JP6472609B2 - 流体動圧軸受装置及びこれを備えたモータ、並びに流体動圧軸受装置の樹脂部品の製造方法 - Google Patents

流体動圧軸受装置及びこれを備えたモータ、並びに流体動圧軸受装置の樹脂部品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、流体動圧軸受装置及びこれを備えたモータ、並びに流体動圧軸受装置に組み込まれる樹脂部品の製造方法に関する。
流体動圧軸受装置は、軸部材の外周面と軸受部材の内周面との間のラジアル軸受隙間に満たされた流体膜(例えば油膜)の圧力により、軸部材を相対回転自在に非接触支持するものである。流体動圧軸受装置は、その高回転精度および静粛性から、情報機器(例えば、HDD等の磁気ディスク駆動装置、CD,DVD,ブルーレイディスク等の光ディスク駆動装置、MD,MO等の光磁気ディスク駆動装置)のスピンドルモータ、レーザビームプリンタ(LBP)のポリゴンスキャナモータ、プロジェクタのカラーホイール、あるいは電気機器の冷却ファン等に使用されるファンモータなどの小型モータ用として好適に使用される。
流体動圧軸受装置を構成する部品は、金属で形成されることが多いが、近年、コストを抑える観点から、樹脂製の部品を使用することがある。例えば、下記の特許文献1に示されている流体動圧軸受装置では、ハウジングを樹脂の射出成形で形成し、この樹脂製のハウジングの外周面をモータベースの内周面に接着固定している。
しかし、樹脂の射出成形品の表層には、ポリマーの配向が強く、ち密な構造のスキン層が形成されているため、その表面は、ポリマーレベルの微小な凹部の少ない平滑な面となっている。このような平滑な面に接着剤を塗布しても、十分な接着力が得られず、ハウジングとモータベースとの固定強度、ひいては、モータ全体の剛性が低下し、ロータの振動特性が低下する恐れがある。
そこで、下記の特許文献1には、樹脂製のハウジングの外周面に、アルカリエッチング処理等の表面処理を施すことにより、スキン層を除去する方法が示されている。このように、ハウジングの外周面のスキン層を除去して、多数の微小凹部を有するコア部分を表面に露出させれば、微小凹部に接着剤が入り込んでアンカー効果を発揮することにより、接着強度の向上が期待できる。
特開2005−282770号公報
しかし、アルカリエッチング処理は、樹脂表面のスキン層を腐食作用により除去するものであるため、除去されずに残ったコア部分の表面もダメージを受けており、ベース樹脂やこれに含まれる充填剤が脱落しやすい状態となる。このため、ベース樹脂や充填剤がハウジングの外周面から脱落し、ハウジングの内部に充填される潤滑流体にコンタミとして混入する恐れがある。
また、樹脂製ハウジングの外周面のスキン層を、研磨等の機械加工により除去することも考えられる。しかし、機械加工による除去は、装置が大掛かりとなって費用が嵩むと共に、砥石から脱落した研磨材がハウジングに付着し、これがハウジングの内部に充填される潤滑流体にコンタミとして混入する恐れがある。
以上のような問題は、ハウジングに限らず、流体動圧軸受装置に組み込まれ、他部品と接着固定される部品を樹脂の射出成形品とする場合に同様に生じる。
以上の事情に鑑み、本発明は、潤滑流体へのコンタミの混入や高コスト化などの不具合を招くことなく、流体動圧軸受装置に組み込まれる樹脂部品と他部品との接着強度を高めることにある。
前記課題を解決するためになされた本発明は、流体動圧軸受装置に組み込まれ、外周面又は内周面に、他部品に接着固定される固定面が設けられた樹脂部品を製造するための方法であって、樹脂の射出成形により、前記樹脂部品と略同一形状の樹脂部品原形を形成する工程と、前記樹脂部品原形を金型に圧入することにより、前記樹脂部品原形の固定面のスキン層を除去する工程とを有するものである。
