JP6479531B2 - 遮光板、遮光板を有するレンズモジュール並びにレンズモジュールを含む光学機器及び電子機器 - Google Patents

遮光板、遮光板を有するレンズモジュール並びにレンズモジュールを含む光学機器及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、遮光板、遮光板を有するレンズモジュール並びにレンズモジュールを含む光学機器及び電子機器に関する。
カメラなどの光学機器、携帯端末やパーソナルコンピュータなどの電子機器等に搭載されるカメラモジュールには、複数のレンズをレンズホルダ(レンズ鏡筒)内部に積み重ねて組み付けたレンズモジュールが含まれる。このようなレンズモジュールにおいて、レンズとレンズの間に遮光やアパーチャー決めのための遮光板(口径板)が用いられることがある。
このときレンズで遮光板を直接挟み込むと遮光板の厚さのばらつきによってレンズ間距離のばらつきが発生する場合があるため、それを回避する方法として例えばレンズ同士で遮光板の厚さ以上のレンズ間距離を確保することが行われている。
例えば特許文献1に開示の撮影レンズは、各レンズの重ね合わせ面にそれぞれテーパ面を有する段差凸部と段差凹部を形成している。そして各レンズを積み重ねて鏡筒内に収容する際に段差凸部と段差凹部のテーパ面を相互に面接触させて上下各レンズの光軸を位置合わせするとともに、対向する段差凸部と段差凹部の一部を突き当てて段差凸部と段差凹部の間に内遮光板を配置する隙間を形成している。
特開2007−163657号公報
特許文献1に記載の構成において、遮光板をレンズ同士で確保した隙間に配置したとき、その隙間の間隔よりも薄い遮光板は、振動や衝撃により隙間の中で動いて周囲の部材と接触し、遮光板の一部が剥がれ落ちて剥がれ落ちた遮光板の一部が撮影画像に映り込むことや、遮光板の位置ずれにより遮光性能が変化することなどにより、撮像性能に影響を及ぼす可能性がある。
本発明は上記の問題点に鑑み、レンズ間の隙間に配置しても容易に動かない遮光板、その遮光板を含むレンズモジュール並びにそのレンズモジュールを含む光学機器及び電子機器を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本発明に係る遮光板は、レンズを含むレンズモジュール内に配置され、前記レンズの光軸方向に前記レンズを付勢する付勢部材を備える。この付勢部材により、遮光板がレンズの間で安定化される。
(2)例えば、前記遮光板は平板からなり、前記付勢部材は、前記平板の一部が前記光軸方向に屈曲した突起部であってもよい。このような構成では、例えば遮光板の一部を切り欠いて折り曲げるだけで容易に付勢部材を形成できる。
(3)例えば、前記付勢部材は前記平板の外周部の一部が屈曲した前記突起部であってもよい。このような構成では、遮光板の外周部の一部を切り欠いて折り曲げるだけで容易に付勢部材を形成できる。
(4)例えば、前記付勢部材は、レンズ等に当接して付勢するときに均等に付勢等できる程度に遮光板上において所望の均等の位置に配置されたもの、より具体的には前記遮光板の中心から線対称の位置、点対称の位置及び/又は前記遮光板の同一半径上で等間隔の位置に配置されたもの、でもよい。例えば、前記遮光板が円形板の場合、前記付勢部材が円形板の円周上に120°ごとに3カ所配置されたものでもよい。このような構成により、遮光板が傾くことがない。
(5)また本発明に係る遮光板は、レンズを含むレンズモジュール内に配置され、外周部と中央部の開口部とで前記レンズの光軸方向の高低差を有し、前記外周部が1つのレンズ又は前記レンズモジュールの底面と当接し、前記開口部が隣接するレンズに当接する。このような構成では、遮光板の一部を切り欠く必要がない。
(6)また上記目的を達成するため、本発明に係るレンズモジュールは、レンズを光軸が一致するように配置したレンズホルダを含み、前記レンズホルダの底面と該底面に隣接する前記レンズとの間及び隣接する2つの前記レンズの間のうちの少なくとも1カ所に上記の遮光板を有する。このような構成により、遮光板がレンズ間で動いて剥落物を生じることのないレンズモジュールを提供できる。
