JP6481972B2 - 床材および床材の施工方法 - Google Patents

床材および床材の施工方法 Download PDF

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本発明は、少なくとも一側端部に側方に突出した突条部を有し、その一側端部と、隣設される床材の側端部とが接合して床下地上に並設されるようにした床材、および、その床材の施工方法に関する。
従来の床材は、裏面が接着剤で床下地に接着され、たとえば雌雄実部を有したものでは、雄実部または雌実部(の下側の突条部)に釘、ビスなどの固定部材が打ち込まれて固定されることが一般的である(たとえば、特許文献1参照)。
特開2009−74332号公報
しかしながら、上述したように敷設された床材を張り替えなどの際に取り外すときには、接着された床材の裏面を床下地より剥がさなくてはならず、取り外し作業が長時間におよぶことがある。また、床材を剥がす際に床下地を破損するおそれがあり、床下地の張り替えまでもが必要となるおそれもある。
また、上記床材は、一方の側端部が固定部材で床下地に固定され、他方の側端部が隣接床材と実結合されているため、電気丸のこを使用して床材を解体しなければならない場合もある。よって、取り外し作業にはさらに時間を要する。また、電気丸のこで床下地を傷つけるおそれもある。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、取り外しに際し床下地が損傷しにくく、かつ効率よく取り外しができる床材、および、その床材の施工方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の床材は、少なくとも一側端部に側方に突出した突条部を有し、その一側端部と、隣設される床材の側端部とが接合して床下地上に並設されるようにした床材であって、突条部は、床下地に接するように配され、上面より固定部材を打ち込んで床下地に固定されるようになっており、突条部を含む部位が、床材本体に接着された打ち込み用部材により形成されており、打ち込み用部材は、一部が床材本体の下方角部に形成された断面矩形の切り欠き部の天面および側面に、シートを介して嵌合、接着されている一方、他の一部が突条部として側方に突出していることを特徴とする。
また、本発明の床材の施工方法は、打ち込み用部材のみが床下地に固定部材で固着されるようにして、上述した床材を敷設するようになっている。
本発明の床材および床材の施工方法によれば、上述の構成、手順となっているため、床材本体を床下地に接着せずに施工することができ、そのため床材の取り外しに際し床下地が損傷しにくく、かつ効率よく取り外しすることができる。
本発明の一実施形態に係る床材の説明図であり、(a)は一部を省略した平面図、(b)は同底面図、(c)は(a)におけるはA−A線拡大断面図である。 (a)〜(c)は、床材の施工方法を示す手順図である。 (a)〜(c)は、床材の取り外し方法の一例を示す手順図である。 (a)(b)は、床材の取り外し方法の他例(手順の前半)を示す手順図である。 (a)(b)は、床材の取り外し方法の他例(手順の後半)を示す手順図である。 (a)〜(c)は、床材本体に対する打ち込み用部材の取り付け態様の3例を示す要部拡大図である。 本発明の他の実施形態に係る床材の説明図であり、(a)は縦断面図、(b)は縮小平面図である。 実施例と比較例の評価結果を示す評価表であり、(a)は取り外し時間に関する比較評価表、(b)は取り外し後の床下地の状況に関する比較評価表である。 本発明の他の実施形態に係る床材およびそ床材の施工態様の他例を示す図であり、(a)は施工態様における一部を省略した床材の平面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
以下に、本発明の床材および床材の施工方法に係る実施の形態について、添付図面をもとに説明する。まず、本床材1の基本構成について説明する。
以下の実施形態に係る床材1は、図1、図2および図6等に示すように、少なくとも一側端部に側方に突出した突条部21を有し、その一側端部と、隣設される床材1の側端部とが接合して床下地30上に並設されるようにした床材である。その突条部21は、床下地30に接するように配され、上面より固定部材3を打ち込んで床下地30に固定されるようになっており、突条部21を含む部位が、床材本体10に接着された打ち込み用部材20により形成されている(図2等参照)。
ついで、図1〜図6に記載した床材について詳細に説明する。
この床材1は、平面視で略長方形(たとえば、303mm×1818mm)の板材である。床材1は、木質基材の表面に化粧材を積層した基板を床材本体10として有してなる。木質基材としては、合板、MDF、パーティクルボードなど、種々の木質材料を用いることができる。なお、図面においては、床材本体10は木質基材と化粧材との区別がされておらず、それらを一体として図示した。
