JP6481409B2 - パワーモジュール用基板及びパワーモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、大電流、高電圧を制御する半導体装置に用いられるパワーモジュール用基板及びパワーモジュールに関する。
従来のパワーモジュール用基板として、絶縁層となるセラミックス基板の一方の面にアルミニウムからなる回路層が接合されるとともに、他方の面に放熱のためのアルミニウムからなる金属層が接合された構成のものが知られている。そして、このパワーモジュール用基板の金属層に、熱伝導性に優れたヒートシンクが接合され、回路層上にはんだ材を介してパワー素子等の半導体素子が搭載され、パワーモジュールが製造される。
また、このようなパワーモジュールにおいて、回路層上に搭載された半導体素子の固定及び良好な接合性を維持する目的で、エポキシ樹脂等からなる封止材を使用しモールド樹脂を成形することで、パワーモジュール用基板及び半導体素子を樹脂封止することがある。
ところが、モールド樹脂によりパワーモジュール用基板と半導体素子とを樹脂封止した場合においても、モールド樹脂と回路層との密着性が悪いと、モールド樹脂と回路層との界面に破断が生じ、半導体素子と回路層との間のはんだ層が破断することがある。
そこで、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されるように、半導体素子の周辺の回路層(電極)表面にディンプル加工を施すことにより、モールド樹脂の密着性の向上を図ることが行われている。
特開2007‐329362号公報 特開2013‐38259号公報
しかし、回路層表面へのディンプル加工は、ディンプル形成時に形状が潰れたり、ディンプルが形成されない等、手間がかかることが問題である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、容易に、モールド樹脂により封止されるパワーモジュール用基板の回路層とモールド樹脂との密着性を向上させることができ、半導体素子の良好な接合性を維持することができ、長期的に信頼性の高いパワーモジュール用基板及びそのパワーモジュール用基板を用いたパワーモジュールを提供することを目的とする。
本発明のパワーモジュール用基板は、
セラミックス基板の一方の面に積層された回路層と他方の面に積層された放熱層とを備え、前記回路層表面上に搭載される半導体素子とともにモールド樹脂により封止されるパワーモジュール用基板であって、
前記回路層表面上にはんだ接合される前記半導体素子の搭載予定位置の直下を除く位置に多孔質金属層が接合されており、
前記多孔質金属層は、気孔率70%以上98%以下の多孔質に形成された発泡金属により形成され、かつ該多孔質金属層の空隙の開口径が0.05mm以上0.5mm以下である
回路層表面の半導体素子搭載予定位置に半導体素子が搭載された後に、パワーモジュール用基板と半導体素子とをモールド樹脂により樹脂封止をする際に、そのモールド樹脂が、回路層に積層された多孔質金属層の空隙に入り込む。したがって、モールド樹脂が剥がれにくくなり、半導体素子実装面である回路層とモールド樹脂との密着性を向上させることができる。
また、あらかじめ空隙が形成された多孔質金属層を用いることで、回路層にディンプル加工を施す工程が不要となり、工程の低減や歩留まりの向上を図ることができる。
さらに、多孔質金属層を半導体素子の搭載予定位置の直下を除く位置に設けることにより、放熱性能を良好に維持することができる。
本発明のパワーモジュールは、前記パワーモジュール用基板と、前記回路層の表面上に搭載された半導体素子とを備え、前記パワーモジュール用基板及び前記半導体素子がモールド樹脂により封止されている。
パワーモジュール用基板の回路層に積層された多孔質金属層により、パワーモジュールをモールド樹脂により封止する際に、モールド樹脂が多孔質金属層の空隙に食い込み、パワーモジュール用基板にモールド樹脂を強固に保持して、半導体素子の良好な接合性を維持することができる。
本発明によれば、あらかじめ空隙が形成された多孔質金属層を用いることにより、容易に、モールド樹脂により封止されるパワーモジュール用基板の回路層とモールド樹脂との密着性を向上させることができるので、半導体素子の良好な接合性を維持することができ、長期的に信頼性の高いパワーモジュール用基板及びそのパワーモジュール用基板を用いたパワーモジュールを提供することができる。
