JP6477044B2 - 原料ガス供給装置、原料ガス供給方法及び成膜装置 - Google Patents

原料ガス供給装置、原料ガス供給方法及び成膜装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6477044B2
JP6477044B2 JP2015045059A JP2015045059A JP6477044B2 JP 6477044 B2 JP6477044 B2 JP 6477044B2 JP 2015045059 A JP2015045059 A JP 2015045059A JP 2015045059 A JP2015045059 A JP 2015045059A JP 6477044 B2 JP6477044 B2 JP 6477044B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
gas
container
gas supply
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015045059A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016084526A (ja
Inventor
政幸 諸井
政幸 諸井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Publication of JP2016084526A publication Critical patent/JP2016084526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6477044B2 publication Critical patent/JP6477044B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Description

本発明は、固体原料を気化して原料の消費区域に供給する技術に関する。
半導体製造プロセスの一つである成膜処理としては、原料ガスと原料ガスを例えば酸化、窒化あるいは還元する反応ガスと交互に供給するALD(Atomic Layer Deposition)や原料ガスを気相中で分解あるいは反応ガスと反応させるCVD(Chemical Vapor Deposition)などある。このような成膜処理に用いられる原料ガスとしては、成膜後の結晶の緻密度を高めると共に基板に取り込まれる不純物の量を極力減らすために、固体原料を昇華させたガスを用いることがあり、例えば高誘電体膜をALDで成膜するときに用いられる。
固体原料を用いる原料ガス供給装置としては、特許文献1に記載されているように、ヒータにより囲まれた原料容器内に不活性ガス例えば窒素ガスであるキャリアガスを供給し、昇華したガスをキャリアガスと共にガス供給路を介してプロセスチャンバ内に供給する構成が知られている。
このような固体原料を用いたシステムにおいては次のような問題がある。成膜処理は真空雰囲気で行われるため、固体原料の消費により原料容器を交換するときには、真空系から切り離す作業が必要であり、また切り離したときに原料ガスが作業雰囲気に漏洩しないように原料容器内及び配管内を切り離し前にパージする作業が必要である。更に原料容器を加熱しているヒータをオフした後、原料容器内が冷えるのを待たなければならず、こうしたことから、原料容器を交換する作業に長い時間がかかり、装置の稼働率を低くする要因になる。原料容器の交換周期を長くするため、大きな原料容器を設置しようとすると、半導体製造工場内では複数のプロセスチャンバが並行して稼働していることから、各プロセスチャンバごとに大きな原料容器を設置することになり、広いスペースが必要になる。
また原料容器を2つ用意して、プロセスを継続しながら原料容器を交換するシステムを採用しようとすると、次の課題がある。安全なインターロックを確保するためには、原料容器ごとにパージ系統及び真空排気系統が必要になることから、設備が大掛かりになり、装置のコストアップの要因になる。更に設置スペースを考慮すると、1個のプロセスチャンバに用意される2個の原料容器としては小型なものを用いらざるを得ないことから、原料容器の交換周期が短くなる。原料容器を交換する作業は、既述の作業に加えて、配管から切り離された原料容器を洗浄し、固体原料を再充填しなければならないことから、頻繁な原料容器の交換作業は、作業者に大きな負担を強いることになる。
更に原料容器内の固体原料の表面においては、キャリアガスにより吹き付けられる部位の温度が気化熱により下がることや原料容器の内壁が加熱されることなどに起因して、昇華効率の時間的な変化が存在し、特に固体原料が減少したときにおいて、前記変化の程度が大きくなる。このため安定した原料の流量を確保するための特段の制御システムが必要になる。
特開2008−240119号公報
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、固体原料を昇華して原料を消費区域に供給するにあたって、原料容器の交換に伴う装置の稼働率の低下を抑えることができる技術を提供することにある。
本発明の原料ガス供給装置は、固体原料を昇華した原料を不活性ガスであるキャリアガスと共に消費区域に供給する原料ガス供給装置において、
キャリアガス供給路がその上流側に接続されると共に、固体原料の昇華温度以上に加熱され、固体原料を収容する原料容器と、
前記原料容器の下流側に補充用流路を介して接続され、当該原料容器から流出したキャリアガスと昇華した原料とを含む原料ガス中から前記原料を再固化して捕捉するための原料捕捉部と、
前記固体原料の昇華温度以上に前記原料捕捉部を加熱するための加熱部と、
前記原料容器と原料捕捉部との間に接続され、前記原料捕捉部に捕捉されている固体原料が昇華した原料とキャリアガスとを供給用流路を介して消費区域に供給するために、キャリアガスを前記原料捕捉部に供給する原料捕捉部用のキャリアガス供給路と、
前記原料容器から原料ガスが原料捕捉部に送られているときに原料捕捉部からガスを排出するための排出路と、
