JP6477247B2 - パワートレイン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと変速機ケースとを有するパワートレイン装置に関し、特に、変速機ケースのクラッチハウジングの一端部がエンジン本体に取付けられ、他端部が変速機構ハウジングに取付けられたパワートレイン装置に関する。
一般に、自動車等の車両には、パワートレイン装置が設けられており、エンジン本体と変速機とを備えている。変速機の変速機ケースは、エンジン本体と連結されるクラッチハウジングと、変速機構を収容する変速機構ハウジングとを備えている。クラッチハウジングは、エンジン本体と変速機構ハウジングに挟まれる位置に配置されている。このため、エンジン本体から生じる振動と、複数のギヤ段を有する変速機構が収容される変速機構ハウジングから生じる振動とがクラッチハウジングに伝達し、クラッチハウジングに大きな荷重が作用する。このため、クラッチハウジングの外周面において、振動による騒音が発生していた。
これに対し、従来のパワートレイン装置としては、変速機ケースの外周面に複数のリブを形成することで、変速機ケースの外周面に発生する膜振動を抑制するようにしたものが知られている(特許文献1参照)。また、変速機ケースの外周面に三角形状の複数の三角面を設けることで、変速機ケースの外周面で発生する膜振動を抑制するようにしたものが知られている(特許文献2参照)。
特開平4−113062号公報 特開2013−92165号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、変速機ケースの外周面の膜振動により補強用リブが振動しやすいため、補強用リブによる騒音低減の効果を得ることが出来難いという問題がある。
一方、特許文献2に記載のものは、複数の三角面のうち互いに隣り合う三角面同士が、振動に対して同様の挙動を起こすとともに同様の振動モードになってしまうため、隣り合う三角面のうち一方の三角面に加振力が作用して膜振動を発生したとき、この膜振動が他方の三角面に伝わりやすい。このため、一方の三角面の膜振動を他方の三角面により制震することができず、隣り合う三角面同士の共振による騒音を引き起こすおそれがあった。
このように、特許文献1および特許文献2に記載の従来のパワートレイン装置は、変速機ケースの外周部で膜振動が発生することを抑制できないため、膜振動による騒音が発生してしまうという問題があった。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、変速機ケースの外周面の膜振動を抑制することで、膜振動による騒音を低減できるパワートレイン装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、エンジン本体と、変速機ケースとを備え、前記変速機ケースは、変速機構を収容する変速機構ハウジングと、クラッチを収容するクラッチハウジングとを有し、前記クラッチハウジングは、一端部が前記エンジン本体に取付けられ、他端部が前記変速機構ハウジングに取付けられたパワートレイン装置において、前記クラッチハウジングの外周面に、前記エンジン本体側の外縁部と前記変速機構ハウジング側の外縁部との間の位置で各頂点が向き合った状態で複数の三角形状の三角面を形成し、前記複数の三角面のうち、前記エンジン本体側に底辺が向く三角面または前記変速機構ハウジング側に底辺が向く三角面の少なくとも一方を、前記クラッチハウジングの内側に向って凹む凹状曲面に形成し、前記複数の三角面が向き合った前記頂点を第1頂点とするとともに、前記第1頂点以外の前記三角面の頂点を第2頂点とし、前記エンジン本体側に底辺が向く三角面をエンジン本体側三角面とするとともに、前記変速機構ハウジング側に底辺が向く三角面を変速機構ハウジング側三角面とし、前記エンジン本体側三角面の底辺をエンジン本体側底辺とするとともに、前記変速機構ハウジング側三角面の底辺を変速機構ハウジング側底辺とし、前記エンジン本体側底辺を前記クラッチハウジングの前記エンジン本体側の外縁部に配置するとともに、前記変速機構ハウジング側底辺を前記クラッチハウジングの前記変速機構ハウジング側の外縁部に配置し、前記第2頂点としての前記エンジン本体側底辺の端部をエンジン本体側頂点とするともに、前記第2頂点としての前記変速機構ハウジング側底辺の端部を変速機構ハウジング側頂点とし、前記クラッチハウジングに、前記エンジン本体側頂点と前記変速機構ハウジング側頂点とを含む第1仮想平面と、前記第1頂点と前記エンジン本体側頂点または前記変速機構ハウジング側頂点の一方とを含む第2仮想平面と、を設け、前記第1頂点に向き合った前記複数の三角面からなる前記クラッチハウジングの外周面を、前記第1頂点が前記第1仮想平面よりも外側に位置するように凸状に形成し、前記複数の三角面のうち隣り合う三角面を、互いに異なる形状とし、前記エンジン本体側三角面または前記変速機構ハウジング側三角面の少なくとも一方を、前記エンジン本体側底辺または前記変速機構ハウジング側底辺に沿った方向でその中央部が前記第2仮想平面よりも前記クラッチハウジングの内側に向って凹むように湾曲する凹状曲面に形成したものから構成されている。
本発明によれば、エンジン本体側三角面または変速機構ハウジング側三角面の少なくとも一方が凹状曲面に形成されたことで、エンジン本体側三角面または変速機構ハウジング側三角面と、この三角面に隣り合う三角面である中間側三角面との間の曲げ角度を大きくすることができる。
