JP6470563B2 - トイレ装置 - Google Patents
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Description
上述のトイレ装置であって、当該トイレ装置の前方において、利用者の各状態に対応する領域が複数設定されており、前記制御部は、前記駆動部が計測した前記距離に応じて、利用者が前記複数の領域のうち、どの領域に存在するかを判定することで当該利用者の状態を特定してもよい。この構成によれば、利用者の位置を特定することができ、その位置に対応した利用者の状態に応じて、洗浄装置の制御を実施することが可能になる。
上述のトイレ装置において、例えば、前記人体センサは、超音波センサである。この構成によれば、温度変化の影響や誤検出を抑制することができる。
上述のトイレ装置において、前記人体センサは、前記ドップラー方式及び前記パルス方式の双方の駆動方式を備えたセンサであってもよい。
本実施形態によるトイレ装置は、このトイレ装置の利用者を検出する機能を有し、その検出結果は、トイレ装置の各種の制御に用いられる。本実施形態では、利用者の検出結果から利用者が位置する領域を特定し、その利用者が位置する領域に対応した利用者の状態に応じてトイレ装置の便器洗浄装置や局部洗浄措置等を適応的に制御する場合を例として説明するが、この例に限定されず、利用者の検出結果は、例えば脱臭装置等、トイレ装置が備える任意の装置の制御に用いることができる。
本実施形態のトイレ装置1は、水洗式の腰掛便器であって、便器本体部(便器)2、洗浄装置3、便座4、便蓋5、便蓋・便座センサ6、検出装置7、制御部8を備えている。便器本体部2は床面に設置されている。便器本体部2の後方には、本実施形態の主要な特徴部である検出装置7が組み込まれた洗浄装置3が設けられている。本実施形態では、洗浄装置3は、便器を洗浄するための便器洗浄装置と、利用者の人体の局部を洗浄するための局部洗浄装置とを含む。即ち、本実施形態では、洗浄装置3は、便器洗浄装置と局部洗浄装置とを一体的に備えている。ただし、この例に限定されず、洗浄装置3は、便器洗浄装置のみを含んでもよく、局部洗浄装置のみを含んでもよい。
図2に示す本実施形態の他の例によるトイレ装置は、独立して流通し得る別体型の局部洗浄装置1000と便器2000とを組み合わせて構成される。局部洗浄装置1000は、便座と一体化された所謂シートタイプに分類される洗浄装置である。図2の例では、局部洗浄装置1000の袖に設けられた操作部1100には、図1に示す検出装置7が組み込まれている。また、図2には表されていないが、局部洗浄装置1000の便蓋の下側には便座が備えられている。また、便器2000の後方上部には便器洗浄装置を含むタンク2100が取り付けられる。従って、局部洗浄装置1000を便器2000に取り付けることにより、図1に示すトイレ装置1と同様のトイレ装置を実現することができる。
図3に示す本実施形態の更なる他の例によるトイレ装置は、所謂ダイレクトバルブ式のトイレ装置であり、洗浄装置として、水を貯めるタンクを持たず、便器洗浄装置や局部洗浄装置を備える。洗浄装置は、便器本体後方に備えた機能部3000に収納され、検出装置7は機能部3000の上面に組み込まれる。
なお、上記の例に限らず、本実施形態の主要な特徴部である検出装置7は、任意のトイレ装置に適用することができる。
なお、駆動部72の制御に関する制御部8の機能に着目すれば、制御部8を検出装置7の構成要素として定義することも可能である。
・第1駆動方式:ドップラー方式
・第2駆動方式:利用者が位置する領域を判定するための閾値として第1閾値TH1を設定した場合のパルス方式
・第3駆動方式:利用者が位置する領域を判定するための閾値として第2閾値TH2および第3閾値TH3を設定した場合のパルス方式
なお、上述の領域R1,R2,R3に関する定義は、水洗式腰掛便器の一般的な利用形態に基づくものであり、このような定義に限定されない。また、領域の数も任意に設定し得る。
図6は、本発明の実施形態によるトイレ装置1が備える検出装置7の動作の流れの一例を示すフローチャートであり、第1制御モードにより人体センサ71の検出結果に基づいて洗浄装置3の制御を実施する場合の動作の流れを示す図である。また、図7は、本発明の実施形態によるトイレ装置1が備える検出装置7の動作の流れの一例を示すフローチャートであり、第2制御モードにより人体センサ71、便蓋・便座センサ6の各検出結果に基づいて洗浄装置3の制御を実施する場合の動作の流れを示す図である。図8は、本発明の実施形態によるトイレ装置1の便座4および便蓋5の開閉状態と利用者の状態(入室、着座、立小便、退室)との関係を説明するための図である。ここで、図8(A)は、入室時の利用者の状態を示し、図8(B)は、着座時の利用者の状態を示し、図8(C)は、立小便時の利用者の状態を示し、図8(D)は、退室時の利用者の状態を示している。