このように、樹脂部品を金型に圧入し、樹脂部品の外周面又は内周面に設けられた固定面のスキン層を除去することにより、コア部分を樹脂部品の表面に露出させることができる。これにより、樹脂部品の固定面に多数の微小凹部が設けられるため、固定面に塗布した接着剤が微小凹部に入り込んでアンカー効果を発揮し、他部品との接着強度が高められる。
また、上記のように、金型への圧入により樹脂部品のスキン層を除去することで、アルカリエッチングのように樹脂部品の表面が腐食作用によるダメージを受けないため、ベース樹脂や充填剤がハウジングの外周面から脱落しにくく、コンタミが生じにくい。また、金型への圧入によるスキン層の除去は、研磨による場合と比べて簡素な装置で行うことができると共に、砥石を用いないため研磨材がコンタミとなる事態を回避できる。
上記のように樹脂部品を金型に圧入すると、樹脂部品のうち、金型と摺動した部分(すなわちスキン層が除去された部分)に圧入痕が形成される。従って、本発明は、樹脂の射出成形品からなり、外周面又は内周面に、他部品に接着固定される固定面が設けられた樹脂部品を備えた流体動圧軸受装置であって、他部品に接着固定される前の前記樹脂部品の固定面に圧入痕が形成されていることを特徴とする流体動圧軸受装置として特徴づけることもできる。
上記の樹脂部品からなり、外周面に前記圧入痕が形成されたハウジングと、前記ハウジングの内周面に固定された軸受スリーブと、前記軸受スリーブの内周に挿入された軸部材と、前記軸部材の外周面と前記軸受スリーブの内周面との間のラジアル軸受隙間に満たされた潤滑流体の動圧作用で前記軸部材を相対回転自在に支持するラジアル軸受部とを備えた流体動圧軸受装置は、ハウジングの外周面をモータベース等の他部品の内周面に強固に接着固定することができる。
上記の流体動圧軸受装置において、金型への圧入によりハウジングの外周面のスキン層を除去すると、除去したスキン層が圧入痕の端部にバリとして付着することがある。このバリが、流体動圧軸受装置の組立時等にハウジングから脱落すると、ハウジングの内部に充填される潤滑流体にコンタミとして混入する恐れがある。そこで、前記ハウジングが、筒状の側部と、該側部の軸方向一方側を閉塞する底部とを備えている場合、前記圧入痕の軸方向一方側の端部に、バリあるいはバリの除去痕が設けられるように、前記ハウジングを金型に圧入することが好ましい。このように、ハウジングの外周面のうち、開口部から離反した位置にバリあるいはバリの除去痕を設けることで、組立時にハウジングから脱落したバリや、除去加工により除去したバリが、ハウジングの開口部から内部に侵入する恐れを低減できる。
前記ハウジングの外周面に、大径部と、その軸方向一方側に配された小径部とを設け、前記大径部に前記圧入痕が設けられ、前記小径部には前記圧入痕が設けられていない構成とすれば、固定に必要な領域のみが金型に圧入されるため、圧入負荷が軽減されて作業が容易化される。
このとき、前記圧入痕の軸方向一方側の端部に付着したバリを、大径部と小径部との段差で形成された空間に収容すれば、組立時に他部品と接触してバリが脱落する恐れを低減できる。さらに、このバリを、前記小径部と前記他部品の内周面との間に供給された接着剤により捕捉すれば、組立後にハウジングからバリが脱落する事態を確実に回避することができる。
以上のように、金型への圧入により樹脂部品の表面のスキン層を除去することにより、アルカリエッチングや研磨加工でスキン層を除去する場合のような潤滑流体へのコンタミの混入や高コスト化の問題を招くことなく、他部品との接着強度を高めることができる。
