JP6470219B2 - ステントおよび医療機器 - Google Patents

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    • A61F2/82Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
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    • A61F2/90Stents in a form characterised by the wire-like elements; Stents in the form characterised by a net-like or mesh-like structure characterised by a net-like or mesh-like structure

Description

本発明は、例えば消化管などの体内の管状器官に適用されるステント、およびそのようなステントを備えた、カバードステントまたはステントグラフトなどの医療機器に関する。
消化管に適用(留置)されるステント(消化管ステント)は、腫瘍によって狭窄した消化管の内腔を押し開けるために使用される。このようなステントは、一般に、1または複数の線材を用いた網目状構造を有している(例えば、特許文献1参照)。
特表2009−501049号公報
ところで、上記したステントを消化管へ留置した際に、例えばステントの端部がたるんでしまうなどすると、ステントの形状(筒状構造)を保てなくなり、上記したステント本来の機能を発揮できなくなってしまう結果、ステントを使用する際の利便性が低下してしまうおそれがある。したがって、ステントを使用する際の利便性を向上させることを可能とする手法の提案が望まれる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、使用する際の利便性を向上させることが可能なステント、およびそのようなステントを備えた医療機器を提供することにある。
本発明のステントは、直線部および屈曲部を有する1または複数の第1線材を用いて形成され、軸方向に沿って延在する筒状構造を有する第1網目状構造体を備えたものである。この第1網目状構造体では、第1線材同士が直線部において互いに交差する交差部が筒状構造の周方向に沿って並設されるようにして、第1線材同士がそれぞれ周方向に周回することによって、1列分の網目パターンが形成されると共に、第1線材同士がそれぞれ軸方向に順次ずれて進行することによって、軸方向に沿って隣接する複数列の網目パターンが形成されている。軸方向に沿って隣接する列の網目パターン同士では、交差部と屈曲部とが互いに連結されることによって、第1連結部が形成されている。また、第1網目状構造体の軸方向に沿った両端部のうちの少なくとも一方の端部を起点として、1列目の網目パターンにおける屈曲部と、3列目以降の奇数列目のうちの一の奇数列目の網目パターンにおける屈曲部とが、互いに連結されることによって、第2連結部が形成されている。
なお、ここで言う「連結」とは、線材における屈曲部同士、または、線材における屈曲部と線材同士の交差部とが、互いに掛け合っている(係合している)状態を意味している。
本発明の医療機器は、筒状部材と、この筒状部材の少なくとも一部分に配置された、少なくとも1つの上記本発明のステントとを備えたものである。
本発明のステントおよび医療機器では、上記第1網目状構造体の軸方向に沿った両端部のうちの少なくとも一方の端部を起点として、1列目の網目パターンにおける屈曲部と、3列目以降の奇数列目のうちの一の奇数列目の網目パターンにおける屈曲部とが、互いに連結されることによって、第2連結部が形成されている。これにより、このステントが消化管へ留置された際に、上記少なくとも一方の端部付近(端部領域)でのたるみが防止され、ステントの形状(筒状構造)が保持され易くなる。
本発明のステントおよび医療機器では、上記第2連結部が、上記網目パターンにおける交差部よりも外周側で形成されているのが望ましい。このようにした場合、第2連結部がステントの内周側(消化管の内腔側)に飛び出してしまうおそれが回避される結果、ステントを使用する際の更なる利便性向上が図られる。
また、上記両端部における双方の端部を起点として、上記第2連結部が形成されているのが望ましい。このようにした場合、双方の端部付近(端部領域)でのたるみが防止されることになるため、ステントの形状が更に保持され易くなる結果、ステントを使用する際の更なる利便性向上が図られる。
更に、上記一の奇数列目の網目パターンが、3列目または5列目の網目パターンであるのが望ましい。すなわち、1列目の網目パターンにおける屈曲部と、3列目または5列目の網目パターンにおける屈曲部とが互いに連結されることによって、上記第2連結部が形成されているのが望ましい。このようにした場合、例えば、上記一の奇数列目の網目パターンが、7列目以降の奇数列目である場合(1列目の網目パターンにおける屈曲部と、7列目以降の奇数列目の網目パターンにおける屈曲部とが互いに連結されることによって、上記第2連結部が形成されている場合)と比べ、以下のようになる。すなわち、1列目の網目パターンにおける第1線材が上記軸方向に沿って立ってくることに起因してステントが湾曲しにくくなってしまうことが、回避される。つまり、1列目の網目パターンにおける第1線材が上記軸方向に沿って立ちにくくなる結果、ステントにおける湾曲性が維持し易くなる。
本発明のステントおよび医療機器では、上記第1網目状構造体の第1線材と交差する1または複数の第2線材を用いて形成された第2網目状構造体を更に設けると共に、上記第2線材同士が互いに連結されていないようにしてもよい。このようにした場合、第1網目状構造体に加えて第2網目状構造体が形成されているため、ステント全体の網目が小さく(細かく)なる。また、第1網目状構造体では第1線材同士が互いに連結されている(上記した各連結部が形成されている)一方、第2網目状構造体における第2線材同士は互いに連結されていないことから、第2網目状構造体の追加に伴う連結部の個数増が、回避される。よって、ステントの変形特性(追従性、縮径性、拡径力等)を維持しつつ、ステントの網目をより小さくする(ステントの留置後における腫瘍の侵入による再狭窄を生じにくくする)ことが可能となる。
この場合において、上記第1網目状構造体が複数の第1単位構造により構成されていると共に、上記第2網目状構造体が複数の第2単位構造により構成されている場合において、例えば以下のようにしてもよい。
すなわち、第2単位構造におけるステントの軸方向に沿った長さが、第1単位構造における上記軸方向に沿った長さ以上となっているようにしてもよい(第1の手法)。このようにした場合、例えば以下の第2の手法の場合と比べ、少ない数の第2単位構造によって、ステント全体における第1単位構造を分割することが可能となり、ステント全体における第2線材の屈曲部の個数が少なくなる。その結果、例えば、デリバリーシース等からステントを引き抜く際に、ステントにおける各屈曲部とデリバリーシース等との間に生じる摩擦(引っかかり)が減少し、デリバリーシース等からステントが引き抜き易くなるため、操作性が向上する。また、ステント全体における屈曲部の総数が少なくなることから、ステントの変形特性(縮系性等)も向上する。