前記原料容器から原料を補充するために原料ガスが原料捕捉部に送られているときに供給用流路を遮断するバルブ及び前記原料捕捉部から消費区域に原料ガスを供給するときに補充用流路を遮断するバルブと、を備えたことを特徴とする。
上述の原料ガス供給装置と、
内部に基板が載置される載置部を備え、固体原料が昇華した原料とキャリアガスとが供給用流路を介して供給される処理容器と、
前記処理容器内の雰囲気を排気するための排気機構と、を備えたことを特徴とする成膜装置。
本発明の原料ガス供給方法は、固体原料を昇華した原料を不活性ガスであるキャリアガスと共に消費区域に供給する原料ガス供給方法において、
固体原料を収容する原料容器を加熱して固体原料を昇華させ、昇華した原料をキャリアガスと共に、当該原料容器の下流側に補充用流路を介して接続した原料捕捉部に供給して、当該原料捕捉部に原料を再固化させる工程と、
次いで、前記補充用流路のバルブを閉じ、前記原料捕捉部を加熱して、再固化した固体原料を昇華させ、昇華した原料を前記原料容器と原料捕捉部との間に接続されたキャリアガス供給路から供給されるキャリアガスと共に、供給用流路を介して消費区域に供給する工程と、を繰り返し行うことを特徴とする

本発明は、固体原料を昇華して原料の消費区域に供給するにあたって、固体原料を収容する原料容器と原料の消費区域との間に原料捕捉部を設け、原料を昇華した原料ガスを原料容器から原料捕捉部に供給して再固化させ、次いで原料捕捉部を加熱して、再固化している原料を昇華させて消費区域に供給している。従って原料容器を交換する作業に並行して原料捕捉部から原料を消費区域に供給できるので、原料容器の交換に伴う装置の稼働率の低下を抑えることができる。
本発明の実施の形態に係る原料ガス供給装置を適用した成膜装置を示す全体構成図である。 原料ガス供給装置に設けられた原料供給系を示す構成図である。 第1及び第2の原料捕捉部を温調するヒータと冷却部を示す断面図である。 原料ガス供給装置に設けられた制御部を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る原料ガス供給装置の作用を説明する説明図である。 本発明の実施の形態に係る原料ガス供給装置の作用を説明する説明図である。 本発明の実施の形態に係る原料ガス供給装置の作用を説明する説明図である。 本発明の実施の形態に係る原料ガス供給装置の作用を説明する説明図である。 本発明の実施の形態の他の例に係る原料ガス供給装置を示す構成図である。
本発明の原料ガス供給装置を成膜装置に適用した実施の形態について図1〜図4を参照して説明する。図1に示すように成膜装置は、基板である半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)に対して例えばALD法による成膜処理を行なうための原料ガスの消費区域である複数、例えば3つの成膜処理部1A〜1Cと、各成膜処理部1A〜1Cに原料ガスを供給する原料供給系2A〜2Cと、各原料供給系2A〜2Cに対して後述のように原料を補充するための共通の原料容器3と、を備えている。この例ではALD法として、原料ガスであるWCl(六塩化タングステン)と、反応ガス(還元ガス)である水素(H)とを処理ガスとしてW(タングステン)膜を成膜する例を挙げている。
原料容器3は、例えば高さ50cmの円筒形のステンレスの容器であり、原料となる常温では固体(粉体)のWClを固体原料300として、20〜80kg、例えば20kg収容している。原料容器3の天井部の中心部には、ノズル部66が設けられている。ノズル部66には、キャリアガスとなる不活性ガス、例えばN(窒素)ガスを供給するキャリアガス供給路64の下流端部が接続されており、ノズル部66の先端から固体原料300に向けて、例えば10slm(リットル/分)の流量でキャリアガスを吹き付けるように構成されている。なお、ノズル部66の内径は、例えば0.4〜0.8mmのものを使用する。また、キャリアガスは、ノズル部66を介して原料容器3内に供給されるため、断熱膨張を考慮して、例えば150〜300℃に温めて供給する必要がある。
また原料容器3の天井部には、原料容器3から原料ガスを各原料供給系2A〜2Cに供給して原料を補充する原料補充用の配管30の上流端部が接続されている。さらに原料容器3内におけるノズル部66の吐出口と原料補充用の配管30の取り込み口との間には、容器3の横断面を塞ぐように面状のフィルタ部67が取り付けられている。このフィルタ部67は、ノズル部66から吐出されたNガス流によって舞い上がる固体原料300の粉体が原料補充用の配管30に侵入することを抑える役割を持っている。キャリアガス供給路64には、キャリアガスの流量を調整するためのマスフローコントローラ65と、バルブV64と、が介設されている。
原料容器3の周囲はヒータ8、例えば抵抗発熱体を備えたジャケット状のマントルヒータで覆われている。原料容器3のヒータ8は、図示しない電源から供給される電力の調整により、原料容器3の温度を調節できるように構成されている。原料容器3のヒータ8の設定温度は、固体原料300が昇華し、且つWClが分解しない範囲の温度、例えば150℃に設定される。
続いて成膜処理部1A〜1C、及び原料供給系2A〜2Cについて、成膜処理部1A及び成膜処理部1Aに接続された原料供給系2Aを例に挙げて説明する。図2に示すように成膜処理部1Aは、真空容器10内に、ウエハ100を水平保持すると共に、不図示のヒータを備えた載置台12と、原料ガス等を真空容器10内に導入するガス導入部11(具体的にはガスシャワーヘッド)と、を備えている。真空容器10内は排気管13を介して接続された真空ポンプなどからなる真空排気部24により真空排気され、原料ガスが導入されることにより、加熱されたウエハ100の表面にて成膜が進行するように構成されている。