スピンドルモータの断面図である。 上記スピンドルモータに組み込まれた本発明の一実施形態に係る流体動圧軸受装置の断面図である。 上記流体動圧軸受装置の軸受スリーブの断面図である。 上記軸受スリーブの下面図である。 上記流体動圧軸受装置のハウジングの上面図である。 スキン層を除去する前のハウジング(ハウジング原形)の断面図である。 ハウジングのスキン層除去工程を示す断面図であり、ハウジング原形を金型に挿入する前の状態を示す。 ハウジングのスキン層除去工程を示す断面図であり、ハウジング原形を金型に圧入する直前の状態を示す。 ハウジングのスキン層除去工程を示す断面図であり、ハウジング原形を金型に圧入している途中の状態を示す。 ハウジングのスキン層除去工程を示す断面図であり、図7(c)からさらにハウジング原形を降下させた状態を示す。 ハウジングのスキン層除去工程を示す断面図であり、スキン層を除去したハウジング原形(ハウジング)を金型から排出した状態を示す。 ハウジングの外周面に接着剤を塗布した状態を示す断面図である。 ハウジングをモータベースの内周に挿入した状態を示す断面図である。 他の実施形態に係る流体動圧軸受装置の断面図である。
図1に、HDDのディスク駆動装置に用いられるスピンドルモータを示す。このスピンドルモータは、流体動圧軸受装置1と、流体動圧軸受装置1の軸部材2に固定されたディスクハブ3と、半径方向隙間を介して対向させたステータコイル4およびロータマグネット5と、モータベース6とを備えている。ステータコイル4はモータベース6に固定され、ロータマグネット5はディスクハブ3に固定される。モータベース6の内周面には、流体動圧軸受装置1のハウジング7が接着により固定される。ディスクハブ3には、所定枚数(図示例では2枚)のディスクDが保持される。ステータコイル4に通電すると、ロータマグネット5が回転し、これに伴って、ディスクハブ3に保持されたディスクDが軸部材2と一体に回転する。
流体動圧軸受装置1は、図2に示すように、軸部材2と、内周に軸部材2が挿入された軸受スリーブ8と、内周面に軸受スリーブ8が固定されたハウジング7と、ハウジング7の開口部に配設されるシール部材9とを備える。本実施形態では、ハウジング7が、樹脂で射出成形された樹脂部品である場合を示す。尚、以下の説明では、便宜上、軸方向でハウジング7の開口側を上方、その反対側を下方という。
軸部材2は、例えばステンレス鋼等の金属材料で形成され、軸部2aと、軸部2aの下端に設けられたフランジ部2bとを備えている。軸部2aには、円筒状の外周面2a1と、上方へ向けて漸次縮径したテーパ面2a2とが形成される。
軸受スリーブ8は、焼結金属で円筒状に形成され、具体的には、銅系、鉄系、あるいは銅鉄系の焼結金属で形成される。軸受スリーブ8の内周面8aには、動圧溝が形成される。本実施形態では、上下に離隔した2箇所の領域に、図3に示すようなヘリングボーン形状の動圧溝8a1,8a2が形成される。図示例では、上側の領域に形成された動圧溝8a1は軸方向非対称形状とされ、具体的に、軸方向略中央部に設けられた環状丘部よりも上方の軸方向寸法L1が、環状丘部よりも下方の軸方向寸法L2よりも大きい。一方、下側の領域に形成された動圧溝8a2は軸方向対称形状とされる。
軸受スリーブ8の下側端面8bには、図4に示すようなスパイラル形状の動圧溝8b1が形成される。図示例の動圧溝8b1は、潤滑流体を内径側に押し込むポンプインタイプである。軸受スリーブ8の外周面8cには、複数(図示例では3本)の軸方向溝8c1が円周方向等間隔に設けられる。軸受スリーブ8の上側端面8dには、図3に示すように、環状溝8d1と、環状溝8d1の内径側に設けられた複数の半径方向溝8d2とが形成される。
ハウジング7は、筒状(図示例では円筒状)の側部7aと、側部7aの下方の開口部を閉塞する円盤状の底部7bとを有する。ハウジング7は、少なくとも側部7aが樹脂の射出成形品からなり、本実施形態では、側部7a及び底部7bが樹脂で一体に射出成形される。
