JP6469820B2 - 天然植物性殺菌剤及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、天然殺菌剤及びその製造方法に関し、特に、食品の初期の殺菌作業に応用できる殺菌剤及びその製造方法に関する。
食品衛生において、通常衛生指標菌の数を食品の安全及び品質の指標とする。
食中毒を引き起こす病原菌は多く、現在の科学技術では、食品中の病原菌を検出できるが、分離係数は複雑であり、しかも時間もかかる。また、各国の菌株の検査方法も異なるため、実用性、経済性、利便性の三つの原則に基づいて、「指標菌」の検査に替えて病原菌を検査する方法が生み出された。これにより、効果的にスクリーニングを行い、かつ菌株を検査する際に要する労力及び物資を減少できる。
現在、約40パーセントの食中毒事件において有害微生物を検出できていない。ある特定の指標菌のみに対して衛生条件を満たしている指標とすることができる。例えば、生菌数、大腸菌群、大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌等、食品の製造過程中において、衛生条件を満たしているか、汚染を受けているか、衛生に対する欠如を有するかどうかの指標とする。指標菌が基準以上の場合健康に害を及ぼすことはないが、しかし見たところ当該製品の衛生状態が明らかに悪い場合、食品はおそらく容易に腐敗し、中毒にかかる率もかなり高くなる。
したがって、加工の過程において、殺菌の作業は非常に需要である。常用の殺菌作業は加熱法又は化学法を用いるが、現在の加熱法は全ての食材に対して適用できない。特に生鮮食品には適用できない。また、加工可能な食品であっても、その過度な加熱は食材本来の栄養及び有効成分を破壊してしまう。また、化学法においては残留の問題があり、化合物の残留量が一般的には直ぐには人体に影響を及ぼさないとしても、長期にわたって食用した場合、やはり人体に一定の害を与えるリスクがあると同時に、食材の味、ひいては栄養成分にも影響を及ぼす。
以上の問題点を鑑みて、如何に純天然且つ非化学的成分により、安全に、そして安心して応用できると共に、微生物を殺傷する天然植物性殺菌剤及びその方法を提供するかを本発明の課題とする。
科学文献において、既に学者により大根に含まれる殺菌能力を有するイソチオシアン酸エステル成分により殺菌するということが発表されている。その後、科学者が大根を洗った後ミキサーで汁状にしてろ過し、次いで、減圧濃縮後に再度冷凍して反応物を生成する。使用する際は、再び水中に溶かしてイソチオシアン酸エステル成分を生成させて殺菌するための用途とすることを発表している。上述の大根中にはグルコシノレート及びミロシネーゼ成分が含まれており、ミロシネーゼが水と反応すると、グルコシノレートを切断して、グルコース、イソチオシアン酸エステル、チオシアン塩酸等を放出する。その中で、イソチオシアン酸エステルは加水分解後に生成される。したがって、水と混合される前では最適な殺菌効果が得られない。
上述の問題点は、少量しか生成できず、大量に生成できない点である。故に、業界や家庭用の使用として普及させることが難しい。反応物を必ず加水分解させてはじめて殺菌できるイソチオシアン酸エステルが生成される。しかし、反応物をいくらかの重量比の水と混合することではじめて所望の殺菌効果を得ることができ、また、どのような水で効果的な反応が得られるか、及びどのような温度状態下で効果的に保存できるのか、如何にして大根の液体中の辛み成分アリルイソチオシアネートが食物の風味等を損なうことを避けるかが文献中には開示されていない。したがって、克服及び検討して解決しなければならない問題が依然として多く存在する。
したがって、本発明の目的は、上述の問題を克服し、並びに食品の殺菌に応用でき、純天然で且つ化学添加物が無く、並びに拡大して大量に応用でき、安心して食用とすることができる天然植物性殺菌剤及びその製造方法を提供することを目的とする。