(7)例えばレンズモジュールは、前記遮光板を配置する前記レンズホルダの底面、それに隣接する前記レンズ及び前記隣接する2つの前記レンズのうちのいずれか、のうちの少なくとも1つが、前記レンズホルダの底面と前記底面に隣接する前記レンズとの間又は前記2つのレンズの間の光軸方向の間隔を前記遮光板の厚さ以上に離間させる離間部材を含み、前記遮光板の前記付勢部材の前記光軸方向の高さが前記間隔より大きくしてもよい。このような構成により、レンズ間の間隔を規定しつつ、遮光板を安定化させることができる。
(8)例えばレンズモジュールは、前記遮光板の結像側に隣接する前記レンズの対物側表面部は、前記遮光板を収容する空間の底面を画定する第1平面部と当該第1平面部よりも対物側に突起する第1当接部とを含み、前記遮光板の対物側に隣接するレンズの結像側底面部は、前記遮光板を収容する前記空間の上面を画定する第2平面部と前記第1当接部に当接する第2当接部とを含み、前記第1当接部と前記第2当接部とが当接し、前記第1平面部と前記第1当接部との前記光軸方向の距離と、前記第2平面部と前記第2当接部との前記光軸方向の距離との差が前記遮光板の厚さ以上であり、かつ前記遮光板の前記付勢部材の前記光軸方向の高さが前記差より大きくしてもよい。このような構成により、レンズ間の間隔を規定しつつ、遮光板を安定化させることができる。
(9)また上記目的を達成するため、本発明に係る光学機器又は電子機器は、上記のレンズモジュールを含む。このような光学機器又は電子機器では、レンズモジュールの遮光板からの剥落物による撮像性能の劣化が生じない。
上記解決手段によれば、レンズ間の隙間に配置しても容易に動かない遮光板、その遮光板を有するレンズモジュール並びにそのレンズモジュールを含む光学機器及び電子機器を提供することができる。
(a)は本発明の実施形態に係るレンズモジュールの外観図、(b)はそのレンズモジュールの分解構造図である。 (a)は本発明の実施形態に係る遮光板を含むレンズモジュールの光軸を含む断面での断面図、(b)は(a)に示すA部の拡大図である。 (a)は本発明の実施形態に係る第2遮光板の平面図、(b)はその右側面図、(c)は(b)に示すB部の拡大図、(d)は(a)のX−X方向の断面図、(e)は(d)に示すC部の拡大図である。 (a)は本発明の実施形態に係る遮光板を含むレンズモジュールの光軸を含む断面での断面図、(b)は(a)に示すD部の拡大図である。 (a)は他の実施形態に係る遮光板、(b)はさらに他の実施形態に係る遮光板、(c)はさらに他の実施形態に係る遮光板とそのZ−Z断面図である。
以下に本発明の実施形態に係る遮光板とその遮光板を含むレンズモジュールを図面を参照して説明する。
本実施形態に係るレンズモジュール200は図1(a)に示す外観を有し、図1(b)に示すように、レンズホルダ100と、その内部に配置された第1レンズ10、Oリング12、第1遮光板15、第2レンズ20、第2遮光板25、第3レンズ30、第3遮光板35及び第4レンズ40を備える。第1レンズ10、第2レンズ20、第3レンズ30及び第4レンズ40は、レンズホルダ100の内部で同じ光軸AXを共有するように配列されている。またレンズホルダ100と各遮光板の中心軸CXもレンズの光軸AXと同軸上にある。
第1遮光板15、第2遮光板25及び第3遮光板35は、いずれも中央に光を透過する円形の開口部を有する円形平板である。遮光板15、25、35は、レンズモジュール200内で光束を絞るための、又は散乱光等の不要な光がセンサ等の受光部に入らないように遮光するための部材であり、口径板とも称される。なお、遮光板15、25、35の外形はレンズの形状に合わせて所要の直径を有する円形であるが、円形でなくともよい。例えば円形の他、多角形等であってもよい。また、光を透過する開口部の形状も円形の他、例えば多角形等であってもよい。
なお、図1において光軸AXの左斜め下方向が撮像対象物体側(対物側)であり、右斜め上方向が結像側(撮像側)である。また以下の説明において、対物側方向を「前」と、結像側方向を「後」ということがある。