ハウジング7を形成する樹脂は主に熱可塑性樹脂であり、例えば、非晶性樹脂として、ポリサルフォン(PSU)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニルサルフォン(PPSU)、ポリエーテルイミド(PEI)等、結晶性樹脂として、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミド(PA)等を用いることができる。また、上記の樹脂に、充填材として、例えばガラス繊維や炭素繊維等の繊維状充填材、チタン酸カリウム等のウィスカー状充填材、マイカ等の鱗片状充填材、炭素繊維、カーボンブラック、黒鉛、カーボンナノマテリアル、金属粉末等の繊維状又は粉末状の導電性充填材を用いることができる。これらの充填材は、単独で用い、あるいは、二種以上を混合して使用しても良い。
ハウジング7の側部7aの内周面7a1には、軸受スリーブ8の外周面8cが圧入、隙間接着、圧入接着(接着剤介在下での圧入)等の適宜の手段により固定される。側部7aの外周面7a2には、軸方向中間部に設けられた大径部(以下、大径外周面7a21と言う)と、大径外周面7a21の上方に設けられた小径部(以下、第1小径外周面7a22と言う)と、大径外周面7a21の下方に設けられた小径部(以下、第2小径外周面7a23と言う)とが形成される。大径外周面7a21と第1小径外周面7a22との間には、これらを連続するテーパ面7a24が設けられる。
ハウジング7の底部7bの上側端面7b1には、図5に示すようなスパイラル形状の動圧溝7b10が形成される。図示例の動圧溝7b10は、潤滑流体を内径側に押し込むポンプインタイプである。
ハウジング7は、射出成形工程及びスキン層除去工程を経て製造される。射出成形工程では、図示しない金型で形成されたキャビティに溶融樹脂を射出し、この樹脂を冷却して固化させることにより、図6に示すハウジング原形17を形成する。このハウジング原形17は、図2に示すハウジング7と略同一形状を有し、側部17a及び底部17bを有する。側部17aの外周面17a2には、大径外周面17a21、第1小径外周面17a22、及び第2小径外周面17a23が設けられる。大径外周面17a21と第1小径外周面17a22との間には、これらを連続するテーパ面17a24が設けられる。ハウジング原形17の大径外周面17a21の径は、ハウジング7の大径外周面7a21の径よりも僅かに大きい。本実施形態では、ハウジング原形17の射出成形と同時に、底部17bの上側端面17b1に動圧溝7b10(図5参照)が型成形される。尚、動圧溝7b10の形成方法はこれに限らず、エッチングやプレス成形等の後加工により形成してもよい。
次に、スキン層除去工程では、図7(a)〜(e)に示すように、ハウジング原形17を金型(ダイ10)の内周に圧入する。ダイ10の内径D1(内周面10aの径)は、ハウジング原形17の大径外周面17a21の径D2よりも小さく、ハウジング原形17の第1小径外周面7a22の径D3及び第2小径外周面7a23の径D4よりも大きい(D2>D1>D4>D3)。例えば、ハウジング7の外径がφ5〜φ10mmである場合、ダイ10の内径D1とハウジング原形17の大径外周面17a21の径D2との径差(圧入代)は0.2〜0.5mm程度とされる。
本実施形態では、図7(a)に示すように、ハウジング原形17の開口部を下向きにした状態で、図示しない上パンチでハウジング原形17の底部17bを上方から押し下げ、ハウジング原形17を開口部側からダイ10の内周に挿入する。そして、図7(b)に示すように、ハウジング原形17の第1小径外周面17a22がダイ10の内周に挿入され、さらに、ハウジング原形17のテーパ面17a24とダイ10の内周面10aの上端開口部とが当接することにより、ハウジング原形17とダイ10の内周面10aの軸心が一致する。
