようにし得る。当業者に公知の他の機械的または電気的方法が、引き込み可能な鏡476Aを第1の係合位置または第2の引き込み位置に配置するように用いられ得ることが理解される。
図11A−11Cを参照して、顕微鏡400が正立位にあるとき、引き込み可能な鏡476Aは係合位置に置かれ、対物レンズモジュール413から固定された鏡480に導かれた光を出力ポート472Dに向けて反射する。図12A−12Cを参照すると、顕微鏡400が倒立位にあるとき、引き込み可能な鏡476Aは引き込み位置に置かれ、光路474の光を反射しない。むしろ、倒立位では、別の固定された鏡476Bが、対物レンズモジュール413に入る光を出力ポート472Dに向けて反射する。引き込み可能な鏡476Aは、係合位置と引き込み位置との間で鏡を枢動させるヒンジまたはピボット485に結合され得る。
図14A−14Bを参照すると、集光レンズモジュール416は、構造筐体、集光レンズ415、および光源を含む。図14C−14Dを参照すると、対物レンズモジュール413は、少なくとも1つの対物レンズ412A−Cが装着されたノーズピース412を含む。上述したように、対物レンズモジュールおよび集光レンズモジュール、それぞれ413および416は、対応するラッチピン穴464に係合されたラッチピン463によりベース404内の対応するスロット461内に保持されたポスト462をそれぞれ含む。いくつかの側面では、集光レンズモジュール416は、光源に電力を提供するよう、ベース404に電気的に結合され得る。他の側面では、対物レンズモジュール413は、焦点合わせ機構に電力を供給するよう、ベース414に電気的に結合され得る。代わりに、対物レンズモジュールおよび集光レンズモジュール、それぞれ413および416は、対物レンズモジュールおよび集光レンズモジュール、それぞれ413および416内のそれぞれに収容された電池により自己電力供給され得る。
(旋回アームの実施形態)
図15−16Bは、旋回アーム顕微鏡500の実施例を図示する。同様の参照番号は、第1の実施形態100と同様または同一の構造を意味する。図15を参照すると、顕微鏡500は、上部502A、下部502B、および中間部502Cを有するベース502を備える。中間部502Cは、上部および下部、それぞれ502Aおよび502Bの間に配置される。中間部502Cは、ステージ514を装着するように構成され得る。上部502Aは、第1のスロット584Aを含み、下部502Bは、第2のスロット584Bを含む。第1のスロット584Aは、上部旋回アーム504Aを受け取るように構成され、第2のスロット584Bは、下部旋回アーム504Bを受け取るように構成される。
上部および下部旋回アーム、それぞれ504Aおよび504Bのそれぞれは、それらの対応するスロット、それぞれ584Aおよび584B内で、スピンドル582によって規定される枢動軸588に沿って旋回するように構成される。1つの側面では、枢動軸は、上部および下部旋回アーム、504A、504Bの対称面に沿って配置される。図15を参照すると、スピンドル582は、ベース502内に配置される。上部および下部旋回アーム、それぞれ504Aおよび504Bは、(図16Aおよび16Bに示されるような)回転マウント583を介してスピンドル582に枢動可能に結合される。1つの側面では、上部および下部旋回アーム、それぞれ504Aおよび504Bは、それぞれが同一のスピンドル582に結合されているため、ともに旋回する。したがって、上部および下部旋回アーム、それぞれ504Aおよび504Bは、枢動軸588の周りをともに動く。
図16Aおよび16Bを参照すると、上部および下部旋回アーム504A、504Bのそれぞれは、対物レンズ513および集光レンズ516を含む。上部および下部旋回アーム504A、504Bは、例えば、「L」型、矩形型、または丸型の外形等、同様の外形を有し得る。各旋回アーム504A、504Bの対物レンズ513および集光レンズ516は、90度離れて描写されるが、本発明の範囲を逸脱することなく他の角度が用いられ得ることが理解される。例えば、各旋回アーム504A、504Bの対物レンズ513および集光レンズ516は、10−180度の範囲にある任意の角度で配置され得る。いくつかの側面では、枢動軸588は、上部および下部旋回アーム504A、504Bの対物レンズ513と集光レンズ516との間に配置され得る。
図16Aを参照すると、上部旋回アーム504Aは、第1の光学ポート577Aおよび第2の光学ポート577Cを含む。第1の光学ポート577Aは、上部旋回アーム504Aの対物レンズ513に入る光をベース504内に配置された光路574に向けて反射するように構成された鏡576A(図15に示す)を含む。第2の光学ポート577Cは、下部旋回アーム504Bの対物レンズ513に入る光が、出力ポート572から出られるようにする貫通孔を含む。図15を参照すると、出力ポート572は、接眼レンズ等の支持光学系を含み得、電子デバイスを受け取るように構成されたクレードルを含み得る。
図16Bを参照すると、下部旋回アーム504Bは、光学ポート577Bを含む。光学ポート577Bは、下部旋回アーム504Bの対物レンズ513に入る光を、ベース504の光路574(図15に示す)に向けて反射するように構成された1対の鏡576A、576Bを含む。
1つの側面では、各旋回アーム504A、504Bは、対物レンズ513および集光レンズ516を含むため、顕微鏡500の正立位から倒立位またはその逆の変換は、対物レンズ513および集光レンズ516が所望の形態に従って置かれるように、旋回アーム504A、504Bが配列されることを単に必要とする。例えば、ユーザが顕微鏡500を正立位で使用することを望む場合、ユーザは、上部旋回アーム504Aの対物レンズ513が観察されようとする試料の上に配置され、下部旋回アーム504Bの集光レンズ516が観察されようとする試料の下に配置されるように旋回アーム504A、504Bを置けばよい。上述したように、上部および下部旋回アーム、504Aおよび504Bは、同じスピンドル582に結合されているため、旋回アーム504A、504Bの一方の回転は、他方の旋回アーム504A、504Bの回転を引き起こす。