あるいは、逆に、第2単位構造における上記軸方向に沿った長さが、第1単位構造における上記軸方向に沿った長さ未満となっているようにしてもよい(第2の手法)。このようにした場合、例えば上記した第1の手法の場合と比べ、ステント全体における第2線材の屈曲部の個数が増えるものの、第1線材の連結部の形成位置とずれた位置にこの屈曲部が配置されるため、ステントの変形特性(追従性、縮径性等)が維持される。また、第2単位構造における上記軸方向の大きさが小さくなることから、ステントの網目が更に小さくなる。その結果、ステントの留置後における腫瘍の侵入による再狭窄が、更に生じにくくなる。
また、上記複数の第1単位構造がそれぞれ、第2網目状構造体によって4つ以上の領域に分割されているようにしてもよい。このようにした場合、第2網目状構造体(第2線材)による第1単位構造に対する分割数が増加するのに従って、ステントの網目が小さくなっていくことから、ステントの留置後における腫瘍の侵入による再狭窄が、更に生じにくくなる。
ここで、上記第1網目状構造体に形成された複数の連結部(上記した第1連結部および第2連結部)の少なくとも一部が、第2単位構造によって囲まれていないようにしてもよい。このようにした場合、連結部の周囲における第2単位構造の個数が少なくなることから、ステントの変形特性(追従性、縮径性等)が向上する。
あるいは、上記第1網目状構造体に形成された複数の連結部の全てが、第2単位構造によって囲まれているようにしてもよい。このようにした場合、ステント全体の網目が更に小さくなるため、ステントの留置後における腫瘍の侵入による再狭窄が、更に生じにくくなる。
本発明のステントおよび医療機器によれば、上記第2連結部(上記1列目の網目パターンと上記一の奇数列目の網目パターンにおける屈曲部同士の連結部)が、上記少なくとも一方の端部を起点として形成されているようにしたので、ステントが消化管へ留置された際に、少なくとも一方の端部付近(端部領域)でのたるみを防止し、ステントの形状を保持し易くすることができる。よって、ステントを使用する際の利便性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るステントの概略構成例を表す模式斜視図である。 図1に示したステントにおける要部の詳細構成例を表す模式展開図である。 比較例に係るステントにおける要部の構成例を表す模式展開図である。 変形例に係るステントにおける要部の構成例を表す模式展開図である。 適用例に係る医療機器の概略構成例を表す模式斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(第1網目状構造体のみを用いて構成されたステントの例)
2.変形例(第1,第2網目状構造体の双方を用いて構成されたステントの例)
3.適用例(実施の形態および変形例のステントを医療機器に適用した場合の例)
4.その他の変形例
<1.実施の形態>
[概略構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係るステント(ステント11)の概略構成例を、模式的に斜視図で表したものである。ステント11は、例えば消化管などの体内の管状器官に適用される器具であり、後述するように、腫瘍によって狭窄した消化管の内腔を押し開けるために使用されるものである。具体的には、ステント11は、治療対象の部位(例えば大腸等の消化管内)に留置されるようになっている。
このステント11は、図1に示したように、その軸方向(Z軸方向)に沿って延在する筒状(円筒状)構造を有している。ステント11の軸方向Zに沿った長さは、例えば3〜20cm程度である。一方、ステント11の拡張時の外径(周方向Rに沿った長さ)は、例えば10〜50mm程度である。
ステント11は、線材W1(素線)を用いて構成されており、上記したように筒状構造を有している。具体的には、本実施の形態では、この筒状構造が網目状構造により構成されていると共に、このような筒状の網目状構造が、所定のパターン(後述する網目パターン)で線材W1を編み組むことにより形成されている。なお、このステント11における網目状構造(線材W1の編み組みパターン)の詳細については、後述する(図2)。
ここで、この線材W1の材料としては、金属線材が好ましく、特に熱処理による形状記憶効果や超弾性が付与される、形状記憶合金が好ましく採用される。ただし、用途によっては、線材W1の材料として、ステンレス、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、白金(Pt)、金(Au)、タングステン(W)等を用いてもよい。上記した形状記憶合金としては、例えば、ニッケル(Ni)−Ti合金、銅(Cu)−亜鉛(Zn)−X(X=アルミニウム(Al),鉄(Fe)等)合金、Ni−Ti−X(X=Fe,Cu,バナジウム(V),コバルト(Co)等)合金などが好ましく使用される。なお、このような線材W1として、例えば合成樹脂などを用いるようにしてもよい。また、金属線材の表面にAu,Ptなどをメッキ等の手段で被覆したもの、あるいは、Au,Ptなどの放射線不透過性の素材からなる芯材を合金で覆った複合的な線材を、線材W1として用いるようにしてもよい。
なお、この線材W1は、本発明における「第1線材」の一具体例に対応している。
[詳細構成]
続いて、図2を参照して、図1に示したステント11の詳細構成例(上記した網目状構造の構成例)について説明する。図2は、ステント11における要部(両端部付近の領域)の詳細構成例を、模式的に展開図で表したものであり、図1に示した軸方向Zおよび周方向Rの各方向に沿って表している。
(網目状構造体111の基本構成)
このステント11は、まず、図2に示したように、軸方向Zおよび周方向Rの各々に沿って延在する構造体である、網目状構造体111を有している。この網目状構造体111は、直線部s1および屈曲部b1を含んで波形形状(ジグザグ形状)を成す、1本または複数本の線材(この例では1本の線材W1)を用いて形成されている。
なお、このような網目状構造体111は、本発明における「第1網目状構造体」の一具体例に対応している。
ここで、この網目状構造体111では、軸方向Zに沿って隣接する複数列の網目パターンが形成されている。また、各列(1列分)の網目パターンでは、線材W1同士が、それらの直線部s1において互いに交差する(交差部を形成する)ように配置されていると共に、この交差部が周方向Rに沿って並設される(点在する)こととなるように、線材W1同士が周方向Rに周回している。そして、このような1列分の網目パターンを構成する線材W1同士がそれぞれ、軸方向Zに順次ずれて進行する(移動する)ことを繰り返すことで、上記したような複数列の網目パターンが形成されるようになっている。
