JP6471673B2 - プランジャ、及びプランジャの製造方法 - Google Patents
プランジャ、及びプランジャの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6471673B2 JP6471673B2 JP2015198467A JP2015198467A JP6471673B2 JP 6471673 B2 JP6471673 B2 JP 6471673B2 JP 2015198467 A JP2015198467 A JP 2015198467A JP 2015198467 A JP2015198467 A JP 2015198467A JP 6471673 B2 JP6471673 B2 JP 6471673B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plunger
- pressure
- wall surface
- cylinder
- fuel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
プランジャは、多孔質材(44)における複数の気孔(53)として形成されている中空空間(50)が内部に形成されており、シリンダ(30)の内壁面(31)に沿って摺動する。シリンダの内壁面とプランジャの加圧端面(42)とで画成される加圧室(25)内の流体を加圧可能にする。加圧室内の流体は、シリンダの内壁面に対向するプランジャの外壁面(41)及びプランジャの加圧室に面する加圧端面に流体圧力を印加する。
中空空間は、プランジャの外壁面及び加圧端面に流体圧力が印加されるとき、プランジャの外壁面を径外方向に弾性変形可能とする。
プランジャの製造方法に係る第1の発明:(削除)。
内挿工程は、軸方向の少なくとも一方の端部が開放された筒状部材(80)の内側に、順次、隔壁部材(82)を挿入する。
三次元造形工程は、粉末材料を焼結させつつ軸方向に積み重ねて三次元形状を形成する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態のプランジャが用いられる高圧燃料ポンプ1について、図1を参照して説明する。
高圧燃料ポンプ1は、燃料タンク2とコモンレール6との間に接続され、ポンプボディ3、フィードポンプ4、流量制御弁5、高圧ポンプ部10を備える。
ポンプボディ3は、フィードポンプ4、流量制御弁5及びカムシャフト11を支持し、高圧ポンプ部10が装着される装着口12とカムシャフト11を収容するカム室13を有する。カムシャフト11は、カム室13内で回転可能になるようにポンプボディ3に支持される。
高圧ポンプ部10は、装着口12からカムシャフト11に装着され、2機備えられる。2機の高圧ポンプ部10は同一である。高圧ポンプ部10は、送られた燃料の圧力を高くする。
カムシャフト11が回転することで、フィードポンプ4内が負圧になる。フィードポンプ4内が負圧になることで、燃料タンク2の燃料が吸い上げられる。吸い上げられた燃料は、流量制御弁5により流量が調整される。調整された流量の燃料が高圧ポンプ部10へ送られる。
タペット15は、ローラ17、ローラ摺動部18及びスプリング19を含む。
ローラ17は、カム14に接しており、カム14の回転に伴い、回転可能である。
ローラ摺動部18は、ローラ17に接続され、カム14の回転に伴って、往復摺動可能である。タペット15は、ローラ17を用いなくてもよい。例えば、カム14が直接ローラ摺動部18に接し、カム14の回転に伴って、直接ローラ摺動部18を摺動させてもよい。
スプリング19は、ハウジング16とローラ摺動部18との間に配置される。スプリング19の付勢力によりタペット15はカム14に押し付けられる。
吐出弁22は、吐出路24に接続され開閉する。吐出弁22が開閉することで加圧室25から送られる燃料が吐出路24を介して、圧送される。吸入弁21及び吐出弁22は、例えば、電磁比例制御弁が用いられる。
さらに、中空空間50は、シリンダ30の内壁面31に対向するプランジャ40の外壁面41及び加圧室25に面する加圧端面42に燃料圧力が印加されるとき、外壁面41を径外方向に弾性変形可能とする。なお、燃料圧力が印加されることは、燃料圧力が圧力作用をすることである。
カム14が回転すると、タペット15を介して、プランジャ40が軸方向に沿って、上死点と下死点との間を往復摺動する。上死点は、プランジャ40が上昇する上限点であり、下死点は、プランジャ40が下降する下限点である。
(効果)
第2実施形態では、第1実施形態の高圧燃料ポンプ1の構成で、プランジャの形態を変更する。第2実施形態のプランジャ46について、図9を参照して説明する。
バルク材43は、円柱状に形成される。バルク材43は、例えば、第1実施形態と同様の金属が用いられる。
複数の気孔53は、プランジャ46の外壁面41と離間している。気孔53は、外に連通する空間である開気孔は含まず、内部に閉じ込められた空間である閉気孔である。このため、外壁面41に開口する溝等は気孔に該当しない。中空空間50は、複数の気孔53で形成される。
(効果)
接合工程は、軸方向接合工程と周方向接合工程とを含む。
図10(a)のように、軸方向接合工程は、円柱状部材60と蓋部材61とを軸方向に並べて接合する工程である。
円柱状部材60は、軸方向端面62に有底穴である凹部63が形成されている。
