JP6478707B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿載置台(以下、「プラテン」という)上に載置された原稿又はプラテン上に搬送される原稿の画像を読み取る画像読取装置に関し、特に、プラテン上の原稿のサイズを検出して原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
複写機やプリンタなどに搭載される画像読取装置の多くは、プラテン上の原稿を読み取るための光学ユニットと、プラテン下方に配設されてプラテンの所定位置における原稿の有無を検知することにより原稿サイズを検知する原稿サイズ検知装置を有する。
画像読取装置が原稿サイズ検知装置を備えることにより、原稿サイズに適合した領域のみに、光学ユニットを移動させれば良く、プラテンに載置可能な最大原稿サイズの領域を都度読取る必要がない。また、原稿サイズに適合した用紙サイズや複写倍率に適合した用紙サイズを認識し、適合するサイズの用紙を迅速に給紙する準備をすることができる。
この原稿サイズ検知装置は、通常複数の反射型光センサがプラテン下方の所定の1又は複数の所定箇所で配設され、夫々の配設位置における原稿の有無を検知する。反射型光センサの配設位置は、画像読取装置の読み取り対象となる原稿のサイズである、例えばA4,B4,A5,B5等の規定サイズの有無が判別可能な位置となり、各反射型光センサの出力結果の組み合わせによって原稿サイズを検知する。
反射型光センサは、光源と受光センサの組み合わせにより構成され、光源からの反射光を受光センサで受光し、受光センサが検知した光量が予め設定した所定の閾値以上の場合には、その位置において「原稿有り」、閾値未満の場合には「原稿無し」として原稿サイズを判定する。ここで用いられる閾値は、画像読取装置の製造時に調整して固定値としてメモリに記憶されている。
しかしながら、このような反射型光センサの経年劣化や周辺環境の変動により、各センサが原稿が無いにも拘わらず「原稿有り」と検知したり、原稿があるにも拘わらず「原稿無し」と検知してしまう誤検知が生じる場合がある。
このような誤検知に原因としては、経年変化による反射型光センサの劣化、すなわち、光源の照射光量の経年による劣化と受光センサの感度の劣化の他に、プラテンの主材料であるガラスのヤケ(以下、本願においては「白ヤケ」という)がある。白ヤケとは、例えばガラス表面において水分の付着とその乾燥が繰り返された場合に、ガラスから溶け出す成分と空気中の二酸化炭素や亜硫酸ガス等の酸性ガスが反応してガラスの表面を白濁化(炭酸カルシウムや炭酸ナトリウムの生成)させる現象である。
従来、このような反射型光センサによる「原稿有り」又は「原稿無し」の誤検知を防止するために、第1の従来例として、原稿サイズ検知装置を構成する各光センサの出力信号を増幅する増幅手段と、その出力レベルと予め設定されていた比較レベルとを比較する比較手段と、各光センサについての比較出力に基づいて原稿サイズを判定する判定手段とを備え、複数の光センサの特性のバラツキを自動的に且つバラツキが大きい場合でも好適に補正する手法が知られていた(例えば、特許文献1を参照)。
また、第2の従来例として、複数の光センサのそれぞれに対応する複数の閾値(この従来例では合計3つの閾値)を調整する調整手段を備え、当該調整手段は、OCマット(白板)と原稿台ガラス(プラテン)との角度が所定角度のときに、OCマット(白板)を用いて、複数の閾値のうち一部又は全部に対する調整を実行する手法が知られていた(例えば、特許文献2を参照)。
特開平2−55346号公報 特開2008−107610号公報
しかし、上述した第1の従来例においては、専用スイッチの押下により基準レベル校正指令が与えられると、基準レベルを順次変化させ、比較出力が変化した時点での基準レベルの値をその光センサに対応する適正な基準レベル(閾値)としている。しかし、このような基準レベルの校正は、予め準備された所定の明るさの「校正用原稿」に対して実行されるため、基準レベルの校正作業においては、所定の「校正用原稿」を準備しておく必要がある。また、画像読取装置のユーザが、画像読取装置のプラテンに白ヤケが発生していると認識した上で装置に対して校正指令を与えないと実行されない。