ガス導入部11にはガス供給管15が接続され、このガス供給管15には、原料供給系2AからWClを含む原料ガスを供給する供給用流路となる原料ガス供給管37、原料ガスと反応する反応ガスを供給する反応ガス供給管70及び置換ガスを供給する置換ガス供給管75が合流されている。反応ガス供給管70の他端側は、反応ガスの供給源71に接続されたガス供給管73と、不活性ガス例えば窒素(N)ガスの供給源72に接続されたガス供給管74とに分岐されている。また置換ガス供給管75の他端側は置換ガス例えばNガスの供給源76に接続されている。図中のV73〜V75は、夫々ガス供給管73、ガス供給管74及び置換ガス供給管75に設けられたバルブである。
原料供給系2Aは、原料容器3において昇華し、キャリアガスと共に供給された原料ガスを再固化して捕捉し、成膜処理部1Aに対して原料供給源となる第1の原料捕捉部41及び第2の原料捕捉部42を備えている。第1及び第2の原料捕捉部41、42は、例えばステンレスにより形成された縦型の円筒形状のケース体40と、その表面が固化面となる捕捉部材43と、を備えている。ケース体40の内周面には、円の一部を弦に沿って、かまぼこ型に切り欠いた形状に成形された板状の捕捉部材43がケース体40の長さ方向に棚状に設けられている。各捕捉部材43は、互いに上下に隣接する捕捉部材43の切り欠き部分の向きが180度逆に設定されており、従ってケース体40内には迷路構造である屈曲した流路が形成される。
図2及び図3を参照して説明すると、第1及び第2の原料捕捉部41、42の周囲には、第1及び第2の原料捕捉部41、42を加熱し、第1及び第2の原料捕捉部41、42に捕捉された原料を昇華温度以上に加熱するための電熱線45を備えた加熱部となる各々筒状のヒータ44が冷却ガス流路46を介して囲むように設けられている。
またヒータ44の外側を覆い、冷却ガス流路46が密閉された空間となるようにカバー部材47が設けられている。カバー部材47には、冷却ガス流路46に、第1及び第2の原料捕捉部41、42を原料ガスの主成分であるWClの凝固点以下であって、WClに含まれる不純物であるWCl(二塩化二酸化タングステン)やWClO(四塩化酸化タングステン)が凝固しない温度まで強制的に冷却するための冷却ガス、例えばNガスを供給するためのNガス供給管48と、冷却ガス流路46からNガスを排出するためのNガス排出管49と、が接続されている。Nガス供給管48及びNガス排出管49には、夫々冷却ガスの供給及び停止を切り替える冷却用バルブV48,V49が設けられている。
第1の原料捕捉部41におけるケース体40には、長さ方向の一端側(下端側)に原料補充用の配管30から分岐した直径3/8インチの配管で構成された分岐管31、33の一方の分岐管31の下流端がベローズ管50を介して、接続されている。第2の原料捕捉部42におけるケース体40には、長さ方向の一端側(下端側)に他方の分岐管33の下流端がベローズ管50を介して、接続されている。原料補充用の配管30及び分岐管31、33は、補充用流路に相当する。なおV0はバルブである。
また第1の原料捕捉部41におけるケース体40には、長さ方向の他端側(上端側)に原料供給用の配管37から分岐した直径3/8インチの配管で構成された分岐管32、34の一方の分岐管32の上流端がベローズ管50を介して、接続されている。第2の原料捕捉部42におけるケース体40には、長さ方向の他端側(上端側)に他方の分岐管34の上流端がベローズ管50を介して、接続されている。ベローズ管50は、図3に示すように、例えば肉厚が0.2mmのステンレスやハステロイ(登録商標)などにより、長さ方向に伸縮可能に構成されている。従って、第1の原料捕捉部41及び第2の原料捕捉部42は、原料容器3と成膜処理部1Aとの間の流路に並列に接続されていることになる。
第1及び第2の原料捕捉部41、42の上流側の分岐管31、33には、夫々バルブV1、V3が介設され、第1及び第2の原料捕捉部41、42の下流側の分岐管32、34には、夫々バルブV2、V4が介設されている。原料供給用の配管37及び分岐管32、34は供給用流路に相当する。
また原料供給系2Aには第1及び第2の原料捕捉部41、42から成膜処理部1Aに原料ガスを供給するために、第1及び第2の原料捕捉部41、42に不活性ガス、例えばNガスであるキャリアガスを供給するためのキャリアガス供給管60が設けられている。キャリアガス供給管60は、配管61、62に分岐しており、配管61は、分岐管31におけるバルブV1の下流側に接続され、配管62は、分岐管33におけるバルブV3の下流側に夫々接続されている。またキャリアガス供給管60にはキャリアガスの流量を調整するためのマスフローコントローラ63が設けられている。
さらに原料供給系2Aには第1及び第2の原料捕捉部41、42の冷却時に第1及び第2の原料捕捉部41、42を通過したガスを排気するための合流管38が設けられる。合流管38は、排気管35、36に分岐されており、排気管35は分岐管32におけるバルブV2の上流側に接続され、排気管36は分岐管34におけるバルブV4の上流側に接続されている。排気管35、36、合流管38には夫々バルブV5、V6、V9が介設されている。また合流管38には、第1及び第2の原料捕捉部41、42から排気されるガスの圧力を測定する圧力計7が介設されている。
また原料ガスを含むガスが通過する原料補充用の配管30、分岐管31、33、原料供給用の配管37、分岐管32、34、排気管35、36及び合流管38は、例えば、図示しないテープヒータなどにより覆われており、テープヒータで覆われた領域は、原料ガスが析出しない温度、例えば160℃に加熱されている。
原料供給系2A〜2Cの各機器及び原料容器3は、図4に示す制御部9によりコントロールされるように構成されている。制御部9は、第1の原料捕捉部41のヒータ44、第2の原料捕捉部42のヒータ44及び原料容器3のヒータ8の各々のオン、オフの制御や各バルブV0〜V9、V48、V49、V64の開閉制御及びマスフローコントローラ63、65による流量の制御等を実行するためのステップ(命令)群が組まれたプログラム93と、メモリ92と、プログラムを実行するためのCPU91と、バス90と、を備えている。プログラムは、コンピュータ記憶媒体、例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、光磁気ディスク等に格納され制御部9にインストールされる。