上述の問題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明の技術手段を、製造方面において、天然植物性殺菌剤の製造方法を用いて実現する。その特徴は、次のステップを含む。下準備ステップI:大根200と清潔な水20を準備する。準備ステップII:大根200の汚れ、損傷部分、ひげ根部分を取り除いて洗い、次いで、大根をカットする(即ち、カットされた大根201)。抽出ステップIII:カットされた大根201と清潔な水20を抽出機A中に入れて、清潔な水20、1000グラムに対して、カットされた大根201を50〜900グラム混合する。物理的な粉砕方法を使用して攪拌した後、初期材料30を得る。当該初期材料30は、大根の汁10、清潔な水20及び大根の繊維40を含む。また、大根の汁10内には、抽出機Aによって物理的方法により大根200の細胞壁を破壊した後放出されたグルコシノレート50及びミロスノーゼ60が含まれている。前述の両者は、清潔な水20に混合された後、加水分解反応を生成し、除々にイソチオシアン酸エステル11を大量に生成する。ろ過ステップIV:反応後の初期材料30を、ろ過装置Bによってろ過し、再度第一容器C中に入れて、大根の繊維40を分離させる。ろ過後は反応物1となる。曝気ステップV:反応物1を曝気槽D内に入れて、曝気槽D内に無塵無菌の大量のマイクロバブルを導入して、反応物1中のアリルイソチオシアネートを取り除く。充填ステップVI:上述の既に曝気された反応物1を第二容器E中に分けて入れた後、密封して、天然植物性殺菌剤100を生成すると共に、−20℃〜15℃の温度範囲内に入れて保存する。
より好ましくは、準備ステップIIは、さらに洗浄後の大根200を少なくとも0.5時間静置して、乾燥させるステップを含む。
より好ましくは、前記乾燥した清潔な水20は、塩素イオンを含まない純水、蒸留水を指す。
より好ましくは、曝気の時間は、少なくとも0.5時間である。
より好ましくは、カットされた大根201は、手動によるカット、機械によるカットにより実施される。
製品に関して、天然植物性殺菌剤は、上述の天然植物性殺菌剤の製造に基づいて完成された天然植物性殺菌剤100であり、殺菌効果を保有するために、使用状態の温度は−3℃〜30℃に保持される。
従来の技術と比較して、本発明の作用及び効果は以下の通りである。
第一:本発明は、カットされた大根201と清潔な水を適量混合した後、粉砕及び攪拌を行い、再度ろ過した後反応物1を取得して適温で保存する。文献中の、大根の汁をろ過すると共に、冷凍保存して、最後に水と混合させる実施方法とは異なる。したがって、本発明のカットされた大根201と清潔な水20を混合させた後反応物1を取得する製造方法は、大量に製造して大衆に提供できると共に、効果的に経済的なコストを削減できるため、産業上の利用性を満たしている。
第二:本発明の反応物1は曝気ステップを行った後保存される。曝気処理を介して反応物1中の辛味成分アリルイソチオシアネートが取り除かれ、さらには、食材が反応物1に浸けられた後、食材の風味に影響するのを防ぐ。
第三:本発明の反応物1は、製造された後、−20℃〜15℃の温度範囲内で保存され、使用する際の温度は、−3℃〜30℃の範囲内で保持され、これに基づき殺菌効果が保たれ、実施者は、上述の温度範囲で食材の殺菌作業に従事でき、最適ではない温度によって食材の殺菌の品質に影響を与えることはない。
第四:使用された後に廃棄する反応物1は、河川に排出されても環境汚染に影響しない。したがって、公害問題も起きないため、小さくは家庭、大きくは食品加工工場でも、廃棄する反応物1を排出して環境汚染を引き起こすという問題を考慮しなくてよい。
