JP6476890B2 - スイッチング素子の駆動装置 - Google Patents

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本発明は、駆動用スイッチング素子と、この駆動用スイッチング素子に流れる電流を所定の分流比で流す電流検出用スイッチング素子とを駆動する駆動装置に関する。
例えばパワーMOSFETを駆動する装置には、パワーMOSFETに流れるドレイン電流を検出するため、そのドレイン電流を小さい電流比で流す電流検出用のMOSFET(センスMOSFET)を併せて形成しておき、そのセンスMOSFETのドレイン電流を検出する回路を備えるものがある。この場合、センスMOSFETのソースに接続した抵抗素子の端子電圧を検出する。ところが、このような構成を採用するとセンスMOSFETのソース電位が上昇し、パワーMOSFETとセンスMOSFETとでゲート−ソース間電圧が異なる状態となり、電流検出精度が低下するという問題がある。
この問題に対処するため、例えば特許文献1には、パワーMOSFET及びセンスMOSFETのソースを、それぞれオペアンプの入力端子に接続することで仮想接地して、電流検出精度を向上させる構成が開示されている。
特開2003−202355号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、検出電流が抵抗素子を介して負電源に流れ込むようになっている。すると負電源電圧が低下するので、その電圧低下を補償するために電力を消費してしまうという問題がある。また、特許文献1の構成では、正極性の電流だけが検出対象となっている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電力の消費を抑制しつつ、両極性の電流を高い精度で検出可能なスイッチング素子の駆動装置を提供することにある。
請求項1記載のスイッチング素子の駆動装置によれば、電流検出用抵抗の一端を、電流検出用スイッチング素子の電位基準側導通端子に接続する。また、第1電源回路は、正側端子を入力電源に接続し、電圧出力端子を基準グランドに接続することで負側端子に負電圧を出力する。また、オペアンプの非反転入力端子を電流検出用スイッチング素子の電位基準側導通端子に接続し、反転入力端子を基準グランド,すなわち駆動用スイッチング素子の電位基準側導通端子に接続する。
更に、第2電源回路は、その負側端子を入力電源の負側端子である回路グランドに接続することで電源を生成する。そして、電源側及びグランド側スイッチング素子の直列回路を第2電源回路に並列に接続し、且つ前記直列回路の共通接続点を電流検出用抵抗の他端に接続して、電源側及びグランド側スイッチング素子の導通状態を、前記オペアンプの出力信号のレベル変化に応じて相反的に制御する。電流検出回路は、前記共通接続点の電圧に基づいて電流検出用抵抗に流れる電流を検出する。
ここで、電源側及びグランド側スイッチング素子がオンした際に流れる電流を正極性,オフした際にダイオードを介して流れる電流(還流電流)を負極性と定義する。上記のように構成すれば、正電流は、負荷→電流検出用スイッチング素子→電流検出用抵抗→グランド側スイッチング素子→回路グランド→第1電源回路→基準グランドの経路で流れる。一方、負電流は、基準グランド→第1電源回路→回路グランド→第2電源回路→電源側スイッチング素子→電流検出用抵抗→電流検出用スイッチング素子のダイオードの経路で流れる。したがって、駆動用スイッチング素子と電流検出用スイッチング素子との電位基準側導通端子をオペアンプにより仮想接地した状態で、正負両極性の電流を高精度に検出できる。
そして、正電流と負電流とが第2電源回路を互いに逆方向に流れて経由するので、正負の電流により第1電源回路内部の容量成分を各極性で充電する電荷の収支はゼロになり、第1電源回路が回路グランドに出力している負電圧を変動させることがない。したがって、電流の検出動作に伴い第1電源回路が電力を余分に消費することが無くなる。
請求項2記載のスイッチング素子の駆動装置によれば、第1電源回路を、入力電源に並列に接続される定電圧レギュレータと、基準グランドと回路グランドとの間に接続されるコンデンサとで構成するので、正電流と負電流とが前記コンデンサを各極性で充電する電荷の収支がゼロになる。