また、上述した第2の従来例においては、所定の開閉角度でOCマット(白板)の出力を監視するため、ガラスやけの影響で出力が変化したのか、OCマット(白板)の汚れによる要因で変化したのか、若しくは開閉角度の検知角度が変化したのか等、ユーザがその要因を特定してからでないと正しい補正が行えない。
本発明は、従来技術が有していた上記課題を解決するものであり、原稿を載置するプラテンと、前記プラテン載置された原稿を読み取る光学ユニットと、前記プラテンの下方に配設されて前記プラテンの原稿載置面の所定位置における原稿の有無を反射光の受光レベルと閾値との比較により検知する1又は複数の反射型光センサと、を有し、原稿サイズを検知する機能を有する画像読取装置において、前記反射型光センサに対応する前記閾値を調整する調整手段と、前記原稿載置面以外の前記光学ユニットが読取可能な領域において、前記光学ユニットから見て、前記プラテンを介した位置に配置された第1の反射率を有する第1の反射基準部と、前記原稿載置面以外の前記光学ユニットが読取可能な領域において、前記光学ユニットから見て、前記プラテンを介さない位置に配置され前記第1の反射基準部より高い反射率を有する第2の反射基準部と、を備え、前記光学ユニットは、前記第1の反射基準部と前記第2の反射基準部からの反射光を読み取り、前記調整手段は、前記光学ユニットが読み取った前記2つの反射光の信号レベル比を予め記憶してある基準レベル比と比較して、前記閾値を調整することを特徴とする画像読取装置を提供するものである。
ここで、前記調整手段は、前記第1の反射基準部と前記第2の反射基準部からの反射光の初期の値を、前記基準レベルとして記憶する記憶部を備える
このように、本発明による原稿サイズ検知においては、プラテンの原稿載置側に配置された第1の反射率を有する第1の反射基準部からの反射光レベルと、プラテンの光学ユニット側に配置された第2の反射率を有する第2の反射基準部からの反射光レベルの比を予め記憶してある基準レベル比と比較して、各反射型光センサに対応する閾値を調整するようにしているので、予め設定されている基準レベル比に対して検出したレベル比がコンタクトガラスの原稿側の反射基準部の読み取り信号が高くなっている場合は、ガラスに白ヤケが発生していると判断し、サイズセンサの基準レベルを変化させようにしたので、白ヤケによる「原稿無し」を「原稿有り」とする誤検知を防ぐことができたのである。
ここで、前記調整手段は、前記基準レベルと、前記第1の反射基準部と前記第2の反射基準部からの反射光を読み取った信号レベルとを比較演算する演算処理部を備える
そして、前記第1の反射基準部の反射率は、前記光学ユニットの読み取り対象となる原稿の最低反射率以下であることを特徴とする。
尚、前記プラテンは孔を備え、前記第2の反射基準部は前記プラテンに設けられた前記孔の位置に配置される
本発明は、さらに、上述した画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
このように、本画像読取装置においては、原稿サイズを検知する機能を有する画像読取装置において、前記反射型光センサに対応する前記閾値を調整する調整手段と、原稿読取領域外における前記プラテンの原稿載置側に配置された第1の反射率を有する第1の反射基準部と、原稿読取領域外における前記プラテンの光学ユニット側に配置された第2の反射率を有する第2の反射基準部と、を備え、前記光学ユニットは、前記第1の反射基準部と前記第2の反射基準部からの反射光を読み取り、前記調整手段は、前記光学ユニットが読み取った前記2つの反射光の信号レベル比を予め記憶してある基準レベル比と比較して、前記閾値を調整するようにしたので、装置の電源投入時又は原稿サイズ検知時に、それぞれの信号レベル比を記憶してあるレベル比と比較するようにしている。