これにより、複数の三角面が一体となって振動する膜振動の発生を抑制できる。また、凹状曲面に形成された三角面と、この三角面に隣り合う三角面とで、周波数特性を大きく異ならせることができるので、膜振動の発生する周波数が特定の周波数に集中することを回避でき、特定の周波数で大きな膜振動が発生するのを効果的に防止できる。
この結果、変速機ケースの外周面の膜振動を抑制することで、膜振動による騒音を低減できる。
図1は、本発明のパワートレイン装置の実施形態を示す図であり、車両に搭載されたパワートレイン装置を上方から見た平面図である。 図2は、本発明のパワートレイン装置の実施形態を示す図であり、車両に搭載されたパワートレイン装置を前方から見た前面図である。 図3は、本発明のパワートレイン装置の実施形態を示す図であり、パワートレイン装置を左側から見た側面図である。 図4は、本発明のパワートレイン装置の実施形態を示す図であり、パワートレイン装置におけるクラッチハウジングの斜視図である。 図5は、本発明のパワートレイン装置の実施形態を示す図であり、パワートレイン装置におけるクラッチハウジングの平面図である。 図6は、本発明のパワートレイン装置の実施形態を示す図であり、図5のX−X方向矢視断面図である。 図7は、本発明のパワートレイン装置の実施形態を示す図であり、図5のXI−XI方向矢視断面図である。 図8は、本発明のパワートレイン装置の実施形態を示す図であり、図5のXII−XII方向矢視断面図である。 図9は、本発明のパワートレイン装置の実施形態を示す図であり、図5のXIII−XIII方向矢視断面図である。 図10は、本発明のパワートレイン装置の実施形態を示す図であり、エンジン本体側三角面および変速機構ハウジング側三角面を球面状に窪む凹状曲面に形成した場合の図5のXII−XII方向矢視断面図である。 図11は、本発明のパワートレイン装置の実施形態を示す図であり、中間側三角面を凸状曲面に形成した場合の図5のXIII−XIII方向矢視断面図である。
以下、本発明に係るパワートレイン装置の実施形態について、図面を用いて説明する。図1から図11は、本発明に係るパワートレイン装置の実施形態を示す図である。
まず、構成を説明する。図1において、車両1の前部には、ダッシュパネル1Aとサイドパネル1Bとで画成されたエンジンルーム1Cが形成されている。エンジンルーム1Cには、エンジン本体3と変速機4とからなるパワートレイン装置2が収納されている。
ここで、本実施形態では、車両1の図示しない運転席に着座した運転者から見た前後方向、左右方向、および上下方向と一致するように、図中で前後、左右、上下の方向を矢印で示している。
図1、図2において、エンジン本体3は、クランク軸3Aを回転自在に備えており、クランク軸3Aは、図示しないコネクティングロッドを介して複数(例えば4つ)のピストンに連結され、混合気の点火によるピストンの上下運動を回転運動に変換するようになっている。なお、エンジン本体3は、ガソリンエンジンあるいはディーゼルエンジン等から構成されるものであり、気筒数は、特に限定されるものではない。
変速機4は変速機ケース5を備えている。変速機ケース5は、変速機構6を収容する変速機構ハウジング8と、クラッチ7を収容するクラッチハウジング20とを有している。
変速機構6は、複数のギヤ段の何れか形成するための複数の図示しない変速用ギヤ対を備えている。変速機構6は、形成されたギヤ段に対応する変速比で、クラッチ7を介してエンジン本体3から入力された回転を変速するようになっている。クラッチ7は、エンジン本体3と変速機構6との間の動力伝達を断続するようになっている。
クラッチハウジング20は、エンジン本体3側に向って拡径する円筒形状に形成されており、一端部である右端部がエンジン本体3に取付けられ、他端部である左端部が変速機構ハウジング8に取付けられている。
図1、図2、図3、図4、図5の何れかにおいて、クラッチハウジング20は、エンジン本体3側の外縁部であるエンジン本体側外縁部21と、変速機構ハウジング8側の外縁部である変速機構ハウジング側外縁部22と、これらエンジン本体側外縁部21および変速機構ハウジング側外縁部22の間に形成された外周面20Aと、を有している。
クラッチハウジング20の外周面20Aには、エンジン本体側外縁部21と変速機構ハウジング側外縁部22との間の位置で各頂点が向き合った状態で、複数の三角形状の面が形成されている。
複数の三角形状の面は、エンジン本体3側に底辺が向くエンジン本体側三角面23と、変速機構ハウジング8側に底辺が向く変速機構ハウジング側三角面24と、エンジン本体側三角面23と変速機構ハウジング側三角面24との間に挟まれた位置に配置された第1中間側三角面25および第2中間側三角面26とを含んでいる。以下、エンジン本体側三角面23、変速機構ハウジング側三角面24、第1中間側三角面25および第2中間側三角面26を総称する場合、これらの面を単に「三角面」ともいう。
エンジン本体側三角面23、変速機構ハウジング側三角面24、第1中間側三角面25および第2中間側三角面26は、第1頂点27を共有しており、この第1頂点27で互いに向き合っている。言い換えると、クラッチハウジング20の外周面20Aには、四角錐の底面を除いた4つの側面からなる凸形状が形成されている。第1頂点27は、エンジン本体側外縁部21と変速機構ハウジング側外縁部22との中間の位置に配置されている。
これらのエンジン本体側三角面23、変速機構ハウジング側三角面24、第1中間側三角面25、第2中間側三角面26からなる四角錐状の凸形状と同様の凸形状は、クラッチハウジング20の外周面20Aのうち少なくとも上面側に複数設けられている。
