JP6473859B1 - 錠剤の押し出し装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 大きさの異なる錠剤が通過する通過孔を有する基盤体上面の長手方向に対して直角方向の幅を一錠のPTP包装体のシート部の大きさより狭くする幅狭基盤体と、該幅狭盤体上に設けられ、先端から任意のPTP包装体のシート部を前記幅狭基盤体との間に挿入した際にPTP包装体の隆起部の大きさ形状に合わせて左右開閉可能となるとともに隆起部を挟接する手段を有する挟接面を形成する押し圧定置具と、回動機構を介して前記幅狭基盤体または前記押し圧定置具に取り付けられ前記挟接面に挟持されたPTP包装体内の錠剤を落下させる押し出し片を有する押し具とよりなる。
【選択図】図1
Description
また、錠剤を配列成形された包装体と、この包装体を一錠ずつに切り分けた包装体の何れからも錠剤を取り出せ、また錠剤を出したあとの空の包装体を排除する構成の出願もなされている。
しかし、この特許文件2においても、前述の特許文件1と同様に、錠剤を押し出したあとの、一錠ずつに切り分けた空の包装体を排除するときは、その包装体を排除するための排除機構をあらためて操作しなければならない。
従って、何れの特許文献においても、その発明を商品化に向けて実行しようとすると、全構成のなかに包装体を排除するための機構を組み入れることは、技術面では可能であるとしても、組み立て作業等の費用が高すぎることが要因となって、商品化の実現には至らなかった経緯がある。
この一連の操作を詳細に説明すると、先ず一錠にずつに切り分けた包装体を、
手順1.指先に摘まみ持って基盤上に置く、
手順2.置いた包装体を押圧定置盤の間に指先で押し込み、
手順3.錠剤を押し出し、
手順4.空になった包装体を排除するために、操作部を操作しなければならない。
従って、操作を完了するまでに四度の手順を要するものである。
そこで本発明は上記の課題を解決するために、先ず空になった包装体を排除するための操作部品をなくすことで製造単価を下げ、更に操作手順でも、上記の手順1.をなくし、手順4.では何の操作をすることもなく、ただ包装体を引き抜くのみで完了とする、錠剤の押し出し装置を提供するものである。
また、本発明は開発当初より高齢者及び障害者を対象としてなされていたが、高齢化が加速度的に進んだ今日では、薬局において医師による処方薬の一包化が行われていて、この一包化によると、包装体から錠剤を押し出す専用の機械はあるものの、以前は稀であった薬剤師自身が包装体から指先で錠剤を押し出す作業が増大していて、これが薬剤師にとって大きな負担となっていることが現状である。
上記の課題を解決したことによって、販売のための製造が可能となり、金型の制作を進める現状を鑑み、特許出願をするものである。
1.一錠に切り分けた小さな包装体を、指先に一度摘まみ持ったままで、挿入、錠剤の押 し出し、包装体の排除の操作を完了できるので、前述の特許文献の錠剤を取り出す方法 と比べると、格段に使いやすく楽である。
2.前述の特許文献と比べると、空になった包装体を排除するための部材がない分、製造 単価が下がり、安価にて提供できる。
最初に、図1は実施例1の側面図であって、幅狭基盤体1aの上側に、包装体41のシート部を挿入するための隙間25を形成して押し圧定置具21の後端部を前記幅狭基盤体1aの後端部に係止し、更に先端部の下面に押し出し片32と、後端寄りの下面に押し圧バネ33を設けた押し具31を、前記幅狭基盤体1a上面に形成する軸受け4に軸着5することで、押し出し片32が上下に可動するものとしている。
そして押し具31を押し下げたときに押し圧バネ33の作用によって押し圧定置具21が下方に強く押されて幅狭基盤体1aに圧接する。
ここで本発明の最も重要なことは、基盤体の長手方向に対して直角方法の幅6を、一錠ずつに切り分けた包装体のシート部42の大きさより適宜に狭くした幅狭基盤体1aとしていることである。
通過穴3に示す定置部22の位置は、錠剤46を押し出すために、隆起部41の位置を押し出し片32に対して最良の位置であることを示している。
そして、前述の着脱可能とする当接具24は、本実施例では幅狭基盤体1aの上面に着脱可能としているが、これと同位置として、押し圧定置具21・21のそれぞれに、向き合わせに設けて着脱自在としてもよい。
先ず、図3は図2と同じ部分断面平面図であって、幅狭基盤体1aと押し圧定置具21・21の間に包装体のシート部42とともに、隆起部45を押し圧定置具21・21に形成する挟接面23・23に挟まれた状態で挿入していて、この挿入時に大きさと形が異なる錠剤であっても、隆起部45によって押し圧定置具21・21を左右均等に押し広げることで、隆起部45を幅狭基盤体1aの中央に位置させ、且つ隆起部45が当接具24に当接したところで、定置部22に定置するものである。
そして前述の通り、幅狭基盤体1aの長手方向に対して直角方法の幅6を、一錠ずつに切り分けた包装体のシート部42の大きさより幅を適宜に狭くしているので、挿入された包装体のシート部42の端部が幅狭基盤体1aの両外側に出ている。
従って、後記の使用状態を説明する図10に示すように、包装体41のシート部42を一度指先に摘まみ持ったままで、幅狭基盤体1aと押し圧定置具21・21との間に挿入することができて、速やかに錠剤を押し出し、続けて引き抜けば、空になった包装体41を排除できた状態となる。