これにより、本発明は、コンタクトガラスの原稿側の反射基準部の読み取り信号のみが変化し基準の比率に対して確認した比率がコンタクトガラスの原稿側の反射基準部の読み取り信号が高くなっている場合は、ガラスに白ヤケが発生していると判断し、サイズセンサの基準レベルを変化させるようにしたので、原稿サイズの誤検知を有効に防止することを可能としたのである。
本発明に係る画像読取装置のプラテンカバーが開いた状態を斜視図で示す。 本発明に係る画像読取装置を側部から一部断面図で示す。 原稿サイズをサイズセンサによって検出する説明図を示す。 原稿搬送装置Bを除いた状態での画像読取装置を平面から概略的に示す 光学ユニットに対する2通りの反射基準部の配置構成を側面から説明する図を示す。 本発明による画像読取装置に係る調整手段の構成を説明するブロック図を示す。 調整手段による初期基準レベルの取得動作を説明するフローチャートを示す、 調整手段によるサイズセンサの出力レベルの補正動作を説明するフローチャートを示す。
図1は、本発明に係る画像読取装置1の斜視図を示しており、図2は画像読取装置1の側部を一部断面で示している。これらの図で示すように、画像読取装置1は、画像読取装置本体Aと、原稿を搬送する原稿搬送装置Bとで構成されており、原稿搬送装置Bは画像読取装置本体Aにヒンジ装置3を介して取り付けられて、ヒンジ装置3は画像読取装置本体Aの上面に対して原稿搬送装置Bを開閉自在に支持している。
画像読取装置本体Aは、装置ハウジング1Aに第1プラテン4と、第2プラテン5とを備えて並設している。この第1及び第2プラテン4,5は、ガラス素材で形成されて、装置ハウジング1Aの天部に固設されている。そして、第1プラテン4は、原稿搬送装置Bを開放して原稿を手置きセットすることが可能なように、原稿の最大寸法サイズに設定されている。そして、第2プラテン5は、一定の速度で通過する原稿を読み取るように、その使用可能な原稿の最大幅サイズに設定されている。
原稿搬送装置Bは、第1及び第2プラテン4,5を覆うようにその上方に配置されて、第2プラテン5に一定の速度で原稿を導入する従来周知の自動原稿搬送装置(ADF)である。すなわち、原稿搬送装置Bは、原稿シートを積載収納する給紙スタッカ20を備えて、内部にはこの給紙スタッカ20に積載されているシートを1枚ずつ分離給送する繰出ローラ21、繰出ローラ21から繰り出された原稿を給紙する給紙ローラ22、分離給送されたシートの先端をスキュー修正するレジストローラ対23、第2プラテン5に原稿シートを給送する搬送ローラ対25と、搬出ローラ対25から排出される原稿をスタックする排紙スタッカ26を配置して構成される、そして、排紙スタッカ26の底部には、第1プラテン4の上に載置する原稿シートを押圧支持するプラテンカバー27が設けられている。
画像読取装置本体Aの内部には、画像読取機構2が内蔵されている。画像読取機構2は、大別して、光路長を長く取る光学縮小読取方式と、原稿からの反射光を直下にある撮像素子で受けて結像させる密着型イメージセンサ方式の2通りあるが、本実施形態では、光学縮小読取方式の一例を示している。すなわち、本例の画像読取機構2は、第1プラテン4と第2プラテン5との間を水平方向に位置移動が可能な光学ユニット6を備えて、光学ユニット6は、相対的に移動する原稿を2通りの読み取りモードで読み取る。一つは、第1プラテン4上に固定された原稿に対し光学ユニット6が移動して読み取る原稿固定読取モード(フラットベッドモード)、もう一つは、第2プラテン5の直下で停止している光学ユニット6の読み取り面上を原稿が移動して読み取る原稿流し読取モード(シートスルーモード)である。
原稿固定読取モードの場合は、操作者が原稿搬送装置Bを画像読取装置本体Aから上方に引き上げ、第1プラテン4を開放した状態で原稿を載置した後に閉止し、原稿をプラテンカバー27で抑える。そして、光学ユニット6が、この原稿の下方を副走査方向(矢印a方向)に移動して読み取りを行う。一方、原稿流し読取モードの場合、光学ユニット6は、原稿搬送装置Bによって第2プラテン5上に搬送されてくる原稿を読み取る。