このような各列(1列分)の網目パターンでは、具体的には、線材W1が上記した波形形状を成しながら周方向Rに沿って2回周回することによって形成されている。詳細には、各列の網目パターンは、1周目のループである第1ループ(例えば、後述するループL11,L21,L31など)と、2周目のループである第2ループ(例えば、後述するループL12,L22,L32など)とによって構成されている。これらの第1ループと第2ループとでは、各列の網目パターン内において、波形形状の位相が周方向Rに沿って、互いに半ピッチ(1/2ピッチ)分だけずれた状態となっている。これにより、各列の網目パターンにおいて、上記した交差部が周方向Rに沿って並設されるようになっている。なお、このような交差部では、上記した第1ループと第2ループとが、交互に上下するようにして交差するようになっている。
また、軸方向Zに沿って隣接する列の網目パターン同士では、波形形状の位相が周方向Rに沿って、互いに1/4ピッチ分だけずれた状態となっている。具体的には、網目状構造体111の軸方向Zに沿った端部を起点とすると、n列目(n:自然数)の網目パターンと(n+1)列目の網目パターンとでは、波形形状の位相が周方向Rに沿って、互いに1/4ピッチ分だけずれた状態となっている。同様に、(n+1)列目の網目パターンと(n+2)列目の網目パターンとでは、波形形状の位相が周方向Rに沿って、互いに1/4ピッチ分だけずれた状態となっている。したがって、n列目の網目パターンと(n+2)列目の網目パターンとでは、波形形状の位相が周方向Rに沿って、互いに1/2ピッチ分だけずれた状態となっている。ただし、これらのn列目の網目パターンと(n+2)列目の網目パターンとでは、上記した第1ループ同士における屈曲部b1の位置が、周方向Rに沿って互いに一致すると共に、上記した第2ループ同士における屈曲部b1の位置が、周方向Rに沿って互いに一致するようになっている。
ここで図2を参照して、このような網目状構造体111における複数列の網目パターンについて、網目状構造体111の軸方向Zに沿った両端部を起点とした3列分(1列目〜3列目)の網目パターンを例にして、より詳細に説明する。ただし、4列目以降の網目パターンについても、これら1列目〜3列目の網目パターンと同様のパターンとなっている。
なお、以下では、上記した両端部から1列目の網目パターンがそれぞれ、上記した第1ループとしてのループL11と、上記した第2ループとしてのループL12と、によって構成されているものとする。同様に、両端部から2列目の網目パターンがそれぞれ、第1ループとしてのループL21と、第2ループとしてのループL22と、によって構成されているものとする。また、両端部から3列目の網目パターンがそれぞれ、第1ループとしてのループL31と、第2ループとしてのループL32と、によって構成されているものとする。
まず、図2に示したように、1列目の網目パターン内では、ループL11とループL12とで、波形形状の位相が周方向Rに沿って、互いに1/2ピッチ分だけずれた状態となっている。同様に、2列目の網目パターン内では、ループL21とループL22とで、波形形状の位相が周方向Rに沿って、互いに1/2ピッチ分だけずれた状態となっている。3列目の網目パターン内では、ループL31とループL32とで、波形形状の位相が周方向Rに沿って、互いに1/2ピッチ分だけずれた状態となっている。これにより、これら1列目〜3列目の網目パターンではそれぞれ、上記した交差部が周方向Rに沿って並設されるようになっている。なお、図2に示したように、このような交差部では、ループL11,L12同士、ループL21,L22同士、ループL31,L32同士がそれぞれ、交互に上下するようにして交差するようになっている。
また、図2に示したように、1列目の網目パターンと2列目の網目パターンとでは、波形形状の位相が周方向Rに沿って、互いに1/4ピッチ分だけずれた状態となっている。同様に、2列目の網目パターンと3列目の網目パターンとでは、波形形状の位相が周方向Rに沿って、互いに1/4ピッチ分だけずれた状態となっている。したがって、1列目の網目パターンと3列目の網目パターンとでは、波形形状の位相が周方向Rに沿って、互いに1/2ピッチ分だけずれた状態となっている。ただし、これら1列目の網目パターンと3列目の網目パターンとでは、ループL11,L31同士における屈曲部b1の位置が、周方向Rに沿って互いに一致すると共に、ループL12,L32同士における屈曲部b1の位置が、周方向Rに沿って互いに一致するようになっている。換言すると、図2に示したように、ループL11における屈曲部b1と、ループL31における屈曲部b1とが、軸方向Zに沿って互いに隣接するように配置されている。同様に、ループL12における屈曲部b1と、ループL32における屈曲部b1とが、軸方向Zに沿って互いに隣接するように配置されている。
(連結部C11)
このような網目状構造体111ではまた、その軸方向Zに沿った形成領域の全領域において、以下のような連結部(掛け合い部)C11が形成されている。すなわち、この網目状構造体111では、軸方向Zに沿って隣接する列の網目パターン同士において、前述した交差部と屈曲部b1とが互いに連結されることによって、連結部C11が形成されている。なお、このような連結部C11ではそれぞれ、図2に示したように、屈曲部b1が交差部よりも外側(外周側)に位置するようになっている。
具体的には、前述したn列目の網目パターンにおける交差部と、(n+1)列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが、屈曲部b1が交差部よりも外周側に位置するようにして互いに連結されることによって、連結部C11が形成されている。同様に、(n+1)列目の網目パターンにおける交差部と、(n+2)列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが、屈曲部b1が交差部よりも外周側に位置するようにして互いに連結されることによって、連結部C11が形成されている。また、この(n+1)列目の網目パターンにおける交差部と、n列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが、屈曲部b1が交差部よりも外周側に位置するようにして互いに連結されることによっても、連結部C11が形成されている。同様に、(n+2)列目の網目パターンにおける交差部と、(n+1)列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが、屈曲部b1が交差部よりも外周側に位置するようにして互いに連結されることによっても、連結部C11が形成されている。このような連結部C11が、網目状構造体111の全領域において形成されていることにより、ステント11が屈曲している状態で線材W1が内周側(内腔側)に飛び出してしまうおそれが、回避されるようになっている。
ここでも図2を参照して、このような網目状構造体111における連結部C11について、網目状構造体111の軸方向Zに沿った両端部を起点とした3列分(1列目〜3列目)の網目パターンを例にして、より詳細に説明する。