エンジン本体側頂点23Bと変速機構ハウジング側頂点24Bは軸線方向(左右方向)に対向しており、エンジン本体側頂点23Cと変速機構ハウジング側頂点24Cは軸線方向に対向している。
第1中間側三角面25は、エンジン本体側三角面23の境界部51と変速機構ハウジング側三角面24の境界部53とに接している。また、第2中間側三角面26は、エンジン本体側三角面23の境界部52と変速機構ハウジング側三角面24の境界部54とに接している。境界部51、52、53、54は線状に形成されている。
ここで、エンジン本体側三角面23の境界部51、52は、エンジン本体側三角面23の底辺を除いた残りの2つの辺に相当する。また、変速機構ハウジング側三角面24の境界部53、54は、変速機構ハウジング側三角面24の底辺を除いた残りの2つの辺に相当する。
したがって、エンジン本体側三角面23は、第1中間側三角面25に対して境界部51を共有するように隣り合い、第2中間側三角面26に対して境界部52を共有するように隣り合っている。また、変速機構ハウジング側三角面24は、第1中間側三角面25に対して境界部53を共有するように隣り合い、第2中間側三角面26に対して境界部54を共有するように隣り合っている。
エンジン本体側三角面23、変速機構ハウジング側三角面24、第1中間側三角面25、第2中間側三角面26のうち、互いに隣り合う三角面は互いに異なる形状となっている。
本実施形態における第1頂点27以外の三角面の頂点は、本発明における第2頂点を構成している。
また、エンジン本体側三角面23の底辺をエンジン本体側底辺23Aと呼び、変速機構ハウジング側三角面24の底辺を変速機構ハウジング側底辺24Aと呼ぶ。同様に、第1中間側三角面25の底辺を第1中間側底辺25Aと呼び、第2中間側三角面26の底辺を第2中間側底辺26Aと呼ぶ。第1中間側底辺25Aは、クランク軸3Aの軸線方向に延びており、エンジン本体側外縁部21と変速機構ハウジング側外縁部22とを連絡している。また、第2中間側底辺26Aは、第1中間側底辺25Aと同様に、クランク軸3Aの軸線方向に延びており、エンジン本体側外縁部21と変速機構ハウジング側外縁部22とを連絡している。第2中間側底辺26Aは、クランク軸3Aの軸線に直交する方向で、第1頂点27に対して第1中間側底辺25Aと反対側に形成される。
また、エンジン本体側底辺23Aの端部をエンジン本体側頂点23B、23Cと呼び、変速機構ハウジング側底辺24Aの端部を変速機構ハウジング側頂点24B、24Cと呼ぶ。したがって、エンジン本体側頂点23B、23Cおよび変速機構ハウジング側頂点24B、24Cは第2頂点を構成する。
エンジン本体側三角面23のエンジン本体側底辺23Aは、クラッチハウジング20のエンジン本体側外縁部21に配置されている。変速機構ハウジング側三角面24の変速機構ハウジング側底辺24Aは、クラッチハウジング20の変速機構ハウジング側外縁部22に配置されている。
本実施形態では、エンジン本体側三角面23および変速機構ハウジング側三角面24は、クラッチハウジング20の内側に向って凹む凹状曲面に形成されている。なお、エンジン本体側三角面23または変速機構ハウジング側三角面24の一方が凹状曲面に形成されていてもよいし、両方が凹状湾曲面に形成されていてもよい。
すなわち、複数の三角面を構成するエンジン本体側三角面23、変速機構ハウジング側三角面24、第1中間側三角面25および第2中間側三角面26のうち、エンジン本体側三角面23、または変速機構ハウジング側三角面24の少なくとも一方が、クラッチハウジング20の内側に向って凹む凹状曲面に形成されている。
具体的には、図2、図8に示すように、クラッチハウジング20に、エンジン本体側頂点23B、23Cと変速機構ハウジング側頂点24B、24Cとを含む第1仮想平面VP1を設定した場合、クラッチハウジング20の外周面20Aは、第1頂点27が第1仮想平面VP1よりも外側に位置するように凸状に形成されている。
なお、第1仮想平面VP1は、エンジン本体側三角面23、変速機構ハウジング側三角面24、第1中間側三角面25および第2中間側三角面26を側面とする四角錐の底面に相当し、第1頂点27は、この四角錐の頂点に相当する。
また、図2、図7に示すように、クラッチハウジング20に、第1頂点27とエンジン本体側頂点23B、23Cまたは変速機構ハウジング側頂点24B、24Cの一方とを含む第2仮想平面VP2A、VP2Bを設定した場合、エンジン本体側三角面23または変速機構ハウジング側三角面24は、エンジン本体側底辺23Aまたは変速機構ハウジング側底辺24Aに沿った方向でその中央部が第2仮想平面VP2A、VP2Bよりもクラッチハウジング20の内側に向って凹むように湾曲する凹状曲面に形成されている。
すなわち、クラッチハウジング20に、第1頂点27とエンジン本体側頂点23B、23Cを含む第2仮想平面VP2Aを設定した場合、エンジン本体側三角面23は、エンジン本体側底辺23Aに沿った方向でその中央部が第2仮想平面VP2Aよりもクラッチハウジング20の内側に向って凹むように湾曲する凹状曲面に形成されている。
また、クラッチハウジング20に、第1頂点27と変速機構ハウジング側頂点24B、24Cを含む第2仮想平面VP2Bを設定した場合、変速機構ハウジング側三角面24は、変速機構ハウジング側底辺24Aに沿った方向でその中央部が第2仮想平面VP2Bよりもクラッチハウジング20の内側に向って凹むように湾曲する凹状曲面に形成されている。