本実施例では、上部旋回アーム504Aの対物レンズ513に光が入った後、光は、鏡576Aを介して第1の光学ポート577Aに向けて反射され導かれる。第1の光学ポート577Aを出る光は、ベース504の光路574に入り、出力ポート572から出る。
別の実施例では、ユーザが顕微鏡500を倒立位で使用することを望む場合、ユーザは、下部旋回アーム504Bの対物レンズ513が観察されようとする試料の下に配置され、上部旋回アーム504Aの集光レンズ516が観察されようとする試料の上に配置されるように旋回アーム504A、504Bを置けばよい。ここでも、上部および下部旋回アーム504Aおよび504Bは、同じスピンドル582に結合されているため、旋回アーム504A、504Bの一方の回転は、他方の旋回アーム504A、504Bの回転を引き起こす。
本実施例では、下部旋回アーム504Bの対物レンズ513に光が入った後、光は、鏡576Bを介して光学ポート577Bに向けて反射され導かれる。光学ポート577Bを出る光は、ベース504の光路574に入り、上部旋回アーム504Aの第2の光学ポート577Cを通過して、最終的に、出力ポート572から出る。クレードル608は、画像を取得することができる電子デバイス610を受け取り固着するとともに、電子デバイス610の光学要素を出力ポート572に整列させるように構成される。電子デバイス610は、例えば、モバイル通信デバイス(例えば、スマートフォン)、タブレットコンピューティングデバイス、ラップトップ、PDA、ポータブルゲーム機、カメラ、または撮像能力の付いた他のポータブルコンピューティングデバイス等、光学要素(例えば、カメラ)を含むポータブルパーソナルコンピューティングデバイスであり得る。
したがって、上部旋回アーム504Aの対物レンズ513は、顕微鏡500が正立位にあるときに使用され、上部旋回アーム504Aの集光レンズ516は、顕微鏡500が倒立位にあるときに使用される。同様に、下部旋回アーム504Bの対物レンズ513は、顕微鏡500が倒立位にあるときに使用され、下部旋回アーム504Bの集光レンズ516は、顕微鏡500が正立位にあるときに使用される。
(横回転の実施形態)
図17Aは、正立位にある横回転顕微鏡600の実施例を図示し、図17Bは、倒立位にある横回転顕微鏡600の実施例を図示する。同様の参照番号は、第1の実施形態100と同様または同一の構造を意味する。図17A−17Bを参照すると、顕微鏡600は、ベース602および回転アセンブリ604を備える。回転アセンブリ604は、顕微鏡600に対して横に延在する回転軸620に沿って、全てが単一のアセンブリとして一緒に回転するように構成される対物レンズ613、光学アーム606、クレードル608、ステージ614、および集光レンズ616を含み得る。回転軸620は、ステージ614の対向端に配置された回転式カップリングによって規定される。
1つの側面では、光学アーム606は、対物レンズ613に結合され得、対物レンズ613に入る光を電子デバイス610の光入力に向けて反射するように構成され得る。電子デバイス610は、クレードル608を介して光学アーム606に着脱自在に取り付けられ得る。
対物レンズ613および集光レンズ616は、構造アーム692によって連結される。構造アーム692は、ステージ614に対して対物レンズ613および集光レンズ616を支持して配列する。図17A−17Bに示されるように、対物レンズ613および集光レンズ616は、構造アーム692の対向する端部に配列され得る。
顕微鏡600を倒立位に変換するために、ハンドル694がベース602内に配置されたスロット696に係合するまで、回転アセンブリ604のハンドル694が、回転軸620に沿って回転させられる。そのような回転の結果、回転アセンブリ604は、約180度回転させられ、それによって、対物レンズ613をステージ614の下に、また集光レンズ616をステージ614の上に置く。ステージ114を参照して上述したように、ステージ614は、第1および第2の試料支持面の両方の上で試料を支持するように構成され得る。
(例示的コントローラおよびユーザインターフェース構成要素の概要)
図18は、デュアルユース顕微鏡を管理するのに用いられ得るコントローラ1000の構成要素を図示するブロック図である。コントローラ1000は、いくつかの実施形態では、顕微鏡に不可欠であり得る。他の実施形態では、コントローラ1000は、顕微鏡から分離され得、例えば、コントローラ1000は、顕微鏡と通信および/または協働するように構成されたユーザポータブルコンピューティングデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、パーソナルデジタルアシスタント、または同等物)内に含まれ得る。さらなる実施形態では、コントローラ1000の側面は、顕微鏡に不可欠であり得、コントローラ1000の側面は、顕微鏡から別個であり得る。