蓋部材61は、円柱状部材60と同形状で、円柱状部材60の接合面64と蓋部材61の接合面65とを接合することで凹部63を塞ぐ。また、円柱状部材60の凹部63の反対に位置する接合面64と軸方向端面62とを接合する。
図11(a)のように、周方向接合工程は、2つの扇形柱状部材70を周方向に並べて接合する工程である。
扇形柱状部材70は、半円柱形状で、中心角側における軸方向の互いに対応する位置に要素溝71が形成されており、同一高さの位置に同一の要素溝71が3つ形成されている。要素溝71の数は、任意に設定される。扇形柱状部材70の中心角側における側面を接合面72として、2つの扇形柱状部材70を接合する。
図11(b)のように、扇形柱状部材70が接合されることで、プランジャ40が形成され、中空空間50が形成される。接合された扇形柱状部材70の接合面72を破線で示す。
(効果)
内挿工程は、軸方向の少なくとも一方の端部81が開放された筒状部材80の内側に、順次、隔壁部材82を挿入する工程である。内挿工程を用いるプランジャ40の製造方法を、図12を参照して説明する。
(効果)
三次元造形工程は、粉末材料90を焼結させつつ軸方向に積み重ねて三次元形状を形成する工程である。三次元造形工程では、粉末焼結法を用いる。粉末焼結法を用いるプランジャ40の製造方法について図13を参照して説明する。
(効果)
(ア)流体は、燃料以外でもよい。例えば、流体として、水を用いてもよい。同様の効果を奏する。
(イ)第1実施形態の思想を共有する他の実施形態では、中空空間50が円柱ではなく、多角柱や楕円柱であってもよい。また、中空空間50の数は問わない。中空空間50の形状及び数を問わず、同様の効果を奏する。
(ア)三次元造形工程で、DMT金属積層法を用いてもよい。DMTは、DIRECT METAL TOOLINGの略である。DMT金属積層法は、レーザで直接溶融された粉末材料を噴射して焼結させ、焼結体を積み重ねて造形する方法である。上記製造方法と同様の効果を奏する。さらに、粉末材料を噴射しつつ、焼結させるため、粉末材料を敷き詰める作業が省ける。したがって、リードタイムが早くなり、生産性が向上する。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
25 ・・・加圧室、
30 ・・・シリンダ、 31 ・・・内壁面、
41 ・・・外壁面、 42 ・・・加圧端面、
50 ・・・中空空間、
60 ・・・円柱状部材、 61 ・・・蓋部材、
62 ・・・軸方向端面、 63 ・・・凹部、
70 ・・・扇形柱状部材、 71 ・・・要素溝、
80 ・・・筒状部材、 82 ・・・隔壁部材。
Claims (5)
- 高圧流体ポンプ(1)に用いられるシリンダ(30)の内壁面(31)に沿って摺動し、前記シリンダの内壁面(31)と加圧端面(42)とで画成される加圧室(25)内の流体を加圧可能なプランジャであって、
前記シリンダの内壁面に対向する外壁面(41)及び前記加圧室に面する前記加圧端面に、流体圧力が印加されるとき、前記外壁面を径外方向に弾性変形可能とする少なくとも1つの中空空間(50)が内部に形成され、
前記中空空間は、多孔質材(44)における複数の気孔(53)として形成されているプランジャ。 - 請求項1に記載のプランジャと、
前記プランジャが摺動可能な前記内壁面31を有するシリンダが形成されたハウジング(16)と、
を備え、
前記流体として燃料を圧送可能な高圧燃料ポンプ。 - 高圧流体ポンプ(1)に用いられるシリンダ(30)の内壁面(31)に沿って摺動し、前記シリンダの内壁面(31)と加圧端面(42)とで画成される加圧室(25)内の流体を加圧可能であり、前記シリンダの内壁面に対向する外壁面(41)及び前記加圧室に面する前記加圧端面に、流体圧力が印加されるとき、前記外壁面を径外方向に弾性変形可能とする少なくとも1つの中空空間(50)が内部に形成されているプランジャの製造方法であって、
軸方向の少なくとも一方の端部が開放された筒状部材(80)の内側に、順次、隔壁部材(82)を挿入する内挿工程を含むプランジャの製造方法。 - 高圧流体ポンプ(1)に用いられるシリンダ(30)の内壁面(31)に沿って摺動し、前記シリンダの内壁面(31)と加圧端面(42)とで画成される加圧室(25)内の流体を加圧可能であり、前記シリンダの内壁面に対向する外壁面(41)及び前記加圧室に面する前記加圧端面に、流体圧力が印加されるとき、前記外壁面を径外方向に弾性変形可能とする少なくとも1つの中空空間(50)が内部に形成されているプランジャの製造方法であって、
粉末材料を焼結させつつ軸方向に積み重ねて三次元形状を形成する三次元造形工程を含むプランジャの製造方法。 - 複数の前記中空空間は、軸方向に配置される仕切壁(101、102、103、104)で仕切られている請求項3または4に記載のプランジャの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015198467A JP6471673B2 (ja) | 2015-10-06 | 2015-10-06 | プランジャ、及びプランジャの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015198467A JP6471673B2 (ja) | 2015-10-06 | 2015-10-06 | プランジャ、及びプランジャの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017072040A JP2017072040A (ja) | 2017-04-13 |