図6、図9において、クラッチハウジング20に、第1中間側底辺25A、第2中間側底辺26Aと第1頂点27とを含む第3仮想平面VP3A、VP3Bを設定した場合、第1中間側三角面25、第2中間側三角面26の中央部は、第3仮想平面VP3A、VP3B上または第3仮想平面VP3A、VP3Bよりもクラッチハウジング20の外側に位置するように形成されている。
図5において、クラッチハウジング20に、境界部51、52、53、54の両端部を直線状に結んだ仮想線VL1A、VL1B、VL1C、VL1Dを設定した場合、境界部51、52、53、54は、その中間部が仮想線VL1A、VL1B、VL1C、VL1Dよりも第1中間側三角面25、第2中間側三角面26の中央部側に湾曲している。
すなわち、境界部51の中間部は、仮想線VL1Aよりも第1中間側三角面25の中央部側に湾曲し、境界部53の中間部は、仮想線VL1Cよりも第1中間側三角面25の中央部側に湾曲している。
また、境界部51の中間部は、仮想線VL1Aよりも第1中間側三角面25の中央部側に湾曲し、境界部53の中間部は、仮想線VL1Cよりも第1中間側三角面25の中央部側に湾曲している。
図1〜図5において、クラッチハウジング20のエンジン本体側外縁部21および変速機構ハウジング側外縁部22には、エンジン本体3または変速機構ハウジング8に締結する第1締結部32、第2締結部33、第3締結部42、第4締結部44がそれぞれ形成されている。そして、エンジン本体側底辺23Aの両端部および変速機構ハウジング側底辺24Aの両端部は、第1締結部32、第2締結部33、第3締結部42、第4締結部44に連結されている。
具体的には、クラッチハウジング20のエンジン本体側外縁部21には、エンジン本体3に締結する第1締結部32、第2締結部33が形成されている。さらに、エンジン本体側外縁部21には、エンジン本体3に締結する締結部31、34、35、36が形成されている。そして、エンジン本体側底辺23Aの両端部は、第1締結部32、第2締結部33に連結されている。
また、クラッチハウジング20の変速機構ハウジング側外縁部22には、変速機構ハウジング8に締結する第3締結部42、第4締結部44がそれぞれ形成されている。さらに、変速機構ハウジング側外縁部22には、変速機構ハウジング8に締結する締結部41、43、45、46、47、48、49が形成されている。そして、変速機構ハウジング側底辺24Aの両端部は、第3締結部42、第4締結部44に連結されている。
これらの締結部31〜36、41〜49は、円筒形状のボス部として形成されており、厚肉であるため、クラッチハウジング20内で最も剛性が高い。ここで、エンジン本体側外縁部21に形成される締結部31〜36のうち第1締結部32に最も隣接する締結部を第3締結部42としている。また、エンジン本体側外縁部21に形成される締結部31〜36のうち第2締結部33に最も隣接する締結部を第4締結部44としている。
なお、エンジン本体側底辺23Aの両端部が第1締結部32、第2締結部33に連結されているという事項は、言い換えると、エンジン本体側三角面23の境界部51、52の端部が第1締結部32、第2締結部33に連結されていること、あるいは、境界部51、52を第1締結部32、第2締結部33に向けて延ばすことである。
同様に、変速機構ハウジング側底辺24Aの両端部が第3締結部42、第4締結部44に連結されているという事項は、言い換えると、変速機構ハウジング側三角面24の境界部53、54の端部が第3締結部42、第4締結部44に連結されていることである。
本実施形態では、エンジン本体側外縁部21に形成された第1締結部32、第2締結部33と、変速機構ハウジング側外縁部22に形成された第3締結部42、第4締結部44とに囲まれた領域に、第1頂点27が1つ設けられている。すなわち、第1締結部32と、第2締結部33と、第3締結部42と、第4締結部44とに囲まれた矩形の領域に、第1頂点27が1つ設けられている。言い換えると、エンジン本体側底辺23Aと変速機構ハウジング側底辺24Aと第1中間側底辺25Aと第2中間側底辺26Aとで囲まれた領域に、第1頂点が1つ設けられている。ここで、第1締結部32と第3締結部42とは第1中間側底辺25Aで連結されている。また、第2締結部33と第4締結部44とは第2中間側底辺26Aで連結されている。
なお、図10に示すように、エンジン本体側三角面23および変速機構ハウジング側三角面24は、その中央部で最も窪み量が大きくなる球面状に湾曲する凹状曲面であってもよい。
また、図11に示すように、第2中間側三角面26は、第2中間側底辺26A(図5参照)に沿った方向でその中央部が第3仮想平面VP3Bよりも外側に位置するような凸状曲面に形成されていてもよい。
図11において、第2中間側三角面26は、球面の一部を平面で切り取った形状、すなわち球冠状に形成されている。同様に、第1中間側三角面25も、第1中間側底辺25A(図5参照)に沿った方向でその中央部が第3仮想平面VP3A(図6参照)よりも外側に位置するような凸状曲面に形成されていてもよい。
次に、作用を説明する。本実施形態のパワートレイン装置2において、クラッチハウジング20の外周面20Aには、エンジン本体側外縁部21と変速機構ハウジング側外縁部22との間の位置で各頂点が向き合った状態で、複数の三角形状の三角面としてのエンジン本体側三角面23、変速機構ハウジング側三角面24、第1中間側三角面25および第2中間側三角面26が形成されている。