コントローラ1000は、ユーザインターフェースモジュール1020、プロセッサモジュール1004、ストレージモジュール1010、入力/出力(I/O)モジュール1008、メモリモジュール1006、およびバス1002を含む。バス1002は、情報を伝達するための任意の好適な伝達機構であり得る。プロセッサモジュール1004、ストレージモジュール1010、I/Oモジュール1008、およびメモリモジュール1006は、コントローラ1000の任意のモジュール間での情報および/またはコントローラ1000の任意のモジュールとコントローラ1000の外部にあるデバイスとの間での情報を伝達するためバス1002に結合される。例えば、コントローラ1000の任意のモジュール間の情報伝達は、指令および/またはデータを含み得る。いくつかの側面では、バス1002は、ユニバーサルシリアルバスであり得る。いくつかの側面では、バス302は、Ethernet(登録商標)接続性を提供し得る。
ユーザインターフェースモジュール1020は、デュアル型顕微鏡および/またはデュアル型顕微鏡から収集された画像データとのユーザ対話を可能にするためのグラフィカルユーザインターフェースを生成し得、画像パラメータ調節モジュール1022およびファイル管理モジュール1024を含む。ユーザインターフェースモジュール1020は、例えば、画像を取得するためデュアル型顕微鏡の光学アームのクレードルに受け取られるように構成された電子デバイスにダウンロードされ得るまたは別様に提供され得るアプリケーション等、一組のソフトウェア指令として利用可能であり得る。画像パラメータ調節モジュール1022は、取得された画像の輝度、コントラスト、およびカラー設定をユーザが調節するための機能性を提供することができる。ファイル管理モジュール1024は、取得された画像に名前を付けアーカイブするための機能性を提供し得る。例えば、アーカイブするため、ファイル管理モジュール1024は、ファイルに名前を付け、アルバムに名前を付け、取得された画像を保存するために使用するのにいずれのファイルタイプ(例えば、.jpeg、.tiff、.png)を選ぶかについての制御を提供し得る。例えば、ファイルシェアリングのため、ファイル管理モジュール1024は、取得された画像を電子メールまたは他の電子的通信手段により送る、ローカルネットワークサーバーとインターフェースしアップロードする、またはグローバルネットワークファイルシェアリングサービスを用いてシェアする機能性を提供することができる。
いくつかの側面では、プロセッサモジュール1004は、1つまたは複数のプロセッサを含み得、各プロセッサは、異なる機能を行い得または異なる指令および/あるいはプロセスを実行し得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサは、試料上に焦点を合わせる、対物レンズに対して試料を配置する、光源を操作する、集光レンズを制御する、画像を取得する、画像を処理する、画像を別のデバイスに送る、光の経路および照明設定を変更する、自動X−Yステージの動作、外部ハードウェアデバイス(例えば、カメラ)を制御する、他のコンピュータデバイス(例えば、搭載ミニコンピュータ、搭載コントローラ)を制御する、および別のデバイスと通信するための指令を実行し得、1つまたは複数のプロセッサは、入力/出力のための指令を実行し得る。
メモリモジュール1006は、プロセッサモジュール1004によって実行される情報および指令を格納するためのランダムアクセスメモリ(「RAM」)または他のダイナミックストレージデバイスであってもよい。メモリモジュール1006はまた、プロセッサ1004による指令の実行中にテンポラリー変数または他の中間情報を格納するためにも使用され得る。いくつかの側面では、メモリモジュール1006は、格納された情報を維持するのに電力供給を必要とせずに情報を格納する電池式静的RAMを含み得る。ストレージモジュール1010は、磁気ディスクまたは光ディスクであり得、また情報および指令も格納し得る。いくつかの側面では、ストレージモジュール1010は、ハードディスクストレージまたは電子メモリストレージ(例えば、フラッシュメモリ)を含み得る。いくつかの側面では、メモリモジュール1006およびストレージモジュール1010は、両方とも機械読取り可能な媒体であり得る。
コントローラ1000は、顕微鏡の機能、顕微鏡の動作を制御するユーザに情報を提供しユーザから情報を受けるためまたは顕微鏡の特定の構成要素の作動(例えば、引き込み可能な鏡、ステージ、または対物レンズの動き)を引き起こすため、I/Oモジュール1008を介してユーザインターフェースに結合される。例えば、ユーザインターフェースは、オペレータに向けて情報を表示するための陰極線管(「CRT」)、LCDモニタ、またはタッチスクリーンディスプレイでもよい。ユーザインターフェースはまた、例えば、プロセッサモジュール1004に情報および指令選択を伝達するためのI/Oモジュール1008を介してコントローラ1000に結合されたキーボード、マウス、またはタッチスクリーンデバイスを含み得る。
本開示の様々な側面によれば、本明細書に記載の方法は、コントローラ1000で実行される。特に、プロセッサモジュール1004は、メモリモジュール1006および/またはストレージモジュール1010に包含された1つまたは複数の指令シーケンスを実行する。ある実施例では、指令は、ストレージモジュール1010等、別の機械読取り可能な媒体からメモリモジュール1006に読み込まれ得る。別の実施例では、指令は、I/Oモジュール1008から、例えば、顕微鏡のユーザ制御機能または顕微鏡の動作から、またはユーザインターフェースを介して顕微鏡の特定の構成要素の作動(例えば、引き込み可能な鏡、ステージ、または対物レンズの動作)を引き起こすためメモリモジュール1006内に直接読み込まれ得る。メモリモジュール1006および/またはストレージモジュール1010内に包含された指令シーケンスの実行は、プロセッサモジュール1004が顕微鏡の機能、顕微鏡の動作、または顕微鏡の特定の構成要素の作動(例えば、引き込み可能な鏡、ステージ、または対物レンズの動き)を制御するようにする。例えば、焦点合わせ動作、画像の処理および取得、および構成要素作動の指令は、1つまたは複数の指令シーケンスとしてメモリモジュール1006および/またはストレージモジュール1010内に格納され得る。試料支持面と集光レンズとの間の距離または対物レンズ、あるいは集光レンズの試料に対する位置等の情報は、保管のため、バス1002を介してプロセッサモジュール1004からメモリモジュール1006および/またはストレージモジュール1010に伝達され得る。いくつかの側面では、情報は、プロセッサモジュール1004、メモリモジュール1006、および/またはストレージモジュール1010から、バス1002を介して、I/Oモジュール1008に伝達され得る。情報は、その後、I/Oモジュール1008から、顕微鏡を操作するユーザに伝達され得る。