第五:本発明は、イソチオシアン酸エステル11を有する反応物1により、食材の原生/共生環境微生物、汚染による各種微生物を取り除くことができ、その実施方法は、食材を天然植物性殺菌剤100中に浸けることで殺菌効果を達成でき、腐敗を防止できる。したがって、本発明の実施は簡単で且つ便利であり、食材の本来の味及び栄養成分を破壊しない前提下で、消費者は安心して食用できる。
本発明の実施は簡単且つ便利であり、食材の本来の味及び栄養成分を破壊しない前提下で、消費者は安心して食用できる。
本発明に係る製品の立体図である。 本発明に係る製品が第一種食材に応用された際の断面図である。 本発明に係る製品が第一種食材に応用された後の生菌数の変化を表す棒グラフである。 本発明に係る製品が第二種食材に応用された際の断面図である。 本発明に係る製品が第二種食材に応用された後の生菌数の変化を表す棒グラフである。 本発明に係る製品が第三種食材に応用された際の断面図である。 本発明に係る製品が第三種食材に応用された後の生菌数の変化を表す棒グラフである。 本発明に係る製品が第四種食材に応用された際の断面図である。 本発明に係る製品が第四種食材に応用された後の生菌数の変化を表す棒グラフである。 本発明に係る製造方法のフローチャートである。 本発明に係る製造方法のフローチャートである。
以下図面に示された実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は、天然植物性殺菌剤100の立体図であり、この天然植物性殺菌剤100は第二容器E中に放置されており、イソチオシアン酸エステル11を有する反応物1を含み、反応物1は大根により水に配合され、且つ重量比に基づいて混合され、且つ物理加工ステップ後に反応して形成される。その過程を、以下の製造方法の説明からさらに理解できる。
図2に示すように、イソチオシアン酸エステル11の反応物1は純天然、化学添加物無しの液体であり、直接食材300上に応用する場合、食材300本来の味を壊さない前提下で、食材300中において、その内部及び表面上に侵入している有害微生物、例えば、好気性生菌、大腸菌群、大腸菌、低温生菌等を除去するため、消費者は安心して且つ安全に食用できる。故に、便利に低温保存でき、保存期間も延長できる。
反応物1はさらに、嫌気性菌(anaerobic microorganism)、腐敗細菌(decomposition bacteria)、耐熱性菌(heat resistant bacillus)を除去して、腐敗を防ぐことができる。また、食材300中に発生する生臭さの成分を離して、生臭さを取り除くことができるため、消費者は食材300の本来の味を堪能することができる。
本発明の天然植物性殺菌剤100の応用方法は非常に簡単であり、食材300を直接且つ完全に反応文1中に浸けるだけで、反応物1は食材300の表面、特に内部に侵入した微生物を殺傷することができる。以下4つの食材を例に挙げて殺菌前後の生菌数を検出してテストする。
先ず、図2及び図3を参照すると、食材300は牛肉であり、出願人はSGSに委託して生菌数に対する検出測定を行った。処理前の生菌量は「1.5X10CFU/g」であり、本発明の天然植物性殺菌剤100を使用して処理した後の生菌量は「1.0X10CFU/g」であり、約33%の殺菌率である。確実に一定の殺菌効果を生成して、食材300を各国の衛生基準に満たすことができる。
図4、図5を参照すると、食材300は鶏肉であり、SGSにより生菌数の検出テストを行った。処理前の生菌量は「2.6X10CFU/g」であり、本発明の天然植物性殺菌剤100を使用して処理した後の生菌量は「5.8X10CFU/g」であり、約77%の殺菌率である。確実に一定の殺菌効果を生成して、食材300を各国の衛生基準に満たすことができる。
図6、図7を参照すると、食材300は鮭であり、SGSにより生菌数の検出テストを行った。処理前の生菌量は「2.8X10CFU/g」であり、本発明の天然植物性殺菌剤100を使用して処理した後の生菌量は「8.2X10CFU/g」であり、約71%の殺菌率である。確実に一定の殺菌効果を生成して、食材300を各国の衛生基準に満たすことができる。
