JP6480189B2 - 車両のハーネス固定構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、自動車などの車両において、三次元的に湾曲する配索方向に沿って配索されるワイヤーハーネスを、車体の所望する位置に固定するような車両のハーネス固定構造に関する。
従来、自動車などの車両において、例えば、バッテリーとオーディオ機器などを電気的に接続するワイヤーハーネスや、エンジンを制御するECUとエンジンを電気的に接続するワイヤーハーネスなどのように、電装機器と電源、あるいは電装機器同士を電気的に接続する複数のワイヤーハーネスが、車体に対して張り巡らすように固定されている。
さらに、昨今では、旋回中における車両の姿勢を安定させる横滑り防止装置や、障害物を感知して衝突に備える衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備、及び減速時のエネルギーを電気に変換して蓄電、再利用する減速エネルギー回生システムなど電装機器の増加に伴い、車両で用いられるワイヤーハーネスの数や種類が増加している。
例えば、特許文献1には、電力供給装置が発生した電力を蓄電装置に蓄電し、蓄電装置が放電した大電流、高電圧の電力を電力制御装置で降圧してオーディオ機器などに供給する減速エネルギー回生システムにおいて、電力供給装置と蓄電装置とを電気的に接続する第1ハーネス、及び蓄電装置と電力制御装置とを電気的に接続する第2ハーネスが記載されている。
ところで、特許文献1のように蓄電装置と電力制御装置とを電気的に接続するワイヤーハーネスは、大電流、及び高電圧に耐えることができる性能が要求されるため、その外径が大きくなり易い。つまり、自動車などの車両では、用途に応じて剛性の高いワイヤーハーネスが用いられていることがある。
このようなワイヤーハーネスは、剛性が高くなるほど、曲げ難くなる傾向がある。このため、例えば、車幅方向から車両前方下方に向けて配索する場合、剛性の高いワイヤーハーネスは、所望する配索方向へ屈曲させ難いだけでなく、屈曲した状態を維持することが容易ではないという問題があった。
このような場合、屈曲部分に応じて形成した連結部材を介して、2本のワイヤーハーネスを導通可能に接続することで、ワイヤーハーネスを所望する配索方向に沿って配索している。
しかしながら、連結部材を介して2本のワイヤーハーネスを導通可能に接続した場合、剛性の高いワイヤーハーネスほど、ワイヤーハーネスにおける長さ方向の公差をワイヤーハーネスの湾曲によって吸収できず、ワイヤーハーネス、及び連結部材を車体に対して所望する位置に組付け難いという問題があった。
特開2012−148762号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、剛性の高いワイヤーハーネスであっても、車体に対する組付け性を確保できる車両のハーネス固定構造を提供することを目的とする。
この発明は、車両における第1の電装機器に一端が接続される第1ワイヤーハーネスと、第2の電装機器に一端が接続される第2ワイヤーハーネスと、前記第1ワイヤーハーネスの他端、及び前記第2ワイヤーハーネスの他端を電気的に接続するとともに、車体に固定される連結部材とを備えた車両のハーネス固定構造であって、前記連結部材、前記車体と当接する当接面を有して、前記車体に固定される固定部と、所定の配索方向に沿って配索される前記第1ワイヤーハーネスの他端が接続される第1接続部、及び前記所定の配索方向に対して交差する交差方向に配索される前記第2ワイヤーハーネスの他端が接続される第2接続部を有するバスバーと、前記交差方向に延設するとともに、前記バスバーを収容保持するバスバー収容部と、前記第1接続部に対して所定間隔を隔てた前記固定部の前記当接面から車体側に向けて突設するとともに、車体側に設けた開口孔に挿入可能な突起部分とで該突起部分を回転中心として、前記第1接続部に接続された前記第1ワイヤーハーネスの剛性によって回動可能に構成され、前記第2接続部、平面視における前記突起部分から前記第1接続部までの長さに対して、平面視における前記突起部分からの長さが短くなる位置に配置され、前記突起部分と前記第1接続部との間における前記連結部材の前記固定部が、前記車体に締結される締結部材の挿通を許容する締結部材挿通孔を備え、該締結部材挿通孔が、前記突起部分を回転中心とした前記連結部材の回動範囲内で、前記締結部材を前記車体に締結可能な所定の直径で開口形成されたことを特徴とする。
上記第1の電装機器、及び第2の電装機器は、DC/DCコンバーター、キャパシタ、バッテリー、ヒューズ、あるいはリレーなどすることができる。
上記第1ワイヤーハーネス、及び第2ワイヤーハーネスは、両端に圧着端子やコネクタを装着した1本の被覆電線で構成したハーネス、あるいは両端に圧着端子やコネクタを装着した被覆電線を複数束ねて構成したハーネスなどとすることができる。
上記交差方向は、平面視において交差する方向、側面視において交差する方向、あるいは平面視、及び側面視において交差する方向などとすることができる。
上記突起部分は、略柱状の突起、あるいは先端に係止爪を有する突起などとすることができる。
この発明により、剛性の高いワイヤーハーネスであっても、車体に対する組付け性を確保することができる。