マルチプロセス配列にある1つまたは複数のプロセッサはまた、メモリモジュール1006および/またはストレージモジュール1010に包含された指令シーケンスを実行するのに採用され得る。いくつかの側面では、実配線回路は、本開示の様々な側面を実施するソフトウェア指令の代わりまたはそれと組み合わせて使用され得る。したがって、本開示の側面は、ハードウェア回路およびソフトウェアの任意の特定の組合せに限定されない。
本明細書で使用されるように、用語「機械読取り可能な媒体」または「コンピュータ可読媒体」は、実行のための指令をプロセッサモジュール1004に提供することに参画する任意の媒体を意味する。そのような媒体は、限定ではないが、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含む多くの形態を取り得る。不揮発性媒体は、例えば、ストレージモジュール1010等の光または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メモリモジュール1006等のダイナミックメモリを含む。機械読取り可能な媒体またはコンピュータ可読媒体の一般的な形態は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、可撓性ディスク、ハードディスク、磁気的テープ、任意の他の磁気的媒体、CD−ROM、DVD、任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、孔模様の付いた任意の他の物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH EPROM、任意の他のメモリチップあるいはカートリッジ、またはプロセッサが読み取りできる他の任意の媒体を含む。
図19は、デュアル型顕微鏡と少なくとも光学的に、またいくつかの実施例では電子的に協働するように構成されたコンピューティングデバイス上に提供されるユーザインターフェース1900の実施例を図示する。ユーザインターフェース1900は、いくつかの実施形態では、コントローラ1000のユーザインターフェースモジュール1020によって生成され得る。
図示されるように、ユーザインターフェースは、試料ディスプレイ領域1930、画像パラメータ制御パネル1910、およびファイル名付け制御1920、1925を含む。試料ディスプレイ領域1930は、顕微鏡の光路に置かれた試料の視覚描写をユーザに表示する。いくつかの実施形態では、視覚描写は、例えば、ズーミング、回転、または画像パラメータ制御パネル1910に提示される他の調節制御を用いて、ユーザにより調節され得る。他の側面では、試料の視覚描写は、インターフェース1900を提示するのに用いられるデバイスのカメラによって受け取られることができる。例えば、電子デバイスは、上述のように、顕微鏡のクレードル内に置かれ、試料の視覚描写をデジタル描写に変換し得、そのデジタル描写を、タッチ感応ディスプレイパネルを介して試料ディスプレイ領域1930内に提示し得る。
画像パラメータ制御パネル1910は、とりわけ、例えば、輝度制御1912、コントラスト制御1914、およびカラーオプション選択1916を含む、試料画像の1つまたは複数の画像パラメータの視覚的概観を変更するようユーザに機能性を提供し得る。画像パラメータ制御パネル1910はまた、試料の視覚描写のスナップショットを格納するために用いられるファイル種類を変更するファイル種類選択機能1918をユーザに提供することができる。
ユーザは、シャッターボタンを起動することにより試料の視覚描写のスナップショットを捕獲し得る。例えば、インターフェース1900は、いくつかの実施形態では、タッチ感応ディスプレイパネル上に提示され得、ユーザは、デジタルシャッターボタンに触れることにより、試料の視覚描写のスナップショットを捕獲し得る。アーカイブするため、インターフェース1900は、上述のように、ファイル名付け制御1925、アルバム名付け制御1930、および保存に使用するファイル種類(.jpeg、.tiff、.png)の選択のための制御を提供し得る。そのような機能性は、有利なことに、顕微鏡のユーザが、例えば、わずかな例を挙げると、セッションの日付、試料の種類、またはその他に基づいてアルバム名を付け、サンプル特性、画像パラメータ、または同等物に基づいてファイル名を付ける等、ストレージの後、電子データベース内に格納された所望の試料スナップショットを容易に取り出すことを可能にする個人専有のシステムを用いてスナップショットを整理することを可能にすることができる。