光学ユニット6は、プラテン4の面と平行に移動する第1読取光学ユニット6Aと第2読取光学ユニット6Bとで構成される。そして、これらの第1読取光学ユニット6A及び第2読取光学ユニット6Bは、その両端部がそれぞれ上下2段のガイドレールを備える移動機構(図示せず)によって支持されて、副走査方向aに沿って移動する。
第1読取光学ユニット6Aは、原稿に光を照射するための光源ユニット9と、原稿からの反射光を反射して第2読取光学ユニット6Bに導くための第1反射ミラー10とをユニットフレーム内に備える。また、第2読取光学ユニット6Bは、第1反射ミラー10からの反射光を結像ユニット13に導くための第2反射ミラー17a及び第3反射ミラー17bをユニットフレーム内に上下に備える。
結像ユニット13は、原稿からの反射光を電気信号に変換するもので、第2読取キャリッジ7からの反射光を集束する集束レンズ7と、この集束光を受光して光電変換するCCDなどの光電変換素子を備えた光電変換装置8と、光電変換装置8からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変更処理などを行うための制御基板16を備えている。したがって、反射光は、光電変換装置8で光電変換されてアナログ信号となり、さらにデジタル信号に変換された後、画像データとして、データ転送ケーブルによって、例えば複写機等の画像形成装置の画像処理部に送信される。
そして、第1読取光学ユニット6Aは、第2読取光学ユニット6Bの2倍のスピードで副走査するように、上記移動機構を調整設定している。このように、第1読取光学ユニット6Aの移動範囲に対して、第2読取光学ユニット6Bの移動範囲をその半分にすることで、光学ユニット6は、副走査方向aに移動しながら原稿画像を主走査方向(矢印b方向)の1ライン毎に順次読み取ることができる。
第1読取光学ユニット6Aのユニットフレーム11には、図4で示されているように、原稿28の読取ライン幅に応じた読取開口19が主走査方向(矢印b方向)に沿って長手形状に形成され、光源ユニット9は、この読取開口19に沿って配置されて線状の読取光を原稿に照射し、それによる原稿からの反射光は、第1反射ミラー10で反射され、第2反射ミラー17a及び第3反射ミラー17bで折り返されて、光電変換装置8で受光されるようになっている。
上記構成の画像読取装置1においては、第1プラテン4上に固定された原稿や原稿搬送装置Bによって送られてくる原稿のサイズを自動検出するために、複数のサイズセンサを備える原稿サイズ判別手段が設けられている。サイズセンサは、発光素子と受光素子から構成される反射型光センサであり、図3で示すように、受光素子がプラテン4上の原稿の反射光を受光するか否かによって各サイズセンサS1乃至S5に対応した箇所に原稿があるか否かの検知を行う。この場合、各サイズセンサS1乃至S5は、プラテン4上に載置される原稿サイズに基づいて配置されている。本例では、4種類のサイズの原稿が、プラテン4上にA3ヨコ、B4ヨコ、A4ヨコ、B5ヨコ、A4タテ、B5タテの6通りで載置される場合、表1に示すように各サイズセンサS1乃至S5の検出信号の組み合わせで原稿サイズを特定する。このとき、主走査方向の辺と副走査方向の辺とを「L」字状に組み合わせて成る原稿突き当て板14に原稿を突き当てて載置することで、原稿は所定の載置基準でプラテン4上にセットされる。
Figure 0006478707
この場合、サイズセンサS1乃至S5は、受光素子にて受光する反射光量による信号レベルが予め定めた所定の閾値以上の場合には「原稿有り」、閾値未満の場合には「原稿無し」、と判定する。しかしながら、プラテン4に白ヤケが発生して反射される光量が増えると、センサの出力信号レベルが大きくなるため原稿検出に誤動作を生じることになる。