なお、第1制御モードにおいて、利用者までの距離と閾値TH1〜TH3との比較処理は、制御部8で行うことも可能である。この場合、制御回路723は、利用者までの距離に関する情報を制御部8に供給する。
本実施形態の検出装置7によれば、1つの人体センサ71で、利用者の2以上の状態に対応する人体センサ71の駆動方式の切り替えができる。
また、本実施形態の検出装置7によれば、人体センサ71として超音波センサを採用したことにより、1つの人体センサ71を複数の駆動方式で選択的に駆動することが可能となる。
また、本実施形態の検出装置7によれば、人体センサ71の駆動方式として、ドップラー方式とパルス方式と言う2つの駆動方式を使い分けることにより、1つの人体センサ71で精度良く利用者の状態に応じたセンシング(検知)が可能となる。
また、本実施形態の検出装置7の第2制御モードによれば、制御部8が、利用者が位置する領域(着座想定エリア/立小便想定エリア等)を判定するための閾値(第1閾値TH1、第2閾値TH2、第3閾値TH3)を切り替えることにより、1つの人体センサ71で利用者の複数の状態を精度良く検出することが可能となる。
上述の実施形態によれば、ドップラー方式により利用者の入退室を検出し、パルス方式により近距離での着座状態または中距離での立小便状態の利用者を検出するようにしたので、利用者の状態(入室、着座、立小便、退室)に合わせて人体センサ71の駆動方式を設定することができる。従って、利用者を精度よく検出することができる。
また、人体センサ71として超音波センサを用いたので、人体センサ71の外観色をトイレ装置1本体の配色と容易に合わせることができる。
また、人体センサ71として超音波センサを用いたので、外観上、トイレ装置1の意匠に与える影響を抑制することができる。
また、人体センサ71として、指向性に優れた超音波センサを用いたので、検出領域の不要な拡大を抑制することができ、壁やその他の利用者以外の物体の誤検出を抑制することができる。従って、このような誤検出を防止するための対策を簡素化することができる。よって、装置構成を簡素化することができ、設計工数を短縮することも可能になる。
また、入退室時の人体センサ71の駆動方式としてドップラー方式を採用したので、トイレ空間に生じる反射波の周波数の変化から、入退室時の利用者の動きを精度よく且つ迅速に検出することができる。
第1発明のトイレ装置は、便座または便蓋を備えるトイレ装置において、前記利用者を検出する人体センサと、前記人体センサを駆動する駆動部と、前記人体センサによる利用者の検知状況に応じて、前記駆動部による前記人体センサの駆動方式を切り替える制御部とを備える。
上記の第1から第3発明においても、人体センサは例えば超音波センサである。
Claims (5)
- 便器と洗浄装置とを有するトイレ装置において、
利用者を検出する人体センサと、
前記人体センサを駆動する駆動部と、
前記人体センサが利用者を検出しない状態にある場合、前記人体センサの駆動方式をドップラー方式に設定し、前記人体センサが利用者を検出した場合、前記人体センサの駆動方式をパルス方式に設定することにより、前記利用者の状態に応じて前記洗浄装置を制御する制御部と、
を備え、
前記駆動部は、前記パルス方式での前記人体センサの検出結果に基づいて、前記利用者と前記人体センサとの間の距離を測定し、
前記制御部は、前記駆動部により測定された前記距離に基づいて、前記利用者の状態を特定する、ことを特徴とするトイレ装置。 - 便器と洗浄装置とを有するトイレ装置において、
利用者を検出する人体センサと、
前記人体センサを駆動する駆動部と、
当該トイレ装置に備えられた便蓋が閉状態にある場合、前記人体センサの駆動方式をドップラー方式に設定し、前記便蓋が開状態にある場合、前記人体センサの駆動方式をパルス方式に設定することにより、前記利用者の状態に応じて前記洗浄装置を制御する制御部と、
を備え、
前記駆動部は、前記パルス方式での前記人体センサの検出結果に基づいて、前記利用者と前記人体センサとの間の距離を測定し、
前記制御部は、前記駆動部により測定された前記距離に基づいて、前記利用者の状態を特定する、ことを特徴とするトイレ装置。 - 当該トイレ装置の前方において、利用者の各状態に対応する領域が複数設定されており、
前記制御部は、前記駆動部が計測した前記距離に応じて、利用者が前記複数の領域のうち、どの領域に存在するかを判定することで当該利用者の状態を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載のトイレ装置。 - 前記人体センサは、超音波センサであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のトイレ装置。
- 前記人体センサは、前記ドップラー方式及び前記パルス方式の双方の駆動方式を備えたセンサであることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のトイレ装置。
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