まず、図2に示したように、1列目の網目パターンにおける交差部と、2列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが互いに連結(係合)されることによって、連結部C11が形成されている。同様に、2列目の網目パターンにおける交差部と、3列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが互いに連結されることによって、連結部C11が形成されている。また、この2列目の網目パターンにおける交差部と、1列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが互いに連結されることによっても、連結部C11が形成されている。同様に、3列目の網目パターンにおける交差部と、2列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが互いに連結されることによっても、連結部C11が形成されている。
なお、このような連結部C11は、本発明における「第1連結部」の一具体例に対応している
(連結部C12)
ここで、本実施の形態の網目状構造体111ではまた、上記した連結部C11(交差部−屈曲部b1の連結)に加え、一部の形成領域において、以下の連結部C12(屈曲部b1同士の連結)が更に形成されるようになっている。
具体的には、図2に示したように、この網目状構造体111では、その軸方向Zに沿った両端部のうちの少なくとも一方の端部(図2の例では、双方の端部)を起点として、以下のようにして連結部C12が形成されている。すなわち、1列目の網目パターンにおける屈曲部b1と、3列目以降の奇数列目のうちの所定の奇数列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが、互いに連結されることによって、連結部C12が形成されている。また、この所定の奇数列目の網目パターンとしては、例えば、3列目または5列目の網目パターンであるのが望ましい。つまり、1列目の網目パターンにおける屈曲部b1と、3列目または5列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが互いに連結されることによって、連結部C12が形成されているのが望ましい。
この図2の例では、より具体的には、上記した所定の奇数列目の網目パターンが、3列目の網目パターンとなっている。つまり、図2の例では、1列目の網目パターン(ループL11またはループL12)における屈曲部b1と、3列目の網目パターンに(ループL31またはループL32)おける屈曲部b1とが、連結部C11の形成領域において互いに連結されることによって、連結部C12が形成されている。
なお、このような連結部C12は、本発明における「第2連結部」の一具体例に対応している。
一方、図2に示したように、網目状構造体111の軸方向Zに沿った形成領域のうち、上記した少なくとも一方の端部付近(端部領域)を除いた領域(中間領域)では、連結部C11(交差部−屈曲部b1の連結)のみが形成され、上記した連結部C12(屈曲部b1同士の連結)は形成されていない。このようにして網目状構造体111では、連結部C12(1列目および3列目の網目パターンにおける屈曲部b1同士の連結部)が、上記した少なくとも一方の端部付近(図2の例では双方の端部付近)に、選択的に形成されるようになっている。
また、本実施の形態では、上記した少なくとも一方の端部付近(図2の例では双方の端部付近)における連結部C11の形成領域において、連結部C12の形成位置が、以下のようになっている。すなわち、図2に示したように、連結部C12(例えば、1列目および3列目の網目パターンにおける屈曲部b1同士の連結部)が、網目パターン(例えば、2列目の網目パターンのループL21,L22同士)における交差部よりも、外周側で形成されるようになっている。
(単位構造U1)
更に、このような網目状構造体111は、図2に示したように、軸方向Zおよび周方向Rの各々に沿って並んで配置された、複数の単位構造U1により構成されている。各単位構造U1は、この図2の例では、線材W1における複数のループ(例えば、ループL11,L12,L21,L22,L31,L32のいずれか)によって囲まれた領域により構成されている。具体的には、各単位構造U1は、屈曲部b1および前述した交差部を頂点とする、略菱形状となっている。また、この例では、単位構造U1における軸方向Zに沿った長さ(軸方向長L1:例えば8〜24mm程度)は、各列の網目パターン(例えば、ループL11,L12,L21,L22,L31,L32)の波高と略一致している。
なお、このような単位構造U1は、本発明における「第1単位構造」の一具体例に対応している。
[作用・効果]
(A.基本動作)
このステント11は、患者における消化管付近の腫瘍等の治療の際に、その治療対象の部位(例えば大腸等の消化管内)に留置されることで、腫瘍によって狭窄した消化管の内腔を押し開けることが可能となる。
このとき、具体的にはまず、所定のデリバリーシース内にステント11が縮径された状態で挿入され、このデリバリーシースが消化管内に挿入されることで、ステント11が患部付近まで運ばれる。そして、ステント11がデリバリーシース内から展開されて拡径されることで、ステント11が患部(治療対象の部位)に留置されることになる。
(B.ステント11の網目状構造について)
次いで、図2および図3を参照して、ステント11の網目状構造による作用および効果について、比較例と比較しつつ詳細に説明する。
(B−1.比較例)
図3は、比較例に係るステント(ステント100)における要部(両端部付近の領域)の構成例を、模式的に展開図で表したものである。この比較例1のステント100では、線材W1を用いた網目状構造体101の構成(網目パターン)が、図2に示した本実施の形態のステント11における網目状構造体111の構成とは、異なったものとなっている。
具体的には、この比較例の網目状構造体101では、図3に示したように、前述した連結部C11(交差部−屈曲部b1の連結)は形成されているものの、本実施の形態の網目状構造体111とは異なり、前述した連結部C12(屈曲部b1同士の連結)は形成されていない。より具体的には、この網目状構造体101では網目状構造体111とは異なり、1列目の網目パターン(ループL11,L12)における屈曲部b1と、3列目以降の奇数列目のうちの所定の奇数列目(例えば3列目)の網目パターン(ループL31,L32)における屈曲部b1とが、互いに連結されていない。つまり、前述した少なくとも一方の端部付近(端部領域)においても、連結部C12(屈曲部b1同士の連結)が形成されないようになっている。
このようにして端部付近に連結部C12が形成されていないことから、この比較例のステント100では、線材W1の自由度が大き過ぎることになり、このステント100を消化管へ留置した際に、例えばステント100の端部がたるんでしまうおそれがある。すると、狭窄した消化管の内腔にこのステント100を留置したときに、その形状(筒状構造)を保てなくなり、前述したステント本来の機能を発揮できなくなってしまう結果、ステント100を使用する際の利便性が低下してしまうおそれがある。
具体的には、例えば、ステント100の端部付近での屈曲部分がその内腔側に飛び出た(浮き出した)場合には、このステント100の内腔を狭めてしまい、狭窄した消化管の内腔を十分に押し開けることができないおそれがある。一方、ステント100の端部付近での屈曲部分がその外周側に飛び出た(浮き出した)場合には、その屈曲部分によって組織を傷つけ、組織に穴をあけてしまう(穿孔が発生してしまう)おそれがある。なお、がんが進行している場合や化学療法などの治療を併用している場合には、組織が弱くなっているため、穿孔の発生リスクが高いと言える。