この床材1は、2方向の各両側端部における一方の側端部に突条状の雄実部11を有し、他方の側端部に凹溝状の雌実部12を有している。床材1は、その施工において、床下地30上で隣設される床材1と側端部同士で雌雄嵌合して設置されるようになっている。
雌実部12の上方には、雌実部12の凹溝を形成するための上側突出部13が形成されている。同様に、雌実部12の下方には凹溝を形成するための突条部21が形成されている。この突条部21はこの上側突出部13よりもさらに側方に突出している。つまり、突条部21の上側突出部13よりも突出した部分は、図1(a)に示すように平面視され得る。
このように、床材1の一側端部には、突条部21の上面を凹溝の下壁面とした雌実部12が形成され、その雌実部12と嵌合し得る形状とした雄実部11が一側端部の対辺側の側端部に形成されている。
この突条部21の上方が開放した部位は、床材1を床下地30に固定する際にビス、釘などの固定部材3を上方より打ち込む部位である。この突条部21は、図1(c)に示すように、床材本体10とは別体の打ち込み用部材20で形成されている。打ち込み用部材20はビス等の打ち込みができれば素材の限定はなく、床材本体10と同一の木質素材を用いることができる。
打ち込み用部材20は、突条部21の全体を形成させた部材であり、その一部は床材本体10の下方角部に形成された断面矩形の切り欠き部15に嵌合、接着されている。ようするに打ち込み用部材20は、ビス止めされる突条部21と、切り欠き部15に嵌合された嵌合部22とを備えている。
この打ち込み用部材20の裏面と、床材本体10の裏面とは平坦な面一な面となっている。つまり、打ち込み用部材20は、床材1を床下地30に設置された場合には、その裏面は床下地30の上面に接触する。打ち込み用部材20には上面より直接、固定部材3が打ち込まれるから、打ち込み用部材20は、上下に他部材が配されることなく、床下地30に固定される。
打ち込み用部材20の切り欠き部15への接着手段については、図6(a)〜(c)に示すように、少なくとも3種の方法があるが、これらについては後述する。
図1に示した床材1は、幅方向、長手方向のいずれにおいても隣設される床材1と雌雄嵌合にて結合できるようになっている。そのような隣設床材との結合がなされるために、4辺のうち隣り合う2辺縁に雄実部11が設けられ、他の2辺縁には雌実部12が設けられている。突条部21は雌実部12側の側端部に必要とされるものであるから、打ち込み用部材20は、図1(b)に示すように、裏面側にL字状に取り付けられればよい。なお、打ち込み用部材20はL字状の部材であってもよいが、辺縁ごとに個別の棒板状の部材で構成したものであってもよい。
ついで、この床材1の床下地30への施工(敷設)について、図2を参照しながら説明する。図2(a)〜(c)は、床材1を床下地30上に床材1の幅方向に沿って順に並設する手順を示した図である。
床下地30は、大引き31の上に所定間隔で根太32を配し、その上に捨て貼り合板33を配してなる。床材1は、捨て貼り合板33の上面に並設されるようになっており、本例では、床材1をその幅を根太32、32間に合わせるように設置する施工方法を採用している。また、根太32の設置ピッチは床材1の幅寸法に合致しており、床材1の長手辺縁の側端部に形成された突条部21が根太32のほぼ真上に配されるように床材1は設置される。
ようするに、突条部21に打ち込まれる固定部材3は、捨て貼り部材33を介して根太32に打ち込まれて固定されるようになっている。本例では固定部材3としてはビスが用いられているが、釘やステープルを用いてもよい。
床材1は、図2(a)に示すように、床下地30の所定の位置に載置され、突条部21が床下地30にビス止めされる。ビス止めは、長手辺縁において、所定間隔(たとえば、303mm間隔)でなされればよい。
本例では、床材1自体は、隣り合う2側端部に形成された突条部21におけるビス止めのみで床下地30に固着される。つまり、床材1の裏面の床下地30への接着はなされない。もちろん、接着剤や粘着剤を用いて、床材1の裏面が床下地30に接着されるようにしてもよい。
このように設置、固定された床材1の雌実部12(突条部21の上面)に接着剤が塗布され、隣設される床材1は、その雄実部11を接着剤を塗布した既設床材の雌実部12に嵌合するようにして床下地30に設置される(図2(b)(c)参照)。そして、その隣設床材についても、突条部21においてビス止めがなされる(図2(c)参照)。
こうして、床材1は順に床材1間の雌雄接合と、突条部21へのビス止めとが繰り返されながら、床下地30に並設されていく。
