JP6473987B2 - リフト装置及びリフト装置を備えた搬送装置 - Google Patents

リフト装置及びリフト装置を備えた搬送装置 Download PDF

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Description

本発明は、板材加工機により切断され、配置通りに載置部に載置された製品を持ち上げるリフト装置、及びそのリフト装置を備えた搬送装置に関するものである。
従来、板材加工機で板材から切断された製品を吸着パッドで吸着して取り出し搬送する装置が考案されている。上記のような装置は、例えば、特許文献1に開示されているワーク取出し搬送方法がある。
ワーク取出し搬送方法は、予め決められた大きさの板材から切断された製品を、縦、横に適宜な間隔で並列された複数の吸着パッドから、切断された製品の大きさに吸着パッドの大きさがすべて包含される吸着パッドのみをON制御して製品だけを吸着して持ち上げ板材から取り出し搬送する構成になっている。
特開平05−097272号
特許文献1の発明は、製品を吸着パッドで吸着保持して板材から取り出し搬送する。製品に穴加工していない場合は問題なく吸着できる。しかし、製品に複数の穴がある場合、仮に吸着パッドで吸着する箇所に穴があると、吸着しようとしても負圧にならず吸着できない、という問題がある。さらに、製品に多数の小さな穴があると吸着パッドの大きさに穴が包含しないような外径の小さな吸着パッド径にしなければならない。そのため、板厚の大きな製品は吸着力不足で吸着して持ち上げられない、という問題が発生する。
穴加工している製品を磁石で吸着保持して板材から取り出し、搬送する方法が実施されている。しかし、この方法では非磁性体の製品は磁石で吸着保持できない、という問題がある。
本発明は上記のような従来技術の問題点を解決することを課題とする。具体的には、多数の穴があり板厚の厚い製品及び/又は非磁性体の製品を確実に持ち上げられるリフト装置及びリフト装置を備えた搬送装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、いに隙間を設けて配置された複数の製品から前記製品を持ち上げるリフト装置であって、前記製品の下面を支持する支持部材と、前記製品どうしの隙間に挿入可能で、かつ前記支持部材が水平軸周りに回動自在に設けられた昇降部材と、前記昇降部材を昇降させる昇降装置とを備え、前記支持部材は前記製品の下面を支持可能な第1姿勢と、前記第1姿勢に対し前記支持部材の先端部が前記第1姿勢よりも上方に回動された第2姿勢とに姿勢変更可能に設けられ、前記昇降部材を複数有し、複数の前記昇降部材は幅寸法の異なる前記製品を持ち上げられるように互いに近接又は離間する方向に任意に移動可能に構成されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記製品の下面を支持した前記支持部材を水平方向に、かつ前記製品に対して離間する方向に移動させて前記製品を降ろすことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記支持部材の端部に転動体をさらに備え、前記転動体で前記製品の下面を支持するとともに、前記支持部材は前記昇降部材に設けた空間に収納可能に構成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、リフト装置を複数備え、前記リフト装置どうしを互いに近接又は離間する方向に移動させる移動手段をさらに備え、前記移動手段を互いに同期して移動させることにより前記製品を搬送することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、製品を接触支持する支持部材が回動する構成のリフト装置を使用すると、多数の穴が開けられた板厚の厚い製品及び/又は非磁性体の製品を確実に持ち上げることができる。
請求項2の発明によれば、昇降部材を水平方向に、かつ製品に対して離間する方向に移動させることで支持部材で支持された製品を容易に降ろすことができる。
