JP6468893B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関し、特に、給紙速度制御に関する。
従来の給紙装置では、複数枚積載された用紙の最上位の用紙のみを給送させるため、給紙時にカム機構により積載部材の昇降板を上昇させ、用紙を給紙ローラに当接させることで最上位の用紙のみを給紙している。このような構成では、用紙と給紙ローラが当接するときに衝突音が発生する場合がある。例えば、特許文献1では、用紙を給紙する際の給紙モータの速度を低速に変更することで、用紙を給紙ローラに当接させるときの衝突音を低減させている。
特開2001−097579号公報
一方、コスト削減のために、装置に搭載されるモータの数を少なくし、給紙ローラと用紙搬送に用いる搬送ローラを共通の駆動源とする装置構成がある。このような構成で、給紙ローラと給紙ローラよりも搬送方向の下流側に配置された搬送ローラの駆動源が同じ場合、次のような課題が発生する。即ち、先行紙と後続紙の間隔(以下、「紙間」という)が狭いと、後続紙を給紙する際に給紙モータの速度を変更すると、先行紙に転写を行っている間に速度が変わることになり、正常にトナー画像を転写することができない。そのため、給紙モータの速度を変更する場合には、先行紙が搬送ローラを通過するのを待って後続紙の給紙を行うため、紙間を広げる必要がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、給紙ローラと搬送ローラが共通の駆動源である構成において、紙間を広げることなく給紙時の衝突音を低減させることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)積載部に積載された用紙、用紙を給紙する給紙手段当接させる当接手段と、前記給紙手段により給紙された用紙をトナー像が転写される転写位置へ搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されている用紙を検知する検知手段と、前記検知手段により用紙を検知したタイミングに基づいて用紙の搬送を制御する制御手段と、を備え、前記当接手段と前記搬送手段を同一の駆動源により駆動する画像形成装置であって、前記制御手段は、前記検知手段から用紙の搬送方向において前記転写位置よりも上流側の所定の位置までの第一の区間において、前記搬送手段により搬送されている第一の用紙の搬送速度を所定の速度よりも遅くする第二の区間を設け、前記第二の区間に相当する時間において前記積載部に積載された第二の用紙前記給紙手段当接するように前記当接手段の駆動を制御することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、給紙ローラと搬送ローラが共通の駆動源である構成において、紙間を広げることなく給紙時の衝突音を低減させることができる。
実施例1〜3の画像形成装置の概略断面図、実施例1、2の画像形成装置の制御構成を示すブロック図 実施例1の基本的な搬送速度調整部を説明するタイミングチャート 実施例1の搬送速度調整部を説明するタイミングチャート 実施例1の手差し給紙構成と稼働音の関係を説明する図 実施例1の画像形成間隔を説明する図 実施例1の搬送速度調整部及び連動給紙部を示すタイミングチャート 実施例1の搬送速度調整部及び連動給紙部の処理を示すフローチャート 実施例2の搬送速度調整部及び連動給紙部の処理を示すタイミングチャート 実施例2の搬送速度調整部及び連動給紙部の処理を示すフローチャート 実施例3の画像形成装置の制御構成を示すブロック図、搬送速度調整部及び連動給紙部の処理を示すタイミングチャート 実施例3の搬送速度調整部及び連動給紙部の処理を示すフローチャート
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。
実施例1では、画像形成装置101として、レーザービームプリンタを例示している。また、感光ドラム上の各色のトナー像をベルトに順次転写した後、ベルト上のトナー像を用紙に一括転写する画像形成装置を例示している。
[画像形成装置の全体構成]
図1(a)は、画像形成装置101の概略断面図である。給紙トレイ150内に積載された用紙Aは、給紙トレイ150から搬送路に向けて給紙されるときに、図中下方に降下して時計回り方向に回転する給紙ローラ152によって給送される。給紙トレイ150から給送された用紙Aは、搬送手段である搬送ローラ160と搬送対向ローラ161のニップ部に送られ、次いでベルト内ローラ105と転写ローラ122のニップ部(転写部、転写位置ともいう)へ送られる。給紙された用紙Aは、検知手段であるレジストセンサ162により検知できる。また、積載部である手差しトレイ170内に積載された用紙Bは、図中時計回り方向に回転する手差しトレイ170用の給紙手段である給紙ローラ171により搬送路に給送される。手差しトレイ170から給送された用紙Bは、搬送ローラ180a、180c、180eと搬送対向ローラ180b、180d、180fのニップ部に送られ、次いで搬送ローラ160と搬送対向ローラ161のニップ部に送られる。用紙Bは、用紙Aと同様に、ベルト内ローラ105と転写ローラ122のニップ部へ送られる。
画像形成部115a、115b、115c、115dを構成する像担持体としての感光ドラム111a、111b、111c、111dは、図中反時計回り方向に回転する。ここで、a、b、c、dは、トナーの色に対応しており、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)等を示すもので、以下、特定の色を説明する場合を除き、添え字a〜dを省略する。各画像形成部では、帯電ローラ112により一様に帯電された各感光ドラム111の外周面に、レーザスキャナ120から出射されたレーザ光によって静電潜像が順次形成される。続いて、感光ドラム111上に形成された静電潜像が現像ローラ113によって現像され、トナー像が形成される。感光ドラム111に形成されたトナー像は、転写ローラ114によって中間転写ベルト130に転写される。中間転写ベルト130は、ベルト内ローラ105、121によって張架されている。
カラー画像を形成する場合は、感光ドラム111a、111b、111c、111dにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のトナー像が現像される。感光ドラム111a、111b、111c、111dに形成されたトナー像が、転写ローラ114によって中間転写ベルト130に順次重畳して転写される。次に中間転写ベルト130に形成されたトナー像は、ベルト内ローラ105と転写ローラ122のニップ部に送られた用紙に一括転写される。更に、未定着のトナー像が転写された用紙は、定着フィルム107と加圧ローラ108のニップ部へ送られ、このニップ部で加熱及び加圧されてトナー像が用紙に定着される。トナー像が定着された用紙は、排出ローラ109と排出コロ110により排出される。
[画像形成装置の制御構成]
図1(b)は本実施例の制御構成を示すブロック図である。プリンタコントローラ201は、ホストコンピュータ等の外部装置から入力される画像データをプリンタの印刷に必要なビットデータに展開する。制御手段であるエンジン制御部202は、プリンタの各部をプリンタコントローラ201の指示に従って制御するとともに、プリンタコントローラ201へプリンタの内部情報を報知する。エンジン制御部202は、画像間隔調整部210、搬送速度調整部211、連動給紙部212等によって時間を計測するために用いられるシステムタイマ203と、各計算結果を保存するために用いられるメモリ204と、を備えている。また、エンジン制御部202は、画像形成動作を制御するための画像制御部205と、給紙搬送動作を制御するための給紙搬送制御部206と、を備えている。