図示されないが、インターフェース1900は、例えば、ユーザが試料のスナップショット画像を、電子メールで送り、ローカルネットワークサーバーに直接アップロードし、これとインターフェースし、またはネットワーク化されたファイルシェアリングサービスを用いてシェアするファイルシェアリング能力を提供し得る。インターフェース1900は、いくつかの実施形態では、例えば、クロップ(cropping)して画像パラメータ調節を行うことにより、試料スナップショットを画像捕獲の後で編集するための事後処理ツールを提供し得る。インターフェース1900はまた、例えば、捕獲された試料のスナップショットを計数し、ラベル付けし、回転させ、および/または計測を行うための解析ツールを含み得る。
(回転実施形態の追加的構成要素の概要)
図20Aは、ステージ2000を前方の左上方から見た斜視図を図示し、図20Bは、ステージ2000を前方の右下方から見た斜視図を図示する。図20A―20Bに図示されるように、本明細書に記載されるデュアル型顕微鏡とともに使用するためのX−Yステージ2000の実施形態は、デュアル型顕微鏡の本体の中間部104C内に配置された対応するポケット2010に挿入されるように構成された装着ブロック2005を含み得る。いくつかの実施形態では、X−Yステージ2000は、例えば、本明細書で説明された回転可能な顕微鏡実施形態、モジュラー顕微鏡実施形態、および再構成可能な顕微鏡実施形態等、本明細書に記載される任意のデュアル型顕微鏡とともに使用されることができる。
図示された実施例では、ステージ2000の装着ブロック2005は、ポケット2010に挿入され得、簡易脱着機構2015によって位置に保持され得る。簡易脱着機構2015は、図示された実施形態では、面取りされた回転部材2020とハンドル2025とを含み、面取りされた回転部材2020は、装着ブロック2005上の対応する面取り2030に固着的に係合するように構成される。簡易脱着機構2015が回転させられると、面取り2020および2030の間の接触力は増大し、それによって、装着ブロック2005を位置に固着的に係合および維持する。他の好適な解放可能な固着機構は、他の実施形態で使用されることができる。
図21Bおよび21Cに図示されるように、ステージ2000の試料支持面2035は、装着ブロック2005の水平中心軸2040またはその下方に装着される。装着ブロック2005の中心軸2040は、装着ブロック2005の垂直中心を通過する。いくつかの側面では、装着ブロック2005の水平中心軸2040と試料支持面2035との間の空間位置関係は、図4Aおよび4Bを参照して上述されたように顕微鏡が正立位または倒立位にあるかどうかにかかわらず、ステージ2000の試料支持面2035、対物レンズのレンズの外面および/または集光レンズの外面の間の空間が維持され得るようにする。図示のため、顕微鏡が正立位にあるとき、ステージ2000がポケット2010に挿入され固着された後で、試料支持面2035は、対物レンズ2125のレンズの外面および/または集光レンズ2130の外面から(D5で表示される)距離を離れて置かれる。顕微鏡が倒立位にあるとき、ステージ2000がポケット2010に挿入され固着された後で、試料支持面2035は、対物レンズ2125のレンズの外面および/または集光レンズ2130の外面から(D6で表示される)実質的に同じ距離を離れて置かれる。距離D5およびD6は、等しくまたは実質的に等しくてもよい。それによって、試料支持面2035と対物レンズのレンズの外面との間の焦点距離は、いくつかの実施形態では、顕微鏡が正立位または倒立位にあるかどうかにかかわらず維持され得る。いくつかの実施形態では、装着ブロック2005の水平中心軸2040と試料支持面2035との間の空間位置関係は、ステージ2000の試料支持面2035と顕微鏡の集光レンズ2130のレンズの外面との間の空間または作動距離が、顕微鏡が正立位または倒立位にあるかどうかにかかわらず維持され得るようにする。
図21Bおよび図21Cに図示されるように、顕微鏡の本体は、倒立位と正立位とで実質的に同じ三次元領域を占め、倒立位と正立位とで実質的に同じ方向を向く。倒立位では、対物レンズは、集光レンズが正立位で占めるのと実質的に同じ空間を占める。同様に、倒立位では、集光レンズは、対物レンズが正立位で占めるのと実質的に同じ空間を占める。それは、顕微鏡が両方の形態で載置され、両方の形態で同じ方向を向く作業空間上の実質的に同じ空間を占めるので、顕微鏡を正立と倒立位との間で変換するときにシームレスなユーザ体験を提供することができる。
図示された実施形態のように、ステージ1900は、倒立位および正立位の間の顕微鏡の遷移の間に取り外されるように構成され得る。他の実施形態では、ステージ2000およびポケット2010は、顕微鏡の本体がステージ2000を取り外すことなく倒立位と正立位との間を回転し得るように、顕微鏡のベースに結合されることができる。
ステージ2000の図示された試料支持面2035は、倒立した顕微鏡用に2つの規格サイズのスライドを保持するためのインサート2045を含む。他の実施形態では、図示されたインサート2045の代わりに、異なるスライドインサートが使用され得る。本インサートは、取り外し可能であり得、顕微鏡が正立位にあるとき、試料皿または容器を保持するためのインサートで置き換えられることができる。
ステージ2000は、いくつかの実施形態では、ステージ2000の少なくとも上部構造2065をそれぞれYおよびX方向に横に置くためのベルト2060を駆動するためのY−軸ノブ2050およびX−軸ノブ2055の回転によって制御され得、インサート2045によって支持されるサンプルの異なる部分の画像の取得を可能にする。上部構造2065は、ベルト、歯車、または少なくとも試料支持面2035がYおよびX方向に動くことを可能にする他の同等の機構を含み得る。他の実施形態では、ステージ2000は、加えてまたは代わりに、デジタルコントローラ、例えば、ステージ2000のXおよびY駆動モータ(図示せず)と連絡するコントローラ1000の使用を通して制御されることができる。