請求項3の発明によれば、製品を回転自在な転動体で支持するので、支持部を製品から離間させて製品を降ろす際に製品の下面に傷が付くことを防止することができる。
請求項4の発明によれば、複数のリフト装置を同期移動させて製品を搬送することができる。
板材加工機で切断された板材を表した図面である。 本発明のリフト装置を備えた搬送装置を概念的、概略的に示した平面図である。 同上を概念的、概略的に示した正面図である。 同上を概念的、概略的に示した側面図である。 本発明のリフト装置を概念的、概略的に示した正面図である。 同上を概念的、概略的に示した側面図である。 製品を持ち上げる手順を示した図である。 製品を降ろす手順を示した図である。
本発明の実施の形態に係る板材加工機の例としてレーザ加工機が概念的に例示されている。本発明はレーザ加工機に限ることなく、その他のガス切断、プラズマ加工機、ファイバーレーザ加工機、ダイレクト・ダイオード・レーザ加工機といった熱切断方法を利用した切断装置及びウォータージェット加工機にも容易に適用できるものである。
本発明のリフト装置60で持ち上げられる製品Sは板材加工機によりミクロジョイントレス加工(微小連結部無し)された物である。板材加工機で加工する板材は、主に定尺の板材が使用される。そして、定尺の板材の端は曲がっていたり、凹んでいたりするので板材の端を残し製品Sは切り取られる。そのため、板材の周縁部は常に残材Zになる。製品Sと製品Sとの間の残材Zは周縁部の残材Zと繋がっている。そして、板材加工機で加工された板材は、図1に示すように、主に、板材の周縁部を含み互いに繋がった残材Z(スケルトン)と複数の製品Sとに分けられる。板材の周縁部つまり残材Zの部分を保持して製品Sと残材Zとを互いに離反する方向に移動し仕分けする。仕分けされた残材Zは廃棄される。
仕分けされた製品Sは板材加工機でほぼ切断加工されたときの配置通りに互いに間隔を空けて、つまり加工された板材から周縁部を含む残材Zを取り除いた状態でコンベア(図示省略)に配置される。製品Sはそのコンベアからローラコンベア80に搬送される。搬送された製品Sは、ローラコンベア80のローラ81上の載置部に板材加工機でほぼ切断されたときの配置通りに載置される。載置部に載置された製品Sどうしは隙間L(残材Zの幅)を有している。その隙間Lは後述する昇降部材62を挿入可能な幅寸法である。製品Sを載置する載置部は、ローラコンベア80のローラ81上でなくても、後述するリフト装置60の昇降部材62の先端部を挿入可能な空間を有していれば、並列に設けたチェーンに板状の物が複数列並行に架設されたチェーンコンベアでもよい。
本発明の搬送装置11について図2〜図6を参照して説明する。搬送装置11はローラコンベア80の上方に配設され、天井を走行するクレーン形式のような搬送装置である。搬送装置11は主に複数の門形の支柱37と、支柱37に取り付けられる梁部材36a、36bと、2台の移送台車16、17とで構成される。
門形の支柱37がローラコンベア80の搬送方向と直交するように複数設置されている。複数の支柱37の上部には梁部材36a、36bの長手方向を水平に、かつローラコンベア80の搬送方向と並行に床面上の一定の高さで架設されている。そして、ローラコンベア80の両側に互いの梁部材36a、36bが互いに平行に配置されている。ローラコンベア80の下流側にはローラコンベア80の搬送方向(Y方向)と直交する方向(X方向)に搬送するローラコンベア85、86がそれぞれ設置されている。ローラコンベア86はローラコンベア80の下流側に隣接して設置し、ローラコンベア86の横にローラコンベア85が設置されている。梁部材36a、36bの端部はローラコンベア85の側方に設けた門形の支柱37の上部にそれぞれ接続されている。
搬送装置11にはY方向に移動可能な第1移動手段12としての移送台車16、17が設けられている。梁部材36a、36bの上面には、移送台車16、17が走行するためのガイドレール35a、35bが設けられている。また、梁部材36a、36bの内側の側面には移送台車16、17が走行するためのラック33が歯面を下向きにそれぞれ設けられている。