ハウジング原形17を上パンチでさらに押し下げることにより、図7(c)に示すように、ハウジング原形17の大径外周面17a21が、ダイ10の内周面10aに圧入される。このとき、図7(c)の拡大図に示すように、ダイ10の上端開口部で、ハウジング原形17の大径外周面17a21の表層(スキン層)が削り取られ、この削り取られた表層がバリBとして大径外周面17a21に付着する。
ハウジング原形17を上パンチでさらに押し下げると、ハウジング原形17の第2小径外周面17a23がダイ10の内周に挿入される{図7(d)参照}。このとき、バリBは、ハウジング原形17の大径外周面17a21の端部に付着し、第2小径外周面17a23とダイ10の内周面10aとの間の空間に収容される。さらにハウジング原形17を降下させると、大径外周面17a21のスキン層が除去されたハウジング原形17(すなわちハウジング7)が、ダイ10の内周から下方に排出される{図7(e)参照}。以上により、ハウジング7が完成する。
以上のような工程を経て製造されたハウジング7の外周面7a2には、圧入痕Mが設けられる。本実施形態では、図2に示すように、ハウジング7の大径外周面7a21の全域に圧入痕M(点線で示す)が設けられる。圧入痕Mが設けられた大径外周面7a21は、スキン層が除去され、コア部分が露出している。一方、ハウジング7の第1小径外周面7a22及び第2小径外周面7a23には、圧入痕Mは設けられておらず、スキン層が全域に設けられている。このため、大径外周面7a21は、第1小径外周面7a22及び第2小径外周面7a23よりも表面粗さが大きい。大径外周面7a21の底部7b側の端部には、上記のスキン層除去工程により生じたバリBが付着している。本実施形態では、図2に拡大して示すように、バリBが、大径外周面7a21の下端から下方に突出している。バリBは、大径外周面7a21と第2小径外周面7a23との段差で形成された空間に収容される。詳しくは、大径外周面7a21を下方に延長した円筒面と第2小径外周面7a23との径方向間領域に、バリBが収容される。
シール部材9は、樹脂あるいは金属で環状に形成され、ハウジング7の側部7aの内周面7a1の上端部に接着や圧入等により固定される。シール部材9の下側端面9bは、軸受スリーブ8の上側端面8dに当接している。シール部材9の内周面9aは、軸部2aの外周面に設けられたテーパ面2a2と半径方向で対向し、これらの間に下方へ向けて半径方向寸法を漸次縮小させた楔状のシール空間Sが形成される。軸部材2の回転時には、シール空間Sが毛細管力シールおよび遠心力シールとして機能し、ハウジング7の内部に満たされた潤滑油の外部への漏れ出しを防止する。
上記の構成部品からなる流体動圧軸受装置1の内部に、潤滑流体としての潤滑油が注入される。これにより、軸受スリーブ8の内部空孔を含む流体動圧軸受装置1の内部空間が潤滑油で満たされ、油面は常にシール空間Sの範囲内に維持される。尚、潤滑流体として、油の他、グリースや磁性流体を使用してもよい。
上記の流体動圧軸受装置1が、モータベース6の内周面6aに接着固定される。具体的には、ハウジング7の外周面7a2が、モータベース6の内周面6aに、隙間接着により固定される。本実施形態では、ハウジング7の外周面7a2全体にUV照射を施した後、図8(a)に示すように、ハウジング7の外周面7a2に接着剤を塗布する。図示例では、大径外周面7a21の全域と、その上下両側のテーパ面7a24及び第2小径外周面7a23の一部を覆う領域に、接着剤Gが塗布される。このとき、大径外周面7a21と第2小径外周面7a23との間の段差を埋めるように接着剤Gを塗布することにより、大径外周面7a21の下端に設けられたバリB(図2参照)が接着剤Gで覆われる。