第1実施形態であり、インバータ回路の下アーム側FETを駆動する駆動装置の構成と、センスFETを介して流れる正電流の経路とを示す図 同構成と、センスFETの寄生ダイオードを介して流れる負電流の経路とを示す図 ゲート電圧波形,並びにFET及びセンスFETを介して流れる電流波形を示す図 第2実施形態であり、駆動装置の構成を示す図 図3に示すゲート電圧波形の一部を拡大して示す図 図5の区間1に流れるゲート充電電流の経路を示す図 図5の区間2に流れるゲート放電電流の経路を示す図 センスFETを介して流れる正電流の経路を示す図 センスFETの寄生ダイオードを介して流れる負電流の経路を示す図 第3実施形態であり、駆動装置の構成を示す図 図5の区間0に流れるゲート充電電流の経路を示す図 図5の区間1に流れるゲート充電電流の経路を示す図 図5の区間2に流れるゲート放電電流の経路を示す図 図3に示すゲート電圧波形の一部を拡大して示す図 第4実施形態であり、駆動装置の構成を示す図 図5の区間0に流れるゲート充電電流の経路を示す図 図5の区間1に流れるゲート充電電流の経路を示す図 図5の区間2に流れるゲート放電電流の経路を示す図 センスFETを介して流れる正電流の経路を示す図 センスFETの寄生ダイオードを介して流れる負電流の経路を示す図 第5実施形態であり、駆動装置の構成を示す図 負電流が流れるPWMキャリアのオン期間に、スイッチ回路のオンオフを繰り返す状態を示す図 スイッチ回路のオフ時に負電流が流れる経路を示す図 スイッチ回路のオン時に負電流が流れる経路を示す図 第6実施形態であり、駆動装置の構成を示す図 正電流が流れる期間に、各FETのオンオフ状態を示す図 負電流が流れる期間に、各FETのオンオフ状態を示す図 第7実施形態であり、駆動装置の構成及び正電流が流れる経路を示す図 同負電流が流れる経路を示す図 第8実施形態であり、駆動装置の構成を示す図 充放電電流波形とコンデンサの端子電圧波形とを示す図
(第1実施形態)
図1に示すように、インバータ回路1は、6個のNチャネルMOSFET2(U,V,W/X,Y,Z)を3相ブリッジ接続して構成されている。インバータ回路1の正側電源線3(+),負側電源線3(−)には、高圧直流電源であるバッテリ4の正側端子,負側端子がそれぞれ接続されている。
インバータ回路1の各相出力端子は、スター結線されている3相モータの固定子巻線5U,5V,5Wの一端にそれぞれ接続されている。図中では、U相アームのグランド側に配置されているFET2Xのみについて示しているが、FET2X(駆動用スイッチング素子)のドレイン(非電位基準側導通端子)には、電流検出用のNチャネルMOSFET6(電流検出用スイッチング素子)のドレインが接続されている(以下では、センスFET6と称する)。センスFET6は、FET2Xに流れるドレイン電流を小さな電流比(例えば100:1など)で自身のドレイン電流として流すように形成されている。
駆動装置7の電源端子+B,−Bには、低圧直流電源であるバッテリ8の正側端子,負側端子がそれぞれ接続されている。駆動装置7は、FET2X及びセンスFET6のゲート(導通制御端子)にゲート信号を出力する駆動回路9を内蔵している。駆動装置7の端子PGNDはグランド(基準グランド)及びインバータ回路1の負側電源線3(−)に接続されている。また、駆動装置7の端子ICGNDは電源端子−B(回路グランド)に接続されていると共に、コンデンサ10を介して端子PGNDに接続されている。
電源端子+Bと端子ICGNDとの間には、PチャネルMOSFET11及びNチャネルMOSFET12の直列回路が接続されており、FET11,12のゲートには、図示しない制御回路からの駆動制御信号がそれぞれゲートドライバ13,14を介して与えられる。これらが駆動回路9を構成している。そして、FET11及び12の共通接続点は、端子G及びゲート抵抗15を介してFET2X及びセンスFET6のゲートに接続されている。
電源端子+Bと端子ICGNDとの間には定電圧レギュレータ16が接続されており、定電圧レギュレータ16の電源出力端子は端子PGNDに接続されている。外付けのコンデンサ10と定電圧レギュレータ16とが第1電源回路17を構成している。