移送台車16、17は矩形の形状した枠構造体18である。枠構造体18の一端部にはツバ付き車輪20が複数個、設けられている。また、ツバ付き車輪20が取り付けられた端部と反対側の端部には平車輪21が複数個、設けられている。ツバ付き車輪20及び平車輪21にはベアリング22が組み込まれ、枠構造体18の両側の側面に取り付けられた複数の車軸23にツバ付き車輪20及び平車輪21がそれぞれ回転自在に固定されている。移送台車16、17はツバ付き車輪20及び平車輪21がガイドレール35a、35bの平面上を転動してY方向に移動可能に構成されている。ツバ付き車輪20の両側のツバがガイドレール35aの側面に当たり移送台車16、17の走行を案内する。
移送台車16、17はそれぞれ駆動手段24を有している。移送台車16、17の枠構造体18の下部にはそれぞれの台車を駆動する駆動手段24が備えられている。駆動手段24は主に、減速機付サーボモータ25、回転軸30、一対の軸受け31、一対のピニオン32及び一対のラック33で構成される。移送台車16、17の枠構造体18の両端の下面にそれぞれ取り付け面を上向きにして軸受け31が取り付けられる。回転軸30が軸受け31に回転自在に固定されている。減速機付サーボモータ25の中空軸に回転軸30が固定されている。減速機付サーボモータ25に回り止めとしてのプレート26を取り付け、プレート26を枠構造体18に取り付けている。回転軸30の両端にはピニオン32がそれぞれ固定されている。各ピニオン32はラック33とそれぞれ噛み合っている。各減速機付サーボモータ25を駆動すると回転軸30が回り、ラックアンドピニオン機構により移送台車16、17はそれぞれ別々に走行したり、互いに同期走行したりすることができる。搬送装置11は第1移動手段12としての移送台車16、17を有し、リフト装置60どうしを互いに近接又は離間したり、互いに同期して移動したりすることで、リフト装置60で持ち上げた製品SをY方向に搬送することができる。
移送台車16にはリフト装置60が取り付けられる移動部材41、42を移送台車16の長手方向、つまりX方向にそれぞれ移動可能な第2移動手段13としての移動機構40が備えられている。また、移送台車17にもリフト装置60が取り付けられる移動部材43、44を移送台車17の長手方向、つまりX方向にそれぞれ移動可能な第2移動手段13としての移動機構40が備えられている。移動機構40は主に各移動部材、ガイドレール45、ガイドブロック46、ボールネジ48、ナット49、軸受け51、軸受け52、サーボモータ53及びカップリング55で構成される。
移送台車16、17の枠構造体18の上面にはそれぞれ一対のガイドレール45が取り付けられる。移動部材41、42、43、44の下面にはそれぞれ一対のガイドブロック46が取り付けられ、ガイドブロック46はガイドレール45を滑動することができる。移動部材41、42、43、44の下面にはエアーシリンダ取り付け材56がそれぞれ取り付けられる。一対のガイドレール45の間にはエアーシリンダ取り付け材56が移動可能な空間が形成されている。
移動部材41、42、43、44の上面にはそれぞれナット49が固定されている。ボールネジ48とナット49が螺合され、移送台車16、17の枠構造体18の両端の上部にそれぞれ取り付けられた軸受け51、52にボールネジ48が回転自在に固定されている。移送台車16、17の枠構造体18の一端にはそれぞれブラケット54が取り付けられる。各ブラケット54には移動機構40の駆動源としてのサーボモータ53が2台づつ取り付けられる。各サーボモータ53の出力軸と各ボールネジ48の一端とはカップリング55で接続される。サーボモータ53を駆動するとボールネジ48が回転し、一対のガイドレール45に沿って、ナット49を備えた各移動部材41、42、43、44がそれぞれ別々に走行したり、互いに同期走行したりすることができる。移動部材41、42、43、44に取り付けられた各リフト装置60は、X方向に移動することができる。搬送装置11は、第2移動手段13としての移動機構40を有し、リフト装置60どうしを互いに近接又は離間したり、互いに同期して移動したりすることで、リフト装置60で持ち上げた製品SをX方向に搬送することができる。