具体的には、固定部の突起部分により、連結部材は、突起部分を回転中心として回動することができる。このため、例えば、第1の電装機器、第1ワイヤーハーネス、及び連結部材を一体的に車体に組付けた場合、車両のハーネス固定構造は、連結部材の回動によって、第1ワイヤーハーネスにおける長さ方向の公差を吸収することができる。
さらに、平面視における突起部分から第1接続部までの長さに対して、平面視における突起部分からの長さが短くなる位置に第2接続部を配置したことにより、車両のハーネス固定構造は、第1接続部の回転半径に対して、第2接続部の回転半径を小さくすることができる。
つまり、突起部分を回転中心として連結部材が回動した場合、車両のハーネス固定構造は、第1接続部の変位量に対して、第2接続部の変位量の方を小さくすることができる。このため、車両のハーネス固定構造は、所望する取付け位置に対する第2ワイヤーハーネスの位置ズレを抑制でき、第2ワイヤーハーネスにおける長さ方向の公差を小さくすることができる。
これにより、例えば、第1の電装機器、第1ワイヤーハーネス、及び連結部材を一体的に車体に組付ける際、ワイヤーハーネスの剛性が高い場合であっても、車両のハーネス固定構造は、ワイヤーハーネスの湾曲を抑制できるため、連結部材を車体に容易に組付けることができるとともに、第2ワイヤーハーネスと第2の電装機器とを確実に接続することができる。
従って、車両のハーネス固定構造は、剛性の高いワイヤーハーネスであっても、車体に対する組付け性を確保することができる。
さらに、この発明は、前記連結部材の固定部と前記車体とを締結する締結部材を備え、前記突起部分と前記第1接続部との間における前記固定部に、前記締結部材の挿通を許容するとともに、所定の直径で開口形成した締結部材挿通孔を備えたことを特徴とする
上記所定の直径とは、所定角度の範囲だけ連結部材が回動した場合であっても、締結部材を用いて締結することができる直径などすることができる。
この発明により、車両のハーネス固定構造は、第1ワイヤーハーネスにおける長さ方向の公差を吸収した状態で、連結部材を車体に固定することができる。すなわち、固定部の突起部分は、連結部材が回動するための回転軸としての役割だけでなく、車体に対する位置決め手段して機能することができる。
さらに、例えば、突起部分に近接して連結部材挿通孔を形成した場合、突起部分を回転中心として回動する締結部材挿通孔の回転半径をより小さくすることができるため、車両のハーネス固定構造は、締結部材挿通孔を必要最小限の直径で開口形成することができる。
このため、車両のハーネス固定構造は、固定部における剛性、及び機械的強度を確保することができ、車体と連結部材との固定状態をより安定して確保することができる。
従って、車両のハーネス固定構造は、突起部分を回転中心として回動する連結部材であっても、車体に対する組付け性を確保するとともに、安定した固定状態を確保することができる。
またこの発明の態様として、前記第1ワイヤーハーネス、前記締結部材挿通孔、及び前記突起部分を、平面視における前記第1ワイヤーハーネスの前記所定の配索方向に沿った仮想線である第1仮想線と、平面視における前記締結部材挿通孔、及び前記突起部分を結ぶ仮想線である第2仮想線とが平面視略直交するように配置することができる。
この発明により、車両のハーネス固定構造は、第1ワイヤーハーネスにおける長さ方向の公差をより確実に吸収することができるため、剛性の高いワイヤーハーネスであっても、車体に対する組付け性を確保することができる。
具体的には、連結部材が回動した際、第1ワイヤーハーネスの所定の配索方向における変位量は、第1仮想線と第2仮想線とが略直交しない場合に比べて、第1仮想線と第2仮想線とが略直交する方がより大きくなる。
これにより、車両のハーネス固定構造は、第1ワイヤーハーネスにおける長さ方向の公差を、小さい回転角度で吸収することができる。換言すると、車両のハーネス固定構造は、第1ワイヤーハーネスにおける長さ方向の公差を、より効率よく吸収することができる。このため、車両のハーネス固定構造は、所望する取付け位置に対する第2ワイヤーハーネスの位置ズレをより抑制することができる。
従って、車両のハーネス固定構造は、第1仮想線と第2仮想線とが平面視略直交するように、第1ワイヤーハーネス、締結部材挿通孔、及び突起部分を配置したことにより、第1ワイヤーハーネスにおける長さ方向の公差をより確実に吸収することができるため、剛性の高いワイヤーハーネスであっても、車体に対する組付け性を確保することができる。
本発明により、剛性の高いワイヤーハーネスであっても、車体に対する組付け性を確保できる車両のハーネス固定構造を提供することができる。
車両の前部における外観の平面視を示す平面図。 車両の前部における外観の左側面視を示す左側面図。 車体に組付けた状態におけるサブアッセンブリの外観を示す外観斜視図。 サブアッセンブリの外観を示す外観斜視図。 分解状態におけるサブアッセンブリの外観を示す分解斜視図。 ハーネス保持部材における外観の平面視を示す平面図。 車両下方から見たハーネス保持部材の外観を示す外観斜視図。 フロントサイドフレームに固定した状態における連結部材の正面視を示す正面図。 組付け前におけるフロントサイドフレーム、及び連結部材の左側面視を示す左側面図。 フロントサイドフレームに固定した状態における連結部材の平面視 連結部材の回動を説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、本実施形態における車両1のハーネス固定構造について、図1から図11を用いて詳しく説明する。