以上のように、床下地30に敷設された、端部の床材1を除くいずれの床材1についても、隣り合う2側端部(辺縁部)の突条部21が床下地30に直接固着される。また、全側端部において隣設床材と側端部どうしが接合される。
このように敷設された床材1を張り替えする場合、図3(a)〜(c)または図4(a)(b)、図5(a)(b)に示した2種の方法で床材1を取り外し(解体)することができる。なお、図4(a)(b)、図5(a)(b)は、一方法の一連の手順であり、図示の都合上、2図にわたって示した。これらの取り外し方法はいずれも、まず床下地30にビス止めされた打ち込み用部材20を残すようにして床材本体10を打ち込み用部材20から取り外し、その作業を全床材1について繰り返した後に、床下地30上に残った打ち込み用部材20を順に取り外していくものである。
具体的な引き剥がしの手順としては、図3のように端部の床材1から順に剥がしていくようにしてもよい。また、図4、図5のように中間の床材1を電気丸のこ等の工具で切断してから、その両隣の床材1を剥がし、さらにその隣の床材1を剥がしていくようにしてもよい。
床材本体10は、隣設床材と接合し、一方の端部では打ち込み用部材20と接着されているが、床下地30とは直接固着されていないため、比較的容易に、打ち込み用部材20のみを床下地30に固着させたままで床材本体10を取り除くことができる。
床材本体10が取り除かれた後には、打ち込み用部材20だけが床下地30上に残る(図3(c)および図5(b)参照)。これらの打ち込み用部材20はビス止めされているため、ドライバーを用いて順に取り除いていけばよい。
このように、床材本体10とは別体の打ち込み用部材20を有した床材1を用いれば、床材本体10を床下地30に接着せずに施工することができる。そのため、床下地30に対して接着剤や粘着剤で固着しない施工方法を採用すれば、床材1の張り替えをした場合に、床下地30上には接着痕が残らず、打ち込み用部材20もビスを取り外すだけなので、捨て貼り合板33が破損するおそれはほとんどない。したがって、捨て貼り合板33の張り替えなくてもよい。また、打ち込み用部材20の固定にビスを用いれば、床材1の取り外しが効率的に行える。なお、ビスに代えて釘やステープルを用いた場合でも、打ち込み用部材20を慎重に取り除けば、床下地30の損傷を最小限にすることができる。
また、床下地30に対して接着剤等を用いない施工方法であるため、床材本体10を剥がす作業は迅速に行える。なお、床材本体10をより簡単に剥がすために、床材本体10と打ち込み用部材20とを引き離しやすく接着しておくことが望ましい。
床材本体10と打ち込み用部材20との結合力、床材1間の接合力の少なくとも一方が打ち込み用部材20の床下地30へのビス止め力よりも勝っていれば、床材本体10を引き剥がす際にビス止めされた打ち込み用部材20も同時に引き剥がされる可能性がある。その結果、床下地30が損傷するおそれがある。そのような事態を回避するために、床材本体10と打ち込み用部材20との接着力、床材1間の接合力のいずれも、固定部材3による床下地30への固着力よりも弱くする必要があることは言うまでもないことである。
たとえば、図6に示すように、床材本体10の切り欠き部15と打ち込み用部材20との接着面にシート5を介在させるようにすれば、両部材を簡易に分離することができる。打ち込み用部材20はビスで床下地30に固定されているので、雌実部12などに手を掛けて上に持ち上げるだけで容易に剥がすことができる。シート5としては、オレフィンシートや紙シートを使用することができる。
また、床材本体10と打ち込み用部材20とは、シート5の介在によって簡単に分離できるものの、切り欠き部15に打ち込み用部材20の嵌合部22を嵌合、接着させて合体させているので、床材1としての一体感が得られる。
両部材を接着する方法としては、たとえば図6(a)〜(c)の3種類の方法が挙げられる。
図6(a)の例は、床材本体10に形成された切り欠き部15の天面15a、側面15bに、打ち込み用部材20を、シート5を介して接着するものである。シート5の表裏面側に接着剤層が形成されるようにすればよい。シート5を介した接着であるが、両部材の結合面の全体が接着されるので安定感が得られる。
また、図6(b)(c)のように、天面15a、側面15bのいずれか一方のみに、打ち込み用部材20をシート5を介して接着するようにして、より簡単に引き剥がしができるようにすることが望ましい。なお、天面15a、側面15bのいずれか一方のみのシート5を介して接着した場合、端部からの引き剥がしは容易にできるが、平面的な引っ張り等に対しては十分に強く、通常の取り扱いや敷設後に容易に分離するおそれはない。