(B−2.本実施の形態)
これに対して本実施の形態のステント11では、図2に示したように、網目状構造体111の軸方向Zに沿った両端部のうちの少なくとも一方の端部(この例では双方の端部)付近において、連結部C11(交差部−屈曲部b1の連結)に加え、連結部C12(屈曲部b1同士の連結)が更に形成されている。すなわち、この少なくとも一方の端部を起点として、1列目の網目パターンにおける屈曲部b1と、3列目以降の奇数列目のうちの所定の奇数列目(この例では3列目)の網目パターンにおける屈曲部b1とが、互いに連結されることによって、連結部C12が形成されている。
一方、網目状構造体111の軸方向Zに沿った形成領域のうち、上記した少なくとも一方の端部付近(端部領域)を除いた領域(中間領域)では、連結部C11のみが形成され、連結部C12は形成されていない。このようにして網目状構造体111では、連結部C12(1列目および3列目の網目パターンにおける屈曲部b1同士の連結部)が、上記した少なくとも一方の端部付近(図2の例では双方の端部付近)に、選択的に形成されるようになっている。
これにより本実施の形態では、ステント11の端部付近における線材W1の自由度が制限されることから、このステント11が消化管へ留置された際に、上記した少なくとも一方の端部付近でのたるみが防止され、ステントの形状(筒状構造)が保持され易くなる。なお、このような連結部C12(屈曲部b1同士の連結)が多く形成され過ぎると(軸方向Zに沿った広範な領域で連結部C12が形成されていると)、ステント11の変形特性(縮径性等)が低下してしまうおそれがある。ただし、ここではステント11の少なくとも一方の端部付近(図2の例では、1列目および3列目の網目パターン間)に限定して連結部C12が形成されているため、そのようなおそれも回避される。
また、特に本実施の形態では、上記したように、網目状構造体111の軸方向Zに沿った両端部における双方の端部を起点として、連結部C12が形成されている。これにより本実施の形態では、双方の端部付近(端部領域)でのたるみが防止されることになるため、ステント11の形状が更に保持され易くなる結果、ステント11を使用する際の更なる利便性向上が図られる。
更に、本実施の形態では、上記したように、連結部C12を構成する上記所定の奇数列目の網目パターンが、3列目または5列目(図2の例では3列目)の網目パターンとなっている。すなわち、1列目の網目パターンにおける屈曲部b1と、3列目または5列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが互いに連結されることによって、連結部C12が形成されている。これにより本実施の形態では、例えば、上記所定の奇数列目の網目パターンが、7列目以降の奇数列目である場合(1列目の網目パターンにおける屈曲部b1と、7列目以降の奇数列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが互いに連結されることによって、連結部C12が形成されている場合)と比べ、以下のようになる。すなわち、1列目の網目パターンにおける線材W1が軸方向Zに沿って立ってくることに起因してステント11が湾曲しにくくなってしまうことが、回避される。つまり、1列目の網目パターンにおける線材W1が軸方向Zに沿って立ちにくくなる結果、ステント11における湾曲性が維持し易くなる。
加えて、本実施の形態では、上記した少なくとも一方の端部付近(図2の例では双方の端部付近)における連結部C11の形成領域において、連結部C12の形成位置が、以下のようになっている。すなわち、図2に示したように、連結部C12(例えば、1列目および3列目の網目パターンにおける屈曲部b1同士の連結部)が、網目パターン(例えば、2列目の網目パターンのループL21,L22同士)における交差部よりも、外周側で形成されるようになっている。ここで、連結部C12(屈曲部b1同士の連結)は固定されているわけではなく自由があるため、屈曲部b1がステント11の内周側(消化管の内腔側)および外周側の双方に飛び出す(浮き上がる)おそれがある。本実施の形態では上記したように、連結部C12(屈曲部b1同士の連結)よりも内周側に交差部があるため、屈曲部b1がステント11の内周側に飛び出してしまうおそれが回避される。その結果、ステント11を使用する際の更なる利便性向上が図られる。
以上のように本実施の形態では、ステント11の網目状構造体111において、連結部C12(1列目の網目パターンと上記所定の奇数列目の網目パターンにおける屈曲部b1同士の連結部)が、上記した少なくとも一方の端部を起点として選択的に形成されているようにしたので、以下のようになる。すなわち、ステント11が消化管へ留置された際に、この少なくとも一方の端部付近(端部領域)でのたるみを防止し、ステント11の形状を保持し易くすることができる。よって、ステント11を使用する際の利便性を向上させることが可能となる。
<2.変形例>
続いて、上記実施の形態の変形例について説明する。具体的には、以下の変形例では、本発明に係るステントの他の構成例(網目状構造の他の構成例)について説明する。なお、この変形例において、実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[構成]
図4は、変形例に係るステント(ステント11A)における要部(両端部付近の領域)の構成例を、模式的に展開図で表したものである。このステント11Aは、図2に示した実施の形態のステント11において、網目状構造体111に加えて網目状構造体112を更に設けるようにしたものに対応しており、他の構成は基本的には同様となっている。なお、図4では図2とは異なり、便宜上、網目状構造体111(線材W1)にはハッチングを付与していない一方、網目状構造体112(後述する線材W2)にはハッチングを付与するようにしている。
(網目状構造体112の基本構成)
網目状構造体112は、線材W1と交差する、1または複数の線材W2(この例では1本の線材W2)を用いて形成されている。具体的には図4に示したように、この網目状構造体112は、直線部s2および屈曲部b2を含んで波形形状(ジグザグ形状)を成す線材W2が、その直線部s2において交差することにより形成されている。したがって、網目状構造体112においても網目状構造体111と同様に、線材W2の直線部s2同士が交差する部分である、交差部(線材交差部)が形成されている。また、このような網目状構造体112は、線材W2の直線部s2と線材W1の直線部s1とが交差することで、網目状構造体111に対して編み組まれるようになっている。このような線材W2同士の交差部が周方向Rに沿って並設される(点在する)こととなるように、線材W2同士が周方向Rに周回している。そして、1列分の網目パターンを構成する線材W2同士がそれぞれ、軸方向Zに順次ずれて進行する(移動する)ことを繰り返すことで、複数列の網目パターンが形成されるようになっている。