図5、6のように、各エアーシリンダ取り付け材56にはリフト装置60が取り付けられる。リフト装置60は主にエアーシリンダ61、昇降部材62及び支持部材71で構成される。昇降装置としてのエアーシリンダ61がピストンロッドを下向きにエアーシリンダ取り付け材56に取り付けられる。本実施形態ではエアーシリンダ61はガイド棒を備えたガイドシリンダを使用する。昇降装置はエアーシリンダ61の替わりに電動シリンダを使用してもよい。エアーシリンダ61のピストンロッドには昇降部材62が取り付けられる。昇降部材62の下部は直方体の形状をしている。その直方体の部分はローラコンベア80上に載置された製品Sと製品Sとの隙間CX(図4参照)及びローラ81とローラ81との隙間CY(図3参照)に挿入可能な大きさである。
昇降部材62の直方体の部分に設けた空間64の下部に回動ピン72が両端支持で長手方向を水平に取り付けられている。支持部材71の一端部は回動ピン72に水平軸回りに回動自在に取り付けられる。支持部材71の他端部の中央が切り欠かれ、Uの字の形状をした部分に両端支持でローラ支持ピン74が回動ピン72と平行に取り付けられる。ローラ支持ピン74には、転動体としてのローラ73が水平軸回りに回転自在に取り付けられている。昇降部材62の空間64の下部(回動ピン72の下方)には支持部材71の下面71aが当接する面62aが設けられている。回動ピン72に取り付けられた支持部材71は、支持部材71とローラ73とを合わせた自重により下面71aが昇降部材62の空間64の下部に設けられた面62aに当接している。この状態にあるとき、支持部材71の上面は略水平に位置し、支持部材71の上面に対しローラ73の上面は、製品Sを接触支持が可能になるように出現している。支持部材71がこの位置にあるとき製品Sをローラ73の上面で支持可能である。このように支持部材71が製品Sを接触支持可能な位置を第1姿勢と呼称する。
ローラ73の下方、つまり支持部材71の先端部の下方から上方に負荷がかかると支持部材71が回動ピン72を支点にして回動し、支持部材71の先端部、つまりローラ73が上方の方向に移動する。このように支持部材71が回動ピン72を支点にして上向きに回動した位置を第2姿勢と呼称する。支持部材71は、第1姿勢と第2姿勢との間を姿勢変更可能に設けられている。
支持部材71が回動ピン72を支点にして上向きに回動し、昇降部材62が有する空間64の中に支持部材71とローラ73とは挿入される。本実施形態では製品Sを下方から接触支持する転動体としてローラ73を用いたが、ボールが転動するボールキャスターを使用してもよい。また、支持部材71に転動体を設けずに、製品Sを下方から接触支持する箇所に摩擦係数の小さい樹脂を取り付けて、製品Sを接触支持してもよい。
製品Sを持ち上げる手順について図7を参照して説明する。板材加工機で定尺の板材から複数の製品Sを加工する際には、製品Sをどのような姿勢で配置するかを決めるネスティングを行う。このとき製品Sを持ち上げるリフト装置60をどの位置に配置するかも決める。製品Sの配置を示す配置データとリフト装置60の配置を示す配置データを保存する。
板材加工機で加工された板材は、複数の製品Sと残材Zとに仕分けされる。仕分けされた残材Zは廃棄し、仕分けされた後の複数の製品Sはローラコンベア80で取り出す位置まで搬送される。その後、先頭の製品Sをセンサー(図示省略)が検出するとモータ82を停止し、複数の製品Sは所定の位置に停止する。このとき複数の製品Sは板材加工機で加工された配置通りにローラ73(載置部)上に載置されている。互いに隣接する製品Sどうしは隙間を有している。製品Sの停止位置を正確に検出するために、CCDカメラにより上方から製品Sの画像を撮影し、製品Sの停止位置を補正してもよい。
移送台車16、17はローラコンベア85、86の上方に待機している。ローラコンベア80で複数の製品Sが取り出す位置まで搬送されると、まず、ネスティングのときの製品Sの配置を示す配置データとリフト装置60の配置を示す配置データとを基に移送台車16、17と移動部材41、42、43、44との位置を算出する。