図8、9を参照すると、食材300は蝦であり、SGSにより生菌数の検出テストを行った。処理前の生菌量は「1.6X10CFU/g」であり、本発明の天然植物性殺菌剤100を使用して処理した後の生菌量は「7.2X10CFU/g」であり、約55%の殺菌率である。確実に一定の殺菌効果を生成して、食材300を各国の衛生基準に満たすことができる。
以上からわかるように、どのような食材300であっても、本発明の天然植物性殺菌剤100を介して処理すれば、効果的に生菌数を減少でき、消費者は安心して食材300を食することができる。
また、上述の食材300は、検出テストのために本発明の天然植物性殺菌剤100内に短時間浸けるが、長時間浸けた場合は、必然的に生菌数はさらに減少する。したがって、長時間浸ける時間と生菌数の関係は反比例する。言い換えると、浸ける時間が長くなるほど、生菌数は減少し、さらには生菌はなくなる。浸ける時間において、浸ける時間は少なくとも5分以上であり、且つ時間が長くなるにつれて、殺菌の効果はさらに向上する。
清潔な水20とカットされた大根201の混合比は、食材300に基づいて調整する必要がある。適用される混合比の範囲は、清潔な水20、1000グラムに対して50〜900グラムのカットされた大根201を混合する。
図10、図11には、本発明に係る天然植物性殺菌剤の製造方法が開示されており、その特徴は、以下のステップを含む。下準備ステップI:大根200と清潔な水20を準備する。準備ステップII:大根200の汚れ、損傷部分、ひげ根部分を取り除いて洗い、次いで、大根をカットする(即ち、カットされた大根201)。抽出ステップIII:カットされた大根201と清潔な水20を抽出機A中に入れて、清潔な水20、1000グラムに対して、カットされた大根201を50〜900グラム混合する。物理的な粉砕方法を使用して攪拌した後、初期材料30を得る。当該初期材料30は、大根の汁10、清潔な水20及び大根の繊維40を含む。また、大根の汁10内には、抽出機Aによって物理的方法により大根200の細胞壁を破壊した後放出されたグルコシノレート50及びミロスノーゼ60が含まれている。前述の両者は、清潔な水20に混合された後、加水分解反応を生成し、除々にイソチオシアン酸エステル11を大量に生成する。ろ過ステップIV:反応後の初期材料30を、ろ過装置Bによってろ過し、再度第一容器C中に入れて、大根の繊維40を分離させる。ろ過後は反応物1となる。曝気ステップV:反応物1を曝気槽D内に入れて、曝気槽D内に無塵無菌の大量のマイクロバブルを導入して、反応物1中のアリルイソチオシアネートを取り除く。充填ステップVI:上述の既に曝気された反応物1を第二容器E中に分けて入れた後、密封して、天然植物性殺菌剤100を生成すると共に、−20℃〜15℃の温度範囲内に入れて保存する。
上述の製造方法により、大量に反応物1を製造でき、食材の殺菌要求を広範囲に大衆に提供できる。その適用対象は、一般家庭、飲食業、青果業、海産業、畜産業、食品加工業、冷凍食品業等を含む。
前記抽出ステップにおいて、抽出機Aは物理的な粉砕方法により次に挙げる方法の一つ又はその混合方法によって実施する。当該方法は、切断、すりつぶし、粉砕、押し砕きである。ついで、均等に攪拌する。抽出機Aが大根200の細胞壁を破壊した後、放出されたグルコシノレート50及びミロシネーゼ60を清潔な水20に混合した後、加水分解反応が起きると共に、除々に殺菌作用を有するイソチオシアン酸エステル11を大量に生成して、最適な抽出効果を取得する。
次に、ろ過ステップにおいて、ろ過装置Bは10〜500メッシュのろ過布により実施され、ろ過布を応用してろ過することで、コストを削減でき、さらに容易に実施できる。ろ過布の目開きのサイズは、大根200の細胞壁が破壊されたレベルに基づいて決まり、最適な目開きにより実施することで、ろ過の効率を向上できる。