なお、図1は車両1の前部における外観の平面図を示し、図2は車両1の前部における外観の左側面図を示し、図3は車体に組付けた状態におけるサブアッセンブリ20の外観斜視図を示し、図4はサブアッセンブリ20の外観斜視図を示し、図5は分解状態におけるサブアッセンブリ20の分解斜視図を示している。
また、図6はハーネス保持部材30における外観の平面図を示し、図7は車両下方から見たハーネス保持部材30の外観斜視図を示し、図8はフロントサイドフレーム4に固定した状態における連結部材40の正面図を示し、図9は組付け前におけるフロントサイドフレーム4、及び連結部材40の左側面図を示し、図10はフロントサイドフレーム4に固定した状態における連結部材40の平面図を示し、図11は連結部材40の回動を説明する説明図を示している。
また、図示を明確にするため、図2中においてフロントフェンダ2の図示を省略するとともに、図4中においてDC/DCコンバーター17を二点鎖線で示している。さらに、図5中においてDC/DCコンバーター17の図示を省略するとともに、図8中及び図9中においてフロントサイドフレーム4を断面で示している。
また、図中において、矢印Fr及びRrは車両前後方向を示しており、矢印Frは車両前方を示し、矢印Rrは車両後方を示している。さらに、矢印Rh及びLhは車幅方向を示しており、矢印Rhは車両右方向を示し、矢印Lhは車両左方向を示している。加えて、図2中の上方を車両上方とし、図2中の下方を車両下方とする。
本実施形態における車両1は、減速時のエネルギーを電気に変換して蓄電、再利用する減速エネルギー回生システムを搭載した前輪駆動車である。
具体的には、車両1は、図1に示すように、車両1の意匠面を構成する左右一対のフロントフェンダ2の間において、乗員が乗り込む車室部(図示省略)を構成するダッシュパネル3の下部から車両前方へ延設した左右一対のフロントサイドフレーム4と、フロントサイドフレーム4の前端に設けた左右一対のクラッシュカン5と、クラッシュカン5の先端を車幅方向で連結するバンパーレインフォースメント6とで車両1の前部を構成している。
この車両1の前部には、左右一対のフロントサイドフレーム4の間における車両右側に横置きエンジン11を配置するとともに、横置きエンジン11に対して車両左方向に所定間隔を隔てた位置に、エアクリーナボックス12、及びバッテリー13を車両前方からこの順番で所定間隔を隔てて配置している。
さらに、エアクリーナボックス12から横置きエンジン11に吸気を導入するインテークパイプ14を、横置きエンジン11とバッテリー13との間において、車両前後方向に沿って配置している。
加えて、車両左側におけるフロントサイドフレーム4の車幅方向外側には、前部サスタワー7よりも車両前方側にヒューズボックス15を配置している。
そして、車両1の前部には、減速エネルギー回生システムの一部であるキャパシタ16やDC/DCコンバーター17などを備えている。
より詳しくは、車両1は、ヒューズボックス15の前方下方にキャパシタ16を配置し、バッテリー13の後方にDC/DCコンバーター17を配置するとともに、横置きエンジン11(インテークパイプ14)、及びバッテリー13の間における隙間と、エアクリーナボックス12、及びバッテリー13の間における隙間とで構成した平面視略L字状の配索空間S(図1中の二点鎖線で示した範囲)に、DC/DCコンバーター17に接続したワイヤーハーネスを配索している。
キャパシタ16は、図1及び図2に示すように、車両左側のフロントサイドフレーム4における前端下方に配置され、減速時のエネルギーを変換して得られた電力を一時的に蓄電する蓄電池として機能する。
DC/DCコンバーター17は、図2及び図3に示すように、バッテリー13の後方において、ブラケット17aを介して前部サスタワー7に装着固定している。このDC/DCコンバーター17は、減速時のエネルギーを変換して得られた電力を、例えば24V程度の高電圧まで昇圧してキャパシタ16に出力する機能、及びキャパシタ16が放電した高電圧の電力を、例えば12V程度の通常電圧まで降圧してオーディオなどの電装機器、あるいはバッテリーに出力する機能を有している。
さらに、DC/DCコンバーター17の右側面には、図3及び図4に示すように、配索空間Sに配索される第1ワイヤーハーネス21、第2ワイヤーハーネス22、及び第3ワイヤーハーネス23における一端が、それぞれ接続されている。なお、第1ワイヤーハーネス21、第2ワイヤーハーネス22、及び第3ワイヤーハーネス23は、車両1に装着固定した状態において、車両右側から覆うハーネスプロテクタ25によって保護されている。
この第1ワイヤーハーネス21、及び第2ワイヤーハーネス22は、バッテリー13の右側面に沿って、DC/DCコンバーター17から車両前方へ向けて配索するとともに、バッテリー13の前方に配置される後述するハーネス保持部材30に装着している。
一方、第3ワイヤーハーネス23は、DC/DCコンバーター17から車両前方へ向けて配索するとともに、バッテリー13の前方において、車両左方向へ屈曲して配索されるとともに、屈曲した状態をハーネス保持部材30によって保持されている。すなわち、第3ワイヤーハーネス23は、配索空間Sに沿って配索されている。