そして、移送台車17はローラコンベア80のローラ81に載置された製品Sの上方に移動する。リフト装置60の支持部材71が搬送する製品Sの奥側左方(図2の上側で左側)に配置されるように移動部材43を移動機構40で移動する。次いで、リフト装置60の支持部材71が搬送する製品Sの奥側右方(図2の上側で右側)に配置されるように移動部材44を移動機構40で移動する。
次いで、移送台車16はローラコンベア80のローラ81に載置された製品Sの上方に移動する。リフト装置60の支持部材71が搬送する製品Sの手前側左方(図2の下側で左側)に配置されるように移動部材41を移動機構40で移動する。次いで、リフト装置60の支持部材71が搬送する製品Sの手前側右方(図2の下側で右側)に配置されるように移動部材42を移動機構40で移動する。
図7の(A)のように、第1移動手段12及び第2移動手段13により、移動部材41、42、43、44がこれから搬送する製品Sの周囲にそれぞれ移動する。このとき、各リフト装置60に設けられた昇降部材62の直方体の部分及び支持部材71はローラ81とローラ81との隙間CY(図3参照)に挿入可能な位置に停止している。また、昇降部材62の直方体の部分は互いに隣接する製品Sどうしの隙間CXに挿入可能な位置にも停止している。このとき、各リフト装置60の支持部材71のローラ73はこれから搬送する製品Sの上方にある(第1姿勢)。
次いで、図7の(B)のように、エアーシリンダ61のロッドが飛び出すことにより昇降部材62が下降し始める。すると支持部材71の先端に設けたローラ73の下端が製品Sに当たる。さらに、昇降部材62が下降すると、支持部材71の下面が当たり支持部材71は上方向に、回動ピン72を支点にして回動する(第2姿勢)。昇降部材62と製品Sとの隙間が少ない場合、支持部材71は昇降部材62が有する空間64の中に収納される(第2姿勢)。
空間64に支持部材71が収納されているときの支持部材71とローラ73とを合計したときの重心は、回動ピン72の中心に対してこれから搬送する製品S側にある。そのためローラ73の外周が製品Sと接触しなくなると、支持部材71は支持部材71とローラ73との自重により元の状態、つまり、支持部材71は下方向に、回動ピン72を支点にして逆向きに回動する。
次いで、図7の(C)のように、昇降部材62がエアーシリンダ61の下降端まで下降する。このとき支持部材71は、逆向きに回動して支持部材71の先端に設けたローラ73が製品Sをローラ73の上面で支持可能な状態になる(第1姿勢)。
次いで、図7の(D)のように、昇降部材62がエアーシリンダ61の上昇端まで上昇する。製品Sはローラ73に支持され、リフト装置60により持ち上げられる。この後、移動機構40でリフト装置60どうしを互いに近接させ、互いの支持部材71で製品Sが動かないように把持してから搬送するようにしてもよい。移送台車16、17は同期して同じ速度でお互いの間隔を保ちながらローラコンベア85又はローラコンベア86の上方(Y方向)へ走行する。そして、移送台車16、17は製品Sのこの後の加工工程によりローラコンベア85又はローラコンベア86のいづれか一方のローラコンベアの上方で停止する。
リフト装置60から製品Sを降ろす手順について図8を参照して説明する。図8の(A)のように、ローラコンベア85又はローラコンベア86のローラ上方で移送台車16、17は停止する。
次いで、図8の(B)のように、移送台車16、17に設けた各移動機構40で移動部材41、42及び移動部材43、44をそれぞれ互いに離れる方向に移動させる。すると、リフト装置60の支持部材71のローラ73は互いに離反する方向に移動する。ローラ73で支持されていた製品Sはローラコンベア85又はローラコンベア86のローラ上に落ちる。ローラコンベア85又はローラコンベア86を駆動すると製品Sは搬送される。
この後、図7の製品Sを持ち上げる手順、及び図8の製品Sを降ろす手順を繰り返し、製品Sをローラコンベア80上からローラコンベア85又はローラコンベア86上に搬送する。本実施例では製品SをY方向側に設けたローラコンベアに搬送したが、X方向側にコンベアを設け、X方向に製品Sを搬送するようにしてもよい。
支持部材71の先端に転動体としてのローラ73を設けると、製品Sの下面をローラ73が転動して移動しながら製品Sを降ろすので製品Sの下面に傷が付かない。各コンベアのローラは製品Sが落下したときの傷防止のためにゴムライニングした物にしてもよい。