上述の抽出ステップにおいて、さらに初期材料30を少なくとも0.5時間静置するステップを含む。静置する時間の長さは、大根200の数量によって決まる。当該ステップを経ることで、初期材料を乾燥させて、大根200の表面の水分が反応物1内に溶けるのを防止することができる。乾燥の方法として、風による乾燥が最も速く、次に加熱による乾燥が速く、自然乾燥が最も遅い。
大根200全体を抽出機Aで粉砕するのは容易ではないため、先ず、大根をカット(即ち、カットされた大根201)した後、再度抽出機A内に放置する。このカット方法は、人工によるカット又はカット機Kによって実施されるが、特に、機械によるカットが比較的経済的でありしかも速い。
抽出ステップにおいて、清潔な水20と大根の汁10の混合重量比は、食材300に基づき調整されるが、しかしその境界線として、清潔な水20、1000グラムに対してカットされた大根201を、50〜900グラムの範囲内で混合したものが最適混合比率である。このことは、以下の図表から明らかである。
検出テストされた被測定物は、番号順に、(1)淡水における養殖池の低層泥、(2)家畜の内臓、(3)淡水で養殖された甲殻類、(4)淡水において養殖された鱗が取り除かれた魚類、(5)脱毛され内臓が取り除かれた家禽、(6)海水の甲殻類、(7)海水の浮遊魚、(8)中層性魚類、(9)畜産の骨皮、(10)カットされた生鮮肉、(11)野菜類、(12)袋がけされたまま採取されたバナナ。上述中において、生菌数が最も多いのは、(1)淡水における養殖池の低層泥であり、最も生菌数が少ないのは(12)袋がけされたまま採取されたバナナである。結果は図表1に示す。
(1)淡水における養殖池の低層泥:清潔な水20、1000グラムに対して900グラムのカットされた大根201を混合して、反応物1が濃度90%以上に達すると、泥中の108.5CFU/gの生菌数が消滅する。
(2)家畜の内臓:清潔な水20、1000グラムに対して700グラムのカットされた大根201を混合して、反応物1が濃度70%以上に達すると、内臓の107.6CFU/gの生菌数が消滅する。
(3)淡水で養殖された甲殻類:清潔な水20、1000グラムに対して630グラムのカットされた大根201を混合して、反応物1が濃度63%以上に達すると、甲殻類の107.0CFU/gの生菌数が消滅する。
(4)淡水において養殖された鱗が取り除かれた魚類:清潔な水20、1000グラムに対して560グラムのカットされた大根201を混合して、反応物1が濃度56%以上に達すると、淡水において養殖された鱗が取り除かれた魚類の106.0CFU/gの生菌数が消滅する。
(5)脱毛及び内臓が取り除かれた家禽:清潔な水20、1000グラムに対して530グラムのカットされた大根201を混合して、反応物1が濃度53%以上に達すると、家畜106.0CFU/gの生菌数が消滅する。
(6)海水の甲殻類:清潔な水20、1000グラムに対して460グラムのカットされた大根201を混合して、反応物1が濃度46%以上に達すると、甲殻類106.0CFU/gの生菌数が消滅する。
(7)海水の浮遊魚:清潔な水20、1000グラムに対して430グラムのカットされた大根201を混合して、反応物1が濃度43%以上に達すると、浮遊魚106.0CFU/gの生菌数が消滅する。
(8)中層性魚類:清潔な水20、1000グラムに対して370グラムのカットされた大根201を混合して、反応物1が濃度37%以上に達すると、中層性魚類106.0CFU/gの生菌数が消滅する。
(9)畜産の骨皮:清潔な水20、1000グラムに対して340グラムのカットされた大根201を混合して、反応物1が濃度34%以上に達すると、畜産の骨皮106.0CFU/gの生菌数が消滅する。
(10)カットされた生鮮肉:清潔な水20、1000グラムに対して310グラムのカットされた大根201を混合して、反応物1が濃度31%以上に達すると、生鮮肉105.0CFU/gの生菌数が消滅する。