各レンズ10、20、30、40は、光線を屈折する機能を有する部分以外に、隣接するレンズとの位置関係を規定するための部分を含んでいる。なお各レンズ10、20、30、40はそれぞれ複数のレンズを組み合わせて1つのレンズ体としてもよい。またレンズ面の形状や、レンズの材質、枚数は問わない。
レンズホルダ100は、各レンズ10、20、30、40の位置関係を固定し、かつ各レンズ10、20、30、40の光軸AXをレンズホルダ100の中心軸CXと一致させて保持している筒状の部材である。
レンズホルダ100の内壁面は各レンズ10、20、30、40の光軸AXが一致するように構成されている。図2(a)に示すようにレンズホルダ100の底面(結像側面)は開口部を有し、第4レンズ40が載置され、その上に第3遮光板35、第3レンズ30、第2遮光板25、第2レンズ20、第1遮光板15、第1レンズ10がこの順に載置されて収納されている。
レンズホルダ100の構成材料は、例えば樹脂材料やアルミダイカストが挙げられる。例えば、熱カシメの方法によりレンズ10、20、30、40をレンズホルダ100に固定させる場合は、レンズホルダの構成材料としては、熱カシメに適した樹脂材料が好ましく、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ピニル、ポリスチレン、アクリロニトリルーブタジエンースチレン(ABS)、ポリアミド樹脂(PA)等の各種樹脂材料が挙げられる。
レンズモジュール200は、上述のようにレンズ10、20、30、40と遮光板15、25、35をそれらの光軸AXと中心軸CXとが一致するようにレンズホルダ100の内部に組み付けたものであり、用途に応じて所定の集光能力が得られるように設計される。なお、レンズモジュール200では各レンズ10、20、30、40間の位置関係は固定されているが、レンズ(ホルダ)間の光軸方向位置を可変とする構成でもよい。
次にレンズモジュール200の詳細構造を説明する。レンズモジュール200のレンズホルダ100の内部には、図2(a)に示すように第1レンズ10、第2レンズ20、第3レンズ30、第4レンズ40が対物側(図2(a)では上側)から順に同じ光軸AXを共有するように配列されている。
第1レンズ10は最も対物側に設けられるレンズであり、主に光線を透過させるため及び画角の設定のためのレンズである。第1レンズ10は、その側面がOリング12を挟んでレンズホルダ100の先端部に熱カシメ等により固定されている。Oリング12を挟むことにより、第1レンズ10の熱膨張・熱収縮による寸法変化を吸収して気密性、水密性を保つことができる。
第2レンズ20、第3レンズ30、第4レンズ40は、撮影画像や動画の解像度を保つためのレンズ体であり、第1レンズ10の結像側(図2(a)では下側)に各レンズ間の間隔を規定した状態で第1遮光板15、第2遮光板25、第3遮光板35を挟んで重ねて嵌め込まれている。そして最も上部(対物側)に配置された第1レンズ10が熱カシメ等によりレンズホルダ100に固定されることにより、レンズ10、20、30、40が固定される。
遮光板は、図2(a)に示すように第1レンズ10と第2レンズ20の間に第1遮光板15が、第2レンズ20と第3レンズ30の間に第2遮光板25が、第3レンズ30と第4レンズ40の間に第3遮光板35が、それぞれ配置されている。
第1遮光板15は金属製の穴あき円板であり、第1レンズ10と第2レンズ20とで挟まれて固定されている。第3遮光板35は金属製の穴あき円板であり、第3レンズ30と第4レンズ40との間に挟まれて固定されている。第2遮光板25については後述する。
第3レンズ30の表面部(対物側、図では上側)の中央には、図2(b)に示すようにレンズ凸曲面31が形成されている。レンズ凸曲面31の外周には第2遮光板25を収容する(載置する)空間の底面を画定する平面部である第1平面部32が形成され、さらにその外周部は第1平面部32よりも第2レンズ20側に突起した突起部(離間部材)33が形成されている。突起部33の上面には第2レンズ20と当接する第1当接面(第1当接部)34が光軸AXに垂直な面として形成されている。