この第3ワイヤーハーネス23の他端は、車両左側のフロントサイドフレーム4に固定される連結部材40に接続している。
連結部材40は、一端をキャパシタ16に接続した第4ワイヤーハーネス24(図1参照)の他端の接続を許容し、第3ワイヤーハーネス23と第4ワイヤーハーネス24とを電気的に接続可能に構成している。
このような第1ワイヤーハーネス21、第2ワイヤーハーネス22、第3ワイヤーハーネス23、ハーネス保持部材30、及び連結部材40は、図4に示すように、DC/DCコンバーター17に予め組付けたサブアッセンブリ状態(以下、「サブアッセンブリ20」と呼ぶ)で、配索空間Sを介して車体に組付けられる。
引き続き、上述した第1ワイヤーハーネス21、第2ワイヤーハーネス22、第3ワイヤーハーネス23、第4ワイヤーハーネス24、ハーネス保持部材30、及び連結部材40について詳しく説明する。
第1ワイヤーハーネス21、第2ワイヤーハーネス22、第3ワイヤーハーネス23、及び第4ワイヤーハーネス24は、それぞれ部品交差、及び組付け公差を加味して若干の余裕を持たせた長さ公差を有する長さに形成している。
さらに、第1ワイヤーハーネス21、第2ワイヤーハーネス22、第3ワイヤーハーネス23、及び第4ワイヤーハーネス24の両端には、それぞれ接続先に応じた形状の接続端子(図示省略)を装着固定している。
第1ワイヤーハーネス21は、図4に示すように、一端がDC/DCコンバーター17に接続され、他端がバッテリー13に接続されて、DC/DCコンバーター17とバッテリー13とを電気的に接続する。この第1ワイヤーハーネス21は、DC/DCコンバーター17から車両前方へ向けて配索される。
第2ワイヤーハーネス22は、図4に示すように、一端がDC/DCコンバーター17に接続され、他端がハーネス保持部材30(後述するハーネス保持部材30のバスバー35)に接続される。この第2ワイヤーハーネス22は、DC/DCコンバーター17から車両前方へ向けて配索される。
なお、第1ワイヤーハーネス21、及び第2ワイヤーハーネス22は、DC/DCコンバーター17で降圧した通常電圧の電力の導通を許容する線径で構成している。
第3ワイヤーハーネス23は、図4に示すように、一端がDC/DCコンバーター17に接続され、他端が連結部材40(後述する連結部材40のバスバー44)に接続される。この第3ワイヤーハーネス23は、DC/DCコンバーター17から車両前方へ向けて配索されたのち、車両左方向へ向けて略直角に屈曲して配索される。
第4ワイヤーハーネス24は、図2、及び図4に示すように、一端が連結部材40(後述する連結部材40のバスバー44)に接続され、他端がキャパシタ16に接続される。この第4ワイヤーハーネス24は、連結部材40から車両前方下方へ向けて配索される。
なお、第3ワイヤーハーネス23、及び第4ワイヤーハーネス24は、第1ワイヤーハーネス21、及び第2ワイヤーハーネス22の線径よりも太い線径で、かつDC/DCコンバーター17、あるいはキャパシタ16が出力した高電圧の電力の導通を許容する線径で構成している。
このため、第3ワイヤーハーネス23、及び第4ワイヤーハーネス24は、第1ワイヤーハーネス21、第2ワイヤーハーネス22の剛性に比べて、剛性の高いワイヤーハーネスに構成されている。
ハーネス保持部材30は、図4から図7に示すように、合成樹脂製であって、車両下方側が開口した内部空間を有する平面視略L字状に形成している。このハーネス保持部材30は、第3ワイヤーハーネス23を保持する機能と、第3ワイヤーハーネス23を保護する機能とを有している。
より詳しくは、ハーネス保持部材30は、車両前方へ向けて配索される第1ワイヤーハーネス21、及び第2ワイヤーハーネス22が装着されるとともに、第3ワイヤーハーネス23の車両前方へ向けて配索される部分を収容保持する第1保持部31と、第3ワイヤーハーネス23の車両左方向へ向けて配索される部分を収容保持する第2保持部32と、バッテリートレイ18のトレイ前部18aに固定される第1固定部33、及び第2固定部34とで一体形成している。
第1保持部31は、図6及び図7に示すように、車両前後方向に長い平面視略矩形であって、車幅方向に沿った断面が、車両下方側が開口した断面コ字状に形成している。この第1保持部31の内部空間は、第3ワイヤーハーネス23の車両前方へ配索される部分を、車両下方から収容可能に形成している。
さらに、第1保持部31における上部には、導電性を有するバスバー35と、バスバー35における車両後方側(後述するスタッドボルト35b)の上方を覆う開閉自在な上部蓋(図示省略)とを備えている。
バスバー35は、車両前後方向に長い平面視略矩形の金属平板35aと、車両前後方向に所定間隔を隔てた位置に車両上方へ向けて立設した2つのスタッドボルト35b,35cとで構成している。
このバスバー35のスタッドボルト35bには、第2ワイヤーハーネス22の他端側が接続され、スタッドボルト35cには図示省略したリレーボックスなどの電装機器に一端を接続した異なるワイヤーハーネスが接続される。
さらに、上部蓋には、他端がバッテリー13に接続される第1ワイヤーハーネス21を、樹脂クランプ(図示省略)を介して装着固定されている。
第2保持部32は、図6及び図7に示すように、車両前後方向に沿った断面が、車両下方側が開口した断面コ字状であって、第1保持部31の前端から車両左方向へ向けて所定の長さで延設している。この第2保持部32の内部空間は、第1保持部31の内部空間と連通するとともに、第3ワイヤーハーネス23の車両左方向へ配索される部分を、車両下方から収容可能に形成している。