センスFET6のソース(電位基準側導通端子)は、端子SE及び電流検出抵抗18を介してA/Dコンバータ19(電流検出回路)の入力端子に接続されている。電源端子+B,−B間には降圧型レギュレータで構成される第2電源回路20が接続されており、第2電源回路20の電源出力端子と電源端子−Bとの間には、PチャネルMOSFET21(電源側スイッチング素子)及びNチャネルMOSFET22(グランド側スイッチング素子)の直列回路が接続されている。FET21及び22の共通接続点は、A/Dコンバータ19の入力端子に接続されている。
オペアンプ23の非反転入力端子は端子SEに接続されており、反転入力端子は端子PGNDに接続されている。そして、オペアンプ23の出力端子はFET21及び22のゲートに接続されている。これにより、FET2X及びセンスFET6のソースは仮想接地状態となっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。図1に示すように、インバータ回路1のFET2V,2Xがオンすることで、バッテリ4からの電流が、インバータ回路1では図中に実線で示すようにV相(+)→U相(−)に流れる。この時、センスFET6もオンしているので、電流は図中に破線で示すように、固定子巻線5UよりセンスFET6を介して端子SEより電流検出抵抗18の方向に流れる(正極性)。図3に示すように、FET2X及びセンスFET6がPWM制御により正弦波通電されている場合に、波形の正半波期間に流れる電流である。
そして、オペアンプ23は、端子SEの電位を端子PGNDの電位に等しくするように出力端子の電圧を上昇させる。これによりFET22側がオンする。したがって正電流は、 センスFET6→端子SE→電流検出抵抗18→FET22
→コンデンサ10→負側電源線3(−)
の経路で流れる。よって、A/Dコンバータ19は、端子SEの仮想接地電位(0V)を基準とする電流検出抵抗18による電圧降下量を、正電流の値としてA/D変換できる。
一方、インバータ回路1のFET2U,2Yがオンした後(U相(+)→V相(−))図2に示すようにFET2Uがオフすると、インバータ回路1では還流電流が固定子巻線5U及び5V→FET2Y→FET2Xの寄生ダイオード2XDの経路で流れる。この時、センスFET6もオフしており、電流は、負側電源線3(−)からコンデンサ10を介して端子ICGNDの方向に流れる(負極性)。図3に示すように、波形の負半波期間に流れる電流である。この時FET2X及び6のゲート電位は負電位になり、FET2Xの閾値電圧が低い場合でもターンオフを確実に行うことができる。
この時オペアンプ23は、同じく端子SEの電位を端子PGNDの電位に等しくするように出力端子の電圧を低下させる。これによりFET21側がオンする。したがって負電流は、
コンデンサ10→端子ICGND→バッテリ8→レギュレータ20
→FET21→電流検出抵抗18→センスFET6の寄生ダイオード6D
の経路で流れる。よって、A/Dコンバータ19は、端子SEの仮想接地電位を基準とする電流検出抵抗18による電圧上昇量を負電流の値としてA/D変換できる。尚、A/Dコンバータ19がA/D変換した電流のデータは、図示しない上位の制御装置に対して、例えばシリアル通信などにより送信される。
以上のように本実施形態によれば、駆動装置7において、電流検出用抵抗18の一端をセンスFET6のソースに接続し、第1電源回路17の正側端子をバッテリ8に接続し、電圧出力端子を端子PGNDに接続することで負側端子に負電圧を出力する。また、オペアンプ23の非反転入力端子をセンスFET6のソースに接続し、反転入力端子を端子PGNDに接続する。第2電源回路20は、負側端子を端子ICGNDに接続することで電源を生成する。
FET21及び22の直列回路を第2電源回路20に並列に接続し、且つ前記直列回路の共通接続点を電流検出用抵抗18の他端に接続して、FET21及び22の導通状態をオペアンプ23の出力信号のレベル変化に応じて相反的に制御する。そして、A/Dコンバータ19は、前記共通接続点の電圧に基づいて電流検出用抵抗18に流れる電流を検出する。したがって、FET2XとセンスFET6とのソースをオペアンプ23により仮想接地した状態で、正負両極性の電流を高精度に検出できる。