(11)野菜類:清潔な水20、1000グラムに対して160グラムのカットされた大根201を混合して、反応物1が濃度16%以上に達すると、野菜104.0CFU/gの生菌数が消滅する。
(12)袋がけされたまま採取されたバナナ:清潔な水20、1000グラムに対して50グラムのカットされた大根201を混合して、反応物1が濃度5%以上に達すると、バナナ103.5CFU/gの生菌数が消滅する。
清潔な水20とカットされた大根201との混合重量比の配合は、食材300に基づき異なるが、食材が変わっても、境界線の範囲は、必ず清潔な水20、1000グラムに対して、カットされた大根201を、50〜900グラム混合させるのが、最適な混合比である。
上述において、反応物1は曝気槽D内において、無塵無菌のマイクロバブルにより、少なくとも0.5時間曝気された後、反応物1中の辛味成分のアリルイソチオシアネートを取り除くことができる。この特徴は、辛味が食材300本来の味にかぶさらないことを防止する。したがって、実施後、食材300本来の味に影響せず、しかもこの特徴は未だ如何なる文献にも発表されていない。
天然植物性殺菌剤100が製造された後、冷蔵室F内に保存して、温度を−20℃〜15℃の範囲内に保ち、保存時間が長いほど、品質もよい。使用状態の際、温度を−3℃〜30℃まで維持することによって、殺菌効果を達成でき、−3℃より低い場合、容易に着氷して、食材を浸すことに影響する。したがって、温度を30℃より超えさせなければ、天然植物性殺菌剤100は変質しないが、これに反して、効果的な殺菌効果を有することができる。以下の図表2は本発明の異なる温度下において、天然植物性殺菌剤100の殺菌能力の実験結果である。図表中において、−3℃〜30℃の時、殺菌能力は100%であるが、温度が30℃を超えた後、殺菌効果は絶え間なく温度の上昇に伴って減少する。温度が60℃に達した時、殺菌効果はほとんどない。故に、天然植物性殺菌剤100を製造した後、必ず30℃以下を維持してはじめて殺菌効果を保つことができる。これは本発明の特徴の一つである。
また、本発明の清潔な水20は、塩素イオンを含まない純水、蒸留水を指す。清潔な水20が塩素イオンを含む水道水により実施されると、大根の汁10中のイソチオシアン酸エステル11の成分を破壊する。この他にも、その他の水質において、不純物又は鉱物を含む際も本発明の清潔な水20とすることには比較的不適切である。
最後に、本発明の生菌数、プロテアーゼの残留量、揮発性塩基窒素量、毒性タンパク質
の残留値の検出実験結果である。
図3の被検出物は、淡水の甲殻類動物であり、各種異なる濃度の反応物1を使用した状況下において生成された殺菌抑制曲線図である。使用した反応物1の濃度が63%の場合、淡水の甲殻類動物の生菌数は0であり、当該濃度を超えると、生菌は生成されない。
図4の被検出物は、バチルセレウスであり、各種異なる濃度の反応物1を使用した状況下で生成された抑制曲線図である。使用した反応物1の濃度が25%の場合、バチルセレウスの生菌は0である。したがって、当該濃度を超えると生菌は生成されない。
図5の被検出物は、皮が剥ぎ取られていない魚肉であり、各種異なる濃度の反応物1を使用して−20℃で冷凍して、60日後に再解凍して測定した際のプロテアーゼ残留差異図である。使用した反応物1の濃度が5%の場合、プロテアーゼの残留は80%に達する。ただし、反応物1の濃度が50%の時、プロテアーゼの残留は0である。したがって、当該濃度を超えると、プロテアーゼは無い。
図6の被検出物は内臓が取り除かれた後の皮が剥ぎ取られていない魚肉である。各種異なる濃度の反応物1を使用して、5℃〜7℃で、48時間放置した後、再度測定した揮発性塩基窒素の曲線図である。使用した反応物1の濃度が10%の場合、揮発性塩基窒素は20mg/100gに達する。ただし、反応物1の濃度が60パーセントの時、揮発性塩基窒素は1mg/100gまで下がる。したがって、当該濃度を超えると、揮発性塩基窒素は減少して、0となる。