床材本体10と打ち込み用部材20との接着は上記の例に限られず、容易に剥がすための他の種々の方法を採用することができる。たとえば、シート5を介さずに、天面15aや側面15bに接着剤を点在させて接着するようにしてもよい。また、切り欠き部15を設けずに、側端面どうしを突き合わせて、接着するようにしてもよい。
両部材の接合に用いる接着剤としては、樹脂系、天然ゴム系、デンプン系接着剤など、種々のものを使用することができる。また、両面粘着テープなどを用いて両部材を接着するようにしてもよい。
つぎに、図7を参照しながら、本発明の他の実施形態に係る床材1について説明する。
図7に示した床材1は、床材本体10の裏面部が発泡樹脂層10bで構成されている。発泡樹脂層10bの一方の側端側に打ち込み用部材20が配されている。図7の例のように、発泡樹脂層10bと打ち込み用部材20との厚みを同一にすれば、あらかじめこれらを一体化しておけば、製造も容易に行える。発泡樹脂層10bは、表面側の基材10aの裏面に発泡ウレタンなどよりなる発泡樹脂材を接着して形成すればよい。
発泡樹脂材は木質材にくらべ強度が低いため、電気丸のこ等の工具で床材1を切断する場合、表面側の基材10bのみを切断すれば、その後は容易に発泡樹脂層10bを取り除くことができる。このように発泡樹脂層10bを切断する必要がないため、電気丸のこ等の工具で床下地30を傷つけるおそれはほとんどない。
つぎに、上述した種々の床材1と、2種の施工方法とを組み合わせた例についての床材1解体の実験について説明する。なお、各種実験に用いた床材1、床下地30等については、図1〜図7とほぼ同様であるため図示を省略した。実験の結果については、図8に示した。
まず、床材1(実施例1〜3および比較例1)について説明する。なお、実施例および比較例のいずれの床材1についても、表面化粧材として突き板を用い、塗装仕上げがしてある。床材1の外観形状はいずれも同形状(303mm×1818mm)である。また、実施例1〜3、比較例1の各床材1に用いたパーティクルボードは同種のものである。
各実施例、比較例はつぎのとおりである。
(1)実施例1
床材本体10、打ち込み用部材20には同種のパーティクルボードが用いてある。打ち込み用部材20は、床材本体10の切り欠き部15の天面15aに、ポリウレタン系接着剤で直接接着されている(床材1の構成、形状については、図1参照)。
(2)実施例2
床材本体10、打ち込み用部材20には同種のパーティクルボードが用いてある。打ち込み用部材20は、床材本体10の切り欠き部15の天面15aに、紙シートを介して、ポリウレタン系接着剤で接着されている(床材1の構成、形状については、図1参照)。
(3)実施例3
床材本体10の表面側の基材10aおよび打ち込み用部材20には同種のパーティクルボードが用いてあり、基材10aの裏面側に発泡樹脂層10bが貼り付けてある(床材1の構成、形状については、図7参照)。発泡樹脂層10bとしては20倍発泡の発泡ウレタンを用いた。打ち込み用部材20は、床材本体10の切り欠き部15の天面15aに、紙シートを介して、ポリウレタン系接着剤で接着されている。
(4)比較例1
床材にはパーティクルボードが用いてある(床材1の外形については図1と同じ)。
ついで、施工方法について説明する。
(a)施工方法1
床材1の裏面に303mmピッチで接着剤をビート塗布して、床下地30に接着し、突条部21を床下地30に対してステープルで固定する。床材1間は接着剤で接着する(施工方法の概略については、図2参照)。
(b)施工方法2
床材1の裏面の床下地30への接着はせず、突条部21を床下地30に対してビスで固定する。床材1間は接着剤で接着する(施工方法の概略については、図2参照)。
以上の実施例1〜3、比較例1と、施工方法1、2との組み合わせて1坪分の8種の施工を行い、それぞれについて、1週間養生した後、すべての床材1を、電気丸のこやバールを用いて、床下地30より剥がした。床材1を除去した後に、床下地30(捨て貼り合板33)の損傷度について確認した。図8(a)は解体時間についての比較評価表であり、図8(b)は解体後の床下地30の比較評価表である。
図8(a)に示すように、実施例1〜3、比較例1のいずれの床材1についても、施工方法2で施工したものが施工方法1で施工したものよりも短かい時間で解体することができた。また、施工方法2では、実施例1〜3の解体時間のほうが比較例1の解体時間よりも短かった。実施例3の床材1を施工方法2で施工した場合が、最速で解体することができた。実施例1、実施例2の床材1を施工方法2で施工した場合も、比較的短時間で解体することができた。比較例1のものは、施工方法1で施工した場合でも、バール等の工具で力をかけて剥がさなければならず、そのため時間を要した。