本発明のパワーモジュールの第1実施形態を示す断面図である。 第1実施形態に係る多孔質金属層及び半導体素子の位置を示す平面図である。 本発明のパワーモジュール用基板の第1実施形態の製造方法を工程毎に示す断面図である。 本発明の第2実施形態を示すパワーモジュールの断面図である。 本発明の第3実施形態を示すパワーモジュールの断面図である。 本発明の製造方法に用いる加圧装置の正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示す第1実施形態のパワーモジュール用基板70は、回路層10と、絶縁層であるセラミックス基板20と、放熱層30と、回路層10の表面の一部に積層された多孔質金属層40とを備える。そして、このパワーモジュール用基板70の回路層10の表面に半導体素子50が搭載され、半導体素子50にはリードフレーム60が接合され、さらに半導体素子50とパワーモジュール用基板70とリードフレーム60とをエポキシ樹脂等からなるモールド樹脂80により封止することで、パワーモジュール100が構成される。また、パワーモジュール100は、ヒートシンク110の上面に熱伝達グリス90を介して接触させ、クランプ等により押し付けて使用する。
パワーモジュール用基板70を構成するセラミックス基板20は、例えばAlN(窒化アルミニウム)、Si(窒化珪素)等の窒化物系セラミックス、もしくはAl(アルミナ)等の酸化物系セラミックスを用いることができ、厚さは0.2mm〜1.5mmの範囲内に設定される。
回路層10は、純アルミニウム又はアルミニウム合金の金属板をセラミックス基板20に接合することにより形成される。本実施形態においては、例えば、純度99.99質量%以上のアルミニウム(いわゆる4Nアルミニウム)からなる厚さが0.1mm〜3.0mmの範囲内に設定された金属板が用いられ、この金属板をセラミックス基板20にろう付けすることにより形成されている。
放熱層30は、セラミックス基板20の回路層10と反対面に接合された放熱層用第一金属層31と、その放熱層用第一金属層11のセラミックス基板20とは反対面に接合された放熱層用第二金属層32とを備える。放熱層用第一金属層31及び放熱層用第二金属層32を構成する金属板は、回路層10と同様に、純アルミニウム又はアルミニウム合金とされる。
本実施形態において、放熱層用第一金属層31を構成する金属板は、例えば、純度99.99質量%以上のアルミニウム(いわゆる4Nアルミニウム)からなる厚さが0.1mm〜3.0mmの範囲内に設定された金属板が用いられ、この金属板をセラミックス基板20にろう付けすることにより放熱層用第一金属層31が形成されている。
また、放熱層用第二金属層32を構成する金属板は、例えば、A3003合金、A6063合金等のアルミニウム合金からなり、厚さが2.0mm〜5.0mmの範囲内に設定された金属板が用いられ、この金属板を放熱層用金属層31にろう付けすることにより放熱層用第二金属層32が形成されている。この放熱層用第二金属層32の面積は、図1及び図2に示す例では、放熱層用第一金属層31の2倍以上となるように広く形成され、2枚の放熱層用第一金属層31が並列に接合されている。
多孔質金属層40は、多数の発泡孔により三次元網目構造をなす発泡金属により形成される。多孔質金属層40には、例えば平均粒径0.5〜5μmの銅、アルミニウム等の金属粉末、炭素数5〜8の非水溶性炭化水素系有機溶剤であるネオベンタン、ヘキサン、ヘプタン等の発泡剤、メチルセルロースやヒドロキシプロピルメチルセルロース等の樹脂バインダ、溶媒(水等)等を混合したスラリーをシート状に成形して乾燥させたものを焼結することにより、表面に開口した空隙を有する例えば気孔率70%以上98%以下の多孔質に形成された発泡金属を用いることができる。空隙の開口径としては、0.05mm〜0.5mmの範囲内のものが好ましい。本実施形態においては、多孔質金属層40は、例えばアルミニウム粉末を焼結して製造された厚み0.1mm以上3.0mm以下の発泡金属シートを、回路層10にろう付けすることにより接合されている。
また、図1及び図2に示すように、多孔質金属層40は、回路層10の表面にはんだ接合される半導体素子50の搭載予定位置の直下を除く位置に、接合される。本実施形態においては、多孔質金属層40は枠状に形成され、半導体素子50を取り囲むようにして、回路層10の外周部表面に積層される。また、多孔質金属層40は、枠状の一部が切欠かれた形状とされており、その切欠部41により、回路層10の表面にリードフレーム60との接続部分が設けられている。
そして、このパワーモジュール用基板70の回路層10の表面に、半導体素子50がはんだ付けされる。