ここで図4を参照して、このような網目状構造体112における複数列(各列)の網目パターンについて、網目状構造体112の軸方向Zに沿った両端部を起点とした2列分(1列目および2列目)の網目パターンを例にして、より詳細に説明する。
この網目状構造体112における各列の網目パターンは、図4に示したように、互いに連続するように周方向Rに沿って周回された、3種類のループ(第1ループ、第2ループおよび第3ループ)を有している。第1ループと第2ループとでは、各列の網目パターン内において、波形形状の位相が周方向Rに沿って、互いに1/3ピッチ分だけずれた状態となっている。同様に、第2ループと第3ループとでは、各列の網目パターン内において、波形形状の位相が周方向Rに沿って、互いに1/3ピッチ分だけずれた状態となっている。これにより、各列の網目パターンにおいて、上記した線材W2同士の交差部が周方向Rに沿って並設されるようになっている。
なお、線材W2は、本発明における「第2線材」の一具体例に対応している。また、網目状構造体112は、本発明における「第2網目状構造体」の一具体例に対応している。
(単位構造U2)
また、このような網目状構造体112は、図4に示したように、軸方向Zおよび周方向Rの各々に沿って並んで配置された、複数の単位構造U2により構成されている。各単位構造U2は、この例では、線材W2における3つのループによって囲まれた領域により構成されている。具体的には、各単位構造U2は、屈曲部b2と線材交差部(上記した線材W2同士の交差部)とを頂点とする形状となっており、この例では図4に示したように、各単位構造U2の形状は、更に、略菱形形状からなる3つの領域により構成されている。また、この例では、後述する、単位構造U2における軸方向Zに沿った長さ(軸方向長L2)は、各線材W2の波高と略一致している。なお、このような単位構造U2は、本発明における「第2単位構造」の一具体例に対応している。
また、図4に示したように、単位構造U1,U2は、軸方向Zおよび周方向Rの各々に沿って互いにずれた位置となるようにして、互いに重なり合うように配置(重畳配置)されている。これにより図4に示した例では、各単位構造U1が、網目状構造体112(線材W1における2つのループ)によって4つ以上(この例では主に4つ)の領域に分割されている。
ここで本変形例では、網目状構造体111については上記実施の形態と同様に、線材W1同士が互いに連結されている。つまり、前述した連結部C11(交差部−屈曲部b1の連結)および連結部C12(屈曲部b1同士の連結)が、それぞれ形成されている。一方、網目状構造体112については、図4に示したように、線材W2同士は、互いに交差しているものの、互いに連結されていない(連結部C11,C12のような連結部が形成されていない)。
また、本変形例では図4に示したように、網目状構造体111に形成された連結部C11,C12の全てが、単位構造U2(線材W2)によって囲まれている。つまり、このステント11Aでは、連結部C11,C12がそれぞれ、単位構造U2によって囲まれている連結部のみによって構成されており、単位構造U2によって囲まれていない連結部は設けられていない。
更に、本変形例では図4に示したように、単位構造U1における軸方向Zに沿った長さ(軸方向長L1)と、単位構造U2における軸方向Zに沿った長さ(軸方向長L2)との間の大小関係が、以下のようになっている。すなわち、単位構造U2における軸方向長L2が、単位構造U1における軸方向長L1以上となっており(L2≧L1)、特にこの例では、軸方向長L2が軸方向長L1よりも大きくなっている(L2>L1)。
なお、この例では、軸方向長L1は、例えば8〜24mm程度であり、軸方向長L2は、例えば8〜200mm程度である。また、軸方向長L1に対する軸方向長L2の割合((L2/L1)×100)の数値範囲としては、100〜500%程度であることが望ましい。なお、軸方向長L2は、ステント11の軸方向Zに沿った長さと同じであってもよい(L2=L1)。
[作用・効果]
次いで、本変形例のステント11Aの網目状構造による作用および効果について、以下詳細に説明する。
まず、このステント11Aでは、図4に示したように、線材W1を用いた網目状構造体111に加え、線材W2を用いた網目状構造体112が形成されている。これによりステント11Aでは、網目状構造体111における各単位構造U1が、網目状構造体112(線材W2)によって主に4つの領域に分割されている。つまり、このステント11Aでは、網目状構造体112が追加的に設けられている分、ステント11A全体の網目が、より小さく(細かく)なる。
また、このステント11Aでは、図4に示したように、網目状構造体111において、線材W1同士が互いに連結されている(連結部C11,C12が形成されている)一方、網目状構造体112における線材W2同士は、互いに連結されていない。つまり、線材W2同士は互いに交差しているものの、線材W1同士による連結部C11,C12のような連結部が形成されていない。これによりステント11Aでは、網目状構造体112の追加に伴う連結部の個数増が、回避される。その結果、このステント11Aでは、網目状構造体112における線材W2が動く(変位する)ことが可能となるため、ステント11Aを湾曲させたときに、その湾曲に対して反発するような力が生じにくくなるとともに、周方向Rに沿って配置される連結部の個数が少なくなる。
ちなみに、消化管用のステントでは一般に、例えば以下のような変形特性(追従性、縮径性、拡径力等)が良好であることが求められている。
(1)消化管の湾曲形状に追従する特性(追従性)
(2)前述したデリバリーシースに挿入する際の縮径性
(3)消化管の狭窄部(治療対象の部位)を押し広げる拡径力
また、一般に、連結部が設けられると線材の動きが制限されるため、ステントを湾曲させたときにその湾曲に反発するような力が連結部に生じ、追従性が損なわれる。更に、線材における屈曲部同士が係合することで連結部が構成されていることから、この連結部付近には線材が集中していることになるため、連結部がステントの周方向に沿って多数配置されると、縮系性も損なわれることになる。
ここで、本変形例のステント11Aではまた、図4に示したように、単位構造U1における軸方向Zに沿った長さ(軸方向長L1)と、単位構造U2における軸方向Zに沿った長さ(軸方向長L2)との間の大小関係が、以下のようになっている。すなわち、単位構造U2における軸方向長L2が、単位構造U1における軸方向長L1以上となっており(L2≧L1)、特にこの例では、軸方向長L2が軸方向長L1よりも大きくなっている(L2>L1)。これによりステント11Aでは、逆に、軸方向長L2が軸方向長L1未満となっている場合(L2<L1)と比べ、以下のようになる。
すなわち、少ない数の単位構造U2によって、ステント11A全体における単位構造U1を分割することが可能となり、ステント11A全体における線材W2の屈曲部b2の個数が、少なくなる。その結果、前述したデリバリーシースからステント11Aを引き抜く際に、ステント11Aにおける各屈曲部b1,b2とデリバリーシースとの間に生じる摩擦(引っかかり)が減少し、デリバリーシースからステント11Aが引き抜き易くなるため、操作性が向上する。また、ステント11A全体における屈曲部b1,b2の総数が少なくなることから、ステント11Aの変形特性(縮系性等)も向上する。