続いて上述の実施の形態の作用について、原料供給系2Aを例に図5〜図8を参照して説明する。これから成膜処理を行うための装置の運転を開始するものとすると、まず原料容器3のヒータ8をオンにして、原料容器3を例えば150℃に加熱し、固体原料300を気化(昇華)させて、原料容器3内の原料の濃度を飽和濃度に近い濃度まで高める。またヒータ44をオンにして、第1の原料捕捉部41を例えば60℃に加熱する。なお装置の立ち上げ時に最初に運転するときには、第1の原料捕捉部41及び第2の原料捕捉部42の両方に原料を捕捉させておいてもよいが、ここでは、第1の原料捕捉部41に捕捉させることとして説明を進める。
次いで図5に示すようにバルブV0、V1、V5、V64を開く。すると図5に示すようにノズル部66から原料容器3内に固体原料300に向けて例えば150℃に加熱されたキャリアガスが10slmの流量で吐出される。これにより固体原料300の昇華が促進され原料容器3内にて原料が飽和し、飽和している原料がキャリアガスと共に原料補充用の配管30、分岐管31を介して、第1の原料捕捉部41のケース体40に供給される。ケース体40を通過したガスは、分岐管32から排出され、排気管35を介して図2に示す排気管13から排気される。
第1の原料捕捉部41のケース体40内の温度は、原料であるWClの凝固点よりも低い60℃に設定されている。このため多段の捕捉部材43により形成された迷路である屈曲路を、ガスである原料が通過するときに捕捉部材43及びケース体40の内面に捕捉されて析出し(再固化し)、捕捉部材43の表面にWClが薄膜状に付着する。第1の原料捕捉部41は、キャリアガスと原料とを含む原料ガスを第1の原料捕捉部41を通過させたときに原料ガス中の原料がすべて再固化されるようにケース体40の大きさや捕捉部材43管の離間寸法、段数などが設定されている。
ここで市販のWClの固体原料には、通常WClと共に微量のWClやWClOが含まれている。WClは凝固点が60℃よりも高いので、60℃に冷却すると再固化をするが、WClやWClOは、凝固点が60℃よりも低いので、60℃では凝固しない。そのため、第1の原料捕捉部41の温度を60℃に設定し、原料ガスを第1の原料捕捉部41を通過させて再固化させたときに、WClは、第1の原料捕捉部41に析出し、WClやWClOは第1の原料捕捉部41を通過してキャリアガスと共に排気される。
第1の原料捕捉部41に析出した原料が、例えば10〜800gを超えたときにバルブV1を閉じる。原料が第1の原料捕捉部41に設定量析出した時点については、例えば第1の原料捕捉部41内へのガスの通流時間により管理される。こうして第1の原料捕捉部41は成膜処理部1Aに対する原料供給源として準備が整ったことになる。次いで成膜処理部1Aにおいて載置台12上にウエハ100が載置され、真空容器10内が真空排気され、ウエハ100が加熱される。その後、例えばALD法により成膜処理が行われるが、原料ガスの供給は次のようにして行われる。先ず成膜を開始する前に第1の原料捕捉部41のヒータ44をオンにして、ケース体40内を設定温度である150〜200℃、例えば150℃まで上昇し、既述のようにして第1の原料捕捉部41に析出した原料を昇華させる。そしてバルブV7を開いて、第1の原料捕捉部41にキャリアガスを供給し、原料ガスを第1の原料捕捉部41から成膜処理部1Aを迂回させて真空排気部24により排気する。ALD法は既述のように原料ガスと反応ガスとを交互に供給する手法であるが、原料ガスについては、間欠的な一連の供給を行う前に原料ガスの原料濃度を安定させるために、このように予め設定した時間だけ第1の原料捕捉部41から排気し、その後バルブV5を閉じ、バルブV2を開いて、成膜処理部1Aに原料の供給を開始する。
成膜処理部1Aにおける成膜処理について原料供給源として第1の原料捕捉部41を使用する例について説明すると、先ず前記原料ガス及びキャリアガスを真空容器10に例えば1秒間供給した後、バルブV2を閉じ、ウエハ100表面にWClを吸着させる。次いでバルブV75を開き、置換ガス(Nガス)を真空容器10に供給して、真空容器10内の雰囲気を置換する。続いてバルブV75を閉じ、バルブV73、V74を開いて反応ガス(Hガス)を希釈ガス(Nガス)と共に真空容器10に供給し、ウエハ100に吸着されているWClをHにより還元して、1原子層のW膜を成膜する。バルブV73、V74を閉じた後、バルブV75を開き、置換ガスを真空容器10に供給して、真空容器10内の雰囲気を置換する。こうしてバルブV2、V73、V74、V75のオン、オフ制御によって真空容器10内に、WClを含む原料ガス→置換ガス→反応ガス→置換ガスを供給するサイクルを複数回繰り返すことにより、所定の厚さのW膜の成膜を行う。成膜処理が終了した後、ウエハ100は成膜装置から搬出される。
一方第1の原料捕捉部41を原料ガスの供給源として用いている間に、図6に示すようにバルブV3、V6を開き、第2の原料捕捉部42に原料を補充する。補充プロセスは第1の原料捕捉部41における原料の補充と同様に行う。そして第1の原料捕捉部41を原料ガスの供給源として使用し、予め設定したウエハ100の枚数だけ処理した後、図7に示すようにバルブV2、V3、V6、V7を閉め、バルブV1、V5、V4、V8を開く。これにより第1の原料捕捉部41に代えて、第2の原料捕捉部42が原料ガスの供給源として使用され、成膜処理部1Aへの原料の供給が行われる。
原料ガスの供給源を第1の原料捕捉部41と第2の原料捕捉部42との間で切り替えるタイミングの指標としては、例えばウエハ100の処理枚数が挙げられる。この場合例えば原料ガスの供給源として使用している第1及び第2の原料捕捉部41、42の一方の原料の付着量が少なくなり、成膜処理部1Aに供給される原料ガスの濃度が不安定になる前のタイミングを予め調べておくことにより設定される。