また、複数の三角面のうち、エンジン本体3側に底辺が向くエンジン本体側三角面23、または変速機構ハウジング8側に底辺が向く変速機構ハウジング側三角面24の少なくとも一方は、クラッチハウジング20の内側に向って凹む凹状曲面に形成されている。
この構成により、エンジン本体側三角面23または変速機構ハウジング側三角面24の少なくとも一方が凹状曲面に形成されたことで、エンジン本体側三角面23または変速機構ハウジング側三角面24と、この三角面に隣り合う三角面である第1中間側三角面25、第2中間側三角面26との間の曲げ角度を大きくすることができる。
すなわち、図6において、変速機構ハウジング側三角面24が凹状曲面に形成されたことで、変速機構ハウジング側三角面24と、この三角面に隣り合う第1中間側三角面25、第2中間側三角面26との間の曲げ角度θ1、θ2を大きくすることができる。
なお、曲げ角度θ1は、境界部53において変速機構ハウジング側三角面24の接線と第1中間側三角面25の接線とが成す角度である。また、曲げ角度θ2は、境界部54において変速機構ハウジング側三角面24の接線と第2中間側三角面26の接線とが成す角度である。
また、図7において、エンジン本体側三角面23が凹状曲面に形成されたことで、エンジン本体側三角面23と、この三角面に隣り合う第1中間側三角面25、第2中間側三角面26との間の曲げ角度θ3、θ4を大きくすることができる。
なお、曲げ角度θ3は、境界部51においてエンジン本体側三角面23の接線と第1中間側三角面25の接線とが成す角度である。また、曲げ角度θ4は、境界部52においてエンジン本体側三角面23の接線と第2中間側三角面26の接線とが成す角度である。
これにより、複数の三角面が一体となって振動する膜振動の発生を抑制できる。
また、凹状曲面に形成された三角面と、この三角面に隣り合う三角面とで、周波数特性を大きく異ならせることができるので、膜振動の発生する周波数が特定の周波数に集中することを回避でき、特定の周波数で大きな膜振動が発生するのを効果的に防止できる。
この結果、変速機ケース5の外周面の膜振動を抑制することで、膜振動による騒音を低減できる。
また、本実施形態のパワートレイン装置2は、エンジン本体側底辺23Aがクラッチハウジング20のエンジン本体側外縁部21に配置されるとともに、変速機構ハウジング側底辺24Aがクラッチハウジング20の変速機構ハウジング側外縁部22に配置されている。
そして、クラッチハウジング20に、エンジン本体側頂点23B、23Cと変速機構ハウジング側頂点24B、24Cとを含む第1仮想平面VP1と、第1頂点27とエンジン本体側頂点23B、23Cまたは変速機構ハウジング側頂点24B、24Cの一方とを含む第2仮想平面VP2A、VP2Bと、を設定した場合、第1頂点27に向き合った複数の三角面からなるクラッチハウジング20の外周面20Aを、第1頂点27が第1仮想平面VP1よりも外側に位置するように凸状に形成している。
さらに、複数の三角面のうち隣り合う三角面を、互いに異なる形状とし、エンジン本体側三角面23または変速機構ハウジング側三角面24の少なくとも一方を、エンジン本体側底辺23Aまたは変速機構ハウジング側底辺24Aに沿った方向でその中央部が第2仮想平面VP2A、VP2Bよりもクラッチハウジング20の内側に向って凹むように湾曲する凹状曲面に形成している。
この構成により、複数の三角面のうちの一部の三角面が凹状曲面に形成されるため、複数の三角面による凹凸形状をクラッチハウジング20の外周面20Aに形成でき、隣り合う三角面の境界部51、52、53、54における曲げ角度を大きくすることができる。
また、境界部51、52、53、54における曲げ角度を大きくできることにより、隣り合う一方の三角面と他方の三角面とで、膜振動に対する挙動の差異を設けることができるとともに、隣り合う一方の三角面と他方の三角面とで剛性を異ならせることができる。これにより、隣り合う一方の三角面と他方の三角面とで振動モードを異ならせることができる。
このため、クラッチハウジング20の外周面20Aで生じる膜振動や、エンジン本体3に対する変速機4の車両上下方向または車両前後方向への振動、または、エンジン本体3から生じる振動と、複数のギヤ段を有する変速機構6が収容される変速機構ハウジング8から生じる振動とが交わることによって生じる曲げモーメント等の荷重が、隣り合う一方の三角面から他方の三角面に伝達されるのを防止できる。
この結果、隣り合う一方の三角面で振動が発生した場合に、この三角面の振動を他方の三角面により制振できるので、クラッチハウジング20の剛性を高めることができるとともに、複数の三角面で膜振動が発生するのを抑制できるので、振動による騒音の発生を抑制できる。
さらに、エンジン本体側三角面23または変速機構ハウジング側三角面24の少なくとも一方を凹状曲面としたことで、変速機4がエンジン本体3を支点として前後方向または上下方向に振動する際に、隣り合う三角面の間での捩れまたは曲げ変形を起こり難くできる。
このため、クラッチハウジング20の外周面20Aの膜振動による荷重や、車両1の振動による荷重を、隣り合う三角面の境界部51、52、53、54の近傍で受けることができる。
これにより、変速機4またはエンジン本体3の振動によってクラッチハウジング20の外周面20Aで生じる膜振動、または加振による荷重を、隣り合う三角面の境界部51、52、53、54から、相対的に剛性の高いエンジン本体側外縁部21と変速機構ハウジング側外縁部22とに伝達でき、クラッチハウジング20の外周面20Aに歪みが集中するのを防止できるので、クラッチハウジング20の寿命を延ばすことができる。