更に、図4に示した例では、各単位構造U1が、網目状構造体112によって4つ以上(この例では主に4つ)の領域に分割されている。したがって、網目状構造体112(線材W2)による単位構造U1に対する分割数が増加するのに従って、ステント11Aの網目が小さくなっていくことから、ステント11Aの留置後における腫瘍の侵入による再狭窄が、更に生じにくくなる。
加えて、図4に示した例では、網目状構造体111に形成された連結部C11,C12の全てが、単位構造U2(線材W2)によって囲まれている。つまり、このステント11Aでは、連結部C11,C12がそれぞれ、単位構造U2によって囲まれている連結部のみによって構成されており、単位構造U2によって囲まれていない連結部は設けられていない。このように、全ての連結部C11,C12の周囲に単位構造U2が配置されることとなるように、網目状構造体112が構成されていることで、以下のようになる。すなわち、ステント11A全体の網目が更に小さくなる結果、ステント11Aの留置後における腫瘍の侵入による再狭窄が、更に生じにくくなる。
以上のように本変形例では、ステント11Aにおいて、網目状構造体111に加えて網目状構造体112が形成されていると共に、この網目状構造体112における線材W2同士が互いに連結されていないようにしたので、以下のようになる。すなわち、ステント11A全体の網目を小さくすることができるとともに、網目状構造体112の追加に伴う連結部の個数増を回避することができる。よって、ステント11Aの変形特性を維持しつつ、ステント11Aの網目をより小さくすることができ、ステント11Aの留置後における腫瘍の侵入による再狭窄を生じにくくすることが可能となる。
なお、本変形例では図4に示したように、単位構造U2における軸方向長L2が、単位構造U1における軸方向長L1以上となっていた(L2≧L1)。ただし、これには限られず、例えば逆に、単位構造U2における軸方向長L2が、単位構造U1における軸方向長L1未満となっているようにしてもよい(L2<L1)。この場合、軸方向長L2は、例えば2〜23mm程度であり、軸方向長L1に対する軸方向長L2の割合((L2/L1)×100)の数値範囲としては、25〜95%程度であることが望ましい。このようにした場合、ステント11A全体における線材W2の屈曲部b2の個数が増えるものの、線材W1の連結部C11,C12の形成位置とずれた位置にこの屈曲部b2が配置されるため、ステント11Aの変形特性(追従性、縮径性等)が維持される。また、単位構造U2における軸方向長L2が短くなることから、ステント11Aの網目が、更に小さくなる。その結果、ステント11Aの留置後における腫瘍の侵入による再狭窄を、更に生じにくくすることが可能となる。
また、本変形例では図4に示したように、網目状構造体111に形成された複数の連結部C11,C12の全てが、単位構造U2(線材W2)によって囲まれていた。ただし、これには限られず、例えば、網目状構造体111に形成された複数の連結部C11,C12の少なくとも一部が、単位構造U2(線材W2)によって囲まれていないようにしてもよい。つまり、連結部C11,C12が、単位構造U2によって囲まれている連結部と、単位構造U2によって囲まれていない連結部と、の2種類の連結部により構成されているようにしてもよい。このようにした場合、連結部C11,C12の周囲における単位構造U2の個数が少なくなることから、ステント11Aの変形特性(追従性、縮径性等)を向上させることが可能となる。
<3.適用例>
続いて、上記した実施の形態および変形例に係るステント(ステント11,11A)の医療機器への適用例について説明する。
図5は、本適用例に係る医療機器(医療機器1)の概略構成例を、模式的に斜視図で表したものである。医療機器1は、ステント11またはステント11Aと、以下説明する筒状部材12とを備えている。この医療機器1は、例えば、消化管や血管などの管状器官に適用される機器である。具体的には、医療機器1は、例えば、カバードステントや、大動脈解離の処置用などで血管に適応されるステントグラフトなどの、医療機器である。
(筒状部材12)
筒状部材12は、図5に示したように筒状(円筒状)の形状を有しており、ステント11(11A)の少なくとも一部分を覆う(被覆する)ように配置されている。具体的には、この例では、筒状部材12がステント11(11A)の外周側を覆うように配置されている。
また、この筒状部材12は、例えば縫着や接着、溶着等の手段によってステント11(11A)に連結されており、このステント11(11A)を被覆するようになっている。なお、このような筒状部材12とステント11(11A)との連結部は、例えば、ステント11(11A)における端部領域や中間領域などに、適宜設けられている。
ここで、この例では、筒状部材12の軸方向Zに沿った全ての領域(端部領域および中間領域)に、ステント11(11A)が配置されている。ただし、これには限られず、筒状部材12の軸方向Zに沿った一部の領域にのみ、ステント11(11A)が配置されているようにしてもよい。つまり、医療機器1がその軸方向Zに沿って、ステント11(11A)が配置された領域(ステント配置領域)と、ステント11(11A)が配置されていない領域(ステント非配置領域)とを有しているようにしてもよい。
このような筒状部材12としては、例えば、樹脂を押出し成形やブロー成形などの成形方法で筒状に形成したもの、筒状に形成した樹脂製繊維や極細な金属線からなる編織物、筒状に形成した樹脂や極細な金属からなる不織布、筒状に形成した樹脂製シートや多孔質シート、溶剤に溶解された樹脂を用いて肉薄の筒状に形成した構造体、などを用いることができる。
ここで、上記した編織物としては、平織、綾織などの公知の編物や織物を用いることができる。また、クリンプ加工などのヒダの付いたものを使用することもできる。
また、上記した樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−α−オレフィン共重合体などのポリオレフィン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートなどのポリエステル、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのビニル樹脂、ポリフッ化エチレンやポリフッ化プロピレンなどのフッ素樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマ―、ポリウレタン、シリコーン樹脂、天然ゴム等、耐久性および組織反応の少ない樹脂などを用いることができる。なお、これらのうち、特に、化学的に安定で耐久性が大きく、かつ組織反応の少ない、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリフッ化エチレンやポリフッ化プロピレンなどのフッ素樹脂、シリコーン樹脂を好ましく用いることができる。