このように図6に示す第1の原料捕捉部41を原料供給源として用いて、原料ガスを成膜処理部1Aに供給すると共に、第2の原料捕捉部42に原料容器3から原料を補充する工程を行う。次いで図7に示す第2の原料捕捉部42を原料供給源として用いて原料ガスを成膜処理部1Aに供給すると共に、第1の原料捕捉部41に原料容器3から原料を補充する工程と、を交互に繰り返す。即ち原料供給源として第1の原料捕捉部41と第2の原料捕捉部42とを交互に使用する。
そして図1に示す他の原料供給系2B,2Cにおいても、同様にして成膜処理部1B,1Cに原料ガスの供給を行う。
ここで例えば固体原料300の補充やメンテナンスのため原料容器3の交換を行う必要がある。このため図8に示すように原料容器3内の固体原料300が少なくなった時に各原料供給系2A〜2Cにおける第1の原料捕捉部41または第2の原料捕捉部42から原料ガスが成膜処理部1A〜1Cに供給されている間に原料容器3の交換が行われる。
上述の実施の形態は、原料供給系2A〜2Cにおける各々原料容器3と成膜処理部1A〜1Cとの間に第1の原料捕捉部41及び第2の原料捕捉部42を並列に設けている。そして第1の原料捕捉部41及び第2の原料捕捉部42の間で原料容器3から昇華した原料を再固化させて原料を捕捉する補充するステップと捕捉した原料を昇華させて成膜処理部1A(1B、1C)に供給する原料供給ステップとを交互に実行するようにしている。第1及び第2の原料捕捉部41、42から成膜処理部1A(1B、1C)への原料の供給を原料容器3の交換作業と並行して行うことができるため、原料容器3の交換に伴う装置の稼働率の低下を抑えることができる。
また、第1及び第2の原料捕捉部41、42の温度を60℃に設定し、原料ガスを第1及び第2の原料捕捉部41、42を通過させて再固化させたときに、WClは、第1及び第2の原料捕捉部41、42に析出し、WClやWClOは第1及び第2の原料捕捉部41、42を通過して、真空排気部24により排気される。従って一旦第1及び第2の原料捕捉部41、42を60℃で冷却させて原料を析出させ、その後、第1及び第2の原料捕捉部41、42を150〜200℃に加熱して成膜処理部1Aに供給することで、より高純度のWClガスを成膜処理部1Aに供給することができる。
また背景技術の項目にて記述したように固体原料300を加熱した際に原料容器3の壁面から遠い固体原料300は気化しにくく、またキャリアガスの吹き付けられる部位の温度が気化熱により下がるなどの理由から気化効率の安定性が良好ではない。
さらに複数の原料供給系2A〜2C(成膜処理部1A〜1C)に対して、共通の原料容器3から原料を供給するためには、原料容器3の交換頻度を少なくするため大型の原料容器3を用いることが得策である。
一方、原料容器3の形状については、加熱面積を増やすため扁平形状にすると、特殊仕様になってコストが高くなり、また設置スペースが広くなる。さらに原料容器3の壁面に近い固体原料300と壁面から遠い固体原料300との間で温度差が大きくなり昇華量が安定しにくくなることから、縦長のものが一般的である。このため大型の原料容器3を用いた場合には、フル充填時(原料メーカー側で決められた重量の固体原料300を充填した状態)と残量が少なくなったときとでは、原料容器3内の空間の広さが大きく変わる。即ち、固体原料300の表面の高さが大きく変わり、このため当該表面とキャリアガスの吐出口との距離の差が大きくなり、当該表面におけるキャリアガスの流速の差が大きくなる。
固体原料300からの昇華は、その表面にキャリアガスが吹き付けられることにより、つまり当該表面の近傍の原料が常にキャリアガスに置き換わることにより、活発になる。このため固体原料300の表面におけるキャリアガスの流速が大きいと、原料補充用の配管30内に送り込まれる原料の濃度は大きいが、固体原料300の表面におけるキャリアガスの流速が小さいと、当該原料の濃度は小さくなる。従ってキャリアガスの流量が例えば100sccm〜1000sccm程度である場合には、フル充填時と残量が少なくなったときとの間で、固体原料300の表面の近傍におけるキャリアガスの流速の差が大きくなり、原料の濃度が安定しなくなり、特に残量が僅かになったときには、原料の濃度が急激に低くなる。
上述の実施の形態に係る原料容器3においては、キャリアガスをノズル部66の先端から10slmもの大流量で吐出して、固体原料300に吹き付けていることから吐出流速が大きい。このためノズル部66と固体原料300の表面との距離が大きくても、当該表面における流速はかなり大きく、当該距離が小さい場合に対して固体原料300の昇華の程度はそれほど変わらない。この結果、原料供給系2A〜2Cに夫々設けられた第1及び第2の原料捕捉部41、42に対して安定した供給量で原料を供給することができ、第1及び第2の原料捕捉部41、42に対する原料の補充のタイミングの管理が行いやすくなる。また補充に要する時間も短縮できる。
このように大型の原料容器3を用いる場合には、キャリアガスの流量を多くする(流速を上げる)ことが得策であり、固体原料300の最大充填量(原料メーカーが決めたフル充填時の重量)が20kg〜80kgであるときには、キャリアガスの流量は、3slm以上であることが好ましい。
またキャリアガスを速い流速で吐出するため、粉末の状態で充填されている固体原料300は、飛散しやすくなる。そのため原料ガスと共に、飛散した粉末が原料補充用の配管30へ流れ、原料補充用の配管30への付着やバルブV0への噛み込みのおそれがある。そのため原料容器3内にフィルタ部67を設け、原料補充用の配管30への固体原料300の流れ込みを抑制している。
上述の実施の形態に用いられる原料供給源である第1及び第2の原料捕捉部41、42は、ケース体40の壁面や捕捉部材43の表面に原料を薄い膜状に析出させ、壁面及び捕捉部材43の全体を加熱している。このため原料の薄膜全体が均一に加熱されて、原料が昇華するため成膜処理部1Aへの原料の供給量が安定する。
また上述の実施の形態においては、各原料供給系2A〜2Cに第1及び第2の原料捕捉部41、42を設け、第1及び第2の原料捕捉部41、42に原料を析出させて、成膜処理部1A〜1Cの原料供給源として利用している。そのため原料供給系2A〜2Cごとに原料容器を設ける必要がなく、原料供給系2A〜2Cに共通の原料容器3を設けることができる。このため、原料容器3として大型のものを用いることができ、メンテナンス頻度を少なくすることができる。