第2レンズ20の底面部(結像側、図では下側)には、中央にレンズ凹曲面21が形成されている。レンズ凹曲面21の外周には第2遮光板25を収容する(載置する)空間の上面(前述の底面の反対側の面)を画定する平面部である第2平面部22が形成され、さらにその外周部は第2平面部22よりも対物側に陥凹した陥凹部23が形成されている。その陥凹部23の底面には第3レンズ30の第1当接面34と当接する第2当接面(第2当接部)24が光軸AXに垂直な面として形成されている。
第3レンズ30の第1平面部32と第1当接面34との高さH1は、第2レンズ20の第2平面部22と第2当接面24との高さH2よりも大きく、その差(H1−H2)はLである。そのため、第3レンズ30の第1当接面34と第2レンズ20の第2当接面24とが当接すると、第3レンズ30の第1平面部32と第2レンズ20の第2平面部22との間に隙間(空間)が形成される。その間隔は図2(b)に示すようにLであり、この空間に第2遮光板25が収容される。
第2遮光板25は、図2(b)に点線で示すように、第3レンズ30の第1平面部32と第2レンズ20の第2平面部22との間の空間に配置されている。この空間の間隔Lは、第2遮光板25の本体部分(後述の爪部26を除く部分)の厚さt(図3(d)、(e)参照)以上であり、かつ後述する付勢部材(爪部)26の高さhより小さい。間隔Lが第2遮光板25の厚さt以上であるのは、第2レンズ20と第3レンズ30とが第2遮光板25の本体部分を直接挟み込むことを防ぐためである。
第2遮光板25は、図3(a)に示す付勢部材26によって第2レンズ20を光軸AXに平行な方向に付勢する。その目的は、第2レンズ20から反力を受けて第2遮光板25自身を動かないようにする(安定化する)ことである。以下に付勢部材26の詳細な構造について図3を用いて説明する。
第2遮光板25は合成樹脂からなり、図3(a)に示すように中央部に開口部29を有する円形板である。この円形板の円周部の3カ所に、第2遮光板25の一部を円周方向に切り欠いた切り欠き27を屈曲させて光軸方向に突起させた爪部(突起部)26がそれぞれ形成されている。爪部26は円周上に均等に、つまり120°ごとに形成されている。このように均等に配置することで、第2遮光板25が傾くことを防止している。
爪部26は図3(c)に示すように対物側(第2レンズ20の方向)に立ち上がるように屈曲し、さらに先端部を反対方向に屈曲することにより第2遮光板25の本体部分と高低差を有する平行面28を形成している。そして上述のように、第2遮光板25の底面から平行面28までの高さをh(図3(c)、(e)参照)とすると、L<hである。このように構成することにより、平行面28が第2レンズ20の第2平面部22に当接して第2レンズ20を光軸AX方向に付勢する。
次に、平行面28が第2レンズ20の第2平面部22に当接して付勢する機構を図4を用いて説明する。
爪部26の平行面28の高さhは、先に説明したように第1平面部32と第2平面部22との間隔Lよりも大きい。そのため、第2遮光板25を第2レンズ20と第3レンズ30との間に配置すると、図4(b)に示すように第2遮光板25の本体部分は第3レンズ30の第1平面部32に載置された状態となる一方、平行面28が第2レンズ20の第2平面部22に押さえ付けられ、撓んでいる状態となる。その結果、光軸AX方向に付勢する力Fが発生する。
第3レンズ30の第1平面部32と第2レンズ20の第2平面部22との間隔Lと、第2遮光板25の厚さtと、付勢部材(爪部)26の高さhとの関係を整理すると、Lの大きさが第2遮光板25の厚さt以上であり、かつ付勢部材26の高さh(付勢力が発生する上限の距離)よりも小さい(t=<L<h)。これが付勢部材26の弾性力を利用して第2遮光板25を安定化するための条件となる。
以上のような構成により、付勢部材(爪部)26が第2レンズ20を付勢しても、第2レンズ20はレンズホルダ100に固定されているので動かない。そのため第2遮光板25は逆に反力を受けて第3レンズ30の第1平面部32に押し付けられ、容易に移動できないようになる。そして第2遮光板25が容易に移動しないため、第2遮光板25が周辺の部材と接触することがなく、第2遮光板25の一部が剥落する等の問題を防止することができる。
このように第2遮光板25は、第2レンズ20と第3レンズ30との間の第2遮光板25の厚さ以上の幅を有する空間に配置されても安定化されて移動するおそれがない。