図21Aから21Cは、単一のベースに回転可能に結合された本体を備える回転顕微鏡2100の別の実施形態を図示する。本体2105は、少なくとも1つの輪郭形成された表面を含む。例えば、本体2105の上面および下面は、ベースの下部の外面にある凹状外形に対応する凸状外形をそれぞれ有し得、本体の円滑な回転を容易にする。図21Aは、本体が正立位にある顕微鏡2100の等角図を図示する。本体2100は、上述されたステージ2000と、回転可能なカラー2199の付いた光学アーム2110と、対物レンズ2125用の第1の歯車付き焦点モジュール2115と、集光レンズ2130用の第2の歯車付き焦点モジュール2120とを含む。
図21Bは、正立位にある回転可能な顕微鏡2100の正面図を図示し、第1の歯車付き焦点モジュール2115と光学アーム2110の下部ケーシングとは、光学アーム2110内の光路2190の構成要素を示すため取り外されている。光学アーム2110は、回転可能なカラー2199と取得された画像を表す光を受け取り、その光を反射面2140に送るように配置されたドーブプリズム2135(図21Dに示される)とを含み、その後、光学アーム2110のアイピース2155を通して光を向け直す。光学アーム2110は、いくつかの実施形態では、本体2105に回転可能に結合され得る。光学アーム2110を通る光路2190の周りの光学アーム2110の回転により、取得された試料画像は、光学アーム2110のアイピース2155と光通信する撮像デバイスで見たとき、回転させられ得る。有利なことに、ドーブプリズム2135は、光路2190内に配置され、取得された画像の回転を補正するため、自動的および/または手動により長手に回転させられ得る。例えば、ドーブプリズム2135は、いくつかの実施形態では、カラー2199の回転により手動で回転させられることができる。図21Cは、本体が倒立位に置かれた回転可能な顕微鏡2100の実施形態を図示する。
図21Dは、プリズム筐体2175内にあるドーブプリズム2135のクローズアップ図を図示する。筐体2175は、いくつかの実施形態では、光学アーム2110とは異なる割合で回転し得る。ドーブプリズム2135は、画像を倒立させるのに使われ得る反射プリズムの一種である。ドーブプリズム2135は、切断型直角プリズムから成形される。プリズムの傾斜フェースの内、第1のフェース2160に入る光束は、最長フェース2165の内側から内部全反射を受け、反対側の傾斜フェース2170から現れる。プリズム2135を通過する画像は、反転され、1回の反射のみが生じるので、画像は倒立されるが、横方向には置き替えられない。ドーブプリズム2135の特性は、プリズム2135がその長手軸2195の周りを回転させられたとき、伝送された画像は、プリズム2135の2倍の割合で回転するため、プリズム2135をビーム回転器として有用なものにする。したがって、プリズム2135の長手回転は、顕微鏡および/または光学アームの回転により試料の視覚描写の回転を補正するように、取得された画像の2倍の回転を引き起こし得る。ドーブプリズム2135の長手軸2195は、いくつかの実施形態では、光路2190と整列されることができる。
いくつかの実施形態では、ドーブプリズム2135は、内側チューブ2175内に収容され、内側チューブ2175は、外側チューブ2185内に配置される。内側チューブ2175および外側チューブ2185は、同軸に配列される。内側チューブ2175の回転は、内側チューブ2175の実質的一端に配置され得るカラー2199の回転によって行われることができる。いくつかの側面では、カラー2199は、螺合、圧入、または当業者に公知の他の同等な機械的結合方法を介して、内側チューブ2175に結合され得る。それによって、カラー2199の回転は、内側チューブ2175の回転を引き起こし、次いで、ドーブプリズム2135の回転を引き起こす。加えてまたは代わりに、ドーブプリズム2135は、光学アーム2110が回転させられると内側チューブ2175を回転させるように配列された歯車を用いて自動的に回転させられ得る。1つの実施例として、歯車は、ギア比が2:1となるように配列され得、光学アーム2110を1回転させるとドーブプリズム2135が半回転するようにし得る。設計の意図に応じて、他のギア比も受け入れられ得る。他の側面では、ユーザはさらに、取得された画像の所望の回転を成すように、内側チューブ2175を手動で回転させ得る。他の側面では、ドーブプリズム2135の回転は、例えば、コントローラ1000によって駆動されるステッパ、回転またはリニアモータを介して達成され得る。さらに別の実施例では、ステッパ、回転、またはリニアモータは、光学アーム2110に結合された電子デバイスの加速度計の読みに基づいて作動され得る。
いくつかの実施形態では、上述のようなドーブプリズム2135は、例えば、本明細書で説明された回転可能な顕微鏡実施形態、モジュラー顕微鏡実施形態、および再構成可能な顕微鏡実施形態等、本明細書に記載の任意のデュアル型顕微鏡とともに用いられ得る。
(用語)
これまでの記述は、当業者が本明細書に記載の様々な構成を実施できるように提供される。本技術は、様々な図および構成を参照して特に記述されてきたが、これらは図示の目的だけのものであり、本技術の範囲を限定するものと解釈されるべきではないことは、理解されるべきである。
本技術を実施する他の多くの方法があり得る。本明細書に記述された様々な機能および要素は、本技術の範囲から逸脱することなく、示されたものから異なって区分され得る。これらの構成への様々な修正は、当業者にとって明らかであろうし、本明細書に定義される一般的な原理は、他の構成にも適用され得る。したがって、多くの変更および修正が、本技術の範囲から逸脱することなく、当業者によって本技術に対し行われ得る。