また、本実施形態のパワートレイン装置2において、エンジン本体側三角面23および変速機構ハウジング側三角面24の両方が、凹状曲面に形成されている。
この構成により、隣り合う三角面が異なる形状となるため、第1頂点27を含む複数の三角面を有する領域を、第1頂点27を中心として一周するように見た場合、クラッチハウジング20の外周面20Aを凹凸が繰り返される形状に形成できる。
これにより、隣り合う三角面を異なる形状に設定できるので、隣り合う三角面の振動モードを異ならせることができ、クラッチハウジング20の外周面20Aで発生する振動による騒音を低減することができる。
また、本実施形態のパワートレイン装置2において、エンジン本体側三角面23または変速機構ハウジング側三角面24の少なくとも一方を、その中央部で最も窪み量が大きくなる球面状に湾曲させた。
この構成により、エンジン本体側三角面23または変速機構ハウジング側三角面24の少なくとも一方において、中央部の窪み量を最も大きくすることができるため、エンジン本体側三角面23または変速機構ハウジング側三角面24において、膜振動が最も発生しやすく、車両1の振動による加振が最も起こりやすい中央部の剛性を高めることができる。
また、隣り合う一方の三角面の中央部と、他方の三角面の中央部との間で、折り曲げ角度を最も大きくすることができるため、境界部51、52、53、54における隣り合う一方の三角面の中央部と他方の三角面の中央部との間の位置での捩れや曲げを防止できる。これにより、隣り合う三角面同士が共振して、振動による騒音が発生するのを抑制できる。
また、本実施形態のパワートレイン装置2において、クラッチハウジング20の外周面20Aには、エンジン本体側三角面23の境界部51、52と変速機構ハウジング側三角面24の境界部53、54とに接し、且つ、エンジン本体側三角面23と変速機構ハウジング側三角面24との間に挟まれた位置に第1中間側三角面25、第2中間側三角面26が形成されている。
そして、クラッチハウジング20に、第1中間側底辺25A、第2中間側底辺26Aと第1頂点27とを含む第3仮想平面VP3A、VP3Bを設定した場合、第1中間側三角面25、第2中間側三角面26は、第3仮想平面VP3A、VP3B上または第3仮想平面VP3A、VP3Bよりも外側に位置するように形成されている。
この構成により、エンジン本体側三角面23と第1中間側三角面25、第2中間側三角面26との間の境界部51、52における折れ曲り角度、および第1中間側三角面25、第2中間側三角面26と変速機構ハウジング側三角面24との間の境界部53、54における折れ曲り角度を大きくできるため、隣り合う三角面で剛性を確実に異ならせることができる。
すなわち、図9において、第2中間側三角面26が、第3仮想平面VP3B上または第3仮想平面VP3Bよりも外側に位置するように形成されたことで、エンジン本体側三角面23と第2中間側三角面26との間の境界部52における折れ曲り角度θ5、および、第2中間側三角面26と変速機構ハウジング側三角面24との間の境界部54における折れ曲り角度θ6を大きくできる。
なお、折れ曲り角度θ5は、境界部52においてエンジン本体側三角面23の接線と第2中間側三角面26の接線とが成す角度である。また、折れ曲り角度θ6は、境界部54において変速機構ハウジング側三角面24の接線と第2中間側三角面26の接線とが成す角度である。
これにより、隣り合う三角面での振動モードまたは振動による挙動を異ならせることができるので、クラッチハウジング20の外周面20Aにおいて複数の三角面が共振状態で膜振動を起こすのを回避でき、膜振動による騒音を低減できる。
また、本実施形態のパワートレイン装置2において、クラッチハウジング20には、第1中間側三角面25、第2中間側三角面26は、第1中間側底辺25A、第2中間側底辺26Aに沿った方向でその中央部が第3仮想平面VP3A、VP3Bよりも外側に位置するような凸状曲面に形成されている。
この構成により、隣り合う三角面に顕著な凹凸を形成でき、三角面の全体の剛性を高めることができる。
また、第1中間側三角面25、第2中間側三角面26を凸状曲面に形成したことで、境界部51、52、53、54での折れ曲り角度を大きく設定できるため、凸状曲面に形成した第1中間側三角面25、第2中間側三角面26の周囲を、クラッチハウジング20の外周面20Aにおける剛領域にすることができる。
すなわち、図11において、第1中間側三角面25、第2中間側三角面26を凸状曲面に形成したことで、エンジン本体側三角面23と第2中間側三角面26との間の境界部52における折れ曲り角度θ7、および、第2中間側三角面26と変速機構ハウジング側三角面24との間の境界部54における折れ曲り角度θ8を大きくできる。
なお、折れ曲り角度θ7は、境界部52においてエンジン本体側三角面23の接線と第2中間側三角面26の接線とが成す角度である。また、折れ曲り角度θ8は、境界部54において変速機構ハウジング側三角面24の接線と第2中間側三角面26の接線とが成す角度である。
これにより、隣り合う一方の三角面と他方の三角面との間で、振動モードを大きく異ならせることができ、クラッチハウジング20の振動による騒音を確実に低減できる。
さらに、また、クラッチハウジング20に剛性域を設けることができることで、三角面同士の共振を抑えることができ、複数の三角面で過剰な歪みが発生するのを防止でき、クラッチハウジング20の寿命を高めることができる。