その後、接着剤Gが塗布された流体動圧軸受装置1をモータベース6の内周に下方から挿入し、両者を嵌合させる{図8(b)参照}。これにより、ハウジング7の大径外周面7a21の全域とモータベース6の内周面6aとの間に接着剤Gが介在すると共に、余分な接着剤Gが、ハウジング7の第2小径外周面7a23とモータベース6の内周面6aとの間の空間Pに収容される。その後、接着剤を硬化させることで、ハウジング7とモータベース6とが固定される。本実施形態では、接着剤として熱硬化性接着剤が使用され、ハウジング7とモータベース6とを接着剤を介して嵌合させた後、これらを加熱することで接着剤を硬化させて、両部材が固定される。このように、ハウジング7の外周面7a2のうち、大径外周面7a21の全域と、テーパ面7a24及び第2小径外周面7a23の一部が、モータベース6の内周面6aに接着固定される固定面となる。
上記のように、ハウジング7の外周面7a2のうち、モータベース6に接着固定される固定面として機能する大径外周面7a21には、モータベース6に固定される前の状態で圧入痕Mが形成されている。従って、ハウジング7の大径外周面7a21には多数の微小凹部を有するコア部分が露出しており、この微小凹部に接着剤が入り込むことでアンカー効果が発揮され、接着強度が高められる。本実施形態では、スキン層が除去されたハウジング7の大径外周面7a21にUV照射を施すことで、大径外周面7a21が活性化されて接着剤との濡れ性が向上するため、接着強度がさらに高められる。
また、圧入痕Mの下端に付着したバリBが、大径外周面7a21と第2小径外周面7a23との段差で形成される空間に収容されているため、流体動圧軸受装置1をモータベース6の内周に挿入する際に、バリBがモータベース6と接触してハウジング7から脱落する恐れを低減できる。また、ハウジング7の大径外周面7a21の下端に付着したバリBは、上記の空間Pに供給された接着剤で捕捉されるため、バリBが脱落してコンタミとして潤滑油に混入する事態を防止できる。特に、上記のように、予め、バリBを覆うように接着剤Gを塗布しておくことで、ハウジング7をモータベース6の内周に挿入する際に、モータベース6との接触によりバリBがハウジング7から脱落した場合でも、未硬化の接着剤でバリBを確実に捕捉することができる。また、本実施形態では、ハウジング7の大径外周面7a21の下端にバリBが付着しているため、バリBが配された空間Pとハウジング7の開口部(シール空間S)とが、ハウジング7の大径外周面7a21とモータベース6の内周面6aとの接着固定部で遮断される。これにより、万が一、バリBが接着剤Gから脱落した場合でも、脱落したバリBがハウジング7の開口部から潤滑油に混入する事態を確実に防止できる。
上記のような流体動圧軸受装置において、軸部材2が回転すると、軸受スリーブ8の内周面8aと軸部2aの外周面2a1との間にラジアル軸受隙間が形成される。そして、軸受スリーブ8の内周面8aに形成された動圧溝8a1,8a2によりラジアル軸受隙間の油膜の圧力が高められ、この動圧作用によって軸部材2を回転自在に非接触支持する第1ラジアル軸受部R1及び第2ラジアル軸受部R2が構成される。
これと同時に、フランジ部2bの上側端面2b1と軸受スリーブ8の下側端面8bとの間にスラスト軸受隙間が形成されると共に、フランジ部2bの下側端面2b2とハウジング7の底部7bの上側端面7b1との間にスラスト軸受隙間が形成される。そして、軸受スリーブ8の下側端面8bに形成された動圧溝8b1、及びハウジング7の底部7bの上側端面7b1に形成された動圧溝7b10により、各スラスト軸受隙間の油膜の圧力が高められ、軸部材2を両スラスト方向に回転自在に非接触支持する第1スラスト軸受部T1及び第2スラスト軸受部T2が構成される。
このとき、軸受スリーブ8の内周面8aの上側領域に形成された動圧溝8a1が軸方向非対称形状であるため、軸部材2の回転に伴ってラジアル軸受隙間の潤滑油を下向きに押し込むポンピング力が発生する。これにより、ラジアル軸受隙間→第1スラスト軸受部T1のスラスト軸受隙間→軸方向溝8c1→環状溝8d1及び半径方向溝8d2→ラジアル軸受隙間という経路を潤滑油が循環するため、ハウジング7の内部に満たされた潤滑油に局部的な負圧が発生することを防止できる。