また、第1電源回路17を、入力電源に並列に接続される定電圧レギュレータ16と、端子PGND,ICGND間に接続されるコンデンサ10とで構成したので、正負の電流によりコンデンサ10を交互に各極性で充電する電荷の収支はゼロになり、第1電源回路17が端子ICGNDに出力している負電圧を変動させることがない。したがって、電流の検出動作に伴い第1電源回路17が電力を余分に消費することが無くなる。尚、FET2Xをターンオン,ターンオフさせる際にゲートを充放電する電流によって、コンデンサ10を充放電する電荷の収支もゼロになることは勿論である。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。図4に示すように、第2実施形態の駆動装置31では、降圧型レギュレータで構成されていた第2電源回路20が削除されており、それに替わる第2電源回路32が配置されている。また、駆動装置31は端子VCPを備えており、FET21のソースはその端子VCPに接続されている。
第2電源回路32は、端子G,VCP間に接続されているスイッチ回路33(スイッチ手段)と、端子VCP,ICGND間に外付けで接続されているコンデンサ34とで構成されている。スイッチ回路33は、例えばアナログスイッチなどで構成される。また、スイッチ回路33のオンオフ制御は、例えば、駆動回路9がゲート駆動信号を出力するための信号に同期して制御信号を生成し出力する図示しない制御回路等によって行われる。
次に、第2実施形態の作用について説明する。図5に示すように、FET2Xをターンオフさせる際にゲート電圧が立下りを開始してから、コンデンサ34及び10の直列接続で決まる容量に、FET2Xのゲート容量に蓄えられた電荷を並列接続することで決定される電圧に到達するまでの区間1において、図6に示すようにスイッチ回路33をオンすると、FET2Xのゲートより流出する放電電流は、
スイッチ回路33→コンデンサ34及び10→FET2Xのソース
の経路で流れる。したがって、上記放電電流によってコンデンサ34が充電され、電荷として回収される。
そして、図5に示すゲート電圧が負電位になる区間2では、図7に示すようにスイッチ回路33をオフする。これにより、放電電流は、
端子G→FET12→端子ICGND→コンデンサ10→FET2Xのソース
の経路で流れるので、ゲート電圧が負電位になる。
図8に示すように、センスFET6がオンしている期間の正電流は、第1実施形態と同様の経路で流れる。一方、図9に示すように、センスFET6がオフしている期間の負電流は、
コンデンサ10及び34→FET21→電流検出抵抗18→寄生ダイオード6D
の経路で流れる。この時、区間2において充電されたコンデンサ34の電荷が、FET21のソースに電源として供給されている。
以上のように第2実施形態によれば、第2電源回路32を、端子G,VCP間に接続さるスイッチ回路33と、端子VCP,ICGND間に外付けで接続されるコンデンサ34とで構成した。したがって、コンデンサ34の充電電荷をFET21の駆動用電源として利用でき、第1実施形態のように降圧型レギュレータを用いる必要が無く、駆動装置31を低コストで構成できる。
(第3実施形態)
図10に示すように、第3実施形態の駆動装置41は、第1実施形態の第2電源回路20を備えている。また、端子G,PGND間にはスイッチ回路42(スイッチ手段)が接続されている。次に、第3実施形態の作用について説明する。図5に示すゲート電圧波形がハイレベルとなる区間0においてFET2Xがオンしている際には、FET2X(及びセンスFET6)のゲートは、図11に示すように
バッテリ8(+)→FET11→FET2Xのゲート及びソース
→コンデンサ10→バッテリ8(−)
の経路で流れる電流によって充電される。
続く区間1では、図12に示すようにスイッチ回路42をオンすることで、FET2Xのゲートより流出する放電電流は、
スイッチ回路42→端子PGND→FET2Xのソース
の経路で流れる。したがって、FET2Xのゲート電位は0Vまで低下する(図14参照)。
そして、区間2では、図13に示すようにスイッチ回路42をオフすることで、放電電流は、
FET12→端子ICGND→コンデンサ10→FET2Xのソース
の経路で流れるので、ゲート電圧が負電位になる。
すなわち、区間1においてゲート放電電流をグランドに流すことで、区間2においてコンデンサ10が放電される電荷が減少する。つまり、
(区間0での充電量)>(区間2での放電量)
という関係になる。そして、センスFET6のオン期間にコンデンサ10を放電させる電荷と、センスFET6のオフ期間にコンデンサ10を充電する電荷との収支は第1実施形態と同様にゼロである。