(変形例)
上記実施形態では、爪部26は円周上に均等に、つまり120°ごとに3カ所に形成されているが、爪部26の数や位置は任意である。例えば爪部26の数は2カ所以上でもよい。またその位置も円周上に限らず、遮光板上でレンズと当接可能な任意の位置でよい。当接は点状、線状、面状のいずれでもよい。ただしこれらは均等に配置することが好ましい。例えば、遮光板の中心から線対称の位置、遮光板の中心から点対称の位置及び/又は遮光板の同一半径上で等間隔の位置に配置する。これにより、レンズ等に当接して付勢するときに均等に付勢し、均等に反力を受け、均等に安定化され、遮光板が傾くことがない。
上記実施形態では、第2遮光板25の外周部を円周方向に切り欠いて爪部26を形成したが、切り欠く方向や位置は任意である。例えば半径方向に切り欠いて半径方向に爪部26を形成し、これを光軸方向に折り曲げて付勢部材としてもよい。このような付勢部材を持つ遮光板の実施例を図5(a)に示す。この実施形態では、折り曲げた爪部26の先端部だけが隣接するレンズに当接する。なお外周部ではなく、レンズと当接可能な位置で外周よりも内側を爪状に切り欠いて爪部26を形成して折り曲げてもよい。
上記実施形態では、第2遮光板25の一部を切り欠いて爪部26を形成して付勢部材としたが、付勢部材の形成方法は任意である。例えば付勢力を持つ部材を光軸方向に突出するように遮光板に取り付けてレンズと当接させるようにしてもよい。例えば、弾性材を遮光板に対称的(均等)な位置に接着剤等で張り付けることでもよい。このような付勢部材を持つ遮光板の実施例を図5(b)に示す。図5(b)では弾性材の形状は円筒形としているが、形状は自由である。また材質も弾性を有するものであればよい。このような構成では、遮光板の切り欠きや折り曲げをする必要がない。
また、弾性を持つ材料からなる、中央部に円形開口部を有する円形板であり、円形の外周部と中央部の円形開口部とで光軸方向の高低差を有する遮光板でもよい。そして外周部が1つのレンズ又はレンズモジュール(レンズホルダ)の底面と当接し、円形開口部が隣接するレンズに当接するように形成する。このような構成では、遮光板全体で付勢部材を兼ねる。このような付勢部材を兼ねる遮光板の実施例を図5(c)に示す。この場合、図5(c)のZ−Z断面図に示すように全体の光軸方向の高さhが付勢部材26の高さhとなる。このような構成では、遮光板の切り欠きや折り曲げをする必要がない。なお、このような実施形態においても遮光板の外形や開口部の形状は円形でなくともよく、例えばそれぞれ多角形でもよい。
上記実施形態では、第2遮光板25は合成樹脂からなる。しかし材料は弾性を示すものであれば任意である。例えば弾性を有する材料として合成樹脂以外に金属、複合材料、合成又は天然ゴム等が考えられる。なおこれら以外の材料でも、薄く成形することにより弾性を発揮する材料であればよい。
上記実施形態では、付勢部材26を持つ遮光板は第2レンズ20と第3レンズ30との間の第2遮光板25のみであり、第1遮光板15と第3遮光板35については付勢部材26を有しない構造であるため、詳細な説明は省略している。しかし2枚以上の遮光板にこのような付勢部材を設けてもよい。また付勢部材の構成も遮光板ごとに変えてもよい。また上記実施形態では、付勢部材26は第2レンズ20に当接するように向けている。しかし第2遮光板25の向きは任意である。つまり逆向きにして第3レンズ30に付勢部材26が当接するように配置してもよい。
上記実施形態では、付勢部材26を持つ第2遮光板25を配置するレンズ間の間隔は、第3レンズ30の突起部33と、第2レンズ20の陥凹部23との当接で規定している。しかしこれに限らず、一方のレンズ(又はレンズホルダ)の平坦部と他方のレンズ(又はレンズホルダ)の突起部とで間隔を規定してもよい。また両方のレンズの突起部同士で規定してもよい。
上記実施形態では、レンズホルダ100に4つのレンズ10、20、30、40を配した。しかしレンズの枚数は任意である。例えば1つのレンズであってもよい。その場合、付勢部材を有する遮光板はレンズホルダの底面とレンズとの間に配置され、そのレンズを付勢する。また、レンズホルダの底面又はレンズの一方に、他方に当接してレンズホルダの底面とレンズとの間を遮光板の厚さ以上に離間させる離間部材(突起部)を形成してもよい。