また、上記のように、ハウジング7の外周面7a2とモータベース6の内周面6aとが強固に接着固定されているため、流体動圧軸受装置1とモータベース6とが強固に固定され、モータ全体として高い剛性を有する。これにより、ディスクハブ3の振動が抑えられ、ディスクDの読み取り精度が向上する。
本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、図9に示す実施形態は、ハウジング7の大径外周面7a21が、外周面7a2の下端に設けられた面取り部7a25まで達している点で、上記の実施形態と異なる。この場合、上記実施形態と同様の手順{図7(a)〜(e)参照}でハウジング原形17がダイ10に圧入することにより、ハウジング7の大径外周面7a21の全域に圧入痕Mが形成される。大径外周面7a21の下端にはバリBが付着している。詳しくは、大径外周面7a21を下方に延長した円筒面と面取り部7a25との径方向間領域に、バリBが収容される。ハウジング7をモータベース6に固定する際には、ハウジング7の面取り部7a25とモータベース6の内周面6aとで形成される空間に接着剤が供給され、この接着剤によりバリBが捕捉される(図示省略)。
また、上記の実施形態では、ハウジング7に付着したバリBを残したまま、これを接着剤で覆う場合を示したが、これに限らず、ハウジング7のスキン層を除去した後、バリBを後加工により除去してもよい。この場合、大径外周面7a21の下端にバリの除去痕が設けられる(図示省略)。バリの除去加工は、スキン層除去工程の後に別工程で行ってもよいし、上パンチの形状を工夫することでスキン層の除去と同時に行ってもよい。
また、スキン層除去工程において、ハウジング原形17の内周にコアピンを嵌合させ、ハウジング原形17の側部17aを内径側から支持した状態で、ハウジング原形17をダイ10の内周に圧入してもよい。これにより、ダイ10への圧入によりハウジング原形17が内径向きに変形する事態を防止し、スキン層を確実に除去することができる。
また、上記の実施形態では、ハウジング7の側部7a及び底部7bを樹脂で一体成形した場合を示したが、これに限らず、側部7aと底部7bを別体に形成してもよい。この場合、側部7aを樹脂の射出成形品からなる樹脂部品として、その外周面7a2に圧入痕が設けられる。
また、上記の実施形態では、樹脂部品がハウジング7である場合を示したが、これに限らず、ハウジング7と接着固定されるシール部材9や軸受スリーブ8を樹脂の射出成形品からなる樹脂部品としてもよい。あるいは、ハウジング7と軸受スリーブ8を軸受部材として樹脂で一体成形する場合、これを樹脂部品としてもよい。これらの場合、樹脂製のシール部材9、軸受スリーブ8、あるいは軸受部材の外周面に、圧入痕が設けられる。
また、上記の実施形態では、ハウジング7の外周面のスキン層を除去する場合を示したが、これに限らず、例えばハウジング7の内周に金型(ピン)を圧入することにより、ハウジング7の内周面7a1のスキン層を除去してもよい(図示省略)。
また、上記の実施形態では、軸受スリーブ8の内周面8aにヘリングボーン形状の動圧溝8a1,8a2を形成した場合を示したが、これに限らず、スパイラル形状の動圧溝や、軸方向に沿って延びるステップ形状の動圧溝を形成してもよい。また、上記の実施形態では、軸受スリーブ8の内周面8aの軸方向に離隔した2箇所に動圧溝8a1,8a2を形成したが、これらを軸方向に連続させてもよいし、あるいは、へリングボーン形状の動圧溝を一組のみ形成してもよい。また、軸受スリーブ8の内周面8aを円筒面とし、これに対向する軸部材2の軸部2aの外周面2a1に動圧溝を形成してもよい。