第1固定部33は、図6及び図7に示すように、第1保持部31の前端下部から車両前方へ向けて延設した略平板状に形成している。この第1固定部33には、バッテリートレイ18のトレイ前部18aにおける右側に立設した右側スタッドボルト18b(図3参照)の挿通を車両下方から許容する第1ボルト挿通孔33aを開口形成している。
この第1ボルト挿通孔33aは、図6に示すように、車両前後方向に拡径した平面視略長楕円形状に形成している。
さらに、第1固定部33におけるバッテリートレイ18と当接する下面には、図7に示すように、第1ボルト挿通孔33aの後方にテーパー部分33bを形成している。
このテーパー部分33bは、第1固定部33の下面から車両前方、かつ車両上方へ向けて傾斜するとともに、その前端が第1ボルト挿通孔33aの周面と連続するように形成している。
第2固定部34は、図6及び図7に示すように、第2保持部32の車両左側前端から車両前方へ向けて延設した略平板状に形成している。この第2固定部34には、バッテリートレイ18のトレイ前部18aにおける左側から立設した左側スタッドボルト18c(図3参照)の挿通を車両下方から許容する第2ボルト挿通孔34aを開口形成している。
この第2ボルト挿通孔34aは、図6に示すように、第1固定部33の第1ボルト挿通孔33aにおける車両前後方向の孔径と略同等の大きさで、車両前後方向に拡径した平面視略長楕円形状に形成している。加えて、この第2ボルト挿通孔34aは、第1ボルト挿通孔33aにおける車幅方向の孔径W1に対して、車幅方向の孔径W2が幅広となるように車幅方向に拡径している。
さらに、第2固定部34におけるバッテリートレイ18と当接する下面には、図7に示すように、第2ボルト挿通孔34aの後方にテーパー部分34bを形成している。
このテーパー部分34bは、第2固定部34の下面から車両前方、かつ車両上方へ向けて傾斜するとともに、その前端が第2ボルト挿通孔34aの周面と連続するように形成している。
なお、第1固定部33の第1ボルト挿通孔33a、及びテーパー部分33bと、第2固定部34の第2ボルト挿通孔34a、及びテーパー部分34bとは、略同一形状とする。
連結部材40は、図3から図5に示すように、合成樹脂製であって、フロントサイドフレーム4の上面に固定される連結底部41と、連結底部41から車両上方へ延びる連結脚部42と、連結脚部42の上端において第3ワイヤーハーネス23を収容するハーネス収容部43と、第3ワイヤーハーネス23、及び第4ワイヤーハーネス24が接続されるバスバー44を収容保持するバスバー収容部45とで一体形成している。
なお、フロントサイドフレーム4は、図8に示すように、車幅方向外側に位置するとともに、車幅方向内側が開口した断面ハット状のアウタパネル411と、車幅方向内側に位置するとともに、車幅方向外側が開口した断面ハット状のインナパネル412とを接合することで、車幅方向における断面が閉断面形状となるように形成している。
さらに、インナパネル412には、図8及び図9に示すように、フロントサイドフレーム4と連結部材40とを締結する締結ボルト8の挿通を許容するパネル開口孔412bを、車両上下方向に開口形成するとともに、締結ボルト8が螺合するウェルドナット413を内面に設けている。
加えて、インナパネル412の上面には、パネル開口孔412bに対して車両前方側で近接する位置に、後述する連結底部41の柱状突起46の挿通を許容する開口孔412cを、車両上下方向に開口形成している。
連結底部41は、図8から図10に示すように、フロントサイドフレーム4のインナパネル412の上面と当接する下面を有して、車両前後方向に延びる略平板状に形成している。この連結底部41の前端近傍には、締結ボルト8の頭部よりも小径で、軸部よりも大径な直径で開口するとともに、締結ボルト8の挿通を許容するボルト挿通孔41aを形成している。
さらに、連結底部41の下面には、ボルト挿通孔41aに対して車両前方側で近接する位置に、フロントサイドフレーム4におけるインナパネル412の開口孔412cに挿通する柱状突起46を、車両下方に向けて形成している。
柱状突起46は、車両下方に延びる略円柱状であって、インナパネル412の開口孔412cに挿通した状態において、連結部材40が回動可能な大きさで形成している。
この柱状突起46には、下端から車両後方上方に向けて形成した係止爪46aを備えている。なお、この係止爪46aは、インナパネル412の上面と連結底部41の下面とが当接した状態において、インナパネル412の内面に係止するように形成している。
連結脚部42は、図8から図10に示すように、フロントサイドフレーム4に固定した状態において、車両上方へ延設したアウタパネル411のフランジ部分411a、及びインナパネル412のフランジ部分412aの高さよりも高くなるように、連結底部41の後端近傍から車両上方後方へ延設している。
ハーネス収容部43は、図8から図10に示すように、車幅方向に沿って配索された第3ワイヤーハーネス23の他端側を収容可能な内部空間を有するとともに、車幅方向に長い平面視略矩形のボックス状であって、連結脚部42の上端から車両左方向へ向けて形成している。なお、ハーネス収容部43には、車両上方に開閉自在な上部蓋(図示省略)を備えている。