上述のように第1の原料捕捉部41及び第2の原料捕捉部42は、WClを析出させるときには、その温度を60℃に設定して、析出したWClを昇華させるときには、その温度を150〜200℃(例えば150℃)に設定している。第1の原料捕捉部41及び第2の原料捕捉部42は、ステンレスで構成されているため、150℃と、60℃と、の間で温度が変化すると、熱膨張・収縮によりその大きさが大きく変化する。従って第1の原料捕捉部41及び第2の原料捕捉部42を口径が大きく、強度の大きい配管で固定した場合は、第1の原料捕捉部41及び第2の原料捕捉部42の温度変化を繰り返すことにより接続部分にひずみによるストレスが生じ、配管の劣化や故障の原因となる。
上述の実施の形態においては、第1の原料捕捉部41は、分岐管31、32と各々ベローズ管50を介して接続され、第2の原料捕捉部42と分岐管33、34とは、各々ベローズ管50により接続されている。従って第1の原料捕捉部41及び第2の原料捕捉部42の温度変化を繰り返し行い、膨張及び収縮を繰り返した場合にも、ベローズ管50が伸縮し、ひずみを吸収する。このため、分岐管31、32及び分岐管33、34にひずみによるストレスがかからず、劣化や故障を抑制できる。
また第1及び第2の原料捕捉部41、42の上流側の分岐管31、32及び第1及び第2の原料捕捉部41、42の下流側の分岐管33、34は各々例えば160℃に加熱されているが、第1及び第2の原料捕捉部41、42においては、60℃から150〜200℃まで温度が変化する。そのため第1及び第2の原料捕捉部41、42と、分岐管31、32及び分岐管33、34との間で大きな温度勾配を形成する(断熱する)必要がある。ベローズ管50は薄いステンレスやハステロイ(登録商標)などにより蛇腹形状になっているため、一端側から他端側までの道のりが長く、熱が伝導しにくい。そのため第1の原料捕捉部41と、分岐管31、32と、の間で温度勾配を形成しやすく、同様に第2の原料捕捉部42と、分岐管31、32と、の間で温度勾配を形成しやすい。
また原料容器3は直接成膜処理部1A(1B,1C)に原料を供給するものではないことから気化効率の安定性を考慮しなくて済むので原料容器の選定の自由度が大きい。しかも原料容器3は、原料供給系2A〜2Cに対する共通の補充源であることから原料供給系2A〜2Cとは独立したいわば補機システムとして原料容器3を取り扱うことができるため、設置領域の自由度が大きく、また原料容器3に付設された機器のメンテナンス作業が行いやすい。
さらにWClを効率よく析出させ、WClやWClOを析出させない状態にするには、ケース体40の冷却温度を60℃に設定することに限らず、ケース体40内の圧力の調整やガスの流量を調整し、WClを効率よく析出させ、WClやWClOを析出させない状態としてもよい。
さらに上述の実施の形態において、第1及び第2の原料捕捉部41、42を用いて成膜処理を行っている間に原料容器3の交換作業が終了すれば、成膜処理が停止しなくて済むが、複数の原料供給系(例えば3つの原料供給系2A〜2C)のいずれかにおいて原料捕捉部41、42に捕捉されている原料が減少し、原料容器3の交換時に成膜処理を停止せざるを得ない場合であっても、本発明の範囲に含まれる。この場合であっても、原料容器の交換作業と成膜処理とを重ねて行うことができることから、装置の停止時間は、両者のタイミングを重ねない場合よりも短くなる効果がある。
[本発明の実施の形態の他の例]
また原料ガス供給装置は、原料捕捉部を3つ以上並列に接続し、順番に原料を補充し、原料供給源としてしてもよい。あるいは
また本発明の実施の形態の他の例に係る原料ガス供給装置は、一つの原料捕捉部と、原料容器3から、成膜処理部1Aに原料ガスを供給する配管とが並列に設けられた原料供給系を備えていてもよい。図9に示すように上述の実施の形態に示した各原料供給系2A〜2Cの第2の原料捕捉部42を除き、原料容器3から原料ガスを第1の原料捕捉部41を迂回して成膜処理部1Aに供給するバルブV39が介設された配管39を設ける。
このように構成し、例えば成膜処理を行う際には、バルブV39を開き、原料容器3から供給される原料ガスを第1の原料捕捉部41を迂回させ、配管39を介して成膜処理部1Aに供給する。その後原料容器3内の固体原料が減少して原料容器3の交換を行う間には、第1の原料捕捉部41内に析出させている固体原料を供給源として利用する。
第1の原料捕捉部41に原料を析出させるタイミングの一例としては、例えば成膜処理部1Aに他のガスを供給する間や、1枚のウエハ100の成膜を終了し、成膜処理部1Aからウエハ100を取り出し、新たなウエハ100を載置して成膜を開始するまでの間に、原料を第1の原料捕捉部41に析出させておいてもよく、予めウエハ100の成膜処理を行う前に第1の原料捕捉部41に原料を析出させるようにしてもよい。このように構成することで、成膜装置の運転を停止せずに、原料容器3のメンテナンスや交換を行うことができる。
また第1及び第2の原料捕捉部41、42は、上述の実施の形態に示した構成に限らず、例えば、ケース体40の内部に、内部が空洞で構成された六角柱型の配管をケース体40の長さ方向に平行に並べ、ケース体40の長さ方向から見てハニカム状になるように設置してもよい。このように構成した場合にもケース体40内の表面積が大きくなるため同様の効果がある。
また成膜処理に用いる原料は、WClに限られるものではなく、例えば
WCl(五塩化タングステン)、MoCl(五塩化モリブデン)ZrCl(塩化ジルコニウム(IV))、HfCl(塩化ハフニウム(IV))、AlCl(塩化アルミニウム)などであってもよい。
1A〜1C 成膜処理部
2A〜2C 原料供給系
3 原料容器
41 第1の原料捕捉部
42 第2の原料捕捉部
43 捕捉部材
44 ヒータ
8 原料容器のヒータ
9 制御部
V48,V49 冷却用バルブ
V1〜V5 バルブ

Claims (15)

  1. 固体原料を昇華した原料を不活性ガスであるキャリアガスと共に消費区域に供給する原料ガス供給装置において、