以上のように第3実施形態によれば、端子G,PGND間に接続されるスイッチ回路42を備えるので、FET2Xをターンオンさせる際にコンデンサ10を充電する電荷によって端子ICGNDを負電位に維持することができる。
(第4実施形態)
図15に示すように、第4実施形態の駆動装置51は、第3実施形態の駆動装置41より第2電源回路20及びスイッチ回路42を削除し、第2電源回路52及び端子VCNを配置した構成である。第2電源回路52は、端子G,VCP間に接続されるスイッチ回路53(第1スイッチ手段)と、端子VCP,VCN間に接続されるコンデンサ54と、端子VCN,PGND間に接続されるスイッチ回路55(第2スイッチ手段)と、端子VCN,ICGND間に接続されるスイッチ回路56(第3スイッチ手段)とで構成されている。
次に、第4実施形態の作用について説明する。第3実施形態と同様の区間0では、図16に示すように、スイッチ回路53,55及び56を全てオフにすると、FET2Xのゲートを充電する電流は第3実施形態と同様の経路で流れる。続く区間1では、図17に示すようにスイッチ回路53及び55をオンにすると、FET2Xのゲートを放電する電流は、
スイッチ回路53→コンデンサ54→スイッチ回路55→FET2Xのソース
の経路で流れるので、ゲート電位はFET2Xのゲート容量に蓄えられた電荷と、コンデンサ54に蓄えられた電荷とで決定される電圧まで低下する。この時、コンデンサ54が充電される(放電電流が電荷として回収される)。
そして、区間2では、図18に示すように、再びスイッチ回路53,55及び56を全てオフにすると、放電電流は、
FET12→端子ICGND→コンデンサ10→FET2Xのソース
の経路で流れるので、ゲート電圧が負電位になる。すなわち、区間1においてコンデンサ54を充電した分だけ、区間2においてコンデンサ10が放電される電荷が減少する。つまり、第3実施形態と同様に、
(区間0での充電量)>(区間2での放電量)
となる。
図19に示すように、センスFET6のオン期間にはスイッチ回路53,55及び56を全てオフにすることで、正電流が流れる経路は第1実施形態と同じになる。一方、センスFET6のオフ期間は、図20に示すようにスイッチ回路56をオンすることで、負電流は、
コンデンサ10→スイッチ回路56→コンデンサ54
→FET21→電流検出抵抗18→寄生ダイオード6D
の経路で流れる。この時、コンデンサ54に充電された電荷が利用される。
以上のように第4実施形態によれば、電源回路52を、スイッチ回路53と、コンデンサ54と、スイッチ回路55及び56とで構成した。これにより、寄生ダイオード6Dを介して負電流が流れる際に、FET2Xのターンオフ時にコンデンサ54に回収された電荷を利用できるので、消費電力を低減できる。
(第5実施形態)
図21に示すように、第5実施形態の駆動装置61は、第1実施形態の駆動装置7において端子SE,PGND間にスイッチ回路62(スイッチ手段)を加えたものである。次に、第5実施形態の作用について説明する。センスFET6がオンした際の正電流は、スイッチ回路62をオフすることで第1実施形態と同じ経路で流れる。そして、スイッチ回路62を、図22に示すように、負電流が流れる期間においてPWMキャリアのオン期間よりも短い周期でオンオフを繰り返すように制御する。
これにより、図23に示すようにスイッチ回路62をオフしている間は、負電流が第1実施形態と同じ経路で電流検出抵抗18に流れる。一方、図24に示すようにスイッチ回路62をオンしている間は、負電流は
端子PGND→スイッチ回路62→寄生ダイオード6D
の経路で流れるので、電流検出抵抗18には流れなくなる。
すなわち、負電流は、第1実施形態のようにPWMキャリアのオン期間に連続して流れることはなく、スイッチ回路62をオフしている間のみ流れる。つまり、負電流をA/Dコンバータ19により検出するタイミングに合わせてスイッチ回路62をオフすれば良く、電流検出抵抗18により消費される電力に加えて、バッテリ8から供給され定電圧レギュレータ16で降圧する際の電力損失を低減できる。
(第6実施形態)