リフト装置60は昇降するエアーシリンダ61の代わりに多関節形の産業用ロボットを使用して昇降させてもよい。そして、ロボットのアームの先端に複数の支持部材71を備えた昇降部材62を設けて支持部材71で製品Sを支持しながら持ち上げて搬送するようにしてもよい。また、1台のロボットで幅寸法の異なる製品Sを持ち上げられるように支持部材71を備えた昇降部材62を複数備え、互いに近接又は離間する方向に移動可能に構成した装置をロボットのアームの先端に設けてもよい。
支持部材71は支持部材71とローラ73との自重により元の状態、つまり支持部材71の先端に設けたローラ73の上面で製品Sを支持可能な状態(第1姿勢)に戻るような構成にしたが、スプリングを使用して元の状態に戻るようにしてもよい。また、支持部材71をモータで回動させるようにしてもよい。その方法は、支持部材71の回動ピン72にプーリを設け、そのプーリを回すと支持部材71が回動するように構成する。そして、回動ピン72のプーリの上方にもプーリを設け、そのプーリをモータで駆動可能にする。そして、互いのプーリに無端ベルトを掛け渡す。このようにすると、モータを正逆回転駆動させると支持部材71を回動させることができる。
支持部材71を回動自在に設けた昇降部材62を昇降するリフト装置60を各移動部材に取り付けたが、さらに、各移動部材に薄い製品Sを持ち上げるための吸着パッドを昇降させる装置を併設してもよい。
以上、本発明のリフト装置及びリフト装置を備えた搬送装置について、好ましい実施例を示して説明したが、本発明は、上述した実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の組合せの実施及び/又は種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。例えば、移送台車を3台設け、リフト装置を6セット設けてもよい。
11 搬送装置
12 第1移動手段
13 第2移動手段
16 移送台車
17 移送台車
20 ツバ付き車輪
21 平車輪
25 減速機付サーボモータ
40 移動機構
41 移動部材
42 移動部材
43 移動部材
44 移動部材
53 サーボモータ
60 リフト装置
61 エアーシリンダ
64 空間
71 支持部材
73 ローラ
S 製品

Claims (4)

  1. いに隙間を設けて配置された複数の製品から前記製品を持ち上げるリフト装置であって、
    前記製品の下面を支持する支持部材と、
    前記製品どうしの隙間に挿入可能で、かつ前記支持部材が水平軸周りに回動自在に設けられた昇降部材と、
    前記昇降部材を昇降させる昇降装置とを備え、
    前記支持部材は前記製品の下面を支持可能な第1姿勢と、
    前記第1姿勢に対し前記支持部材の先端部が前記第1姿勢よりも上方に回動された第2姿勢とに姿勢変更可能に設けられ
    前記昇降部材を複数有し、複数の前記昇降部材は幅寸法の異なる前記製品を持ち上げられるように互いに近接又は離間する方向に任意に移動可能に構成される、ことを特徴とするリフト装置。
  2. 前記製品の下面を支持した前記支持部材を水平方向に、かつ前記製品に対して離間する方向に移動させて前記製品を降ろす、ことを特徴とする請求項1に記載のリフト装置。
  3. 前記支持部材の端部に転動体をさらに備え、
    前記転動体で前記製品の下面を支持するとともに、
    前記支持部材は前記昇降部材に設けた空間に収納可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のリフト装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のリフト装置を複数備え、
    前記リフト装置どうしを互いに近接又は離間する方向に移動させる移動手段をさらに備え、前記移動手段を互いに同期して移動させることにより前記製品を搬送する、ことを特徴する搬送装置。
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