開示されたプロセスにおけるステップの特定の順番または階層は、例示的アプローチを図示するものであると理解される。設計の好みに基づき、プロセスにおけるステップの特定の順番または階層は再配列され得ることと理解される。いくつかのステップは同時に実行され得る。付随する方法の請求項は、見本的な順番における様々なステップの要素を提示するもので、提示された特定の順番または階層に限定することを意味しない。
「側面」等の語句は、そのような側面が本技術に必須であるまたはそのような側面が本技術の全ての構成に適用されることを示唆しない。側面に関する開示は、全ての構成または1つまたは複数の構成に適用し得る。側面等の語句は、1つまたは複数の側面を意味し得、この逆も同じである。「実施形態」等の語句は、そのような実施形態が本技術に必須である、またはそのような実施形態が本技術の全ての構成に適用されることを示唆しない。実施形態に関する開示は、全ての実施形態または1つまたは複数の実施形態に適用し得る。実施形態等の語句は、1つまたは複数の実施形態を意味し得、この逆も同じである。
さらに、用語「含む(include)」、「有する(have)」、または同義語が明細書または請求項で使用される限り、そのような用語は、請求項の移行部に用いられたときに「備える(comprise)」が解釈されるように、用語「備える(comprise)」と同様に包括的であることを意図する。
単語「例示的(exemplary)」は、「実施例、実例、または図示として機能する」ことを意味するように本明細書で用いられる。本明細書で「例示的」として記述される任意の実施形態は、必ずしも、異なる実施形態に対して好適または有利であると解釈されない。
単数形の要素への参照は、特に明示が無い限り、「1つで唯一」の意味を意図せず、むしろ、「1つまたは複数の」を意図する。用語「いくつかの(some)」は、1つまたは複数のことを意味する。当業者に公知または今後公知となる本開示の全体を通して記述された様々な構成の要素に対する全ての構成的および機能的均等物は、明確に参照により本明細書に組み込まれ、本技術により包含されることが意図される。さらに、本明細書で開示されるものはいずれも、そのような開示が上の明細書で明確に述べられているかどうかにかかわらず、公共にささげられるものではない。

Claims (25)

  1. 顕微鏡であって、前記顕微鏡は、
    下部と上部とを含む単一のベースであって、前記下部は、顕微鏡を支持するように構成されている、ベースと、
    第1の部分、第2の部分、および前記第1の部分と第2の部分との間に延在する中間部を含む本体であって、前記本体の前記中間部は、前記ベースの前記上部に回転式カップリングで回転可能に結合され、前記回転式カップリングは、回転軸を規定する、本体と、
    前記第1の部分に結合された1つまたは複数の対物レンズと、
    前記第2の部分に結合された集光レンズと
    を備え、前記1つまたは複数の対物レンズおよび集光レンズは、前記1つまたは複数の対物レンズが光源の下に位置するように前記本体が前記回転軸の周りを回転させられたとき、倒立位に置かれ、
    前記1つまたは複数の対物レンズおよび集光レンズは、前記1つまたは複数の対物レンズが前記光源の上に位置するように前記本体が前記回転軸の周りを回転させられたとき正立位に置かれ
    前記本体の前記第1の部分の近位に配置された光学アームをさらに備え、前記光学アームは、前記1つまたは複数の対物レンズの光路内に配列されており、前記光学アームは、前記本体の前記第1の部分に枢動可能に結合され、前記顕微鏡に対して横方向に延在する枢動軸の周りを回転するように構成されており、
    前記光学アームの遠位部分に配置されたクレードルをさらに備え、前記クレードルは、画像を取得して表示するように構成された電子デバイスを受け取り、かつ前記電子デバイスを前記光学アームの光路内に整列させるように構成されている、顕微鏡。
  2. 前記顕微鏡の前記本体は、前記倒立位および前記正立位で、じ方向を向く、請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記顕微鏡の前記本体は、前記倒立位および前記正立位で、じ三次元領域を占める、請求項1に記載の顕微鏡。
  4. 前記回転式カップリングは、前記ベースの前記上部から前後方向に延在するシャフトと、前記本体の前記中間部内に配置された対応する穴とを含み、前記シャフトおよび穴は、前記本体が前記回転軸の周りを回転できるように配列されている、請求項1に記載の顕微鏡。
  5. 前記本体の前記中間部に取り付けられるように構成されたステージをさらに備え、前記ステージは、前記1つまたは複数の対物レンズと前記集光レンズとの間に置かれる、請求項1に記載の顕微鏡。
  6. 前記ステージは、前記本体の前記中間部のポケット内に固着されるように構成された装着ブロックから概して垂直に延在し、前記ステージは、前記本体が前記正立位から前記倒立位に回転させられたとき、前記ステージの試料支持面が前記集光レンズの表面から距離を保つように前記装着ブロックの対称軸から離れて装着されている、請求項5に記載の顕微鏡。
  7. 着ブロックを前記顕微鏡の前記本体に固着するように、前記装着ブロックの面取りされた表面に係合するように構成されたクイックリリース機構をさらに備える、請求項5に記載の顕微鏡。
  8. 前記回転軸は、前記顕微鏡に対して前後方向に延在する、請求項1に記載の顕微鏡。
  9. 前記光学アーム内に置かれたドーブプリズムをさらに備える、請求項に記載の顕微鏡。
  10. 前記光学アームの回転による試料の視覚描写の回転を補正するように、前記ドーブプリズムを手動で回転させるため前記光学アーム上に置かれたカラーをさらに備える、請求項に記載の顕微鏡。