よって、本発明に係る画像読取装置1は、第1読取光学ユニット6Aから照射される光を反射する反射基準部を設けて、製造段階でのその反射光量を初期基準に設定しておき、使用時において、適宜、反射光量の変動を確認して、反射光量が初期基準から変動していれば、それに応じて、サイズセンサS1乃至S5からの出力信号レベルを調整することで、各サイズセンサによる原稿有無の判定の信頼性を向上させている。その場合に、反射基準部には、第1の反射基準部となる反射率の低い反射基準部と、第2の反射基準部となる反射率の高い反射基準部の2通りを用いることで、白ヤケによる変動を確実に検出しようとするもので、以下に詳述する。ここで、低反射率は30%未満で低いほど好ましく、高反射率は最低でも30%以上がよい。本例では、表2で示されているように、低反射基準部(黒基準)の反射率を5%のものを使用し、高反射基準部(白基準)の反射率を80%のものを使用している。
Figure 0006478707
図4は、原稿搬送装置Bを除いた状態での画像読取装置1を平面から示しており、図5は図4の要部側面を示している。この場合の図3及び図4は、画像読取機構2については光学ユニット6以外の図示を省略して、光学ユニット6も第1読取光学ユニット6Aの部分のみを図示する概略図となっている。これらの図で示すように、第1の反射基準部である低反射基準部11と第2の反射基準部である高反射基準部12は、それぞれ原稿読取エリアの外に配置するが、本例では、原稿突き当て板4の下方に配置している。そして、低反射基準部11は、原稿突き当て板14のプラテン4と対向している裏側の面に形成した孔15に嵌め込んで装着することで、外部からの光の入射を防止している。低反射基準部11は、プラテン4の原稿載置面側に配置されるが、高反射基準部12は、光学ユニット6からの光が直接照射されるように、プラテン4の下方、すなわち光学ユニット6側に配置されている。
光学ユニット6は、このような高低の両反射基準部11,12に順次光を照射して、それによって受光する反射光量に応じた信号を出力したとき、図6に示す調整手段30は、このとき出力される信号に応じて、サイズセンサS1乃至S5からの出力信号値を補正する。
調整手段30は、画像読取装置1の全体の動作を制御するCPUが実行するプログラムの中の一部の処理で達成されるが、図6は、このときの調整手段30の機能をブロック図で示している。この図6で示すように、調整手段30は、光学ユニット6が低反射基準部11と高反射基準部12とに光を照射したときの反射光の信号レベルを取得して、その出力レベルを演算する演算処理部31と、初期値を記憶する記憶部32と、サイズセンサS1乃至S5からの各出力に対して、白ヤケによる変動分を補正する補正処理部33と、補正処理部33による補正値から原稿有無の判断を行うサイズ判定部34の各機能を有する。
調整手段30の動作を図7及び図8のフローチャートと上記表2によって説明する。図7のフローチャートは、製品出荷時など製品初期での基準レベルの取得動作を示しており、ステップS1では、演算処理部31は、光学ユニット6が低反射基準部11に光を照射することで、検出する反射光の信号レベルを取得する。このとき、画像読取装置1は、光学ユニット6を低反射基準部11に正対する位置まで移動させている。次のステップS2では、演算処理部31は、光学ユニット6が高反射基準部12に光を照射して検出する反射光の信号レベルを取得する。よって、このとき、画像読取装置1は、光学ユニット6を低反射基準部11に正対する位置から高反射基準部12に正対する位置に移動させている。そして、ステップS3では、演算処理部31は、両反射基準部11,12による第1及び第2の反射基準部に基づくそれぞれの反射光の信号レベルの値を、初期基準レベルとして記憶部32に格納する。この場合、上記表2で示すように、白基準の初期基準値w1及び黒基準の初期基準値b1は、それぞれ“204”と“12.5”が測定されている。そして、演算処理部31は、初期基準値“204”に基づいて反射率100%の反射基準部を仮定したときの初期基準値r1として、“255”(204×100%/80%)を演算により算出している。