    キャリアガス供給路がその上流側に接続されると共に、固体原料の昇華温度以上に加熱され、固体原料を収容する原料容器と、
    前記原料容器の下流側に補充用流路を介して接続され、当該原料容器から流出したキャリアガスと昇華した原料とを含む原料ガス中から前記原料を再固化して捕捉するための原料捕捉部と、
    前記固体原料の昇華温度以上に前記原料捕捉部を加熱するための加熱部と、
    前記原料容器と原料捕捉部との間に接続され、前記原料捕捉部に捕捉されている固体原料が昇華した原料とキャリアガスとを供給用流路を介して消費区域に供給するために、キャリアガスを前記原料捕捉部に供給する原料捕捉部用のキャリアガス供給路と、
    前記原料容器から原料ガスが原料捕捉部に送られているときに原料捕捉部からガスを排出するための排出路と、
    前記原料容器から原料を補充するために原料ガスが原料捕捉部に送られているときに供給用流路を遮断するバルブ及び前記原料捕捉部から消費区域に原料ガスを供給するときに補充用流路を遮断するバルブと、を備えたことを特徴とする原料ガス供給装置。
  2. 前記原料容器から原料ガスが原料捕捉部に送られているときに原料ガス中の原料を前記原料捕捉部に再固化して捕捉するために、原料捕捉部を強制的に冷却する冷却部を備えていることを特徴とする請求項1記載の原料ガス供給装置。
  3. 前記原料捕捉部は、その表面に原料を再固化させるための迷路構造を構成する捕捉部材を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の原料ガス供給装置。
  4. 前記原料容器は、固体原料の最大充填量が20kg以上であり、前記キャリアガス供給路から供給されるキャリアガスを収容した固体原料に向けて3slm以上の流量で吐出するノズル部を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の原料ガス供給装置。
  5. 前記原料捕捉部は、互いに並列に接続された第1の原料捕捉部及び第2の原料捕捉部を備え、前記供給用流路を遮断するバルブ及び前記補充用流路を遮断するバルブの組は、第1の原料捕捉部及び第2の原料捕捉部の各々に対応して設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の原料ガス供給装置。
  6. 第1の原料捕捉部及び第2の原料捕捉部の一方から消費区域に原料ガスが供給されているときに、他方に対して前記原料容器から原料ガスを供給して原料を補充するように制御信号を出力する制御部を備えたことを特徴とする請求項5記載の原料ガス供給装置。
  7. 前記原料容器内の固体原料には、原料の構成元素の化合物である不純物が含まれ、
    前記原料捕捉部において、原料容器から送られる昇華された原料を再固化するときの温度は、前記不純物の昇華温度よりも高い温度に設定されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の原料ガス供給装置。
  8. 前記固体原料は、WClであり、前記不純物はW、Cl及びOを含む化合物であることを特徴とする請求項7記載の原料ガス供給装置。
  9. 複数の消費区域に夫々対応して前記原料捕捉部を含む複数の原料供給系が設けられ、
    前記原料容器は、前記複数の原料供給系に共通化されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の原料ガス供給装置。
  10. 前記原料容器から前記原料捕捉部を介さずに原料を供給するための流路を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の原料ガス供給装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか一項に記載の原料ガス供給装置と、
    内部に基板が載置される載置部を備え、固体原料が昇華した原料とキャリアガスとが供給用流路を介して供給される処理容器と、
    前記処理容器内の雰囲気を排気するための排気機構と、を備えたことを特徴とする成膜装置。
  12. 固体原料を昇華した原料を不活性ガスであるキャリアガスと共に消費区域に供給する原料ガス供給方法において、
    固体原料を収容する原料容器を加熱して固体原料を昇華させ、昇華した原料をキャリアガスと共に、当該原料容器の下流側に補充用流路を介して接続した原料捕捉部に供給して、当該原料捕捉部に原料を再固化させる工程と、
    次いで、前記補充用流路のバルブを閉じ、前記原料捕捉部を加熱して、再固化した固体原料を昇華させ、昇華した原料を前記原料容器と原料捕捉部との間に接続されたキャリアガス供給路から供給されるキャリアガスと共に、供給用流路を介して消費区域に供給する工程と、を繰り返し行うことを特徴とする原料ガス供給方法。
  13. 前記原料捕捉部を加熱して、再固化した固体原料を昇華させた後、原料捕捉部を強制的に冷却する工程を行うことを特徴とする請求項12記載の原料ガス供給方法。
  14. 前記原料容器に収容された固体原料に向けて、ノズル部から3slm以上の流量でキャリアガスを吐出して固体原料を昇華させることを特徴とする請求項12または13に記載の原料ガス供給方法。
  15. 前記原料捕捉部は、互いに並列に接続された第1の原料捕捉部及び第2の原料捕捉部を備え、
    前記第1の原料補足部及び第2の原料捕捉部の一方から昇華した原料を消費区域に供給する工程を行っているときに、前記原料容器から昇華した原料を前記第1の原料補足部及び第2の原料捕捉部の他方に供給する工程を行うことを特徴とする請求項12ないし14のいずれか一項に記載の原料ガス供給方法。
JP2015045059A 2014-10-28 2015-03-06 原料ガス供給装置、原料ガス供給方法及び成膜装置 Active JP6477044B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014219127 2014-10-28