また、上記の実施形態では、軸受スリーブ8の下側端面8bにスパイラル形状の動圧溝8b1を形成した場合を示したが、これに限らず、ヘリングボーン形状やステップ形状等の他の形状の動圧溝を形成してもよい。また、軸受スリーブ8の下側端面8bを平坦面とし、これに対向する軸部材2のフランジ部2bの上側端面2b1に動圧溝を形成してもよい。
また、本発明は、軸部材の回転を支持する軸回転型の流体動圧軸受装置に限らず、軸部材が固定され、軸受スリーブが回転する軸固定型の流体動圧軸受装置や、軸部材及び軸受スリーブの双方が回転する流体動圧軸受装置に適用することもできる。
また、上記の流体動圧軸受装置は、HDDのスピンドルモータに限らず、他の情報機器のスピンドルモータ、レーザビームプリンタのポリゴンスキャナモータ、プロジェクタのカラーホイール、あるいは電気機器のファンモータに適用することができる。
1 流体動圧軸受装置
2 軸部材
3 ディスクハブ
4 ステータコイル
5 ロータマグネット
6 モータベース
7 ハウジング(樹脂部品)
7a21 大径外周面(大径部)
7a22 第1小径外周面
7a23 第2小径外周面(小径部)
8 軸受スリーブ
9 シール部材
10 ダイ(金型)
17 ハウジング原形(樹脂部品原形)
R1,R2 ラジアル軸受部
T1,T2 スラスト軸受部
S シール空間
B バリ
G 接着剤
M 圧入痕

Claims (8)

  1. 樹脂の射出成形品からなり、外周面又は内周面に、他部品に嵌合した状態で接着固定される固定面が設けられた樹脂部品を有する流体動圧軸受装置であって、
    前記他部品に嵌合される前の前記樹脂部品の固定面に圧入痕が形成されていることを特徴とする流体動圧軸受装置。
  2. 前記樹脂部品からなり、外周面に前記圧入痕が形成されたハウジングと、前記ハウジングの内周面に固定された軸受スリーブと、前記軸受スリーブの内周に挿入された軸部材と、前記軸部材の外周面と前記軸受スリーブの内周面との間のラジアル軸受隙間に満たされた潤滑流体の動圧作用で前記軸部材を相対回転自在に支持するラジアル軸受部とを備えた請求項1記載の流体動圧軸受装置。
  3. 前記ハウジングが、筒状の側部と、該側部の軸方向一方側を閉塞する底部とを備え、前記圧入痕の軸方向一方側の端部に、バリあるいはバリの除去痕が設けられた請求項2に記載の流体動圧軸受装置。
  4. 前記ハウジングの外周面に、大径部と、その軸方向一方側に配された小径部とを設け、前記大径部に前記圧入痕が設けられ、前記小径部には前記圧入痕が設けられていない請求項3に記載の流体動圧軸受装置。
  5. 前記圧入痕の軸方向一方側の端部に付着したバリが、前記大径部と前記小径部との段差で形成された空間に収容された請求項4記載の流体動圧軸受装置。
  6. 前記バリが、前記ハウジングの外周面の小径部と前記他部品の内周面との間に供給された接着剤により捕捉された請求項5に記載の流体動圧軸受装置。
  7. 請求項2〜6の何れかに記載の流体動圧軸受装置と、前記他部品としてのモータベースと、前記モータベースに固定されたステータコイルと、前記ステータコイルと対向して配置されたマグネットとを備え、
    前記ハウジングの外周面と前記モータベースの内周面とが接着固定されたモータ。
  8. 流体動圧軸受装置に組み込まれ、外周面又は内周面に、他部品に接着固定される固定面が設けられた樹脂部品を製造するための方法であって、
    樹脂の射出成形により、前記樹脂部品と略同一形状の樹脂部品原形を形成する工程と、前記樹脂部品原形を金型に圧入することにより、前記樹脂部品原形の固定面のスキン層を除去する工程とを有する樹脂部品の製造方法。
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