画像制御部205は、画像間隔を調整する画像間隔調整部210と、レーザ220を制御するためのレーザ制御部213と、スキャナモータ221を制御するためのスキャナ制御部214と、を備えている。また、画像形成装置101は、転写ローラ122、感光ドラム111、中間転写ベルト130を駆動するためのメインモータ222を備えており、画像制御部205は、メインモータ222を制御するためのメインモータ制御部215を備えている。
給紙搬送制御部206は、レジストセンサ162によって用紙を検知したタイミングから用紙の搬送速度を調整するための搬送速度調整部211と、給紙タイミングを決定する連動給紙部212と、を備えている。また、画像形成装置101は、給紙ローラ152、搬送ローラ160、手差しトレイ170用の給紙ローラ171、搬送ローラ180を駆動する駆動手段である給紙モータ224を備えている。給紙搬送制御部206は、給紙モータ224を制御するための給紙モータ制御部216を備えている。また、給紙搬送制御部206は、給紙モータ制御部216により給紙モータ224を駆動している状態のときに給紙ソレノイド225を駆動することにより、給紙カム機構230を動作させる。給紙カム機構230が動作することにより、給紙ローラ152が回転し、給紙トレイ150に積載された用紙Aを給紙することができる。また、給紙搬送制御部206は、給紙モータ制御部216により給紙モータ224を駆動している状態のときに当接手段である給紙ソレノイド226を駆動することにより、給紙カム機構231を動作させる。給紙カム機構231が動作することにより、手差しトレイ170用の給紙ローラ171が回転し、手差しトレイ170に積載された用紙Bを給紙することができる。
[搬送速度調整部]
搬送速度調整部211は、中間転写ベルト130に転写されたトナー画像と用紙の先端を合わせるために、次のような制御を行っている。レジストセンサ162で用紙の先端を検知したタイミングで、搬送速度調整部211は、トナー画像と用紙がそれぞれ転写ローラ122に到達する時間からの時間差を求める。搬送速度調整部211は、用紙が転写ローラ122に到達する前の所定の位置に到達するまでに、トナー画像との時間差を解消するように、用紙を搬送する搬送ローラ180の回転速度を加速又は減速して、用紙を一旦停止させることなく搬送させている。以下、用紙が転写ローラ122に到達する前の所定の位置を、マージポイントという。マージポイントは、用紙にトナー像が転写される転写位置よりも用紙の搬送方向における上流側の所定の位置である。用紙がマージポイントに到達したときに上述した時間差が解消されている場合、用紙が転写ローラ122に到達したときに、トナー画像は転写されるべき用紙の位置に転写されることとなる。このため、以下の説明では、マージポイントまでに時間差が解消されていることを、マージポイントでトナー画像と用紙の先端が合致するという。
図2は、基本的な搬送速度調整部211の制御について説明する図である。図2の300はエンジン制御部202がプリンタコントローラ201に出力する/TOP信号を示す図で、/TOP信号が出力されたタイミングが、画像形成が開始されるタイミング301である。時間t1については後述する。図2の310は給紙搬送制御部206が給紙ソレノイド226を駆動するために出力する信号を示す図で、信号が出力されたタイミングが、給紙ソレノイドの駆動が開始されるタイミング311である。また、図2(a)から図2(c)までの図において、320はレジストセンサ162から出力される信号を示す。尚、レジストセンサ162が用紙を検知していないときにはローレベル、レジストセンサ162が用紙を検知しているときはハイレベルとしている。300、310、320の横軸はいずれも時間を示す。更に、図2(a)から図2(c)までの図におけるグラフは、横軸に時間、縦軸に用紙の搬送速度(単に、速度と記す)を示す。
図2(a)は、用紙が理想のタイミング330でレジストセンサ162に到達した場合の図である。理想のタイミングとは、レジストセンサ162に到達した用紙をそのままの速度で搬送すると、マージポイントで中間転写ベルト130上のトナー画像と用紙の先端が合致するタイミングのことをいう。用紙が理想のタイミングでレジストセンサ162に到達した場合、エンジン制御部202は、中間転写ベルト130上のトナー画像がマージポイントに到達するまでに、図2(a)にハッチングで示された面積に相当する距離Lだけ用紙を搬送する。より詳細には、給紙搬送制御部206は、レジストセンサ162により用紙の先端を検知したタイミング(理想のタイミング)330からマージポイントに到達するタイミング302まで用紙を搬送する。ここで、レジストセンサ162により用紙の先端を検知したタイミングからマージポイントに用紙の先端が到達したタイミング302までの時間をT0、この間の用紙の搬送速度を所定の速度であるVpreとしている。
Figure 0006468893
これは、用紙がレジストセンサ162に到達してから、中間転写ベルト130上のトナー画像がマージポイントに到達するまでに、用紙を距離Lだけ搬送することによって、用紙上の所定の位置にトナー画像を転写することができることを意味する。
図2(b)は、理想のタイミング330よりも早く用紙がレジストセンサ162に到達した場合の図である。図2(b)では、理想のタイミング330よりも時間T0d早いタイミング332で、レジストセンサ162が用紙の先端を検知している。上述したように、マージポイントで中間転写ベルト130上のトナー画像と用紙の先端をあわせるには、マージポイントまでに、図2(a)同様、距離Lだけ用紙を搬送する必要がある。しかし、図2(b)のケースは、図2(a)のケースよりも用紙を搬送する時間が時間T0dの分長くなるため、時間T0dの間に搬送されてしまう距離に相当する分、用紙の搬送速度を遅くして、用紙が搬送される距離を図2(a)の距離Lと同じにすればよい。ここで、図2(a)の場合の用紙の搬送速度Vpreよりも遅くした搬送速度をVdownとする。また、レジストセンサ162により用紙の先端を検知してから用紙がマージポイントまで搬送速度Vdownで搬送される距離をLdとする。距離Ldは図2(b)にハッチングで示される面積に相当する。上述したように、距離Lと距離Ldが等しくなるような搬送速度Vdownとすればよい。
Figure 0006468893
図2(c)は、図2(b)とは反対に、理想のタイミング330よりも遅く用紙がレジストセンサ162に到達した場合の図である。図2(c)では、理想のタイミング330よりも時間T0u遅いタイミング334で、レジストセンサ162が用紙の先端を検知している。この場合、マージポイントで中間転写ベルト130上のトナー画像と用紙の先端をあわせるには、マージポイントまでに、図2(a)同様、距離Lだけ用紙を搬送する必要がある。しかし、図2(c)のケースは、図2(a)のケースよりも用紙を搬送する時間が時間T0uの分短くなるため、時間T0uの間に搬送できない距離に相当する分、用紙の搬送速度を速くして、用紙が搬送される距離を図2(a)の距離Lと同じにすればよい。ここで、図2(a)の場合の用紙の搬送速度Vpreよりも早くした搬送速度をVupとする。また、レジストセンサ162により用紙の先端を検知してから用紙がマージポイントまで搬送速度Vupで搬送される距離をLuとする。距離Luは図2(c)にハッチングで示される面積に相当する。上述したように、距離Lと距離Luが等しくなるような搬送速度Vupとすればよい。
Figure 0006468893
[本実施例の搬送速度制御]
図3は、本実施例の搬送速度調整部211の制御を詳細に説明する図である。図3(a)は、レジストセンサ162に用紙の先端が到達したタイミング431が、理想のタイミング421より早い場合の図である。図3(b)は、レジストセンサ162に用紙の先端が到達したタイミング432が、理想のタイミング421より遅い場合の図である。また、各図の(i)はエンジン制御部202からプリンタコントローラ201に出力される/TOP信号を示し、タイミング401は画像形成が開始されたタイミングを示す。各図の(ii)は、給紙搬送制御部206から給紙ソレノイド226に出力される信号を示し、タイミング411は給紙ソレノイド226が駆動され、給紙が開始されるタイミングを示す。各図の(iii)は、用紙の搬送が理想的に行われている場合のレジストセンサ162から出力される信号を示し、タイミング421は給紙された用紙が搬送のばらつきなくレジストセンサ162に到達した理想のタイミング(理論値)を示す。理想のタイミング421で用紙の先端がレジストセンサ162に到達した場合、レジストセンサ162の位置から下流側の搬送路上では用紙の搬送速度を変更する必要がなく、用紙の先端を画像の先端に合わせることができる。各図の(iv)は、レジストセンサ162から出力される信号を示し、タイミング431及びタイミング432は、実際に搬送されている用紙の先端がレジストセンサ162によって検知されたタイミング(実測)を示している。また、タイミング402は、中間転写ベルト130上に形成された画像の先端がマージポイントに到達したタイミングを示す。いずれも横軸は時間を示す。更に、各図の(v)は、横軸に時間、縦軸に用紙の搬送速度を示す。
(理想のタイミングより早い場合)
図3(a)を用いて、レジストセンサ162に用紙の先端が到達したタイミング431が、理想のタイミング421より早い場合の制御について説明する。/TOP信号が出力されたタイミング401から、トナー画像の先端(以下、画像先端という)がマージポイントに到達するタイミング402までの時間をt1とする。レジストセンサ162に用紙の先端が到達したタイミング431から、画像先端がマージポイントに到達するタイミング402までにシステムタイマ203によって計測された時間に基づき求められる実測時間をt2とする。/TOP信号が出力されたタイミング401から、理想のタイミング421までの時間をt3とする。
時間t1、t3は、ばらつきを受けない所定の決まった値であるため、エンジン制御部202のメモリ204に予め保持しておく。また、給紙搬送制御部206は、タイミング431でレジストセンサ162により用紙の先端を検知することで時間t2を確定して、用紙がレジストセンサ162に到達する時間的な誤差Δtを、以下の式(1)から算出する。ここで、給紙搬送制御部206は、/TOP信号が出力されたタイミング401にシステムタイマ203による時間の計測を開始しておく。給紙搬送制御部206は、用紙の先端をレジストセンサ162により検知したタイミングでシステムタイマ203を参照することにより、時間t1から計測した時間を減じて時間t2を求める。
Figure 0006468893
用紙は、レジストセンサ162の位置への先端の到達が時間Δt早まることによって、以下の式(2)に示すように、距離U1だけの進みが発生する。
Figure 0006468893
したがって、所定のタイミングまでに用紙をマージポイントへ搬送するためには、用紙の搬送速度を遅くし、トナー画像がマージポイントに到達するタイミング402までに、距離U1に相当する分遅らせる必要がある。ここで、用紙がレジストセンサ162に早く到達したために進んだ距離U1を遅らせるために必要な搬送速度をVdown、搬送速度Vdownで用紙を搬送する時間(以下、搬送時間という)をTdownとする。また、用紙の搬送速度をVpreからVdownに遅くするための時間(以下、立ち下げ時間という)をTa、用紙の搬送速度をVdownからVpreに速くするための時間(以下、立ち上げ時間という)をTbとする。そうすると、搬送速度をVpreからVdownに遅くすることによって、遅らせることができる距離U2は、以下の式(3)によって求められる。
Figure 0006468893
以上より、距離U1と距離U2が等しくなるように(U1=U2)、搬送速度Vdown、搬送時間Tdown、立ち下げ時間Ta、立ち上げ時間Tbを決定する必要がある。
U1=U2より、以下の式(4)のように表せる。
Figure 0006468893
また、搬送速度調整部211は、画像先端がマージポイントに到達するタイミング402までの時間t2が経過するまでに、用紙の搬送速度をVdownからVpreに戻す必要がある。このため、以下の式(5)を満たす必要がある。
Figure 0006468893
式(4)、式(5)より、以下の式(6)が導かれる。
Figure 0006468893
立ち下げ時間Ta、立ち上げ時間Tbは、給紙モータ224の加速度をαとすると、以下の式(7)で表される。尚、給紙モータ224の加速度αの値は、予めメモリ204に記憶されているものとする。
Figure 0006468893
したがって、式(6)、式(7)より、以下の式(8)が導かれる。
Figure 0006468893
よって、式(8)を変形して以下の式(9)が導かれる。
Figure 0006468893
式(9)を解いて、搬送速度Vdownについて、以下の式(10)が導かれる。
Figure 0006468893
したがって、搬送速度Vdownが式(10)で示される範囲内にあれば、用紙の搬送速度について加速又は減速(以下、加減速)の制御を実施することが可能となる。
ここでは、用紙の搬送速度を決定する際の一例として、式(10)の範囲における中心値を搬送速度Vdownとする。即ち、搬送速度Vdownは以下の式(11)で表される。
Figure 0006468893
また、用紙を搬送速度Vdownの搬送時間Tdownは、式(4)、式(7)より、以下の式(12)により決定される。
Figure 0006468893
式(11)、式(12)より、搬送速度調整部211は、用紙の先端がレジストセンサ162に到達してから搬送速度をVpreからVdownに減速し、時間Tdownが経過するまで搬送速度Vdownで用紙を搬送する。そして、搬送速度調整部211は、時間Tdownが経過した後に搬送速度をVdownからVpreに戻す。
(理想のタイミングより遅い場合)
図3(b)を用いて、レジストセンサ162に用紙の先端が到達したタイミング432が、理想のタイミング421より遅い場合の制御について説明する。/TOP信号が出力されたタイミング401から、画像先端がマージポイントに到達するタイミング402までの時間をt1とする。レジストセンサ162に用紙の先端が到達したタイミング432から、画像先端がマージポイントに到達するタイミング402までにシステムタイマ203によって計測された時間に基づき求められる実測時間をt2’とする。/TOP信号が出力されたタイミング401から、理想のタイミング421までの時間をt3とする。
時間t1、t3は、上述したようにばらつきを受けない所定の決まった値であるため、エンジン制御部202のメモリ204に予め保持しておく。また、給紙搬送制御部206は、タイミング432でレジストセンサ162により用紙の先端を検知することで時間t2’を確定して、用紙がレジストセンサ162に到達する時間的な誤差Δt’を、以下の式(13)から算出する。
Figure 0006468893
用紙は、レジストセンサ162の位置への先端の到達が時間Δt’遅れることによって、以下の式(14)に示すように、距離U3だけの遅れが発生する。
Figure 0006468893
したがって、所定のタイミングまでに用紙をマージポイントへ搬送するには、用紙の搬送速度を速くし、画像がマージポイントに到達するタイミング402までに、距離U3に相当する分進める必要がある。ここで、用紙がレジストセンサ162に遅れて到達したために遅れた距離U3を取り戻すために必要な搬送速度をVup、搬送速度Vupで用紙を搬送する搬送時間をTupとする。また、用紙の搬送速度をVpreからVupに速くするための立ち上げ時間をTc、用紙の搬送速度をVupからVpreに遅くするための立ち下げ時間をTdとする。そうすると、搬送速度をVpreからVupに速くすることによって取り戻すことができる距離U4は、以下の式(15)によって求められる。
Figure 0006468893
以上より、距離U3と距離U4が等しくなるように(U3=U4)、搬送速度Vup、搬送時間Tup、立ち上げ時間Tc、立ち下げ時間Tdを決定する必要がある。U3=U4より、以下の式(16)のように表せる。
Figure 0006468893
また、搬送速度調整部211は、画像先端がマージポイントに到達するタイミング402までの時間t2’が経過するまでに、用紙の搬送速度をVupからVpreに戻す必要がある。このため、以下の式(17)を満たす必要がある。
Figure 0006468893
式(16)、式(17)より、以下の式(18)が導かれる。
Figure 0006468893
立ち上げ時間Tc、立ち下げ時間Tdは、給紙モータ224の加速度を上述したようにαとすると、以下の式(19)で表される。
Figure 0006468893
したがって、式(18)、式(19)より、以下の式(20)が導かれる。
Figure 0006468893
よって、式(20)を変形して以下の式(21)が導かれる。
Figure 0006468893
式(21)を解いて、搬送速度Vupについて、以下の式(22)が導かれる。
Figure 0006468893
したがって、搬送速度Vupが式(22)で示される範囲内にあれば、用紙の搬送速度について加減速の制御を実施することが可能となる。
ここでは、用紙の搬送速度を決定する際の一例として、式(22)の範囲における中心値を搬送速度Vupとする。即ち、搬送速度Vupは以下の式(23)のようになる。
Figure 0006468893
また、搬送速度Vupの搬送時間Tupは、式(16)、式(19)より、以下の式(24)により決定される。
Figure 0006468893
式(23)、式(24)より、搬送速度調整部211は、用紙の先端がレジストセンサ162に到達してから搬送速度をVpreからVupに加速し、搬送時間Tupが経過するまで搬送速度Vupで用紙を搬送する。そして、搬送速度調整部211は、搬送時間Tupが経過した後に搬送速度をVupからVpreに戻す。
以上より、搬送速度調整部211は、/TOP信号が出力されたタイミング401と、レジストセンサ162に用紙の先端が到達する理想のタイミング421と実際に到達したタイミング431、432に基づき、搬送制御を行う。即ち、搬送速度調整部211は、マージポイントにおいて用紙の先端と画像の先端を合わせる制御を行っている。
[手差し給紙構成]
本実施例では、手差しトレイ170に積載された用紙を給紙する際の制御を示す。図4は手差しトレイ170において給紙動作と稼働音の関係を示した図である。図4(a)は、手差しトレイ170近傍の要部のみを示す図であり、手差しトレイ170上に載置された用紙Bを給紙する際に、給紙ソレノイド226を駆動したタイミング(図3のタイミング411)の状態を示す。図4(b)は、同様に手差しトレイ170近傍の要部のみを示す図であり、給紙ソレノイド226の駆動を開始した後、用紙Bと給紙ローラ171が当接したタイミングの状態を示す。
不図示のカムやバネ等からなる給紙カム機構231が動作してから、昇降板172が上昇し、用紙Bが昇降板172によって押し上げられる。これにより、用紙Bが給紙ローラ171に当接する。用紙Bが給紙ローラ171に当接するタイミングは、給紙モータ224の回転量によってメカニカルに決まる。ただし、用紙Bの積載量や、給紙ソレノイド226の応答時間等により、用紙Bが給紙ローラ171に当接するまでの時間は変化する。具体的には、積載されている用紙Bの量が多い方が用紙Bは給紙ローラ171に早く当接し、給紙ソレノイド226の応答時間が早い方が用紙Bは給紙ローラ171に早く当接する。
図4(c)は給紙モータ224を速度Vpreで動作するように駆動させ、手差しトレイ170の用紙Bを給紙する際の稼働音を示した図であり、横軸を時間[sec]、縦軸を稼働音[dB]としている。また、図4(c)中では、図4(a)のタイミングを(a)、図4(b)のタイミングを(b)としている。図4(a)のタイミングで給紙ソレノイド226が駆動された後、図4(b)のタイミングで給紙ローラ171に用紙Bが当接する際に稼働音が最大となる。このときの稼働音は、用紙Bが給紙ローラ171に当接する際の衝突音である。
上述したように、用紙Bが給紙ローラ171に当接するタイミングは、手差しトレイ170に積載されている用紙Bの量や、給紙ソレノイド226の応答時間によって変わる。そこで、用紙Bが給紙ローラ171に当接するタイミングの中で最も早いタイミングと最も遅いタイミングを、給紙ソレノイド226を駆動してから昇降板172が給紙ローラ171に当接するまでの、給紙モータ224よって用紙Bが移動される距離に換算する。ここで、用紙Bが給紙ローラ171に当接するタイミングの中で最も早いタイミングとなるときに換算された用紙Bが移動される距離を最短移動距離L1、最も遅いタイミングとなるときに換算された用紙Bが移動される距離を最長移動距離L2とする。そうすると、給紙モータ224は速度Vpreで動作しているため、最も早いタイミングはL1/Vpreで表され、最も遅いタイミングはL2/Vpreで表される。
従来は、給紙モータ224を減速させることで、用紙を給紙する際の衝突音を低減させていた。しかし、搬送路上で先行する用紙が搬送されているときに給紙モータ224を減速させた場合、給紙モータ224により駆動されている搬送ローラ160の回転速度も減速させてしまう。このため、一のモータで、用紙の積載部から用紙を給紙するためのソレノイドと転写部へ用紙を搬送するためのローラとを駆動する構成の画像形成装置では、用紙に対して画像を正しく転写させることができない。例えば、上述したように、給紙モータ224で給紙ソレノイド226と搬送ローラ160を駆動している場合には、給紙モータ224を減速させると搬送ローラ160も減速されてしまう。そこで、本実施例では、図3(a)のように搬送速度調整部211により、給紙モータ224を減速する制御を実施しているときに、後続の用紙Bの給紙を行う構成とする。このような構成とすることで、最長移動距離L2となる範囲内において、用紙Bが給紙ローラ171に当接する際に発生する衝突音を低減させる。
[画像間隔調整部]
図5は、本実施例の搬送速度調整部211により給紙モータ224の速度を減速する際の中間転写ベルト130上のトナー画像と用紙の位置関係を説明する図である。尚、図5では説明上必要のない部材を省略している。レジストセンサ162とマージポイント間の搬送路に沿った距離を第一の区間であるL3とする。本実施例ではL3は、給紙ソレノイド226を駆動してから用紙Bが給紙ローラ171に当接するまでの最も遅いタイミングを距離に換算した最長移動距離L2よりも長い構成とする。
用紙B1がレジストセンサ162に到達してから、用紙B1と用紙B1に転写される第一のトナー画像C1の先端を合わせるためのマージポイントに到達するまでに、給紙モータ224を減速することができる。給紙モータ224を減速している間、並行して用紙B1に続いて搬送される後続の用紙(以下、後続紙という)B2の給紙を行うため、給紙搬送制御部206は給紙ソレノイド226を駆動する。尚、用紙B1は、後続紙B2に対しては先行して搬送されている用紙であるため、先行紙B1ともいう。
ここで、図3(a)のように給紙モータ224を減速させるためには、中間転写ベルト130上のトナー画像C1よりも早く用紙B1がレジストセンサ162に到達している必要がある。そのため、給紙ローラ171からレジストセンサ162までの搬送路に沿った距離をL4とすると、画像形成の間隔L5は、次の式(25)で表される。ここで、画像形成の間隔L5は、先行紙B1に転写されるトナー画像C1の先端から、後続紙B2に転写される第二のトナー画像C2の先端までの中間転写ベルト130に沿った距離をいう。
L5=L4+給紙搬送遅れ設定値・・・(25)
画像形成の間隔L5に相当する時間(以下、画像形成の間隔時間という)t4は、以下の式(26)で表される。
Figure 0006468893
ここで、給紙搬送遅れ設定値とは、給紙ローラ171や搬送ローラ180の摩耗や、個体ばらつき、給紙ソレノイド226の応答時間等、用紙の搬送が遅れる要因を距離に換算して加算した値である。給紙搬送遅れ設定値は、予めメモリ204に記憶されている。給紙搬送遅れ設定値を距離L4に加算することで、給紙ローラ171や搬送ローラ180が摩耗したとしても、図3(a)のようにトナー画像よりも先に用紙がレジストセンサ162に到達する。また、本実施例は、先行紙B1がレジストセンサ162に到達し、給紙モータ224を減速している際に後続紙B2を給紙する。このため、給紙ローラ171からレジストセンサ162までの距離L4よりも用紙長が短い用紙に対して実施される。ここで、用紙長とは、用紙の搬送方向の長さのことである。画像間隔調整部210は、メモリ204から給紙搬送遅れ設定値を読み出し、式(25)、式(26)を用いて時間t4を算出し、エンジン制御部202は、時間t4に基づき/TOP信号を出力する。
[タイミングチャート]
図6は、本実施例の搬送速度調整部211及び連動給紙部212の制御を示すタイミングチャートである。図6(i)〜図6(v)は、図3(a)の(i)〜(v)に対応しており、図3(a)と同じ説明は省略する。エンジン制御部202は、タイミング501で1枚目の用紙B1にトナー画像C1を転写するための画像形成を開始し、タイミング511で給紙ソレノイド226を駆動して手差しトレイ170から1枚目の用紙B1を給紙する。エンジン制御部202は、タイミング501から時間t4が経過したタイミング502で、2枚目の用紙B2にトナー画像C2を転写するための画像形成を開始する。搬送速度調整部211は、1枚目の用紙B1がレジストセンサ162に到達したタイミング531で、時間t2を取得し、上述したように、式(1)からΔtを、式(11)からVdownを、式(12)からTdownを、それぞれ算出する。また、立ち下げ時間Ta、立ち上げ時間Tbは、式(7)により表されるものとする。
搬送速度調整部211は、タイミング541で給紙モータ224の速度をVpreからVdownに変更する。連動給紙部212は、搬送速度調整部211が給紙モータ224の速度をVdownに変更した後、タイミング512において、給紙ソレノイド226を駆動することで、給紙カム機構231を動作させ、手差しトレイ170に積載された用紙B2を給紙する。用紙B2が給紙ローラ171に当接した際に、給紙モータ224はVdownに減速している。これにより、用紙B2が給紙ローラ171に当接する際の衝突音を低減させることができる。搬送速度調整部211は、タイミング542で給紙モータ224の速度をVdownからVpreに戻す。このように、第一の用紙である用紙B1の搬送速度をVpreよりも遅いVdownに遅くする第二の区間を設ける。そして、第二の区間に相当する時間Tdownにおいて、第二の用紙である用紙B2が給紙ローラ171に当接されるように制御する。用紙B1はタイミング503でマージポイントに到達し、画像制御部205は用紙B1に中間転写ベルト130上のトナー画像C1を転写させる。
[フローチャート]
図7は、本実施例の搬送速度調整部211及び連動給紙部212の処理を示すフローチャートである。エンジン制御部202は、プリンタコントローラ201に/TOP信号を出力し、以下の処理を開始する。尚、エンジン制御部202は、システムタイマ203による時間の計測も開始する。ステップ(以下、Sとする)102でエンジン制御部202は、給紙搬送制御部206により給紙ソレノイド226を駆動することにより1枚目の用紙B1の給紙を行う(図6 タイミング511)。S103でエンジン制御部202は、レジストセンサ162に用紙が到達したか否か、即ち、レジストセンサ162により用紙B1の先端を検知したか否かを判断する。尚、レジストセンサ162が用紙を検知しているときをオン、用紙を検知していないときをオフとする。
S103でエンジン制御部202は、レジストセンサ162がオンしていないと判断した場合、S103の処理を繰り返し、レジストセンサ162がオンしたと判断した場合(図6 タイミング531)、S104の処理に進む。S104でエンジン制御部202は、システムタイマ203を参照することにより時間t2を取得し、搬送速度調整部211により、Δt、Vdown、Ta、Tb、Tdownを算出する。S105でエンジン制御部202は、搬送速度調整部211により給紙モータ224の速度をVpreからVdownに変更する(図6 タイミング541)。S106でエンジン制御部202は、システムタイマ203を参照することにより、S105で給紙モータ224の速度の変更を開始してから立ち下げ時間Taが経過したか否かを判断する。
S106でエンジン制御部202は、立ち下げ時間Taが経過していないと判断した場合、S106の処理を繰り返し、立ち下げ時間Taが経過したと判断した場合、S107の処理に進む。S107でエンジン制御部202は、給紙モータ224の速度がVdownに到達したタイミングで、連動給紙部212により給紙ソレノイド226を駆動させ、2枚目の用紙B2の給紙を行う(図6 タイミング512)。S108でエンジン制御部202は、システムタイマ203を参照することにより、給紙モータ224の速度がVdownとなってから時間Tdownが経過したか否かを判断する。S108でエンジン制御部202は、時間Tdownが経過していないと判断した場合、S108の処理を繰り返し、時間Tdownが経過したと判断した場合、S109の処理に進む。
S109でエンジン制御部202は、搬送速度調整部211により給紙モータ224の速度をVdownからVpreに変更する。S110でエンジン制御部202は、システムタイマ203を参照することにより、S109で給紙モータ224の速度の変更を開始してから立ち上げ時間Tbが経過したか否かを判断する。S110でエンジン制御部202は、立ち上げ時間Tbが経過していないと判断した場合、S110の処理を繰り返し、立ち上げ時間Tbが経過したと判断した場合、S111の処理に進む。S111でエンジン制御部202は、給紙モータ224の速度がVpreに到達したと判断し(図6 タイミング542)、S112で用紙B1の先端がマージポイントに到達したか否かを判断する。S112でエンジン制御部202は、用紙B1の先端がマージポイントに到達していないと判断した場合、S112の処理を繰り返す。S112でエンジン制御部202は、用紙B1の先端がマージポイントに到達したと判断した場合、用紙B1にトナー画像C1を転写する(図6 タイミング503)。
以上、本実施例によれば、給紙ローラと搬送ローラが共通の駆動源である構成において、紙間を広げることなく給紙時の衝突音を低減させることができる。本実施例では、給紙ローラからレジストセンサまでの距離よりも用紙長が短い場合を説明するため、手差しトレイ170を例に説明した。しかし、給紙ローラからレジストセンサまでの距離よりも用紙長が短いという関係が成り立つ場合、給紙トレイ150や、装置に別途装着可能な他の給紙トレイについても本実施例の制御を実施でき、同様の効果を奏する。
実施例1では、先行紙が搬送速度調整部211によって、給紙モータ224を減速させている間に、手差しトレイ170の昇降板172が給紙ローラ171に当接する場合について説明した。しかし、用紙の搬送バラツキにより用紙搬送が遅れ、レジストセンサ162に用紙が到達するタイミングが遅れると、給紙モータ224を減速しない場合がある。給紙モータ224を減速しない場合としては、例えば、用紙が理想的なタイミングでレジストセンサ162に到達した場合や、理想的なタイミングよりも遅れてレジストセンサ162に到達した場合(図3(b))がある。実施例2では、このような場合は、給紙モータ224の速度を加速させて、用紙が給紙ローラ171に当接する衝突音を低減させるために必要な減速期間(第二の区間に相当する時間)を設ける方法について説明する。尚、搬送速度調整部211と、連動給紙部212以外の処理は実施例1と同一であり、同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
[搬送速度調整部]
図8は、本実施例の搬送速度調整部211及び連動給紙部212を示すタイミングチャートである。図8の600はエンジン制御部202がプリンタコントローラ201に出力する/TOP信号を示す図、610は給紙搬送制御部206が給紙ソレノイド226を駆動するために出力する信号を示す図である。また、図8(a)、図8(b)において、620はレジストセンサ162から出力される信号(理論値)を示す。600、610、620の横軸はいずれも時間を示す。また、図8(a)、図8(b)におけるグラフは、横軸に時間、縦軸に用紙の搬送速度(単に、速度と記す)を示す。
図8は、用紙がレジストセンサ162に理想のタイミングで到達したときのタイミングチャートである。ここで、理想のタイミングとは、上述したように、レジストセンサ162に到達した用紙をそのままの速度Vpreで搬送すると、マージポイントで中間転写ベルト130上のトナー画像と用紙の先端が合致するタイミングである。尚、1枚目の用紙に画像形成を開始するタイミングを601、2枚目の用紙に画像形成を開始するタイミングを602、1枚目の用紙について給紙ソレノイド226の駆動を開始するタイミングを611とする。
図8(a)では、用紙が理想のタイミング621でレジストセンサ162に到達した場合のタイミングチャートである。エンジン制御部202は、中間転写ベルト130上のトナー画像がマージポイントに到達するタイミング603までに、L=Vpre×t2の距離(図中、ハッチング部分)だけ用紙を搬送する。尚、この距離を、以降、搬送距離という。搬送距離Lには、図4で説明した、給紙ソレノイド226を駆動してから昇降板172が上昇して用紙が給紙ローラ171に当接するまでに、給紙モータ224によって用紙が移動される距離に換算した最短移動距離L1が含まれる。また、給紙ソレノイド226を駆動してから昇降板172が上昇して用紙が給紙ローラ171に当接するまでに、最長移動距離L2だけかかる場合もある。以上のことから、図8(a)に示すように、搬送距離Lには、最短移動距離L1と、最短移動距離L1の終端から最長移動距離L2と最短移動距離L1との差分を加えた部分が含まれる。以降、搬送距離Lの中の最短移動距離L1の部分を領域631、最長移動距離L2と最短移動距離L1との差分の部分を領域632、搬送距離Lと最長移動距離L2との差分の部分を領域633とする。
本実施例では、図8(b)のように昇降板172が上昇して用紙が給紙ローラ171に当接する可能性がある領域644の搬送速度を遅くし、昇降板172の衝突音を低減するというものである。具体的には、領域632の速度を、図8(b)の644に示すように遅くする。ただし、中間転写ベルト130上のトナー画像がマージポイントに到達するまでの搬送距離が決まっている。このため、領域632で減速する分、図8(b)の第三の区間である643に示すように、最短移動距離L1の領域631で加速させて、マージポイントに到達するタイミング603までに搬送する距離を、トータルとして搬送距離Lと同じにする。
このような条件を満たすために、エンジン制御部202は、用紙がレジストセンサ162に到達したタイミング621で時間t2を取得し、タイミング612で給紙ソレノイド226を駆動する。実施例1の式(4)を用い、用紙の搬送速度をVpreからVdown2(以下、減速速度という)に減速したときの時間Tdown2をt2及びΔt1から算出する。尚、式(4)のΔtをΔt1に、VdownをVdown2に、TdownをTdown2に、TaをTa2に、TbをTb2に、それぞれ置き換える。
給紙モータ224を減速させる領域632の距離L2−L1と、給紙モータ224を減速させる時間Tdown2の関係は、以下の式(27)のようになる。
Figure 0006468893
式(27)より、時間Tdown2は、以下の式(28)で表される。
Figure 0006468893
尚、立ち下げ時間Ta2と立ち上げ時間Tb2は、式(7)でTaをTa2に、TbをTb2に、VdownをVdown2に、それぞれ置き換えて算出する。
次に、給紙モータ224を減速させる時間Tdown2を確保するために必要な、給紙モータ224を加速させるための時間(以下、加速時間とする)ΔTup2は、以下の式(29)で表される。尚、ΔTup2は、図3(b)のΔt’に相当する。
Figure 0006468893
給紙モータ224を加速させるときの速度Vup2及び搬送時間Tup2は、実施例1の図3(b)で説明したΔt’と同様の手順で算出することができる。速度Vup2は、式(23)より、以下の式(30)から導かれる。尚、式(23)の速度VupをVup2に、t2’をL/Vpreに、それぞれ置き換える。
Figure 0006468893
また、式(24)でTupをTup2、VupをVup2に、Δt’をΔTup2に置き換えることにより、以下の式(31)が導かれる。
Figure 0006468893
尚、立ち上げ時間Tc2と立ち下げ時間Td2は、式(19)でTcをTc2に、TdをTd2に、VupをVup2に、それぞれ置き換えて算出する。
以上により、給紙モータ224の速度について、加速と減速を組み合わせた搬送制御を行う。これにより、用紙がレジストセンサ162にどのようなタイミングで到達したとしても、搬送されるトナー画像に用紙を合わせつつ、給紙モータ224が減速した状態で用紙が給紙ローラ171に当接する。
[フローチャート]
図9は、本実施例の搬送速度調整部211及び連動給紙部212の処理を示すフローチャートである。尚、S202、S203の処理は、実施例1の図7で説明したS102、S103の処理と同様であり、説明を省略する。1枚目の用紙がレジストセンサ162に到着すると、S204でエンジン制御部202は、システムタイマ203を参照することにより時間t2を取得し、搬送速度調整部211により、式(29)からΔTup2を、式(28)からTdown2を算出する。S205でエンジン制御部202は、搬送速度調整部211により、式(30)からVup2を、式(31)からTup2を、式(19)からTc2、Td2を算出する。S206でエンジン制御部202は、給紙ソレノイド226を駆動させ、2枚目の給紙を行い、搬送速度調整部211により給紙モータ224の速度をVpreからVup2に変更する。尚、タイミング612で給紙ソレノイド226の駆動を開始しても、用紙が給紙ローラ171に当接するまでには、最速でも最短移動距離L1に応じた時間が必要であり、搬送速度を加速している間に用紙が給紙ローラ171に当接することがない。S207でエンジン制御部202は、システムタイマ203を参照することにより、S206で給紙モータ224の速度の変更を開始してから立ち上げ時間Tc2が経過したか否かを判断する。
S207でエンジン制御部202は、立ち上げ時間Tc2が経過していないと判断した場合、S207の処理を繰り返し、立ち上げ時間Tc2が経過したと判断した場合、S208の処理に進む。S208でエンジン制御部は、給紙モータ224の速度がVup2に到達したと判断する。S209でエンジン制御部202は、システムタイマ203を参照することにより、給紙モータ224を速度Vup2で駆動させる時間Tup2が経過したか否かを判断する。S209でエンジン制御部202は、時間Tup2が経過していないと判断した場合、S209の処理を繰り返し、時間Tup2が経過したと判断した場合、S210の処理に進む。
S210でエンジン制御部202は、搬送速度調整部211により給紙モータ224の速度をVup2からVdown2に変更する。S211でエンジン制御部202は、システムタイマ203を参照することにより、S210で給紙モータ224の速度の変更を開始してから立ち下げ時間Td2及び立ち下げ時間Ta2(Td2+Ta2)が経過したか否かを判断する。S211でエンジン制御部202は、立ち下げ時間Td2と立ち下げ時間Ta2を加算した時間(Td2+Ta2)が経過していないと判断した場合は、S211の処理を繰り返し、時間(Td2+Ta2)が経過したと判断した場合は、S212の処理に進む。
S212でエンジン制御部202は、給紙モータ224の速度がVdown2に到達したと判断する。S213でエンジン制御部202は、システムタイマ203を参照することにより、給紙モータ224の速度がVdown2となってから時間Tdown2が経過したか否かを判断する。S213でエンジン制御部202は、時間Tdown2が経過していないと判断した場合、S213の処理を繰り返し、時間Tdown2が経過したと判断した場合、S214の処理に進む。
S214でエンジン制御部202は、搬送速度調整部211により給紙モータ224の速度をVdown2からVpreに変更する。S215でエンジン制御部は、システムタイマ203を参照することにより、S214で給紙モータ224の速度の変更を開始してから立ち上げ時間Tb2が経過したか否かを判断する。S215でエンジン制御部202は、立ち上げ時間Tb2が経過していないと判断した場合、S215の処理を繰り返し、立ち上げ時間Tb2が経過したと判断した場合、S216の処理に進む。尚、S216、S217の処理は、実施例1の図7のS111、S112の処理と同様であり、説明を省略する。
以上、本実施例によれば、用紙搬送が遅い場合や理想のタイミングで到達した場合でも、用紙を給紙する際の用紙が手差し給紙ローラ171に当接する際の衝突音を低減させることができる。本実施例では、最短移動距離L1(図8(a)の領域631)の距離が長いため、領域631で給紙モータ224を加速する構成とした、しかし、画像形成装置の構成によっては、図8の領域633(L−L2)の距離の方が領域631よりも長い構成もある。そのような場合は、先に給紙モータ224の減速制御を行って、領域633(L−L2)で給紙モータ224の加速制御を行ってもよい。この場合、領域633が第三の区間に相当する。更に、領域631と領域633の両方の領域で給紙モータ224の加速制御を行ってもよい。この場合、領域631と領域633が第三の区間に相当する。
以上、本実施例によれば、給紙ローラと搬送ローラが共通の駆動源である構成において、紙間を広げることなく給紙時の衝突音を低減させることができる。
実施例1、2では先行紙がレジストセンサ162に到達したタイミングを起点として、後続紙の給紙を行い、昇降板172の用紙B2が給紙ローラ171に当接するときに給紙モータ224を減速させるように制御している。これにより、後続紙を給紙する際の用紙と給紙ローラ171との当接時の衝突音を低減させている。本実施例では、レジストセンサ162からマージポイントまでの距離(図5 L3)が、最短移動距離L1よりも短い構成の画像形成装置について説明する。レジストセンサ162からマージポイントまでの距離が短い構成の場合、次のようになってしまう。即ち、先行紙がレジストセンサ162に到達してから給紙ソレノイド226を駆動したのでは、昇降板172上の用紙が上昇して給紙ローラ171に当接する前に、先行紙がマージポイントに到達してしまう。即ち、先行紙がマージポイントに到達すると、搬送速度は必ずVpreでなければならず、減速制御ができないことを意味する。そこで、本実施例では、先行紙がレジストセンサ162に到達するタイミングを予測して、給紙ソレノイド226を駆動する構成とする。このような構成とすることで、後続紙が給紙ローラ171に当接するときの衝突音を低減させる。尚、給紙搬送制御部206以外の構成は実施例1と同一であり、同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
[レジストセンサ到達予測部]
図10(a)は、本実施例の制御構成を示すブロック図であり、給紙搬送制御部206は、レジストセンサ到達予測部(以下、単に到達予測部という)280を備えている。本実施例では、到達予測部280は、給紙搬送制御部206が給紙ソレノイド226を駆動した後に1枚目の用紙がレジストセンサ162に到達するタイミングを予測する。そして、連動給紙部212は、到達予測部280により予測されたタイミングに基づいて、1枚目の用紙がレジストセンサ162に到達する前に2枚目の給紙動作を行う。給紙ソレノイド226が駆動されたタイミングからレジストセンサ162に到達するまでの時間t5をシステムタイマ203により予め計測しておき、メモリ204に記憶しておく。メモリ204に記憶された情報は、次の到達予測部280による予測に用いることができる。このため、時間t5は、予測時間t5ともいえる。実際に給紙ソレノイド226が駆動されてから、用紙がレジストセンサ162に到達するまでの時間は、用紙の厚みや給紙ローラ171、搬送ローラ180の摩耗等によって変化するため、実際に測定した時間に基づいて予測時間t5を更新する。
先行紙(1枚目)を給紙するための給紙ソレノイド226の駆動を開始したタイミング(図10(b)の711)を基準として、後続紙(2枚目)の給紙ソレノイド226の駆動を開始(図10(b)の712)するまでの時間t6は、次のように導かれる。即ち、予測時間t5と最短移動距離L1を用いて以下の式(32)から導かれる。ここで、予測時間t5は、先行紙の給紙ソレノイド226の駆動が開始されてから用紙がレジストセンサ162に到達するまでの時間である。最短移動距離L1は、給紙ソレノイド226の駆動が開始されてから用紙が給紙ローラ171に当接するまでに用紙が移動する距離である。
Figure 0006468893
このような制御を行うことで、1枚目の用紙がレジストセンサ162に到達した後に給紙モータ224を減速させている間に、用紙と給紙ローラ171を当接させることができる。
[タイミングチャート]
図10(b)は、本実施例の搬送速度調整部211及び連動給紙部212の処理を示すタイミングチャートである。図10(b)(i)〜図10(b)(v)は、図6(i)〜図6(v)に対応しており、同一の説明を省略する。タイミング701で1枚目の用紙への画像形成を開始し、タイミング711で給紙ソレノイド226を駆動して1枚目の用紙を給紙する。タイミング702で2枚目の用紙への画像形成を開始する。到達予測部280により予め算出した時間t6を用い、タイミング712で、給紙ソレノイド226を駆動する。これにより、給紙カム機構231が動作し、手差しトレイ170に積載された2枚目の用紙を給紙する。1枚目の用紙がレジストセンサ162に到達したタイミング731で、搬送速度調整部211は時間t2を取得し、Δt、Vdown、Ta、Tb、Tdownを算出し、給紙モータ224の速度をVdownに変更する。給紙モータ224が搬送速度Vdownに減速していることにより、用紙が給紙ローラ171に当接するときの衝突音を低減させることができる。タイミング741で給紙モータ224の速度をVdownからVpreに戻す。1枚目の用紙はタイミング703でマージポイントに到達し、用紙に画像を転写させる。尚、721は、1枚目の用紙が理想のタイミングでレジストセンサ162に到達したタイミングである。
[フローチャート]
図11は、本実施例の搬送速度調整部211及び連動給紙部212の処理を示すフローチャートである。S302の処理は、実施例1の図7のS102と同様であり説明を省略する。S303でエンジン制御部202は、システムタイマ203を参照することにより、S302で給紙ソレノイド226を駆動したタイミング(図10(b) タイミング711)から時間t6が経過したか否かを判断する。尚、エンジン制御部202は、到達予測部280によりメモリ204の時間t5を読み出し、式(32)から時間t6を算出する。S303でエンジン制御部202は、時間t6が経過していないと判断した場合、S303の処理を繰り返し、時間t6が経過したと判断した場合、S304の処理に進む。
S304でエンジン制御部202は、給紙搬送制御部206により給紙ソレノイド226を駆動させることで2枚目の用紙の給紙を行う。S305の処理は、図7のS103の処理と同様であるため説明を省略する。1枚目の用紙がレジストセンサ162に到達すると(図10(b) タイミング731)、S306でエンジン制御部202は、時間t2を取得し、搬送速度調整部211により、Δt、Vdown、Ta、Tb、Tdownを算出する。また、エンジン制御部202は、システムタイマ203を参照することにより、予測時間t5を取得してメモリ204の情報を更新する。S307、S308の処理は、図7のS105、S106の処理と同様であり、説明を省略する。
S309でエンジン制御部202は、時間Taの経過をもって給紙モータ224の速度がVdownに到達したと判断する。尚、実施例1、実施例2では、このタイミングで給紙ソレノイド226の駆動を開始している。S310〜S314の処理は、図7のS108〜S112の処理と同様であり、説明を省略する。
以上、本実施例では、レジストセンサ162からマージポイントまでの距離が、給紙ソレノイド駆動から給紙ローラ171と用紙が当接する距離よりも短い構成の画像形成装置の場合について説明した。本実施例によれば、このような構成の画像形成装置においても、用紙を給紙する際の用紙と給紙ローラ171の当接時の衝突音を低減させることができる。また、本実施例では、1枚目の用紙がレジストセンサ162に到達したタイミングが理想のタイミングよりも早い場合について説明した。しかし、1枚目の用紙がレジストセンサ162に到達するタイミングが理想のタイミングより遅い場合や理想のタイミングの場合(実施例2に相当)にも、同様の構成により、適用することが可能である。
以上、本実施例によれば、給紙ローラと搬送ローラが共通の駆動源である構成において、紙間を広げることなく給紙時の衝突音を低減させることができる。
160 搬送ローラ
162 レジストセンサ
171 給紙ローラ
202 エンジン制御部
226 給紙ソレノイド

Claims (11)

  1. 積載部に積載された用紙、用紙を給紙する給紙手段当接させる当接手段と、
    前記給紙手段により給紙された用紙をトナー像が転写される転写位置へ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されている用紙を検知する検知手段と、
    前記検知手段により用紙を検知したタイミングに基づいて用紙の搬送を制御する制御手段と、
    を備え、前記当接手段と前記搬送手段を同一の駆動源により駆動する画像形成装置であって、
    前記制御手段は、前記検知手段から用紙の搬送方向において前記転写位置よりも上流側の所定の位置までの第一の区間において、前記搬送手段により搬送されている第一の用紙の搬送速度を所定の速度よりも遅くする第二の区間を設け、前記第二の区間に相当する時間において前記積載部に積載された第二の用紙前記給紙手段当接するように前記当接手段の駆動を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記検知手段により前記第一の用紙の到達を検知すると、前記当接手段の駆動を開始することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第一の区間の距離は、前記当接手段の駆動を開始してから前記第二の用紙が前記給紙手段に当接されるまでに用紙が移動する距離よりも長いことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記第一の用紙が前記検知手段に到達する前に、前記当接手段の駆動を開始することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記第一の用紙を給紙するために前記当接手段の駆動を開始してから前記第一の用紙が前記検知手段に到達するまでの時間を予め計測し、予め計測した時間に基づいて、前記第二の用紙を給紙するために前記当接手段の駆動を開始することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第一の区間の距離は、前記当接手段の駆動を開始してから前記第二の用紙が前記給紙手段に当接されるまでに用紙が移動する距離よりも短いことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記検知手段により検知した前記第一の用紙の到達のタイミングが所定のタイミングよりも遅い場合、又は、前記所定のタイミングであった場合には、前記第一の区間において、前記搬送手段により搬送されている前記第一の用紙の搬送速度を前記所定の速度よりも速くする第三の区間を設けることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第一の用紙に転写される第一のトナー像の先端から前記第二の用紙に転写される第二のトナー像の先端までの距離は、前記検知手段と前記給紙手段との間の距離よりも長いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記積載部に積載される用紙の搬送方向の長さは、前記検知手段と前記給紙手段との間の距離よりも短いことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記第一の用紙が前記所定の位置に到達するまでに、前記第一の用紙の搬送速度を前記所定の速度に戻すことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記所定の速度は、用紙にトナー像が転写される際の速度であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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