  11. 前記光学アームの回転による試料の視覚描写の回転を補正するように、前記ドーブプリズムを手動で回転させるための歯車配列または機械的モータをさらに備える、請求項に記載の顕微鏡。
  12. 前記クレードルは、モバイル通信デバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、またはポータブルコンピュータのうちの1つを含む電子デバイスを受け取って固着するように構成されている、請求項に記載の顕微鏡。
  13. 前記本体の横に配置された第1の焦点ノブおよび第2の焦点ノブをさらに備え、前記第1の焦点ノブは、前記本体の前記第1の部分に配置され、前記第2の焦点ノブは、前記本体の前記第2の部分に配置され、前記第1の焦点ノブおよび第2の焦点ノブは、前記1つまたは複数の対物レンズによって規定される光軸に沿って、前記1つまたは複数の対物レンズの位置を調節するように構成されている、請求項1に記載の顕微鏡。
  14. 前記本体の前記第1の部分は、凹状外形を有する前記ベースの前記下部の表面に対応する凸状外形を有する表面を含む、請求項1に記載の顕微鏡。
  15. 回転顕微鏡を組み立てる方法であって、前記方法は、
    少なくとも1つの対物レンズおよび光源を顕微鏡本体に装着することと、
    前記顕微鏡本体を単一の顕微鏡ベースに回転可能に結合させることと
    を含み、前記本体は、回転式カップリングの回転軸の周りを回転するように構成され、それにより、前記少なくとも1つの対物レンズが前記光源の下に位置するように前記本体が前記回転軸の周りを回転させられたとき、前記少なくとも1つの対物レンズおよび光源は、倒立位に置かれ、前記少なくとも1つの対物レンズが前記光源の上に位置するように前記本体が前記回転軸の周りを回転させられたとき、前記少なくとも1つの対物レンズおよび光源は、正立位に置かれ
    前記本体に光学アームを枢動可能に結合することをさらに含み、前記光学アームは、前記顕微鏡に対して横方向に延在する枢動軸の周りを枢動するように構成され、前記光学アームは、前記少なくとも1つの対物レンズの光路内に配列され、
    前記光学アームの遠位部分にクレードルを装着することをさらに含み、前記クレードルは、画像を取得して表示するように構成された電子デバイスを受け取り、かつ前記電子デバイスを前記光学アームの光路内に整列させるように構成されている、方法。
  16. 前記少なくとも1つの対物レンズおよび前記光源の間に配置された前記本体にステージを取り外し可能に装着することをさらに含み、前記ステージは、前記本体が前記正立位から前記倒立位に回転させられるとき、前記ステージの試料支持面が前記少なくとも1つの対物レンズから距離を保つように、装着ブロックの対称軸から離れて装着される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記本体から前記ステージを取り外すためのクイックリリース機構を提供することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記光学アーム内にドーブプリズムを提供することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
  19. 前記光学アームの回転による試料の視覚描写の回転を補正するように前記ドーブプリズムを回転させるための手段を提供することをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 顕微鏡システムであって、前記顕微鏡システムは、
    少なくとも1つの対物レンズ、ステージ、および集光レンズを含み、正立位から倒立位に変換されるように構成された本体であって、前記ステージは、前記少なくとも1つの対物レンズと集光レンズとの間に配置されている、本体と、
    前記少なくとも1つの対物レンズの光路に沿って配列された光学アームであって、前記光学アームの近位部分において前記本体に枢動可能に結合され、前記本体に対して横方向に延在する枢動軸の周りを回転するように構成されている光学アームと、
    前記光学アームの遠位部分に配置されたクレードルであって、電子表示デバイスの光入力を前記光学アームの光路内に整列させるように構成されているクレードルと
    を備える、顕微鏡システム。
  21. 前記クレードルは、モバイルデバイス、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PDA、またはポータブルコンピュータのうちの1つを含む電子デバイスを受け取る大きさである、請求項20に記載の顕微鏡システム。
  22. 前記光学アームは、前記枢動軸の周りを回転するように構成されたドーブプリズムを含む、請求項20に記載の顕微鏡システム。
  23. 前記顕微鏡の前記光学アームから受信された画像データを管理すること、および前記顕微鏡の動作を制御することの1つまたは両方のためのユーザ入力を受信するように、前記電子表示デバイス上で実行するように構成されたアプリケーションをさらに含む、請求項20に記載の顕微鏡システム。
  24. 前記アプリケーションは、前記画像データについての少なくとも1つの画像パラメータのユーザによる変更を可能にするように構成されている、請求項23に記載の顕微鏡システム。
  25. 前記アプリケーションは、前記画像データについてのアルバム名およびファイル名の1つまたは両方のユーザ選択を可能にするように構成されている、請求項23に記載の顕微鏡システム。
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