バスバー44は、図8から図10に示すように、車両前後方向に長い平面視略矩形の金属板44aと、車両前後方向に所定間隔を隔てた位置に立設した後部スタッドボルト44b、及び前部スタッドボルト44cとで構成している。
金属板44aは、車両上下方向に沿って平面を有する金属板後部と、金属板後部の前端を車両前方下方へ向けて屈曲した金属板前部とで、屈曲した形状に形成している。なお、金属板44aの金属板後部は、ハーネス収容部43の内部空間における車両左側に収容保持されている。
後部スタッドボルト44bは、金属板44aの金属板後部から車両上方へ向けて立設している。この後部スタッドボルト44bには、第3ワイヤーハーネス23の他端側が接続される。
前部スタッドボルト44cは、金属板44aの金属板前部における略中央から車両前方上方へ向けて立設している。この前部スタッドボルト44cには、一端をキャパシタ16に接続した第4ワイヤーハーネス24の他端側が接続される。
バスバー収容部45は、図8から図10に示すように、車両上方側が開口した略ボックス状であって、ハーネス収容部43から露出したバスバー44の金属板前部を収容保持可能に形成している。
より詳しくは、バスバー収容部45は、ハーネス収容部43の車両左端近傍から車両前方下方で、かつ車幅方向外側へ向けて延設して形成するとともに、平面視において、フロントサイドフレーム4よりも車幅方向外側に前端が位置するように形成している。
つまり、連結部材40は、フロントサイドフレーム4のフランジ部分411a、412aを車幅方向で跨ぐとともに、車両前方下方へ向けて第4ワイヤーハーネス24を導出可能な形状に形成している。
さらに、連結部材40は、図10に示すように、平面視において、連結底部41の柱状突起46から後部スタッドボルト44bまでの長さに対して、柱状突起46から前部スタッドボルト44cまでの長さが短くなるようにバスバー44、及びバスバー収容部45を構成している。
加えて、連結部材40は、図10に示すように、平面視において、第3ワイヤーハーネス23の配索方向に沿った仮想線である車幅方向に延びる第1仮想線L1と、連結底部41の柱状突起46、及びボルト挿通孔41aを結ぶ仮想線である車両前後方向に延びる第2仮想線L2とが、略直交するようにハーネス収容部43、ボルト挿通孔41a、及び柱状突起46を配置している。
次に、第1ワイヤーハーネス21、第2ワイヤーハーネス22、及び第3ワイヤーハーネス23を、DC/DCコンバーター17、ハーネス保持部材30、及び連結部材40に組み付けて、サブアッセンブリ20を構成する工程、並びにサブアッセンブリ20を車体に組み付ける工程について説明する。
まず、第1ワイヤーハーネス21の一端、第2ワイヤーハーネス22の一端、及び第3ワイヤーハーネス23の一端を、DC/DCコンバーター17の右側面に接続する。その後、車両前方側へ向けて延ばした第2ワイヤーハーネス22を、ハーネス保持部材30におけるバスバー35のスタッドボルト35bに接続する。さらに、ハーネス保持部材30の上部蓋を閉じたのち、車両前方側へ向けて延ばした第1ワイヤーハーネス21を、樹脂クランプを介して上部蓋に装着する。
加えて、DC/DCコンバーター17から車両前方側へ向けて所定の長さ延ばした第3ワイヤーハーネス23を、ハーネス保持部材30における第1保持部31の内部空間に収容するとともに、車両左方向へ向けて屈曲させながら第2保持部材32の内部空間に収容する。
その後、第3ワイヤーハーネス23を収容したハーネス保持部材30に対して、粘着テープ36(図4参照)を巻き付けて、ハーネス保持部材30に第3ワイヤーハーネス23を固定する。
そして、第3ワイヤーハーネス23の他端を、連結部材40におけるバスバー44の後部スタッドボルト44bに接続したのち、連結部材40の上部蓋を閉じて、サブアッセンブリ20を構成する。
このように構成したサブアッセンブリ20を、車両1の前部における配索空間Sに車両上方から挿入するようにして車体に組み付ける。
詳しくは、バッテリートレイ18の後方にDC/DCコンバーター17を装着固定したのち、バッテリートレイ18のトレイ前部18aにハーネス保持部材30を載置する。
この際、第1固定部33のテーパー部分33bに沿って、バッテリートレイ18の右側スタッドボルト18bを、第1固定部33の第1ボルト挿通孔33aに挿入する。その後、第2固定部34のテーパー部分34bに沿って、左側スタッドボルト18cを、第2固定部34の第2ボルト挿通孔34aに挿通して、バッテリートレイ18にハーネス保持部材30を載置する。そして、図示を省略したナットを右側スタッドボルト18b、及び左側スタッドボルト18cに螺合して、バッテリートレイ18とハーネス保持部材30とを締結する。
ハーネス保持部材30を車体に締結すると、車両左側のフロントサイドフレーム4におけるインナパネル412の開口孔412cに、連結部材40の柱状突起46を挿通して、フロントサイドフレーム4の上面に、連結部材40を載置する。この際、柱状突起46の係止爪46aが、インナパネル412の内面に係止する。
さらに、連結底部41の下面がインナパネル412の上面に当接すると、図11に示すように、第3ワイヤーハーネス23の剛性によって、柱状突起46を回転中心として、連結部材40が車両左方向、あるいは車両右方向に回動する。