本適用例の医療機器1においても、基本的には、実施の形態および変形例と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能である。
<4.その他の変形例>
以上、実施の形態、変形例および適用例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等において説明した各部材の形状や配置位置、サイズ、個数、材料等は限定されるものではなく、他の形状や配置位置、サイズ、個数、材料等としてもよい。具体的には、例えば、筒状部材が、ステントの内周側を覆っていたり、ステントの内周側および外周側の双方を覆っていたりするようにしてもよい。また、ステントにおける各線材の配置形状(編み組みパターン)は、上記実施の形態で挙げたものには限られず、他の配置形状としてもよい。更に、上記適用例では、医療機器内に1つのステントのみが配置されている場合を例に挙げて説明したが、これには限られず、医療機器内に2つ以上のステントが個別に(例えば、軸方向Zに沿って互いに分離した状態で)配置されているようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、連結部C12が網目パターンにおける交差部よりも外周側で形成されている場合を例に挙げて説明したが、これには限られず、場合によっては逆に、連結部C12が、網目パターンにおける交差部よりも内周側で形成されているようにしてもよい。更に、上記実施の形態等では、網目状構造体111の軸方向Zに沿った両端部における双方の端部を起点として、連結部C12が形成されていた。ただしこの例には限られず、例えば、これら両端部のうちの一方の端部のみを起点として、連結部C12が形成されているようにしてもよい。加えて、上記実施の形態等では、連結部C12を構成する所定の奇数列目の網目パターンが、3列目または5列目(図2の例では3列目)の網目パターンとなっている場合について説明した。すなわち、1列目の網目パターンにおける屈曲部b1と、3列目または5列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが互いに連結されることによって、連結部C12が形成されていた。ただしこの例には限られず、例えば、上記所定の奇数列目の網目パターンが、7列目以降の奇数列目である(1列目の網目パターンにおける屈曲部b1と、7列目以降の奇数列目の網目パターンにおける屈曲部b1とが互いに連結されることによって、連結部C12が形成されている)ようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、主に、大腸等の消化管についての治療に適用されるステントおよび医療機器を例に挙げて説明したが、これには限られない。すなわち、本発明のステントおよび医療機器はそれぞれ、大腸以外の他の消化管や、例えば大動脈などの消化管以外の体内の管状器官についての治療にも、適用することが可能である。
1…医療機器、11,11A…ステント、111,112…網目状構造体、12…筒状部材、Z…軸方向、R…周方向、W1,W2…線材、L11,L12,L21,L22,L31,L32…ループ、s1,s2…直線部、b1,b2…屈曲部、C11,C12…連結部、U1,U2…単位構造、L1,L2…軸方向長。

Claims (8)

  1. 直線部および屈曲部を有する1または複数の第1線材を用いて形成され、軸方向に沿って延在する筒状構造を有する第1網目状構造体を備え、
    前記第1網目状構造体では、
    前記第1線材同士が前記直線部において互いに交差する交差部が前記筒状構造の周方向に沿って並設されるようにして、前記第1線材同士がそれぞれ前記周方向に周回することによって、1列分の網目パターンが形成されると共に、
    前記第1線材同士がそれぞれ前記軸方向に順次ずれて進行することによって、前記軸方向に沿って隣接する複数列の網目パターンが形成されており、
    前記軸方向に沿って隣接する列の前記網目パターン同士では、前記交差部と前記屈曲部とが互いに連結されることによって、第1連結部が形成されていると共に、
    前記第1網目状構造体の前記軸方向に沿った両端部のうちの少なくとも一方の端部を起点として、1列目の前記網目パターンにおける前記屈曲部と、3列目以降の奇数列目のうちの一の奇数列目の前記網目パターンにおける前記屈曲部とが、互いに連結されることによって、第2連結部が形成されている
    ステント。
  2. 前記第2連結部が、前記網目パターンにおける前記交差部よりも外周側で形成されている
    請求項1に記載のステント。
  3. 前記両端部における双方の端部を起点として、前記第2連結部が形成されている
    請求項1または請求項2に記載のステント。
  4. 前記一の奇数列目の前記網目パターンが、3列目または5列目の前記網目パターンである
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のステント。
  5. 前記第1網目状構造体の前記第1線材と交差する1または複数の第2線材を用いて形成された第2網目状構造体を更に備え、
    前記第2線材同士は、互いに連結されていない
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のステント。
  6. 前記第1網目状構造体は、複数の第1単位構造により構成されていると共に、
    前記第2網目状構造体は、複数の第2単位構造により構成されており、
    前記第2単位構造における前記軸方向に沿った長さが、前記第1単位構造における前記軸方向に沿った長さ以上である
    請求項5に記載のステント。
  7. 前記複数の第1単位構造がそれぞれ、前記第2網目状構造体によって4つ以上の領域に分割されている
    請求項6に記載のステント。
  8. 筒状部材と、
    前記筒状部材の少なくとも一部分に配置された、少なくとも1つのステントと
    を備え、
    前記ステントは、
    直線部および屈曲部を有する1または複数の第1線材を用いて形成され、軸方向に沿って延在する筒状構造を有する第1網目状構造体を備え、
    前記第1網目状構造体では、
    前記第1線材同士が前記直線部において互いに交差する交差部が前記筒状構造の周方向に沿って並設されるようにして、前記第1線材同士がそれぞれ前記周方向に周回することによって、1列分の網目パターンが形成されると共に、
    前記第1線材同士がそれぞれ前記軸方向に順次ずれて進行することによって、前記軸方向に沿って隣接する複数列の網目パターンが形成されており、
    前記軸方向に沿って隣接する列の前記網目パターン同士では、前記交差部と前記屈曲部とが互いに連結されることによって、第1連結部が形成されていると共に、
    前記第1網目状構造体の前記軸方向に沿った両端部のうちの少なくとも一方の端部を起点として、1列目の前記網目パターンにおける前記屈曲部と、3列目以降の奇数列目のうちの一の奇数列目の前記網目パターンにおける前記屈曲部とが、互いに連結されることによって、第2連結部が形成されている
    医療機器。
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