図25に示すように、第6実施形態の駆動装置71は、第1実施形態の駆動装置7において、第2電源回路20の電源出力端子と端子ICGNDとの間に、定電流源72(第2定電流源)及びNチャネルMOSFET73(第2補助スイッチング素子)の直列回路と、PチャネルMOSFET74(第1補助スイッチング素子)及び定電流源75(第1定電流源)の直列回路とを接続した構成である。そして、オペアンプ23の出力端子はFET73及び74のゲートに接続されており、FET21のゲートはFET74のドレインに、FET22のゲートはFET73のドレインにそれぞれ接続されている。
次に、第6実施形態の作用について説明する。図26に示すように、センスFET6がオンして正電流が流れる期間に、オペアンプ23の出力電圧は0Vを下回る負電位となるが、端子ICGNDの電位よりも高くなる。これにより、FET74はフルオンするのでFET21が完全にオフ状態になる。一方、FET73は半オン状態となってFET22をフルオン状態にする。したがって、FET21及び22を介して貫通電流が流れることが抑止される。
また、図27に示すように、センスFET6がオフし、寄生ダイオード6Dを介して負電流が流れる期間に、オペアンプ23の出力電圧は0Vを上回る正電位となる。これにより、FET73はフルオンするのでFET22が完全にオフ状態になる。一方、FET74は半オン状態となってFET21をフルオン状態にする。したがってこの場合も、FET21及び22を介して貫通電流が流れることが抑止される。
以上のように第6実施形態によれば、第2電源回路20の電源出力端子とFET21のゲートとの間に接続されるFET74と、このFET74と端子ICGNDとの間に接続される定電流源75と、前記電源出力端子とFET22のゲートとの間に接続される定電流源72と、前記ゲートと端子ICGNDとの間に接続されるFET73とを備え、FET73及び74のゲートをオペアンプ23の出力端子に接続した。これにより、FET21及び22を介して貫通電流が流れることが抑止される。
(第7実施形態)
図28及び図29に示すように、第7実施形態の駆動装置7Aは、駆動装置7においてFET12のソースを、端子ICGNDに替えて端子PGNDに接続した構成である。このように構成すれば、FET2Xをターンオフさせる際のゲート電位は0Vになる。したがって、ゲートを負電位にせずともターンオフが可能なFETであれば適用できる。
(第8実施形態)
図30に示すように、第8実施形態の駆動装置7Bは、定電圧レギュレータ16Bが外部より入力される制御信号(起動信号)がアクティブとなる期間のみ動作するように構成されている。これにより、駆動装置7Bを起動する際に定電圧レギュレータ16Bを一定期間だけ動作させて、コンデンサ10をαVに充電してから(図31参照)FET2X及び6の駆動制御を開始させるようにする。すると、以降の通常動作においてコンデンサ10に対する充放電電圧が±βV(β<α)で変化しても、端子ICGNDは負電位を維持するようになる(コンデンサ10の容量を、そのように設定する)。またその後、コンデンサ10の端子電圧が(α±β)Vの範囲を超えて変化したことを検知した際に、定電圧レギュレータ16Bを一定期間だけ動作させるようにしても良い。
本発明は上記した、又は図面に記載した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のような変形又は拡張が可能である。
スイッチング素子はMOSFETに限ることはない。例えば駆動用スイッチング素子については、電圧駆動型のスイッチング素子であれば良い。したがって、寄生ダイオードを有する素子に限らず、還流電流を通電させるためのダイオードは素子に外付けされていても良い。
図面中、2XはNチャネルMOSFET(駆動用スイッチング素子)、6はNチャネルMOSFET(電流検出用スイッチング素子)、9は駆動回路、10はコンデンサ、17は第1電源回路、18は電流検出抵抗、19はA/Dコンバータ(電流検出回路)、20は第2電源回路(定電圧レギュレータ)、21はPチャネルMOSFET(電源側スイッチング素子)、22はNチャネルMOSFET(グランド側スイッチング素子)、23はオペアンプを示す。

Claims (9)

  1. 導通端子間に還流電流を通電させるためのダイオードを備え、電位基準側導通端子が基準グランドに接続される駆動用スイッチング素子(2X),及び非電位基準側導通端子が前記駆動用スイッチング素子と共通に接続され、前記駆動用スイッチング素子に流れる電流を所定の分流比で流す電流検出用スイッチング素子(6)に駆動信号を出力する駆動回路(9)と、