図7の被検出物は、各種異なる濃度の反応物1を使用して、牛のアキレス腱の血清中の毒性蛋白質抑制の差異図である。反応物1の濃度が70%の場合、毒性蛋白質残留値は0である。したがって、当該濃度を超えると、毒性蛋白質は残留しない。
以上の検出実験結果からわかるように、本発明は確実に異なる食材に基づき、異なる反応物1の濃度によって、最適且つ効果的な殺菌又は抗菌効果を達成できる。また、本発明は、原生/共生環境微生物、汚染による各種微生物を消滅させることができ、且つ食材本来の味、及び栄養成分を破壊しない前提下で、消費者は安心して食用できる。
以上、図面に示されている実施例に基づいて、本発明の製造方法、完成品、特徴及び作用の効果を詳細に説明したが、以上は本発明の実施形態のみである。故に、効果範囲内全てが本発明の特許の範疇に属していれば、全て本発明の意図に一致する修飾性は変化する。
1 反応物
10 大根の汁
11 イソチシアン酸エステル
20 清潔な水
30 初期材料
40 大根の繊維
50 グルコシノレート
60 ミロシネーゼ
100 天然植物性殺菌剤
200 大根
201 カットされた大根
300 食材
A 抽出機
B ろ過装置
C 第一容器
D 曝気槽
E 第二容器
F 冷蔵室
K カット機

Claims (5)

  1. 天然植物性殺菌剤の製造方法であって、
    下準備ステップI:大根200と清潔な水20を準備し、
    準備ステップII:前記大根200の汚れ、損傷部分、ひげ根部分を取り除いて洗い、次いで、大根をカットし(即ち、カットされた大根201)、
    抽出ステップIII:前記カットされた大根201と前記清潔な水20を抽出機A中に入れて、前記清潔な水20、1000グラムに対して、前記カットされた大根201を50〜900グラム混合し、物理的な粉砕方法を使用して及び攪拌した後、初期材料30を得て、前記初期材料30は、大根の汁10、前記清潔な水20及び大根の繊維40を含み、前記大根の汁10内には、前記抽出機Aによって物理的方法により前記大根200の細胞壁を破壊した後放出されたグルコシノレート50及びミロスノーゼ60が含まれ、前述の両者は、前記清潔な水20に混合された後、加水分解反応を生成し、除々にイソチオシアン酸エステル11が大量に生成され、
    ろ過ステップIV:反応後の前記初期材料30を、ろ過装置Bによってろ過し、再度第一容器C中に入れ、大根の繊維40を分離させて、ろ過後は反応物1となり、
    曝気ステップV:前記反応物1を曝気槽D内に入れて、前記曝気槽D内に無塵無菌の大量のマイクロバブルを導入して、前記反応物1中の辛味成分アリルイソチオシアネートを取り除き、
    充填ステップVI:上述の既に曝気された前記反応物1を第二容器E中に分けて入れた後、密封して、天然植物性殺菌剤100を生成すると共に、−20℃〜15℃の温度範囲内に入れて保存することを特徴とする天然植物性殺菌剤の製造方法。
  2. 前記準備ステップIIはさらに、前記大根200を洗った後に少なくとも0.5時間静置して、乾燥させるステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の天然植物性殺菌剤の製造方法。
  3. 記清潔な水20は、塩化物イオンを含まない純水、蒸留水を指すことを特徴とする請求項1に記載の天然植物性殺菌剤の製造方法。
  4. 前記曝気の時間は少なくとも0.5時間であることを特徴とする請求項1に記載の天然植物性殺菌剤の製造方法。
  5. 前記カットされた大根201は手動によるカット、または機械によるカットにより実施されることを特徴とする請求項1に記載の天然植物性殺菌剤の製造方法。
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