図8(b)に示すように、実施例1〜3、比較例1のいずれの床材1についても、施工方法2で施工したものが施工方法1で施工したものよりも、解体後の床下地30の状況が良好であった。実施例3の床材を施工方法2で施工した場合が、解体後の床下地30の状況がもっとも良好であった。実施例1、実施例2の床材1を施工方法2で施工した場合も、比較的良好であり、捨て貼り合板33を張り替える必要がない程度であった。評価表からわかるように、施工方法1で施工したものについては、実施例、比較例のいずれについても張り替えが必要であった。また、比較例1の床材1については、施工方法2で施工した場合でも、バール等を使うため、床下地30を張り替えるほどではないものの、一部の補修は必要であった。
ついで、床材1の施工態様の他例について、図9(a)(b)を参照しながら説明する。図9に示した施工態様は、図2に示したものとは異なり、床材1を根太32に対して交差するように敷設するものである。
この床材1としては、図1または図7に示したものとおおむね同形状のものが用いられるが、この床材1の打ち込み用部材20(突条部21)には、根太32の設置ピッチに合わせて下孔21aが開設されている。
このように、突条部21に根太32の設置ピッチに合った下孔21aが設けられているので、1つ目のビス止めを根太32に対して確実に行えば、その他のビス止めも根太32に対して間違いなく行うことができる。
図9に示した施工方法および上述した図2の施工方法は、ビスを捨て貼り合板33を介して根太32に固定するものであるが、そのような固定方法には限定されず、捨て貼り合板33のみに固定するものであってもよいし、他の固定方法であってもよい。
以上の種々の実施形態では床材1の床下地30への固定にビスが用いてあるが、釘やステープルでもよい。釘を用いた場合、雌実部12の凹溝内への斜め打ちも可能であるため、突条部21は上側突出部13と同程度の突出度合いであってもよい。
以上に説明した実施形態は、上述したように雌雄嵌合構造を有した床材1である。このような雌雄嵌合構造の床材1の場合、図1等に示したような床材本体10を形成しておけば、打ち込み用部材20として断面矩形の長尺材を準備するだけで簡易に床材1を成形することができる。また、図7に示した床材1の場合、合いじゃくり形状の床材の裏面に、発泡樹脂材と、打ち込み用部材20とを貼り付ければよりので、同様に簡易に成形することができる。
また、床材1としては雌雄嵌合構造のものに限られず、合いじゃくり実構造の床材であってもよい。合いじゃくり実構造の床材の場合、一側端部の下側の実用の突出部(突条部21)を含む部位を打ち込み用部材20で形成すればよい。
以上では、床材本体10に打ち込み用部材20を取り付けることで雌実部12が構成(形成)されるようにした床材1を示したが、雄実部、雌実部の両方を含んだ床材本体を用いたものであってもよい。たとえば、そのような床材本体の裏面に、雌実部の下方の突出部分よりも外方に突出する打ち込み用部材を接着し、その打ち込み用部材が接着されていない雄実部側に発泡樹脂層を設けるなどして床材を構成すればよい。なお、この場合においては、ビスなどの固定部材は雌実部の下方の突出部分には打ち込まず、打ち込み用部材の雌実部よりも突出した部分(突条部)に打ち込むものとする。
1 床材
3 固定部材
5 シート
10 床材本体
11 雄実部
12 雌実部
15 切り欠き部
15a 天面
15b 側面
10a 基材
10b 発泡樹脂層
20 打ち込み用部材
21 突条部
30 床下地

Claims (4)

  1. 少なくとも一側端部に側方に突出した突条部を有し、その一側端部と、隣設される床材の側端部とが接合して床下地上に並設されるようにした床材であって、
    前記突条部は、前記床下地に接するように配され、上面より固定部材を打ち込んで前記床下地に固定されるようになっており、前記突条部を含む部位が、床材本体に接着された打ち込み用部材により形成されており、
    前記打ち込み用部材は、一部が前記床材本体の下方角部に形成された断面矩形の切り欠き部の天面および側面に、シートを介して嵌合、接着されている一方、他の一部が前記突条部として側方に突出していることを特徴とする床材。
  2. 請求項1において、
    前記床材本体は、平面視で略方形状とされ、
    前記突条部の上面を凹溝の下壁面とした雌実部が形成され、該雌実部と嵌合し得る形状とした雄実部が一側端部の対辺側の側端部に形成されている、床材。
  3. 請求項1または2において、
    前記床材本体の裏面部が発泡樹脂層で構成され、該発泡樹脂層の一方の側端側に前記打ち込み用部材が配されている、床材。
  4. 請求項1〜3のいずれかの床材を床下地に敷設する床材の施工方法であって、
    前記打ち込み用部材のみが前記床下地に前記固定部材で固着されるようにして、前記床材を敷設することを特徴とする床材の施工方法。
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