これにより、第3ワイヤーハーネス23における長さ方向の公差を吸収して、インナパネル412のパネル開口孔412bに対する連結部材40のボルト挿通孔41aの位置を合わせる。その後、ボルト挿通孔41aを介して締結ボルト8をウェルドナット413に螺合して、連結部材40とフロントサイドフレーム4とを締結する。
このようにDC/DCコンバーター17、ハーネス保持部材30、連結部材40の順で、サブアッセンブリ20を車体に装着固定する。その後、バッテリートレイ18に載置したバッテリー13に第1ワイヤーハーネス21を接続して、DC/DCコンバーター17とバッテリー13とを電気的に接続する。さらに、第4ワイヤーハーネス24を連結部材40に接続して、DC/DCコンバーター17とキャパシタ16とを電気的に接続する。
以上のような構成を実現する車両1のハーネス固定構造は、剛性の高い第3ワイヤーハーネス23であっても、フロントサイドフレーム4に対する組付け性を確保することができる。
具体的には、連結底部41の柱状突起46により、連結部材40は、柱状突起46を回転中心として回動することができる。このため、DC/DCコンバーター17、第3ワイヤーハーネス23、及び連結部材40を一体的にフロントサイドフレーム4に組付けた場合、車両1のハーネス固定構造は、連結部材40の回動によって、第3ワイヤーハーネス23における長さ方向の公差を吸収することができる。
さらに、平面視における柱状突起46から後部スタッドボルト44bまでの長さに対して、平面視における柱状突起46からの長さが短くなる位置に前部スタッドボルト44cを配置したことにより、車両1のハーネス固定構造は、後部スタッドボルト44bの回転半径に対して、前部スタッドボルト44cの回転半径を小さくすることができる。
つまり、柱状突起46を回転中心として連結部材40が回動した場合、車両1のハーネス固定構造は、後部スタッドボルト44bの変位量に対して、前部スタッドボルト44cの変位量の方を小さくすることができる。このため、車両1のハーネス固定構造は、所望する取付け位置に対する第4ワイヤーハーネス24の位置ズレを抑制でき、第4ワイヤーハーネス24における長さ方向の公差を小さくすることができる。
これにより、DC/DCコンバーター17、第3ワイヤーハーネス23、及び連結部材40を一体的にフロントサイドフレーム4に組付ける際、第3ワイヤーハーネス23の剛性が高い場合であっても、車両1のハーネス固定構造は、第3ワイヤーハーネス23の湾曲を抑制できるため、連結部材40をフロントサイドフレーム4に容易に組付けることができるとともに、第4ワイヤーハーネス24とキャパシタ16とを確実に接続することができる。
従って、車両1のハーネス固定構造は、剛性の高い第3ワイヤーハーネス23であっても、フロントサイドフレーム4に対する組付け性を確保することができる。
また、締結ボルト8の頭部よりも小径で軸部よりも大径な直径で開口形成したボルト挿通孔41aを、柱状突起46と後部スタッドボルト44bとの間における連結底部41に備えたことにより、車両1のハーネス固定構造は、第3ワイヤーハーネス23における長さ方向の公差を吸収した状態で、連結部材40をフロントサイドフレーム4に固定することができる。すなわち、連結底部41の柱状突起46は、連結部材40が回動するための回転軸としての役割だけでなく、フロントサイドフレーム4に対する位置決め手段して機能することができる。
さらに、柱状突起46に近接してボルト挿通孔41aを形成したことで、柱状突起46を回転中心として回動するボルト挿通孔41aの回転半径をより小さくすることができるため、車両1のハーネス固定構造は、ボルト挿通孔41aを必要最小限の直径で開口形成することができる。
このため、車両1のハーネス固定構造は、連結底部41における剛性、及び機械的強度を確保することができ、フロントサイドフレーム4と連結部材40との固定状態をより安定して確保することができる。
従って、車両1のハーネス固定構造は、柱状突起46を回転中心として回動する連結部材40であっても、フロントサイドフレーム4に対する組付け性を確保するとともに、安定した固定状態を確保することができる。
また、平面視において、第3ワイヤーハーネス23の配索方向に沿った仮想線である第1仮想線L1と、ボルト挿通孔41a、及び柱状突起46を結ぶ仮想線である第2仮想線L2とが略直交するように、第3ワイヤーハーネス23、ボルト挿通孔41a、及び柱状突起46を配置したことにより、車両1のハーネス固定構造は、第3ワイヤーハーネス23における長さ方向の公差をより確実に吸収することができるため、剛性の高い第3ワイヤーハーネス23であっても、フロントサイドフレーム4に対する組付け性を確保することができる。
具体的には、連結部材40が回動した際、第3ワイヤーハーネス23の配索方向における変位量は、第1仮想線L1と第2仮想線L2とが略直交しない場合に比べて、第1仮想線L1と第2仮想線L2とが略直交する方がより大きくなる。
これにより、車両1のハーネス固定構造は、第3ワイヤーハーネス23における長さ方向の公差を、小さい回転角度で吸収することができる。換言すると、車両1のハーネス固定構造は、第3ワイヤーハーネス23における長さ方向の公差を、より効率よく吸収することができる。このため、車両1のハーネス固定構造は、所望する取付け位置に対する第4ワイヤーハーネス24の位置ズレをより抑制することができる。