仮に、レンズが1つの場合、遮光板は、例えばレンズホルダの底面とレンズとの間に配置されるが、このとき付勢部材はレンズ側に向いていてもよいし、レンズホルダの底面側に向いていてもよい。仮に、付勢部材がレンズ側に向いている場合、付勢部材はレンズに当接してそのレンズを付勢する。仮に、付勢部材がレンズホルダの底面側に向いている場合、遮光板の底部がレンズに当接し、付勢部材はレンズホルダの底面に当接してその底面を付勢する。この場合も、遮光板は反力で安定化される。
このレンズは、所望の物性(例えば屈折率・アッベ数・部分分散比・線膨張係数)や耐久性などを満たせば、レンズの枚数やレンズの材質やレンズの形状は問わない。
また、このレンズのレンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されてもよい。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の変化を防げるので好ましい。また、レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしてもよい。
更に、このレンズのレンズ面は、必要に応じて、レンズ体の表面に、様々な加工を施すことも可能である。この加工の例として、レンズ体の曇り防止や水滴形成防止のために表面部を光触媒などにより親水化することが挙げられる。例えば、カメラなどでの使用時等に外部に晒される可能性がある部位に対して、レンズ本体の曇り防止や水滴形成防止のために、光触媒等により親水化する加工等が挙げられる。
上記の実施形態は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の趣旨を逸脱しない範囲でさまざまな実施形態が可能である。各実施形態や変形例で記載した構成要素は自由に組み合わせることが可能である。また特許請求の範囲に記載した発明と均等な発明も本発明に含まれる。
本発明に係るレンズモジュールは、例えば、カメラなどの光学機器(デジタルカメラなどの民生用カメラ、車載カメラ、監視カメラ、内視鏡カメラなどに搭載する医療用カメラ、動画撮影を行なうカムコーダー(ムービーカメラ)、各種検査カメラ、ロボット用カメラなど)や、携帯電話やタブレットやノートパソコン等の電子機器に搭載される、カメラモジュールに用いることが可能である。
10 第1レンズ
12 Oリング
15 第1遮光板
20 第2レンズ
21 レンズ凹曲面
22 第2平面部
23 陥凹部
24 第2当接面(第2当接部)
25 第2遮光板
26 付勢部材(爪部、突起部)
27 切り欠き
28 平行面
29 開口部
30 第3レンズ
31 レンズ凸曲面
32 第1平面部
33 突起部(離間部材)
34 第1当接面(第1当接部)
35 第3遮光板
40 第4レンズ
100 レンズホルダ
200 レンズモジュール

Claims (14)

  1. レンズを含むレンズモジュール内に配置され、前記レンズの光軸方向に該レンズを付勢する付勢部材を備え、
    板からなり、前記付勢部材は、前記平板の一部が前記光軸方向に屈曲した突起部である、遮光板。
  2. 前記付勢部材は前記平板の外周部の一部が屈曲した前記突起部である、請求項に記載の遮光板。
  3. 前記付勢部材は、前記遮光板の中心から線対称の位置、前記遮光板の中心から点対称の位置及び/又は前記遮光板の同一半径上で等間隔の位置に配置された、請求項1又は2に記載の遮光板。
  4. レンズを光軸が一致するように配置したレンズホルダを含み、
    前記レンズホルダの底面と該底面に隣接する前記レンズとの間及び隣接する2つの前記レンズの間のうちの少なくとも1カ所に、前記レンズの光軸方向に該レンズを付勢する付勢部材を備える遮光板を有し、
    前記遮光板を配置する前記レンズホルダの底面、それに隣接する前記レンズ及び前記隣接する2つの前記レンズのうちのいずれか、のうちの少なくとも1つが、前記レンズホルダの底面と前記底面に隣接する前記レンズとの間又は前記2つのレンズの間の光軸方向の間隔を前記遮光板の厚さ以上に離間させる離間部材を含み、