JP6471673B2 true JP6471673B2 (ja) | 2019-02-20 |
Family
ID=58538155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015198467A Expired - Fee Related JP6471673B2 (ja) | 2015-10-06 | 2015-10-06 | プランジャ、及びプランジャの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6471673B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112576469B (zh) * | 2020-11-16 | 2022-12-16 | 中国航发西安动力控制科技有限公司 | 内曲线径向柱塞马达的柱塞滚柱 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1030516A (ja) * | 1996-07-15 | 1998-02-03 | Isuzu Motors Ltd | インナカム式燃料噴射ポンプ |
JP2003021026A (ja) * | 2001-07-11 | 2003-01-24 | Denso Corp | 燃料噴射装置およびその製造方法 |
JP4721880B2 (ja) * | 2005-11-25 | 2011-07-13 | 京セラ株式会社 | プランジャポンプおよびこれを用いたポンプ装置 |
GB201501282D0 (en) * | 2015-01-27 | 2015-03-11 | Delphi International Operations Luxembourg S.�.R.L. | Plunger assembly |
-
2015
- 2015-10-06 JP JP2015198467A patent/JP6471673B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017072040A (ja) | 2017-04-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103261696B (zh) | 压缩机 | |
US9926926B2 (en) | High-pressure pump | |
JP6721188B2 (ja) | プランジャアセンブリ | |
TW384358B (en) | High pressure fuel supply pump body for an in-cylinder fuel injection engine | |
JP5209746B2 (ja) | 高圧ポンプ | |
JP6940569B2 (ja) | 高圧燃料ポンプ | |
JP2017537264A (ja) | プランジャを有する燃料高圧ポンプ | |
JP6471673B2 (ja) | プランジャ、及びプランジャの製造方法 | |
US8636486B2 (en) | Accurate powder metal component, assembly and method | |
JP6976209B2 (ja) | プランジャポンプ | |
JP2018179003A (ja) | 内燃機関用の燃料噴射系 | |
JP2016133010A (ja) | 高圧ポンプ | |
CN102767518A (zh) | 旋转压缩机 | |
KR101777872B1 (ko) | 연료 인젝터를 위한 노즐을 제조하기 위한 방법 | |
JP6317701B2 (ja) | 高圧ポンプ | |
JP5006964B2 (ja) | 内燃機関に燃料を供給するための高圧ポンプ | |
JP2013050081A (ja) | 高圧ポンプ | |
JP2010236676A (ja) | 可変油圧システム | |
JP5529730B2 (ja) | 金属粉末部品の公差改善 | |
JP2011220194A (ja) | 高圧ポンプ | |
CN105863983A (zh) | 液压机 | |
JP2015531454A (ja) | ポンププランジャを備えた液圧ユニットのためのポンプ部材 | |
US20130243629A1 (en) | Pump having a pump cylinder | |
JP2011179348A (ja) | 高圧ポンプ | |
JP2002180901A (ja) | スターリングエンジン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181016 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181225 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190107 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6471673 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |