JP6469315B1 - エレベーターシステム - Google Patents

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Abstract

地震感知器(220)を備えるエレベーター(20)と、監視センタ(300)とを備えるエレベーターシステム(100)であって、エレベーター(20)は、地震感知器(220)が運転休止閾値を超える高加速度を感知した際に運転を休止し、高加速度感知信号と運転休止信号とを監視センタ(300)に発信し、監視センタ(300)は、前記エレベーター(20)の設置されている地区の地盤増幅率を格納したエレベーター顧客データ(450)を有し、エレベーター(20)から高加速度感知信号と運転休止信号とを受信した際に、エレベーター(20)が設置されている地区の震度が震度閾値未満、且つ、その地区の地盤増幅率が所定の閾値未満の場合にはエレベーター(20)に自動復旧診断動作を実行させる信号を発信する。

Description

本発明は、地震感知器が高加速度を感知した場合でもエレベーターがほとんど損傷を受けないと想定される場合にエレベーターの自動復旧が可能なエレベーターシステムに関する。
エレベーターは、地震発生時に地震管制運転が行われる。地震管制運転は、例えば、地震感知器によって感知した地表面の加速度がある低閾値を超えた場合には最寄階に停止した後に自動復旧診断を行って自動復旧し、加速度がある高閾値を超えた場合には最寄り階に停止した後に運転を休止する等がある。地震管制運転で運転休止となる場合には、専門の技術者が当該エレベーターに出動して人的復旧が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−23044号公報
一方、地震感知器が高加速度を感知した場合でも地震の規模やエレベーターに設置されている地域によってはエレベーターがほとんど損傷を受けない場合がある。しかし、地震管制運転では、エレベーターが損傷を受けないような場合にも多くのエレベーターが同時に運転休止になってしまうことがあり、エレベーターの復旧に時間が掛かってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、地震感知器が高加速度を感知した場合でもエレベーターがほとんど損傷を受けないと想定される場合にエレベーターの自動復旧を可能にすることを目的とする。
本発明のエレベーターシステムは、地表面の加速度を感知する地震感知器を備えるエレベーターと、前記エレベーターと通信して前記エレベーターを監視する監視センタと、を備えるエレベーターシステムであって、前記エレベーターは、前記地震感知器が運転休止閾値を超える高加速度を感知した際に運転を休止し、高加速度感知信号と運転休止信号とを前記監視センタに発信し、前記監視センタは、前記エレベーターの設置されている地区の地盤増幅率を格納したエレベーター顧客データを有し、前記エレベーターから前記高加速度感知信号と前記運転休止信号とを受信した際に、前記エレベーターが設置されている前記地区の震度が震度閾値未満、且つ、前記地区の前記地盤増幅率が所定の閾値未満の場合には前記エレベーターに自動復旧診断動作を実行させる信号を発信すること、を特徴とする。
本発明のエレベーターシステムにおいて、前記監視センタは、地震発生後に複数の地震情報提供組織から前記エレベーターが設置されている前記地区の震度情報を取得し、取得した複数の震度情報の内の少なくとも2つの震度が震度閾値未満の場合に、前記エレベーターに自動復旧診断動作を実行させる信号を発信してもよい。
本発明のエレベーターシステムにおいて、前記監視センタは、地震発生後に複数の地震情報提供組織から前記エレベーターが多数設置されている地域の震度情報を取得し、前記地域で震度閾値以上の震度が観測されていない場合、前記地域に設置されている前記エレベーターの内で、前記高加速度感知信号と前記運転休止信号とを前記監視センタに発信し、且つ、設置されている前記地区の前記地盤増幅率が所定の閾値未満の前記エレベーターに自動復旧診断動作を実行させる信号を発信すること、としてもよい。
本発明は、地震感知器が高加速度を感知した場合でもエレベーターがほとんど損傷を受けないと想定される場合にエレベーターの自動復旧を可能にすることができる。
実施形態のエレベーターシステムの構成を示す系統図である。 図1に示す実施形態のエレベーターシステムの機能ブロック図である。 高加速度感知エレベーターリスト、エレベーター顧客データ、自動復旧診断実行可否判定テーブル、地震情報の一例を示す図である。 自動復旧診断指令発信リストの一例を示す図である。 図1に示す実施形態のエレベーターシステムの動作を示すフローチャートの前半である。 図1に示す実施形態のエレベーターシステムの動作を示すフローチャートの後半である。 図1に示す実施形態のエレベーターシステムの他の機能ブロック図である。 地域別自動復旧診断実行可否判定テーブル、地震情報の他の例を示す図である。 高加速度感知エレベーターリスト、エレベーター顧客データ、地域別自動復旧診断実行可否リスト、自動復旧診断復旧指令発信リストの他の例を示す図である。 図1に示す実施形態のエレベーターシステムの他の動作を示すフローチャートの前半である。
<エレベーターシステムの構成>
以下、図面を参照しながら実施形態のエレベーターシステム100について説明する。図1に示すように、エレベーターシステム100は、地表面の加速度を感知する地震感知器220を備えるエレベーター20と、エレベーター20と通信してエレベーター20を監視する監視センタ300とを備えている。
エレベーター20は、ビル10の昇降路11の中に設置されており、エレベーター20の駆動制御を行う制御盤200と、制御盤200から入力されたエレベーター20の運転状況データを通信ネットワーク30に発信する通信装置210とを備えている。制御盤200、通信装置210は、内部にCPUとメモリとを含むコンピュータである。通信装置210は、監視センタ300の情報処理装置310からの指令信号を通信装置320、通信ネットワーク30を介して受信して制御盤200に出力する。通信装置210、320は無線通信を行う機器であってもよいし有線通信を行う機器であってもよい。また、通信ネットワーク30は、インターネット通信網であってもよいし、電話回線網であってもよい。なお、図1において、符号22はカゴ、符号26はカゴ22のドア、符号27はカゴ22の床、符号12は乗り場階の床、符号13は乗り場階のドアを示す。
監視センタ300は、通信装置210、320を介してエレベーター20の制御盤200と運転状況データの授受を行う情報処理装置310と監視盤330と、エレベーター顧客データ450とを備えている。情報処理装置310は、内部にCPUとメモリとを含むコンピュータであり、エレベーター20の制御盤200から入力された運行状況データを監視盤330に出力すると共に、エレベーター20の制御盤200から入力された運行状況データに基づいて指令信号を生成、出力する。情報処理装置310から出力された指令信号は、通信装置320、通信ネットワーク30を介してエレベーター20の制御盤200に発信される。監視盤330には、エレベーター20の運行状況、情報処理装置310からの通知等が表示されるディスプレイ331と、ディスプレイ331の表示を操作するスイッチ332とが設けられている。また、監視盤330には通信ネットワーク35を介してサービスセンタ340との通信を行う電話333が備えられている。
エレベーター顧客データ450は、図3に示すように、エレベーター20の識別番号と、エレベーター20の設置されている地区あるいは地域を示す設置場所の住所と、設置ビルの名称、および設置場所の地盤増幅率とを関連づけて格納したデータベースである。地盤増幅率は、安定した堅い地層である工学的基盤から表層基盤までの地震波の増幅度を示す数値である。これは、表層地盤の地震時の揺れの大きさを数値化したものであり、数値が大きいほど表層地盤が揺れやすいことを示す。日本では、地震調査研究推進本部(文部科学省研究開発局 地震・防災研究課)が250mメッシュの地盤毎の数値データを公開している。地盤増幅率が、1.6を超えると要注意とされる場合がある。図3のエレベーター顧客データ450は、上記の公開データから各エレベーター20の設置されている住所における地震増幅率を抽出してエレベーター20のデータと関連付けたものである。
また、図1に示すように、情報処理装置310は、通信ネットワーク35を介して複数の地震情報提供組織である組織A,Bと接続されており、地震があった場合には、組織A,Bからそれぞれ地震情報410、420として震度情報が入力される。
<エレベーターシステムの動作>
次に、図2から図6を参照しながら地震が発生した際のエレベーターシステム100の動作について説明する。以下の説明では、図3に示すように、組織A、組織Bからは、震源地、地震規模と共に、各県の地区毎の震度情報を含む地震情報410、420が情報処理装置310に入力されるとして説明する。
図5のステップS101に示すように、制御盤200は地震感知器220から入力される地表面の加速度を監視し、地震感知加速度LL、例えば30gal程度、を超えた場合に地震が発生したと判断して図5のステップS102に進み地震感知器220から入力される加速度が運転停止閾値Lを超えたかどうか判断する。ここで、運転停止閾値Lは、地震感知加速度LLよりも大きく、例えば、80gal程度でもよい。加速度が運転停止閾値Lを超えなかった場合には、図5のステップS103に進み、制御盤200はエレベーター20のカゴ22を最寄階に停止させて運転を休止し、所定時間後、例えば、3分間経過した後にエレベーター20の通常運転を再開させる。また、図5のステップS102で加速度が運転停止閾値Lを超えた場合には、図5のステップS104に進み、制御盤200は、加速度が運転休止閾値Hを超えたかどうか判断する。ここで、運転休止閾値Hは、運転停止閾値Lよりも大きく、例えば、120gal程度でもよい。加速度が運転休止閾値Hを超えていない場合、制御盤200は、図6のステップS111にジャンプして、地震感知器220をリセットし、自動復旧診断動作を実行する。これについては、後で説明する。
一方、加速度が運転休止閾値Hを超えている場合、制御盤200は、図5のステップS104でYESと判断して図5のステップS105に進み、図2に示すように、エレベーター20の運転を休止させると共に、運転休止信号と高加速度感知信号とを出力する。図2に示すように、制御盤200が出力した運転休止信号と高加速度感知信号とは、通信装置210に入力される。通信装置210は、運転休止信号と高加速度感知信号とを通信ネットワーク30に発信する。発信された運転休止信号と高加速度感知信号とは監視センタ300の通信装置320で受信され、監視センタ300の情報処理装置310に入力される。
情報処理装置310には、各地のエレベーター20から運転休止信号と高加速度感知信号とが入力される。図5のステップS106に示すように、情報処理装置310は受信した信号に基づいて、図3に示す高加速度感知エレベーターリスト500を生成する。高加速度感知エレベーターリスト500は、高加速度感知信号を発信したエレベーター20の識別番号と設置場所をリストにしたものである。
次に、図2、図3に示すように情報処理装置310は、図5のステップS107で自動復旧診断実行可否判定テーブル510を生成する。情報処理装置310は、高加速度感知エレベーターリスト500に組織A、組織Bから地震情報410、420の中の各県の地区毎の震度情報とエレベーター顧客データ450の地盤増幅率とを参照して以下のように自動復旧診断実行可否判定テーブル510を生成する。
高加速度を感知したエレベーター20の設置場所を含む地区の組織Aからの震度情報が震度閾値未満の場合には、情報処理装置310は、高加速度感知エレベーターリスト500の中のそのエレベーター20の組織Aの地震情報の欄に「OK」を入力する。反対に、高加速度を感知したエレベーター20の設置場所を含む地区の組織Aからの震度情報が震度閾値以上の場合には、情報処理装置310は、そのエレベーター20の組織Aの地震情報の欄に「NG」を入力する。組織Bからの地震情報の場合も同様である。ここで、震度閾値とは、エレベーター20が損傷を受けない震度であり、例えば、震度5等にしてもよい。この場合、情報処理装置310は、震度が3または4の埼玉県に設置された識別番号S1001,S1002のエレベーター20では自動復旧診断実行可否判定テーブル510の組織A,Bの地震情報の欄に「OK」を入力し、震度5を含む千葉県に設置された識別番号C1001のエレベーター20では組織A,Bの地震情報の欄に「NG」を入力する。
また、情報処理装置310は、エレベーター顧客データ450を参照して高加速度感知エレベーターリスト500にリストアップされているエレベーター20の地盤増幅率を抽出し、地盤増幅率が所定の閾値未満の場合には、自動復旧診断実行可否判定テーブル510の中の地盤増幅率欄に「OK」を入力する。反対に、地盤増幅率が所定の閾値以上の場合には、情報処理装置310は、そのエレベーター20の地盤増幅率の欄に「NG」を入力する。ここで、所定の閾値は、地盤により地震波の増幅によりエレベーター20が大きく揺れることがないと想定される数値であり、本実施形態では、1.6である。この場合、情報処理装置310は、地盤増幅率が1.6未満の埼玉県に設置された識別番号S1001、S1002のエレベーター20では自動復旧診断実行可否判定テーブル510の地盤増幅率の欄に「OK」を入力し、地盤増幅率が1.6以上の千葉県に設置された識別番号C1001、東京都に設置された識別番号T1001、T1002のエレベーター20では地震増幅率の欄に「NG」を入力する。
そして、情報処理装置310は、図5のステップS108において、自動復旧診断実行可否判定テーブル510の中の2つの地震情報の欄に「OK」が入力されており、且つ、自動復旧診断実行可否判定テーブル510の地盤増幅率の欄に「OK」が入力されているエレベーター20を選択して、図4に示すような自動復旧診断指令発信リスト520を生成する。本実施形態では、図4に示すように、識別番号S1001、S1002、K1001の3台のエレベーター20に対しては自動復旧診断指令の発信を可とし、他のエレベーター20に対しては、自動復旧診断指令の発信を不可としている。そして、情報処理装置310は、自動復旧診断指令発信リスト520に基づいて、図5のステップS109、図2に示すように自動復旧診断指令を出力する。
このように、情報処理装置310は、地震発生後に組織A,Bからエレベーターが設置されている地区の震度情報を取得し、取得した複数の震度情報の内の2つの震度が震度閾値未満で、且つ、その地区の地盤増幅率が所定の閾値未満の場合に、エレベーター20に自動復旧診断動作を実行させる信号を出力する。
情報処理装置310の出力は、図2に示すように通信装置320から通信ネットワーク30に発信され、図5のステップS110、図2に示すように通信装置210で受信される。通信装置210は、受信した自動復旧診断指令を制御盤200に出力する。
制御盤200は、通信装置210から自動復旧診断指令が入力されると、図6のステップS111、図2に示すように、地震感知器220をリセットした後、図6のステップS112に示すようにカゴ22の中の乗客の有無を確認した後、図6のステップS113に示すように自動復旧診断動作を実行する。なお、図6のステップS111の地震感知器220のリセットは、図6のステップS112のカゴ22の乗客の有無を確認し、カゴ22の中に乗客がいないと判断した後に実行してもよい。
制御盤200は、図6のステップS112に示すように、例えば、カゴ22の重量センサ、カゴ22内のカメラ、カゴ22内の人感センサ等の出力からエレベーター20のカゴ22の内部に乗客がいるかどうかを確認する。カゴ22の中に乗客がいる場合、制御盤200は、自動復旧診断動作をスキップして、図6のステップS115に進み、図6のステップS115で「復旧不可」との判定結果を出力する。ここでは、念のため、乗客の確認を行っているが、カゴ22の内部に乗客がいる場合も戸開釦が点灯しており、戸開釦を押すことにより戸開できる。
そして、図6のステップS116で制御盤200は、通信装置210を介して監視センタ300に「復旧不可」との判定結果を発信した後、エレベーター20を運転休止とする。図6のステップS117に示すように、監視センタ300の通信装置320は、この判定結果を受信して情報処理装置310に出力する。情報処理装置310は、この判定結果をディスプレイ331に表示する。監視者334は、この表示に基づいて、図6のステップS118の復旧確認で「復旧不可」と判断し、図6のステップS119に示すように、サービスセンタ340にエレベーター20への技術者350の派遣を指示する。
一方、図6のステップS111で制御盤200がカゴ22の中に乗客がいないと判断した場合、制御盤200は、図6のステップS112に進んで自動復旧診断動作を行う。自動復旧診断動作の診断内容は、例えば、走行時の巻上電動機のトルク異常の有無確認、走行中の異常音の確認等である。自動復旧診断動作は、例えば、以下のような動作である。まず、制御盤200は、カゴ22を、例えば、1m/分程度の微速で走行させる微速走行診断を行う。微速走行診断で異常がなければ、微速より早い低速走行で各階に停止する各階停止走行診断を行う。各階停止走行診断で異常がなければ、制御盤200は、定格速度で走行する定速走行診断を行う。定速走行診断で異常がない場合には、制御盤200は、各階でドア13、26を開閉させる戸開閉診断を行う。戸開閉診断で異常がなければ、制御盤200は、異常なしとして自動復旧診断動作を終了する。そして、制御盤200は、図6のステップS115に進み、図6のステップS115で「復旧成功」との判断を出力する。
そして、図6のステップS116で制御盤200は、通信装置210を介して監視センタ300に「復旧成功」との判定結果を発信した後、エレベーター20の通常運転を再開する。図6のステップS117に示すように監視センタ300の通信装置320は、この判定結果を受信して情報処理装置310に出力する。情報処理装置310は、この判定結果をディスプレイ331に表示する。図6のステップS118で監視者334がこの表示を確認し、「復旧成功」と判断したらエレベーター20の自動復旧は終了する。
また、自動復旧診断動作の中で異常が発生した場合には、制御盤200は、図6のステップS120に進んで、制御盤200は自動復旧診断動作を中止する。そして、図6のステップS115に進み、「復旧不可」との判定結果 を出力する。そして、図6のステップS116で制御盤200は、通信装置210を介して、監視センタ300に「復旧不可」との判定結果を出力した後、エレベーター20を運転休止とする。
以上説明したように、本実施形態のエレベーターシステム100は、地震感知器220が高加速度を感知した場合でもエレベーター20がほとんど損傷を受けないと想定される場合にエレベーター20の自動復旧を可能にすることができる。これにより、地震発生時に運転休止となるエレベーター20の台数を低減することができる。
以上の説明では、取得した複数の震度情報の内の2つの震度が震度閾値未満で、且つ、その地区の地盤増幅率が所定の閾値未満の場合に、エレベーター20に自動復旧診断動作を実行させる信号を出力することとして説明した。しかし、これに限らず、震度閾値を先に説明した震度5よりも小さい震度4程度に設定し、取得した震度情報の内の1つの震度が震度閾値未満で、且つ、その地区の地盤増幅率が所定の閾値未満の場合に自動復旧診断指令発信リスト520を生成するようにしてもよい。
<エレベーターシステムの他の動作>
次に、図7から図10を参照しながら、本実施形態のエレベーターシステム100の他の動作について説明する。先に図1から図6を参照して説明したのと同様の部位には同様の符号を付して説明は省略する。
この動作は、要約すると次のような動作である。まず、監視センタ300の情報処理装置310が、地震発生後に複数の地震情報提供組織からエレベーター20が多数設置されている地域の地震情報を取得する。そして、情報処理装置310は、その地域で震度閾値以上の震度が観測されていない場合、その地域に設置されているエレベーター20の内で、高加速度感知信号と運転休止信号とを監視センタ300に発信し、且つ、設置されている場所の地盤増幅率が所定の閾値未満のエレベーター20に自動復旧診断動作を実行させる信号を生成する。
地震が発生すると、図10のステップS106に示すように、情報処理装置310は、高加速度感知エレベーターリスト500を生成する。また、地震が発生すると、情報処理装置310には、図8に示すように、組織A,Bから震度情報が入力される。情報処理装置310は、図10のステップS201で、図8に示すような地域別自動復旧診断実行可否判定テーブル515を生成する。情報処理装置310は、組織Aの各地区の震度情報から、特定の地域、例えば、埼玉県に震度閾値である震度5を超える震度が観測された地区が有るかどうかを判断する。図8に示すように、組織Aの震度情報に基づいた場合に埼玉県には震度閾値である震度5を超える震度が観測されていないので、地域別自動復旧診断実行可否判定テーブル515の埼玉県の組織Aの地震情報の欄に「OK」を入力する。同様に、情報処理装置310は、組織Bの各地区の震度情報から埼玉県に震度5を超える震度が観測された地区がない場合には、埼玉県の組織Bの地震情報の欄に「OK」を入力する。逆に、千葉県のように、一地区でも震度5が観測されている場合には、千葉県の組織A、組織Bの地震情報の欄に「NG」を入力する。
情報処理装置310は、図7、図10のステップS202に示すように、図8の地域別自動復旧診断実行可否判定テーブル515に基づいて、図9に示す地域別自動復旧診断実行可否リスト530を生成する。地域別自動復旧診断実行可否リスト530は、図8の地域別自動復旧診断実行可否判定テーブル515において、2つの地震情報が「OK」となっている都道府県を自動復旧診断実行可とし、1つでも地震情報に「NG」を含む都道府県を自動復旧診断実行否としたものである。つまり、地域である都道府県別に自動復旧診断実行可否をリストにしたものである。
次に情報処理装置310は、図9、図10のステップS108に示すように、エレベーター顧客データ450と、地域別自動復旧診断実行可否リスト530と、高加速度感知エレベーターリスト500とを参照し、自動復旧診断指令発信リスト540を生成する。このリストは、地域別自動復旧診断実行可否リスト530で実行可とされた都道府県に設置されているエレベーター20の内で、高加速度感知信号と運転休止信号とを監視センタ300に発信し、且つ、設置されている場所の地盤増幅率が所定の閾値(本実施形態では、1.6)未満のエレベーター20に自動復旧診断指令を発信し、地域別自動復旧診断実行可否リスト530で実行不可とされた都道府県に設置されているエレベーター20、及び、設置されている場所の地盤増幅率が所定の閾値(1.6)以上のエレベーター20には自動復旧診断指令を発信しないようにしたものである。
情報処理装置310は、地域別自動復旧診断実行可否リスト530を参照して自動復旧診断実行可と判断されている県、例えば、埼玉県、の中で高加速度感知エレベーターリスト500にリストアップされている識別番号S1001、S1002の二台のエレベーター20について、エレベーター顧客データ450を参照して、設置されている場所の地盤増幅率を確認する。そして、識別番号S1001、S1002については、地盤増幅率が1.5、1.3と、1.6未満であるので、自動復旧診断指令発信リスト540中の自動復旧診断指令に「発信」を入力する。逆に、千葉県のように、地域別自動復旧診断実行可否リスト530で、自動復旧診断実行不可となっている県については、識別番号C1002のエレベーター20のように、設置されている場所の地盤増幅率が所定の閾値(1.6)未満であっても、自動復旧診断指令発信リスト540中の自動復旧診断指令に「NG」を入力する。また、識別番号T1001、T1002のように、地域別自動復旧診断実行可否リスト530で自動復旧診断実行可とされている地域に設置されていても、設置されている場所の地盤増幅率が所定の閾値(1.6)以上の場合、自動復旧診断指令発信リスト540中の自動復旧診断指令に「NG」を入力する。
このように、情報処理装置310は、特定の地域で震度閾値以上の震度が観測されていない場合、その地域に設置されているエレベーター20の内で、高加速度感知信号と運転休止信号とを監視センタ300に発信し、且つ、設置されている場所の地盤増幅率が所定の閾値(1.6)未満のエレベーター20に自動復旧診断動作を実行させる。
情報処理装置310の出力は、図7、図10のステップS109に示すように通信装置320から通信ネットワーク30に発信され、図7、図10のステップS109、図7に示すように通信装置210で受信される。通信装置210は、受信した自動復旧診断指令を制御盤200に出力する。
先に図1から図6を参照して説明した動作と同様、制御盤200は、通信装置210から自動復旧診断指令が入力されると、図6のステップS113に示すように自動復旧診断動作を実行する。
以上説明したように、本動作は、エレベーター20毎ではなく、都道府県等の特定の地域別に自動復旧診断動作を行うかどうかを一括決定するので、東京都のように多数のエレベーター20が設置されている地域での処理を短時間で行うことができ、地震発生の際にほとんど損傷を受けないと想定される多数のエレベーター20を短時間で復旧させることができる。
以上の実施形態では、各都道府県を一つの特定の地域として説明したが、これに限らず、例えば、東京の千代田区、新宿区等の区を一つの特定の地域として地域別に自動復旧診断動作を行うかどうかを一括決定するようにしてもよい。
10 ビル、11 昇降路、12,27 床、13,26 ドア、20 エレベーター、22 カゴ、30,35 通信ネットワーク、100 エレベーターシステム、200 制御盤、210 通信装置、220 地震感知器、300 監視センタ、310 情報処理装置、320 通信装置、330 監視盤、331 ディスプレイ、332 スイッチ、333 電話、334 監視者、340 サービスセンタ、350 技術者、410,420 地震情報、450 エレベーター顧客データ、500 高加速度感知エレベーターリスト、510 自動復旧診断実行可否判定テーブル、515 地域別自動復旧診断実行可否判定テーブル、520,540 自動復旧診断指令発信リスト、530 地域別自動復旧診断可否リスト。

Claims (3)

  1. 地表面の加速度を感知する地震感知器を備えるエレベーターと、
    前記エレベーターと通信して前記エレベーターを監視する監視センタと、を備えるエレベーターシステムであって、
    前記エレベーターは、前記地震感知器が運転休止閾値を超える高加速度を感知した際に運転を休止し、高加速度感知信号と運転休止信号とを前記監視センタに発信し、
    前記監視センタは、前記エレベーターの設置されている地区の地盤増幅率を格納したエレベーター顧客データを有し、前記エレベーターから前記高加速度感知信号と前記運転休止信号とを受信した際に、前記エレベーターが設置されている前記地区の震度が震度閾値未満、且つ、前記地区の前記地盤増幅率が所定の閾値未満の場合には前記エレベーターに自動復旧診断動作を実行させる信号を発信すること、
    を特徴とするエレベーターシステム。
  2. 請求項1に記載のエレベーターシステムであって、
    前記監視センタは、
    地震発生後に複数の地震情報提供組織から前記エレベーターが設置されている前記地区の震度情報を取得し、
    取得した複数の震度情報の内の少なくとも2つの震度が震度閾値未満の場合に、前記エレベーターに自動復旧診断動作を実行させる信号を発信すること、
    を特徴とするエレベーターシステム。
  3. 請求項1または2に記載のエレベーターシステムであって、
    前記監視センタは、
    地震発生後に複数の地震情報提供組織から前記エレベーターが多数設置されている地域の震度情報を取得し、
    前記地域で震度閾値以上の震度が観測されていない場合、
    前記地域に設置されている前記エレベーターの内で、前記高加速度感知信号と前記運転休止信号とを前記監視センタに発信し、且つ、設置されている前記地区の前記地盤増幅率が所定の閾値未満の前記エレベーターに自動復旧診断動作を実行させる信号を発信すること、
    を特徴とするエレベーターシステム。
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