    前記遮光板の前記付勢部材の前記光軸方向の高さが前記間隔より大きい、レンズモジュール。
  5. レンズを光軸が一致するように配置したレンズホルダを含み、
    前記レンズホルダの底面と該底面に隣接する前記レンズとの間及び隣接する2つの前記レンズの間のうちの少なくとも1カ所に、前記レンズの光軸方向に該レンズを付勢する付勢部材を備える遮光板を有し、
    前記遮光板の結像側に隣接する前記レンズの対物側表面部は、前記遮光板を収容する空間の底面を画定する第1平面部と当該第1平面部よりも対物側に突起する第1当接部とを含み、
    前記遮光板の対物側に隣接するレンズの結像側底面部は、前記遮光板を収容する前記空間の上面を画定する第2平面部と前記第1当接部に当接する第2当接部とを含み、
    前記第1当接部と前記第2当接部とが当接し、
    前記第1平面部と前記第1当接部との前記光軸方向の距離と、前記第2平面部と前記第2当接部との前記光軸方向の距離との差が前記遮光板の厚さ以上であり、かつ前記遮光板の前記付勢部材の前記光軸方向の高さが前記差より大きい、レンズモジュール。
  6. 前記遮光板は平板からなり、前記付勢部材は、前記平板の一部が前記光軸方向に屈曲した突起部である、請求項4又は5に記載のレンズモジュール。
  7. 前記付勢部材は前記平板の外周部の一部が屈曲した前記突起部である、請求項6に記載のレンズモジュール。
  8. 前記付勢部材は、前記遮光板の中心から線対称の位置、前記遮光板の中心から点対称の位置及び/又は前記遮光板の同一半径上で等間隔の位置に配置された、請求項4から7のいずれか1項に記載のレンズモジュール。
  9. レンズを光軸が一致するように配置したレンズホルダを含み、
    前記レンズホルダの底面と該底面に隣接する前記レンズとの間及び隣接する2つの前記レンズの間のうちの少なくとも1カ所に、外周部と中央部の開口部とで前記レンズの光軸方向の高低差を有し、前記外周部が1つの前記レンズ又は前記レンズホルダの底面と当接し、前記開口部が隣接するレンズに当接する遮光板を有し、
    前記遮光板を配置する前記レンズホルダの底面、それに隣接する前記レンズ及び前記隣接する2つの前記レンズのうちのいずれか、のうちの少なくとも1つが、前記レンズホルダの底面と前記底面に隣接する前記レンズとの間又は前記2つのレンズの間の光軸方向の間隔を前記遮光板の厚さ以上に離間させる離間部材を含み、
    前記遮光板の前記高低差が前記間隔より大きい、レンズモジュール。
  10. レンズを光軸が一致するように配置したレンズホルダを含み、
    前記レンズホルダの底面と該底面に隣接する前記レンズとの間及び隣接する2つの前記レンズの間のうちの少なくとも1カ所に、外周部と中央部の開口部とで前記レンズの光軸方向の高低差を有し、前記外周部が1つの前記レンズ又は前記レンズホルダの底面と当接し、前記開口部が隣接するレンズに当接する遮光板を有し、
    前記遮光板の結像側に隣接する前記レンズの対物側表面部は、前記遮光板を収容する空間の底面を画定する第1平面部と当該第1平面部よりも対物側に突起する第1当接部とを含み、
    前記遮光板の対物側に隣接するレンズの結像側底面部は、前記遮光板を収容する前記空間の上面を画定する第2平面部と前記第1当接部に当接する第2当接部とを含み、
    前記第1当接部と前記第2当接部とが当接し、
    前記第1平面部と前記第1当接部との前記光軸方向の距離と、前記第2平面部と前記第2当接部との前記光軸方向の距離との差が前記遮光板の厚さ以上であり、かつ前記遮光板の前記高低差が前記差より大きい、レンズモジュール。
  11. 請求項から10のいずれか1項に記載のレンズモジュールを含む光学機器。
  12. 請求項から10のいずれか1項に記載のレンズモジュールを含む電子機器。
  13. 請求項1から3のいずれか1項に記載の遮光板を備えるレンズモジュールを含む光学機器。
  14. 請求項1から3のいずれか1項に記載の遮光板を備えるレンズモジュールを含む電子機器。
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