    一端が前記電流検出用スイッチング素子の電位基準側導通端子に接続される電流検出用抵抗(18)と、
    入力電源に正側端子が接続され、電圧出力端子が前記基準グランドに接続されることで負側端子に負電圧を出力する第1電源回路(17)と、
    非反転入力端子が前記電流検出用スイッチング素子の電位基準側導通端子に接続され、反転入力端子が前記基準グランドに接続されるオペアンプ(23)と、
    負側端子が、前記入力電源の負側端子(以下、回路グランドと称す)に接続されて電源を生成する第2電源回路(20,32,52)と、
    この第2電源回路に並列に接続され、且つ共通接続点が前記電流検出用抵抗の他端に接続されて、前記オペアンプの出力信号のレベル変化に応じて導通状態が相反的に制御される電源側スイッチング素子(21)及びグランド側スイッチング素子(22)の直列回路と、
    前記共通接続点の電圧に基づいて、前記電流検出用抵抗に流れる電流を検出する電流検出回路(19)とを備えることを特徴とするスイッチング素子の駆動装置。
  2. 前記第1電源回路は、前記入力電源に並列に接続される定電圧レギュレータ(16,16B)と、前記基準グランドと前記回路グランドとの間に接続されるコンデンサ(10)とで構成されることを特徴とする請求項1記載のスイッチング素子の駆動装置。
  3. 前記定電圧レギュレータ(16B)は起動信号が入力されている期間のみ動作して、前記コンデンサを所定電位に充電するように構成されていることを特徴とする請求項2記載のスイッチング素子の駆動装置。
  4. 前記第2電源回路(20)は、降圧型レギュレータで構成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
  5. 前記第2電源回路(32)は、前記電源側及びグランド側スイッチング素子の直列回路に並列に接続されるコンデンサ(34)と、
    前記駆動回路の出力端子と前記電源側スイッチング素子の電源側導通端子との間に接続されるスイッチ手段(33)とで構成されていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
  6. 前記第2電源回路(52)は、前記駆動回路の出力端子と前記電源側スイッチング素子の電源側導通端子との間に接続される第1スイッチ手段(53)と、
    前記電源側導通端子と前記基準グランドとの間に接続されるコンデンサ(54)及び第2スイッチ手段(55)の直列回路と、
    前記直列回路の共通接続点と前記回路グランドとの間に接続される第3スイッチ手段(56)とを備えることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
  7. 前記駆動回路の出力端子と前記基準グランドとの間に接続されるスイッチ手段(42)を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
  8. 前記電流検出用スイッチング素子の電位基準側導通端子と前記基準グランドとの間に接続されるスイッチ手段(62)を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
  9. 前記第2電源回路(20)の電源出力端子と前記電源側スイッチング素子の導通制御端子との間に接続される、前記電源側スイッチング素子と同一電導型の第1補助スイッチング素子(74)と、
    この第1補助スイッチング素子と前記回路グランドとの間に接続される第1定電流源(75)と、
    前記第2電源回路の電源出力端子と前記グランド側スイッチング素子の導通制御端子との間に接続される第2定電流源(72)と
    前記グランド側スイッチング素子の導通制御端子と前記回路グランドとの間に接続される、前記グランド側スイッチング素子と同一電導型の第2補助スイッチング素子(73)とを備え、
    前記第1及び第2補助スイッチング素子の導通制御端子を、前記オペアンプの出力端子に接続したことを特徴とする請求項1から4,7,8の何れか一項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
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