初期基準値の取得後、例えば、使用するために画像読取装置1へ電源が投入されたとき、若しくは原稿読み取りの際に原稿サイズを検知するとき、サイズセンサS1乃至S5の出力レベルの補正を行なう。この補正動作を図8のフローチャートにより説明する。ステップS11では、演算処理部31は、光学ユニット6が低反射基準部11に光を照射することで、検出する反射光の信号レベルを入力し、次のステップS12では、光学ユニット6が高反射基準部12に光を照射して検出する反射光の信号レベルを入力する。この場合も、画像読取装置1は、その都度、光学ユニット6を反射基準部11,12に正対する位置まで順次移動させる。このとき、演算処理部31は、白基準での測定値w2には“180”を取得して、黒基準での測定値b2には“30”を取得している。黒基準での測定値b2が初期基準値b1より増大しているのは、プラテン4のガラス面に白ヤケ等が発生して、反射率が高くなっているからである。また、演算処理部31は、白基準での測定値w2“180”から反射率100%の反射基準部を仮定したときの測定値r2は“225”となることを演算により算出する。そして、演算処理部31は、ステップS13で記憶部32から初期基準レベルを読み出す。
そして、演算処理部31は、次のステップS14において、反射率が高くなる大きな原因である白ヤケによる黒基準の測定値の増加割合を演算によって求める処理を行う。このときの処理としては、演算処理部31は、先ず測定値w2と測定値b2とに基づいて、白ヤケ以外の影響による白基準補正測定値w3及び黒基準補正測定値b3を算出する。白基準補正測定値w3は、反射率100%の反射基準部を仮定して算出している初期基準値r1及び測定値r2と、白基準での測定値w2とに基づいて、“204”(=255÷225×180)が算出される。白基準の場合は白ヤケの影響が無いため、本例では、白ヤケ以外の例えば光学ユニットの経時変化等による誤差が生じていないものとして、測定値w2は初期基準値w1に一致することになる。一方、黒基準補正測定値b3も初期基準値r1及び測定値r2と、黒基準での測定値b2とに基づいて、“34”(=255÷225×30)が算出されるが、黒基準の場合は白ヤケの影響を受けるために初期基準値b1に一致していない。このとき、反射率100%の反射基準部を仮定したときの補正値r3として“225”を算出している。
続いて、演算処理部31は、白基準補正測定値w3を算出すると、白基準補正測定値w3の“204”と、白基準測定値w2の“180”と、黒基準測定値b2の“30”と、初期黒基準値b1の“12.5”とに基づいて、白ヤケによる黒増加量b4の“21.5”(=255÷225×180−12.5)を算出する。続いて、演算処理部は、黒増加量b4“21.5”と補正値r3と補正値r3とから、白ヤケによる黒増加量率の“0.084%”を算出する。
演算処理部31は、このようなステップS14での一連の演算処理により白ヤケによる黒増加量率を算出すると、ステップS15での処理となり、補正処理部33は、サイズセンサS1乃至S5の出力における黒増加量率の部分を減算する補正を行う。この補正を表2に示す反射率が10%と20%のサイズセンサの場合で説明する。このとき、それぞれのセンサで測定した初期基準値(サイズセンサの場合は、初期測定値)が“0.1”及び“0.2”であるとすると、黒増加量を算出したときのサイズセンサによる測定値(サイズセンサの場合は、出力値)X1及びX2は黒増加量の影響を受けた数値となっている。すなわち、出力値X1及びX2は、初期測定値“0.1”及び“0.2”から、それぞれ黒増加量率“0.084%”の影響を受けて“0.184”及び“0.284”となっていることが想定できる。よって、出力値X1及びX2から“0.084%”分を減算することで、補正した出力値X1´及びX2´はサイズセンサの初期測定値と略一致する数値とすることができる。
そして、サイズ判定部では、補正処理部33で補正された出力値X1´及びX2´の数値を予め設定されている閾値との比較により原稿の有無を判定する。よって、各サイズセンサS1乃至S5からの信号レベルに基づく原稿有無の判定に白ヤケの影響を取り除くことができるため、サイズ判定部34での原稿サイズの判別が正確となる。このように、本実施形態では、サイズセンサS1乃至S5の出力値を補正することで、原稿の有無を判別する反射光の受光レベルと比較する閾値の調整を行っているが、演算した黒増加量率に基づいて閾値を補正することで閾値の調整を行ってもよく、同じ結果が得られる。