なお、必要とされる機能に応じてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、FWD(Free Wheeling Diode)等の種々の半導体素子50が選択される。そして、半導体素子50を接合するはんだ材は、例えばSn‐Sb系、Sn‐Ag系、Sn‐Cu系、Sn‐In系、もしくはSn‐Ag‐Cu系のはんだ材(いわゆる鉛フリーはんだ材)とされる。
リードフレーム60は、半導体素子50にはんだ等を用いて接合されている。そして、パワーモジュール用基板70及び半導体素子50、リードフレーム60が、エポキシ樹脂等からなるモールド樹脂80により樹脂封止され、パワーモジュール100が形成されている。
次に、このような構成のパワーモジュール用基板70及びパワーモジュール100を製造する方法について説明する。
このパワーモジュール用基板70は、回路層10及び放熱層30を構成する金属板と、セラミックス基板20と、多孔質金属層40を構成する発泡金属シートとを用意して、セラミックス基板20と回路層10となる金属板及び放熱層用第一金属層31となる金属板とを接合する第一接合工程、第一接合工程で得られた積層体S1に多孔質金属層40となる発泡金属シート及び放熱層用第二金属層32となる金属板を接合する第二接合工程を経て製造される。以下、これらの工程を説明する。
(第一接合工程)
図3(a)に示すように、セラミックス基板20の一方の面にろう材15を介して回路層10となる金属板10aを積層し、さらに、他方の面にろう材15を介して放熱層用第一金属層31となる金属板31aを積層し、これらを一体に接合する。ろう材15は、Al−Si系等の合金で箔の形態で用いるとよい。
具体的には、セラミックス基板20と回路層10となる金属板10a及び放熱層用第一金属層31となる金属板31aとを、図3(a)に示すようにろう材15を介して積層した積層体S1を図5に示す加圧装置110を用いて積層方向に加圧した状態とする。
この加圧装置110は、ベース板111と、ベース板111の上面の四隅に垂直に取り付けられたガイドポスト112と、これらガイドポスト112の上端部に固定された固定板113と、これらベース板111と固定板113との間で上下移動自在にガイドポスト112に支持された押圧板114と、固定板113と押圧板114との間に設けられて押圧板114を下方に付勢するばね等の付勢手段115とを備えている。
固定板113および押圧板114は、ベース板111に対して平行に配置されており、ベース板111と押圧板114との間に前述の積層体S1が配置される。積層体S1の両面には加圧を均一にするためにクッションシート116が配設される。クッションシート116は、カーボンシートとグラファイトシートの積層板で形成されている。この加圧装置110により加圧した状態で、加圧装置110ごと図示略の加熱炉内に設置し、真空雰囲気下で接合温度に加熱してセラミックス基板20に回路層10と放熱層用第一金属層31とをろう付け接合する。この場合の加圧力としては例えば0.1MPa以上3.4MPa以下、接合温度としては610℃以上650℃以下、加熱時間としては1分以上60分以下とされる。
(第二接合工程)
図3(b)に示すように、放熱層用第二金属層32となる金属板32aの上面に、ろう材18を介して第一接合工程で得られた積層体S1を2個並べ、その各々の積層体S1の放熱層用第一金属層31とは反対側の面に、ろう材18を介して多孔質金属層40となる発泡金属シート40aをそれぞれ積層し、これらを一体に接合する。ろう材18には、例えば、アルミニウム合金(A3003)からなる芯材の両面にAl‐Si‐Mg系のろう材層が形成された両面ろうクラッド材を用いるとよく、この両面ろうクラッド材を用いたフラックスレスろう付け方法により、第一接合工程で得られた積層体S1と多孔質金属層40及び放熱層用第二金属層32とを接合する。
具体的には、これら放熱層用第二金属層32と2個の積層体S1と多孔質金属層40とを、ろう材18を介して積層した積層体を図5に示す加圧装置110と同様の加圧装置を用いて積層方向に加圧した状態とする。この場合の加圧力としては、例えば0.001MPa以上0.5MPa以下、接合温度としては559℃以上620℃以下とされ、不活性雰囲気下において加熱を行うことにより、第一接合工程で得られた積層体S1と多孔質金属層40及び放熱層用第二金属層32とを接合する。
このように製造されたパワーモジュール用基板70には図1で示すように、回路層10の上面に半導体素子50が搭載され、半導体素子50にはリードフレーム60が接合される。