また、左右に位置する押し圧定置具21・21は、図示する矢印の方向に撓り可動としている。
先ず、図7は幅狭基盤体1bの下側にケース体11を設けた側面図であって、前端に取り出し口12と斜部13を形成していて、押し出された錠剤を複数まとめておいて、ケース体11を大きく前に傾けると、全ての錠剤を一気に取り出せる。
また、斜部13はケース体11が少し前に傾いた程度で、内部に収容した錠剤が不用意に転がり出るのを防止するものである。
また、本実施例のケース体11の断面形状を台形型にして下方の幅を広くしていて、これによると、包装体を押し圧定置具21・21の間に挿入したとき、シート部42を指先に摘まみ持ったままでも、ケース体11の両側面の角度を調整することで、指がケース体11に触れることがなくなり、指の動きを阻害しないのである。
更に、ケース体11の断面形状を台形型していることで、丸い錠剤のみならず長さのあるカプセル剤も余裕をもってケース体11内に収容できる。
このスライド機構14・14によって、幅狭基盤体1bの前方に向けてケース体11を移動して引き抜くと、ケース体11の内側の清掃ができる。
本実施例は、前述する実施例1の着脱可能とする当接具24を取り外したものであって、包装体の隆起部45は目見当によって定置部に定置するものである。
また、本実施例を実施例1の形態によって説明する。
先ず、図12は、幅狭基盤体1aと押し圧定置具21の部分断面平面図であって、3列に配設された包装体の隆起部45の1列目を押し圧定置具21・21の間に挿入した状態を示していて、この1列目の錠剤を押し出したあと、包装体41を後方に移動することによって、2列目・3列目と錠剤を順次押し出すことができる。
4:軸受け 5:軸着 6:幅狭基盤体の幅
7:実施例本体
11:ケース体 12:取り出し口 13:斜部
14:スライド機構
21:押し圧定置具 22:定置部 23:挟接面
24:当接具 25:隙間 26:押し圧定置具の外幅
31:押し具 32:押し出し片 33:押し圧バネ
41:包装体 42:シート部 43:樹脂フィルム
44:アルミ箔 45:隆起部 46:錠剤
47:シート部の幅
Claims (2)
- 大きさの異なる錠剤が通過する通過孔を有する基盤体上面の長手方向に対して直角方向の幅を一錠のPTP包装体のシート部の大きさより狭くする幅狭基盤体と、
該幅狭基盤体上に設けられ、先端から任意のPTP包装体のシート部を前記幅狭基盤体との間に挿入した際にPTP包装体の隆起部の大きさ形状に合わせて左右開閉可能となるとともに、隆起部を挟接する手段を有する挟接面を形成する押し圧定置具と、
回動機構を介して前記幅狭基盤体または前記押し圧定置具に取り付けられ前記挟接面に挟持されたPTP包装体内の錠剤を落下させる押し出し片を有する押し具と、
該押し具と前記押し圧定置具に係わる押し圧バネを後端付近に設け、前記押し具を押し下げると、前記押し圧定置具と前記幅狭基盤体との間に前記シート部を圧接固定することを特徴とした錠剤の押し出し装置。 - 前記幅狭基盤体と前記押し圧定置具との間に前記PTP包装体を挿入した際に該PTP包装体の隆起部を定位置に停止させるための当接具を前記幅狭基盤体又は前記押し圧定置具に着脱可能に備えた請求項1に記載の錠剤の押し出し装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018128612A JP6473859B1 (ja) | 2018-06-19 | 2018-06-19 | 錠剤の押し出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP6473859B1 true JP6473859B1 (ja) | 2019-02-20 |
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Family
ID=65443058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6010709U (ja) * | 1983-06-30 | 1985-01-24 | 浅田 浩 | Ptpシ−ル包装の薬剤押し出し器 |
JP3045701U (ja) * | 1997-07-28 | 1998-02-13 | 敏秀 中島 | Ptp包装の錠剤・カプセル取出器 |
JP2015120527A (ja) * | 2013-12-23 | 2015-07-02 | 反町 秀夫 | 薬剤取出し具 |
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2018
- 2018-06-19 JP JP2018128612A patent/JP6473859B1/ja active Active
Patent Citations (3)
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JPS6010709U (ja) * | 1983-06-30 | 1985-01-24 | 浅田 浩 | Ptpシ−ル包装の薬剤押し出し器 |
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