JP2014219127 2014-10-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016084526A JP2016084526A (ja) 2016-05-19
JP6477044B2 true JP6477044B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=55973088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015045059A Active JP6477044B2 (ja) 2014-10-28 2015-03-06 原料ガス供給装置、原料ガス供給方法及び成膜装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6477044B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6966499B2 (ja) * 2019-03-06 2021-11-17 Ckd株式会社 ガス供給ユニット及びガス供給方法
JP7240993B2 (ja) * 2019-08-27 2023-03-16 東京エレクトロン株式会社 原料ガス供給システム及び原料ガス供給方法
CN114402093A (zh) * 2019-09-24 2022-04-26 东京毅力科创株式会社 原料供给装置和原料供给方法
JP2022048820A (ja) * 2020-09-15 2022-03-28 東京エレクトロン株式会社 原料供給装置及び原料供給方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6063369A (ja) * 1983-09-19 1985-04-11 Fujitsu Ltd 気相成長装置における気化用固体源の供給装置
JPH0758023A (ja) * 1993-08-11 1995-03-03 Shin Etsu Chem Co Ltd 有機金属化合物の容器充填方法
JP3516819B2 (ja) * 1996-09-12 2004-04-05 株式会社アルバック モノマーの蒸発システム、同蒸発システムを備えた真空処理室、および有機化合物膜の成膜方法
JP4688857B2 (ja) * 2000-10-26 2011-05-25 株式会社半導体エネルギー研究所 成膜装置および成膜方法
JP2010040695A (ja) * 2008-08-04 2010-02-18 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置および原料補充方法
JP5820731B2 (ja) * 2011-03-22 2015-11-24 株式会社日立国際電気 基板処理装置および固体原料補充方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016084526A (ja) 2016-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6477044B2 (ja) 原料ガス供給装置、原料ガス供給方法及び成膜装置
KR101909336B1 (ko) 원료 공급 방법, 원료 공급 장치 및 기억 매체
JP4324619B2 (ja) 気化装置、成膜装置及び気化方法
JP5692842B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び基板処理装置
JP5645718B2 (ja) 熱処理装置
JP5702657B2 (ja) 熱処理装置
JP2019007082A (ja) 蒸発器、堆積アレンジメント、堆積装置及びこれらを操作する方法
US9777377B2 (en) Film forming method and film forming device
JP6336866B2 (ja) 半導体デバイスの製造方法、基板処理装置およびプログラム
JP2016172902A (ja) 原料ガス供給装置及び成膜装置
KR20150112804A (ko) 가스 공급 기구 및 가스 공급 방법, 및 그것을 사용한 성막 장치 및 성막 방법
CN104066873A (zh) 带涂层坩埚和制造带涂层坩埚的方法
JP2016084517A (ja) 原料ガス供給装置及び成膜装置
JP2006222265A (ja) 基板処理装置
US20210071301A1 (en) Fill vessels and connectors for chemical sublimators
JP5066981B2 (ja) 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体
JP6693106B2 (ja) 原料供給装置、原料供給方法及び記憶媒体
JP2011003599A (ja) 半導体製造装置および半導体製造方法
JP2015151564A (ja) 原子層堆積成膜装置
JP6531487B2 (ja) 成膜装置、成膜方法及び記憶媒体
US20170253970A1 (en) ALD Coating System and Method for Operating an ALD Coating System
JPH03141192A (ja) 気相成長装置および気相成長方法
JP2003247075A (ja) Lpcvd装置及び薄膜製造方法
US20230175127A1 (en) Remote solid source reactant delivery systems for vapor deposition reactors
US20240133033A1 (en) Reactant delivery system and reactor system including same

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6477044

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250