また、本実施形態のパワートレイン装置2において、クラッチハウジング20に、境界部51、52、53、54の両端部を直線状に結んだ仮想線VL1A、VL1B、VL1C、VL1Dを設け、境界部51、52、53、54の中間部を、仮想線VL1A、VL1B、VL1C、VL1Dよりも第1中間側三角面25、第2中間側三角面26の中央部側に湾曲させた。
この構成により、クラッチハウジング20の外周面20Aの限られた領域において、凹状曲面を有する領域をより多く設けることができる。
このため、エンジン本体側底辺23A、変速機構ハウジング側底辺24Aに沿う方向で、境界部51、52、53、54がその両端部から中間位置にかけて緩やかな曲面を描きつつ、エンジン本体側三角面23と変速機構ハウジング側三角面24の充分な凹み量を確保することができる。
したがって、エンジン本体側三角面23と隣接する第1中間側三角面25、第2中間側三角面26とで形成される折れ曲り角度、または、変速機構ハウジング側三角面24と第1中間側三角面25、第2中間側三角面26とで形成される折れ曲り角度を少しでも大きく設定できる。
また、境界部51、52、53、54の中間部を仮想線VL1A、VL1B、VL1C、VL1Dよりも第1中間側三角面25、第2中間側三角面26の中央部側に湾曲させたことで、隣り合う三角面の境界部51、52、53、54の近傍で変形や振動モードを急激に変化させることができる。
これにより、エンジン本体側三角面23と第1中間側三角面25、第2中間側三角面26との境界部51、52の近傍、または変速機構ハウジング側三角面24と第1中間側三角面25、第2中間側三角面26との境界部53、54の近傍で、大きな折れ曲り角度と湾曲形状を設けることができる。
このため、三角面の境界部の近傍を、捩れ難く、かつ、単純な振動モードで曲げ変形を起こし難くすることができ、隣り合う三角面の両方で共振することを防ぎ、クラッチハウジング20の外周面20Aから生じる振動による騒音を低減させることができる。
また、三角面の境界部の近傍を、捩れ難く、かつ、単純な振動モードで曲げ変形を起こし難くすることができることで、三角面の加振または膜振動による荷重を、境界部で受けやすくできるため、隣り合う一方の三角面から他方の三角面への荷重を境界部で受け止めて、この荷重を、境界部を伝わらせて比較的剛性の高いエンジン本体側外縁部21または変速機構ハウジング側外縁部22に伝達させることができる。
この結果、隣り合う一方の三角面で発生した加振動または膜振動による荷重が、他方の三角面の中央部に大きく作用するのを防止でき、三角面における膜振動を起こしやすい中央部に歪みが集中するのを防止でき、クラッチハウジング20の寿命を延ばすことができる。
また、本実施形態のパワートレイン装置2において、エンジン本体側外縁部21および変速機構ハウジング側外縁部22に、エンジン本体3または変速機構ハウジング8に締結する第1締結部32、第2締結部33、第3締結部42、第4締結部44が形成されている。そして、エンジン本体側底辺23Aの両端部および変速機構ハウジング側底辺24Aの両端部は、第1締結部32、第2締結部33、第3締結部42、第4締結部44に連結されている。
この構成により、複数の三角面の何れかで発生した膜振動をクラッチハウジング20内で最も剛性が高い第1締結部32、第2締結部33、第3締結部42、第4締結部44に伝達でき、クラッチハウジング20の外周面20Aが大きく振動または変位するのを確実に防止できる。
また、本実施形態のパワートレイン装置2において、エンジン本体側外縁部21に形成された第1締結部32、第2締結部33と、変速機構ハウジング側外縁部22に形成された第3締結部42、第4締結部44とに囲まれた領域に、第1頂点27が1つ設けられている。
この構成により、第1締結部32、第2締結部33、第3締結部42、第4締結部44に囲まれた領域に、複数の頂点が設けられるようにより多くの三角面を配置する場合と比較して、エンジン本体側三角面23、変速機構ハウジング側三角面24および第1中間側三角面25、第2中間側三角面26を大きくできるので、隣り合う三角面の境界部51、52、53、54での折れ曲り角度を大きくすることができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
2…パワートレイン装置、3…エンジン本体、5…変速機ケース、6…変速機構、7…クラッチ、8…変速機構ハウジング、20…クラッチハウジング、20A…外周面、21…エンジン本体側外縁部、22…変速機構ハウジング側外縁部、23…エンジン本体側三角面、23A…エンジン本体側底辺、23B…エンジン本体側頂点(第2頂点)、23C…エンジン本体側頂点(第2頂点)、24…変速機構ハウジング側三角面、24A…変速機構ハウジング側底辺、24B…変速機構ハウジング側頂点(第2頂点)、24C…変速機構ハウジング側頂点(第2頂点)、25…第1中間側三角面、26…第2中間側三角面、25A…第1中間側底辺,26A…第2中間側底辺、27…第1頂点、32…第1締結部、33…第2締結部、42…第3締結部、44……第4締結部、51,52,53,54…境界部、VL1A,VL1B,VL1C,VL1D…仮想線、VP1…第1仮想平面、VP2A,VP2B…第2仮想平面、VP3A,VP3B,…第3仮想平面

Claims (8)

  1. エンジン本体と、変速機ケースとを備え、前記変速機ケースは、変速機構を収容する変速機構ハウジングと、クラッチを収容するクラッチハウジングとを有し、