そして、図1に示すようにパワーモジュール用基板70の放熱層30下面と、リードフレーム60の外部接続用端子部分61とを除き、半導体素子30とパワーモジュール基板70とリードフレーム60とをモールド樹脂80により封止する。具体的には、例えばエポキシ樹脂等からなる封止材を用いてトランスファーモールディング方法によってモールド樹脂80を形成し封止する。このようにしてパワーモジュール100を製造する。
上記のようにして製造されるパワーモジュール100は、回路層10の表面の一部に、封止用のモールド樹脂80が食い込み可能な空隙を有する多孔質金属層40を積層していることから、パワーモジュール用基板70と半導体素子50とをモールド樹脂80により樹脂封止をする際に、そのモールド樹脂80が、回路層10に積層された多孔質金属層40の空隙に入り込む。これにより、モールド樹脂80が回路層10から剥がれにくくなり、半導体素子実装面である回路層10とモールド樹脂70との密着性を向上させることができる。
また、あらかじめ空隙が形成された多孔質金属層40を用いることで、回路層10にディンプル加工を施す工程が不要となり、工程の低減や歩留まりの向上を図ることができる。
また、多孔質金属層40を半導体素子50の搭載予定位置の直下を除く位置に設けることにより、放熱性能を良好に維持することができる。
なお、多孔質金属層40は、気孔率が70%以上98%以下とされるものを用いることが望ましい。気孔率が70%未満では、多孔質金属層40の表面に露出する凹凸面が少なくなるので、モールド樹脂80と回路層10との十分な密着性を確保することが難しくなるおそれがある。一方で、気孔率が98%を超える多孔質金属層40は、形状を維持することが難しくなるおそれがある。また、多孔質金属層40の厚みは、0.1mm以上3mm以下とされるが、多孔質金属層40の厚みが0.1mm未満では、多孔質金属層40に対する空隙の気孔径が大きくなり、シート形状(平板形状)を維持することが難しくなるおそれがある。また、多孔質金属層40の厚みが3mmを超えると、リードフレーム60の取り回しが困難になり、外部回路との接続が難しくなるおそれがある。
また、上記実施形態では、図1及び図3に示すように、回路層10は一定の厚みに形成した平板状の金属板により構成し、多孔質金属層40についても平板状の発泡金属シートにより構成したが、回路層10及び多孔質金属層40の形状はこれに限定されるものではない。
例えば、図4に示す第2実施形態のパワーモジュール用基板70Aのように、回路層10Aの表面外周部に段差部16Aを形成しておき、その段差部16Aに多孔質金属層40Aを接合することもできる。回路層10Aの段差部16Aは、プレス加工等により容易に加工することができる。
また、図5に示す第3実施形態のパワーモジュール用基板70Bのように、回路層10Bを、セラミックス基板20に接合される回路層用第一金属層11と、その回路層用第一金属層11のセラミックス基板20とは反対の面に接合される回路層用第二金属層12との二層構造とすることもできる。この場合、回路層用第二金属層12を、回路層用第一金属層11よりも平面積を小さく形成して、回路層10Aの表面外周部に段差部16Bを形成し、その段差部16Bに多孔質金属層40Bを接合する。
この回路層10Bに使用する金属板は、例えば、回路層用第一金属層11は純度99.99質量%以上のアルミニウム(いわゆる4Nアルミニウム)で、回路層用第二金属層12は、A3003合金、A6063合金等のアルミニウム合金等を用いることができる。また、多孔質金属層40Bは、例えばアルミニウム粉末を焼結して製造された発泡金属シートを用いることができる。
そして、第一接合工程において、セラミックス基板20と回路層用第一金属層11及び放熱層用第一金属層31とを接合した後、第二接合工程において、放熱層用第二金属層32となる金属板の上面に、ろう材を介して第一接合工程で得られた積層体を2個並べ、その各々の積層体の放熱層用第一金属層31とは反対側の面に、ろう材を介して多孔質金属層40となる発泡金属シートと回路層用第二金属層12をそれぞれ積層し、これらを一体に接合する。この場合のろう材には、例えば、アルミニウム合金(A3003)からなる芯材の両面にAl‐Si‐Mg系のろう材層が形成された両面ろうクラッド材を用いるとよく、この両面ろうクラッド材を用いたフラックスレスろう付け方法により、第一接合工程で得られた積層体の回路層用第一金属層11と多孔質金属層40B及び回路層用第二金属層12とを接合するとともに、積層体の放熱層用第一金属層31と放熱層用第二金属層32とを接合することにより、パワーモジュール用基板70Bを製造できる。
なお、回路層10Bに使用する回路層用第一金属層11と回路層用第二金属層12との組合せは、上記の組合せに限定するものでなく、以下の組合せとしてもよい。