従って、車両1のハーネス固定構造は、第1仮想線L1と第2仮想線L2とが平面視略直交するように、第3ワイヤーハーネス23、ボルト挿通孔41a、及び柱状突起46を配置したことにより、第3ワイヤーハーネス23における長さ方向の公差をより確実に吸収することができるため、剛性の高い第3ワイヤーハーネス23であっても、フロントサイドフレーム4に対する組付け性を確保することができる。
なお、上述の実施形態において、DC/DCコンバーター17、及びキャパシタ16を用いて説明したが、これに限定せず、電気的に接続される電装機器であれば、バッテリー13、電気自動車におけるバッテリー、リレーボックス、オーディオ機器、あるいは制御装置などであってもよい。
また、一本の第3ワイヤーハーネス23を用いて説明したが、これに限定せず、複数本の被覆電線を束ねて構成したワイヤーハーネスであってもよい。この場合であっても、剛性の高いワイヤーハーネスを構成することができるため、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、車両上方からサブアッセンブリ20を組付ける配索空間Sとしたが、これに限定せず、例えば、車両側方からサブアッセンブリ20を車体に組付ける配索空間Sであってもよい。
また、係止爪46aを有する柱状突起46としたが、これに限定せず、フロントサイドフレーム4の開口孔412cに挿通可能であれば、適宜の形状の柱状突起としてもよい。例えば、係止爪46aを備えていない柱状突起であってもよい。あるいは、係止爪46aに変えて、軸方向に沿って形成するとともに、径方向に突出した平板を備えた柱状突起であってもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の第1の電装機器は、実施形態のDC/DCコンバーター17に対応し、
以下同様に、
第1ワイヤーハーネスは、第3ワイヤーハーネス23に対応し、
第2の電装機器は、キャパシタ16に対応し、
第2ワイヤーハーネスは、第4ワイヤーハーネス24に対応し、
車体は、フロントサイドフレーム4に対応し、
固定部は、連結底部41に対応し、
所定の配索方向は、車幅方向に対応し、
第1接続部は、後部スタッドボルト44bに対応し、
第2接続部は、前部スタッドボルト44cに対応し、
交差方向は、車両前方下方で、かつ車幅方向外側に対応し、
固定部の当接面は、連結底部41の下面に対応し、
突起部分は、柱状突起46に対応し、
締結部材は、締結ボルト8に対応し、
所定の直径は、締結ボルト8の頭部よりも小径で軸部よりも大径な直径に対応し、
締結部材挿通孔は、ボルト挿通孔41aに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
1…車両
4…フロントサイドフレーム
8…締結ボルト
16…キャパシタ
17…DC/DCコンバーター
23…第3ワイヤーハーネス
24…第4ワイヤーハーネス
40…連結部材
41…連結底部
41a…ボルト挿通孔
44…バスバー
44b…後部スタッドボルト
44c…前部スタッドボルト
45…バスバー収容部
46…柱状突起
412c…開口孔
L1…第1仮想線
L2…第2仮想線

Claims (2)

  1. 車両における第1の電装機器に一端が接続される第1ワイヤーハーネスと、
    第2の電装機器に一端が接続される第2ワイヤーハーネスと、
    前記第1ワイヤーハーネスの他端、及び前記第2ワイヤーハーネスの他端を電気的に接続するとともに、車体に固定される連結部材とを備えた車両のハーネス固定構造であって、
    前記連結部材
    前記車体と当接する当接面を有して、前記車体に固定される固定部と、
    所定の配索方向に沿って配索される前記第1ワイヤーハーネスの他端が接続される第1接続部、及び前記所定の配索方向に対して交差する交差方向に配索される前記第2ワイヤーハーネスの他端が接続される第2接続部を有するバスバーと、
    前記交差方向に延設するとともに、前記バスバーを収容保持するバスバー収容部と、
    前記第1接続部に対して所定間隔を隔てた前記固定部の前記当接面から車体側に向けて突設するとともに、車体側に設けた開口孔に挿入可能な突起部分とで
    該突起部分を回転中心として、前記第1接続部に接続された前記第1ワイヤーハーネスの剛性によって回動可能に構成され、
    前記第2接続部
    平面視における前記突起部分から前記第1接続部までの長さに対して、平面視における前記突起部分からの長さが短くなる位置に配置され、
    前記突起部分と前記第1接続部との間における前記連結部材の前記固定部が、
    前記車体に締結される締結部材の挿通を許容する締結部材挿通孔を備え、
    該締結部材挿通孔が、
    前記突起部分を回転中心とした前記連結部材の回動範囲内で、前記締結部材を前記車体に締結可能な所定の直径で開口形成された
    車両のハーネス固定構造。
  2. 前記第1ワイヤーハーネス、前記締結部材挿通孔、及び前記突起部分を、
    平面視における前記第1ワイヤーハーネスの前記所定の配索方向に沿った仮想線である第1仮想線と、平面視における前記締結部材挿通孔、及び前記突起部分を結ぶ仮想線である第2仮想線とが平面視略直交するように配置した
    請求項に記載の車両のハーネス固定構造。
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