    前記クラッチハウジングは、一端部が前記エンジン本体に取付けられ、他端部が前記変速機構ハウジングに取付けられたパワートレイン装置において、
    前記クラッチハウジングの外周面に、前記エンジン本体側の外縁部と前記変速機構ハウジング側の外縁部との間の位置で各頂点が向き合った状態で複数の三角形状の三角面を形成し、
    前記複数の三角面のうち、前記エンジン本体側に底辺が向く三角面または前記変速機構ハウジング側に底辺が向く三角面の少なくとも一方を、前記クラッチハウジングの内側に向って凹む凹状曲面に形成し
    前記複数の三角面が向き合った前記頂点を第1頂点とするとともに、前記第1頂点以外の前記三角面の頂点を第2頂点とし、
    前記エンジン本体側に底辺が向く三角面をエンジン本体側三角面とするとともに、前記変速機構ハウジング側に底辺が向く三角面を変速機構ハウジング側三角面とし、
    前記エンジン本体側三角面の底辺をエンジン本体側底辺とするとともに、前記変速機構ハウジング側三角面の底辺を変速機構ハウジング側底辺とし、
    前記エンジン本体側底辺を前記クラッチハウジングの前記エンジン本体側の外縁部に配置するとともに、前記変速機構ハウジング側底辺を前記クラッチハウジングの前記変速機構ハウジング側の外縁部に配置し、
    前記第2頂点としての前記エンジン本体側底辺の端部をエンジン本体側頂点とするともに、前記第2頂点としての前記変速機構ハウジング側底辺の端部を変速機構ハウジング側頂点とし、
    前記クラッチハウジングに、前記エンジン本体側頂点と前記変速機構ハウジング側頂点とを含む第1仮想平面と、前記第1頂点と前記エンジン本体側頂点または前記変速機構ハウジング側頂点の一方とを含む第2仮想平面と、を設け、
    前記第1頂点に向き合った前記複数の三角面からなる前記クラッチハウジングの外周面を、前記第1頂点が前記第1仮想平面よりも外側に位置するように凸状に形成し、
    前記複数の三角面のうち隣り合う三角面を、互いに異なる形状とし、
    前記エンジン本体側三角面または前記変速機構ハウジング側三角面の少なくとも一方を、前記エンジン本体側底辺または前記変速機構ハウジング側底辺に沿った方向でその中央部が前記第2仮想平面よりも前記クラッチハウジングの内側に向って凹むように湾曲する凹状曲面に形成したことを特徴とするパワートレイン装置。
  2. 前記エンジン本体側三角面および前記変速機構ハウジング側三角面の両方を前記凹状曲面で構成したことを特徴とする請求項1に記載のパワートレイン装置。
  3. 前記エンジン本体側三角面または前記変速機構ハウジング側三角面の少なくとも一方を、その中央部で最も窪み量が大きくなる球面状に湾曲させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパワートレイン装置。
  4. 前記クラッチハウジングの外周面に、前記エンジン本体側三角面の境界部と前記変速機構ハウジング側三角面の境界部とに接し、且つ、前記エンジン本体側三角面と前記変速機構ハウジング側三角面との間に挟まれた位置に中間側三角面を形成し、
    前記中間側三角面の底辺を中間側底辺とし、
    前記クラッチハウジングに、前記中間側底辺と前記第1頂点とを含む第3仮想平面を設け、
    前記中間側三角面を、前記第3仮想平面上または前記第3仮想平面よりも外側に位置するように形成したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のパワートレイン装置。
  5. 前記クラッチハウジングの外周面に、前記エンジン本体側三角面の境界部と前記変速機構ハウジング側三角面の境界部とに接し、且つ、前記エンジン本体側三角面と前記変速機構ハウジング側三角面との間に挟まれた位置に中間側三角面を形成し、
    前記中間側三角面の底辺を中間側底辺とし、
    前記クラッチハウジングに、前記中間側底辺と前記第1頂点とを含む第3仮想平面を設け、
    前記中間側三角面を、前記中間側底辺に沿った方向でその中央部が前記第3仮想平面よりも外側に位置するような凸状曲面に形成したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のパワートレイン装置。
  6. 前記クラッチハウジングに、前記エンジン本体側三角面と前記中間側三角面とが接する境界部、または、前記変速機構ハウジング側三角面と前記中間側三角面とが接する境界部と、前記境界部の両端部を直線状に結んだ仮想線とを設け、
    前記境界部を、その中間部が前記仮想線よりも前記中間側三角面の中央部側に湾曲させたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のパワートレイン装置。
  7. 前記エンジン本体側の外縁部および前記変速機構ハウジング側の外縁部に、前記エンジン本体または前記変速機構ハウジングに締結する締結部がそれぞれ形成され、
    前記エンジン本体側底辺の両端部および前記変速機構ハウジング側底辺の両端部を前記締結部に連結させたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のパワートレイン装置。
  8. 前記外縁部に囲まれた領域に、1つの前記第1頂点を設けたことを特徴とする請求項7に記載のパワートレイン装置。
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