以上の説明において、反射基準部11,12を原稿突き当て板14の下方に配置したが、原稿読取領域外であれば光学ユニット6が移動する範囲内で任意の場所に配置してもよい。特に、高反射基準部12は、プラテン3,4を介さずに光学ユニット6と直接対向して配置するために、プラテンが存在しない領域では光学ユニット側に限定して配置させる必要はない。例えば、原稿搬送装置Bが給紙スタッカ20からプラテン5へ導入したシートを排紙スタッカ26に排出すべくシートの搬送方向を変更する、いわゆるジャンプ台と呼ばれている部分が原稿載置側に存在しているが、この部分には対向してプラテンが配設されていないため、このジャンプ台に高反射基準部12を設けてもよい。
さらに、高反射基準部12と光学ユニット6とが対向している部分のプラテンに孔部を形成しておけば、高反射基準部12を低反射基準部11と同じく、プラテンの原稿載置側に配置することもできる。
本発明は、プラテンのガラス面上に発生する白ヤケの影響を受けることがない画像読取装置に関するものであって、産業上の利用可能性を有する。
1 画像読取装置
4 プラテン
5 プラテン
6 光学ユニット
11 低反射基準部(第1の反射基準部)
12 高反射基準部(第2の反射基準部)
30 調整手段
S1乃至S5 サイズセンサ(反射型光センサ)

Claims (6)

  1. 原稿を載置するプラテンと、前記プラテン載置された原稿を読み取る光学ユニットと、前記プラテンを挟んで原稿と対向する位置に配設されて前記プラテンの原稿載置面の所定位置における原稿の有無を反射光の受光レベルと閾値との比較により検知する1又は複数の反射型光センサと、を有し、原稿サイズを検知する機能を有する画像読取装置において、
    前記反射型光センサに対応する前記閾値を調整する調整手段と、
    前記原稿載置面以外の前記光学ユニットが読取可能な領域において、前記光学ユニットから見て、前記プラテンを介した位置に配置された第1の反射率を有する第1の反射基準部と、
    前記原稿載置面以外の前記光学ユニットが読取可能な領域において、前記光学ユニットから見て、前記プラテンを介さない位置に配置され前記第1の反射基準部より高い反射率を有する第2の反射基準部と、を備え
    前記光学ユニットは、前記第1の反射基準部と前記第2の反射基準部からの反射光を読み取り、
    前記調整手段は、前記光学ユニットが読み取った前記2つの反射光の信号レベル比を予め記憶してある基準レベル比と比較して、前記閾値を調整することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記調整手段は、前記第1の反射基準部と前記第2の反射基準部からの反射光の初期の値を、前記基準レベルとして記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記調整手段は、前記基準レベルと、前記第1の反射基準部と前記第2の反射基準部からの反射光を読み取った信号レベルとを比較演算する演算処理部を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記第1の反射基準部の反射率は、前記光学ユニットの読み取り対象となる原稿の最低反射率以下であることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  5. 前記プラテンは孔を備え、前記第2の反射基準部は前記プラテンに設けられた前記孔の位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  6. 請求項1乃至5に記載の画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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