例えば、回路層用第一金属層11は、純度99.99質量%以上のアルミニウム(いわゆる4Nアルミニウム)で、回路層用第二金属層12は純度99.96質量%以上の銅(無酸素銅)や純度99.90質量%以上の銅(タフピッチ銅)、三菱伸銅株式会社製のZC合金(Cu99.98質量%−Zr0.02質量%)等の金属板の組合せでもよい。この場合、回路層用第一金属層11と回路層用第二金属層12とは、固相拡散接合により接合可能である。具体的には、回路層用第一金属層11となる金属板と回路層用第二金属層12となる金属層とを積層し、加圧力としては、例えば、0.29MPa以上3.43MPa以下とし、加熱温度としては500℃以上548℃未満とする。そして、この加圧及び加熱状態を5分以上240分以下の間で保持することにより、固相拡散接合することができる。
以上の各実施形態に示すように、多孔質金属層は、回路層の表面、すなわち回路層のセラミックス基板の接合面とは反対側の表面上に接合しておけばよい。このように、回路層の表面に多孔質金属層を接合しておくことにより、モールド樹脂による樹脂封止の際に、多孔質金属層の露出面からモールド樹脂が多孔質金属層の空隙に入り込み、半導体素子実装面である回路層とモールド樹脂との密着性を向上させることができる。
なお、上記の各実施形態では、多孔質金属層は、アルミニウム粉末を焼結して製造される発泡金属シートにより構成していたが、銅粉末を焼結して製造される発泡金属シートにより構成することもできる。
また、第1実施形態では、回路層10に使用する金属板を、純度99.99質量%以上のアルミニウム(いわゆる4Nアルミニウム)としていたが、純度99.96質量%以上の銅(無酸素銅)や純度99.90質量%以上の銅(タフピッチ銅)又は三菱伸銅株式会社製のZC合金(Cu99.98質量%−Zr0.02質量%)等の銅又は銅合金からなる金属板とすることも可能である。
さらに、回路層と多孔質金属層との接合を、アルミニウム合金(A3003)からなる芯材の両面にAl‐Si‐Mg系のろう材層が形成された両面ろうクラッド材を用いたフラックスレスろう付け方法により行うこととしていたが、上記フラックスレスろう付け方法以外にも、Al−Si系等の合金からなるろう材によりろう付けにより接合することもできる。また、ろう材面にフッ化物系のフラックスを塗布して、非酸化性雰囲気中で加熱を行うフラックスろう付け方法により接合することもできる。この場合、フラックスには、KAlF,KAlF,KAlF等が用いられ、これらのフラックスが回路層表面や多孔質金属層表面の酸化物を除去する働きをする。
そして、上記の各実施形態においては、第一接合工程によりセラミックス基板と回路層とを接合した後に、第二接合工程において回路層と多孔質金属層との接合を行うこととしていたが、これに限定されるものではない。セラミックス基板と回路層、回路層と多孔質金属を、それぞれろう材を介して積層した積層体を構成することにより、これらセラミックス基板、回路層及び多孔質金属層を一度にろう付けすることとしてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
10,10A,10B…回路層
11…回路層用第一金属層
12…回路層用第二金属層
15,18…ろう材
16A,16B…段差部
20…セラミックス基板
30…放熱層
31…放熱層用第一金属層
32…放熱層用第二金属層
40,40A,40B…多孔質金属層
50…半導体素子
60…リードフレーム
70,70A,70B…パワーモジュール用基板
80…モールド樹脂
100…パワーモジュール
110…加圧装置

Claims (2)

  1. セラミックス基板の一方の面に積層された回路層と他方の面に積層された放熱層とを備え、前記回路層表面上に搭載される半導体素子とともにモールド樹脂により封止されるパワーモジュール用基板であって、
    前記回路層表面上にはんだ接合される前記半導体素子の搭載予定位置の直下を除く位置に多孔質金属層が接合されており、
    前記多孔質金属層は、気孔率70%以上98%以下の多孔質に形成された発泡金属により形成され、かつ該多孔質金属層の空隙の開口径が0.05mm以上0.5mm以下であるパワーモジュール用基板。
  2. 請求項1に記載の前記パワーモジュール用基板と、前記回路層の表面上に搭載された半導体素子とを備え、前記パワーモジュール用基板及び前記半導体素子がモールド樹脂により封止されているパワーモジュール。
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